JP4700666B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
特許文献1には、コンバインが記載されている。このコンバインでは、エンジンボンネットが、運転部開放軸芯まわりに揺動自在に支持されていて、自走機体の機体フレームの上側に位置した閉じ状態と、自走機体外に位置した開き状態とに切り換わる。
つまり、吸気路をエンジンとエアクリーナとに接続したままにしてエンジンボンネットを揺動開閉できる融通を吸気路に備えさせると、その融通を現出する長さや屈伸性能を吸気路に備えさせる必要がある。吸気路がエンジンとエアクリーナとを短距離で接続するようにすると、エンジンボンネットを開放する際、吸気路をエンジンボンネット開放の障害にならないようにエンジンやエアクリーナから取り外す手間が必要にある。
これに対し、吸気路がエンジンとエアクリーナとを短距離で接続するようにしても、吸気路をエアクリーナ側部分とエンジン側部分とに分離させることができると、エアクリーナ側部分がエンジン側部分と分離してエンジンボンネットに付いて移動し、吸気路をエアクリーナとエンジンとに接続したままにしても、エンジンボンネットを開放することができる。
前記エンジンボンネットで覆われたエンジンの上側に位置するエンジンボンネットの天板の上側に、運転座席及びエアクリーナを支持させるとともに、
エンジンにエアクリーナを連通させる吸気路に、前記吸気路のエアクリーナ側部分とエンジン側部分とが連通した接続状態と、前記エアクリーナ側部分と前記エンジン側部分とが分離した分離状態とに切り換え自在な接続部を備え、この接続部を前記天板の下側に設け、
前記接続部の前記分離状態への切り換わりを検出する分離検出手段と、前記エンジンの始動牽制を行う作用状態と前記エンジンの始動を許容する解除状態とに切り換え自在なエンジン始動牽制手段とを備え、
前記分離検出手段の非検出状態において前記エンジン始動牽制手段が前記解除状態になり、前記分離検出手段の検出状態において前記エンジン始動牽制手段が前記作用状態になるよう前記分離検出手段による検出情報を基に前記エンジン始動牽制手段を操作する制御手段を備えてある。
しかも、エンジンボンネットの開放状態でエンジンを駆動してしまい、エンジンが塵埃を吸引してしまう事態が発生しない高品質のコンバインを得ることができる。
前記センサ本体を、前記吸気路のエアクリーナ側部分に設け、検出対象体を前記吸気路のエンジン側部分に設けてある。
これにより、分離検出手段を構造簡単に得ることができながら、吸気路のエアクリーナ側部分とエンジン側部分との接続が行われた際の分離検出手段の装着漏れを回避できる。
図1は、本発明の実施例に係るコンバインの側面図である。図2は、本発明の実施例に係るコンバインの平面図である。これらの図に示すように、本発明の実施例に係るコンバインは、クローラ式走行装置1によって自走するように構成され、かつ運転座席2を有した運転部と、運転座席2の下方に設けたエンジン3を有した原動部4とを備えられた走行機体を備え、この走行機体の機体フレーム5の前部に連結された刈取り部6と、前記機体フレーム5の後部側に走行機体横方向に並べて設けた脱穀装置7と穀粒タンク8とを備えている。
すなわち、刈取り部6は、刈取り部フレーム10が油圧シリンダ(図示せず)によって機体フレーム5に対して上下に揺動操作されることにより、刈取り部6の前端部に位置する分草具12が地面付近に下降した下降作業状態と、前記分草具12が地面から高く上昇した上昇非作業状態とに昇降する。
刈取り部6を下降作業状態にして走行機体を走行させると、刈取り部6は、植立穀稈を分草具12によって引起し装置13に導入して引起し処理し、引起し処理される植立穀稈をバリカン形の刈取り装置14によって刈取り処理し、刈取り穀稈を供給搬送装置15によって走行機体後方向きに搬送して脱穀装置7の脱穀フィードチェーン(図示せず)に供給する。脱穀装置7は、脱穀フィードチェーンによって刈取り穀稈の株元側を後方向きに挟持搬送し、この搬送穀稈の穂先側を扱室(図示せず)に供給して脱穀処理する。穀粒タンク8は、脱穀装置7からの脱穀粒を回収して貯留する。
つまり、エンジン3は、エンジンボンネット外の空気をプレエアクリーナ24とエアクリーナ23とによって除塵処理された後に燃焼用空気として取り入れる。
前記制御手段41は、前記分離検出手段40が非検出状態にあると、分離検出手段40からの情報を基に、エンジン始動牽制手段42を解除状態に操作する。
前記エンジン始動牽制手段42は、解除状態に操作されると、エンジン始動装置43に対する牽制作用を解除し、エンジン始動装置43によるエンジン3の始動を許容する。すなわち、エンジン始動装置40は、キースイッチがオン操作されると、エンジン始動モータを作動させる。
接続部29の分離状態を検出するのに、上記した実施例に替え、近接スイッチを利用した構成を採用しても、また、センサ本体40aをエンジン側部分28aに設け、検出対象体28bをエアクリーナ側部分20bに設ける構成を採用しても、本発明の目的を達成することができる。
21 エンジンボンネット
23 エアクリーナ
28 吸気路
28a エンジン側部分
28b エアクリーナ側部分
29 接続部
33 止着具
40 分離検出手段
40a センサ本体
40b 検出対象体
41 制御手段
42 エンジン始動牽制手段
Claims (4)
- エンジンボンネットを揺動開閉自在に設けたコンバインであって、
前記エンジンボンネットで覆われたエンジンの上側に位置するエンジンボンネットの天板の上側に、運転座席及びエアクリーナを支持させるとともに、
エンジンにエアクリーナを連通させる吸気路に、前記吸気路のエアクリーナ側部分とエンジン側部分とが連通した接続状態と、前記エアクリーナ側部分と前記エンジン側部分とが分離した分離状態とに切り換え自在な接続部を備え、この接続部を前記天板の下側に設け、
前記接続部の前記分離状態への切り換わりを検出する分離検出手段と、前記エンジンの始動牽制を行う作用状態と前記エンジンの始動を許容する解除状態とに切り換え自在なエンジン始動牽制手段とを備え、
前記分離検出手段の非検出状態において前記エンジン始動牽制手段が前記解除状態になり、前記分離検出手段の検出状態において前記エンジン始動牽制手段が前記作用状態になるよう前記分離検出手段による検出情報を基に前記エンジン始動牽制手段を操作する制御手段を備えてあるコンバイン。 - 前記分離検出手段を、前記エンジン始動牽制手段を操作する制御手段にハーネスを介して連係されたセンサ本体と、そのセンサ本体によって検出される検出状態と前記センサ本体に検出されない非検出状態とに切り換えられる検出対象体とを備えて構成し、
前記センサ本体を、前記吸気路のエアクリーナ側部分に設け、検出対象体を前記吸気路のエンジン側部分に設けてある請求項1記載のコンバイン。 - 前記検出対象体を、前記エアクリーナ側部分と前記エンジン側部分とを止着する止着具に支持させてある請求項2記載のコンバイン。
- 前記検出対象体を、前記センサ本体の端子側に対する接続線をホルダーに内装したカプラーで構成した請求項2又は3記載のコンバイン。
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