JP4701776B2 - エッチング方法及びエッチング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば例えば半導体ウエハ等の基板上に形成された被エッチング膜に対して、炭素とハロゲンとを含むガスを用いてエッチングを行う技術に関する。
半導体デバイスやLCD基板の製造プロセスにおいては、薄膜の形状加工を行なうエッチング工程があり、この工程を行なう装置としては種々のものが用いられる。その一つとして例えば平行平板型のプラズマエッチング装置があり、この装置では、例えばチャンバ内に一対の上部電極及び下部電極からなる平行平板電極を配置し、処理ガスをチャンバ内に導入すると共に、電極の一方に高周波を印加して電極間に高周波電界を形成し、この高周波電界により処理ガスのプラズマを形成して、例えば半導体ウエハW(以下「ウエハW」という)に対してエッチング処理が行われる。
ここで例えば半導体デバイスで層間絶縁膜やゲート絶縁膜等として検討或いは実用化されている低誘電率膜(いわゆるLow−k膜)は、シリコン(Si)と酸素(O)とを含み、シリコン酸化膜(SiO膜)をベースとして、炭素を添加したSiOC膜や、炭素、水素を添加したSiOCH膜などがあるが、これらの膜をエッチングする場合には、例えば炭素(C)と、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)等のハロゲンとを含むガスが処理ガスとして用いられている。
エッチングでは、エッチャントによるエッチングしようとするホール(凹部)のエッチング作用と、前記ホールの側壁にポリマーを形成して当該側壁を保護するポリマー化作用との両方を行いながら進行していく。例えば処理ガスとして炭素とフッ素とを含むガス(以下「CF系ガス」という)を用いて、SiOをベースとした膜をエッチングする場合では、CF系ガスのプラズマ化により生成したCFの活性種が、エッチング作用及びポリマー化作用の両方の役割を果たしている。
ところで前記CF系ガスの一例としては、CFガス、CHFガス、Cガス、Cガス、Cガス、Cガス、Cガス等が挙げられるが、これらにはエッチング作用の大きいガスやポリマー化作用の大きいガスがあり、エッチングの対象膜が同じ膜であっても、下地膜やレジスト膜との膜厚比等の変化に応じて、前記CF系ガスの中から最適なガス種が選択されている。
そして例えば既述の平行平板型のプラズマエッチング装置では、エッチングレートやエッチング後の加工寸法等のエッチング特性のウエハ面内の均一性を高めるために、多数のガス噴出孔を有するシャワーヘッド型に構成された上部電極から、例えばウエハWの中心領域と周辺領域に対して流量を変えて処理ガスを供給していた。
しかしながら前記CF系ガスの夫々のガスに対して、中心領域や周辺領域への統一的な供給流量比の決定方法がなく、前記面内均一性の高いエッチング処理を行なうためには、前記中心領域と周辺領域の供給流量比を決定するまでに試行錯誤が必要であり、この流量比の条件の決定に手間と時間とが必要であった。
ところで特許文献1には、Cガスを含む混合ガスにてレジストとTEOSのエッチング処理を行うにあたり、同心円状に形成されたシャワーヘッドの2つのガス吐出口から流量比が異なる混合ガスを導入し、周辺領域のみ導入ガスの酸素流量を少なくすることにより周辺領域の、エッチング速度選択比(TEOS/レジスト)の低下を改善する技術が記載されている。しかしながらこの文献1の技術においても、前記CF系ガスにてエッチング処理を行なうにあたり、ウエハWの中心領域の流量と周辺領域の流量との統一的な流量比の決定方法については何ら開示されていない。
特開2002−184764号公報
本発明は、このような事情の下になされたものであり、その目的は、炭素とハロゲンとを含むガスを用いてエッチングを行うにあたり、エッチング処理の基板の面内の均一性を向上させる技術を提供することにある。
本発明は、基板の中心領域に対向する中心領域と基板の周辺領域に対向する周辺領域とから独立して処理ガスを基板に供給できるガス供給部を備え、CH ガス、CHF ガス、CF ガス、C ガスのいずれかである第1のガス及びC ガス、C ガス、C ガス、C 8 ガスのいずれかである第2のガスを混合した処理ガスを用いて基板の被エッチング膜に対してエッチングを行う方法を対象としている。
そして本発明は、前記ガス供給部のガス供給面の単位面積当たりにおける単位時間当たりの第1のガスの供給量については、周辺領域よりも中心領域の方が多くなるように当該ガス供給部から処理ガスを供給し、
前記ガス供給部のガス供給面の単位面積当たりにおける単位時間当たりの第2のガスの供給量については、中心領域よりも周辺領域の方が多くなるように当該ガス供給部から処理ガスを供給しながら、基板の被エッチング膜に対してエッチングを行なうことを特徴とする。
また他の発明は、ガス供給部の中心領域と周辺領域とで第1のガスの供給量が同じである場合には、前記ガス供給部のガス供給面の単位面積当たりにおける単位時間当たりの第2のガスの供給量については、中心領域よりも周辺領域の方が多くなるように当該ガス供給部から処理ガスを供給し、
ガス供給部の中心領域と周辺領域とで第2のガスの供給量が同じである場合には、前記ガス供給部のガス供給面の単位面積当たりにおける単位時間当たりの第1のガスの供給量については、周辺領域よりも中心領域の方が多くなるように当該ガス供給部から処理ガスを供給しながら、基板の被エッチング膜に対してエッチングを行なうことを特徴とする。
ここで前記第1のガスの供給量について、周辺領域よりも中心領域の方が多くなるようにガス供給部から処理ガスを供給する工程は、第1のガスの流量及び希釈ガスによる第1のガスの希釈率の少なくとも一方を調整することにより行なわれる。また前記第2のガスの供給量について、中心領域よりも周辺領域の方が多くなるようにガス供給部から処理ガスを供給する工程は、第2のガスの流量及び希釈ガスによる第2のガスの希釈率の少なくとも一方を調整することにより行なわれる。
このようなエッチング方法は、例えば基板が載置される載置台が内部に設けられた処理容器と、前記処理容器の内部に前記載置台と対向するように設けられ、前記載置台と対向する面にガス供給面を備え、この載置台上に載置された基板に対して基板の中心領域に対向する中心領域と基板の周辺領域に対向する周辺領域とから独立して、炭素とハロゲンとを含む処理ガスを供給するためのガス供給部と、前記処理容器の内部の圧力を調整するための手段と、前記処理容器の内部にプラズマを発生させるための手段と、前記ガス供給部に供給される処理ガスの流量を調整するための手段と、前記各手段を、制御する制御部と、を備え、前記処理ガスをプラズマ化し、このプラズマにより基板の被エッチング膜に対してエッチングを行なうエッチング装置にて実施される。
以上において本発明では、炭素とハロゲンとを含むガスを含む処理ガスを用いて基板の被エッチング膜のエッチングを行なうにあたり、前記炭素とハロゲンとを含むガスの炭素数に応じて、この炭素とハロゲンとを含むガスのガス供給部のガス供給面の中心領域への供給量を周辺領域より多くしたり、周辺領域への供給量を中心領域より多くしたりといった制御を行なっているので、エッチングレートや、エッチング後の加工精度等のエッチング特性の良好な面内均一性を確保することができる。
先ず本発明のエッチング方法が実施されるプラズマエッチング装置の一例について図1を参照しながら簡単に説明する。図中1は、例えば円筒形状に構成された処理容器をなすチャンバであり、このチャンバ1は例えば表面がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウムより形成され、接地されている。このチャンバ1内の底部には、基板例えば半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)を載置するための、下部電極を構成する略円柱状の載置台2が設けられている。図中21はセラミックス等の絶縁板、22は載置台支持台であり、前記載置台2にはハイパスフィルター(HPF)23が接続されている。図中24は冷媒室であり、ここに例えば液体窒素等の冷媒が循環供給され、載置台2に伝熱されるようになっている。
前記載置台2は、上面の中央部が凸状の円板状に成形され、その上にウエハWと略同形の静電チャック3を備えており、電極31に直流電源32から例えば1.5kVの直流電圧を印加することにより、例えばクーロン力によってウエハWを静電吸着するようになっている。図中33は、載置台2上に支持されたウエハWの裏面に、伝熱媒体例えばヘリウム(He)ガス等を供給するためのガス通路であり、この伝熱媒体を介して載置台2の冷熱がウエハWに伝熱され、ウエハWが所定の温度に維持されるようになっている。図中25は、静電チャック3上に載置されたウエハWを囲むように設けられ、例えばシリコンなどの導電性材料より構成された環状のフォーカスリングであり、これによりエッチングの均一性が向上される。
前記載置台2の上方には、この載置台2と平行に対向して例えば略円筒状の上部電極をなすガス供給部4が設けられている。このガス供給部4は載置台2との対向面を構成すると共に、多数の吐出孔41を有する電極板42と、この電極板42を支持し、導電性材料、例えば表面がアルマイト処理されたアルミニウムからなる水冷構造の電極支持体43とによって構成されている。
前記電極支持体43は内部にガス導入室が形成されており、このガス導入室は例えばリング状の隔壁44により、内側のウエハWの中心領域に対向する第1のガス室45と、外側のウエハWの周辺領域に対向する第2のガス室46とに2分割されている。こうして前記第1のガス室45と第2のガス室46の下面は、ガス供給面をなす吐出孔41を有する電極板42により構成されることとなる。
そして例えば図2に示すように、第1のガス室45は、流量調整部F1を備えた第1のガス導入路51を介して、第2のガス室46は、流量調整部F2を備えた第2のガス導入路52を介して共通の処理ガス供給系53に接続されている。図中47は絶縁材、48は高周波吸収部材、49はガス供給部4をチャンバ2に支持させるための絶縁材である。なお載置台2とガス供給部4とは、例えば10〜60mm程度離間して設けられている。
ここでエッチングの対象膜は、既述の低誘電率膜(いわゆるLow−k膜)、例えばSiOC膜や、SiOCH膜、SiO膜、SiOF膜、Si−H含有SiO膜、HydrogensSlises−Quioxane(HSQ)膜、多孔質シリカ膜、メチル基含有SiO膜、MethlSlises−Quioxane(MSQ)膜、多孔質MSQ膜等であり、前記処理ガスとしては、主エッチングガスとして炭素と例えばフッ素、臭素、塩素等のハロゲン原子とを含むガスを含むガスが用いられる。ここで主エッチングガスとして炭素とフッ素とを含むCF系ガスの例を挙げると、CFガス、CHFガス、C ガス等の炭素数が2以下の第1のガスや、Cガス、Cガス、Cガス、C ガス等の炭素数が3以上の第2のガスがある。また処理ガスとして、前記CF系ガスと、希ガスや、Nガス、Hガス、Oガス、COガス、COガス等のハロゲン原子を含まない希釈ガスとの混合ガスを用いるようにしてもよいし、複数のCF系ガスを組み合わせるようにしてもよい。

前記処理ガス供給系53は、例えば前記第1のガス供給源54と、前記第2のガス供給源55と、前記希釈ガス供給源56と、を備え、これらは夫々流量調整部F3〜F5を備えた供給路57を介して第1及び第2のガス導入路51,52に接続されている。前記流量調整部F1〜F5は処理ガスの供給量を調整する手段であり、バルブとマスフローコントローラとを備え、制御部6により動作が制御されており、これにより所定の流量の第1のガス、第2のガス、希釈ガスが混合されて処理ガスが調製され、この混合された処理ガスが夫々所定の流量で第1のガス導入室45と第2のガス導入室46とにより供給されるようになっている。
前記チャンバ1の底部には排気管11を介して、チャンバ1内の圧力を調整するための手段であるターボ分子ポンプ等の真空ポンプ12に接続されており、これによりチャンバ1内を所定の減圧雰囲気、例えば1Pa以下の所定の圧力まで真空引きできるように構成されている。またチャンバ1の側壁には、ゲートバルブ13が設けられており、このゲートバルブ13を開にした状態でウエハWが隣接するロードロック室(図示せず)との間で搬送されるようになっている。
前記上部電極としてのガス供給部4は、プラズマを発生する手段をなす第1の高周波電源61と整合器62、給電棒63を介して接続されると共に、ローパスフィルタ(LPF)64と接続されている。この第1の高周波電源61は27MHz以上の周波数を有しており、このように高い周波数を印加することによりチャンバ1内に好ましい解離状態でかつ高密度のプラズマを形成することができ、低圧条件下のプラズマ処理が可能となる。この例では、第1の高周波電源61として60MHzのものを用いている。
下部電極としての載置台2には、整合器66を介して給電線により第2の高周波電源65が接続されている。この第2の高周波電源65は100kHz〜10MHzの範囲の周波数を有しており、このような範囲の周波数を印加することにより、基板であるウエハWに対してダメージを与えることなく、適切なイオン作用を与えることができる。この例では、2MHzのものを用いている。
続いてこのプラズマエッチング装置にて行なわれる本発明のエッチング方法について説明する。先ずプラズマエッチング装置の作用について説明すると、基板であるウエハWを、ゲートバルブ13を開いて図示しないロードロック室からチャンバ1内へ搬入し、静電チャック3上に載置し、高圧直流電源32から直流電圧を印加して、ウエハWを静電チャック3上に静電吸着させる。次いでゲートバルブ13を閉じ、真空ポンプ12によってチャンバ1内を所定の真空度まで真空引きする。
次いで、処理ガス供給系53から流量調整部F1,F2によって供給量が調整された処理ガスを、第1の処理ガス導入路51及び第2の処理ガス導入路52を介してガス供給部4の第1のガス室45及び第2のガス室46に導入する。こうして処理ガスを、第1のガス室45からウエハWの中心領域に向けて供給すると共に、第2のガス室46からウエハWの周辺領域に向けて供給し、チャンバ1内の圧力を所定の値に維持する。
そして、その後第1の高周波電源61から27MHz以上、例えば60MHzの高周波をガス供給部4に印加する。これによりガス供給部4と載置台2との間に高周波電界が生じ、処理ガスが解離してプラズマ化され、このプラズマによりウエハWに対してエッチング処理が施される。
他方、第2の高周波電源65からは、100kHz〜10MHz、例えば2MHzの高周波を載置台2に印加する。これによりプラズマ中のイオンが載置台2側へ引き込まれ、イオンアシストによりエッチングの異方性が高められる。こうして所定のエッチング処理が行なわれたウエハWは、静電チャック3による静電吸着を解除し、ゲートバルブ13を開いて、チャンバ1から外部へ搬出され、次工程に搬送される。
ここで本発明のエッチング方法では、SiO膜をベースとした例えばSiOC膜等を、主エッチングガスとしてCF系ガスを含むガスによりエッチングする場合に、前記CF系ガスの炭素数に応じて、当該CF系ガスをウエハWの中心領域に周辺領域より多く供給する制御や、周辺領域に中心領域より多く供給する制御を行なうものであるので、この点について以下に説明する。
先ずプラズマエッチング装置に供給される前に、CF系ガスと前記希釈ガスとが予め混合されている場合について説明するが、この場合には装置に供給される処理ガスの組成が同じであるので、処理ガスのガス供給部4の第1のガス室45へのへの供給流量と、第2のガス室46への供給流量を制御することにより、処理ガス中のCF系ガスの前記中心領域への供給量と、周辺領域への供給量との制御が行われる。
具体的に、先ずCF系ガスが一種類である場合について説明すると、炭素数が2以下の第1のガスを主エッチングガスとして用いる場合には、ガス供給部4のガス供給面の単位面積当たりにおける単位時間当たりの第1のガスの供給量について、周辺領域よりも中心領域の方が多くなるように、ガス供給部4から処理ガスを供給する。
つまり流量調整部F3,F5により第1のガスと希釈ガスの流量を所定の流量に調整して、第1のガスと希釈ガスとが所定の混合比で混合された処理ガスを調整する。そして流量調整部F1,F2により、第1のガス室45への処理ガスの供給量が第2のガス室46への処理ガスの供給量よりも多くなるように、第1のガス導入路51及び第2のガス導入路52から夫々処理ガスを所定の流量で導入する。このようにすると前記ガス供給面の中心領域には周辺領域よりも多くの第1のガスが供給されることとになる。
ここで本発明でいう第1のガスの供給量は、ガス供給面の単位面積当たりにおける単位時間あたりの供給量を意味し、前記ガス供給面の中心領域に周辺領域よりも多くの第1のガスが供給されるとは、中心領域に供給される第1のガスのモル数が、周辺領域に供給される第1のガスのモル数よりも大きいことを意味している。
また炭素数が3以上の第2のガスを主エッチングガスとして用いる場合には、ガス供給部4のガス供給面の単位面積当たりにおける単位時間当たりの第2のガスの供給量について、中心領域よりも周辺領域の方が多くなるように、ガス供給部4から処理ガスを供給する。
つまり流量調整部F4,F5により第2のガスと希釈ガスの流量を所定の流量に調整して、第2のガスと希釈ガスとが所定の混合比で混合された処理ガスを調整する。そして流量調整部F1,F2により、第2のガス室46への処理ガスの供給量が第1のガス室45への処理ガスの供給量よりも多くなるように、第1のガス導入路51及び第2のガス導入路52から夫々処理ガスを所定の流量で導入する。このようにすると前記ガス供給面の周辺領域には中心領域よりも多くの第2のガスが供給されることとになる。
ここで前記ガス供給面の中心領域とは第1のガス室45のガス供給面であり、ウエハWの半径の10分の7(1/2の平方根)程度に対向する領域をいい、前記ガス供給面の周辺領域とは第2のガス室46のガス供給面であり、ウエハWの前記中心領域の外側の領域に対向する領域をいう。ここで中心領域と周縁領域との面積とは略同一に設計されている。そして前記プラズマエッチング装置では、ガス供給部4のガス供給面とウエハWとは対向していて、処理ガスは、ガス供給部4の第1のガス室45からはウエハWの中心領域に向けて供給され、第2のガス室46からはウエハWの周辺領域に向けて供給されるようになっている。これにより、第1のガスの供給量を前記ガス供給面の中心領域に周辺領域よりも多くすると、ウエハ表面においても、第1のガスの供給量が周辺領域よりも中心領域の方が多くなるように供給され、第2のガスの供給量を前記ガス供給面の周辺領域に中心領域よりも多くすると、ウエハ表面においても、第2のガスの供給量が中心領域よりも周辺領域の方が多くなるように供給されることになる。
この場合上述のプラズマエッチング装置では、第1のガス室45の下面に形成された吐出孔(ウエハWの中心領域に供給する吐出孔)41の数と、第2のガス室46の下面に形成された吐出孔(ウエハWの周辺領域に供給する吐出孔)41の数が同数であり、ガス供給面の中心領域/周辺領域のガス流量比を5:5の配分に設定すると、全ての吐出孔41から噴出するガス流量は同じになるように設定されているが、前記第1のガス室45の下面に形成された吐出孔41の数と、第2のガス室46の下面に形成された吐出孔41の数が異なったり、前記第1のガス室45の下面に形成された吐出孔41と、前記第2のガス室46の下面に形成された吐出孔41との間で、吐出孔41までのコンダクタンスが異なる場合には、それに応じた調整を行なうことが必要である。
例えば第1のガス室45の下面に形成された吐出孔41の数と、第2のガス湿6の下面に形成された前記周辺領域に供給する吐出孔41の数との比が2:1である場合、処理ガスの中心領域への供給流量:周辺領域への供給流量=1:2の流量比で供給すると、上述のプラズマエッチング装置にて処理ガスの中心領域への供給流量:周辺領域への供給流量=5:5の配分比で供給する場合と同等となる。従って例えばCガスを主処理ガスとする場合においては、周辺領域への処理ガスの配分比が2/3以上であればよい。
続いてCF系ガスが2種類以上である場合について説明する。例えば前記第1のガスと第2のガスを組み合わせて用いる場合には、流量調整部F3〜F5により、第1のガスと第2のガスと希釈ガスとを所定の混合比で混合した処理ガスを調整する。そして第1のガスと第2のガスによるハロゲン原子の導入総数を計算し、総数が多い方のCF系ガスに合わせて流量を決定する。これはハロゲン原子数がエッチング効率を支配するため、ハロゲン原子数が多いガスに均一性が支配されるからである。
例えば第1のガスとしてCFガス、第2のガスとしてCガスを夫々用い、これらのガスがCF:C=15:6の混合比で混合された処理ガスを用いる場合には、CFガスのFの導入総数は4×15=60であって、CガスのFの導入総数は8×6=48なので、CFガスからのFの導入総数の方が多い。このため流量はCFガスに合わせて決定され、処理ガスの供給量が、前記ガス供給面の周辺領域よりも中心領域の方が多くなるように、流量調整部F1,F2を制御して、処理ガスを第2のガス室46より第1のガス導入室45に多い供給量で導入する。
また同様に、前記第1のガスにより供給されるハロゲン原子の総数が、第2のガスにより供給されるハロゲン原子の総数より少ない場合には、処理ガスの供給量が、前記ガス供給面の中心領域よりも周辺領域の方が多くなるように、流量調整部F1,F2を制御して、処理ガスを第1のガス室45より第2のガス室46に多い供給量で導入する。
続いて本発明の第2の実施の形態について説明する。この実施の形態は、ガス供給部4のガス供給面の中心領域と周辺領域とに供給する処理ガスの組成を独立に制御するものであり、例えば図3に示すプラズマエッチング装置にて実施される。この装置では、例えば第1のガス導入路51は、夫々流量調整部F1、F6〜F8を備えた供給路を介して第1のガス供給源61、第2のガス供給源62、希釈ガス供給源63に接続されている。また第2のガス導入路52は、夫々流量調整部F2、F9〜F11を備えた供給路を介して第1のガス供給源64、第2のガス供給源65、希釈ガス供給源66に接続されている。
これら流量調整部F1,F2,F6〜F11は制御部6にて制御されるようになっており、こうして第1のガス導入路51と第2のガス導入路52を介して第1のガス室45と第2のガス室46とに、夫々第1のガス、第2のガス、希釈ガスの混合比の異なる処理ガス(希釈率の異なる処理ガス)を供給できるようになっている。その他の構成は図1に示すプラズマエッチング装置と同じである。
そしてこの例では、装置に供給される処理ガスの組成を変えることができるので、前記処理ガスの組成が同じ場合やCF系ガスのみを供給する場合には、第1のガス室45と第2のガス室46への処理ガスの供給流量を制御することにより、前記ガス供給面の中心領域へ供給するフッ素原子(ハロゲン原子)の総数と、周辺領域へ供給するフッ素原子の総数との制御を行うようにしてもよいし、前記第1のガス室45と第2のガス室46への処理ガスの供給流量を同じにして、処理ガスの組成つまりCF系ガスの希釈ガスによる希釈率を変えることにより、前記ガス供給面の中心領域へ供給するフッ素原子の総数と、周辺領域へ供給するフッ素原子の総数との制御を行うようにしてもよい。
ここで主エッチングガスとして炭素数2以下の第1のガスを用いる場合には、前記ガス供給面の中心領域に供給するフッ素原子総数がガス供給面の周辺領域に供給するフッ素原子総数よりも多くなるように、第1のガス室45と第2のガス室46への第1のガスの供給量について制御する。
例えば第1のガスとしてCFガスを用い、希釈ガスを用いない場合には、流量調整部F1,F6により、第1のガス室45へのCFガスの供給流量を100sccmとし、流量調整部F2,F9により、第2のガス室46へのCFガスの供給流量を50sccmとし、こうして前記ガス供給面の中心領域への供給流量を100sccm、周辺領域への供給流量を50sccmとして、前記フッ素原子の前記ガス供給面の中心領域への供給総数を周辺領域よりも多くするように制御する。この場合には、第1のガス供給源61、第2のガス供給源62と第1のガス室45との間に設けられる流量調整部や、第1のガス供給源64、第2のガス供給源65と第2のガス室46との間に設けられる流量調整部は1つとしてもよい。
また例えば第1のガスとしてCFガスを用い、希釈ガスとしてArガスを用い、ガス供給面の中心領域と周辺領域とにおいて第1のガスの希釈率を変えて供給する場合には、流量調整部F6,F8により、第1のガス導入路51に第1のガスを50sccm、希釈ガスを100sccmの流量で供給すると共に、流量調整部F9,F11により、第2のガス導入路52に第1のガスを50sccm、希釈ガスを300sccmの流量で供給する。次いで流量調整部F1,F2により流量を調整して、夫々第1のガス室45、第2のガス導入室46に、第1のガス導入路51と第2のガス導入路52から同じ流量の処理ガスを供給する。
このように第1のガス室45と第2のガス室46とに供給する処理ガスの流量を同じとして、第2のガス室46に供給する処理ガスでは、第1のガスの希釈ガスによる希釈率を第1のガス室45に供給する処理ガスよりも大きくすることにより、結果として前記ガス供給面の中心領域に供給するフッ素原子の総数を周辺領域よりも多くするように制御することができる。
同様に炭素数3以上の第2のガスを用いる場合には、ガス供給面の中心領域に供給する第2のガスからのフッ素原子総数が周辺領域に供給する第2のガスからのフッ素原子総数よりも少なくなるように、ガス供給面の中心領域へ供給する第2のガスの量と、周辺領域へ供給する第2のガスの量とについて制御する。
そしてこの場合、第1のガスと同様に、前記処理ガスの組成が同じ場合やCF系ガスのみを供給する場合には、第1のガス室45よりも第2のガス室46へ第2のガスを多く供給することにより、フッ素原子の前記ガス供給面の周辺領域への供給総数を中心領域よりも多くするように制御してもよいし、前記第1のガス室45と第2のガス室46への処理ガスの供給量を同じにして、処理ガスの組成つまり第2のガスの希釈ガスによる希釈率を変えることにより、前記ガス供給面の周辺領域へのフッ素原子の供給総数が中心領域よりも多くなるように制御を行うようにしてもよい。
さらに炭素2以下の第1のガスと炭素数3以上の第2のガスとを混合する場合には、各CF系ガスによるハロゲン原子の導入総数を計算し、総数が多い方のCF系ガスに合わせて、ガス供給面の中心領域、周辺領域のいずれかにフッ素原子を多く導入するかを決定する。
例えば第1のガス室45と、第2のガス室46に、夫々第1のガスと第2のガスとの混合比が異なる処理ガスを供給する場合、例えば第1のガス室45には第1のガスと第2のガスとが第1の混合比で混合された第1の処理ガスを供給し、第2のガス室46には第1のガスと第2のガスとが第2の混合比で混合された第2の処理ガスを供給する場合には、第1の処理ガスと第2の処理ガスとの全体で、各CF系ガスによるハロゲン原子の導入総数を計算し、総数が多い方のCF系ガスに合わせて、第1のガス室45への第1のガスの供給量と、第2のガス室46への第2のガスの供給量とが決定される。
つまり第1のガスからのフッ素原子の導入数が多い場合には、第1のガス室45への第1の処理ガスの供給量を、第2のガス室46への第2の処理ガスの供給量よりも多くするように、流量調整部F1、F2により第1の処理ガスと第2の処理ガスの流量の制御を行う。
また第2のガスからのフッ素原子の導入数が多い場合には、第1のガス室45への第1の処理ガスの供給量を、第2のガス室46への第2の処理ガスの供給量よりも少なくするように、流量調整部F1、F2により第1の処理ガスと第2の処理ガスの流量の制御を行う。
この場合には、第1の処理ガスの第1のガスと第2のガスとの混合比は流量調整部F6,F7により、第2の処理ガスの第1のガスと第2のガスとの混合比は流量調整部F9,F10により調整し、こうして調整された第1の処理ガスと第2の処理ガスとの第1のガス室45、第2のガス室46への供給量については、夫々流量調整部F1,F2にて制御が行なわれる。
さらにまた、炭素2以下の第1のガスと炭素数3以上の第2のガスとを混合する場合には、第1のガスの供給量については、前記ガス供給面の周辺領域よりも中心領域の方が多くなり、第2のガスの供給量については、前記ガス供給面の中心領域よりも周辺領域の方が多くなるように、第1のガス室45と第2のガス室46への第1のガスと第2のガスの供給量を制御するようにしてもよい。
具体的に、例えば第1のガスとしてCFガス、第2のガスとしてCガスを用いる場合には、第1のガス室45にはCガスを2sccm、CFガスを10sccmの流量で供給し、第2のガス室46にはCガスを4sccm、CFガスを5sccmの組成で供給する。このようにすると、前記ガス供給面の中心領域では、周辺領域よりも処理ガス中の第1のガスの割合が大きくて、第1のガスに対する第2のガスの混合比が小さく、周辺領域では、中心領域よりも処理ガス中の第2のガスの割合が大きくて、第1のガスに対する第2のガスの混合比が大きくなる。このため第1のガスについては、前記ガス供給面の中心領域では、周辺領域よりもフッ素原子の供給量が多くなるように制御され、第2のガスについては、前記ガス供給面の周辺領域では、中心領域よりもフッ素原子の供給量が多くなるように制御されることになる。
この場合には、第1のガスの第1のガス室45への供給量については、流量調整部F1又は流量調整部F6にて行い、第1のガスの第2のガス室46への供給量については、流量調整部F2又は流量調整部F9にて行う。また第2のガスの第1のガス室45への供給量については、流量調整部F1又は流量調整部F7にて行い、第2のガスの第2のガス室46への供給量については、流量調整部F2又は流量調整部F10にて行う。このためこの例では、第1のガス供給源61、第2のガス供給源62と第1のガス室45との間に設けられる流量調整部や、第1のガス供給源64、第2のガス供給源65と第2のガス室46との間に設けられる流量調整部は夫々1つとしてもよい。
また、このように炭素2以下の第1のガスと炭素数3以上の第2のガスとを混合する場合であって、第1のガス室45と第2のガス室46に供給する処理ガスの量が同じである場合には、処理ガスに対する第1のガスの比率を、前記ガス供給面の中心領域では周辺領域よりも大きくし、処理ガスに対する第2のガスの比率については、前記ガス供給面の中心領域よりも周辺領域の方が多くなるように設定してもよい。
さらにまた、炭素2以下の第1のガスと炭素数3以上の第2のガスとを混合する場合には、第1のガスを第1のガス室45と第2のガス室46に同じ供給量で供給し、第2のガスは、前記ガス供給面の中心領域よりも周辺領域の方が供給量が多くなるように、第2のガス室46への供給量を第1のガス室45よりも多くするように制御するようにしてもよい。例えば第1のガス室45には、Cガスを2sccm、CFガスを10sccmの混合比で供給し、第2のガス室46には、Cガスを4sccm、CFガスを10sccmの混合比で供給するように処理ガスを供給する。
この際、第1のガス室45と第2のガス室46とへの処理ガスの流量を同じにすると共に、処理ガスに対する第1のガスの比率を第1のガス室45と第2のガス室46との間で同じとし、処理ガスに対する第2のガスの比率を前記ガス供給面の中心領域よりも周辺領域の方が大きくなるように設定してもよい。
また第2のガスを第1のガス室45と第2のガス室46に同じ供給量で供給し、第1のガスは、前記ガス供給面の周辺領域よりも中心領域の方が供給量が多くなるように、第1のガス室45への供給量を第2のガス室46よりも多くするように制御するようにしてもよい。例えば第1のガス室45には、Cガスを2sccm、CFガスを10sccmの混合比で供給し、第2のガス室46には、Cガスを2sccm、CFガスを5sccmの混合比で供給する。
この際、第1のガス室45と第2のガス室46とへの処理ガスの流量を同じにすると共に、処理ガスに対する第2のガスの比率を第1のガス室45と第2のガス室46との間で同じとし、処理ガスに対する第1のガスの比率を前記ガス供給面の周辺領域よりも中心領域の方が大きくなるように設定してもよい。
このようにすると、前記ガス供給面の中心領域では、第1のガスに対する第2のガスの混合比が小さく、周辺領域では第1のガスに対する第2のガスの混合比が大きくなるので、第1のガスについては、前記ガス供給面の中心領域では、周辺領域よりもフッ素原子の供給量が多くなるように制御され、第2のガスについては、前記ガス供給面の周辺領域では、中心領域よりもフッ素原子の供給量が多くなるように制御されることになる。
この場合においても、第1のガスの第1のガス室45への供給量については、流量調整部F1又は流量調整部F6にて、第1のガスの第2のガス室46への供給量については、流量調整部F2又は流量調整部F9にて行なわれ、第2のガスの第1のガス室45への供給量については、流量調整部F1又は流量調整部F7にて、第2のガスの第2のガス室46への供給量については、流量調整部F2又は流量調整部F10にて行なわれるので、第1のガス供給源61、第2のガス供給源62と第1のガス室45との間に設けられる流量調整部や、第1のガス供給源64、第2のガス供給源65と第2のガス室46との間に設けられる流量調整部は1つとしてもよい。
また本発明では、前記第1のガスにより供給されるハロゲン原子の総数が、第2のガスにより供給されるハロゲン原子の総数より多い場合には、前記ガス供給面の単位面積あたりにおける単位時間当たりのフッ素原子の総数が、周辺領域よりも中心領域の方が多くなるように処理ガスの組成や処理ガスの供給量を設定するようにしてもよく、この場合には、前記ガス供給面の中心領域では周辺領域よりも第1のガスと第2のガスから供給されるフッ素原子の数が多くなる。
この際、前記第1のガスにより供給されるハロゲン原子の総数が、第2のガスにより供給されるハロゲン原子の総数より少ない場合には、前記ガス供給面の単位面積あたりにおける単位時間当たりのフッ素原子の総数が、中心領域よりも周辺領域の方が多くなるように処理ガスの組成や処理ガスの供給量を設定するようにしてもよく、この場合には、前記ガス供給面の周辺領域では中心領域よりも第1のガスと第2のガスから供給されるフッ素原子の数が多くなる。
このような方法では、CF系ガスの炭素数に応じて、前記CF系ガスの前記ガス供給面の中心領域への供給量を周辺領域より多くしたり、周辺領域への供給量を中心領域より多くしたりといった制御を行なっているので、後述の実施例からも明らかなように、エッチングレートや、上部CDや底部CD、エッチング残膜、エッチング深さ、ホール形状等のエッチング後の加工精度等のエッチング特性の面内均一性を確保することができる。
この際、CF系ガス中の炭素の数により、前記ガス供給面の中心領域と周辺領域とのどちらに対してハロゲン原子を多く供給すればよいかは予め決定されているので、処理ガスの前記ガス供給面の中心領域と周辺領域との供給流量や、前記ガス供給面の中心領域と周辺領域とに供給する処理ガスの組成等の、最適条件を決定する際のパラメータの範囲が予め狭められており、条件出しを容易に行うことができる。
続いて本発明の評価方法について説明する。本発明者らは、種々のデータの取得を行なったところ、主エッチングガスとしてCF系ガスを用いる場合には、炭素数が2以下の第1のガスについては、前記ガス供給面の中心領域の供給量を周辺領域より多くする方が、エッチングレートやエッチング後の加工寸法等のエッチング特性の面内均一性が高く、一方炭素数が3以上の第2のガスについては、前記ガス供給面の周辺領域の供給量を中心領域より多くする方が、前記エッチング特性の面内均一性が高いことを把握した。
先ず本発明のメカニズムを解明するために行なった実験例について説明する。
図4に、CF系ガスとしてCガスを想定し、既述のプラズマエッチング装置において、第1のガス室45(ガス供給面の中心領域)に供給する処理ガスと、第2のガス室46(ガス供給面の周辺領域)に供給する処理ガスの流量比を変えることにより、ガス供給面の中心領域と周辺領域とに対してCF系ガスの供給量を変えた場合のウエハW表面近傍のガス流速分布のシミュレーション結果を示す。図4中、縦軸はガス流速、横軸はウエハ中心からの距離、二点鎖線が前記処理ガスのガス供給面の中心領域(C)と周辺領域(E)の流量比(C/E)が3/7、実線が前記流量比C/Eが5/5、一点鎖線が前記流量比C/Eが7/3の場合を夫々示している。なお前記流量比C/Eが3/7の場合とは、ガス供給面の中心領域には全処理ガスの流量の3/10の流量の処理ガスを供給し、周辺領域には全処理ガスの流量の7/10の流量の処理ガスを供給する場合を意味している。
この結果、処理ガスをガス供給面の中心領域に周辺領域よりも多く供給した場合は最もガス流速が大きく、周辺領域に中心領域よりも多く供給した場合には最もガス流速が小さいことが認められた。ここで中心領域に多く供給した場合には周辺領域に多く供給する場合に比べてガス流速の加速の程度が大きいので、ウエハWの中心から周辺に向けて速やかにガスが流れていくものと推察される。
一方、周辺領域に多く供給する場合には、ウエハWの中心領域ではガス流速が小さく、周辺近傍領域でガス流速が急に大きくなるので、中心領域ではガスが溜まった状態になり、当該中心領域では滞在時間が長い分子が多いものと推察される。
ここで炭素数が2以下の分子の小さいCF系ガスについて考えると、F/Cの割合が大きくなるのでエッチング作用が大きく、ガスの滞在時間によりエッチングの進行程度の面内均一性が左右される。このため周辺領域に多く供給する場合には、中心領域でのガスの滞在時間が長くなってしまうので、周辺領域よりもエッチングの進行が進み過ぎてしまい、面内均一性が悪化してしまう。これに対して中心領域に多く供給する場合には、ガスがウエハWの中心から周辺に向けて速やかに流れていくので、ガスの滞在時間がウエハW面内において揃い易く、エッチングの進行の程度の面内均一性が揃い易いと推察される。また炭素数が3以上の分子の大きいCF系ガスについては、F/Cの割合が小さくなるのでポリマー化作用が大きく、ガスの滞在時間よりも活性種の存在分布がエッチング特性の面内均一性に効いてくるものと考えられる。
このため図5に示すように、CF系ガスとしてCガスを想定し、既述のプラズマエッチング装置において、ガス供給面の中心領域に供給する処理ガスと、周辺領域に供給する処理ガスの流量比を変えた場合のウエハW表面近傍の圧力分布のシミュレーションを行なった。図5中、縦軸は圧力、横軸はウエハ中心からの距離、二点鎖線が前記流量比C/Eが3/7、実線が前記流量比C/Eが5/5、一点鎖線が前記流量比C/Eが7/3の場合を夫々示している。
この結果、処理ガスを前記ガス供給面の周辺領域に中心領域よりも多く供給した場合は、圧力分布がウエハWの面内で最も均一になることが認められた。ここで圧力分布が均一になるとは、処理ガスの分子密度が均一になるということであり、活性種の存在密度がウエハWの面内において均一になることを意味している。このように、炭素数が3以上のCF系ガスについては、周辺領域に中心領域より多く供給した場合には、活性種がウエハW面内で均一に存在しやすく、これによりエッチングの面内均一性が高められるものと推察される。
またこのことを裏付けるために、CF系ガスとしてCガス、希釈ガスとしてArガスとOガスを夫々用い、図1に示すプラズマエッチング装置をおいて、以下の処理条件で、処理ガスのプラズマによりベアシリコン上に対して、処理ガスのガス供給面の中心領域への流量と周辺領域への流量とを変えて成膜処理を行い、このときの成膜速度の面内均一性を測定した。
<処理条件>
・Cガス、Arガス、Oガスの流量比;
:Ar:O=15:380:19sccm
・プロセス圧力;1.995Pa(15mTorr)
・プロセス温度;20℃
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz、2170W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、0W
この結果を図6に示す。図6では縦軸が成膜速度、横軸がウエハの中心からの距離を示しており、□が前記処理ガスの前記流量比C/Eが7/3、○が前記流量比C/Eが5/5、■が前記流量比C/Eが3/7の場合を夫々示している。これにより、前記流量比C/Eが3/7の場合には、成膜速度がウエハWの面内において最も均一になることが認められ、周辺領域への供給量が中心領域よりも多い場合には圧力分布が均一になり、活性種の存在密度がウエハWの面内において均一になることが裏付けられた。
続いて以下に各実施例について列挙する。
(実施例1)
CF系ガスとしてCHFガス、希釈ガスとしてArガスとNガスとを用いた処理ガスを予め混合してから、図1に示すプラズマエッチング装置に導入して、以下の処理条件で、前記ガス供給面の中心領域への供給量と周辺領域への供給量とを変えて、ウエハW上に形成されたレジスト膜(ウエハWの全面に形成され、パターンが形成されていないもの)のエッチング処理を行い、このときのCF密度、CF密度のウエハWの面内均一性を、LIF(レーザ誘起蛍光)計測を行なうことにより測定した。ここで処理ガスの前記流量比C/Eは、0/10、3/7、5/5、7/3、10/0とした。なお前記流量比C/Eが0/10とは、処理ガスをガス供給面の周辺領域のみに供給する場合を意味している。
<処理条件>
・CHFガス、Arガス、N2ガスの流量比;
CHF:Ar:N2=40:1000:80sccm
・プロセス圧力;6.65Pa(50mTorr)
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz、1200W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、1700W
この結果を図7(a)にCF密度の面内均一性、図7(b)にCF2密度の面内均一性を夫々示す。図7では縦軸がCF密度(CF密度)、横軸がウエハの中心からの距離を示しており、▲が前記流量比C/Eが0/10、■が前記流量比C/Eが3/7、○が前記流量比C/Eが5/5、□が前記流量比C/Eが7/3、△が前記流量比C/Eが10/0の場合を夫々示している。
この結果より、CF密度、CF密度は共に、第1のガス室45ガス供給面の中心領域の流量を多くした場合の方が周辺領域の流量を多くした場合よりも、ウエハの面内において均一であることが認められた。ここで周辺領域の流量を多くした場合には、ウエハWの中心領域でのCF密度等が高いが、周辺領域では低くなっており、既述のようにウエハWの中心領域にはガス溜まりができていると推察される。一方中心領域の流量を多くした場合には、ウエハWの中心領域での密度が低く、ウエハWの面内に亘ってほぼ均一であったことから、既述のようにガスの流速分布の面内均一性が高く、これによりCF密度等がウエハWの面内に亘って均一に揃えられるものと推察される。
このように炭素数が2以下の第1のガスでは、中心領域の流量を多くした場合の方が、CF系ガスの活性種であるCFやCFの活性種の量がウエハWの面内において均一になり、これによりエッチングの進行がウエハW面内において揃えられると推察される。なお本発明者らはCガスについてもCHFガスと同様の実験を試みたが、LIFの計測値が小さく、信頼性が小さいと判断したため、計測データは記載しないこととした。
(実施例2)
CF系ガスとしてCHFガス、希釈ガスとしてArガスとNガスとを用いた処理ガスを予め混合してから、図1に示すプラズマエッチング装置に導入し、以下の処理条件で、処理ガスのガス供給面の中心領域の流量と周辺領域の流量と変えて、ウエハW上に形成された被エッチング膜(SiO膜)のエッチング処理を行い、このときのレジスト残膜、エッチング深さ、上部CD、ボーイング位置の面内均一性について評価した。この際、処理ガスの前記ガス供給面の中心領域と周辺領域の流量比は、前記流量比C/Eが1/9、5/5、9/1の場合とした。
ここで図8(a)中、71は被エッチング膜であるSiOC膜、72はSiOC膜の表面に形成されたレジスト膜であり、前記レジスト残膜は距離A、エッチング深さは距離B、ボーイング位置はSiOC膜に形成されたホール(凹部)73の最も膨らんだ部位までの距離Cを夫々示しており、上部CDとはSiOC膜に形成されたホール(凹部)73の上部側の口径Dをいう。
そしてこれらの面内均一性については、例えばエッチング後の膜を断面SEMにより撮影し、この写真に基づいて、ウエハWの中心部と周辺部とにおいて、前記距離A,B,C,口径Dの各大きさを求め、前記中心部と周辺部との差が小さいほど、面内均一性が良いとした。ここでウエハWの中心部とは、ウエハWの回転中心であり、ウエハWの周辺部とは、ウエハWの外縁から5mm内側の位置をいう。これらレジスト残膜、エッチング深さ、ボーイング位置、上部CDの定義やデータの取得方法、ウエハWの中心部と周辺部とのデータの差により面内均一性を評価する方法は以下の実施例においても同様である。
<処理条件>
・CHFガス、Arガス、Nガスの流量比;
CHF:Ar:N=40:1000:80sccm
・プロセス圧力;6.65Pa(50mTorr)
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz、1200W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、1700W
この結果を図8(b)に示す。CHFガスでは、レジスト残膜、エッチング深さ、上部CD、ボーイング位置の、ウエハの中心部と周辺部との差(絶対値)は、いずれも中心領域の流量を周辺領域よりも多くした場合の方が小さく、この実施例によっても、炭素数が2以下のCF系ガスでは、中心領域の流量を多くした場合の方が、エッチングの進行がウエハW面内において揃えられ、レジスト残膜、エッチング深さ、上部CD、ボーイング位置のエッチング特性の面内均一性が良好であることが理解される。
(実施例3)
CF系ガスとしてCHFガス、希釈ガスとしてArガスとNガスとOガスを用いた処理ガスを予め混合してから、図1に示すプラズマエッチング装置に導入し、以下の処理条件で、処理ガスの前記ガス供給面への中心領域の流量と周辺領域への流量を変えて、ウエハW上に形成された被エッチング膜(SiOCH膜)のエッチング処理を行い、このときのエッチングにより形成された上部CDの面内均一性と、エッチング深さの面内均一性とについて評価した。
<処理条件>
・プロセス圧力;6.65Pa(50mTorr)
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60Hz、1500W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、2800W
この結果を前記上部CDの面内均一性については図9(a)に、エッチング深さの面内均一性については図9(b)に夫々示す。図9(a)中縦軸は上部CDの中心部と周辺部とのデータの差の絶対値であり、図9(b)中縦軸はエッチング深さの中心部と周辺部とのデータの差の絶対値である。さらに図9(a),(b)中、横軸は処理ガスの中心領域と周辺領域の流量比C/Eを示しており、例えばこの流量比が50%のときは、前記流量比C/Eが5/5の場合を意味し、90%のときは、前記流量比C/Eが9/1の場合を意味している。
これらの結果より、前記ガス供給面の中心領域に多く供給する場合の方が、上部CD、エッチング深さ共に、ウエハWの中心部と周辺部のデータとの差が小さく、面内均一性が良好であることが認められ、この結果からも炭素数が2以下の第1のガスでは、前記中心領域の流量を多くした場合の方が、エッチングの進行の程度がウエハW面内において揃えられることが理解される。
(実施例4)
CF系ガスとしてCHガス、希釈ガスとしてOガスを用いた処理ガスを予め混合してから、図1に示すプラズマエッチング装置に導入し、以下の処理条件で、処理ガスのウエハWへの中心領域の流量と周辺領域への流量とを変えて、ウエハW上に形成された被エッチング膜(SiO膜とSiOCH膜との積層膜)のエッチング処理を行い、このときのレジスト残膜、上部CD、底部CD、Recessの面内均一性について評価した。この際、処理ガスの中心領域と周辺領域の流量比は、前記流量比C/Eが1/9、5/5、9/1の場合とした。
<処理条件>
・CHガス、Oガスの流量比;
CH:O=40:20sccm
・プロセス圧力;7.98Pa(60mTorr)
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz、700W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、300W
ここで前記底部CDとは図8(a)中、被エッチング膜(SiOC膜)71に形成されたホール73の底部側の口径E、Recessとは、被エッチング膜の下地膜のエッチング量をいう。またこれらの面内均一性については、例えばエッチング後の膜を断面SEMにより撮影し、この写真に基づいて、夫々の項目についてウエハWの中心部と周辺部とのデータを取得し、両者の差異を求めることにより評価し、この差異が小さいほど面内均一性が良好であることとした。底部CDやRecessの定義やデータの取得方法、ウエハWの中心部と周辺部とのデータの差により面内均一性を評価する方法は以下の実施例においても同様である。
この結果を図10に示すが、前記流量比C/Eが9/1の場合が、レジスト残膜、上部CD、底部CD、Recess共に、中心部と周辺部とのデータの差異(当該差異は絶対値である)が小さく、最も面内均一性が良好であることが認められ、この結果からも炭素数が2以下の第1のガスでは、中心領域の流量を多くした場合の方が、エッチングの進行の程度がウエハW面内において揃えられることが理解される。
(実施例5)
CF系ガスとしてCガス、希釈ガスとしてArガスとNガスを用いた処理ガスを予め混合してから、図1に示すプラズマエッチング装置に導入し、以下の処理条件で、処理ガスの前記ガス供給面への中心領域の流量と周辺領域への流量とを変えて、ウエハW上に形成された被エッチング膜(SiOC膜)の上に厚さ50nmのTEOSと厚さ100nmの反射防止膜(BARC)を積層したもの)のエッチング処理を行い、このときに形成されたホールの形状について評価した。ここで処理ガスのウエハWへの中心領域の流量と周辺領域への流量は、前記流量比C/Eが1/9、5/5、9/1の場合とした。
<処理条件>
・Cガス、Arガス、Nガスの流量比;
:Ar:N=5:1000:150sccm
・プロセス圧力;6.65Pa(50mTorr)
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz、500W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、2000W
ここで前記ホール形状は、図11(a)に示す、ホール73の側壁外面74とホール底部を構成する面の延長線75との間のなす角であるテーパ角θを、ウエハWの中心部に形成されたホールと周辺部に形成されたホールとについて測定し、両者の差異を求めることにより評価した。この差異が小さいほどホール形状の面内均一性が良好であることを意味する。
この結果を図11(b)に示す。ここで図11(b)中、縦軸はテーパ角θ、横軸はウエハ上の位置、◇は前記流量比C/Eが1/9、□は前記流量比C/Eが5/5、△は前記流量比C/Eが9/1の場合を夫々示している。これにより、テーパ角θのウエハWの中心部と周辺部との差異は、前記流量比C/Eが1/9の場合が最も小さく、ホール形状の面内均一性が良好であることが認められた。この結果から、炭素数が3以上の第2のガスでは、周辺領域の流量を多くした場合の方が、ホール形状がウエハW面内において揃えられることが理解される。
(実施例6)
CF系ガスとしてCガスとCFガスの2種類のガスを用い、希釈ガスは用いない処理ガスを予め混合してから、図1に示すプラズマエッチング装置に導入し、以下の処理条件で、処理ガスの前記ガス供給面への中心領域の供給流量と周辺領域への供給流量とを変えて、ウエハW上に形成された被エッチング膜(SiOCH膜)のエッチング処理を行い、このときの上部CDの面内均一性について既述のように評価した。
<処理条件>
・Cガス、CFガスの流量比;
:CFガス=5:200sccm
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz
この結果を図12に示す。ここで図12中、縦軸は上部CD差の絶対値、横軸は処理ガスの中心領域と周辺領域の流量比C/Eを示している。これにより、上部CDの中心部と周辺部とのデータの差は、前記流量比C/E=7/3のときが最も小さく、前記上部CDの面内均一性が良好であることが認められた。
この例では、CガスとCFガスとの流量比は、C:CF=5sccm:200sccmであって、Cガスより供給されるフッ素の数よりもCFガスにより供給されるフッ素の数の方が多く、この場合には、CFガスに合わせて前記ガス供給面の中心領域への流量を多くした場合の方が、上部CDの面内均一性を確保できることが理解される。
(実施例7)
CF系ガスとしてCガスとCFガスの2種類のガス、希釈ガスとしてNガスとOガスとを用いた処理ガスを予め混合してからチャンバ内に導入して、第1のエッチング処理を行なった後、次いでCF系ガスとしてCガス、希釈ガスとしてArガスとNガスとを用いた処理ガスを予め混合してからチャンバ内に導入して第2のエッチング処理を行なう場合について、上部CDと底部CDの面内均一性について既述の手法で評価した。このとき図1に示すプラズマエッチング装置を用い、以下の処理条件で、処理ガスのウエハWへの前記ガス供給面の中心領域への供給流量と周辺領域への供給流量とを変えてウエハW上に形成された被エッチング膜(SiOCH膜の上に厚さ50nmのTEOSと厚さ65nmの反射防止膜(BARC)とを積層したもの)のエッチング処理を行った。前記流量比C/Eは、第1のエッチング処理及び第2のエッチング処理共に前記流量比C/Eが5:5の場合と、第1のエッチング処理では、前記流量比C/Eは9:1、第2のエッチング処理では、前記流量比C/Eは1:9の場合とについて評価を行なった。
<第1のエッチング処理の処理条件>
・Cガス、CFガス、Nガス、Oガスの流量比;
:CF:N:O=6:15:120:10sccm
・プロセス圧力;6.65Pa(50mTorr)
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz、800W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、1400W
<第2のエッチング処理の処理条件>
・Cガス、Arガス、Nガスの流量比;
:Ar:N=8:50:1000sccm
・プロセス圧力;3.325Pa(25mTorr)
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz、1000W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、3000W
この結果を図12に示す。これにより上部CD,底部CDのウエハWの中心部と周辺部とのデータの差(絶対値)は共に、第1のエッチング処理では中心領域に多く供給し、第2のエッチング処理では周辺領域に多く供給する場合の方が小さく、前記CDの面内均一性が良好であることが認められた。
このように、CF系ガスの種類を変えて、第1のエッチング処理と第2のエッチング処理とを引き続いて行なう場合であっても、夫々のCF系ガスの炭素の数に応じて処理ガスの前記中心領域への供給流量と周辺領域への供給流量を制御することにより、面内均一性の高いエッチング処理を行なうことができることが認められる。
この際、第1のエッチング処理では、CガスとCFガスとの流量比は、C:CF=6sccm:15sccmであって、Cガスより供給されるフッ素の数よりもCFガスにより供給されるフッ素の数の方が多いので、この場合には、CFガスに合わせて前記中心領域への流量を多くした場合の方が、上部CDや底部CDがウエハW面内において揃えられることが理解される。また第2のエッチング処理では、Cガスを用いているので、前記周辺領域の流量を多くした場合の方が、上部CDや底部CDがウエハW面内において揃えられることが理解される。
(実施例8)
実施例7と同様のエッチング条件でウエハW上に形成された被エッチング膜のエッチング処理を行ない、CD−SEM(ウエハWを非破壊で上面から観察する電子顕微鏡)により面内CD分布についての評価を行なった。この結果を図14(a)に、第1のエッチング処理では、前記流量比C/Eは9:1、第2のエッチング処理では、前記流量比C/Eは1:9の場合、図14(b)に、第1及び第2のエッチング処理共に、前記流量比C/Eが5:5の場合について夫々示す。また図14中縦軸は、CDシフト値であり、横軸はウエハ上の位置、◇はX軸のデータ、○はY軸のデータを夫々示している。この例のCDシフト値はマスクのホール口径と、エッチング後のホール口径の差を意味している。
この結果からも、前記CDシフト値は、X軸のデータ、Y軸のデータ共に、第1のエッチング処理では中心領域に多く供給し、第2のエッチング処理では周辺領域に多く供給する場合の方が小さく、前記面内CD分布の均一性が高いことが認められた。
(実施例9)
CF系ガスとしてCガスを用い、希釈ガスとしてArガスとOガスとを用いた処理ガスを予め混合してからチャンバ内に導入してエッチング処理を行なう場合について、エッチングレート、レジスト選択性、レジスト残膜、エッチング深さの均一性について評価した。このとき図1に示すプラズマエッチング装置を用い、以下の処理条件で、処理ガスのウエハWへの前記ガス供給面の中心領域の供給流量と周辺領域への供給流量とを変えてウエハW上に形成されたレジストのエッチング処理を行った。この際処理ガスの前記中心領域への供給流量を208sccm、周辺領域への供給流量を208sccmとする場合と、前記中心領域への供給流量を208sccm、周辺領域への供給流量を312sccmとする場合とについて、前記エッチングレート等を評価した。ここでエッチング選択性とはSiO膜エッチング量/レジストマスク膜厚減少量により算出されるものであり、エッチングレート、レジスト選択性の面内均一性については、例えばエッチング後の膜を断面SEMにより撮影し、この写真に基づいて、ウエハWの中心部と周辺部とにおいて、前記エッチングレート、レジスト選択性の各大きさを求め、前記中心部と周辺部との差が小さいほど、面内均一性が良いとした。
<処理条件>
・Cガス、Arガス、Oガスの流量比;
:Ar:O=16:380:20sccm
・プロセス圧力;3.325Pa(25mTorr)
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz、1000W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、3000W
この結果を図15に示す。これにより、前記ガス供給面の中心領域への供給流量よりも周辺領域への供給流量を多くした場合の方が、エッチングレート、レジスト選択性、レジスト残膜、エッチング深さは、ウエハWの中心部と周辺部との間での差が小さく、これらの面内均一性が良好であることが認められた。
またこの例では、前記中心領域の供給流量を変えずに周辺領域の供給流量のみを変えたが、この場合中心領域への供給流量が同じであれば、周辺領域への供給流量が変化しても、ウエハWの中心のエッチング特性は変化しないことが確認された。このことから、処理ガスのトータル流量と、中心領域への供給流量と周辺領域への供給流量との流量比を設定し、中心領域の流量を変化させずに、周辺領域の供給流量を増やすことにより、中心領域のエッチング特性を維持したまま、周辺領域のエッチング特性を変化させ、これによりエッチング特性の面内均一性を向上できることが理解される。
(実施例10)
CF系ガスとしてCガスを用い、希釈ガスとしてCOガスとNガスとOガスとを用いてエッチング処理を行なう場合について、前記CDシフト値の面内均一性について評価した。このとき図1に示すプラズマエッチング装置を用い、以下の処理条件で、処理ガスのウエハWへの中心領域の供給流量と周辺領域への供給流量とを変えてウエハW上に形成された被エッチング膜(SiOC膜)のエッチング処理を行った。ここで前記流量比C/Eは2/4、2/2、2/6の場合について評価を行なった。
<処理条件>
・プロセス圧力;6.65Pa(50mTorr)
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz、800W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、1400W
この結果を図16に示す。これにより、Cガスの周辺領域への供給流量を変えることにより、ウエハWの周辺領域ではCDシフト値が大きく変化し、Cガスでは周辺領域への供給流量を中心領域より多くすることにより、前記CDシフトの面内均一性が高められることが認められた。
これにより、中心領域と周辺領域とに供給する処理ガスの、第1のガスと第2のガスとの混合比を変えることにより、面内均一性の高いエッチング処理を行なうことができることが理解される。
(実施例11)
CF系ガスとしてCHFガスとCFガスの2種類のガスを用い、希釈ガスとしてArガスとNガスとを用いて第1のエッチング処理を行なった後、次いでCF系ガスとしてCガスを用い、希釈ガスとしてArガスとNガスとを用いて第2のエッチング処理を行なう場合について、既述の上部CDの面内均一性について評価した。このとき処理ガスを予め所定の流量で混合したものを図1に示すプラズマエッチング装置に導入し、以下の処理条件で、処理ガスのウエハWへの中心領域の供給流量と周辺領域への供給流量とを変えてウエハW上に形成されたレジストのエッチング処理を行った。
<第1のエッチング処理の処理条件>
・CHFガス、CFガス、Arガス、Nガスの流量比;
CHF:CF:Ar:N=15:15:500:80sccm
・プロセス圧力;6.65Pa(50mTorr)
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz、800W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、1700W
<第2のエッチング処理の処理条件>
・Cガス、Arガス、Nガスの流量比;
:Ar:N=7:950:120sccm
・プロセス圧力;6.65Pa(50mTorr)
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz、1200W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、1700W
また中心領域と周辺領域との供給流量については、第1のエッチング処理、第2のエッチング処理共に、前記流量比C/E=50/50の場合と、第1のエッチング処理では前記流量比C/Eは95:5、第2のエッチング処理では前記流量比C/Eは5:95の場合とについて評価を行なった。
この結果を図17に示す。これにより上部CDについては、第1のエッチング処理では中心領域に多く供給し、第2のエッチング処理では周辺領域に多く供給する場合の方が中心部と周辺部との差が小さく、前記CDの面内均一性が良好であることが認められた。
このように、第1のエッチング処理では、CHFガスとCFガスとArガスとNガスとを混合した処理ガスを用いているので、炭素数が2以下の第1のガスを供給する場合に従って、前記中心領域への処理ガスの供給量を多くし、第2のエッチング処理では、CガスとArガスとNガスとを混合した処理ガスを用いているので、炭素数が3以上の第2のガスを供給する場合に従って、前記周辺領域への処理ガスの供給量を多くすることにより、良好なエッチング特性を確保できることが認められた。
(実施例12)
CF系ガスとしてCガスとCFガスとを用い、希釈ガスとしてNガスとOガスとを用いて、これらのガスを予め混合しておき、この混合済みの処理ガスを用いてエッチング処理を行う場合について、エッチングレートの面内均一性について評価した。このとき図1に示すプラズマエッチング装置を用い、以下の処理条件で、処理ガスの前記ガス供給面への中心領域の供給流量と周辺領域への供給流量とを変えてウエハW上に形成されたレジストのエッチング処理を行った。
<処理条件>
・Cガス、CFガス、Nガス、Oガスの流量比;
:CF:N:O=6:15:120:10sccm
・プロセス圧力;6.65Pa(50mTorr)
・第1の高周波電源61の周波数と電力;60MHz、800W
・第2の高周波電源65の周波数と電力;2MHz、1400W
また中心領域と周辺領域との供給流量については、前記流量比C/E=50/50の場合と、前記流量比C/Eは90:10の場合とについて評価を行なった。
この結果を図18に示す。これによりエッチングレートについては、中心領域に多く供給する場合の方が中心と周辺との差が小さく、前記エッチングレートの面内均一性が良好であることが認められた。
この場合、第1のガスと第2のガスとの混合ガスを供給する場合であって、Cガスにより供給されるフッ素の数よりも、CFガスにより供給されるフッ素の数の方が多い場合には、CFガスを供給する場合に従い、処理ガスの中心領域と周縁領域への供給流量を制御すればよいことが認められた。
以上において本発明では、基板としては半導体ウエハWの他、LCDガラス基板やPDP基板のようなフラットディスプレイパネルに用いるガラス基板等であってもよい。また本発明で用いられるプラズマエッチング装置としては、平行平板型プラズマエッチング装置の他、有磁場RIE方式、ICP方式、ECR方式、ヘリコン派プラズマ方式等を用いることができる。
本発明に係るプラズマエッチング装置の実施の形態を示す平面図である。 前記プラズマエッチング装置のガス供給系を示す構成図である。 前記プラズマエッチング装置の他の例のガス供給系を示す構成図である。 ガス流速の面内均一性のシミュレーション結果を示す特性図である。 圧力の面内均一性のシミュレーション結果を示す特性図である。 成膜速度の面内均一性を示す特性図である。 実施例1のCF密度、CF密度の面内均一性を示す特性図である。 実施例2のレジスト残膜、エッチング深さ、上部CD、ボーイング位置の面内均一性を示す特性図である。 実施例3の上部CD差の絶対値の面内均一性と、エッチング深さ差の絶対値の面内均一性を示す特性図である。 実施例4のレジスト残膜、上部CD、底部CD、Recessの面内均一性を示す特性図である。 実施例5のテーパ角θの面内均一性を示す特性図である。 実施例6の上部CD差の絶対値の面内均一性を示す特性図である。 実施例7の上部CD、底部CDの面内均一性を示す特性図である。 実施例8のCDシフト値の面内均一性を示す特性図である。 実施例9のエッチングレート、レジスト選択性、レジスト残膜、深さの均一性の面内均一性を示す特性図である。 実施例10のCDシフト値の面内均一性を示す特性図である。 実施例11のCDの面内均一性を示す特性図である。 実施例12のエッチングレートの面内均一性を示す特性図である。
符号の説明
W 半導体ウエハ
1 チャンバ
2 載置台
3 静電チャック
4 上部電極
45 第1のガス導入室
46 第2のガス導入室
51 第1のガス導入路
52 第2のガス導入路
54,61,64 第1のガス供給源
55,62,65 第2のガス供給源
6 制御部
F1〜F11 流量調整部

Claims (5)

  1. 基板の中心領域に対向する中心領域と基板の周辺領域に対向する周辺領域とから独立して処理ガスを基板に供給できるガス供給部を備え、CH ガス、CHF ガス、CF ガス、C ガスのいずれかである第1のガス及び ガス、C ガス、C ガス、C 8 ガスのいずれかである第2のガスを混合した処理ガスを用いて基板の被エッチング膜に対してエッチングを行う方法であって、
    前記ガス供給部のガス供給面の単位面積当たりにおける単位時間当たりの第1のガスの供給量については、周辺領域よりも中心領域の方が多くなるように当該ガス供給部から処理ガスを供給し、
    前記ガス供給部のガス供給面の単位面積当たりにおける単位時間当たりの第2のガスの供給量については、中心領域よりも周辺領域の方が多くなるように当該ガス供給部から処理ガスを供給しながら、基板の被エッチング膜に対してエッチングを行なうことを特徴とするエッチング方法。
  2. 基板の中心領域に対向する中心領域と基板の周辺領域に対向する周辺領域とから独立して処理ガスを基板に供給できるガス供給部を備え、CH ガス、CHF ガス、CF ガス、C ガスのいずれかである第1のガス及び ガス、C ガス、C ガス、C 8 ガスのいずれかである第2のガスを混合した処理ガスを用いて基板の被エッチング膜に対してエッチングを行う方法であって、
    ガス供給部の中心領域と周辺領域とで第1のガスの供給量が同じである場合には、前記ガス供給部のガス供給面の単位面積当たりにおける単位時間当たりの第2のガスの供給量については、中心領域よりも周辺領域の方が多くなるように当該ガス供給部から処理ガスを供給し、
    ガス供給部の中心領域と周辺領域とで第2のガスの供給量が同じである場合には、前記ガス供給部のガス供給面の単位面積当たりにおける単位時間当たりの第1のガスの供給量については、周辺領域よりも中心領域の方が多くなるように当該ガス供給部から処理ガスを供給しながら、基板の被エッチング膜に対してエッチングを行なうことを特徴とするエッチング方法。
  3. 前記第1のガスの供給量について、周辺領域よりも中心領域の方が多くなるようにガス供給部から処理ガスを供給する工程は、第1のガスの流量及び希釈ガスによる第1のガスの希釈率の少なくとも一方を調整することにより行なわれることを特徴とする請求項1または2に記載のエッチング方法。
  4. 前記第2のガスの供給量について、中心領域よりも周辺領域の方が多くなるようにガス供給部から処理ガスを供給する工程は、第2のガスの流量及び希釈ガスによる第2のガスの希釈率の少なくとも一方を調整することにより行なわれることを特徴とする請求項1または2に記載の記載のエッチング方法。
  5. 基板が載置される載置台が内部に設けられた処理容器と、
    前記処理容器の内部に前記載置台と対向するように設けられ、前記載置台と対向する面にガス供給面を備え、この載置台上に載置された基板に対して基板の中心領域に対向する中心領域と基板の周辺領域に対向する周辺領域とから独立して、炭素とハロゲンとを含む処理ガスを供給するためのガス供給部と、
    前記処理容器の内部の圧力を調整するための手段と、
    前記処理容器の内部にプラズマを発生させるための手段と、
    前記ガス供給部に供給される処理ガスの流量を調整するための手段と、
    前記各手段を、請求項1ないしの工程を実施するように制御する制御部と、を備え、前記処理ガスをプラズマ化し、このプラズマにより基板の被エッチング膜に対してエッチングを行なうことを特徴とするエッチング装置。
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