JP4698628B2 - 光ディスクメディアのデータ消去方法並びにデータ消去装置 - Google Patents

光ディスクメディアのデータ消去方法並びにデータ消去装置 Download PDF

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Description

本発明は、いわゆる廃棄対象のライトアットワンス(多層タイプも含む)並びにCD−RW,DVD±RWや通常のデータCD,DVD,音楽CD,映像DVD,次世代DVD(Blu−layやHD DVD等)等の光ディスクメディアを情報的並びに物理的に破壊して再利用の可能性を否定して処分するための光ディスクメディアのデータ消去方法並びにデータ消去装置の提供に関する。
現在、ライトアットワンスの光ディスクメディアとしては、CD−R(Compact Disc Recordable)や、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)さらには次世代の光ディスクメディアであるBD−R(Blu−ray Disc Recordable)およびHD DVD−R(High−Definition DVD−R)が提案されている。
これらのライトアットワンスの光ディスクメディアをデータ消去する場合は、カッター等の鋭利な刃を有する刃物で記録層を破損させる手法や、シュレッダー等によりメディアを裁断することが一般的であった。この場合、記録層を構成する金属片や有害物質を含む色素が飛散し、環境や人体に影響を与える可能性があった。
また、破損や裁断のみでは、裁断された記録層をつなぎ合わせることでデータ部を読み取ることができるという、セキュリティ上の課題を有していた。
さらに、別の方法として、管理領域並びにデータ格納領域へデータを上書きして、光ディスクメディアの認識不可状態やデータを読みとり不可状態等を発生させていた。しかし、この場合はデータを消去したメディアの形状に変化がないため、消去済みかどうかを記録層の色の変化を目で見る必要があるが、記録層の材質によっては色の変化が乏しく、消去済みかどうか目視での判断がつかないという課題を有していた。
ところで、CD−Rはレーザが照射される側から、ポリカーボネート層、記録層である有機色素層と金属層、保護膜層、印刷ラベル層という順序で形成されているため、別な方法として従来CD−Rのラベル面(記録層が近い側)に熱を加えて、CD−Rメディアのデータ消去が行われていた。
しかし、DVD±R,次世代DVD−R等の比較的新しいメディアでは、記録層が2枚のポリカーボネート層の中間に位置するため、表面から内部に熱が伝わらず、消去できないという課題を有していた。
また、DVD±R(Digital Versatile Disc plusR、Digital Versatile Disc Recordable)等では媒体表面に傷を付けて破壊する方式では記録層がポリカーボネート層で保護されているため傷ついた部分を研磨することでデータの読み出しが可能となる課題があった。
これに対して、既に幾つか提案がなされており、例えば特許文献1では、光ディスクを通常の記録方向へCLV(Constant Linear Velocity:線速度一定)で回転させたうえ光で加熱を行う方式を主張している。
また、特許文献2では、レーザを照射することで新たなピット(情報)を作成し従前のデータを覆い隠すことで既存データの読み取りを困難にする技術が開示されている。さらに、未記録エリアに新たなピット(情報)を作成することでディスク自体を使用不能にする技術も開示されている。
加えて、特許文献3では、CD−Rの印刷ラベル面に上面から摂氏80度乃至150度の熱を加えて、データピットの周辺に熱変化を起こさせる技術が開示されている。
特開2000−222741号公報 特開2002−304736号公報 特開平10−214424号公報
しかしながら、特許文献1はCLVを採用しているために、先ずディスクの内周部分と外周部分の円周長の違いを吸収させる仕組みがさらに必要となる。次に、加熱中はディスクが常に回転しているため加熱点が冷却されやすく、記録層を破壊する為にはその冷却されるエネルギーを上回る大きなエネルギーが必要であり、熱効率が悪いことが判明している。さらに、記録層を破壊するのに十分なエネルギーを与えると回転しているディスク全周に熱がたまり、特に内周部分では円周が短く回転数が上がるので、ディスクの基盤をなすポリカーボネートは耐熱温度約150℃であるが高温のため軟化し、重力によって全周変形を起こしてしまい、危険な状態になることがある。すなわち、変形により全体として垂れ下がり、メカニズムに深刻なダメージを与えてしまうこととなる。従って、このような熱効率の悪化が見られず熱効率の良いシステムが必要となる。
また、特許文献2では、直接的にディスクを破壊しておらず、記録層の色素物質やディスク基盤そのものが破壊されていない。このために、何らかの形で再生される可能性がぬぐえないという課題を有している。
さらに、特許文献3では、80〜150℃というのはディスク基盤のポリカーボネートの耐熱温度である。このため、300〜400℃が必要な記録層の色素にはダメージを与えられない温度である。また、当該技術においてはCD−Rには有効であるがDVD±Rにおいては色素が媒体の厚み方向中心に位置しているためダメージを与えることができない可能性が高い。
そこで、本発明の目的は、廃棄対象のライトアットワンスの光ディスクメディアをセキュリティ上の問題を有することなく廃棄するために、熱効率が高くて、必要な箇所に必要な熱量を加えることができ、直接的にディスクを破壊して再生の可能性を無くし、金属層や色素層などのデータを完全に破壊する光ディスクメディアのデータ消去方法並びにデータ消去装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく本発明に係る光ディスクメディアのデータ消去方法は、光ディスクメディア内の記録層にハロゲンやキセノン等を光源とした光ビームを集光するステップと、
前記光ビームスポットにより前記記録層を加熱するステップと、
前記光ディスクメディアは加熱中に回転が停止するステップと、
前記光ビームスポットを前記光ディスクメディアの内周部から外周部へ移動させながら照射するステップと、
前記光ディスクメディアをランダムに厚み方向に変形させるステップとにより、
周囲の環境や人体に影響を与える可能性がある光ディスクメディアの金属片や前記記録層の色素を飛散させることなく、前記記録層を破壊し、
前記光ビームスポットの移動は、前記光ディスクメディアの内周部から外周部方向と外周部から内周部方向に向けて行い、往路照射後に前記光ディスクメディアを第一の角度で回転させて復路照射してさらに第二の角度回転し、この往路と復路を繰り返すことで全周の少なくとも一部を、周囲の環境や人体に影響を与える可能性がある光ディスクメディアの金属片や前記記録層の色素を飛散させることなく、前記記録層を破壊することにより、メディアが1回転するまで繰り返し前記光ディスクメディアをそのデータの読みとりが不可能な状態にすることを特徴とする。
さらに、前記光ディスクメディアのランダム変形により非照射光ディスクメディアと対比して記録層が破壊され内部に気泡がでる程度に前記光ディスクメディアを変形させてもよい。
加えて、前記光ディスクメディアを構成する金属層を破壊させて、金属層に隣接する樹脂層を発泡させて前記光ディスクメディアをそのデータの読みとりが不可能な状態にしてもよい。
続いて、前記光ビームスポットの移動は、前記光ディスクメディアの内周部から外周部方向と外周部から内周部方向に向けて行い、前記光ディスクメディアを回転させることで全周にわたって周囲の環境や人体に影響を与える可能性がある光ディスクメディアの金属片や前記記録層の色素を飛散させることなく、前記記録層を破壊することにより、前記光ディスクメディアをそのデータの読みとりが不可能な状態にしてもよい。
続いて、前記光ビームスポットを前記光ディスクメディアの内周部から外周部に向かって半径方向に移動させながら照射する際に、少なくとも1箇所は半径方向に存在する全データ領域に渡って照射されてもよい。
加えて、前記光ビームスポットを前記光ディスクメディアの内周部から外周部に向かって半径方向に移動させながら照射する際に、全周に対する照射領域の割合は前記光ディスクに記録されたデータを誤り訂正フラグで再生不能となる程度以上に照射されてもよい。
また、上記の課題を解決すべく本発明に係る光ディスクメディアのデータ消去装置は、光ディスクメディア内の記録層にハロゲンやキセノン等を光源とした光ビームを集光する光ビームスポット部と、
前記光ビームスポットにより前記記録層を加熱する光ビーム出力制御部と、
前記光ディスクメディアは加熱中に回転が停止するメディア回転制御部と、
前記光ビームスポットを前記光ディスクメディアの内周部から外周部へ移動させながら照射する光ビーム駆動制御部とを有し、
前記光ディスクメディアをランダムに厚み方向に変形させて、
前記光ビームスポットの移動は、前記光ディスクメディアの内周部から外周部方向と外周部から内周部方向に向けて行い、往路照射後に前記光ディスクメディアを第一の角度で回転させて復路照射してさらに第二の角度回転し、この往路と復路を繰り返すことで全周の少なくとも一部を、周囲の環境や人体に影響を与える可能性がある光ディスクメディアの金属片や前記記録層の色素を飛散させることなく、前記記録層を破壊することにより、メディアが1回転するまで繰り返し前記光ディスクメディアをそのデータの読みとりが不可能な状態にしてもよい。ここで、第一の角度を8度とし、第二の角度を8度又は52度としてもよい。
加えて、前記光ディスクメディアのランダム変形により非照射光ディスクメディアと対比して記録層が破壊され内部に気泡がでる程度に前記光ディスクメディアを変形させてもよい。
続いて、前記光ディスクメディアを構成する金属層を破壊させて、または金属層に隣接する樹脂層を発泡させて、または金属層を破壊させて且つ金属層に隣接する樹脂層を発泡させて前記光ディスクメディアをそのデータの読みとりが不可能な状態にしてもよい。
次に、前記光ビームスポットの移動は、前記光ディスクメディアの内周部から外周部方向と外周部から内周部方向に向けて行い、前記光ディスクメディアを回転させることで全周にわたって周囲の環境や人体に影響を与える可能性がある光ディスクメディアの金属片や前記記録層の色素を飛散させることなく、前記記録層を破壊することにより、前記光ディスクメディアをそのデータの読みとりが不可能な状態にしてもよい。
本発明に係る光ディスクメディアのデータ消去方法を採用することで、光ビームスポットにより光ディスクメディア内データ格納領域の記録層に焦点を合わせて熱を加える方法を用い、環境や人体に影響を与える可能性がある金属片や記録層の色素を飛散させることなく、記録層を破壊することにより、データの読みとりが不可能な状態にする。
また、光ビームスポットにより光ディスクメディア内データ格納領域の記録層に焦点を合わせて熱を加える方法を用い、記録層を破壊すると同時にその熱を利用してポリカーボネート層を主とするメディア自体をランダムに変形させることにより、光ディスクドライブへ投入できない状態とすることと同時に消去済みかどうかの判別が容易にできる。
さらに、光ビームスポットにより光ディスクメディア内データ格納領域の記録層(CD/DVD/次世代DVD(HD DVDやBlu−lay等)/CD−RW/DVD±RWの場合は金属層,ライトアットワンスの場合は色素層)に焦点を合わせて熱を加える方法を用い、記録層自体を破壊、並びにポリカーボネート層に気泡を生じさせ、また、ポリカーボネート層を主とするメディア自体をランダムに変形させることにより、データの読み取り不可能な状態とし、また光ディスクドライブへの投入もできない状態とすることが出来る。
加えて、本方法はCLVではないため回転時の線速度を制御する必要が無く、回転時の内周部の蓄熱による弊害が生じない。
さらに、本方法は前記光ビームスポットを前記光ディスクメディアの内周部から外周部に向かって半径方向に移動させながら照射する際に、前記光ビームスポットは前回照射領域と今回照射領域が重なるようにスキャンすることにより、熱の拡散が少ないという効果を有する。
加えて、本方法は前記光ビームスポットを前記光ディスクメディアの内周部から外周部に向かって半径方向に移動させながら照射する際には、光ディスクを回転させないため、ディスクへの反対側の熱の拡散が起こりにくい。
以下本発明の実施の形態について複数の実施例を用いて以下に説明する。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態が適宜変更され得るものである。
次に、本発明の実施例の構成について図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本実施例である光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、次の17ブロックである光ビームスポット部100とメディア投入口101とメディア格納部102とメディア回転部103とメディア回転制御部104と光ビーム出力制御部105と光ビーム駆動部106と位置センサ部107と光ビーム駆動制御部108とCPU109とメモリ部110と動作モードDB111とスタートSW112と動作モード選択SW113と動作モード表示部114と電源部115と温度センサ部116とにより構成されており全てが同一の筐体12(図示せず)内に配置される。
これらは、CPU109を中心として、メディア投入口101がメディア格納部102と電気的に結合し、メディア格納部102はメディア回転部103と電気的に結合し、メディア回転部103はメディア回転制御部104に電気的に結合し、メディア回転制御部104はCPU109と電気的に結合する。
さらに、光ビームスポット部100は光ビーム出力制御部105と電気的に結合し、光ビーム出力制御部105は光ビーム駆動部106と電気的に結合し、光ビーム駆動部106は位置センサ部107と電気的に結合し、位置センサ部107は光ビーム駆動制御部108と電気的に結合し、光ビーム駆動制御部108はCPU109と電気的に結合する。
さらに、CPU109にはメモリ部110と温度センサ116が電気的に結合する。
一方、スタートSW112は動作モード選択SW113と電気的に結合し、動作モード選択SW113は動作モード表示部114と電気的に結合し、動作モード表示部114は動作モードDB111とCPU109とに電気的に結合する。電源部115は全てのブロックと接続されるとともにAC電源と接続される。
以下に、光ディスクメディア データ消去装置10の作用について簡単に説明する。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、光ディスクメディアが投入されると光ディスクメディアをメディア格納部102へ格納し、動作モード表示部114へ光ディスクメディアが投入されたことを表示する。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、光ディスクメディアがメディア格納部102へ格納される。この状態において動作モードが設定されている状態でスタートSW112が押下されると、選択された動作モードをCPU109が判別し、指定された動作モード(メディアの種別,消去モードの種類毎の動作パラメータに基づいて)で消去動作を実行する。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10において、CPU109は、完全消去モードが選択された場合、該当する光ディスクメディアの種類毎の動作モードDB111内の光ビームスポット出力(一例として12V)、並びに光ビーム駆動部動作速度(一例として6秒/エッジ間)、並びに最外周での回転角度(一例として8度)、並びに最内周での回転角度(一例として8度)、並びに光ディスクメディア表面温度(一例として、250度)を読み出して、メモリ部110に書込む。
その後にCPU109が光ビーム出力制御部105に出力開始信号を送出して、光ビームの出力を開始させる。
同時にCPU109は、温度センサ部116により、光ビーム駆動部106に追従して光ディスクメディア表面の温度を継続測定してメディア表面の温度を定期的に読み込んでメモリ部110に書込んで監視する。
CPU109は、表面温度が予め設定した設定温度より高温になった場合は、光ビーム出力制御部105へ光ビームスポット部100の出力を落とす出力削減信号を送信する。
逆にCPU109は、表面温度が予め設定した設定温度より低温となった場合は、光ビーム出力制御部105へ光ビームスポット部100の出力を上げる出力増加信号を送信する。
CPU109は、一定時間内(一例として10秒以内)に表面温度を一定に保ちつつ、光ビーム駆動制御部108に光ビームスポット部100を光ディスクメディアの最内周から最外周へ移動させる制御信号を送信する。CPU109は、この移動後に光ディスクメディアを一定角回転させ、反対に光ビームスポット部100が光ビームを照射しながら最外周から最内周に移動させる制御信号を光ビーム駆動制御部108に送信する。
CPU109は、この移動後に光ディスクメディアを一定角回転させる制御信号をメディア回転制御部104に送信する。CPU109は、これら一連の動作を繰り返し、光ディスクメディアを1回転するまで続けさせる制御信号をメディア回転制御部104と光ビーム出力制御部105と光ビーム駆動制御部108に送信する。
最後にCPU109は、光ビームスポット部100の出力を停止する制御信号を光ビーム出力制御部105に送信する。この停止と同時に動作モード表示部114に結果を表示(一例として“完全消去完了”表示)する。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10において、CPU109は、簡易消去モードが選択された場合、該当する光ディスクメディアの種類毎の動作モードDB111内の光ビームスポット出力(一例として10V)ならびに光ビーム駆動部動作速度(一例として4.5秒/エッジ間)、並びに最外周での回転角度(一例として8度)、並びに最内周での回転角度(一例として52度)を読み出して、メモリ部110に書込む。
その後にCPU109が光ビーム駆動部106に駆動開始信号を送出して、光ビームスポットの出力を開始させる。
CPU109は、光ビーム駆動制御部108に光ビームスポット部100を最内周から最外周へ移動させる制御信号を送信する。CPU109は、この移動後に光ディスクメディアを一定角回転させる制御信号を光ビーム回転制御部104に送信することで光ディスクメディアを一定角回転させ、次に光ビームスポット部100が光ビームを照射しながら最外周から最内周に移動させる制御信号を光ビーム駆動制御部108に送信する。
CPU109は、この移動後に光ディスクメディアを一定角回転させる制御信号をメディア回転制御部104に送信する。CPU109は、これら一連の動作を繰り返し、光ディスクメディアを1回転するまで続けさせる制御信号をメディア回転制御部104と光ビーム出力制御部105と光ビーム駆動制御部108に送信する。
最後にCPU109は、光ビームスポット部100の出力を停止する制御信号を光ビーム出力制御部105に送信する。この停止と同時に動作モード表示部114に結果を表示(一例として“簡易消去完了”表示)する。
次に各構成要素ついて説明する。
光ビームスポット部100は、高出力の光ビーム光源から発生した光を回転楕円曲面反射鏡等を用いて集光することで焦点位置に高熱のスポットを現出する、光ビームスポットヒーターである。光源としてハロゲンやキセノン等が用いられる。光ビームスポット部100は光ディスクメディア内の記録層にハロゲンやキセノン等を光源とした光ビームを集光して温度を上昇させてこの記録層を破壊し、また、光ディスクメディア自体をランダムに変形させる際に使用される。
メディア投入口101は、筐体12に開口される投入口である。光ディスクメディアをメディア格納部102へ格納またはメディア格納部102から排出される際に使用される。
メディア格納部102は、メディアを搭載して加工するためのメディア格納用トレイ並びにこのトレイを外部に移送してメディアを搭載して移動させるトレイ駆動部を備える。このメディア格納部102は、光ディスクメディアをメディア投入口101からドライブ内部へ格納する際に使用される。
メディア回転部103は、メディア回転制御部104により回転制御可能なステッピングモータ等のモータから構成される。メディア回転部103は、光ディスクメディアを回転させる際に使用される。
メディア回転制御部104は、メディア回転部103のモータの制御回路であり、回転角と角速度とが制御される。メディア回転部103が指定された角度まで回転できるよう制御する制御信号を発信する。
光ビーム出力制御部105は、光ビームスポット部100を制御する制御回路である。さらに、光ビームスポットの出力制御やON/OFFの制御等を行う機能を有する。
光ビーム駆動部106は、光ビームスポット部100並びに温度センサ部116を移動させる台車である。光ビーム駆動部106は、光ビーム駆動制御部108から指定された位置へ光ビームスポット部100並びに温度センサ部116を移動する際に使用される。
位置センサ107は、光ビーム駆動部106の位置を確認するためのマイクロスイッチである。マイクロスイッチのON/OFFで光ビーム駆動部が指定位置に近接または離間したことを検出する。位置センサ107は、光ディスクメディアの最内周位置並びに最外周位置を検出する機能を備える。検出位置毎に複数のセンサが設けられる。
光ビーム駆動制御部108は、光ビーム駆動部106の制御回路である。光ビームの移動用のステッピングモータ等を制御し、位置センサ107からの信号に基づいて制御される。光ビーム駆動部106が指定された位置まで移動出来るよう制御を行う際に使用される。
CPU109は、マイクロプロセッサ等で構成されている中央処理装置であり、メディア投入口101、メディア格納部102、メディア回転制御部104、光ビーム駆動制御部108、メモリ部110、動作モード表示部114、温度センサ部116等を制御する。
メモリ部110は、CPU109が直接読み書きできるRAMやROMなどの半導体記憶装置であり、完全消去や簡易消去時の動作パラメータや各制御部からの位置情報等の格納に使用される。
動作モードDB111は、動作モード(光ディスクメディアの種類並びに消去モード)と各動作モードに必要なパラメータ(一例として、光ビームスポット出力,光ビーム駆動部動作速度,最内周並びに最外周での回転角度,メディア表面温度等)が関連付けしてデータベース化されており、各動作モードで動作を行う際にメモリ部110に格納される。そのデータ内容を表1に示す。
Figure 0004698628
スタートSW112は、押しボタン等を使用したスイッチであり、完全消去モード並びに簡易消去モード等の各動作モードを実行する際に使用される。動作モード選択SW113は、押しボタン等を使用したスイッチであり、動作モードを選択する際に使用する。
動作モード表示部114は、7セグメントLEDや液晶ディスプレイ等の表示回路であり、スタートSW112並びに動作モード選択SW113の状態を監視し、動作モード並びに動作結果を表示する際に使用する。
電源部115は、AC入力からDCへ変換するパワーサプライ等であり、各モジュールへDC電源として電力を供給する。
温度センサ部116は、高温(一例として最大600度)測定可能な温度センサであり、光ビーム駆動部106により、光ビーム出力位置の光ディスクメディア表面の温度を測定する際に使用する。
次に図1から5を用いて本発明の動作をさらに詳細に説明する。
まず、図2のフローチャートを用いて説明すると、光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、操作者が動作モード選択SW113を操作すると、動作モード選択SW113の選択信号がCPU109に伝達される。CPU109は、動作モードを示すデータを内蔵するレジスタ内に読み込むとともに新たな動作モード選択信号を動作モード表示部114に送信して新たな動作モードの表示を変更させる(ステップA1)。
動作モードの変更後、CPU109はメディアの待受け状態となる。操作者によりメディア投入口101へ光ディスクメディアが投入されると、メディア検出センサが光ディスクメディアを検出して次工程へ進む(ステップA2 Yes)。光ディスクメディアが検出されない場合は、メディアの待受け状態を維持する(ステップA2 No)。
メディア格納部102は、光ディスクメディアをメディア格納部102へ格納し、メディア検出センサが光メディアを検出すると、検出信号を受けたCPU109が動作モード表示部114へ信号を送出して“準備完了”を表示させる(ステップA3)。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、動作モードが選択され、光ディスクメディアがメディア格納部102へ格納された状態で、操作者によってスタートSW112が押下される(ステップA4)。
続いて、動作モードの判別待ちうけ状態となる(ステップA5)。CPU109によって動作モードの選択を待機する(ステップA6)。
スタートSW112の押下信号を受けてステップA1で設定された光ディスクメディアの種類(DVD±R,HD DVD−R,Blu−lay−R,CD−R等)が設定されており、すなわち、DVD±Rが選択された場合は、動作モードDB111より該当する動作モードで必要な動作パラメータがメモリ部110に格納される(ステップA7)。DVD±Rの他に、HD DVD−R,Blu−lay−R,CD−R等も同様である。
次に消去モードの指示を待ちうけ状態となる(ステップA8)。
並びに消去モード(一例として完全消去モード,簡易消去モード)等の動作モード等の選択情報がCPU109によって識別される(ステップA9)。
CPU109は、識別された前記パラメータにより動作モードDB111から該当する動作モードで必要な動作パラメータと消去方法をメモリ部110へ格納し、該当する動作モードで消去動作を開始する(ステップA10,ステップB1)。
より詳細に図3、4を用いて説明すると、図3に示す本発明に係る消去方法のフローチャートによれば、光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、消去方法が完全消去モード(ステップB2,B3)であった場合、メモリ部110内に格納された動作パラメータを基に指定された電圧で光ビームスポット部100の出力を開始する(ステップB4)。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、光ビーム駆動部106により光ビームスポット部100を光ディスクメディアの最内周位置から最外周へ、メモリ部110内に格納された移動速度(一例として10秒/最内周−最外周間移動時間)で移動する(ステップB5)。移動速度を一定とすることで制御が単純で動作の安定性が向上する。また、最内周位置から最外周へ照射する場合は、半径方向に沿って半径全体を照射する必要がある。何故ならば、漏れがある場合は、破壊されないデータが生じる可能性があるからである。具体的には図4−(a)のように矢印方向に光ビームスポット部100を照射する。
光ビームは光ディスクメディア内の記録層に集光される。集光に応じて温度も上昇させ、ひいてはランダムにメディアを変形させる。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10において、光ビームスポット部100より光ビームが出力されている間、CPU109は温度センサ部116により、光ビーム駆動部106に追従して光ディスクメディア表面の温度を継続測定させて、メディア表面の温度を監視するためメモリ部110に格納する。ここで、表面温度があらかじめ設定した設定温度より高温になった場合は、CPU109は光ビーム出力制御部105へ光ビームスポット部100の出力を減少させる信号を発信し、逆に表面温度が低温となった場合は、CPU109は光ビーム出力制御部105へ光ビームスポット部100の出力を上げる信号を発信する。一定時間内(一例として10秒以内)に表面温度を一定に保つ(ステップB6,ステップB7)。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10において、一定時間内に光ディスクメディアの温度センサ部116の計測する温度が指定温度に戻らない場合、CPU109は光ビーム出力制御部105へ光ビームの出力を停止する信号を送信し、最後に動作モード表示部114へ動作結果(一例として、“温度異常”)を表示する。その後に、光ディスクメディアをメディア格納部102によりメディア格納部102からメディア投入口101へ移動する(ステップB8)。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、光ビームスポット部100が、位置センサ107により光ディスクメディアの最外周位置へ移動を完了したことを検知すると(ステップB9)、メモリ部110内に格納された回転角度(一例として8度)分、光ディスクメディアを回転させる(ステップB10)(動作の一例として図4−(b)を参照)。
ここで、ビームスポットが最外周にある際の照射径よりやや小さい回転角度に設定することが好ましい。この回転角度とすることで光ディスクメディア全周を照射することができる。さらに、最外周にある際の照射径よりやや小さい回転角度に設定することでビームスポットを半径方向に移動させる際に先に照射した部分と一部が重なるように照射することができる。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、次に光ビーム駆動部106により光ビームスポット部100を光ディスクメディアの最外周位置から最内周へ、メモリ部110内に格納された移動速度で移動する(ステップB11)(動作の一例として図4−(c)を参照)。光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、光ビームスポット部100が、位置センサ107により光ディスクメディアの最内周位置へ移動を完了したことを検知すると(ステップB12)、メモリ部110内に格納された回転角度(一例として完全消去モードでは8度)分、光ディスクメディアを回転させる(ステップB13)(動作の一例として図4−(d)を参照)。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、完全消去モードの場合ステップB5からステップB10をメディアが1回転するまで繰り返した後に(ステップB14)、光ビームスポット部100の出力を停止し、最後に動作モード表示部114へ動作結果(一例として、“完全消去完了”)を表示後に、光ディスクメディアをメディア格納部102によりメディア格納部102からメディア投入口101へ移動する(ステップB15)(図5は、完全消去モードで消去時の光ディスクメディアの一例を示す)。
以上の構成により、周囲の環境や人体に影響を与える可能性がある光ディスクメディアの金属片や前記記録層の色素を飛散させることなく、前記記録層を破壊することにより、前記光ディスクメディアをそのデータの読みとりが不可能な状態にすることができる。
また、光ディスクメディアのランダム変形により前記光ディスクメディアが再生装置に挿入できない程度に厚み方向に変形させることが可能となり、変形済みのディスクを再変形する必要がない。
さらに、光ディスクメディアのランダム変形により非照射光ディスクメディアと対比して明らかに見分けるできる程度に前記光ディスクメディアを変形させることができるので、変形についての判定を行う必要がない。
加えて、光ディスクメディアを構成する金属層を破壊させて、金属層に隣接する樹脂層を発泡させて前記光ディスクメディアをそのデータの読みとりが不可能な状態にするために、光ディスクメディアの記録層を破壊するとともにポリカーボネート層で気泡が生じることで、確実に光ディスクを破壊することができる。
一方、消去方法として簡易消去方法が選択された場合を以下に示す。
消去方法が簡易消去モードであった場合(ステップB2,B3’)、メモリ部110内に格納された動作パラメータを基に指定された電圧で光ビームスポット部100の出力を開始する(ステップB4’)。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、光ビーム駆動部106により光ビームスポット部100を光ディスクメディアの最内周位置から最外周へ、メモリ部110内に格納された移動速度(一例として10秒/最内周−最外周間移動時間)で移動する(ステップB5’)(動作の一例として図4−(a)を示す)。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、光ビームスポット部100より光ビームが出力されている間、温度センサ部116により、光ビーム駆動部106に追従して光ディスクメディア表面の温度を継続測定し、メディア表面の温度を監視し、表面温度が設定温度より高温になった場合は、光ビーム出力制御部105により光ビームスポット部100の出力を落とし、逆に表面温度が低温となった場合は、光ビーム出力制御部105により光ビームスポット部100の出力を上げて、一定時間内(一例として10秒以内)に表面温度を一定に保つ(ステップB6,ステップB7)。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、一定時間内に光ディスクメディアの温度が指定温度に戻らない場合、光ビーム出力制御部105により光ビームの出力を停止し、最後に動作モード表示部114へ動作結果(一例として、“温度異常”)を表示後に、光ディスクメディアをメディア格納部102によりメディア格納部102からメディア投入口101へ移動する(ステップB8)。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、光ビームスポット部100が、位置センサ107により光ディスクメディアの最外周位置へ移動を完了したことを検知すると(ステップB9’)、メモリ部110内に格納された回転角度(一例として8度)分、光ディスクメディアを回転させる(ステップB10’)(動作の一例として図4−(b)を示す)。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、次に光ビーム駆動部106により光ビームスポット部100を光ディスクメディアの最外周位置から最内周へ、メモリ部110内に格納された移動速度で移動する(ステップB11’)(動作の一例として図4−(c)を示す)。光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、光ビームスポット部100が、位置センサ107により光ディスクメディアの最内周位置へ移動を完了したことを検知すると(ステップB12’)、メモリ部110内に格納された回転角度(一例として簡易消去モードでは52度)分、光ディスクメディアを回転させる(ステップB13’)(動作の一例として図4−(d)を表示する)。ここで、52度とすることで、光ディスクメディアに6本の照射線を設けることとなり短時間で照射を完了することができる。誤り率では1フレームに2バイト以上の誤りがあれば訂正不能となるため本面積の6%以上の読み取り不能部があれば再生できなくなる。従って、回転角度52度に1個の割合であれば十分データ再生を防止することができる。
光ビームスポットを使用した光ディスクメディア データ消去装置10は、ステップB5’からステップB10’をメディアが1回転するまで繰り返した後(ステップB14’)、光ビームスポット部100の出力を停止し、最後に動作モード表示部114へ動作結果(一例として、“簡易消去完了”)を表示後に、光ディスクメディアをメディア格納部102によりメディア格納部102からメディア投入口101へ移動する(ステップB15’)。図6は、簡易消去モードで消去時の光ディスクメディアの一例を示す。ここで、指示番号118が光ディスクメディアであり、120が照射部を示し、122が未照射部を示す。
以上のように本実施例では加熱中ディスクは回転せず加熱点を光ディスクの中心から放射状に外周部分まで移動させるラジアルスキャン(RadialScan)という方式を考案し採用したので、回転速度を変化させCLVの機構としなければならない点と内周部分に熱がたまり致命的な変形を起こすことを防ぐことが可能である。
また、これらの実施例においては最初の往復時に行う加熱が次からの予備加熱として利用できるため特別な機構を持たずに予備加熱を行うことが可能となる。
さらに、本実施例では狭い面積をオーバーラップしながらスキャンしていくため熱の拡散が少なく熱効率が非常によくなる。
加えて常時回転しないためディスクの反対側への熱伝導は起こりにくくディスク全体が一度に変形を起こす事がない。その場合でも、変形は加熱された放射状直線にのみ起こるが順次送られていくため次第に冷却していき致命的な変形までには至らないという効果を有する。
次に、ラジアルスキャンのステップ間隔を広げることで1枚当たりのスキャン回数を減らし簡易型の消去方法を採用することも可能である。さらに、スキャン後に放射状の変形が起こるため、消去されたディスクと通常ディスクとの差異が視覚的にもわかりやすい。この簡易型でも記録データの連続性を破壊するため十分な秘匿性が得られる。なぜならば、円周方向にデータを連続させないためである。
最後に加熱点が常に同じ速度で狭い範囲を移動する方式のためシステムとして制御が単純であり動作の安定性が高い。
本実施例では集光点で約500℃〜800℃の光ビームにて加熱を行いディスク内部の色素層やディスク基盤を直接破壊する。
なお、本実施例において示した角度8度並びに52度は、あくまでも本実施例におけるビームスポットの大きさによって定まる値であり、これらの角度に限定されるものではない。
本発明の実施により、従来の光ディスクの破棄時に問題となったデータセキュリティを向上させることが実現されるとともに様々な要請に対応することが可能である。
本発明の実施例を説明するための光ディスクメディアのデータ消去装置のブロック図である。 本発明の実施例を説明するための光ディスクメディアのデータ消去方法のフローチャートである。 本発明の実施例を説明するための光ディスクメディアのデータ消去方法のフローチャートである。 本発明の実施例を説明するための光ディスクメディアのデータ除去される光ディスクメディアの動作状態図であり、(a)内周から外周への半径方向の移動、(b)回転移動、(c)外周から内周への半径方向の移動、(d)回転移動を示す。 本発明の実施例を説明するための光ディスクメディアのデータ除去方法における完全消去モードによって消去された光ディスクメディアの外観図である。 本発明の実施例を説明するための光ディスクメディアのデータ除去方法における簡易消去モードによって消去された光ディスクメディアの外観図である。
符号の説明
10 光ディスクメディア データ消去装置
12 筐体
100 光ビームスポット部
101 メディア投入口
102 メディア格納部
103 メディア回転部
104 メディア回転制御部
105 光ビーム出力制御部
106 光ビーム駆動部
107 位置センサ部
108 光ビーム駆動制御部
109 CPU
110 メモリ部
111 動作モードDB
112 スタートSW
113 動作モード選択SW
114 動作モード表示部
115 電源部
116 温度センサ部
118 光ディスクメディア
120 照射部
122 未照射部

Claims (10)

  1. 光ディスクメディア内の記録層にハロゲンやキセノン等を光源とした光ビームを集光するステップと、
    前記光ビームスポットにより前記記録層を加熱するステップと、
    前記光ディスクメディアは加熱中に回転が停止するステップと、
    前記光ビームスポットを前記光ディスクメディアの内周部から外周部へ移動させながら照射するステップと、
    前記光ディスクメディアをランダムに厚み方向に変形させるステップとにより、
    周囲の環境や人体に影響を与える可能性がある光ディスクメディアの金属片や前記記録層の色素を飛散させることなく、前記記録層を破壊し、
    前記光ビームスポットの移動は、前記光ディスクメディアの内周部から外周部方向と外周部から内周部方向に向けて行い、往路照射後に前記光ディスクメディアを第一の角度で回転させて復路照射してさらに第二の角度回転し、この往路と復路を繰り返すことで全周の少なくとも一部を、周囲の環境や人体に影響を与える可能性がある光ディスクメディアの金属片や前記記録層の色素を飛散させることなく、前記記録層を破壊することにより、メディアが1回転するまで繰り返し前記光ディスクメディアをそのデータの読みとりが不可能な状態にする光ディスクメディアのデータ消去方法。
  2. 前記光ディスクメディアのランダム変形により非照射光ディスクメディアと対比して記録層が破壊され内部に気泡がでる程度に前記光ディスクメディアを変形させる請求項1記載の光ディスクメディアのデータ消去方法。
  3. 前記光ディスクメディアを構成する金属層を破壊させて、金属層に隣接する樹脂層を発泡させて前記光ディスクメディアをそのデータの読みとりが不可能な状態にする請求項1記載の光ディスクメディアのデータ消去方法。
  4. 前記光ビームスポットを前記光ディスクメディアの内周部から外周部に向かって半径方向に移動させながら照射する際に、少なくとも1箇所は半径方向に存在する全データ領域に渡って照射されることを特徴とする請求項1記載の光ディスクメディアのデータ消去方法。
  5. 前記光ビームスポットを前記光ディスクメディアの内周部から外周部に向かって半径方向に移動させながら照射する際に、全周に対する照射領域の割合は前記光ディスクに記録されたデータを誤り訂正フラグで再生不能となる程度以上に照射されることを特徴とする請求項1記載の光ディスクメディアのデータ消去方法。
  6. 前記光ビームスポットを前記光ディスクメディアの内周部から外周部に向かって半径方向に移動させながら照射する際に、前記光ビームスポットは前回照射領域と今回照射領域が重なるようにスキャンすることを特徴とする請求項1記載の光ディスクメディアのデータ消去方法。
  7. 前記光ビームスポットを前記光ディスクメディアの内周部から外周部に向かって半径方向に移動させながら照射する際に、照射速度が一定であることを特徴とする請求項1記載の光ディスクメディアのデータ消去方法。
  8. 光ディスクメディア内の記録層にハロゲンやキセノン等を光源とした光ビームを集光する光ビームスポット部と、
    前記光ビームスポットにより前記記録層を加熱する光ビーム出力制御部と、
    前記光ディスクメディアは加熱中に回転が停止するメディア回転制御部と、
    前記光ビームスポットを前記光ディスクメディアの内周部から外周部へ移動させながら照射する光ビーム駆動制御部とを有し、
    前記光ディスクメディアをランダムに厚み方向に変形させて、
    前記光ビームスポットの移動は、前記光ディスクメディアの内周部から外周部方向と外周部から内周部方向に向けて行い、往路照射後に前記光ディスクメディアを第一の角度で回転させて復路照射してさらに第二の角度回転し、この往路と復路を繰り返すことで全周の少なくとも一部を、周囲の環境や人体に影響を与える可能性がある光ディスクメディアの金属片や前記記録層の色素を飛散させることなく、前記記録層を破壊することにより、メディアが1回転するまで繰り返し前記光ディスクメディアをそのデータの読みとりが不可能な状態にする光ディスクメディアのデータ消去装置。
  9. 前記光ディスクメディアのランダム変形により非照射光ディスクメディアと対比して記録層が破壊され内部に気泡がでる程度に前記光ディスクメディアを変形させる請求項記載の光ディスクメディアのデータ消去装置。
  10. 前記光ディスクメディアを構成する金属層を破壊させて、または金属層に隣接する樹脂層を発泡させて、または金属層を破壊させて且つ金属層に隣接する樹脂層を発泡させて前記光ディスクメディアをそのデータの読みとりが不可能な状態にする請求項記載の光ディスクメディアのデータ消去装置。
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