JP4700412B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、レーザプリンタ、ファクシミリなどの、静電写真式画像形成装置に配設される定着装置、更に詳しくは、熱定着ローラと、熱定着ローラに圧接される圧ローラ手段とを備えた定着装置であって、ジャム処理を容易に行うことを可能にする定着装置に関する。
画像形成装置に装着される定着装置の一つの典型例は、熱定着ローラと、熱定着ローラに圧接される圧ローラ手段、例えば圧ローラと、熱定着ローラから用紙を剥離させる剥離部材とを備えている。片面にトナー画像が転写された用紙が熱定着ローラと圧ローラとのニップ部を通過する間に、トナー画像が定着される。トナー画像が定着された用紙は、排出ローラにより排紙トレイ上に排出される。
上記定着装置が、画像形成装置の一側の内側に配置されている場合において、ジャム処理を行うため、該一側にカバーを開閉可能に設ける構成が知られている(特許文献1参照)。この定着装置において、ジャムが発生した場合には、該カバーを開いて熱定着ローラと圧ローラとのニップ部の下流側を開放し、ジャム処理を行うことができる。
特開2003−177649号公報
上記定着装置において、剥離部材は一般的に金属から形成されているので、比較的高温となる。したがって、該カバーを開いてジャム処理を行うに際し、ユーザあるいはオペレータが剥離部材に可能な限り触れないようにすることが望まれる。他方、用紙の先端部が、剥離部材と熱定着ローラとの間に巻き込まれた場合、あるいは用紙が完全に、剥離部材と熱定着ローラとの間に巻き込まれた場合、のいずれにおいても、容易かつ迅速にジャム処理を行えるようにすることが望まれる。
本発明の目的は、高温部分を必要以上に露呈することなく、容易かつ迅速にジャム処理を行うことを可能にする、新規な定着装置を提供することである。
本発明によれば、
一対の側板と、側板の各々の上部領域間を連結する上連結板部材と、上連結板部材の下側における側板の各々間に回転自在に支持された熱定着ローラと、熱定着ローラに圧接される圧ローラ手段と、熱定着ローラから用紙を剥離させる剥離部材とを備えた定着装置において、上連結板部材に対し、用紙搬送方向の下流側から分離自在に装着される該剥離部材と;該剥離部材を下流側から覆う閉位置と、該剥離部材を下流側に開放する開位置との間を回動可能にかつ分離自在に側板の各々間に支持された第1のカバーと;該剥離部材と、閉位置に位置付けられた第1のカバーと、熱定着ローラと圧ローラ手段とのニップ部とを、下流側から覆う閉位置と、下流側に開放する開位置との間を回動可能に、側板の各々間に支持された第2のカバーと;を備え、該剥離部材と上連結板部材との間には係止手段が配設され、該剥離部材は、上連結板部材に対し、係止手段を介して分離自在に装着され、第1のカバーは、上連結板部材に対し、閉位置に位置付けられた状態で締結部材により該剥離部材と共に解除自在に締結される、ことを特徴とする定着装置、が提供される
1のカバーを、上連結板部材に対する締結部材による締結を解除して、閉位置から開位置まで回動させたとき、該剥離部材は、上連結板部材に対し、係止手段を介して装着された状態に維持される、ことが好ましい。
上連結板部材は、一定の該搬送方向幅をもって真っ直ぐに延在する天板部と、天板部の該搬送方向下流側から垂下する側板部とを備え、該剥離部材は、1個の金属板から一体に形成されかつ、それぞれ、細長い矩形平板状をなす、支持本体部と、中間部と、剥離部とを備え、支持本体部は、一定の上下方向幅をもって直線状に延在し、中間部は、支持本体部の下端から下流方向へ斜め下方に直線状に延び出し、剥離部は、中間部の下端から上流方向へ斜め下方に直線状に延び出し、該係止手段は、上連結板部材の該側板部の長手方向両端部にそれぞれ形成されかつ、一定の上下方向幅をもって該長手方向に延在する係止長穴と、該側板部と天板部とが交わる角部であって、該長手方向中央における角部に、該長手方向幅をもって該側板部と天板部とに跨って形成された1個の係止穴と、該剥離部材の支持本体部の長手方向の両端部にそれぞれ形成されかつ、一定の上下方向幅をもって上流方向に直角に延び出す被係止舌片と、支持本体部の該長手方向の中央部に形成されかつ、一定の該長手方向幅をもって上流方向に直角に延び出す被係止舌片とを備え、該剥離部材の両端部に形成された被係止舌片の各々を、上連結板部材の該側板部の、対応する係止長穴に分離自在に挿入し、支持本体部の中央部に形成された被係止舌片を、該側板部の、対応する係止穴に分離自在に挿入することにより、該剥離部材は、支持本体部が、該側板部の下流方向に向けられた面に重合された状態で、上連結板部材に分離自在に装着される、ことが好ましい。
以下、本発明に従って構成された定着装置の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図2、図3、図11及び図12を参照して、本発明による定着装置は、金属製の枠体2(図11及び図12)を備えている。枠体2は、それぞれ金属板から形成されている、一対の側板4と、側板4の各々を相互に間隔をおいて平行に対向するよう連結する連結手段とを備えている。連結手段は、側板4の各々の上部領域間を連結する上連結板部材6と、側板4の各々の下部領域間を連結する上流側下連結板部材8(図2)及び下流側下連結板部材10とを備えている。なお、本明細書において、上流、下流とは、用紙の搬送方向(図2において右から左に向かう方向であって、以下、単に「搬送方向」と略称する)における上流、下流を意味するものである。
上連結板部材6は、一定の搬送方向幅をもって真っ直ぐに延在する天板部6Aと、天板部6Aの搬送方向両側から垂下する一対の側板部6B及び6Cと、天板部6Aの軸方向両端から垂下する、一対の端板部6D(図2及び図3において片方のみが図示されている)とを備えている。上連結板部材6は、端板部6Dが、それぞれ、対応する側板4の内側面に対向して位置付けられ、図示しない締結部材により締結されることにより、側板4の各々の上端部間を連結する。
上連結板部材6において、下流側に位置する側板部6Cの長手方向(側板4の各々が対向する方向)両端部には、それぞれ、該長手方向に長い係止長穴12(図11及び図12には片方のみが図示されている)が形成されている。相互に実質的に同じ構成を有する(換言すれば、相互に実質的に同じ形状及び大きさを有する)係止長穴12の各々は、一定の上下方向幅をもって該長手方向に延在する。側板部6Cと天板部6Aとが交わる角部であって、該長手方向中央における角部には、1個の係止穴14が形成されている。係止穴14は、一定の該長手方向幅をもって、側板部6Cと天板部6Aとに跨って延在するよう形成されている。側板部6Cの、係止長穴12の各々に対し、それぞれ該長手方向の内側位置には、雌ねじ穴16が形成されている。側板部6Cの下端部であって、係止穴14の下方における下端部には、係止溝18が形成されている。係止溝18は、一定の該長手方向幅をもって、下端から上に延びており、該搬送方向に見て、下方に開放された矩形状をなしている。上流側下連結板部材8及び下流側下連結板部材10の構成については、本発明に直接の関係がないので、説明は省略する。
上連結板部材6の下側における側板4の各々の中央領域間には、熱定着ローラ20の軸22の両端部が、軸受24を介して回転自在に支持されている。熱定着ローラ20の中心部には、熱源である図示しないハロゲンヒータが配設されている。ハロゲンヒータの両端部は、側板4の各々の外側を覆うようそれぞれ配設された側カバー25A及び25B(図1)に支持されている。熱定着ローラ20の軸線と、上連結板部材6の該長手方向とは平行である。熱定着ローラ20には、圧ローラ手段26が圧接されている。図示の実施形態において、圧ローラ手段26は、熱定着ローラ20の接線方向に間隔をおいて配置されかつ無端状のベルト28が巻き掛けられた2個の支持ローラ30及び32を備えている。支持ローラ30及び32は、適宜の加圧手段により、ベルト28を介して熱定着ローラ20に圧接される。圧ローラ手段26は、ベルトを使用することなく、1個の圧ローラにより構成する他の実施形態もある(圧ローラは、周知の加圧手段により、熱定着ローラ20に圧接される)。
側板4の各々の上端部であって、上連結板部材6の側板部6Cよりも若干下流側の位置には、対応する側板4の上端に開放する係止溝34が形成されている。図12に明示されているように、相互に実質的に同じ構成を有する係止溝34の各々は、相互に搬送方向に間隔をおいて対向しかつ、上下方向に平行に直線状に延在する一対の対向内面34aと、半円より大きな円弧状内面34bとを有している。対向内面34aの各々の上端は、それぞれ、傾斜面34cを介して側板4の上端に開放され、下端は、それぞれ、円弧状内面34bの両端に接続されている。傾斜面34cの各々は、それぞれ、対応する対向内面34aの上端から側板4の上端に向って相互に離隔する方向に延びている。
側板4の各々の下端部であって、搬送方向の下流端部には、それぞれ支持穴36(図11及び図12において片方のみが図示されている)が形成されている。相互に実質的に同じ構成を有する支持穴36の各々は、共通の軸線上に配置されている。
定着装置は、剥離部材40と、第1のカバー50と、第2のカバー60とを備えている。図9及び図11〜図13を参照して、熱定着ローラ20から用紙を剥離させるための剥離部材40は、1個の金属板、実施形態においては1個のSUS板から一体に形成され、それぞれ、細長い矩形平板状をなす、支持本体部41と、中間部42と、剥離部43とを備えている。支持本体部41は、一定の上下方向幅をもって直線状に延在する。中間部42は、支持本体部41の下端から下流方向へ斜め下方に直線状に延び出している。剥離部43は、中間部42の下端から上流方向へ斜め下方に直線状に延び出している。支持本体部41の長手方向の両端部には、それぞれ、一定の上下方向幅をもって上流方向に直角に延び出す被係止舌片44が形成されている。被係止舌片44の各々は、上連結板部材6の側板部6Cに形成された係止長穴12の各々に対応して形成されている。支持本体部41の長手方向の中央部には、一定の該長手方向幅をもって上流方向に直角に延び出す被係止舌片45が形成されている。被係止舌片45上連結板部材6の側板部6Cに形成された係止穴14に対応して形成されている。支持本体部41の、被係止舌片44が形成された位置よりも該長手方向の中央寄りの両端部には、貫通穴46が形成されている。貫通穴46の各々は、上連結板部材6の側板部6Cに形成された雌ねじ穴16の各々に対応して形成されている。支持本体部41の、被係止舌片45が形成された位置の下方には、貫通穴47が形成されている。貫通穴47は、上連結板部材6の側板部6Cに形成された係止溝18に対応して形成されている。
図7、図9及び図11〜図13を参照して、上記のように構成された剥離部材40は、上連結板部材6における下流側の側板部6Cに対し、下流側から分離自在に装着される。すなわち、剥離部材40の両端部に形成された被係止舌片44の各々を、対応する係止長穴12に分離自在に挿入し、支持本体部41の中央部に形成された被係止舌片45を、対応する係止穴14に分離自在に挿入することにより、支持本体部41が、上連結板部材6の側板部6Cの下流方向に向けられた面に重合された状態で、剥離部材40は、上連結板部材6の側板部6Cから下流方向に抜き出さない限り、装着された状態に維持される。このような構成は、後述するジャム処理の容易化に寄与する。支持本体部41の貫通穴46の各々は、側板部6Cの、対応する雌ねじ穴16に対し、実質的に同心上に位置付けられる。貫通穴46の各々の直径は、対応する雌ねじ穴16の直径よりも大きい。剥離部43の先端は、熱定着ローラ20の表面に接触させられる。剥離部材40に形成された被係止舌片44及び45の各々と、上連結板部材6の側板部6Cに形成された係止長穴12及び係止穴14の各々は、剥離部材40と上連結板部材6との間には配設された係止手段を構成する。したがって、剥離部材40は、上連結板部材6に対し、係止手段を介して分離自在に装着される。剥離部材40の支持本体部41が、上連結板部材6の側板部6Cの下流方向に向けられた面に重合される構成は、剥離部材40の冷却を促進する。
次に、第1のカバー50について説明する。図6及び図14を参照して、適宜の合成樹脂から一体に形成することができる、第1のカバー50は、一定の上下方向幅をもって直線状に延在し、全体として細長い矩形状をなす本体部51と、本体部51の下端に配設された複数のガイド部52とを備えている。ガイド部52は、本体部51の長手方向に間隔をおいて複数個形成され、後述するとおりにして、側板4の各々間に支持されかつ閉位置に位置付けられた状態で、上流から下流に向って斜め上方に延在するガイド下面を有している。本体部51の長手方向両端における上端部には、それぞれ被支持ピン53が長手方向外方に延び出すよう形成されている。相互に実質的に同じ構成を有しかつ、共通の軸線上に配置された被支持ピン53の各々における、軸方向先端領域には、軸心を挟んだ一対の対称位置に形成されかつ相互に同心の円弧状外周面53aと、軸心を挟んだ他の一対の対称位置に形成されかつ相互に軸線に沿って平行に延在する平坦面53bとが形成されている。また、被支持ピン53の各々における、軸方向基端領域には、4個の円弧状外周面53cが、円弧状外周面53aの各々及び平坦面53bの各々に対応した周方向位置に形成されている。円弧状外周面53cの各々は、円弧状外周面53aと同心でありかつ、相互に同じ曲率半径であって、円弧状外周面53aよりも大きな曲率半径を有している。
本体部51の長手方向の両端部には、搬送方向に延びる円筒状のボス54が形成され、ボス54の上流端に形成された端壁55の中心部には、ボス54と同心の貫通穴56が形成されている。貫通穴56の各々は、上連結板部材6の側板部6Cに形成された雌ねじ穴16の各々及び剥離部材40の支持本体部41に形成された貫通穴46の各々に対応して形成されかつ、貫通穴46の各々とほぼ同じ直径を有している。ボス54の各々における端壁55の上流側の面は、実質的に共通の平面上に存在する。本体部51の下端部であって長手方向の中央部には、上流に延び出す被係止ピン57(図6)が形成されている。被係止ピン57の先端部は、先端に向って徐々に直径が小さくなるように形成されている。
図11、図12及び図14を参照して、上記のように構成された第1のカバー50は、側板4の各々の係止溝34に被支持ピン53の各々を介して回動可能に支持される。係止溝34の各々における一対の対向内面34aの間隔は、対応する被支持ピン53の平坦面53bの各々間の間隔よりも若干大きく形成され、また、係止溝34の各々における円弧状内面34bの曲率半径は、対応する被支持ピン53の円弧状外周面53aの曲率半径よりも若干大きく形成されている。第1のカバー50の姿勢を、図8及び図9に示されているように、被係止ピン57が下方に向きかつ、ガイド部52の各々が下流側に位置するようにして、被支持ピン53の各々を、対応する係止溝34の上方に対向させてから下降させると、被支持ピン53の各々における一対の平坦面53bが、対応する係止溝34の一対の対向内面34a間を通って円弧状内面34b内に挿入される(不図示)。第1のカバー50の、このような状態は、剥離部材40を下流側に開放する開位置を規定する(図7、図8及び図9に示される位置)。
続いて、第1のカバー50を、図8及び図9において反時計方向に90°回動させると、被支持ピン53の各々における一対の円弧状外周面53aが、対応する係止溝34の円弧状内面34bに嵌合される(不図示)。そして、第1のカバー50の被係止ピン57が、剥離部材40の支持本体部41の貫通穴47及び上連結板部材6の側板部6Cの係止溝18に分離自在に嵌合される(図5及び図6参照)。更に、第1のカバー50のボス54の各々における端壁55の上流側の面が、剥離部材40の支持本体部41における下流側の面に重合される(不図示)。ボス54の各々の貫通穴56と、剥離部材40の支持本体部41の、対応する貫通穴46と、上連結板部材6の側板部6Cの、対応する雌ねじ穴16とが実質的に整合され、締結部材、実施形態においてはビス58(図7及び図10には片方のみが図示されている)により解除自在に締結される(不図示)。第1のカバー50の、このような状態は、剥離部材40を下流側から覆う閉位置を規定する(図4、図5及び図6に示される位置)。
次に、第2のカバー60について説明する。図6及び図15を参照して、第2のカバー60は、適宜の合成樹脂から形成されかつ、相互に間隔をおいて対向する一対の側壁61を含む枠体62を備えている。全体としてほぼ矩形状の輪郭を有する枠体62は、該側壁62の各々が対向する長手方向に長い形状を有している。側壁61の各々間には、搬送ローラ対63が回転自在に支持されかつ、搬送路切替部材64が搬送ローラ対63のニップ部の下流側に回動自在に支持されている。枠体62の下端部における該長手方向の両端には、被支持ピン65が形成されている。被支持ピン65の各々は、同一軸線上に配置され、枠体62の該両端から外方に突出している。
図11、図12及び図14を参照して、上記のように構成された第2のカバー60は、被支持ピン65の各々が、対応する側板4の支持穴36に回動自在に支持される。この支持は、片方の被支持ピン65を片方の側板4の支持穴36に挿入して第2のカバー60を片方の側板4に向けて移動させてから、第2のカバー60を他方の側板4に向けて逆方向に移動させ、他方の被支持ピン65を他方の側板4の支持穴36に挿入することにより行うことができる。第2のカバー60は、枠体2の上連結板部材6に装着された剥離部材40と、閉位置に位置付けられた第1のカバー50と、熱定着ローラ20と圧ローラ手段26とのニップ部とを、下流側から覆う閉位置(図1〜図3に示される位置)と、下流側に開放する開位置(図4〜図6に示される位置)との間を回動可能に、側板4の各々間に支持される。第2のカバー60の該長手方向の両端部と側板4の各々間には、ねじりコイルばね66(図1、図4、図7及び図10にそれぞれ片方のみが図示されている)が配設され、第2のカバー60を常時閉位置に向けて回動するよう付勢している。
図1〜図3を参照して、上記定着装置は、図示しない画像形成装置の一側(図2及び図3において左側に位置する一側)の内側に配置されている。剥離部材40は上連結板部材6の側板部6Cに装着され、第1のカバー50は、剥離部材40を下流側から覆う閉位置に位置付けられ、先に述べたとおりにして、ビス58(図7及び図10において片方のみが図示されている)により上連結板部材6の側板部6Cに共締めされている。第2のカバー60は、ねじりコイルばね66の各々により、剥離部材40と、閉位置に位置付けられた第1のカバー50と、熱定着ローラ20と圧ローラ手段26とのニップ部とを、下流側から覆う閉位置に位置付けられる。
画像形成装置の一側には、開閉カバーが配設され、開閉カバーには、用紙をフェイスアップで排出するためのフェイスアップ排出口及び折畳式のフェイスアップ排紙トレイが配設されている(いずれも図示せず)。画像形成装置の上端には、用紙をフェイスダウンで排出するためのフェイスダウン排出口及びフェイスダウン排紙トレイが配設されている(いずれも図示せず)。画像形成装置内における搬送路切替部材64の下流側には、用紙をフェイスアップ排出口に案内するフェイスアップ搬送路と、用紙をフェイスダウン排出口に案内するフェイスダウン搬送路が配設されている(いずれも図示せず)。フェイスダウン搬送路は、開閉カバーの内側に沿って上方に延びている。フェイスダウン搬送路における、フェイスダウン排出口の直上流位置には、図示しない排出ローラ対が配設されている。搬送路切替部材64は、図示しないソレノイドにより、用紙をフェイスダウン搬送路に導く第1の切替位置と、用紙をフェイスアップ搬送路に導く第2の切替位置とに切り替えられる。
上面にトナー画像が転写された用紙が上記定着装置の熱定着ローラ20と圧ローラ手段26とのニップ部を通過する間に、該トナー画像が熱定着される。搬送路切替部材64が第1の切替位置に切り替えられているときには、上面にトナー画像が熱定着された用紙は、搬送ローラ対63により、フェイスダウン搬送路に送られ、排出ローラ対によりフェイスダウン排出口からフェイスダウン排紙トレイに排出される。他方、搬送路切替部材64が第2の切替位置に切り替えられているときには、上面にトナー画像が熱定着された用紙は、搬送ローラ対63により、フェイスアップ搬送路を通ってフェイスアップ排出口からフェイスアップ排紙トレイに排出される。
上記定着装置の、熱定着ローラ20と圧ローラ手段26とのニップ部から搬送路切替部材64に至る領域において、用紙が詰まるジャムが発生した場合には、画像形成装置の一側に配設された開閉カバーを開いた後、定着装置の第2のカバー60を、ねじりコイルばね66のばね力に抗して閉位置から開位置まで回動する。第2のカバー60は、自重により、ねじりコイルばね66のばね力に打ち勝って開位置に位置付けられる。その結果、図4〜図6に示されているように、熱定着ローラ20と圧ローラ手段26とのニップ部の下流側が開放され、ジャム処理を容易に行うことができる。このとき、金属板から形成されて比較的高温となっている剥離部材40の剥離部43を除く領域は、第1のカバー50により覆われているので、熱定着ローラ20と圧ローラ手段26とのニップ部ないしその直下流領域で発生した上記ジャム処理を、剥離部材40に触れることなく遂行できる。剥離部材40の剥離部43は、外部に露呈されているが、上流下方に傾斜して延びているので、触れにくい。
また、用紙の先端が剥離部材40の剥離部43の先端と熱定着ローラ20の表面との間に巻きこまれるジャムが発生した場合には、第2のカバー60を開位置に位置付けた状態で、第1のカバー50を剥離部材40と共に上連結板部材6の側板部6Cに共締めしているビス58(図7及び図10において片方のみが図示されている)を取り外し、第1のカバー50を閉位置から開位置まで回動させる。その結果、図7〜図9に示されているように、剥離部材40の下流側が広く開放され、該ジャムの処理を容易に行うことができる。
更にはまた、用紙の先端が剥離部材40の剥離部43の先端と熱定着ローラ20の表面との間を通って熱定着ローラ20の表面に完全に巻きこまれるジャムが発生した場合には、第2のカバー60及び第1のカバー50を開位置に位置付けた状態で、剥離部材40を上連結板部材6から取り外す。その結果、図10に示されているように、熱定着ローラ20の下流側が広く開放され、該ジャムの処理を容易に行うことができる。
本発明の定着装置によれば、高温部分を必要以上に露呈することなく、容易かつ迅速にジャム処理を行うことを可能にする。なお、ジャム処理終了後は、実質的に上記と逆の順序で、剥離部材40、第1のカバー50及び第2のカバー60を、図1〜図3に示す状態に復帰させればよい。この作業も、きわめて容易である。
本発明に従って構成された定着装置の実施形態を示す斜視図である。 図1に示す定着装置の横断面図である。 図2に示す定着装置の要部を拡大して示す横断面図である。 図1に示す定着装置の他の作動態様を示す斜視図である。 図4に示す定着装置の横断面図である。である。 図5に示す定着装置の要部を拡大して示す横断面図である。 図1に示す定着装置の更に他の作動態様を示す斜視図である。 図7に示す定着装置の横断面図である。 図8に示す定着装置の要部を拡大して示す横断面図である。 図1に示す定着装置の更に他の作動態様を示す斜視図である。 図1に示す定着装置の要部を分解して示す斜視図である。 図11に示す枠体のユニット(枠体と、該枠体に支持された熱定着ローラ及び圧ローラ手段とを含むユニット)を拡大して示す斜視図である。 図11に示す剥離部材を拡大して示す斜視図である。 図11に示す第1のカバーを拡大して示す斜視図である。 図11に示す第2のカバーを拡大して示す斜視図である。
符号の説明
2:枠体
4:側板
6:上連結板部材
20:熱定着ローラ
26:圧ローラ手段
40:剥離部材
50:第1のカバー
60:第2のカバー

Claims (3)

  1. 一対の側板と、側板の各々の上部領域間を連結する上連結板部材と、上連結板部材の下側における側板の各々間に回転自在に支持された熱定着ローラと、熱定着ローラに圧接される圧ローラ手段と、熱定着ローラから用紙を剥離させる剥離部材とを備えた定着装置において、
    上連結板部材に対し、用紙搬送方向の下流側から分離自在に装着される該剥離部材と;該剥離部材を下流側から覆う閉位置と、該剥離部材を下流側に開放する開位置との間を回動可能にかつ分離自在に側板の各々間に支持された第1のカバーと;該剥離部材と、閉位置に位置付けられた第1のカバーと、熱定着ローラと圧ローラ手段とのニップ部とを、下流側から覆う閉位置と、下流側に開放する開位置との間を回動可能に、側板の各々間に支持された第2のカバーと;を備え、
    該剥離部材と上連結板部材との間には係止手段が配設され、該剥離部材は、上連結板部材に対し、係止手段を介して分離自在に装着され、第1のカバーは、上連結板部材に対し、閉位置に位置付けられた状態で締結部材により該剥離部材と共に解除自在に締結される、
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 第1のカバーを、上連結板部材に対する締結部材による締結を解除して、閉位置から開位置まで回動させたとき、該剥離部材は、上連結板部材に対し、係止手段を介して装着された状態に維持される、請求項1記載の定着装置。
  3. 上連結板部材は、一定の該搬送方向幅をもって真っ直ぐに延在する天板部と、天板部の該搬送方向下流側から垂下する側板部とを備え、
    該剥離部材は、1個の金属板から一体に形成されかつ、それぞれ、細長い矩形平板状をなす、支持本体部と、中間部と、剥離部とを備え、支持本体部は、一定の上下方向幅をもって直線状に延在し、中間部は、支持本体部の下端から下流方向へ斜め下方に直線状に延び出し、剥離部は、中間部の下端から上流方向へ斜め下方に直線状に延び出し、
    該係止手段は、上連結板部材の該側板部の長手方向両端部にそれぞれ形成されかつ、一定の上下方向幅をもって該長手方向に延在する係止長穴と、該側板部と天板部とが交わる角部であって、該長手方向中央における角部に、該長手方向幅をもって該側板部と天板部とに跨って形成された1個の係止穴と、該剥離部材の支持本体部の長手方向の両端部にそれぞれ形成されかつ、一定の上下方向幅をもって上流方向に直角に延び出す被係止舌片と、支持本体部の該長手方向の中央部に形成されかつ、一定の該長手方向幅をもって上流方向に直角に延び出す被係止舌片とを備え、
    該剥離部材の両端部に形成された被係止舌片の各々を、上連結板部材の該側板部の、対応する係止長穴に分離自在に挿入し、支持本体部の中央部に形成された被係止舌片を、該側板部の、対応する係止穴に分離自在に挿入することにより、該剥離部材は、支持本体部が、該側板部の下流方向に向けられた面に重合された状態で、上連結板部材に分離自在に装着される、請求項2記載の定着装置。
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