JP4700581B2 - 多気筒エンジンの燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は,多気筒エンジンに,通常運転時に使用する第1燃料(例えばアルコール)と,始動時や暖機運転時等に使用する,第1燃料とは別種の第2燃料(例えばガソリン)とを個別に供給するようにした,多気筒エンジンの燃料供給装置の改良に関する。
従来,かゝる多気筒エンジンの燃料供給装置として,特許文献1に開示されているように,複数の気筒にそれぞれ連なる複数の吸気路に個別に第1燃料を噴射し得る複数の電磁式の燃料噴射弁を備える第1燃料供給装置と,前記複数の吸気路の上流端に接続された吸気分配室に第2燃料を噴射し得る単一の電磁式の燃料流量制御弁を備える第2燃料供給装置とからなるものが知られている。
特開昭58−20943号公報
ところで,上記の従来装置では,燃料流量制御弁が単一で足りるので,コストの低減を図る点で有利であるが,単一の燃料流量制御弁からの噴射燃料を吸気分配室で空気と混合させつゝ,複数の気筒に均等に分配することは困難であるので,各気筒に供給する第2燃料の過不足を回避すべく,燃料流量制御弁からの燃料噴射量を多目に設定することを余儀なくされる。
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,単一の燃料流量制御弁を使用しながらも,それから噴射された第2燃料を複数の気筒に均等に分配することを可能にして,第2燃料の消費量の低減を図ることができる,前記多気筒エンジンの燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,多気筒エンジンの複数の気筒にそれぞれ連なる複数の吸気路に,通常運転時に使用する第1燃料と,第1燃料とは別種で始動時に使用する第2燃料とを,第1燃料供給装置と第2燃料供給装置とにより個別に供給するようにした,多気筒エンジンの燃料供給装置において,前記第1燃料供給装置は,前記複数の吸気路に個別に取り付けられてそれぞれの吸気路に前記第1燃料を噴射し得る複数の電磁式の燃料噴射弁を備え,前記第2燃料供給装置は,前記複数の吸気路に個別に取り付けられてこれら複数の吸気路内に前記第2燃料を噴出する複数の燃料ノズル,これら燃料ノズルに第2燃料を分配する第2燃料分配管,この第2燃料分配管内に一端を開口するL字状の導入孔,並びにこの導入孔の他端に連なって該第2燃料分配管の長手方向に開口する装着孔を備えて該第2燃料分配管に固設される燃料導入口部材と,前記装着孔に前端部を嵌合させて前記第2燃料分配管に沿って隣接するように前記燃料導入口部材に取り付けられ,該第2燃料分配管への前記第2燃料の供給を制御する単一の電磁式の燃料流量制御弁を備え前記燃料流量制御弁の前記前端部には,前記燃料流量制御弁の弁座部材の端面に開口する弁孔を囲んで弁座部材の外周面に液密に合されるシールホルダと,このシールホルダの外周に形成される環状のシール溝に装着されて前記装着孔内周面に密接するシール部材とよりなるシール手段設けられ,前記燃料ノズルは,前記第2燃料分配管に形成される複数の第2燃料分配口筒と,これら複数の第2燃料分配口筒に対向して前記複数の吸気路のそれぞれに開口するノズル装着孔との間にそれぞれOリングを介して嵌合されると共に,該燃料ノズルには,前記複数の吸気路内に貫通する燃料通路がそれぞれ形成されることを第1の特徴とする。
尚,前記吸気路は,後述する本発明の実施例中の吸気管Maに対応する。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記シールホルダを,シール溝を有して弁座部材の外周面に嵌合される環状のチャンネル部と,このチャンネル部の一端内周縁から内向きに突出して弁座部材の端面に重ねられる環状鍔部とで構成し,その環状鍔部と弁座部材の端面との間にこれらを液密に結合する環状溶接部を形成したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第1または第2の特徴に加えて,燃料流量制御弁を,そのシール手段を除いて,燃料噴射弁と同構造に構成したことを第3の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,単一の燃料流量制御弁を使用しながらも,第2燃料を複数の吸気路に均等分配することができ,したがって複数の気筒への第2燃料の均等供給が可能となり,極力少ない第2燃料をもってエンジンの始動を的確に行うことができるので,経済的である。
しかも,燃料流量制御弁には,それの弁座部材の端面に開口する弁孔を囲んで,該弁座部材の外周面に液密に合されるシールホルダと,このシールホルダの外周に形成される環状のシール溝に装着されて燃料分配管の燃料導入口部材の装着孔内周面に密接するシール部材とよりなるシール手段が設けられるので,エンジンの始動中,弁座部材の端面が高圧の第2燃料に曝されていても,その第2燃料が弁座部材の外周面及び燃料導入口部材装着孔内周面を通して外部にリークするのを,シールホルダ及びシール部材により確実に防ぐことができる。
本発明の第2の特徴によれば,シールホルダを,シール溝を有して弁座部材の外周面に嵌合される環状のチャンネル部と,このチャンネル部の一端内周縁から内向きに突出して弁座部材の端面に重ねられる環状鍔部とで構成し,その環状鍔部と弁座部材の端面との間には,これらを液密に結合する環状溶接部が形成されるので,その環状溶接部により,第2燃料の弁座部材外周面を通してのリークをより確実に防ぐことができると共に,弁座部材及びシールホルダ間の結合強度を高めることができる。
本発明の第3の特徴によれば,燃料流量制御弁は,そのシール手段を除いて,燃料噴射弁と同構造に構成されるので,燃料噴射弁の殆どの部品を共通に使用することができて,コストの低減大いに寄与し得る。
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の燃料供給装置を備える多気筒エンジンの平面図,図2は図1の2−2線拡大断面図,図3は図1の3部拡大平面図,図4は図3の4矢視図,図5は図4の5−5線断面図,図6は図4の6−6線拡大断面図,図7は図4の7−7線拡大断面図である。
先ず,図1において,多気筒エンジンEは,図示例では直列する4本の気筒Ec,Ec…を有する。このエンジンEのシリンダヘッドEhの前面には排気マニフォルドMEが,またその背面には吸気マニフォルドMIがそれぞれ接合される。
吸気マニフォルドMIは,シリンダヘッドEhに設けられる,気筒Ec,Ec…の吸気ポートEi,Ei…に連通する複数の吸気管Ma,Ma…と,これら吸気管Ma,Ma…の上流端に結合される共通1個の吸気分配函Mbとより構成され,吸気分配函Mbの入口には,スロットル弁を有するスロットルボディTHが接続される。
吸気マニフォルドMIには,エンジンEに,その通常運転時に第1燃料F1(例えばアルコール又はそれを主成分とする燃料)を供給する第1燃料供給装置41と,エンジンEに,その始動時に第1燃料F1とは別種の第2燃料F2(例えばガソリン又はそれを主成分とする燃料)を供給する第2燃料供給装置42とが接続される。
第1燃料供給装置41は,第1燃料F1を貯留する第1燃料タンク43と,この第1燃料タンク43内に設置され,第1燃料F1を加圧して吐出する第1燃料ポンプ45と,この第1燃料ポンプ45の吐出ポートに第1燃料導管47を介して接続される単一の第1燃料分配管49と,複数の吸気管Ma,Ma…の下流端部にそれぞれ取り付けられ,第1燃料分配管49から分配された燃料を対応する吸気ポートEiに向けて噴射する複数の電磁式の燃料噴射弁V1,V1…とからなっている。第1燃料ポンプ45は電動式であると共に,第1燃料F1の吐出圧力を所定値に調整する圧力レギュレータを備えており,第1燃料分配管49は,吸気マニフォルドMIに支持される。
一方,第2燃料供給装置42は,第2燃料F2を貯留する第2燃料タンク44と,この第2燃料タンク44から第2燃料F2を汲み上げて吐出する第2燃料ポンプ46と,この第1燃料ポンプ45の吐出ポートに第2燃料導管48を介して接続される単一の電磁式の燃料流量制御弁V2と,この燃料流量制御弁V2の燃料出口が接続される第2燃料分配管50と,複数の吸気管Maの中間部にそれぞれ取り付けられ,第2燃料分配管50から分配された燃料を対応する吸気管Ma内に噴出する複数の燃料ノズル51,51…とからなっており,第2燃料分配管50は吸気マニフォルドMIに支持される。
図2において,第1燃料供給装置41における燃料噴射弁V1について説明する。
燃料噴射弁V1のケーシング1は,円筒状の弁ハウジング2(磁性体)と,この弁ハウジング2の前端部に液密に結合される有底円筒状の弁座部材3と,弁ハウジング2の後端に環状スペーサ4を挟んで液密に結合される円筒状の固定コア5とから構成される。
環状スペーサ4は,非磁性金属,例えばステンレス鋼製であり,その両端面に弁ハウジング2及び固定コア5が突き当てられて液密に全周溶接される。
弁座部材3及び弁ハウジング2の対向端部には,第1嵌合筒部3a及び第2嵌合筒部2aがそれぞれ形成される。そして第1嵌合筒部3aが第2嵌合筒部2a内にストッパプレート6と共に圧入され,ストッパプレート6は,弁ハウジング2と弁座部材3間で挟持される。第1及び第2嵌合筒部3a,2aの嵌合後は,第1嵌合筒部2aから露出した第1嵌合筒部3aの外周面と第2嵌合筒部2aの端面とに挟まれる環状隅部の全周に渡りレーザ溶接が施され,これにより弁ハウジング2及び弁座部材3が相互に液密に結合される。
弁座部材3は,その前端面に開口する弁孔7と,この弁孔7の内端に連なる円錐状の弁座8と,この弁座8の大径部に連なる円筒状のガイド孔9とを備えており,そのガイド孔9は,前記第2嵌合筒部2aと同軸状に形成される。
弁座部材3の前端面には鋼板製のインジェクタプレート10が液密に全周溶接され,このインジェクタプレート10には,弁孔7にそれぞれ連通する複数の燃料噴孔38,338…が穿設される。
弁ハウジング2及び環状スペーサ4内には,固定コア5の前端面に対向する可動コア12が摺動自在に収容され,この可動コア12に,前記ガイド孔9に軸方向摺動自在に収容される弁体16が一体的に結合される。この弁体16は,弁座8に着座し得る球状の弁部16aと,ガイド孔9に摺動自在に支承される前後一対のジャーナル部16b,16bと,前記ストッパプレート6に当接して弁体16の開弁限界を規定するフランジ16cとを一体に備えており,各ジャーナル部16bには,燃料の流通を可能にする複数の面取り部17,17…が設けられる。
固定コア5は,可動コア12の上端部外周の切欠き20を介して弁ハウジング2内と連通する中空部21を有しており,その中空部21に,可動コア12を弁部16の閉じ方向,即ち弁座8への着座方向に付勢するコイル状の弁ばね22と,この弁ばね22の後端を支承するパイプ状のリテーナ23とが収容される。
その際,可動コア12の後端面には,弁ばね22の前端部を受容する位置決め凹部24が形成される。また弁ばね22のセット荷重は,リテーナ23の中空部21への嵌合固定位置の調節によって調整される。
固定コア5の後端には,パイプ状のリテーナ23を介して固定コア5の中空部21に連通する燃料入口25aを持つ燃料入口筒25が一体に連設され,その燃料入口筒25aに燃料フィルタ27が装着される。また燃料入口筒25の外周にはOリング19が装着される。第1燃料分配管49には,複数の燃料噴射弁V1,V1…と同数の第1燃料分配口筒53,53…を備えており,各第1燃料分配口筒53に燃料噴射弁V1の後端部を嵌装するとき,上記Oリング19が燃料分配口筒53の内周面に密接するようになっている。
環状スペーサ4及び固定コア5の外周にはコイル組立体28が嵌装される。このコイル組立体28は,環状スペーサ4及び固定コア5外周面に嵌合するボビン29と,これに巻装されるコイル30とからなっており,このコイル組立体28を囲繞するコイルハウジング31の一端部が弁ハウジング2の外周面に溶接により結合される。
コイルハウジング31,コイル組立体28及び固定コア5は合成樹脂製の被覆体32内に埋封され,この被覆体32の中間部には,前記コイル30に連なる接続端子33を収容するカプラ34が一体に連設される。
弁ハウジング2から弁座部材3にかけて,それらの外周に環状のシールストッパ39が嵌合され,このシールストッパ39と,弁座部材3の前端部に嵌着される合成樹脂製のキャップ35との間に環状溝36が画成され,この環状溝36に,弁座部材3の外周面に密接するOリング37が装着され,このOリング37は,この電磁式燃料噴射弁V1の前端部を,吸気マニフォルドMIの各吸気管Maに設けられる取り付け孔40に装着するとき,その取り付け孔40の内周面に密接するようになっている。
而して,コイル30を消磁した状態では,弁ばね22の付勢力で弁体16が前方に押圧され,弁部16aを弁座8に着座させている。したがって,第1燃料ポンプ45により加圧され,第1燃料分配管49により各燃料噴射弁V1に分配された燃料は,各燃料噴射弁V1の燃料フィルタ27及び燃料入口筒25を通して弁ハウジング1内に供給され,待機させられる。
コイル30を通電により励磁すると,それにより生ずる磁束が固定コア5,コイルハウジング31,弁ハウジング2及び可動コア12を順次走り,その磁力により可動コア12が弁体16と共に固定コア5に吸引され,弁座8が開放されるので,弁ハウジング2内の高圧燃料が弁部16の面取り部17を経て弁孔7を通過し,燃料噴孔38,38…からエンジンEの吸気ポートEiに向けて噴射される。
次に,図3〜図7により第2燃料分配管50,燃料流量制御弁V2及び燃料ノズル51について説明する。
図3〜図6において,第2燃料分配管50は,互いに嵌合する内外一対のチャンネル部材55,56を相互にロー付けしてなるもので,内側チャンネル部材55の底壁を,外方に膨出させることにより,両チャンネル部材55,56の底壁間に燃料分配通路50aが画成される。内側チャンネル部材55の底壁には燃料導入口部材58がロー付け等により固着される。
及び図に示すように,この燃料導入口部材58は,第2燃料分配管50内に一端を開口するL字状の導入孔58aと,この導入孔58aの他端に連なり第2燃料分配管50の長手方向に開口する大径の装着孔58bとを備えており,装着孔58bに燃料流量制御弁V2の前端部がシール手段61を介して嵌装される。燃料流量制御弁V2の後端部には,燃料供給口筒57がシール部材52を介して装着される。上記シール手段61については後で詳述する。
また第2燃料分配管50には,燃料流量制御弁V2の両側に配置される一対の腕部59a,59aを備えるブラケット59が溶接等により固着され,このブラケット59の腕部59a,59aにはウェルディングナット62,62が設けられる。
図3〜図5に示すように,燃料供給口筒57の端壁には,上記一対の腕部59a,59aに重なるように突出する一対の連結鍔60,60が固設されており,これら連結鍔60,60及び腕部59a,59aが,前記ウェルディングナット62,62と,これらに螺着されるボルト63,63とにより結合される。こうして燃料流量制御弁V2は,燃料導入口部材58及び燃料供給口筒57間に第2燃料分配管50に沿って隣接するように保持される。燃料供給口筒57の後端には接続管65が突設されており,この接続筒65に前記第2燃料導管48が接続される。
次に,燃料流量制御弁V2は,図7に示すように,前端部の弁座部材3から後端の燃料フィルタ27までの構造が前記燃料噴射弁V1と同一になっているので,前記燃料噴射弁V1と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明の重複を避け,燃料噴射弁V1と相違する部分についてのみ以下に説明する。
燃料流量制御弁V2の弁座部材3には,前記燃料導入口部材58の装着孔58bとの間を液密にシールするシール手段61が設けられる。このシール手段61は,シール溝67aを有して弁座部材3の外周面に圧入嵌合される金属製で環状のチャンネル部67と,このチャンネル部67の前端内周縁から内向きに突出して弁座部材3の端面に重ねられる環状鍔部68とよりなるシールホルダ66を備え,その環状鍔部68と弁座部材3の端面との間にこれらを液密に結合する環状溶接部70が形成される。この環状溶接部70の形成の際,少ない入熱により溶接を確実にするレーザ溶接を用いることにより,溶接に起因する弁座8の熱歪みを回避することができる。上記シール溝67aには,前記燃料導入口部材58の装着孔58bの内周面に密接するシール部材69が装着される。
而して,コイル30を通電により励磁すれば,燃料噴射弁V1の場合と同様に,磁束が固定コア5,コイルハウジング31,弁ハウジング2及び可動コア12を順次走り,その磁力により可動コア12が弁体16と共に固定コア5に吸引され,弁体16が開き状態となって弁座8が開放されるので,弁ハウジング2内に待機する高圧の第2燃料F2が弁部16の面取り部17を経て弁孔7から吐出される。但し,この燃料流量制御弁V2では,弁孔7の吐出燃料は第2燃料分配管50内に供給され,その吐出燃料の流量は,弁体16の開弁ストロークにより予め設定される。
前記第1燃料ポンプ45,燃料噴射弁V1,第2燃料ポンプ46,燃料流量制御弁V2は,電子制御ユニット71がエンジンEの状態を検出する各種センサ(図示せず)からの信号に基づいて出力する制御信号によって制御されるようになっている。
次に,燃料ノズル51は,図6に示すように,それを貫通する燃料通路72の上流端部に燃料フィルタ73が装着され,その下流端部に計量ジェット74が形成される。この燃料ノズル51の両端部外周にはOリング75,76がそれぞれ装着される。第2燃料分配管50の外側チャンネル部材56の底壁には,燃料分配通路50aに連通する,複数の燃料ノズル51,51…と同数の第2燃料分配口筒54,54…がロー付けされる。各第2燃料分配口筒54に燃料ノズル51の上流端部がOリング75を介して嵌合される。また燃料ノズル51の下流端部は,前記第2燃料分配口筒54に対向して吸気マニフォルドMIの各吸気管Ma内に開口するノズル装着孔78にOリング76を介して嵌合される。
次に,この実施例の作用について説明する。
エンジンEの始動時には,電子制御ユニット71からの制御信号により第2燃料ポンプ46が作動されると共に,燃料流量制御弁V2のコイル30が通電され,弁体16が開き状態とされる。したがって,第2燃料ポンプ46が第2燃料タンク44内の第2燃料F2を燃料流量制御弁V2へ圧送し,その第2燃料F2は,燃料流量制御弁V2の弁孔7から第2燃料分配管50へと吐出され,その内部を満たした後,複数の燃料ノズル51,51…に分配され,これら燃料ノズル51,51…の各燃料通路72,特にその出口側の計量ジェット74により計量されつゝ,対応する吸気管Ma内へと噴射される。したがって,単一の燃料流量制御弁V2を使用しながらも,第2燃料F2を複数の吸気管Maに均等分配することができる。そして各吸気管Ma内に噴射された第2燃料F2は,各吸気管Ma内を流れる空気と混合しながら対応する気筒Ecに供給される。かくして,複数の気筒Ec,Ec…への第2燃料F2の均等供給が可能となり,極力少ない第2燃料F2をもってエンジンEの始動及び暖機運転を的確に行うことができるので,経済的である。
ところで,燃料流量制御弁V2には,それの弁座部材3の端面に開口する弁孔7を囲んで,該弁座部材の外周面に液密に合されるシールホルダ66と,このシールホルダ66の外周に形成される環状のシール溝67aに装着されて第2燃料分配管50の燃料導入口部材58の装着孔58b内周面に密接するシール部材69とよりなるシール手段61が設けられるので,エンジンEの始動中,弁座部材3の端面が高圧の第2燃料F2に曝されていても,その第2燃料F2が弁座部材3の外周面及び燃料導入口部材58の装着孔58b内周面を通して外部にリークするのを,シールホルダ66及びシール部材69により確実に防ぐことができる。
特に,シールホルダ66を,シール溝67aを有して弁座部材3の外周面に嵌合される環状のチャンネル部67と,このチャンネル部67の一端内周縁から内向きに突出して弁座部材3の端面に重ねられる環状鍔部68とで構成し,その環状鍔部68と弁座部材3の端面との間には,これらを液密に結合する環状溶接部70が形成されるので,その環状溶接部70により,第2燃料F2の弁座部材3外周面を通してのリークをより確実に防ぐことができると共に,弁座部材3及びシールホルダ66間の結合強度を高めることができる。
また燃料流量制御弁V2は,そのシール手段61を除いて,燃料噴射弁V1と同構造に構成されるので,燃料噴射弁V1の殆どの部品を共通に使用することができて,コストの低減を大いに寄与し得る。
エンジンEが始動すると,電子制御ユニット71からの制御信号により,第2燃料ポンプ46の作動が停止されると共に,燃料流量制御弁V2は閉弁状態にされ,各吸気管Maへの第2燃料F2の供給が停止する。それに代わって今度は第1燃料ポンプ45が作動され,第1燃料タンク43内の第1燃料F1が複数の燃料噴射弁V1,V1…に圧送される。尚,この第1燃料ポンプ45は,エンジンEの始動時から作動を開始するようにしてもよい。
エンジンEの通常運転状態では,従来普通のように,エンジンEの各気筒Ecの吸気行程時,電子制御ユニット71から制御信号により,その気筒Ecに対応する燃料噴射弁V1のコイル30が所定時間通電され,その弁体16が開かれるので,第1燃料ポンプ45から圧送された第1燃料F1が燃料噴射弁V1の燃料噴孔38,38…から対応する吸気ポートEiに向けて噴射され,対応する気筒Ecに供給される。こうして,第1燃料F1をもってエンジンEの通常運転を行うことができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,本発明は,エンジンEの暖機運転時にも,第2燃料F2を使用するように構成することもでき,また第2燃料F2から第2燃料F2への使用切り換え時には,一時的に両方の燃料F1,F2を使用するように構成することもできる。
本発明の燃料供給装置を備える多気筒エンジンの平面図。 図1の2−2線拡大断面図。 図1の3部拡大平面図。 図3の4矢視図。 図4の5−5線断面図。 図4の6−6線拡大断面図。 図4の7−7線拡大断面図。
E・・・・・多気筒エンジン
Ec・・・・気筒
F1・・・・第1燃料
F2・・・・第2燃料
Ma・・・・吸気路(吸気管)
V1・・・・燃料噴射弁
V2・・・・燃料流量制御弁
3・・・・・弁座部材
7・・・・・弁孔
41・・・・第1燃料供給装置
42・・・・第2燃料供給装置
49・・・・第1燃料分配管
50・・・・第2燃料分配管
51・・・・燃料ノズル
58・・・・燃料導入口部材
58a・・・導入孔
58b・・・装着孔
61・・・・シール手段
66・・・・シールホルダ
67・・・・チャンネル部
68・・・・環状鍔部
69・・・・シール部材
70・・・・環状溶接部
72・・・・燃料通路
75,76・Oリング
78・・・・ノズル装着孔

Claims (3)

  1. 多気筒エンジン(E)の複数の気筒(Ec)にそれぞれ連なる複数の吸気路(Ma)に,通常運転時に使用する第1燃料(F1)と,第1燃料(F1)とは別種で始動時に使用する第2燃料(F2)とを,第1燃料供給装置(41)と第2燃料供給装置(42)とにより個別に供給するようにした,多気筒エンジンの燃料供給装置において,
    前記第1燃料供給装置(41)は,前記複数の吸気路(Ma)に個別に取り付けられてそれぞれの吸気路(Ma)に前記第1燃料(F1)を噴射し得る複数の電磁式の燃料噴射弁(V1)を備え
    前記第2燃料供給装置(42)は,前記複数の吸気路(Ma)に個別に取り付けられてこれら複数の吸気路(Ma)内に前記第2燃料(F2)を噴出する複数の燃料ノズル(51),これら燃料ノズル(51)に第2燃料(F2)を分配する第2燃料分配管(50),この第2燃料分配管(50)内に一端を開口するL字状の導入孔(58a),並びにこの導入孔(58a)の他端に連なって該第2燃料分配管(50)の長手方向に開口する装着孔(58b)を備えて該第2燃料分配管(50)に固設される燃料導入口部材(58)と,前記装着孔(58b)に前端部を嵌合させて前記第2燃料分配管(50)に沿って隣接するように前記燃料導入口部材(58)に取り付けられ,該第2燃料分配管(50)への前記第2燃料(F2)の供給を制御する単一の電磁式の燃料流量制御弁(V2)を備え
    前記燃料流量制御弁(V2)の前記前端部には,前記燃料流量制御弁(V2)の弁座部材(3)の端面に開口する弁孔(7)を囲んで弁座部材(3)の外周面に液密に合されるシールホルダ(66)と,このシールホルダ(66)の外周に形成される環状のシール溝(67a)に装着されて前記装着孔(58b)内周面に密接するシール部材(69)とよりなるシール手段(61)設けられ,
    前記燃料ノズル(51)は,前記第2燃料分配管(50)に形成される複数の第2燃料分配口筒(54)と,これら複数の第2燃料分配口筒(54)に対向して前記複数の吸気路(Ma)のそれぞれに開口するノズル装着孔(78)との間にそれぞれOリング(75,76)を介して嵌合されると共に,該燃料ノズル(51)には,前記複数の吸気路(Ma)内に貫通する燃料通路(72)がそれぞれ形成されることを特徴とする,多気筒エンジンの燃料供給装置。
  2. 請求項1記載の多気筒エンジンの燃料供給装置において,
    前記シールホルダ(66)を,シール溝(67a)を有して前記弁座部材(3)の外周面に嵌合される環状のチャンネル部(67)と,このチャンネル部(67)の一端内周縁から内向きに突出して弁座部材(3)の端面に重ねられる環状鍔部(68)とで構成し,その環状鍔部(68)と弁座部材(3)の端面との間にこれらを液密に結合する環状溶接部(70)を形成したことを特徴とする,多気筒エンジンの燃料供給装置。
  3. 請求項1又は2記載の多気筒エンジンの燃料供給装置において,
    燃料流量制御弁(V2)を,そのシール手段(61)を除いて,燃料噴射弁(V1)と同構造に構成したことを特徴とする,多気筒エンジンの燃料供給装置。
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