〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1から図6に基づいて説明すると以下の通りである。
(映像音声再生装置の構成)
図1を参照しながら、映像音声情報記録再生装置100の構成について説明する。図1は、本実施の一形態に係る映像音声情報記録再生装置100の構成を示すブロック図である。
映像音声情報記録再生装置100は、図示しない外部の装置から、映像、音声、またはその組合せ(以下、「映像音声情報」と称する)、および、該映像音声情報に付随するタイトルやジャンルなどのメタ情報を受信し、ユーザが指定した映像音声情報を記録媒体に記録する。そして、ユーザの入力操作に応じて、上記記録した映像音声情報を再生する。また、ユーザの入力操作に応じて、上記記録した映像音声情報を記録媒体から消去する。そのために、映像音声情報記録再生装置100は、図1に示すように、制御部10、記憶部20、入出力制御部30、受信部40、入力操作部50、および表示部60とを備えて構成される。また、映像音声情報記録再生装置100では、内部ファイルとして、消去候補リスト600を生成する。
制御部10は、記憶部20、および入出力制御部30の制御を行うとともに、所定の演算処理を行うものである。所定の演算処理としては、例えば、受信した映像音声情報の記録処理、または、記録している映像音声情報の消去処理などがある。制御部10の詳細な構成については後述する。
記憶部20は、制御部10で利用される各種データ、プログラムの実行によって得られたデータなどを記憶する記録媒体であり、ROM(Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、あるいはHDDや記録型DVDなどで実現される。なお、記録媒体として、例えば、HDDと記録型DVDの、2種類の記憶媒体を同時に備えているHDD内蔵DVDレコーダーなどでは、どちらの記録媒体を利用するかはユーザによってあらかじめ選択される。上記各種データは、記憶部20内部の各種記憶部、すなわち、予約情報記憶部21、映像音声記憶部22、管理情報記憶部23、および再生開始位置記憶部24に記憶される。
予約情報記憶部21は、後述する受信部40にて外部装置から受信した映像音声情報のうち、記憶部に格納する映像音声情報を指定するための情報(以下、「予約情報」と称する)を記憶する。予約情報には、1)ユーザにより指定されるキーワード、および、2)ユーザにより指定される、チャンネル、記録開始時刻、記録終了時刻がある。なお、上記2)は、後述する表示部60に表示する電子テレビ番組表を基に、ユーザが番組を選択することにより指定する場合と、後述する入力操作部50からユーザが直接入力することにより指定する場合とがある。
映像音声記憶部22は、受信部40にて外部装置から受信した映像音声情報のうち、予約情報に合う映像音声情報を映像音声記憶部22に記録する。すなわち、予約情報として上記1)が予約情報記憶部21に格納されている場合、予約情報として指定されたキーワードをメタ情報の中に含んでいる映像音声情報を映像音声記憶部22に記録する。また、予約情報として上記1)が予約情報記憶部21に格納されている場合、予約情報として指定されたチャンネルにおいて、予約情報として指定された記録開始時刻から、予約情報として指定された記録終了時刻までに放送される映像音声情報を、映像音声記憶部22に記録する。
管理情報記憶部23は、映像音声記憶部22に記憶する映像音声情報に付随するタイトルやジャンルなどのメタ情報に加え、該映像音声情報を記録した時刻などを含んだ情報(以下、「管理情報500」と称する)を記憶する。管理情報500に含まれる情報の詳細については後述する。
再生開始位置記憶部24は、消去する映像音声情報の候補を表示部60にて再生するとき、再生する映像音声情報に応じて再生を開始する時間的位置を指定した情報(以下、「再生開始位置情報800」と称する)を記憶する。再生開始位置情報800に含まれる情報の詳細については後述する。
なお、記憶部20は、必ずしも映像音声情報記録再生装置100に備えられる必要はなく、外部記憶装置として、書き込み可能かつ読み取り可能な状態で映像音声情報記録再生装置100に接続される構成でもよい。
受信部40は、図示しない外部の装置から送信された映像音声情報および該映像音声情報に付随するメタ情報を受信するものであり、受信制御部34により制御される。受信部40で受信された映像音声情報および該映像音声情報に付随するメタ情報は、受信制御部34へ送られる。
図示しない外部の装置から受信部40への映像音声情報およびメタ情報の送信は、放送波を用いてもよいし、通信ネットワークを用いてもよい。なお、通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394ケーブル、USBケーブル、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
入出力制御部30の受信制御部34は、受信部40を制御し、受信した映像音声情報および該映像音声情報に付随するメタ情報を、後述する受信データ記録部11に送信する。
入力操作部50は、映像音声情報記録再生装置100のユーザの入力操作を受けつけ、入力操作に応じた入力信号を入力操作制御部35に送信する。入力操作部50は、例えば、リモコン、タッチパネル、マウス、キーボード、スイッチなどの入力デバイスで構成される。ユーザが入力操作部50から入力操作を行うことにより、記録されている映像音声情報の再生開始、記録されている映像音声情報の消去などの入力操作に応じた入力信号を生成する。なお、入力操作部50は、必ずしも映像音声情報記録再生装置100に備えられる必要はなく、外部装置として映像音声情報記録再生装置100に通信可能に接続される構成でもよい。
入出力制御部30の入力操作制御部35は、映像音声情報記録再生装置100のユーザの操作を受けつける入力操作部50を制御し、ユーザの入力操作に応じた入力信号を後述する入力操作有無検出部12送信する。
表示部60は、表示制御部36より送られた情報を表示する。表示部60は、例えばLCD(Liquid Crystal Display;液晶表示装置)で構成される。表示部60に表示する情報としては、後述するユーザインタフェース処理部15から出力された映像音声情報などが含まれる。また、記録済みの映像音声情報をユーザに対して表示するときには、管理情報記憶部23に格納された管理情報500の全てまたは一部を表示部60に表示する。
なお、表示部60は、必ずしも映像音声情報記録再生装置100に備えられる必要はなく、外部装置として映像音声情報記録再生装置100に通信可能に接続される構成でもよい。
入出力制御部30の表示制御部36は、表示部60を制御し、制御部10から指示された情報を表示部60に送信する。
次に、制御部10について、詳細に説明する。制御部10は、受信データ記録部11と入力操作有無検出部12と消去候補リスト生成部13と記録データ更新部14とユーザインタフェース処理部15とを含んでいる。
受信データ記録部11は、予約情報記憶部21に予め記憶されている予約情報に合う映像音声情報を受信した場合、該映像音声情報および映像音声情報の管理情報500をそれぞれ、映像音声記憶部22および管理情報記憶部23に記録する。なお、受信した映像音声情報が予約情報記憶部21に予め記憶されている予約情報に合わない場合は、該受信した映像音声情報およびその管理情報500は記録しない。
入力操作有無検出部12は、入力操作部50からのユーザの入力操作が所定期間無いことを検出する。そして、その検出結果を後述する消去候補リスト生成部13、および、後述するユーザインタフェース処理部15へ通知する。また、上記入力操作が所定期間無いことを検出した後に、入力操作部50から所定の入力操作があったとき、その旨を後述するユーザインタフェース処理部15に通知する。
以下に、入力操作が所定期間無いことを検出する例を説明する。例えば、記録済みの映像音声情報の一覧を表示部60に表示してから所定期間(例えば30秒)以内であれば、ユーザが映像音声情報を選択し、再生する可能性が高い。しかしながら、上記一覧を表示部60に表示してから所定時間(例えば30秒)が経過してもユーザからの入力操作が無い場合、ユーザが映像音声情報を再生する可能性が低い。したがって、上記一覧表示から所定期間過してもユーザからの入力操作が無いとき、入力操作が無いことを検出する。
また、例えば、映像音声情報記録再生装置100の電源を投入してから所定時間(例えば2分)以内であれば、ユーザが映像音声情報記録再生装置100に対して入力操作を行う可能性が高い。しかしながら、上記電源を投入してから所定期間(例えば2分)が経過してもユーザからの入力操作が無い場合、ユーザが入力操作を行う可能性が低い。したがって、上記電源を投入してから所定期間経過してもユーザからの入力操作が無いとき、入力操作が無いことを検出する。
そして、入力操作有無検出部12は、ユーザの入力操作が所定期間無いことを検出すると、消去の候補となる映像音声情報をユーザに提示するために、その検出結果を後述する消去候補リスト生成部13、および、後述するユーザインタフェース処理部15へ通知する。
消去候補リスト生成部13は、入力操作有無検出部12から通知を受けたとき、管理情報記憶部23に記憶している管理情報500に基づき、消去する映像音声情報の候補をユーザに提示するための、消去候補リスト600を生成する。そして、消去候補リスト600を生成したとき、ユーザインタフェース処理部15にその旨を通知する。消去候補リスト600の詳細については、後述する。
なお、消去候補リスト生成部13は、必ずしも入力操作有無検出部12から通知を受けたときに消去候補リスト600を生成する必要はなく、定期的に消去候補リスト600を生成しておいてもよい。
記録データ更新部14は、後述するユーザインタフェース処理部15からの信号に応じて、消去候補リスト600に基づき、映像音声情報および該映像音声情報の管理情報500をそれぞれ、映像音声記憶部22および管理情報記憶部23から消去するか、また、管理情報記憶部23に格納されている管理情報500における保存指定フラグ506(後述)の値を更新する。ユーザインタフェース処理部15からの信号については後述する。
ユーザインタフェース処理部15は、消去候補リスト生成部13からの通知を受信したとき、消去候補リスト生成部13が生成した消去候補リスト600に含まれる映像音声情報を映像音声記憶部22から取得し、併せて、該映像音声情報の再生開始位置情報を再生開始位置記憶部24から取得する。そして、消去候補リスト600に含まれる消去候補順序601(後述)の昇順に、映像音声情報を表示制御部36を介して表示部60に出力する。
このとき、各映像音声情報は、上記取得した再生開始位置から再生を開始する。上記取得した再生開始位置から再生を開始することにより、開始位置から再生するよりも、ユーザが映像音声情報の内容をより把握しやすくなる。
一方、入力操作有無検出部12から所定の入力操作があった旨の通知を受信したときは、表示部60に対して消去候補の映像音声情報を出力しない。すでに表示部60に対して映像音声情報を出力しているときは、上記出力を中止する。
消去の候補となる映像音声情報を表示部60に表示するとき、さらに、ユーザインタフェース処理部15は、表示している映像音声情報を記憶部20から消去するか、または、記憶部20に保存しておくかをユーザが指示可能なボタン等のインタフェースを表示部60に出力する。さらに、ユーザの利便性を高めるため、消去の候補となる映像音声情報を表示している旨、および、該映像音声情報の管理情報500を表示部60に併せて表示してもよい。
次に、ユーザインタフェース処理部15は、入力操作部50から入力信号を解析する。すなわち、該信号が、1)ユーザが上記ボタン等のインタフェースにより、表示部60に表示している映像音声情報および該映像音声情報の管理情報500を記憶部20から消去することを指示したものであるか、または、2)ユーザが上記ボタン等のインタフェースにより、表示部60に表示している映像音声情報および該映像音声情報の管理情報500を記憶部20に保存しておくことを指示したものであるかを解析する。
そして、上記1)の場合は、後述する記録データ更新部14に、該映像音声情報および該映像音声情報の管理情報500を消去する旨の信号を送信する。併せて、消去候補リスト600から該映像音声情報に対応する情報を削除する。
また、上記2)の場合は、記録データ更新部14に、該映像音声情報の管理情報500を更新する旨の信号を送信する。併せて、消去候補リスト600における該映像音声情報の情報を更新する。
そして、上記削除が終了した場合、または、上記更新が終了した場合、または、該映像音声情報の再生が終了した場合、または、所定期間ユーザ操作が無い場合、ユーザインタフェース処理部15は、消去候補リスト600における消去候補順序601が、該映像音声情報の消去候補順序601の値の次に小さい値である映像音声情報を表示部60に表示する。
次に、図2を参照しながら、消去の候補となる映像音声情報を表示部60に表示する様子について説明する。図2は、消去の候補となる映像音声情報を表示する画面例を示す模式図である。
一般的に、消去の候補となる映像音声情報のタイトルや記録時刻などの管理情報のみをユーザに提示した場合、ユーザは上記映像音声情報の内容を把握できないことがある。また、映像音声情報の一場面であるサムネイルなどの静止画像のみをユーザに提示した場合でも、同様に、映像音声情報の内容を把握できないことがある。しかしながら、消去の候補となる映像音声情報を再生してユーザに提示すれば、ユーザは映像音声情報の内容を把握しやすい。
そこで、消去の候補となる映像音声情報を特定するための識別情報によって、ユーザは映像音声情報の内容を把握することができ、映像音声情報の消去可否を容易に判断することができる。識別情報とは、映像音声情報の再生によって得られる情報や、該映像音声情報の管理情報500に含まれるタイトル502(後述)や、記録時刻503(後述)、ジャンル(後述)などの情報を組み合わせたものであり、ユーザにとって、該映像音声情報の内容判断が可能な情報の組合せである。
そこで、図2の例では、表示部60の画面中央部700に、消去の候補となる映像音声情報を再生する。そして、表示部60の画面上部701に、該映像音声情報を再生している旨のメッセージを表示している。そして、画面左下部702には、該映像音声情報の管理情報500に含まれるタイトル502(後述)と記録時刻503(後述)を表示している。
タイトル502や記録時刻503の情報に加えて、該映像音声情報の再生によって得られる情報により、ユーザは映像音声情報の内容を把握することができ、映像音声情報の消去可否を容易に判断することができる。
なお、上述した識別情報は、一例にすぎず、上述に限定されるものではない。例えば、識別情報として、映像音声情報の動画再生を提示するのではなく、該映像音声情報の一部または全ての静止画を提示してもよいし、両方を提示してもよい。さらに、該映像音声情報を受信したチャンネルなどの、管理情報500に含まれていない、映像音声情報の内容判断に有益な情報を含めてもよい。
さらに、消去の候補となる映像音声情報の再生にあたり、該映像音声情報の開始位置から再生するよりも、該映像音声情報において重要と思われる場面を再生するほうが、ユーザは該映像音声情報の内容をより把握しやすい。そこで、再生開始位置記憶部24から取得した再生開始位置情報を基に、消去の候補となる映像音声情報を再生する。
次に、画面右下部703には、該映像音声情報を消去する場合、および、該映像音声情報を保存する場合のそれぞれについて、ユーザがどのような入力操作をすればよいかについて表示している。この例では、該映像音声情報を消去する場合は、入力操作部50のボタン「A」を押下すればよいことを表示している。また、該映像音声情報を保存する場合は、入力操作部50のボタン「B」を押下すればよいことを表示している。
そして、ユーザが該映像音声情報を消去する入力操作を行ったとき、ユーザインタフェース処理部15からの信号を受信した記録データ更新部14が、該映像音声情報および該映像音声情報の管理情報500をそれぞれ、映像音声記憶部22および管理情報記憶部23から消去する。
一方、ユーザが該映像音声情報を保存する入力操作を行ったとき、ユーザインタフェース処理部15からの信号を受信した記録データ更新部14は、該映像音声情報の管理情報500に含まれる保存指定フラグ506(後述)の値を「1」に設定する。
(管理情報)
次に、図3を参照しながら、管理情報500について、詳細に説明する。図3は、管理情報500に含まれる情報および、各情報の具体値を模式的に示す図である。
図3に示すとおり、管理情報500は、映像音声情報記録再生装置が記録した映像音声情報を一意に識別するための管理番号501や、該映像音声情報のタイトル502、該映像音声情報を記録した記録時刻503、該映像音声情報のジャンル504、該映像音声情報を記録した後にユーザが再生したかどうかを示す視聴済みフラグ505、該映像音声情報を消去の対象とするかどうかを示す保存指定フラグ506、および該映像音声情報を記録している映像音声記憶部22の格納位置507の、映像音声情報自体に付属する情報である属性情報を含んでいる。
視聴済みフラグ505の値は、映像音声情報が記録後に一度も再生されてない場合は「0」であり、再生されている場合は「1」である。したがって、新たに映像音声情報を記録した場合には、視聴済みフラグ505の値を「0」に設定し、ユーザが該映像音声情報を視聴した後は、視聴済みフラグ505の値を「1」に設定する。
保存指定フラグ506の値は、映像音声情報を消去するとユーザが指定した場合は「0」であり、映像音声情報を消去しないとユーザが指定した場合は「1」である。したがって、新たに映像音声情報を記録した場合には、保存指定フラグ506の値を「0」に設定し、ユーザが該映像音声情報を消去せずに保存すると指定した場合は、保存指定フラグ506の値を「1」に設定する。
次に、管理情報500に含まれる上記情報の具体例を説明する。図3に示すとおり、例えば、管理番号501が「06」である映像音声情報は、タイトル502が「ドラマ3」である。そして、該映像音声情報の記録時刻503は、記録開始時刻が「2006/09/18 21:00」であり、記録終了時刻が「2006/09/18 22:00」である。そして、該映像音声情報のジャンル504は「ドラマ」である。そして、該映像音声情報の視聴済みフラグ505は「1」である。すなわち、ユーザが該映像音声情報を視聴したことを示している。そして、該映像音声情報の保存指定フラグ506は「0」である。すなわち、該映像音声情報を消去するとユーザが指定したことを示している。そして、該映像音声情報の格納位置507は「00002-00001」である。
なお、図3に示した管理情報500に含まれる属性情報は、一例にすぎず、上述に限定されるものではない。例えば、管理情報500はさらに、映像音声情報に含まれる場面毎のメタ情報や、ユーザID、映像音声情報が再生された回数などの属性情報を含んでもよい。
(消去候補リスト)
次に、図4を参照しながら、本実施形態における消去候補リスト生成部13が生成する消去候補リスト600について、詳細に説明する。図4は、消去候補リスト600に含まれる情報および、各情報の具体値を模式的に示す図である。
図4に示すとおり、消去候補リスト600は、管理情報500に含まれる管理番号501、タイトル502、記録時刻503、ジャンル504、視聴済みフラグ505、保存指定フラグ506、格納位置507に加えて、映像音声情報をユーザに提示する順序を表す消去候補順序601を含んでいる。そして、消去候補順序601の値が小さい映像音声情報から順番に消去候補としてユーザに提示される。
次に、消去候補リスト600に含まれる各情報の具体値を説明する。図4に示すとおり、例えば、管理番号501が「06」である映像音声情報の、タイトル502、記録時刻503、ジャンル504、視聴済みフラグ505、保存指定フラグ506、格納位置507は図3で説明した値と同じである。
そして、該映像音声情報の消去候補順序601は「03」である。すなわち、3番目の消去候補としてユーザに提示されることを示している。
次に、消去候補リスト生成部13が、消去候補順序601を設定するための方法について説明する。
まず、消去候補リスト生成部13は、管理情報500に含まれる保存指定フラグ506の値を参照する。保存指定フラグ506の値が「0」である映像音声情報は、ユーザにとって不要である可能性が高い。そこで、ユーザインタフェース処理部15は、保存指定フラグ506の値が「0」である映像音声情報を、保存指定フラグ506の値が「1」である映像音声情報よりも高い優先度で消去する候補とする。
次に、消去候補リスト生成部13は、管理情報500に含まれる記録時刻503の値を参照する。記録時刻503に示される記録時刻が過去であるほど、ユーザにとって不要である可能性が高い。したがって、消去候補リスト生成部13は、保存指定フラグ506の値が「0」である映像音声情報のうち、記録時刻503に示される記録時刻が古い映像音声情報を、記録時刻503に示される記録時刻が新しい映像音声情報よりも高い優先度で消去する候補とする。同様に、保存指定フラグ506の値が「1」である映像音声情報のうち、記録時刻503に示される記録時刻が古い映像音声情報を、記録時刻503に示される記録時刻が新しい映像音声情報よりも高い優先度で消去する候補とする。
最後に、消去候補リスト生成部13は、上記優先度の高い順番に、消去候補順序601の値を昇順に設定する。
そして、上記設定された消去候補順序601の値の小さい順に、ユーザインタフェース処理部15が映像音声情報を取得し、表示部60に出力する。これにより、ユーザが保存指定をしておらず、また、記録日時が過去である映像音声情報、すなわちユーザにとって不要な映像音声情報を優先的に消去候補としてユーザに提示することかできる。
なお、図4に示した消去候補リスト600に含まれる情報は、一例にすぎず、上述に限定されるものではない。例えば、消去候補リスト600はさらに、ユーザIDなどを含んでもよい。
(再生開始位置情報)
次に、図5を参照しながら、再生開始位置情報800について、詳細に説明する。図5は、再生開始位置情報800に含まれる情報および、各情報の具体値を模式的に示す図である。図5に示すとおり、再生開始位置情報800は、ジャンル801と再生開始位置802とを含んでおり、映像音声情報のジャンルごとに再生開始位置が設定されている。再生開始位置情報800は、映像音声情報記録再生装置100にあらかじめ設定されていてもよいし、外部装置から受信部40を経由して取得してもよいし、入力操作部50からのユーザ入力により設定してもよい。
次に、再生開始位置情報800に含まれる上記情報の具体例を説明する。例えば、スポーツの映像音声情報の内容をユーザに判断させるとき、盛り上がっている場面を再生するのが好ましい。そこで、図5に示すとおり、ジャンル801が「スポーツ」の場合、再生開始位置802は「音量が所定値以上である場面」(すなわち、盛り上がっている場面)と設定している。
また、ニュースの映像音声情報の内容をユーザに判断させるとき、ニュース開始から5分程度後の重大な報道や、スポーツニュースなど、複数の箇所を再生するのが好ましい。そこで、図5に示すとおり、ジャンル801が「ニュース」の場合、再生開始位置802は「開始から5分経過時点」と「スポーツニュースの場面」との2つを設定している。
このように、ジャンル毎に映像音声情報の再生開始位置を設定することによって、消去の候補となる映像音声情報を再生するとき、より重要な場面をユーザに提示することができる。
なお、上述の例では、ジャンルに応じて映像音声情報の再生開始位置を設定したが、一例にすぎず、ジャンルに応じて設定することに限定されるものではない。例えば、映像音声情報の長さに応じて再生開始位置を設定してもよい。
(映像音声情報記録再生装置における処理の流れ)
次に、図6を参照しながら、映像音声情報記録再生装置100において、消去する候補となる映像音声情報をユーザに提示し、ユーザが該映像音声情報を消去または保存する手順について説明する。図6は、映像音声情報記録再生装置100において、消去する候補となる映像音声情報をユーザに提示し、ユーザが該映像音声情報を消去または保存する処理の流れを示すフローチャートである。
映像音声情報記録再生装置100の入力操作部50からのユーザ操作が所定期間無いことを入力操作有無検出部12が検出すると(S11にてYES)、その旨を消去候補リスト生成部13に通知する。そして、消去候補リスト生成部13が上記通知を受けたとき、管理情報記憶部23に記憶している管理情報500に基づき、消去する映像音声情報の候補をユーザに提示するための、消去候補リスト600を生成する(S12)。一方、映像音声情報記録再生装置100の入力操作部50からのユーザ操作が所定期間内にあれば(S11にてNO)、再度、ユーザ操作が所定期間無いことの検出を試みる(S11)。
次に、消去候補リスト生成部13が消去候補リスト600を生成すると、ユーザインタフェース処理部15が、まず、上記生成された消去候補リスト600に含まれる消去候補順序601の値が最も小さい映像音声情報を映像音声記憶部22から取得し、併せて、該映像音声情報の再生開始位置情報を再生開始位置記憶部24から取得する(S13)。
そして、上記取得した映像音声情報を上記取得した再生開始位置から再生するよう表示部60に出力する(S14)。このとき、併せて、消去候補リスト600に含まれる、上記取得した映像音声情報のタイトル502や記録時刻503を、表示部60に出力してもよい。
次に、上記映像音声情報の再生が終了した場合(S15にてYES)、ユーザインタフェース処理部15が、消去候補リスト600に含まれる消去候補順序601の値が次に小さい映像音声情報を映像音声記憶部22から取得し、該映像音声情報の再生開始位置情報を再生開始位置記憶部24から取得する(S13)。そして、上記取得した映像音声情報を上記取得した再生開始位置から表示部60に再生する(S14)。
また、映像音声情報の再生が終了していないが(S15にてNO)、所定期間ユーザ操作が無い場合(S16にてYES)、同様に、ユーザインタフェース処理部15が、消去候補リスト600に含まれる消去候補順序601の値が次に小さい映像音声情報を映像音声記憶部22から取得し、該映像音声情報の再生開始位置情報を再生開始位置記憶部24から取得する(S13)。そして、上記取得した映像音声情報を上記取得した再生開始位置から表示部60に再生する(S14)。
次に、所定期間内にユーザ操作が有った場合において(S16にてNO)、該ユーザ操作が、再生している映像音声情報の消去を指示するものであるとき(S17にてYES)、ユーザインタフェース処理部15が、消去候補リスト600から該映像音声情報に対応する情報を削除する(S21)。そして、記録データ更新部14が、上記映像音声情報および該映像音声情報の管理情報500をそれぞれ、映像音声記憶部22および管理情報記憶部23から消去する(S23)。そして、ユーザインタフェース処理部15は、上記更新された消去候補リスト600に含まれる消去候補順序601の値が次に小さい映像音声情報を映像音声記憶部22から取得し、該映像音声情報の再生開始位置情報を再生開始位置記憶部24から取得する(S13)。そして、上記取得した映像音声情報を上記取得した再生開始位置から表示部60に再生する(S14)。
一方、上記所定期間内にユーザ操作が有った場合において(S16にてNO)、該ユーザ操作が、再生している映像音声情報の消去を指示するものでなく(S17にてNO)、再生している映像音声情報の保存を指示するものであるとき(S18にてYES)、ユーザインタフェース処理部15が、該映像音声情報に対応する、消去候補リスト600に含まれる保存指定フラグ506の値を「1」に設定する(S20)。そして、そして、記録データ更新部14が、管理情報記憶部23に格納されている、該映像音声情報の管理情報500に含まれる保存指定フラグ506の値を「1」に設定する(S22)。
また、上記所定期間内に有ったユーザ操作が、再生している映像音声情報の保存を指示するものでなく、消去の候補である映像音声情報の再生を終了する指示や、メニュー画面へ遷移する指示や、予約画面へ遷移する指示などである場合(S18にてYES)、消去の候補である映像音声情報の再生を中止し(S19)、処理を終了する。
以上のとおり、本実施形態では、ユーザが保存指定していない映像音声情報、および、、記録時刻が過去の映像音声情報が、優先的にユーザに提示される。したがって、本実施形態の構成によれば、ユーザにとってより不要であると思われる映像音声情報について、優先的に消去の可否を確認することができる。
また、本実施形態では、所定期間ユーザ操作が無いことを検出したことをトリガとして、消去の候補となる映像音声情報をユーザに提示する。したがって、本実施形態の構成によれば、記憶装置の残容量が所定値以下になったことをトリガとして消去の候補となる映像音声情報をユーザに提示する場合に比べて、ユーザに対して確認する機会が多くなるものの、一度に確認する映像音声情報の数が少なくなる場合が多いため、ユーザの利便性が向上する。
また、本実施形態では、消去の候補となる映像音声情報を再生するので、ユーザは映像音声情報の内容を容易に把握することができる。したがって、本実施形態の構成によれば、ユーザは、消去の可否を容易に判断することができる。
また、本実施形態では、消去の候補となる映像音声情報の内容に応じた再生開始位置から該映像音声情報を再生する。したがって、本実施形態の構成によれば、ユーザは、映像音声情報の内容を短時間で的確に把握することができ、消去の可否を短時間で判断することができる。
〔実施の形態2〕
実施の形態1の構成では、消去の候補となる映像音声情報のそれぞれについて再生を行い、ユーザがその消去の可否を確認する。したがって、例えば、毎日同じ時間帯に放送される連続ドラマやニュース番組など、互いに関連性が高い映像音声情報が複数存在している場合であっても、それぞれの映像音声情報について再生を行い、ユーザがその消去の可否を確認する必要がある。
しかしながら、ユーザは、関連性の高い複数の映像音声情報については、同じ消去の可否の判断を行う場合が多い。すなわち、関連性の高い複数の映像音声情報のうちのある映像音声情報を消去すれば、残りの他の映像音声情報も消去する可能性がある。また、ある映像音声情報を保存すれば、残りの他の映像音声情報も保存する可能性がある。例えば、「ドラマ1」と「ドラマ2」と「ドラマ3」とが同じ連続ドラマである場合において、ユーザがドラマ3を消去した場合、ドラマ1およびドラマ2についてもユーザは消去する可能性がある。一方、ユーザがドラマ3を保存した場合、ドラマ1およびドラマ2についてもユーザは保存する可能性がある。
さらに、ドラマ3についてユーザが消去の可否を判断するとき、ドラマ3の映像音声情報が再生されており、ユーザはその内容を把握した上で、消去の可否を決定している。したがって、ドラマ3に関連するドラマ1およびドラマ2の映像音声情報について消去の可否をユーザに確認するとき、ドラマ1およびドラマ2の映像音声情報を再生する必要性は低い。つまり、ドラマ1およびドラマ2については、映像音声情報を再生せず、消去の可否のみをユーザに確認してもよい。このようにすれば、ユーザは映像音声情報の消去可否の判断を効率的に実施することができ、ユーザの利便性が向上する。
そこで、実施の形態1の構成に加え、互いに関連性の高い映像音声情報について、消去可否の確認をまとめて行う実施の形態について説明する。
本実施形態について図7から図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
(映像音声再生装置の構成)
図7を参照しながら、映像音声情報記録再生装置101の構成について説明する。図7は、本実施の一形態に係る映像音声情報記録再生装置101の構成を示すブロック図である。
図7に示すように、映像音声情報記録再生装置101は、映像音声情報記録再生装置101と同様に、制御部10、記憶部20、入出力制御部30、受信部40、入力操作部50、および表示部60を備えて構成される。また、制御部10は、受信データ記録部11と入力操作有無検出部12と消去候補リスト生成部13と記録データ更新部14とユーザインタフェース処理部15とを含んでいる。
ただし、映像音声情報記録再生装置101では、消去候補リスト600に代えて、消去候補リスト601を用いる。すなわち、消去候補リスト生成部13は、消去候補リスト600に代えて、消去候補リスト601を生成する。そして、ユーザインタフェース処理部15は、消去候補リスト600に代えて、消去候補リスト601に基づいて、映像音声情報を表示部60に出力する。また、ユーザ操作に応じて、消去候補リスト601を更新する。そして、記録データ更新部14は、消去候補リスト600に代えて、消去候補リスト601に基づき、映像音声記憶部22または管理情報記憶部23を更新する。
(消去候補リスト)
図8を参照しながら、消去候補リスト610について、詳細に説明する。図8は、消去候補リスト610に含まれる情報および、各情報の具体値を模式的に示す図である。
図8に示すとおり、消去候補リスト610は、消去候補リスト600に含まれる消去候補順序601、管理番号501、タイトル502、記録時刻503、ジャンル504、視聴済みフラグ505、保存指定フラグ506、格納位置507に加えて、互いに関連性が高いと考えられる複数の映像音声情報が存在することを示す関連情報611を含んでいる。ここで、「互いに関連性の高いと考えられる映像音声情報」とは、例えば、記録時刻503の時間帯がほぼ同じであったり、または、タイトル502が同じである映像音声情報である。ただし、これらに限定されるものではない。
次に、消去候補リスト610に含まれる各情報の具体値を説明する。図8に示すとおり、例えば、管理番号501が「06」である映像音声情報の、消去候補順序601、タイトル502、記録時刻503、ジャンル504、視聴済みフラグ505、保存指定フラグ506、格納位置507は図4で説明した値と同じである。
そして、該映像音声情報の関連情報611は「ドラマ1」および「ドラマ2」である。これは、タイトル502が「ドラマ1」である映像音声情報と、タイトル502が「ドラマ2」である映像音声情報と、タイトル502が「ドラマ3」である映像音声情報とが、関連性が高いことを示している。図8に示した関連情報611の値は、一例にすぎず、タイトル502を用いることに限定されるものではない。映像音声情報が一意に定まる情報であればよく、例えば、管理番号501の値を用いてもよい。
なお、関連性の高い映像音声情報が複数存在する場合、その中の1つだけを代表的な映像音声情報として、消去候補リスト600で管理してもよい。例えば、図8に示す消去候補リスト610には、上記で説明した連続ドラマのうち、保存指定フラグ506が「0」(すなわち、該映像音声情報を消去するとユーザが指定した)である「ドラマ3」のみを含めており、残りの「ドラマ1」および「ドラマ2」は含めていない。その代わり、「ドラマ3」と関連性が高い映像音声情報として「ドラマ1」および「ドラマ2」が存在することを示すために、「ドラマ3」の関連情報611に「ドラマ1」および「ドラマ2」を設定している。
(映像音声情報記録再生装置における処理の流れ)
次に、図9を参照しながら、映像音声情報記録再生装置101において、消去する候補となる映像音声情報として、関連性の高い映像音声情報が複数存在する場合、ユーザが該映像音声情報を消去または保存する手順について説明する。図9は、映像音声情報記録再生装置101において、消去する候補となる映像音声情報として、関連性の高い映像音声情報が複数存在する場合、ユーザが該映像音声情報を消去または保存する処理の流れを示すフローチャートである。
図9において、ステップS11からステップS23までは、図6と同様の処理の流れであるので、その説明を省略する。
ステップS22またはステップS23の後、映像音声情報の関連情報611に、関連性の高い他の映像音声情報が存在する旨の設定があった場合(S31でYES)、ユーザインタフェース処理部15が、それら映像音声情報の消去可否を確認するメッセージを表示部60に表示する(S32)。一方、関連性の高い他の映像音声情報が存在する旨の設定がない場合(S31でNO)、ユーザインタフェース処理部15が、消去候補リスト610に含まれる消去候補順序601の値が次に小さい映像音声情報を映像音声記憶部22から取得し、該映像音声情報の再生開始位置情報を再生開始位置記憶部24から取得する(S13)。そして、上記取得した映像音声情報を上記取得した再生開始位置から表示部60に再生する(S14)。
図10を参照しながら、関連性の高い他の映像音声情報の消去可否を確認するメッセージを表示部60に表示する様子について説明する。図10は、関連性の高い他の映像音声情報の消去可否を確認する画面例を示す模式図である。
図10の例では、表示部60の画面上部901に、関連性の高い他の映像音声情報が存在することを示す旨のメッセージを表示し、ユーザに該映像音声情報の存在を示唆している。ここでは、「ドラマ1」と「ドラマ2」とが存在することを示している。
そして、画面下部902には、上記映像音声情報に対して、ユーザがどのような入力操作をすればよいかについて表示している。この例では、上記映像音声情報を全て消去する場合は、入力操作部50のボタン「△」を押下すればよいことを表示している。また、上記映像音声情報を全て保存する場合は、入力操作部50のボタン「○」を押下すればよいことを表示している。また、上記映像音声情報のいずれかを選択して消去または保存する保存する場合は、入力操作部50のボタン「□」を押下すればよいことを表示している。また、何も行わず終了する場合は、入力操作部50のボタン「×」を押下すればよいことを表示している。
そして、ユーザが、上記映像音声情報を消去する入力操作を行った場合(S33にてYES)、ユーザインタフェース処理部15からの信号を受信した記録データ更新部14が、上記映像音声情報および上記映像音声情報の管理情報500をそれぞれ、映像音声記憶部22および管理情報記憶部23から消去する(S34)。一方、ユーザが、上記映像音声情報を消去する入力操作を行わない場合(S33にてNO)、上記映像音声情報および上記映像音声情報の管理情報500は消去しない。
また、ユーザが該映像音声情報を保存する入力操作を行った場合(S35にてYES)、ユーザインタフェース処理部15からの信号を受信した記録データ更新部14は、上記映像音声情報の管理情報500に含まれる保存指定フラグ506の値を「1」に設定する(S36)。一方、ユーザが、上記映像音声情報を保存する入力操作を行わない場合(S33にてNO)、上記映像音声情報の管理情報500は更新しない。
そして、ユーザインタフェース処理部15が、消去候補リスト610に含まれる消去候補順序601の値が次に小さい映像音声情報を映像音声記憶部22から取得し、該映像音声情報の再生開始位置情報を再生開始位置記憶部24から取得する(S13)。そして、上記取得した映像音声情報を上記取得した再生開始位置から表示部60に再生する(S14)。
以上のとおり、本実施形態では、消去候補リスト600の代わりに、消去候補リスト610を用いる構成としている。すなわち、本実施形態の構成は、実施の形態1の構成に加え、さらに、消去候補リスト610を基に、互いに関連性が高いと考えられる映像音声情報を把握することができる。
よって、本実施形態の構成によれば、消去の対象となる映像音声情報についてユーザに消去の可否を確認するとき、併せて、関連性の高い他の映像音声情報についても消去の可否を確認することができる。また、消去の対象となる映像音声情報の内容から、関連性の高い他の映像音声情報の内容をユーザが把握できることが多いため、それら関連性の高い他の映像音声情報については、再生せずとも、消去の可否を確認することができる。
したがって、より短い時間で互いに関連性が高いと考えられる全ての映像音声情報について、まとめて消去の可否を確認することができるので、ユーザの利便性が向上する。
(付記事項)
本発明に係る映像音声情報記録再生装置は、映像音声情報を記録し、また、再生することが可能な装置であれば、例えば、ハードディスク内臓DVDレコーダー、HDDレコーダー、DVDレコーダー、Blu−rayレコーダー、HD DVDレコーダー、メモリカードレコーダー、ゲーム機などであってもよい。
また、本発明に係る映像音声情報記録再生装置が記録し、また、再生する映像音声情報は、映像データ、音声データ、またはそれらを組み合わせたものであってもよく、また、特定のフォーマットに限定されるものではない。
なお、実施の形態は上述の他に、以下のようにも表現できる。
[1]本発明に係る映像音声情報記録再生装置は、映像または音声の少なくとも一方を含む映像音声情報を記録可能な映像音声情報記録再生装置において、
既に記録された映像音声情報の中で消去候補の映像音声情報を抽出する消去候補抽出手段と、
映像音声情報記録再生装置の空き時間を検出する空き時間検出手段と、
前記空き時間において前記消去候補の映像音声情報を提示する消去候補提示手段と、
前記消去候補の映像音声情報を消去する消去手段とを備えるものであってもよい。
[2]さらに、本発明に係る映像音声情報記録再生装置は、前記消去候補抽出手段は、前記消去候補提示手段によって提示される優先度を高く設定するものであってもよい。
[3]さらに、本発明に係る映像音声情報記録再生装置は、前記消去候補抽出手段は、記録された日時が古い映像音声情報であるほど、前記消去候補提示手段によって提示される優先度を高く設定するものであってもよい。
[4]さらに、本発明に係る映像音声情報記録再生装置は、前記空き時間検出手段は、前記映像音声情報記録再生装置がメニュー画面を表示してから所定時間の経過後を、空き時間の開始時間として検出するものであってもよい。
[5]さらに、本発明に係る映像音声情報記録再生装置は、前記空き時間検出手段は、前記映像音声情報記録再生装置の電源を投入してから所定時間の経過後を、空き時間の開始時間として検出するものであってもよい。
[6]さらに、本発明に係る映像音声情報記録再生装置は、前記消去候補提示手段は、前記消去候補の映像音声情報を再生するものであってもよい。
[7]さらに、本発明に係る映像音声情報記録再生装置は、前記消去候補提示手段は、前記消去候補の映像音声情報がシリーズの一部である場合、代表的なものだけを再生するものであってもよい。
[8]さらに、本発明に係る映像音声情報記録再生装置は、前記消去候補提示手段は、映像音声情報の内容に応じて、映像音声情報中の再生する箇所を変えるものであってもよい。
[9]本発明に係る映像音声情報記録再生方法は、映像または音声の少なくとも一方を含む映像音声情報を記録可能な映像音声情報記録再生装置において、
既に記録された映像音声情報の中で消去候補の映像音声情報を抽出する消去候補抽出ステップと、
映像音声情報記録再生装置の空き時間を検出する空き時間検出ステップと、
前記空き時間において前記消去候補の映像音声情報を提示する消去候補提示ステップと、
前記消去候補の映像音声情報を消去する消去ステップとを含むものであってもよい。
最後に、制御部10は、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよいし、ハードウェアロジックによって構成してもよい。ソフトウェアによって実現する場合は、映像音声情報記録再生装置100は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM、上記プログラムを展開するRAM、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである映像音声情報記録再生装置100の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、映像音声情報記録再生装置100に供給し、映像音声情報記録再生装置100内のコンピュータ(またはCPUやMPU(Micro Processing Unit))が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、映像音声情報記録再生装置100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394ケーブル、USBケーブル、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。