特許文献2に記載の録画再生装置は、延長される可能性がある番組をEPGから検索する場合に用いるキーワードは、装置にて予め決められたキーワードを用いるものであった。しかし、このキーワードは、延長される可能性がある番組を必ず検索できるというものではなく、例えば延長される可能性がある野球放送は検索できるが、サッカー放送又はバレーボール放送等の他の放送は検索できず、記録予約の記録時刻の変更を行うことができないなど、ユーザの関心度に応じた記録予約の記録時刻の変更の自由度が低いという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、番組情報に含まれるキーワードに応じて、番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出してユーザに報知する構成とすることにより、ユーザが記録予約の記録時刻の変更を行うか否かを判断することが可能な記録装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、記録予約に係る番組の番組情報に含まれるキーワードに応じて、番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出してユーザに報知する構成とすることにより、野球又はサッカー等の放送時間が変更される可能性がある番組について、ユーザが記録予約の記録時刻の変更を行うか否かを判断することが可能な記録装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、記録予約に係る番組の前の時間帯に同じチャンネルで放送される番組の番組情報に含まれるキーワードに応じて、番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出してユーザに報知する構成とすることにより、野球又はサッカー等の後に放送される番組について、ユーザが記録予約の記録時刻の変更を行うか否かを判断することが可能な記録装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出する際のキーワードをユーザにより追加又は変更できる構成とすることにより、番組の放送状況又はEPGの内容等に柔軟に対応でき、放送時間が変更される可能性がある番組をより確実に検索することができる記録装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出する際のキーワードに対して重み付けを付与し、キーワードに付与された重みに基づき、番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出してユーザに報知する構成とすることにより、番組の放送状況又はEPGの内容等に対応して変更の可能性の割合を算出することができる記録装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、記録予約の記録時刻を変更するか否かを受け付ける構成とすることにより、記録時刻の変更をユーザが自由に行うことができる記録装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、ユーザから延長時間を受け付けて、受け付けた延長時間に応じて記録予約の終了時刻を遅らせる構成とすることにより、番組の放送状況又はEPGの内容等に適した記録時間の延長を行うことができる記録装置を提供することにある。
本発明に係る記録装置は、放送される番組を受信する受信手段と、該受信手段が受信する番組に係る番組情報を取得する手段と、番組の放送時間延長の可能性の有無を判定するためのキーワードを複数記憶するキーワード記憶手段と、該記憶されたキーワードを含む番組を前記番組情報から検索する検索手段と、所定の番組の記録予約を受け付ける手段とを備えた記録装置において、前記番組情報に含まれる前記キーワードに応じて、前記記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出し、ユーザに報知する報知手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、番組情報に含まれるキーワードに応じて、記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出し、これをユーザに報知する。これにより、ユーザは、前記番組の放送時間が変更されて放送される可能性の割合を見て、前記番組の記録予約の記録時刻を変更するか否か判断することができる。
また、本発明に係る記録装置における前記報知手段は、前記記録予約に係る番組の番組情報に含まれるキーワードに応じて、前記記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出し、ユーザに報知することを特徴とする。
本発明においては、記録予約に係る番組の番組情報に含まれるキーワードに応じて、前記番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出する。これにより、野球又はサッカー等の番組が変更して放送される可能性の割合をユーザに報知できる。
また、本発明に係る記録装置における前記報知手段は、前記記録予約に係る番組の前の時間帯に放送され、且つ、記録予約に係る番組と同じチャンネルで放送される番組の番組情報に含まれるキーワードに応じて、前記記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出し、ユーザに報知することを特徴とする。
本発明においては、記録予約に係る番組の前の時間帯に放送され、且つ、記録予約に係る番組と同じチャンネルで放送される番組の番組情報に含まれるキーワードに応じて、前記番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出する。これにより、野球又はサッカー等の番組の後に放送されるドラマ又は映画等の番組が放送時間を変更されて放送される可能性の割合をユーザに報知できる。
また、本発明に係る記録装置は、前記記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出する際のキーワードを受け付けるキーワード受付手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出する際のキーワードをユーザから受け付け、受け付けたキーワードを用いてEPGから放送時間が変更される可能性がある番組を検索する。これにより、ユーザが追加又は変更した、より検索効率の高いキーワードで検索できるので、番組の放送状況又はEPGの内容等に柔軟に対応した報知をすることができる。
また、本発明に係る記録装置は、前記記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出する際のキーワードに重み付けを付与する手段を備え、前記報知手段は、前記キーワードに付与された重みに基づいて、前記記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出し、ユーザに報知することを特徴とする。
本発明においては、各キーワードに対して重み付けを行い、キーワードに付与された重みに基づいて番組の放送時間が変更される可能性の割合の算出を行う。例えば、実際に放送時間が変更された番組の番組情報に含まれていたキーワードに対してより大きな重み付けを行うことにより、より確実な可能性の割合をユーザに対して報知することができる。
また、本発明に係る記録装置は、前記記録予約に係る番組の記録時刻を変更するか否かの指示を受け付ける手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性がある場合に、記録予約の記録時刻を変更するか否かをユーザが判断し、ユーザの判断に応じて記録時刻の変更を行う。これにより、放送時間が変更される可能性があると判定されたが、実際には予定された放送時間内に番組が終了することが確実である場合に、ユーザの判断で記録時刻の変更を行わないようにできる。例えば、野球の後に放送される映画を記録する場合、野球が予定の時間内に終了することが明らかであるとユーザが判断できる場合には、映画の記録時刻を変更する必要がない。
また、本発明に係る記録装置は、記録予約の記録時刻を延長する時間を受け付ける延長時間受付手段を備え、前記記録予約に係る番組の記録時刻を、前記延長時間受付手段が受け付けた時間遅らせることを特徴とする。
本発明においては、記録予約を延長する時間をユーザから受け付け、受け付けた延長時間に応じて記録予約の終了時刻を遅らせる。ユーザが延長時間を入力できるため、番組の放送状況又はEPGの内容等に応じて、最適な延長時間を決定し、記録予約の終了時刻を遅らせることができる。
本発明によれば、記録予約に係る番組情報に含まれるキーワードに応じて、前記番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出して、これをユーザに報知する構成とすることにより、前記番組の放送時間が変更されて放送される可能性の割合をユーザが知ることができ、前記番組の記録予約の記録時刻を変更するか否か判断することが可能となるため、ユーザが記録予約の設定を簡単且つ適切に変更することができる。
また、本発明によれば、記録予約に係る番組の番組情報に含まれるキーワードに応じて、記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出して、ユーザに報知する構成とすることにより、野球又はサッカー等の番組が変更して放送される可能性の割合をユーザが知ることができ、記録時刻の変更を行うか否かを判断することが可能となるため、ユーザが記録予約の設定を簡単且つ適切に変更することができる。
また、本発明によれば、記録予約に係る番組の前の時間帯に同じチャンネルで放送される番組の番組情報に含まれるキーワードに応じて、記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出して、ユーザに報知する構成とすることにより、野球又はサッカー等の番組の後に放送されるドラマ又は映画等の番組が放送時間を変更されて放送される可能性の割合をユーザが知ることができ、記録時刻の変更を行うか否かを判断することが可能となるため、ユーザが記録予約の設定を簡単且つ適切に変更することができる。
また、本発明によれば、記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性の割合を算出する際のキーワードを、ユーザにより追加又は変更する構成とすることにより、番組の放送状況又はEPGの内容等に柔軟に対応でき、より検索効率の高い算出結果をユーザに対して報知することができる。
また、本発明によれば、キーワードに対して重み付けを行い、番組の放送時間が変更される可能性の割合の算出を行う際に、キーワードに付与された重みに基づいて算出を行う構成とすることにより、番組の放送状況又はEPGの内容等に対応して変更の可能性の割合を算出することができ、より確度の高い算出結果をユーザに対して報知することができる。
また、本発明による場合は、記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性がある場合に、記録予約の記録時刻を変更するか否かを受け付ける構成とすることにより、例えば、放送時間が変更される可能性があると判定されたが、実際には予定された放送時間内に番組が終了することが確実である場合に、ユーザの判断で記録時刻の変更を行わないようにできるため、記録媒体の記録容量を節約できるなど、記録装置の使い勝手を向上することができる。
また、本発明による場合は、ユーザから延長時間を受け付けて、受け付けた延長時間に応じて記録予約の終了時刻を遅らせる構成とすることにより、番組の放送状況又はEPGの内容等に応じて、ユーザが最適な延長時間を決定し、記録予約の終了時刻を遅らせることができるため、記録装置の使い勝手を向上することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係るハードディスクレコーダのハードウェア構成を示すブロック図である。図において1はハードディスクレコーダであり、ハードディスクレコーダ1には図示しないケーブルを介してCRTディスプレイ又は液晶ディスプレイ等の外部の表示装置51が接続される。ハードディスクレコーダ1は、内部のハードディスク19に記録された番組又はチューナ11により受信された番組を、映像及び音声の出力端子を有する出力部15から表示装置51へ出力し、表示装置51に番組を表示する。また、ハードディスクレコーダ1は、ユーザが遠隔操作を行うためのリモコン(リモートコントローラ)52を備えている。
ハードディスクレコーダ1が備えるチューナ11は、地上波アナログ放送を受信するチューナである。チューナ11が受信したアナログの番組信号は、A/D変換部13へ与えられ、A/D変換部13にてデジタルの番組データに変換される。更に、A/D変換部13にて変換された番組データはエンコーダ14へ与えられる。エンコーダ14は、与えられた番組データをMPEG2方式のデータに圧縮するものであり、圧縮された番組データは制御部10へ与えられる。
制御部10は、ハードディスクレコーダ1の各部の動作を制御しており、番組の記録を行う場合には、エンコーダ14から与えられた番組データをハードディスクコントローラ20へ与えて、ハードディスク19への記録を行う。また、ハードディスク19に記録された番組の再生を行う場合には、制御部10は、ハードディスクコントローラ20を介してハードディスク19から圧縮された番組データを読み出す。
ハードディスク19から読み出された番組データはデコーダ18へ与えられ、デコーダ18にて伸張されてD/A変換部17へ与えられる。D/A変換部17は、与えられたデジタルの番組データをアナログの番組信号に変換し、選択部16へ与える。選択部16には、D/A変換部17が変換した番組信号及びチューナ11が受信した番組信号が与えられ、更に、制御部10からメニュー及び記録予約確認画面等の表示命令が与えられる。
ハードディスク19に記録された番組を表示装置51に表示する場合、選択部16は、D/A変換部17からの番組信号を出力部15へ与える。放送されている番組をリアルタイムで表示装置51に表示する場合は、選択部16は、チューナ11からの番組信号を出力部15へ与える。また、選択部16は、制御部10からメニュー又は記録予約確認画面等の表示命令が与えられた場合は、番組信号を出力部15へ与えず、予め用意されたメニュー又は記録予約確認画面等の画像信号を出力部15へ与える。出力部15には、映像出力及び音声出力用の出力端子が備えられており、選択部16から与えられた番組信号は出力端子に接続された表示装置51へ与えられ、表示装置51に表示される。
チューナ11が受信する番組信号には、放送される番組の番組名、放送時刻、ジャンル、出演者及び内容説明等の情報を有するEPGが重畳されており、EPG取得部12によりチューナ11が受信した番組信号からEPGが分離されて、制御部10へ与えられる。制御部10は、与えられたEPGをメモリ21に記憶する。また、制御部10は、番組表を表示装置51に表示する場合には、メモリ21からEPGを読み出して番組表を作成し、選択部16へ番組表の表示命令と共に与える。番組表及び表示命令を与えられた選択部16は、番組表を出力部15へ与えて、表示装置51に番組表を表示する。
メモリ21には、前述のEPGを記憶するEPG記憶部21aと、記録チャンネル、記録開始時刻、記録終了時刻及び記録画質等の情報を含む記録予約を記憶する記録予約記憶部21bと、放送時間が延長される可能性がある番組を検索するためのキーワードを記憶するキーワード記憶部21cとが設けられている。キーワード記憶部21cには、5つのキーワードを記憶することができ、ハードディスクレコーダ1の製品出荷時には、デフォルトのキーワードとして”延長”、”野球”及び”繰り下げ”の3つのキーワードが記憶されている。メモリ21は、フラッシュメモリ又はEEPROM等の不揮発性の書き換え可能なメモリ素子で構成されている。
また、ハードディスクレコーダ1には、操作部22及び赤外線受光部23が備えられている。操作部22には、録画、再生、選局及び設定メニュー表示等の複数のボタンが設けられており、ユーザからの操作を受け付けて、制御部10へユーザからの操作要求を与えるようにしてある。リモコン52には、操作部22と同様に、操作を受け付けるための複数のボタンが設けられており、ユーザからの操作要求を赤外線信号に変換して図示しない赤外線発光部から送信する。赤外線受光部23は、リモコン52から送信される赤外線信号を電気信号の操作要求に変換して制御部10へ与えるものである。
ハードディスクレコーダ1では、ユーザからの操作要求に応じて、番組の記録及び再生等を行うことができ、また、記録時刻及びチャンネル等の記録予約を設定して番組の記録を行うことができる。記録予約の設定を行う場合には、取得したEPGから番組表を表示し、番組表からユーザが番組を選択することで行うことができ、番組の記録時刻及びチャンネル等を入力せずに記録予約の設定を行うことができる。
また、ハードディスクレコーダ1は、野球又はサッカー等のような放送時間が延長される可能性がある番組を、取得したEPGから検索する機能を有している。これにより、ユーザが設定した記録予約に関する番組が、野球若しくはサッカー等である場合、又は野球若しくはサッカー等の後に放送されるドラマ又は映画等である場合、放送時間が変更される可能性があると判定することができ、ユーザに対して記録予約の終了時刻の変更を促すことができる。
ハードディスクレコーダ1は、EPGから放送時間が延長される可能性がある番組を検索する場合に、予め設定された検索用のキーワードを番組情報に含む番組をEPGから検索することで行う。検索用のキーワードはメモリ21のキーワード記憶部21cに複数記憶されており、ユーザが操作部22又はリモコン52を操作することにより、追加又は変更することができるようにしてある。また、延長される可能性がある番組の番組情報中に、検索用のキーワードがいくつ含まれているかを調べ、これを延長の可能性としてユーザに対して報知するようにしてある。更に、ユーザが各キーワードに対して重み付けを行うことができるようにしてあり、キーワードの重みを考慮して延長の可能性を算出するようにしてある。
図2は、本発明に係るハードディスクレコーダ1のキーワード設定を行う場合に制御部10が行う処理を示すフローチャートである。キーワードの設定は、操作部22又はリモコン52に設けられた図示しない「設定メニュー」ボタンを押下し、表示装置51に表示されたメニューからキーワード設定の項目を選択することで行うことができる。制御部10は、キーワード設定の項目が選択されたか否かを調べ(ステップS1)、選択されていない場合は(S1:NO)、選択されるまで待機する。
キーワード設定の項目が選択された場合(S1:YES)、メモリ21のキーワード記憶部21cから既に登録されているキーワードを読み出す(ステップS2)。次いで、読み出したキーワード及びキーワード設定画面の表示命令を選択部16へ与え、キーワード設定画面を出力部15を介して表示装置51に表示する(ステップS3)。
図3、図4及び図5は、本発明に係るハードディスクレコーダ1が表示するキーワード設定画面の表示例である。本実施の形態のハードディスクレコーダ1は、5つのキーワードをキーワード記憶部21cに記憶し、放送時間が変更される可能性がある番組をEPGから検索することができる。
図3に示すキーワード設定画面では、画面の最上部に画面のタイトル及び日時が表示され、この下に、キーワード設定画面に関する情報が2〜3行の文字列で簡単に説明されている。説明の文字列の下には、それぞれにキーワードが表示され、上下に並べて配された5つの長方形状のボックスと、キーワードが表示されたボックスの右隣にそれぞれ並べて配され、各キーワードの重みが表示された5つの長方形状のボックスと、キーワードが表示されたボックスの下に配され、”設定終了”の文字が記載された1つの長方形状のボックスとの合計11個のボックスが設けられている。ボックスの周囲を囲む長方形状のカーソル31を操作部22又はリモコン52に設けられたカーソルキーによって上下左右に移動させ、「決定」ボタンを押下することで、11個のボックスのうちの1つを選択できるようにしてある。
キーワードが表示された5つのボックスのうちの1つが選択された場合には、キーワードの入力画面が表示され、ユーザからのキーワードの入力を受け付けるようにしてある。また、各キーワードの重みが表示された5つのボックスのうちの1つが選択された場合には、対応するキーワードの重みを設定する画面が表示され、1〜10の10段階で重みを設定できるようにしてある。”設定終了”のボックスが選択された場合には、キーワードの設定を終了し、番組の表示を行う。
キーワードのボックスが選択された場合、図4に示すように、キーワード選択画面にキーワード入力ウインドウ32が表示され、キーワードの文字入力を行うことができる。キーワード入力ウインドウ32では、ひらがな、カタカナ、英数及び記号の入力を行うことができ、操作部22又はリモコン52に設けられた「青」ボタン及び「緑」ボタンを用いることで、漢字変換を行うことができる。「黄」ボタンが押下された場合は、キーワードの文字入力を終了し、キーワード入力ウインドウ32を非表示にして、キーワード設定画面に戻る。
重みのボックスが選択された場合、図5に示すように、キーワード選択画面に重み設定ウインドウ33が表示され、キーワードの重みを設定することができる。重み設定ウインドウ33では、設定対象のキーワードが表示されており、操作部22又はリモコン52に設けられたカーソルキーを左右に動かすことで、1〜10までの10段階で重みを増減することができる。操作部22又はリモコン52に設けられた「決定」ボタンが押下された場合には、重み設定ウインドウ33を非表示にして、キーワード設定画面に戻る。
図2に示すフローチャートのステップS3にてキーワード設定画面の表示を行った後、制御部10は、キーワード設定画面の設定終了のボックスが選択されるか又は「終了」ボタンが押下されるかによって、キーワードの設定が終了したか否かを調べる(ステップS4)。設定が終了していない場合(S4:NO)、ステップS3へ戻って設定が終了するまでキーワード設定画面を表示する。キーワードの設定が終了した場合(S4:YES)、設定された5つのキーワード及び各キーワードの重みを関連付けて、メモリ21のキーワード記憶部21cに記憶し(ステップS5)、処理を終了する。
図6及び図7は、本発明に係るハードディスクレコーダ1の記録予約の設定を行う場合に制御部10が行う処理を示すフローチャートである。記録予約の設定は、操作部22又はリモコン52に設けられた「設定メニュー」ボタンを押下し、表示装置51に表示されたメニューから予約設定の項目を選択することで行うことができる。制御部10は、予約設定の項目が選択されたか否かを調べ(ステップS11)、選択されていない場合は(S11:NO)、選択されるまで待機する。
予約設定の項目が選択された場合(S11:YES)、メモリ21のEPG記憶部21aからEPGの読み出しを行う(ステップS12)。なお、EPGは、一日に数回から数十回程度、決められた時刻に受信することができる。ハードディスクレコーダ1は、決められた時刻に、EPG取得部12によりチューナ11が受信した番組信号からEPGを分離して取得し、取得したEPGを予めEPG記憶部21aに記憶している。ステップS12にてEPGの読み出しを行った後、EPGから番組表を作成し、番組表の表示命令を選択部16へ与えて、表示装置51に番組表の表示を行う(ステップS13)。
図8は、本発明に係るハードディスクレコーダ1が表示する番組表の表示例である。この表示例では、午後9時から10時の間に放送される番組の一覧を表示したものである。番組表では、複数の長方形状のボックスが上下に並べて配されており、各ボックスにチャンネル番号、放送局名及び番組タイトルが表記されている。ボックスの周囲を囲む長方形状のカーソル34を操作部22又はリモコン52に設けられたカーソルキーによって上下動させ、「決定」ボタンを押下することで、複数の番組のうち1つの番組を記録予約を行う番組として選択することができる。また、「戻る」ボタンを押下することで前の画面、即ち予約設定の項目を有する設定メニューが表示された画面に戻ることができる。更に、「青」ボタンを押下することで番組の詳細な情報を表示することができ、「赤」ボタンを押下することで番組の検索を行うことができ、「緑」ボタンを押下することで表示する番組表の日時を選択することができる。
ステップS13にて番組表の表示を行った後、番組表から記録予約を行う番組が選択されたか否かを調べる(ステップS14)。番組が選択されていない場合は(S14:NO)、ステップS13へ戻り、番組表の表示を継続する。番組が選択された場合(S14:YES)、キーワード記憶部21cに記憶されたキーワードを用いて、EPGから放送時間が延長される可能性がある番組を検索する(ステップS15)。このとき行う検索の検索対象は、記録予約に係る番組と、この番組より前の時間帯に放送され、且つ、同じチャンネルにて放送される番組とである。
次いで、放送時間が延長される可能性があると検索された番組が、記録予約に係る番組と一致するか否かを調べる(ステップS16)。なお、一致する場合とは、記録予約に係る番組が野球又はサッカー等の番組の場合であり、記録予約の番組自身が延長される場合である。ステップS16にて一致した場合には(S16:YES)、ステップS15にて検索された番組の延長の可能性を算出する(ステップS17)。
ステップS17にて行う延長の可能性の算出は、以下に示す(1)式を用いて行われる。なお、(1)式において、Pは番組が実際に延長される可能性である。Ki(i=1〜5)は番組の番組情報にキーワードが含まれているか否かであり、含まれている場合は値として1が代入され、含まれていない場合は0が代入される。Wi(i=1〜5)は各キーワードの重みである。Waは5つのキーワードの重みの合計である。
例えば、表1に示すように、キーワード及び各キーワードの重みが設定されているときに、番組の番組情報に”延長”及び”野球”の2つのキーワードが含まれている場合、この番組が実際に延長される可能性は、以下に示すように53%と算出される。
ステップS17にて延長の可能性を算出した後、ユーザが記録予約の終了時刻を延長するための、延長設定画面の表示命令を選択部16へ与え、延長設定画面の表示を行う(ステップS18)。
図9は、本発明に係るハードディスクレコーダ1が表示する延長設定画面の表示例である。なお、延長設定画面は後述の予約確認画面に延長設定ウインドウ35を重ねて表示したものである。延長設定ウインドウ35には、記録予約に係る番組の放送時間が変更される可能性がある旨をユーザに対して伝えるメッセージが表示される。このメッセージ中に、ステップS17にて算出した延長の可能性が表示される。また、メッセージ表示の下には、5つの長方形状のボックスが左右に並べて配されている。各ボックスには延長時間が記載されており、左から順に”延長しない”、”30分延長”、”60分延長”、”90分延長”及び”120分延長”である。ボックスの周囲を囲む長方形状のカーソル36を操作部22又はリモコン52に設けられたカーソルキーによって左右に移動させ、「決定」ボタンを押下することで、記録予約の終了時刻の延長時間を設定することができる。
ステップS18にて延長設定画面の表示を行った後、設定が終了したか否かを調べる(ステップS19)。設定が終了していない場合(S19:NO)、ステップS18へ戻って延長設定画面の表示を継続する。延長時間の設定が終了した場合(S19:YES)、記録予約の終了時刻を延長する(ステップS20)。
ステップS16にて、放送時間が延長される可能性があると検索された番組が記録予約に係る番組と一致しない場合(S16:NO)、及びステップS20にて記録予約の終了時刻を延長した後、記録予約に係る番組の前の時間帯に放送される番組と、放送時間が延長される可能性があると検索された番組とが一致するか否かを調べる(ステップS21)。一致する場合(S21:YES)、即ち記録予約に係る番組が野球又はサッカー等の番組の後で放送されるドラマ又は映画等である場合、ステップS15にて検索された番組の延長の可能性を算出する(ステップS22)。算出方法はステップS17と同じである。
延長の可能性を算出した後、図9に示した延長設定画面を表示する(ステップS23)。次いで、ユーザによる延長時間の設定が終了したか否かを調べ(ステップS24)、設定が終了していない場合(S24:NO)、ステップS23へ戻って延長設定画面の表示を継続する。延長時間の設定が終了した場合(S24:YES)、記録予約の終了時刻を延長する(ステップS25)。
ステップS21にて、記録予約に係る番組の前の時間帯に放送される番組と放送時間が延長される可能性があると検索された番組とが一致しない場合(S21:NO)、及びステップS25にて記録予約の終了時刻を延長した後、予約確認画面の表示命令を選択部16へ与え、予約確認画面の表示を行う(ステップS26)。
図10は、本発明に係るハードディスクレコーダ1が表示する予約確認画面の表示例である。予約確認画面では、EPGから選択した番組に関して、番組の録画日、録画開始時刻、録画終了時刻、放送されるチャンネル、録画する場合の画質及び終了時刻の延長時間が表示される。また、ハードディスク19に録画可能な残りの時間及び記録予約された番組の記録時間等が合わせて表示される。例えば、図10は、12月25日の午後9時から10時まで6チャンネルで放送される番組を標準画質で録画する設定であり、延長時間が30分に設定されているため、記録時間は1時間30分である。
予約確認画面の下部には、2つの長方形状のボックスが左右に並べて配されている。左側のボックスには”完了”の文字が記載され、記録予約の設定を完了するためのものである。右側のボックスには”詳細設定へ”の文字が記載され、記録する画質の変更、開始時刻及び終了時刻の1分単位での詳細な設定、並びに延長時間の詳細な設定等を行う画面(図示は省略する)を表示するためのものである。ボックスの周囲を囲む長方形状のカーソル36を操作部22又はリモコン52に設けられたカーソルキーによって左右に移動させ、「決定」ボタンを押下することで、設定の完了又は詳細設定画面の表示を行うことができる。
ステップS26にて予約確認画面の表示を行った後、予約の設定が完了したか否かを調べる(ステップS27)。予約の設定が完了していない場合は(S27:NO)、ステップS26へ戻って、予約確認画面の表示を継続する。予約の設定が完了した場合(S27:YES)、予約内容をメモリ21の記録予約記憶部21bに記憶して(ステップS28)、処理を終了する。
以上の構成のハードディスクレコーダ1においては、放送時間が延長される番組をEPGから検索するためのキーワードを、図3に示したキーワード設定画面により、ユーザが追加又は変更することができるため、EPGの内容及び番組の放送状況等に応じたキーワードを設定して、検索の効率を高めることができる。また、検索された番組のキーワード含有率、即ち、番組の番組情報中に5つのキーワードのうちのいくつが含まれているかを、延長の可能性としてユーザに表示することにより、ユーザが記録予約の終了時刻を延長するか否かを判断しやすくなる。各キーワードに重み付けを行い、延長の可能性を算出する場合に、(1)式に示す算出式を用い、各キーワードの重みを考慮してキーワード含有率、即ち延長の可能性を算出することにより、EPGの内容及び番組の放送状況等に応じた延長の可能性を算出することができる。
なお、本実施の形態においては、メモリ21にEPG記憶部21a、記録予約記憶部21b及びキーワード記憶部21cを設ける構成を示したが、これに限るものではなく、これらの記憶部のうちの一部又は全部をハードディスク19に設ける構成であってもよい。また、記録予約の設定をEPGによる番組表から番組を選択して行う構成を示したが、これに限るものではなく、ユーザが開始時刻及び終了時刻等を直接入力して記録予約の設定を行う構成であってもよい。
また、図6及び図7に示したフローチャートにおいて、ステップS15で行う検索は、記録予約に係る番組と、この番組より前の時間帯に放送され、且つ同じチャンネルにて放送される番組とを検索の対象としたが、これに限るものではなく、記録予約に係る番組のみ、又は、記録予約に係る番組より前の時間帯に放送され、且つ同じチャンネルにて放送される番組のみを検索対象としてもよい。また、同じチャンネルにて放送される番組のみでなく、全てのチャンネルにて放送される番組を検索対象としてもよい。
また、延長される可能性がある番組の検索を、記録予約の設定が行われた場合に行う構成としたが、これに限るものではなく、例えば、EPGの取得を行った際に、EPGに含まれる全ての番組に対して予め行っておく構成であってもよい。また、延長の可能性を算出した後に、延長設定画面を表示して、ユーザが記録予約の延長を行うか否か、及び延長する場合の延長時間を選択する構成を示したが、これに限るものではなく、例えば、延長の可能性が50%以上である場合には、自動的に記録予約の記録時間を延長する構成であってもよい。
また、キーワード記憶部21cに記憶されるキーワードを5つとしたが、これに限るものではなく、4つ以下又は6つ以上であってもよい。また、キーワード記憶部21cに製品出荷時のデフォルトキーワードが3つ記憶されている構成としたが、これに限るものではなく、2つ以下又は4つ以上であってもよく、デフォルトキーワードが記憶されていない構成であってもよい。また、各キーワードに重み付けを行う構成を示したが、これに限るものではなく、重み付けを行わない構成であってもよい。
また、本実施の形態に示す表示例は一例であって、これに限るものではない。また、本実施の形態においては、記録装置としてハードディスクレコーダ1を例に説明を行ったが、これに限るものではなく、他の記録装置、例えばビデオテープレコーダ、DVDレコーダ又はブルーレイレコーダ等であってもよく、複数の記録媒体を備える記録装置であってもよい。