JP2006202833A - ガス設定方法,ガス設定装置,エッチング装置及び基板処理システム - Google Patents

ガス設定方法,ガス設定装置,エッチング装置及び基板処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】 処理室内の基板の中央部と外周部に供給される各混合ガスの設定を簡単かつ適正に短時間で行う。
【解決手段】 基板の中央部に対して供給される第1の混合ガスの混合比と流量を設定する。その後,第1の混合ガスの設定を固定した状態で,基板の外周部に対して供給される第2の混合ガスの混合比を変更してエッチングを行い,そのエッチング結果から,エッチング選択比とエッチング形状が基板の中央部と外周部との間で均一になるように第2の混合ガスの混合比を設定する。その後,第1の混合ガスの設定と第2の混合ガスの混合比の設定を固定した状態で,第2の混合ガスの流量を変更してエッチングを行い,そのエッチング結果から,エッチング速度が基板の中央部と外周部との間で均一になるように第2の混合ガスの流量を設定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は,処理室に供給されるエッチングガスのガス設定方法,ガス設定装置,エッチング装置及び基板処理システムに関する。
例えば半導体装置や液晶表示装置等の電子デバイスの製造プロセスにおいては,例えば基板上に所定の回路パターンを形成するために,基板上の膜を所定の形状に蝕刻するエッチング処理が行われている。
上述のエッチング処理には,プラズマエッチング装置が広く用いられている。プラズマエッチング装置は,例えば処理室内に,基板を載置する下部電極と,当該下部電極上の基板に対して所定のガスを噴出する上部電極となるシャワーヘッドを有している。エッチング処理は,例えばシャワーヘッドから処理室内に所定の混合ガスを噴出した状態で,上下の両電極間に高周波を印加し,処理室内にプラズマを生成することによって,基板上の膜をエッチングしている。
しかしながら,上述したようにシャワーヘッドから処理室内に混合ガスを供給して,処理室内の基板をエッチング処理する場合,エッチング速度,エッチング選択比及びエッチング形状のエッチング特性が基板の中央部と外周部においてばらつくという問題があった。これは,処理室内の混合ガスのガス濃度,ガス成分が基板の中央部付近と外周部付近との間で不均一になるためであると考えられる。そこで,例えばシャワーヘッドとなる上部電極の内部を複数のガス室に仕切り,各ガス室毎にガス導入管を独立に接続し,基板の中央部と外周部にそれぞれ任意の混合比及び流量の混合ガスを供給することが提案されている(例えば,特許文献1参照。)。これにより,処理室内において基板の中央部側に供給される混合ガスと基板の外周部側に供給される混合ガスの混合比や流量を各々調整して,例えばエッチング速度の基板面内の均一性を向上することができる。
ところで,上述の基板の中央部側と外周部側に供給される各混合ガスの混合比と流量を設定する場合,エッチング速度,エッチング選択比及びエッチング形状の総てのエッチング特性を加味した上で,各エッチング特性が基板面内で均一になるように各混合ガスの設定を行うことが望まれる。しかしながら,それらの各エッチング特性と,基板の中央部と外周部に供給される各混合ガスの混合比や流量との関係が不明であったため,各混合ガスの設定を適正に行うことが難しかった。また,適正な各混合ガスの設定を見つけ出し,各混合ガスを設定するのに長時間を要していた。
特開平8-158072号公報
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,処理室内の基板の中央部と外周部に供給される各混合ガスの設定を簡単かつ適正に短時間で行うことができるガス設定方法,ガス設定装置,エッチング装置及び基板処理システムを提供することをその目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,基板をエッチングする処理室内に供給される混合ガスの混合比と流量を設定するガス設定方法であって,基板の中央部に対して供給される第1の混合ガスの混合比と流量を設定する第1の工程と,その後,第1の混合ガスの設定を固定した状態で,基板の外周部に対して供給される第2の混合ガスの混合比を変更してエッチングを行い,そのエッチング結果から,エッチング選択比とエッチング形状の少なくとも一方が基板の中央部と外周部との間で均一になるように第2の混合ガスの混合比を設定する第2の工程と,その後,第1の混合ガスの設定と第2の混合ガスの混合比の設定を固定した状態で,第2の混合ガスの流量を変更してエッチングを行い,そのエッチング結果から,エッチング速度が基板の中央部と外周部との間で均一になるように第2の混合ガスの流量を設定する第3の工程と,を有することを特徴とする。
基板の中央部に供給される第1の混合ガスの混合比と流量の設定を固定した状態で,基板の外周部に供給される第2の混合ガスの混合比と流量を変更することによって,基板の外周部のエッチング特性を効率的に調整できることが発明者によって確認された。これは,基板の中心部に供給される第1の混合ガスは,基板の中心部側から外周部側に流れ,基板の中心部と外周部の両方のエッチング特性に同程度の影響を与えるが,基板の外周部に供給される第2の混合ガスは,基板の外周部から外方に流れ,基板の外周部のエッチング特性にのみ大きな影響を与えるからであると推測できる。また,発明者によって,第2の混合ガスの混合比が,基板の外周部のエッチング選択比,エッチング形状及びエッチング速度に影響を与えることが確認された。また,第2の混合ガスの流量が,基板の外周部のエッチング速度にのみ影響を与えることが確認された。したがって,本発明のように,第2の工程において,第2の混合ガスの混合比を変更して複数回エッチングを行い,そのエッチング結果からエッチング選択比とエッチング形状が基板の中心部と外周部で均一になる第2の混合ガスの混合比を設定できる。その後,第2の混合ガスの流量を変更して複数回エッチングを行い,そのエッチング結果からエッチング速度が基板の中心部と外周部で均一になる第2の混合ガスの流量を設定できる。こうすることによって,エッチング特性を基板面内で均一化するための混合ガスの設定を簡単かつ適正に短時間で行うことができる。
別の観点による本発明は,基板をエッチングする処理室内に供給される混合ガスの混合比と流量を設定するガス設定装置であって,基板の中央部に対して供給される第1の混合ガスの混合比及び流量の設定を固定した状態で,基板の外周部に対して供給される第2の混合ガスの混合比を変更してエッチングを行い,そのエッチング結果から,エッチング選択比とエッチング形状の少なくとも一方が基板の中央部と外周部との間で均一になるように第2の混合ガスの混合比を設定し,その後第1の混合ガスの設定と第2の混合ガスの混合比の設定を固定した状態で,第2の混合ガスの流量を変更してエッチングを行い,そのエッチング結果から,エッチング速度が基板の中央部と外周部との間で均一になるように第2の混合ガスの流量を設定する機能を有することを特徴とする。
本発明によれば,上記発明と同様に,エッチング特性を基板面内で均一化するための混合ガスの設定を簡単かつ適正に短時間で行うことができる。
別の観点による本発明は,基板をエッチングする処理室内に供給される混合ガスの混合比と流量を設定するガス設定装置であって,基板の中央部に対して供給される第1の混合ガスの混合比及び流量を固定し,基板の外周部に対して供給される第2の混合ガスの流量又は混合比の少なくとも一方を変更して行われたエッチング結果に基づいて,第1の混合ガスの設定と第2の混合ガスの設定とそのエッチング結果との相関関係を作成する機能と,既存のガス設定でエッチングを行い,そのエッチング結果と前記相関関係に基づいて,エッチング選択比とエッチング形状との少なくとも一方が基板の中央部と外周部との間で均一になるような第2の混合ガスの混合比を算出し,その後エッチング速度が基板の中央部と外周部との間で均一になるような第2の混合ガスの流量を算出する機能と,を有することを特徴とする。
本発明によれば,基板の中央部と外周部に供給される各混合ガスの設定変更を簡単かつ適正に短時間で行うことができる。
前記ガス設定装置は,既存のガス設定のエッチング結果が許容範囲を超えている場合に,前記第2の混合ガスの混合比及び流量の算出を行う機能を有していてもよい。
前記ガス設定装置は,前記第2の混合ガスの設定を前記算出された混合比と流量に設定する機能を有していてもよい。
別の観点による本発明によれば,請求項2〜5のいずれかに記載のガス設定装置を備えたエッチング装置が提供される。
別の観点による本発明によれば,請求項6に記載のエッチング装置と,エッチング結果を測定する測定装置とを有する基板処理システムが提供される。
本発明によれば,処理室内の基板の中央部と外周部に供給される各混合ガスの設定を簡単かつ適正に短時間で行うことができるので,エッチング処理の処理効率と,基板面内のエッチング特性の均一性を向上できる。
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は,本実施の形態にかかるエッチング装置が搭載された基板処理システム1の構成の概略を示す平面図である。
基板処理システム1は,例えば基板Wが収納された複数のカセットCを載置するカセット載置部2と,基板Wの位置あわせを行うアライメント部3と,基板Wをエッチング処理するエッチング装置4と,基板Wのエッチング結果を測定する測定部5と,これらのカセット載置部2,アライメント部3,エッチング装置4及び測定部5との間の基板Wの搬送を行うための搬送部6とを一体に接続した構成を有している。
搬送部6は,例えばカセット載置部2,測定部5及びアライメント部3が接続された搬送室10と,当該搬送室10とエッチング装置4とを連結するロードロック室11とを備えている。カセット載置部2は,例えば搬送室10のX方向負方向(図1中の下方向)側に設けられている。アライメント部3と測定部5は,例えば搬送室10を挟むように,搬送室10のY方向(図1中の左右方向)の両側に設けられている。ロードロック室11は,例えばカセット載置部2に対向するように,搬送室10のX方向正方向(図1中の上方向)側に設けられている。
搬送室10内には,例えば基板Wを搬送アームに保持して搬送する搬送機構20が設けられている。搬送機構20は,例えばカセット載置部2,アライメント部3,測定部5及びロードロック室11に対して基板Wを搬送できる。ロードロック室11内には,例えば基板Wを搬送アームに保持して搬送する搬送機構21が設けられている。搬送機構21は,例えばエッチング装置4及び搬送室10に対して基板Wを搬送できる。
測定部5には,例えば測定装置としての膜厚測定装置25と表面形状測定装置26が設けられている。膜厚測定装置25は,例えばエッチング処理後に残った基板W上のエッチングマスク,被エッチング膜及び下地膜の膜厚を測定することによって,エッチング処理時のエッチング速度とエッチング選択比を測定できる。また,表面形状測定装置26は,例えばスキャテロメトリ技術を用いて基板W上にレーザ光を照射しその反射光を受光することによって,エッチング処理後の基板W表面のパターン形状(エッチング形状)を測定することができる。このように測定部5では,膜厚測定装置25と表面形状測定装置26により,基板Wのエッチング結果,つまりエッチング速度,エッチング選択比及びエッチング形状を測定できる。
次に,エッチング装置4の構成について説明する。図2は,エッチング装置4の構成の概略を示す縦断面の説明図である。
エッチング装置4は,平行平板型電極構造の容量結合型のプラズマエッチング装置である。エッチング装置4は,内部に処理室Sを形成する例えば略円筒形状の処理容器30を有している。処理容器30は,例えばアルミニウム合金により形成され,内壁面がアルミナ膜又はイットリウム酸化膜により被覆されている。処理容器30は,接地されている。
処理容器30内の中央の底部には,絶縁板31を介在して円柱状のサセプタ支持台32が設けられている。サセプタ支持台32上には,基板Wを載置する載置部としてのサセプタ33が支持されている。サセプタ33は,平行平板型電極構造の下部電極を構成している。サセプタ33は,例えばアルミニウム合金により形成されている。
サセプタ33の上部には,基板Wを保持する静電チャック34が設けられている。静電チャック34は,内部に電極35を有している。電極35には,直流電源36が電気的に接続されている。直流電源36から電極35に直流電圧を印加することによって,クーロン力を発生させ,サセプタ33の上面に基板Wを吸着できる。
静電チャック34の周囲のサセプタ33の上面には,フォーカスリング37が設けられている。サセプタ33及びサセプタ支持台32の外周面には,例えば石英からなる円筒状の内壁部材38が貼り付けられている。
サセプタ支持台32の内部には,リング状の冷媒室39が形成されている。冷媒室39は,配管40a,40bを通じて,処理容器30の外部に設置されたチラーユニット(図示せず)に連通している。冷媒室39には,配管40a,40bを通じて冷媒又は冷却水が循環供給され,この循環供給によりサセプタ33上の基板Wの温度を制御できる。静電チャック34の上面には,サセプタ33及びサセプタ支持台32内を通るガス供給ライン41が通じており,基板Wと静電チャック34との間にHeガスなどの伝熱ガスを供給できる。
サセプタ33の上方には,サセプタ33と平行に対向する上部電極50が設けられている。サセプタ33と上部電極50との間には,プラズマ生成空間が形成される。
上部電極50は,リング状の外側上部電極51と,その内側の円板形状の内側上部電極52を備えている。外側上部電極51と内側上部電極52との間には,リング状の誘電体53が介在されている。外側上部電極51と処理容器30の内周壁との間には,例えばアルミナからなるリング状の絶縁性遮蔽部材54が気密に介在されている。
外側上部電極51には,整合器60,上部給電棒61,コネクタ62及び給電筒63を介して第1の高周波電源64が電気的に接続されている。第1の高周波電源64は,40MHz以上,例えば60MHzの周波数の高周波電圧を出力できる。
給電筒63は,例えば下面が開口した略円筒状に形成され,下端部が外側上部電極51に接続されている。給電筒63の上面の中央部には,コネクタ62によって上部給電棒61の下端部が電気的に接続されている。上部給電棒61の上端部は,整合器60の出力側に接続されている。整合器60は,第1の高周波電源64に接続されており,第1の高周波電源64の内部インピーダンスと負荷インピーダンスを整合させることができる。給電筒63の外方は,処理容器30と同じ径の側壁を有する円筒状の接地導体30aにより覆われている。接地導体30aの下端部は,処理容器30の側壁の上部に接続されている。接地導体30aの上面の中央部には,上述の上部給電棒61が貫通しており,接地導体30aと上部給電棒61の接触部には,絶縁部材65が介在されている。
内側上部電極52は,サセプタ33に載置された基板W上に所定の混合ガスを噴出するシャワーヘッドを構成している。内側上部電極52は,多数のガス噴出孔70aを有する円形状の電極板70と,電極板70の上面側を着脱自在に支持する電極支持体72を備えている。電極支持体72は,電極板70と同じ径の円盤形状に形成され,内部に円形状のバッファ室73が形成されている。バッファ室73内には,例えば図3に示すようにOリングからなる環状隔壁部材74が設けられ,バッファ室73を中心部側の第1のバッファ室73aと外周部側の第2のバッファ室73bに分割している。第1のバッファ室73aは,サセプタ33上の基板Wの中央部に対向し,第2のバッファ室73bは,サセプタ33上の基板Wの外周部に対向している。各バッファ室73a,73bの下面には,ガス噴出孔70aが連通しており,第1のバッファ室73aからは,基板Wの中央部に,第2のバッファ室73bからは,基板Wの外周部に向けて所定の混合ガスを噴出できる。なお,各バッファ室73に所定の混合ガスを供給するガスの供給系については後述する。
電極支持体72の上面には,図2に示すように上部給電棒61に接続された下部給電筒80が電気的に接続されている。下部給電筒80には,可変コンデンサ81が設けられている。可変コンデンサ81は,第1の高周波電源64による高周波電圧により外側上部電極51の直下に形成される電界強度と,内側上部電極52の直下に形成される電界強度との相対的な比率を調整できる。
処理容器30の底部には,排気口90が形成されている。排気口90は,排気管91を通じて,真空ポンプなどを備えた排気装置92に接続されている。排気装置92により,処理容器30内の所望の真空度に減圧できる。
サセプタ33には,整合器100を介して第2の高周波電源101が電気的に接続されている。第2の高周波電源101は,例えば2MHz〜20MHzの範囲,例えば20MHzの周波数の高周波電圧を出力できる。
内側上部電極52には,第1の高周波電源64からの高周波を遮断し,第2の高周波電源101からの高周波をグランドに通すためのローパスフィルタ102が電気的に接続されている。サセプタ33には,第1の高周波電源64からの高周波をグランドに通すためのハイパスフィルタ103が電気的に接続されている。
エッチング装置4には,直流電源36,第1の高周波電源64及び第2の高周波電源101などのエッチング処理を実行するための各種諸元の動作を制御する装置制御部110が設けられている。
次に,内側上部電極52に対する混合ガスの供給系について説明する。例えば図4に示すように内側上部電極52は,処理容器10の外側に設定された2つのガスボックス120,121に接続されている。例えば内側上部電極52の中央部側の第1のバッファ室73aは,第1のガス供給管122によって,第1のガスボックス120に接続されている。第1のガスボックス120には,例えば3つのガス供給源123a,123b,123cが収容されている。第1のガス供給管122は,第1のバッファ室73aから第1のガスボックス120に向かって延伸し,途中で分岐して第1のガスボックス120の各ガス供給源123a〜123cに連通している。第1のガス供給管122の各分岐管には,それぞれマスフローコントローラ124が設けられている。このマスフローコントローラ124により,各ガス供給源123a〜123cのガスを所定の混合比で混合して第1のバッファ室73aに供給できる。第1のガス供給管122には,流量調節弁125が設けられており,第1のバッファ室73aには,所定の流量の混合ガスを供給できる。
本実施の形態においては,例えばガス供給源123aには,例えばフロロカーボン系のフッ素化合物,例えばCF,C,C,CなどのCガスが封入され,ガス供給源123bには,例えばCF系の反応生成物のデポをコントロールするガスとしての例えばOガスが封入されている。ガス供給源123cには,例えばキャリアガスとしての希ガス,例えばArガスが封入されている。
同様に内側上部電極52の外周部側の第2のバッファ室73bは,第2のガス供給管130によって,第2のガスボックス121に接続されている。第2のガスボックス121には,例えば3つのガス供給源131a,131b,131cが収容されている。第2のガス供給管122は,第2のバッファ室73bから第2のガスボックス121に向かって延伸し,途中で分岐して第2のガスボックス121の各ガス供給源131a〜131cに連通している。第2のガス供給管130の各分岐管には,それぞれマスフローコントローラ132が設けられている。このマスフローコントローラ132により,各ガス供給源131a〜131cのガスを所定の混合比で混合して第2のバッファ室73bに供給できる。第2のガス供給管130には,流量調節弁133が設けられており,第2のバッファ室73bには,所定の流量の混合ガスを供給できる。
本実施の形態においては,例えば第1のガスボックス120のガス供給源123a〜123cと同様に,ガス供給源131aには,例えばメインエッチングガスとしてのCガスが封入され,ガス供給源131bには,例えばCF系の反応生成物のデポの除去ガスとしてのOガスが封入されている。ガス供給源131cには,例えば希釈ガスとしてのArガスが封入されている。
第1のガス供給管122側のマスフローコントローラ124,流量調節弁125と,第2のガス供給管130側のマスフローコントローラ132,流量調節弁133の動作は,例えばエッチング装置4の装置制御部110により制御されている。装置制御部110には,第1のバッファ室73aに供給される混合ガスの混合比及び流量と,第2のバッファ室73bに供給される混合ガスの混合比及び流量が設定されており,装置制御部110は,当該混合ガスの各種設定に従って各マスフローコントローラ124,132や流量調節弁125,133の動作を制御できる。
エッチング装置4には,第1のバッファ室74a,第2のバッファ室74bに供給される各混合ガスの設定を行うためのガス設定装置140が設けられている。ガス設定装置140は,例えば汎用コンピュータにより構成されている。ガス設定装置140は,例えば装置制御部110に対して通信可能であり,装置制御部110に対して設定情報を出力し,装置制御部110の混合ガスに関する各種設定を行うことができる。また,ガス設定装置140は,図1に示すように基板処理システム1の測定部5の膜厚測定装置25と表面形状測定装置26や,基板処理システム1の図示しないメインコントローラに対しても通信可能である。
以上のように構成されたエッチング装置4におけるエッチング処理は,例えば先ずサセプタ33上に基板Wが載置される。次に排気管90からの排気により,処理室Sが所定の圧力に調整される。内側上部電極52からは,例えばCガス,Oガス及びArガスからなるエッチングガスとしての混合ガスが処理室S内に供給される。このとき,基板Wの中心部側に対しては,第1のバッファ室73aから混合ガス(以下,「第1の混合ガス」とする。)が供給され,基板Wの外周部側に対しては,第2のバッファ室73bから混合ガス(以下,「第2の混合ガス」とする。)が供給される。高周波電源101により,サセプタ33に高周波が印加され,処理室S内のガスがプラズマ化される。このプラズマの作用により,基板W上の膜が所定の形状にエッチングされる。
次に,上記エッチング装置4における混合ガスの設定プロセスについて説明する。図5は,かかる設定プロセスのフローである。
先ず,第1のバッファ室73aに供給される第1の混合ガスの混合比と流量が設定される(図5の工程H1)。この第1の混合ガスの設定は,例えば予め定められているエッチング処理のプロセス条件に応じて行われる。これにより,基板Wの中央部に供給されるガスが設定される。以降,この第1の混合ガスの設定は,固定され変更されない。次に,第1の混合ガスの設定を固定し,第2のバッファ室73bに供給される第2の混合ガスの混合比を毎回変えながら複数回エッチング処理が行われる(図5の工程H2)。この混合比の変更は,ガス供給系の各マスフローコントローラ132の設定流量を制御し,各ガス供給源131a〜131cからのCガス,Oガス及びArガスの流量比を変えることにより行われる。このときの混合比の変更は,一つのガス供給源から供給されるガスの流量のみを変え,他のガス供給源からのガスの流量を固定した条件で行う処理を,総てのガスについて順次行うようにしてもよい。この場合,各々ガスのエッチング処理に対する影響が確認しやすい。また,実験計画法などにより各ガスの流量を適当に設定して混合比を変更してもよい。この場合,少ない処理回数で各ガスの影響を把握することができる。
エッチング処理が終了した各基板Wは,測定装置5に搬送され,例えば膜厚測定装置25により,例えばエッチングマスクと被エッチング膜とのエッチング選択比が測定される。また,表面形状測定装置26により,エッチング形状が測定される。エッチング形状の測定として,例えばエッチング処理によって形成される被エッチング膜の溝の上端部の線幅寸法(トップCD)が測定される。
その後,複数回のエッチング結果から,例えばエッチング選択比とエッチング形状が基板Wの中央部と外周部との間において最も均一になる混合比が特定され,第2の混合ガスの混合比として設定される(図5の工程H3)。
次に,第2の混合ガスの混合比の設定を固定した状態で,第2の混合ガスの流量を毎回変えながら複数回のエッチング処理が行われる(図5中の工程H4)。この流量の変更は,ガス供給系の流量調節弁133の設定流量を制御することにより行われる。エッチング処理が終了した各基板Wは,測定部5の膜厚測定装置25に搬送され,エッチング速度が測定される。これらのエッチング結果から,エッチング速度が基板Wの中央部と外周部との間において最も均一になる流量が特定され,第2の混合ガスの流量として設定される(図5中の工程H5)。こうして,エッチング装置4において第1のバッファ室73aに供給される第1の混合ガスの混合比及び流量の設定と,第2のバッファ室73bに供給される第2の混合ガスの混合比及び流量の設定が行われる。
以下,上記設定プロセスによる効果について検証する。図6は,基板Wの外周部に供給される第2の混合ガスの混合比を変動した場合の基板Wの外周部と中央部のエッチング選択比の実験データを示すグラフである。図7は,基板Wの外周部に供給される第2の混合ガスの混合比を変動した場合の基板Wの外周部と中央部のトップCDの実験データを示すグラフである。図6と図7の実験は,混合ガス:C/Ar/O,処理圧力:1.99Pa(15mT),高周波パワー:1800W,第1の混合ガスの流量:C/Ar/O=8/190/10cm/min,第2の混合ガスの流量:C/Ar/O=4,8,12/190/10cm/min,基板温度:50℃の条件の下で行われたものである。
図8は,基板Wの外周部に供給される第2の混合ガスの流量を変動した場合の基板Wの外周部と中央部のエッチング速度の実験データを示すグラフである。図8の実験は,上記実験条件の下,第1の混合ガスの流量に対する第2の混合ガスの流量を1:0.5,1:1,1:1.5に変更して行われたものである。
図6より,第2の混合ガスの混合比を変えることによって,基板Wの外周部におけるエッチング選択比が基板Wの中央部に比べて大きく変動していることが確認できる。図7より,第2の混合ガスの混合比を変えることによって,基板Wの外周部におけるトップCDが基板Wの中央部に比べて大きく変動していることが確認できる。図8より,第2の混合ガスの流量を変えることによって,基板Wの外周部におけるエッチング速度が基板Wの中央部に比べて大きく変動していることが確認できる。これらの結果から,基板Wの外周部に供給される第2の混合ガスの混合比又は流量を変えることによって,基板Wの外周部におけるエッチング特性を効率的に調整できることが確認できる。また,第2の混合ガスの混合比を変えることによって,基板Wの外周部のエッチング選択比とトップCDを基板Wの中央部に対して相対的に調整できることが確認できる。したがって,第2の混合ガスの混合比を調整することによって,エッチング選択比とトップCDを基板面内において均一に揃えることができる。
図8は,基板Wの外周部に供給される第2の混合ガスの流量を変動した場合の基板Wの外周部と中央部のエッチング選択比の実験データも示している。図9は,基板Wの外周部に供給される第2の混合ガスの流量を変動した場合の基板Wの外周部と中央部のトップCDの実験データを示すグラフである。図8及び図9より,基板Wの外周部に供給される第2の混合ガスの流量を変動しても,基板Wの外周部におけるエッチング選択比とトップCDはほとんど変動しないことが確認できる。この結果,第2の混合ガスの流量を変動することによって,基板Wの外周部におけるエッチング速度のみを調整できる。したがって,第2の混合ガスの流量を調整して,基板Wの外周部と中心部との間のエッチング速度を均一にすることができる。
上記実施の形態に記載した設定プロセスによれば,基板Wの中央部に供給される第1の混合ガスの混合比と流量の設定を固定した状態で,基板Wの外周部に供給される第2の混合ガスの混合比や流量を調整したので,基板Wの外周部のエッチング特性を効率的に調整することができる。これにより,基板面内のエッチング特性の均一性を適正かつ短時間で調整できる。また,初めにエッチング選択比とエッチング形状に大きな影響を与える第2の混合ガスの混合比を調整し,次にエッチング速度のみに影響を与える第2の混合ガスの流量を調整したので,基板面内のエッチング特性をさらに効率的に調整して均一化できる。
以上の実施の形態で記載した混合ガスの設定プロセスは,例えばガス設定装置140が自動で行ってもよい。かかる場合,ガス設定装置140は,例えば図10に示すように所定のプログラムを格納するメモリなどのプログラム格納部150,所定のデータを格納するメモリなどのデータ格納部151,各プログラムを実行するCPUなどの演算部152及び通信部153などを備えている。
プログラム格納部150には,例えばエッチング装置4において第1の混合ガスの混合比と流量の設定を固定した状態で,第2の混合ガスの混合比を変更しながら複数枚の基板Wをエッチング処理させ,その各基板Wのエッチング選択比とエッチング形状を測定部5において測定させるプログラムP1と,プログラムP1による測定結果から,基板Wの外周部と中央部との間でエッチング選択比とエッチング形状が均一になるように第2の混合ガスの混合比を特定し設定するプログラムP2と,第2の混合ガスの混合比を固定し,第2の混合ガスの流量を変更しながら複数枚の基板Wをエッチング処理させ,その各基板Wのエッチング速度を測定部5において測定させるプログラムP3と,プログラムP3による測定結果から,基板Wの外周部と中央部との間でエッチング速度が均一になるように第2のガスの流量を特定し設定するプログラムP4などが格納されている。
データ格納部151は,測定部5からの測定データを記憶できる。通信部153は,測定部5や装置制御部110との間で通信できる。
そして,混合ガスの設定の際には,先ずプログラムP1が実行され,エッチング装置4において第1の混合ガスの混合比と流量の設定を固定した状態で,第2の混合ガスの混合比を毎回変更して複数の基板Wのエッチング処理が行われ,測定部5において各基板Wのエッチング選択比とエッチング形状が測定される。それらの測定結果は,通信部153により測定部5からガス設定装置140に入力され,例えばデータ格納部151に格納される。続いて,プログラムP2が実行され,前記測定結果から,基板Wの外周部と中央部との間でエッチング選択比とエッチング形状が最も均一になる混合比が特定され設定される。
次に,プログラムP3により,第2の混合ガスの混合比を固定し,第2の混合ガスの流量を毎回変更して複数の基板Wのエッチング処理が行われ,測定部5において各基板Wのエッチング速度が測定される。それらの測定結果は,例えばデータ格納部151に格納される。プログラムP4が実行され,前記測定結果から,基板Wの外周部と中央部との間でエッチング速度が最も均一になる流量が特定され設定される。この例によれば,混合ガスの設定プロセスを短時間で行うことができる。また,プログラムにより自動で行われるので,人による作業のように熟練度に左右されず,ガス設定の質が一定に保たれる。
以上の実施の形態に記載したガス設定装置140において,第1の混合ガスの設定と第2の混合ガスの設定とそのエッチング結果との相関関係を予め作成しておき,ガス設定時には,その相関関係に基づいて最適な設定値を導出してもよい。かかる場合,ガス設定装置140は,例えば図11に示すようにプログラム格納部160,データ格納部161,演算部162及び通信部163などを備えている。
例えばプログラム格納部160には,第1の混合ガスの混合比と流量を固定した状態で,第2の混合ガスの流量又は混合比を変更して行われた複数回のエッチング処理結果に基づいて,第1の混合ガスの設定と第2の混合ガスの設定とそのエッチング結果との相関関係としての例えば関係式を作成するプログラムQ1と,エッチング装置4において第1の混合ガスと第2の混合ガスの既存の設定で基板Wをエッチング処理し,その基板Wのエッチング選択比,エッチング形状及びエッチング速度を測定部5において測定するプログラムQ2と,そのプログラムQ2による測定結果に基づいて基板Wの外周部と中央部との間のエッチング特性の均一性の適否を判定するプログラムQ3と,その判定が否定的な場合に,プログラムQ2による測定結果とプログラムQ1による相関式から,エッチング選択比とエッチング形状が基板Wの中央部と外周部との間で均一になるような第2の混合ガスの混合比を算出し,その後エッチング速度が基板Wの中央部と外周部との間で均一になるような第2の混合ガスの流量を算出するプログラムQ4と,第2の混合ガスの設定を,プログラムQ4により算出された第2の混合ガスの混合比と流量に設定変更するプログラムQ5などが格納されている。
かかる場合,例えばプログラムQ1が実行され,第1の混合ガスの混合比と流量を固定した状態で,第2の混合ガスの流量又は混合比を変更して行われた複数回のエッチング結果に基づいて,図12に示すような第1の混合ガスの設定と第2の混合ガスの設定とそのエッチング結果との相関データDが取得され,当該相関データに基づいて,第1の混合ガスの設定と第2の混合ガスの設定とエッチング特性との間の関係式Mが作成される。相関データDのデータ元となるエッチング結果は,例えば予め行われた実験などにより取得され,例えばデータ格納部161に格納されている。関係式Mは,例えば多変量解析により作成され,例えば第2の混合ガスの混合比の変動量とエッチング速度の変動量との関係式,第2の混合ガスの流量の変動量とエッチング選択比及びエッチング形状の変動量との関係式として作成される。関係式Mは,例えば作成後データ格納部161に格納される。
そして,例えばエッチング装置4のメンテナンスが行われた場合など,エッチング装置4のエッチング状態が変化する可能性のある場合には,例えばプログラムQ2が実行され,エッチング装置4において一枚の基板Wが既存のガス設定でエッチング処理され,その基板Wのエッチング選択比,エッチング形状及びエッチング速度が測定部5において測定される。続いて,プログラムQ3が実行され,例えば測定結果から,基板Wの外周部と中央部との間のエッチング特性の均一性の適否が判定される。この判定は,例えば各エッチング特性毎に,測定されたエッチング特性の数値の基板外周部と中央部との間の差と,予め定められているその差の閾値とを比較することによって行われる。
前記エッチング特性の均一性の判定が否定的な場合には,プログラムQ4が実行され,前記プログラムQ2による測定結果と関係式Mから,エッチング選択比とエッチング形状が基板Wの中央部と外周部との間で均一になるような第2の混合ガスの混合比が算出され,その後エッチング速度が基板Wの中央部と外周部との間で均一になるような第2の混合ガスの流量が算出される。
その後,例えばプログラムQ5が実行され,装置制御部110における第2の混合ガスの設定が,上記算出された第2の混合ガスの混合比と流量に設定変更される。
この例によれば,メンテナンスなどによりエッチングの処理状態が僅かに変動するような場合であっても,混合ガスの設定プロセスを簡単かつ短時間で行うことができる。
上記例において,ガス設定装置140が図13に示すように表示部164を備え,相関データD及び関係式Mに基づいて求められた第2の混合ガスの混合比と流量の算出結果を表示部164に表示するようにしてもよい。かかる場合,表示部164の表示に基づいて,例えば作業員が設定変更を行うか否かを判断できる。
以上の実施の形態では,エッチング選択比とエッチング形状の両方が基板W面内で均一になるように第2の混合ガスの混合比を設定していたが,必要に応じてエッチング選択比とエッチング形状のいずれか一方が基板W面内で均一になるように第2の混合ガスの混合比を設定してもよい。
以上,本発明の実施の形態の一例について説明したが,本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。例えば以上の実施の形態で記載したガス設定装置140は,装置制御部110に接続可能な外部コンピュータであってもいいし,エッチング装置4や基板処理システム1に内蔵されたコンピュータであってもよい。また,以上の実施の形態で記載したエッチング装置4は,平行平板型電極構造のエッチング装置であったが,本発明は,マイクロ波エッチング装置,ECRエッチング装置などの他のエッチング装置にも適用できる。さらに,エッチング装置4が搭載された基板処理システム1の構成は,上記実施の形態に限られない。さらに本発明は,半導体ウェハ,FPD(フラットパネルディスプレイ),フォトマスク用のマスクレチクルなどの基板のエッチング装置に対して適用できる。
本発明は,エッチング装置に供給される混合ガスの設定を簡単かつ適正に短時間で行う際に適用できる。
基板処理システムの構成の概略を示す平面図である。 プラズマエッチング装置の構成の概略を説明する縦断面図である。 内側上部電極の横断面図である。 ガス供給系の構成の概略を説明する模式図である。 ガス設定プロセスのフロー図である。 第2の混合ガスの混合比を変動した場合の基板の外周部と中央部のエッチング選択比の実験データを示すグラフである。 第2の混合ガスの混合比を変動した場合の基板Wの外周部と中央部のトップCDの実験データを示すグラフである。 第2の混合ガスの流量を変動した場合の基板Wの外周部と中央部のエッチング選択比の実験データも示している。 第2の混合ガスの流量を変動した場合の基板Wの外周部と中央部のトップCDの実験データを示すグラフである。 ガス設定装置の構成を示すブロック図である。 ガス設定装置の他の構成例を示すブロック図である。 相関データを示す説明図である。 ガス設定装置の他の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 基板処理システム
4 エッチング装置
52 内側上部電極
73 バッファ室
110 装置制御部
140 ガス設定装置
W 基板

Claims (7)

  1. 基板をエッチングする処理室内に供給される混合ガスの混合比と流量を設定するガス設定方法であって,
    基板の中央部に対して供給される第1の混合ガスの混合比と流量を設定する第1の工程と,
    その後,第1の混合ガスの設定を固定した状態で,基板の外周部に対して供給される第2の混合ガスの混合比を変更してエッチングを行い,そのエッチング結果から,エッチング選択比とエッチング形状の少なくとも一方が基板の中央部と外周部との間で均一になるように第2の混合ガスの混合比を設定する第2の工程と,
    その後,第1の混合ガスの設定と第2の混合ガスの混合比の設定を固定した状態で,第2の混合ガスの流量を変更してエッチングを行い,そのエッチング結果から,エッチング速度が基板の中央部と外周部との間で均一になるように第2の混合ガスの流量を設定する第3の工程と,を有することを特徴とする,ガス設定方法。
  2. 基板をエッチングする処理室内に供給される混合ガスの混合比と流量を設定するガス設定装置であって,
    基板の中央部に対して供給される第1の混合ガスの混合比及び流量の設定を固定した状態で,基板の外周部に対して供給される第2の混合ガスの混合ガスの混合比を変更してエッチングを行い,そのエッチング結果から,エッチング選択比とエッチング形状の少なくとも一方が基板の中央部と外周部との間で均一になるように第2の混合ガスの混合比を設定し,その後第1の混合ガスの設定と第2の混合ガスの混合比の設定を固定した状態で,第2の混合ガスの流量を変更してエッチングを行い,そのエッチング結果から,エッチング速度が基板の中央部と外周部との間で均一になるように第2の混合ガスの流量を設定する機能を有することを特徴とする,ガス設定装置。
  3. 基板をエッチングする処理室内に供給される混合ガスの混合比と流量を設定するガス設定装置であって,
    基板の中央部に対して供給される第1の混合ガスの混合比及び流量を固定し,基板の外周部に対して供給される第2の混合ガスの流量又は混合比の少なくとも一方を変更して行われたエッチング結果に基づいて,第1の混合ガスの設定と第2の混合ガスの設定とそのエッチング結果との相関関係を作成する機能と,
    既存のガス設定でエッチングを行い,そのエッチング結果と前記相関関係に基づいて,エッチング選択比とエッチング形状との少なくとも一方が基板の中央部と外周部との間で均一になるような第2の混合ガスの混合比を算出し,その後エッチング速度が基板の中央部と外周部との間で均一になるような第2の混合ガスの流量を算出する機能と,を有することを特徴とする,ガス設定装置。
  4. 既存のガス設定のエッチング結果が許容範囲を超えている場合に,前記第2の混合ガスの混合比及び流量の算出を行う機能を有することを特徴とする,請求項3に記載のガス設定装置。
  5. 前記第2の混合ガスの設定を前記算出された混合比と流量に設定する機能を有することを特徴とする,請求項3又は4のいずれかに記載のガス設定装置。
  6. 請求項2〜5のいずれかに記載のガス設定装置を備えたエッチング装置。
  7. 請求項6に記載のエッチング装置と,エッチング結果を測定する測定装置とを有する基板処理システム。
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