以下、実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の再生装置は、「再生途中」を判定し、「再生途中」の番組からなる再生途中番組リストを作成し、作成した再生途中番組リストの内容をディスプレイに表示することが可能な再生装置である。
図1は、実施形態が適用された記録再生装置(録画機能付デジタルTV)のシステム構成の要部を例示する図である。このシステムでは、アンテナ101で捕らえられた放送衛星/通信衛星(BS/CS)の放送波(または地上波デジタル放送の放送波)のうち特定受信チャネルの放送波は、受信部102において、一旦、中間周波数信号(IF信号)に変換される。デジタル復調部103は、そのIF信号から受信チャネルのデジタル信号(トランスポートストリームTS)を抽出する。抽出されたTSは、システム内の信号経路(バスBUSの一部)を介して、MPEG処理部104に供給される。MPEG処理部104は、デジタル復調部103からのTSを、映像、音声、およびサービス情報(SI)に分離して、それぞれのデコードを行う。ここでデコードされたSIは、電子番組表(EPG)の表示等に用いられる情報その他のメタデータを含むことができる。MPEG処理部104でデコードされた音声データは、BUSに接続された出力部105内の音声処理系を介してスピーカ108に送られる。MPEG処理部104でデコードされた映像データは、出力部105内の映像処理系を介してディスプレイ109に送られる。
BUSに接続されたシステム制御部106は、図1のシステムを構成する各部の動作を統括的に制御するもので、種々なプログラム(ソフトウエア/ファームウエア)を実行するマイクロコンピュータを用いて構成できる。(システム制御部106は、図示しないがタイマーやメモリなど、その動作に必要な周辺デバイスも内蔵している。)このマイクロコンピュータを用いて図1のシステム各部の動作を統括的に制御する制御コマンドとしては、例えば、テレビ放送番組の視聴、テレビ放送番組の録画、録画済みコンテンツ(番組)の再生(早送り再生や巻き戻し再生などの特殊再生を含む)等を指示するコマンドがある。システム制御部106は、操作部107から発信される各種制御コマンドを直接受信できるようになっている。
図1のシステムバスBUSには、記録処理部110を介して、不揮発性の記憶装置116が接続可能となっている。受信部102で受信された番組を記憶装置116に保存する場合は、記録処理部110により制御される。記憶装置116としては、大容量のハードディスクドライブ(HDD)および/または大容量のフラッシュメモリを用いることができる。記憶装置116を大容量(例えば2TB以上)とし、圧縮方式と記録レートを適切に選べば(例えばMPEG4-AVCで4〜6Mbps程度)、1時間前後の種々なハイビジョン番組を数百番組記録できる(数百もの番組からユーザ毎に途中まで再生した番組を探し出すのは、何らかの方策を講じないと、容易ではない。この方策の具体例は、本願の実施形態で開示される)。
記憶装置116に録画された多数の番組情報(メタデータ)は、録画番組管理部112により録画番組情報データベース(録画番組情報DB)117に格納され、管理される。なお、録画番組情報DB117は、システム制御部106内のマイクロコンピュータが使用する図示しない不揮発性メモリ(EEPROMやバッテリバックアップされたRAMなど)の一部、および/または、不揮発性記憶装置116の一部を用いて構成することも可能である。録画番組情報DB117に保存されている録画番組の番組情報(メタデータ)の例は、図2を用いて説明する。
図1のシステムはさらに、再生履歴管理部111と再生途中番組リスト生成部114を備えている。
再生履歴管理部111は、記憶装置116に保存された録画番組の再生終了時に、再生途中判定部113に対して当該番組が「再生途中」であるかの判定を要求する。
再生途中判定部113は、再生対象の番組の番組時間長(図2に示す録画番組情報DBの録画開始日時と録画終了日時から算出される番組の時間長)を録画番組管理部112から取得し、その番組の先頭から再生を停止した時点までの経過時間との比較を行うことで「再生途中」であったか否かの判定を行う。
具体的には、再生対象の番組の番組時間長に対する、当該番組の先頭から再生を停止した時点までの経過時間の長さの比が、例えば5%以上95%以下の場合は、「再生途中」と判定する。再生対象の番組の番組時間長に対する、当該番組の先頭から再生を停止した時点までの経過時間の長さの比が、5%以上95%以下とは、例えば60分0秒の番組時間長の場合では、番組の先頭から再生を停止した時点までの経過時間が、該当番組の先頭から3分0秒から57分0秒迄の間の場合である(この例では、例えば秒単位で管理しているものとする)。
なお、再生対象の番組時間長の5%未満あるいは95%を超えて再生を停止した場合には「再生途中」と判定しないのは、5%未満で再生を停止した場合は、停止位置がほぼ番組の開始部分なのでもう一度先頭から再生させた方が好ましいという理由からであり、95%を超えて再生を停止した場合は、停止位置がほぼ番組を見終わりエンディングのシーンであったり、あるいは番組の最後に設けられたCMを再生しないで停止した、つまり番組自体は視聴し終えたものと見做し、続きからの再生は不要である、と判断した例として説明したものである。この例は一例であり、本実施形態はこれに限定されず、再生途中判定部113は、例えば再生対象の番組が僅かでも再生されて番組最後まで再生し終えていなければ、「再生途中」であると判定してもよい。
あるいはまた、「再生途中」であると判定するのは、次のような場合であってもよい。
番組の先頭から任意の時間として時間T1分とT2分(T1<T2)を定義した場合、「再生途中」と判定されるのは、T1以上T2以下の区間で再生を停止した場合である。
この場合のT1と番組時間長−T2との長さは、一致している必要がなく互いに任意の長さになるようにT1とT2を定義してもよい。
また例えばT1とT2は、番組時間長に関わらず固定であってもよい。
また例えば番組時間長が30分以下の場合は、T1=3、T2=番組時間長−3、番組時間長が30分以上の場合は、T1=10、T2=番組時間長−10というように番組時間長に対して段階的に変えてもよい。
また例えば既に説明したようにT1=番組時間長の5%、T2=番組時間長の95%というように番組時間長に対して連続的に変えてもよい。
またT1、T2の単位は、分ではなく秒でも時でもよい。
上記「再生途中」の判定およびこの判定結果に基づく録画番組情報DB117に保存されている番組情報(メタデータ)の更新の処理フローは、図3を用いて説明する。
再生途中番組リスト生成部114は、録画番組情報DB117に保存されている番組情報(メタデータ)をもとに、再生途中番組リストを作成しDB117に保存する。再生途中番組リストの作成の処理フローは、図4を用いて説明する。またDB117に保存されている再生途中番組リストの例は、図5に示す。
システム制御部106は、例えば操作部107(個々のユーザが操作するリモコンなど)から再生途中番組リストの表示要求を受けたら、再生途中番組リスト生成部114により作成した再生途中番組リストをディスプレイ109の画面に番組を選択可能に表示する。再生途中番組リストをディスプレイ109に表示した例は、図6A、図6Bに示す。
ユーザは、ディスプレイ109に表示された再生途中番組リストの中に、続きを再生したい番組があった場合は、ディスプレイ109に表示された再生途中番組リストの中から再生を行いたい所望の番組を選択する。システム制御部106は、ユーザにより選択された番組を続きの位置(図2の番組情報(メタデータ)内の再生済時間の位置)から再生するよう再生処理部115を制御する。これによりユーザは、所望の再生途中番組を続きから視聴することができる。
再生処理部115は、記憶装置116に保存された録画番組の再生の制御を行う。再生処理部115は、続きから再生する際、前回最後に再生した部分を例えば15秒再生するようにしても良い。このように再生することにより、続きを視聴する際スムーズにストーリー等の繋がりを把握することができる。
ここで、再生履歴管理部111、録画番組管理部112、再生途中判定部113、再生途中番組リスト生成部114、再生処理部115は、システム制御部106内のマイクロコンピュータ上で走るプログラム(ソフトウエア/ファームウエア)により構成できる。
なお、システム制御部106は、通信インターフェース(通信I/F)118を介して、各種制御コマンドを、例えばBluetooth(登録商標)接続されたリモコン、Wi-Fi(登録商標)接続されたスマートフォンやタブレット、あるいはインターネット接続(またはホームネットワーク接続)された遠方の情報機器(スマートフォン、タブレット、ゲーム機、あるいはパーソナルコンピュータ)から、受信できるように構成することも可能である。
図2は、録画番組情報DB117に保存されている録画番組の番組情報(メタデータ)の一例を示す図である。この番組情報(メタデータ)は、チャンネル情報と番組名の組み合わせごとに録画開始日時、録画終了日時、再生済時間、ラスト再生終了日時、再生途中フラグを設定するエリアを少なくとも有している。
ここで、チャンネル情報、番組名、録画開始日時、録画終了日時は、記録処理部110が、受信部102を介して受信した番組を録画する際に、あわせて録画番組管理部112により設定される情報である。チャンネル情報は、録画した番組のチャンネル番号である。番組名は、録画した番組の番組名である。録画開始日時および録画終了日時は、録画した番組の録画開始日時および録画終了日時である。
一方、再生済時間、ラスト再生終了日時、再生途中フラグは、ユーザが記憶装置116に記憶されている番組の再生を停止する際に、再生履歴管理部111により設定される情報である。再生済時間は、ユーザが再生中の番組を停止した場合、再生停止した時点までの番組の先頭からの経過時間であり、例えば秒単位で管理される。ラスト再生終了日時は、最後に録画番組の再生を終了させた日時である。再生途中フラグは、ユーザ操作により番組途中で再生を停止した場合に設定されるフラグである。このフラグに1が設定されると、当該番組は「再生途中」として判定される位置で再生を停止したことを示している。具体的にはこのフラグに1が設定されると、再生対象の番組の番組時間長に対する、当該の番組の先頭から再生を停止した時点までの経過時間の長さの比が、例えば5%以上95%以下で再生を停止したことを示している。またこのフラグに0が設定されると、当該番組は「再生途中」として判定される位置で再生を停止しなかったことを示している。具体的にはこのフラグに0が設定されると、当該の番組の先頭から再生を停止した時点までの経過時間の長さの比が、例えば5%以上95%以下で再生を停止しなかったことを示している。
録画されただけで、一度も再生されていない番組は、ラスト再生終了日時には、NULLが設定され、再生途中フラグは、0(=OFF)が設定されている。図2の203のメタ情報の番組は、一度も再生されていない番組の例である。
図3は、録画番組の再生を停止したときに行われる、「再生途中」の判定および録画番組情報DB117に保存されている録画番組の番組情報(メタデータ)の更新処理の一例を示すフローチャートである。
ユーザが、記憶装置116に記憶されている任意の録画番組を例えば録画番組一覧の中から選択し再生指示すると、この選択された番組について、システム制御部106は再生処理部115に対して記憶装置116に保存された録画番組の再生の開始を指示する。ユーザが選択して再生を開始した録画番組を、仮に番組Aとする。ユーザが、任意のタイミングで番組Aの再生の停止を指示すると、システム制御部106は再生処理部115に対して記憶装置116に保存された録画番組の再生を停止させると共に、再生履歴管理部111に対して番組情報更新処理(S300)を開始するように指示する。
再生履歴管理部111は、番組Aの先頭から再生停止時点までの経過時間を再生処理部115から取得する(S301)。また再生履歴管理部111は、録画番組情報DB117に保存されている番組Aの番組時間長(録画開始日時と録画終了日時から算出される番組の時間長)を取得する(S302)。
再生履歴管理部111は、取得した経過時間と番組時間長とを用いて、番組時間長に対して経過時間が、一定時間以上かつ一定時間以下であるかの判定を行うように再生途中判定部113に指示する(S303)。
判定の結果、番組時間長に対して経過時間が一定時間以上かつ一定時間以下である場合(S303がYesの場合)、再生途中判定部113は、ユーザが番組Aを「再生途中」であると見なし、録画番組情報DB117に保存されている録画番組の番組情報(メタデータ)の再生途中フラグをON(=1)に設定して更新(S304)する。
反対に、判定の結果、番組時間長に対して経過時間が一定時間以上かつ一定時間以下でない場合(S303がNoの場合)、再生途中判定部113は、ユーザが番組Aを「再生途中」ではないと見なし、録画番組情報DB117に保存されている録画番組の番組情報(メタデータ)の再生途中フラグをOFF(=1)に設定して更新(S308)する。
次に再生履歴管理部111は、録画番組情報DB117に保存されている録画番組の番組情報(メタデータ)の再生済時間を、S301で取得した経過時間で更新する(S305)。
さらに再生履歴管理部111は、再生処理部115より番組Aの再生終了日時を取得し、この取得した値で録画番組情報DB117に保存されている録画番組の番組情報(メタデータ)のラスト再生終了日時を更新し(S306)、処理を終了する(S307)。
録画番組情報DB117に保存されている録画番組の番組情報(メタデータ)の更新が終了(S307)すると、続いて再生途中番組リストの更新が行われる。
再生途中番組リスト生成部114は、システム制御部106から再生途中番組リストの更新指示を受けると、再生途中番組リスト更新処理(S400)を開始する。再生途中番組リストは、チャンネル情報、番組名、録画開始日時、録画終了日時、再生済時間、ラスト再生終了日時のエリアを少なくとも有している。再生途中番組リストは、記憶装置116に保存される。再生途中番組リストの例は、図5を用いて説明する。
図4は、再生途中番組リスト生成部114による再生途中番組リストの更新処理の一例を示したフローチャートである。
再生途中番組リスト生成部114は、番組Aの再生途中フラグがONかを判定する(S401)。
判定の結果再生途中フラグがONの場合(S401がYesの場合)、再生途中番組リスト生成部114は、番組Aの番組情報(メタデータ)を用いて再生途中番組リストに設定されている値を更新する(S402)。あるいは番組Aが再生途中番組リストに登録されていない場合は、番組Aの番組情報(メタデータ)を再生途中番組リストに追加する(S402)。
判定の結果再生途中フラグがONでない場合(S401がNoの場合)、再生途中番組リスト生成部114は、該当番組が再生途中番組リストに登録されている場合は削除を行う。該当番組が登録されていない場合は、何も行わない(S405)。
次に再生途中番組リスト生成部114は、再生途中番組リストをある条件でソートする処理を行う。例えばS403に示すように、再生途中番組リストのラスト再生終了日時でソートしてもよい。通常、前回途中にした番組について続きから再生視聴したいと考えることが多いと考えるので、例えばラスト再生終了日時を降順でソートすることにより最近再生途中にした順のリストとなり、ユーザが容易に前回途中にした番組について続きから再生視聴することが出来るという効果を得ることができる。
この最近再生途中にした順のリストとする際、例えば表示させる番組の個数を所定数の例えば10個に上限を持たせてもよいし、過去へ遡ること所定の期間、例えば過去2日間の間に再生途中とした番組に制限したリストを表示するようにしてもよい。このように表示させる個数の上限や期間の制限を持たせることにより、ユーザは少ない候補の中から選択すれば良いので、楽に選択することができるという効果を得ることができる。あるいは再生済時間でソートしてもよい。あるいはチャンネル情報にもとづいてソートしてもよい。あるいは番組時間長に対する再生済時間の比率を演算し、この比率でソートしてもよい。あるいは録画日時でソートしてもよい。例えば録画日時の昇順でソートすることにより、上書き録画が実行されるケースにおいて最も早く消去されてしまう番組から優先的に再生視聴できるという効果を得ることができる。再生途中番組リスト生成部114は、ソートする処理(S403)が終了すると、再生途中番組リスト更新処理を終了する(S404)。
システム制御部106は、例えば操作部107(個々のユーザが操作するリモコンなど)から再生途中番組リストの表示要求を受けたら、再生途中番組リスト生成部114が作成した再生途中番組リストを用いて、再生する番組を選択可能にディスプレイ109の画面に表示する。
また再生途中番組リスト生成部114は、S402で再生途中番組リストにあらたな番組を追加する場合に、追加する条件を設定することも可能である。例えば、既に番組の最後まで再生を行ったことがある番組(または再生途中か否かを判定する際に用いる高い方の割合、例えば95%よりも一度でも再生したことがあるものについても、既に番組の最後まで再生を行ったことがある番組と見做してもよい)に関しては、それ以降の再生において途中で再生を停止しても、S402の処理で再生途中番組リストに追加しないようにしてもよい。また例えば、予め登録された番組に関しては、途中で再生を停止しても、S402の処理で再生途中番組リストに追加しないようにしてもよい。
録画番組の1回目の再生においてのみ再生途中番組リストに追加するように設定する場合は、例えば機能設定のメニュー(図示しない)の中の「再生途中番組リストの追加設定」において、「初回再生のみ」を選択すればよい。また予め登録した特定番組は再生途中番組リストに追加できないように設定する場合は、例えば機能設定のメニューの中の「再生途中番組リストの追加設定」において、「特定番組以外」を選択し、特定番組をユーザが任意に番組を登録すればよい。この特定番組を登録する登録方法は、録画番組の番組名に限らず、チャンネル情報を登録したり、録画開始日時および録画終了日時の時間の部分だけを登録したりすることも可能である。これら選択や登録された情報は、記憶装置116或いは図示しない不揮発性メモリに記憶される。再生途中番組リスト生成部114は、これら選択や登録された情報に基づき再生途中番組リストを追加・更新することで、これら選択に合った再生途中番組リストを生成することができる。
なお図4の再生途中番組リストの更新処理は、図3の録画番組の番組情報(メタデータ)の更新処理が終了したあとに引き続いて行われるものとして説明したが、それに限らない。例えば後で説明するように、システム制御部106が再生途中番組リストをディスプレイ109に表示する際に、再生途中番組リスト生成部114が図4に示す再生途中番組リストの更新を行い、その更新された再生途中番組リストをディスプレイ109に表示してもよい。
図5(A)は、再生途中番組リストの一例を示す図である。再生途中番組リストは、チャンネル情報、番組名、録画開始日時、録画終了日時、再生済時間、ラスト再生終了日時のエリアを少なくとも有している。チャンネル情報、番組名、録画開始日時、録画終了日時、再生済時間、ラスト再生終了日時に設定される値は、図4のS402の処理において、各々番組情報(メタデータ)に保存されている値が設定される。例えば再生途中番組リストのチャンネル情報には、S402の処理において番組情報(メタデータ)に保存されている番組Aのチャンネル情報が設定される。図5の501は、図2の201の値が設定された例である。また図502は、図2の202の値が設定された例である。図2の203の値は、再生途中フラグの値がOFF(=0)なので、S401の判定処理により再生途中番組リストに追加されない。なお、図5の例は、ラスト再生終了日時の値で降順にソートした例である。
さらにシステム制御部106は、例えば操作部107(個々のユーザが操作するリモコンなど)から再生途中番組リストの表示要求を受けたら、再生途中番組リスト生成部114により作成された再生途中番組リストの内容をディスプレイ109の画面に表示することもできる。
図5(B)は、再生途中番組リストの他の例を示す図である。図5(B)は、図5(A)に対して「ジャンル」を追加した例である。再生途中番組リストに関して、「ジャンル」を用いた制御についは、図6Bを用いて説明する。
なお、図5の再生途中番組リストは、再生途中のすべての番組を登録しているが、それに限らない。例えば、最新に更新された再生途中番組だけを登録してもよい。あるいは、最新に更新の番組から既定の数分の番組だけの再生途中番組を登録してもよい。
図6Aは、再生途中番組リストの内容をディスプレイ109に表示した場合の表示の一例を示している。601の表示内容は、図5の501に示した「再生途中」の状態を表示した例である。602の表示内容は、図5の再生途中番組リストの502に示した「再生途中」の状態を表示した例である。
601の表示内容は、カーソル(フォーカス)が位置していることを示している。このカーソルが位置している表示内容を、例えばユーザがリモコン(リモートコントローラー)の決定ボタンを押下して選択すると、システム制御部106は、この選択された番組を記憶装置116から読み出し、再生を中断した位置から再生する。
さらにシステム制御部106は、例えば操作部107(個々のユーザが操作するリモコンなど)から再生途中番組リストの表示要求を受けたら、再生途中番組リスト生成部114により作成された再生途中番組リストをディスプレイ109の画面に表示する際に、再生途中番組リストの内容から条件が合うものだけをフィルタリングして表示してもよい。
例えば、週末は録画番組の中のドラマを見ることを習慣にしているユーザがいるとする。この場合システム制御部106は、は、システム制御部から取得した日時情報をもとに週末であると判断した場合には、再生途中番組リスト生成部114により作成された再生途中番組リストの内、再生途中番組リストの内容の番組名からドラマに該当するものだけを抽出して、ディスプレイ109の画面に表示してもよい。
図6Bは、再生途中番組リストの内容をディスプレイ109に表示した場合の表示の他の例を示している。図6Bの表示の例は、図5(B)に示す再生途中番組リストの中からジャンルが“ドラマ”に該当するものだけを抽出して、その内容をディスプレイ109の画面に表示した例である。ディスプレイ109に表示されている内容は、図5の再生途中番組リストのうちジャンルが“ドラマ”の502だけが選択可能な番組として602として表示されている。このようにシステム制御部106は、再生途中番組リスト生成部114により作成された再生途中番組リストの中から、所望のから条件に合うものだけを表示することも可能である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の再生装置は、さらに再生途中番組リストをユーザIDごとに管理することが可能な再生装置である。
図7は、ユーザIDが追加された再生途中番組リストの例である。図5の再生途中番組リストと比較して、ユーザIDが追加されている点が相違点である。
図7の701および702は、ユーザID101のユーザが録画番組を再生した際の「再生途中」の状態を示したものである。また703、704および705は、ユーザID102のユーザが録画番組を再生した際の「再生途中」の状態を示したものである。また706は、ユーザID103のユーザが録画番組を再生した際の「再生途中」の状態を示したものである。
ここで702と704は、チャンネル情報、番組名、録画開始日時、録画終了日時が同一である。つまり同一の録画番組に対して、ユーザID101のユーザAとユーザID102のユーザBの二人のユーザが再生した場合の「再生途中」の状態を示したものである。このように再生途中番組リストをユーザIDごとに管理できるようにすると、ユーザ個人ごとの「再生途中」の状態を管理することが可能となり、ユーザの利便性はさらに向上する。
再生途中番組リストをユーザIDごとに管理することが可能な場合、システム制御部106は、例えば操作部107(個々のユーザが操作するリモコンなど)から再生途中番組リストの表示要求を受けたら、再生途中番組リスト生成部114により作成された再生途中番組リストをディスプレイ109の画面に表示する際に、ユーザIDごとに表示することが可能である。特定のユーザIDの「再生途中」の状態だけを表示する場合は、例えば機能設定のメニューの中の「再生途中番組リストの表示設定」において、「ユーザIDごと」を選択すればよい。
図8は、ディスプレイ109の画面に表示する再生途中番組リストの表示を、ユーザIDごとに行った場合の表示内容の例である。図8の例は、ユーザID101のユーザだけの「再生途中」の状態をディスプレイ109の画面に表示した例である。図8の801は、図7の701の内容を表示した例である。また図8の802は、図7の702の内容を表示した例である。このようにシステム制御部106は、再生途中番組リスト生成部114により作成された再生途中番組リストの中から、特定のユーザIDの再生途中番組リストの内容だけをフィルタリングし、選択可能にディスプレイ109に表示することも可能である。なお図8の例は、ユーザID101がディスプレイ109の画面上に表示される場合は、予めユーザにより設定されたネーミングである「パパ」に置き換えられて表示されている例である。
図9は、ディスプレイ109の画面に表示する再生途中番組リストの表示を、ユーザIDごとに行った場合の表示内容の他の例である。図9の例は、ユーザID101のユーザの「途中再生」の状態とユーザID102のユーザの「途中再生」の状態とをディスプレイ109の画面に表示した例である。このようにシステム制御部106は、再生途中番組リスト生成部114により作成された再生途中番組リストの中から、特定の複数のユーザIDのユーザの「途中再生」の状態だけをフィルタリングして表示することも可能である。なお図9の例は、ユーザID102がディスプレイ109の画面上に表示される場合は、予めユーザにより設定されたネーミングである「ママ」に置き換えられて表示されている例である。
再生途中番組リストをユーザIDごとに管理することを可能にするためには、例えばユーザが録画番組を再生し始める時あるいは再生を停止する時に、どのユーザIDを用いても「再生途中」の状態を再生途中番組リスト生成部に保存することができるし、また、例えば記録再生装置を使用しているときにどのユーザが使用しているかをメニューから選択できるようにしてユーザIDごとに管理し「再生途中」の状態を再生途中番組リスト生成部に保存することができる。後者の場合、いちいち保存の際にどのユーザかを選択する手間を省くことができるという効果がある。
図10は、ユーザが録画番組を再生し始める時あるいは再生を停止するときにディスプレイ109に表示する「再生途中」の状態を保存するユーザIDの選択画面の一例である。例えば1001のエリアは、既に登録済みのユーザIDを表示しているエリアである。
再生を停止した録画番組の「再生途中」の状態を、既に登録済みのユーザIDのユーザの操作として再生途中番組リスト生成部に保存する場合は、エリア1001の中のユーザIDを選択すればよい。エリア1001には、ユーザIDとしてパパ1002、ママ1003、坊や1004が表示されている。
あるいは再生を停止した録画番組の「再生途中」の状態を、新規ユーザIDで再生途中番組リスト生成部に保存する場合は、例えばエリア1011の入力フィールド1012に任意のユーザIDを表す文字列Aを入力し、決定1013を選択することで、その文字列Aに対応するユーザIDで「再生途中」の状態が再生途中番組リストに追加される。
以上の構成により、各ユーザが途中で再生を中断した多数の番組の中から、所望の番組の続き再生を容易に行うことのできる、記録再生装置が得られる。
以上は、記録再生装置(録画機能付デジタルTV)を用いて実施形態を説明したが、本実施形態は、外部の記憶媒体に保存された番組等のコンテンツを読み込んで再生する再生機能を持つ再生装置であってもよい。この場合の再生装置は、少なくとも再生履歴管理部111、再生途中判定部113、再生途中番組リスト生成部114、再生処理部115、記憶装置116を有していればよい。再生装置は、ユーザが再生の指示をしたコンテンツを、記憶媒体から読み出し、そのコンテンツの「途中再生」の管理を行えばよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらにまた、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また、複数の実施形態を組み合わせてもよく、この組み合わせで構成される実施例も発明の範疇である。
また図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。また請求項を制御ロジックとして表現した場合、コンピュータを実行させるインストラクションを含むプログラムとして表現した場合、及び前記インストラクションを記載したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として表現した場合でも本発明の装置を適用したものである。また、使用している名称や用語についても限定されるものではなく、他の表現であっても実質的に同一内容、同趣旨であれば、本発明に含まれるものである。