JP2004079142A - 情報記録用光ディスク、光ディスク可視画像形成方法、及び光ディスク記録装置 - Google Patents

情報記録用光ディスク、光ディスク可視画像形成方法、及び光ディスク記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】カード型光ディスクなど円盤型の光ディスクとは異形の光ディスクであって、データ記録領域の外側の領域に可視画像を形成した情報記録用光ディスクを簡単に作成可能なディスク構造、同構造により作成された光ディスク、上記の光ディスクの領域に可視画像を形成するための光ディスク記録方法、及び光ディスク記録装置を提供する。
【解決手段】1つまたは複数の切取線を備え、この切取線で切片を切り取ることで円盤型とは異形の光ディスクが得られる円盤型光ディスクを用いて、この円盤型光ディスクにおける異形の光ディスクとなる部分に内接する円よりも外側に、可視画像を形成する。ユーザは、この円盤型光ディスクの切取線で切片を切り取ることで、記録面のデータを記録できない領域に可視画像が形成された異形の光ディスクを得ることができる。
【選択図】図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、外周部を切り取るための切取線を設けた情報記録用光ディスク、可視画像を形成されて外周部が切り取られた情報記録用光ディスク、可視画像を光ディスクに形成するための光ディスク可視画像形成方法、及び可視画像を光ディスクに形成する光ディスク記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
データを記録可能な光ディスクであるCD−RやCD−RWは、直径12cmの円盤型が一般的であり、この他に直径8cmの円盤型のものが流通している。近年、円盤型とは異形な光ディスクとして、カード型のものが流通するようになってきた。図8は、カード型光ディスクの外観図である。図8に示したように、カード型光ディスクには、樽のような形状の樽型(ラウンドタイプ)光ディスク(同図(A))101と、長方形の名刺型(スクウェアタイプ)光ディスク(同図(B))111と、がある。樽型光ディスク101は、大きさが約60mm×80mmであり、その中央部にφ15mmのセンタホール(中心孔)102が設けられている。また、このセンタホール102の周囲には、クランピングエリア103が設けられている。さらに、カード型光ディスク101の記録面には、クランピングエリア103の外周に設けられたデータの記録領域104に、螺旋状のプリグルーブ(記録トラック)が形成されている。また、樽型光ディスク101のレーベル面には、所望の情報を記入または印刷することができるようになっている。名刺型光ディスク111は、大きさが約60mm×約85mmであり、外形以外は樽型光ディスク101とほぼ同様の形状である。
【0003】
図9は、光ディスクドライブのトレイにカード型光ディスクを載置した状態を示した図である。カード型光ディスクは、8cmの円盤型光ディスクをトレイに載置して記録再生が可能な光ディスクドライブで、専用のアダプタ無しでも記録再生できるような形状に加工されている。すなわち、樽型光ディスク101の場合、外周部105,106の形状がφ80mmの円弧となるように加工されている。図9(A)に示したように、ユーザは、光ディスクドライブのトレイ121へ樽型光ディスク101を載置する際に、外周部105,106の部分がトレイ121の凹部122にはまるようにすることで、樽型光ディスク101がトレイ121からずれることなくデータを記録再生できる。
【0004】
また、名刺型光ディスク111の場合、記録面側のセンタホール112を中心とするφ80mmの位置に突起115,116が形成されている。図9(B)に示したように、ユーザは、光ディスクドライブのトレイ121に名刺型光ディスク111を載置する際に、この突起115,116が光ディスクドライブのトレイ121の凹部122の外周にはまるようにすることで、名刺型光ディスク111がトレイ121からずれること無く、データを記録再生できる。
【0005】
カード型光ディスク101(111)は、上記のように名刺を一回り大きくした程度の大きさなので、ワイシャツのポケットや定形封筒に入れることができ、携帯性に優れている。また、記録可能なデータ量は30〜50MBであり、実用上問題無い容量を備えている。このような特徴を持つカード型光ディスクは、記録面にコンピュータ用データや音楽データなどを記録し、また、レーベル面に個人や会社の情報などを印刷することで、データを添付したビジネスカードとして、また、個人が作成したデータを配布するためのツールとして、利用することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
カード型光ディスク101(111)は、前記のような形状のため、円盤型光ディスクのように全面に亘って螺旋状の記録トラックを形成することができない。すなわち、カード型光ディスク101(111)は、螺旋状の記録トラックを形成できるのは、センタホール102(112)を中心として、カード型光ディスク101(111)の外周に接する最大径の円(以下、内接円と称する。)よりも内側だけである。したがって、この内接円より外側に記録トラックを形成した場合、記録トラックは断続的になり、この領域にデータを記録したり、この領域に記録されたデータを再生しようとすると、記録トラックが途切れる部分でフォーカシングエラーやトラッキングエラーが発生する。このように、内接円よりも外側の領域では、データをうまく記録再生することができず、実質的に無駄な領域となっていた。
【0007】
しかし、この内接円よりも外側の領域は、光ディスクがカード型形状であるためには必要な領域である。また、この領域は、前記のように光ディスクドライブで、アダプタ無しでも記録再生できるようにするために必要である。
【0008】
一方、記録形光ディスクに対して、可視画像をデータ未記録領域に形成する技術がある。この技術は、ピットを形成してデータを記録するプロセスによって可視画像を形成する。すなわち、記録形光ディスクへデータを記録するためにレーザ光を照射すると、ピットが形成される。光ディスクでは、ピットが形成された部位と、ピットが形成されていない部位と、で光の反射率が異なり、記録面に色の濃淡が発生する。可視画像は、この特性を利用して形成するもので、記録形光ディスクのデータ記録面にレーザ光を照射して形成したピットによって、文字、記号、図形、絵画、写真など所望の形状を表示した視認可能な画像である。従来の光ディスク記録装置は、記録形光ディスクのデータ記録面に例えば、記録データに関する情報などを表示する可視画像を形成していた。
【0009】
しかしながら、この可視画像形成技術は、上記のようにピットを形成してデータを記録するプロセスと同様のプロセスを用いたものである。そのため、上記のようにカード型光ディスクの外周の内接円よりも外側では、フォーカシングエラーなどのためにデータを記録できないのと同じ理由で、可視画像を形成できないという問題があった。
【0010】
また、光ディスクのメーカーでは、専用のスタンパや金型を用いて射出成形によりポリカーボネート基板を作成し、一連の製造工程によってカード型光ディスク101(111)や円盤型光ディスクを作成している。そのため、光ディスクのメーカーは、複数種類の光ディスクのスタンパ、金型、製品在庫を管理しなければならず、光ディスクの管理費がアップするという問題があった。
【0011】
また、ユーザは、用途に応じて光ディスクの形状を選択しなければならないが、カード型光ディスクは、円盤型光ディスクに比べて流通量が少ない。そのため、カード型光ディスクは円盤形光ディスクに比べて価格が高く、ユーザの費用負担が大きくなるという問題があった。
【0012】
そこで、本発明は上記の問題を解決して、カード型光ディスクなど円盤型の光ディスクとは異形の光ディスクであって、データ記録領域の外側の領域に可視画像を形成した情報記録用光ディスクを簡単に作成可能なディスク構造、同構造により作成された光ディスク、上記の光ディスクの領域に可視画像を形成するための光ディスク記録方法、及び光ディスク記録装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
【0014】
(1)外周部の一部または全部を切り取るための切取線を設けたことを特徴とする。
【0015】
ここで、切取線とは、ミシン目、スリット、V字溝など、光ディスクの外周部を切り取るために設けたものである。本発明では、円盤形状の光ディスクの状態で、外側の領域に可視画像を形成した後、上記切取線で外周部を切り取ることで、元の形状とは異なった形状で外側に可視画像を有する情報記録用光ディスクを容易に作成することができる。
【0016】
(2)前記外周部を前記切取線で切り取った後の重心位置が、切り取る前とほぼ同じ位置である。
【0017】
通常、光ディスクの重心は、回転中心である中心孔のほぼ中央であるので、切取線で外周を切り取った後においても、この情報記録用光ディスクを、常にバランス良く回転させて、データの記録や再生を安定して行うことができる。
【0018】
(3)前記外周部を前記切取線で切り取ったとき、外形がカード型になる。
【0019】
したがって、情報記録用光ディスクとして、カード型形状の光ディスクをユーザに提供できる。
【0020】
(4)上記(1)に記載の情報記録用光ディスクの外周部に、データ記録と同様のレーザ光照射プロセスによって可視画像を形成し、前記外周部を前記切取線で切り取ることを可能にしたことを特徴とする。
【0021】
この構成からなる光ディスクは、出発基材が円盤形状の光ディスクであり、これを切取線で切り取ることによって極めて簡単に元の光ディスクと異なる形状の光ディスクを得ることができる。
【0022】
(5)円盤形状の光ディスクの外周部を切り取るために形成された1つまたは複数の切取線を検出する検出工程、
上記検出工程で検出した切取線に基づいて位置決めして、データ記録と同様のレーザ光照射プロセスによって可視画像を形成する画像形成工程、
上記外周部を上記切取線で切り取る切取工程、からなることを特徴とする。
【0023】
この発明は、上記(4)の光ディスクを得るための製造方法に係る。この方法は、切取線の有る円盤形状の光ディスクに対してのみ各工程が実施される。切取線の検出は、切取線の部分にレーザ光を照射すると、その反射光レベルが下がるため、これを利用して行うことが可能である。
【0024】
(6)前記可視画像は、前記外周部を前記切取線で切り取った残りの領域に内接する円の外側の領域に形成されている。
【0025】
ここで、内接円とは、光ディスクの外周部を前記切取線で切り取って残った領域において、中心孔を中心として上記の領域の外周に接する円のことである。上記内接円の外側の領域は、記録トラックを形成しても、外周部を切取線で切り取ると記録トラックが断続的になり、データを記録したり記録データを再生しようとしても、フォーカシングエラーやトラッキングエラーが発生するため、データの記録や再生を行うことができない領域である。本発明では、この領域に可視画像を形成することができるので、この領域に任意の情報を表示するなどして有効に活用することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態に係る情報記録用光ディスク、光ディスク可視画像形成方法、及び光ディスク記録装置について説明する。
【0027】
本発明の光ディスクは、1つまたは複数の切取線を備え、この切取線で外周部(以下、切片と称する。)を切り取ることで、円盤型とは異形の光ディスクとなる円盤型光ディスクである。また、本発明の光ディスク記録装置は、この円盤型光ディスクにおける異形の光ディスクとなる部分(切片を切り取って残った部分)の外周に接する円(以下、内接円と称する。)よりも外側に、可視画像を形成する。ユーザは、この円盤型光ディスクの切取線で切片を切り取ることで、記録面のデータを記録できない領域(切片を切り取ると記録トラックが断続的になる領域)に可視画像が形成された、円盤型とは異形の光ディスクを得ることができる。
【0028】
まず、光ディスクに可視画像を形成する光ディスク記録装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る光ディスク記録装置の構成を示したブロック図である。
【0029】
図1に示したように、光ディスク記録装置1は、ホストコンピュータ3に、光ディスクドライブ2が接続された構成である。光ディスクドライブ2は、フィードモータ8、ガイドレール9、光ピックアップ10、スピンドルモータ11、RFアンプ12、サーボ回路13、ATIPアドレス検出回路14、デコーダ15、制御部16、エンコーダ17、ストラテジ回路18、レーザドライバ19、レーザパワー制御回路20、周波数発生器21、ATIP Sync検出回路22、記憶部25、バッファメモリ30、及びレーザ照射パターン変換回路31を備えている。また、ホストコンピュータ3は、表示部4、入力部5、メイン記憶部6、及びメイン制御部7を備えている。
【0030】
フィードモータ8は、光ピックアップ10を光ディスクDの半径方向に移動させるための駆動力を供給するモータである。
【0031】
ガイドレール9は、光ピックアップ10が光ディスクDの半径方向に移動するように、光ピックアップ10を支持する。
【0032】
スピンドルモータ11は、データを記録する対象である光ディスクDを回転駆動するモータである。また、スピンドルモータ11の回転軸先端部には、光ディスクDを保持(チャッキング)するためのターンテーブルなどからなる図外の光ディスク保持機構が設けられている。
【0033】
光ピックアップ10は、レーザダイオード、レンズ及びミラーなどの光学系、戻り光(反射光)受光素子、並びにフォーカスサーボ機構などを備えている。また、記録時には光ディスクDに対してレーザ光を照射し、ピットを形成してデータを記録する。また、光ピックアップ10は、このデータ記録プロセスを用いて、所望の形状の視認可能な画像である可視画像を光ディスクに形成する。さらに、光ピックアップ10は、光ディスクDからの戻り光を受光して受光信号であるWobble信号をRFアンプ12に出力する。なお、フォーカスサーボ機構は、光ピックアップ10のレンズと光ディスクDのデータ記録面との距離を一定に保つためのサーボ機構である。また、光ピックアップ10は、モニタダイオードを備えており、光ディスクDの戻り光によってモニタダイオードに電流が生じ、この電流がレーザパワー制御回路20へ供給されるようになっている。
【0034】
周波数発生器21は、スピンドルモータ11が出力した光ディスクDの相対位置信号を検出して、光ディスクDの回転角度や回転数を検出するための信号をサーボ回路13に出力する。
【0035】
RFアンプ12は、光ピックアップ10から供給されるWobble信号を増幅して、増幅後のRF信号をサーボ回路13、ATIPアドレス検出回路14、ATIP Sync検出回路22、及びデコーダ15に出力する。
【0036】
デコーダ15は、再生時には、RFアンプ12から供給されるEFM変調されたRF信号をEFM復調して再生データを生成し、データ記憶回路25に出力する。
【0037】
ATIPアドレス検出回路14は、RFアンプ12から供給された戻り光信号からウォブル信号成分を抽出し、このウォブル信号成分に含まれる各位置の時間情報(アドレス情報)、及び光ディスクDを識別する識別情報(ディスクID)や光ディスクDの色素などディスクの種類を示す情報を復号し、制御部16に出力する。なお、上記のウォブル信号成分に含まれる各位置の時間情報(アドレス情報)、及び光ディスクDを識別する識別情報(ディスクID)やディスクの色素などディスクの種類を示す情報は、ATIP(Absolute Time In Pregroove)情報とも称する。
【0038】
ATIP Sync検出回路22は、ATIP信号中のパターンから同期信号パターンを検出し、サーボ回路13及び制御回路16へ出力する。
【0039】
サーボ回路13は、スピンドルモータ11の回転制御、並びに光ピックアップ10のフォーカス制御、トラッキング制御、及びフィードモータ8による光ピックアップ10の送り制御を行う。ここで、本実施形態に係る光ディスク記録装置1では、記録時には光ディスクDを角速度一定で駆動する方式であるCAV(Constant Angular Velocity)方式と、光ディスクDを線速度一定にして駆動する 方式であるCLV(Constant Linear Velocity)方式と、を切り替えて行うことができるようになっている。そのため、サーボ回路13は、制御部16から供給される制御信号に応じてCAV方式とCLV方式とを切り替える。サーボ回路13はCAV制御の場合、周波数発生器21によって検出されるスピンドルモータ11の回転数が、設定された回転数と一致するように制御する。また、サーボ回路13は、CLV制御の場合、RFアンプ12から供給された信号のウォブル信号成分が設定された線速度倍率相当になるようにスピンドルモータ11を制御する。また、本発明の光ディスク記録装置1は、光ディスクの記録面に可視画像を形成する際には、CAV方式で光ディスクを回転させる。
【0040】
エンコーダ17は、メイン制御部7から出力された記録データをEFM変調し、ストラテジ回路18に出力する。ストラテジ回路18は、エンコーダ17からのEFM信号に対して時間軸補正処理などを行い、レーザドライバ19に出力する。レーザドライバ19は、ストラテジ回路18から供給される記録データに応じて変調された信号と、レーザパワー制御回路20の制御信号と、に従って光ピックアップ10のレーザダイオードを駆動する。
【0041】
レーザパワー制御回路20は、光ピックアップ10のレーザダイオードから照射されるレーザ光のパワーを制御する。具体的には、レーザパワー制御回路20は、光ピックアップ10のモニタダイオードから出力される電流値と、制御部16から送信される最適なレーザパワーの目標値を示す情報と、に基づいて、最適なレーザパワーのレーザ光が光ピックアップ10から照射されるように、レーザドライバ19を制御する。
【0042】
制御部16は、CPU、ROM、及びRAM等から構成されており、ROMに格納されたプログラムに従って光ディスク記録装置1の各部を制御して、光ディスクにデータの記録や可視画像の形成を行う。また、光ディスクに記録されたデータの再生を行う。また、制御部16は、セットされた記録用光ディスクの種類を判別するために、サーボの自動調整を行い、サーボ回路13、レーザパワー制御回路20、エンコーダ17、バッファメモリ30、及びレーザ照射パターン変換回路31にそれぞれ所定の信号を出力する。これらの信号が出力されると、光ピックアップ10は、所定の位置に移動するとともに、レーザ光を記録用光ディスクに照射して、データの記録を行う。
【0043】
バッファメモリ30は、メイン制御部7から転送される可視画像形成データを一時的に格納し、レーザ照射パターン変換回路31へ出力する。レーザ照射パターン変換回路31は、可視画像形成データをレーザ照射パターンへ変換し、レーザドライバ19へ出力する。なお、メイン制御部7でレーザ照射パターン変換を行う構成の場合、バッファメモリ30及びレーザ照射パターン変換回路31は不要である。
【0044】
記憶部25は、実験などを行って予め求めたデータや、光ディスク記録装置1のファームウェアなどを記憶する。
【0045】
ホストコンピュータ3の表示部4は、光ディスクDに記録したデータの信号品位や、光ディスク記録装置1からユーザに伝達する情報などを表示するためのものである。入力部5は、ユーザが光ディスク記録装置1の各種制御や操作を行う。メイン記憶部6は、光ディスクドライブ2で光ディスクDに形成する可視画像に関するデータ処理を行うプログラムや、可視画像を光ディスクのデータ記録面に形成するための情報である可視画像形成データなどを記憶する。メイン制御部7は、光ディスク記録装置の各部を制御して、データの記録・確認・再生、可視画像の形成を行う。
【0046】
次に、本発明の光ディスクDについて説明する。図2は、本発明の光ディスクの領域構成、及び切取線の形状を示した断面図である。本発明では、円盤型とは異形の光ディスクの記録面に可視画像を形成するため、前記のように、切片(外周部を切取線で切り取った部分)を切り取るために、1つまたは複数の切取線が形成された円盤型の光ディスクを使用する。そして、この円盤型の光ディスクに可視画像を形成してから、切取線で切片を切り取って、円盤型とは異形の光ディスクにする。
【0047】
例えば、図2(A)に示した円盤型の光ディスクDは、切片42,43を切り取る前において、センタホール44のほぼ中央が重心である。また、この光ディスクDは、切片42,43を切り取って残った部分が、センタホール44のほぼ中央が重心となるカード型(樽型)光ディスク45となる。この円盤型の光ディスクDは、φ80mmで、中心線46からほぼ等間隔に、つまり中心線46の両サイド約30mmの位置に、2本の平行な切取線47,48が外周49と交差するように形成されている。ここで、切取線とは、ミシン目、スリット、V字溝など、光ディスクの切片を切り取るために設けられたものである。また、切り取るには、切片42、43の部分に両手を当てて、同時に反対方向に力を加える方法が簡単である。このようにすると、切片42、43が切取線で容易に割れる。
【0048】
切取線がミシン目やスリットの場合、図2(B)に示したように、ミシン目の貫通部分を幅300μm未満になるようにすると良い。また、V字溝の場合、図2(C)に示したように、最も広い部分の幅が300μm未満になるように形成すると良い。このように設定することで、複屈折を含まない黒点であれば直径300μm以内とするレッドブックの規定を満たすので、トラックジャンプが発生することなく可視画像を形成することができる。
【0049】
また、ミシン目の貫通部分やV字溝の最も広い部分の幅が300μm以上であっても、光ディスクに予め記録されている記録用トラックにトラッキングサーボをかけないで歌詞画像を形成する場合や、光ディスク記録装置1がデータを記録再生する際にフォーカシングエラーが発生しない場合は、この幅をさらに広く設定しても良い。
【0050】
また、光ディスク記録装置1がミシン目の貫通部分やV字溝の部分を通過する際には、フォーカシングサーボを停止することで、ミシン目の貫通部分やV字溝の最も広い部分の幅を1〜2mm程度に設定することが可能である。これは、光ディスクに面振れがあっても、任意の点から1〜2mm程度ずれた位置では、適正なフォーカス距離が大幅に変化することは無く、フォーカシングサーボを再開しても、すぐに焦点位置を調整できるからである。
【0051】
このように、光ディスクに切取線を設けることで、ユーザは光ディスクの切片を切取線に沿って折り曲げて割り取ることで、容易に異形の光ディスクを得ることができる。
【0052】
光ディスクDは、図2(D)に示したように、記録面における直径46〜50mmの区間がリードイン領域54として用意され、その外周側にデータを記録するための螺旋状の記録トラックが形成されたプログラム領域58及び残余領域120が用意されている。また、リードイン領域54よりも内周側には、パワー校正領域であるPCA(Power Calibration Area)52、及びプログラムメモリ領域であるPMA(Program Memory Area )53が用意されている。ここで、円盤型光ディスクDは、リードイン領域54よりも外周側の切片を含む全域に亘って螺旋状の記録トラック(プリグルーブ)が形成されていても良い。また、円盤型の光ディスクDから切片42,43を切り取ったカード型光ディスク45のφ60mmの内接円内に形成しても良い。但し、いずれの場合も、クランピング領域よりも外周側の領域全体において、記録面として反射層と有機色素層を光ディスクの内層に形成しておく必要がある。
【0053】
なお、円盤型の光ディスクDがCD−Rの場合、アゾ系の低速追記形光ディスクを用いると、特に視認性の良い可視画像を形成することができる。
【0054】
また、光ディスクDの切片を切り取った後の形状は、図2に示したカード型 (樽型)のに限るものではなく、切取線で切片を切取前後において、センタホールの中央部がほぼ重心となる形状であれば良い。これは、光ディスク記録装置で光ディスクDを安定して回転させるためであり、重心がセンタホール以外の位置になると、回転が不安定になるからである。図3は、円盤型光ディスクに形成した切取線の例を示した断面図である。図3に示したように、円盤型の光ディスクの切片を切り取ると、長方形(図3(A))、菱形(図3(B))、正三角形 (図3(C))などの形状になるように、切取線を設けると良い。また、図3 (D)に示したように、円盤型光ディスクにおいて、センタホールの中央部がほぼ重心となる任意の形状(図では長方形)をプレス抜きした後、元に戻すプッシュバック加工を施したものを用いても良い。なお、この場合、長方形の周囲が切取線である。
【0055】
なお、上記の各光ディスクは、円盤型の光ディスクから切片を切取後に光ディスク記録装置1のトレイに載置した際に、ずれないような形状にする必要がある。すなわち、図3(A)に示した長方形の光ディスクや図3(B)に示した菱形の光ディスクのように、最も長い対角線が80mmになるように、φ80mmの円盤型の光ディスクに切取線を設けると良い。また、図3(C)に示した正三角形の光ディスクや図3(D)に示した長方形の光ディスクのように、φ80mmの位置に突起を設けると良い。
【0056】
次に、本発明の光ディスク記録装置1の動作について説明する。以下においては、記録形光ディスクとしてCD−Rを用いた場合について説明する。また、以下の説明では、円盤型の光ディスクDは、図2(A)に示した切片を切り取った形状がカード型(樽型)であるものを使用するものとする。さらに、光ディスク記録装置1では、メイン制御部7がメイン記憶部6に格納されたプログラムを読み出して、また、制御部16が記憶部25に格納されたプログラムを読み出して、以下に説明する各動作を行う。
【0057】
光ディスク記録装置1は、円盤型の光ディスクDに形成された切取線の位置を検出し、この検出情報に基づいて、切片以外の領域であるカード型光ディスクの記録領域に可視画像を形成する。この可視画像は、カード型光ディスクの外周に接するセンタホールを中心とした内接円よりも外側の領域に形成することができる。また、可視画像は、ディスククローズした光ディスクのデータ未記録領域に形成することもできる。なお、円盤型の光ディスクDの切片領域は可視画像形成後に切取線で切り取ることになるが、切片及び上記の記録領域に可視画像を形成しても良い。
【0058】
光ディスク記録装置1は、以下のようにして、円盤型の光ディスクDに形成された切取線の位置を検出する。図4は、光ディスク記録装置のピックアップの受光波形図である。光ディスク記録装置1において、光ディスクDを回転させながら所定のパワーでレーザ光を照射したとき、図4に示したように、光ディスクへ照射したレーザ光の反射光は、切取線の部分で弱くなる。これは、切取線の部分が、貫通した形状やV字溝の形状であり、レーザ光の反射光が弱くなるためである。光ディスク記録装置1では、この特性を利用して、光ディスクDの切取線を検出する。
【0059】
また、光ディスク記録装置1には、切取線が形成された円盤型光ディスクDの可視画像形成領域をすぐに判別できるように、円盤型光ディスクDに形成された切取線の設定パターンが複数、メイン記憶部7に保存されている。ユーザは、光ディスクに可視画像を形成する際に、セットした光ディスクDと同じパターンを光ディスク記録装置1に設定すると、光ディスク記録装置1に、光ディスクDの切片とカード型光ディスクとして使用する部分とを短時間で判別させることができる。すなわち、上記のように、光ディスク記録装置1は、ユーザがセットした光ディスクDと同じパターンが設定されると、光ディスクDに形成された切断線を数ヶ所検出する。そして、切片の位置を設定されたパターンと比較し、両者が一致すれば、その切片のパターンに基づいて可視画像を形成する領域を判別する。
【0060】
一方、円盤型光ディスクに形成された切取線のパターンが、光ディスク記録装置1に保存された切取線のパターン中に無い場合、光ディスク記録装置は、光ディスク全体をスキャンして光ディスクに形成された切取線を検出する。ここで、光ディスク記録装置1のフィードモータ8は、光ピックアップ10を所定の距離(例えば、約8μm)ずつ光ディスクの半径方向に移動させることができる。したがって、光ディスク記録装置1のトレイに円盤型光ディスクDをセットして、この光ディスクDを回転させながら1回転する毎に光ピックアップを所定の距離ずつ移動させる。また、このとき、光ピックアップ10から光ディスクDに対して所定のパワーでレーザ光を照射する。光ディスク記録装置1は、この反射光のパワーが弱い部分を検出することで、切取線の位置を検出することができる。
【0061】
また、光ディスク記録装置1は、検出した切取線のパターンデータ(極座標データ)を直交座標データ(例えば、ビットマップデータ)に変換し、表示部4に表示する。ユーザは、光ディスク記録装置1が光ディスクDに形成された切取線の位置を正しく検出したか否かを確認することができる。
【0062】
次に、光ディスク記録装置1の可視画像形成動作について説明する。光ディスク記録装置1のメイン制御部7は、ユーザが設定した任意の画像データをビットマップデータに変換する。そして、このビットマップデータを極座標データに変換する。さらに、この極座標データをバッファメモリ30に蓄積し、レーザ照射パターン変換回路31で可視画像形成データに変換し、光ピックアップからレーザ光を照射して、光ディスクDの記録面に可視画像を形成する。
【0063】
ここで、可視画像形成データとは、光ディスク記録装置で光ディスクを回転させながらレーザ光を照射して、可視画像を形成するためのパルス信号が連続するシリアルデータ、及び記録開始位置の情報を含むデータのことである。
【0064】
次に、光ディスク記録装置1で光ディスクに可視画像を形成するための可視画像形成データの作成動作について説明する。図5は、直交座標系から極座標系に画像を変換する際のイメージ図である。まず、可視画像を形成した際に所定の階調表現ができるように、例えば、階調に応じてレーザ光の照射パワーの強弱を調整したり、直交座標系の画像をディザ処理したりする。なお、ディザ処理とは、ドットの分布や密度を変化させることで濃淡を表す方法である。続いて、ディザ処理した直交座標系の画像を極座標上に配置し、任意の1点を決定して、直交座標系の画像データを極座標系の画像データに変換する。つまり、図5に示したように、直交座標系の画像の右下角(x,y)=(X,Y)を基準点として、
r=√(X+Y),θ=tan−1(Y/X)
の式に基づいて変換する。そして、光ディスク記録装置1でレーザ光を光ディスクに照射して可視画像を形成するために、極座標系の画像データを、レーザ光を照射するためのパルス信号からなるシリアルデータにする。このようにして作成したシリアルデータと、記録開始位置情報(アドレス情報または極座標(r,θ)の情報)と、によって可視画像形成データが構成される。
【0065】
次に、本発明の光ディスク記録装置が円盤型の光ディスクに画像を形成するときの動作について説明する。図6は、光ディスク記録装置で光ディスクに可視画像を形成する具体的な手順を説明するためのフローチャートである。図7は、可視画像設定プログラムの表示例である。まず、図7(A)に示したように、ユーザは、光ディスク記録装置1の表示部4に、表示された可視画像設定プログラムのアイコン61を選択して、可視画像設定プログラムの起動操作を行う。光ディスク記録装置1のメイン制御部7は、この操作を検出すると、メイン記憶部6が記憶する可視画像設定プログラムを読み出して起動する(s1)。そして、図7(B)に示したように、メイン制御部7は、円盤型の光ディスクに設けられた切取線のパターンを選択して、その円盤型の光ディスクを、光ディスクドライブ2のトレイにセットするようにユーザに促す表示62を表示部4に表示させる(s2)。
【0066】
ユーザは、この表示に従って、円盤型の光ディスクに設けられた切取線のパターンを選択するとともに、光ディスクドライブ2のトレイへ光ディスクをセットする。光ディスク記録装置1は、ユーザを上記の処理を行ったことを検出すると(s3)、データを読み取るときのパワーのレーザ光を光ディスクへ照射して、光ピックアップ10の位置を移動させながら反射光を検出して、数ヶ所で切取線の位置を検出する(s4)。続いて、光ディスク記録装置1のメイン制御部7は、検出した切取線の位置と、ユーザが設定した円盤型光ディスクの切取線のパターンと、を比較して、このパターンで良いか否かを判定する(s5)。メイン制御部7は、切取線のパターンがセットされた光ディスクと異なる場合、切取線のパターンを再設定するように促す表示を表示部4に表示させ(s6)、入力があるまで待機する(s7)。入力があると、s5の処理を行う。一方、メイン制御部7は、s5において、切取線のパターンがセットされた光ディスクと一致する場合、表示部4に、可視画像として光ディスクに形成する画像を設定するように、ユーザに促す表示を表示させる(s8)。図7(C)に示したように、ユーザは、この表示に従って、可視画像として光ディスクに記録する任意の文字や絵画などの画像63を設定する。このとき、ユーザは、任意の文字を入力部5から入力しても良いし、画像作成ソフトで任意の画像を作成しても良い。また、ホストコンピュータ3のメイン記憶部6が記憶している文字データや画像データを読み出しても良い。さらに、インターネット上のホームページから文字データや画像データを入手するようにしても良い。
【0067】
図7(D)に示したように、光ディスク記録装置1は、直交座標系の画像63が設定されると(s9)、既に取得している記録形光ディスクの切取線のパターン情報に基づいて、設定された画像データを光ディスクの切片以外の領域に重畳した画像(可視画像のイメージ画像)64を表示部4に表示させる(s10)。そして、メイン制御部7は、可視画像の編集を行うか否かをユーザに問い合わせる表示65を表示部4に表示させる(s11)。ユーザは、表示部4に表示された可視画像の形成後の表示画像で良ければ、表示部4に表示された決定ボタンを選択して、光ディスク記録装置1に可視画像の形成を指示する。一方、ユーザは表示部4に表示された可視画像の形成後の表示画像に問題がある場合、可視画像の形成位置を変更したり可視画像のサイズを調整したりして、表示された画像の加工を行う(s12)。そして、調整が完了すれば決定ボタンを選択して、光ディスク記録装置1に可視画像の形成を指示する。
【0068】
光ディスク記録装置1のメイン制御部7は、ユーザから可視画像の形成指示があると、ユーザによって設定された直交座標系の画像データをビットマップデータに変換し、さらにこのビットマップデータを極座標系の画像データに変換して、このデータをバッファメモリ30に蓄積する(s13)。続いて、光ディスク記録装置1のレーザ照射パターン変換回路31が、バッファメモリ30に蓄積された極座標系のデータを読み出し、この極座標系の画像データに基づいて、可視画像形成データを作成する(s14)。すなわち、レーザ照射パターン変換回路31は、極座標系の画像データを、レーザ光を照射するための階調制御を行うパルス信号からなるシリアルデータに変換し、記録開始位置情報(極座標(r,θ)の情報)を付加して可視画像形成データを作成する。
【0069】
メイン制御部7は、この可視画像形成データに基づいて、光ピックアップ10が所定の位置にレーザ光を照射するように各部を制御して、円盤型の光ディスクの設定された場所、つまり、カード型光ディスクの外周に内接する円よりも外の領域に可視画像を形成する(s15)。メイン制御部7は、可視画像の形成を完了すると、可視画像形成処理を終了する。
【0070】
ユーザは、切取線に沿って切片を折り曲げて割り取ることで、外周の内接円より外側のデータを記録できない領域に可視画像を形成したカード型の光ディスクを得ることができる。また、このカード型光ディスクには、光ディスク記録装置1で所望のデータを記録することができる。
【0071】
なお、カード型光ディスクのデータの記録領域、またはデータの記録領域と外周の内接円より外側の領域とに可視画像を形成する場合は、データの記録領域にデータを記録してから可視画像を形成し、その後に切片を切り取ると良い。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0073】
(1)円盤形状の光ディスクの状態で、外側の領域に可視画像を形成した後、切取線で外周部を切り取ることで、元の形状とは異なった形状で外側に可視画像を有する情報記録用光ディスクを容易に作成することができる。
【0074】
(2)通常、光ディスクの重心位置は、回転中心である中心孔のほぼ中央であるので、切取線で外周を切り取った後においても、この情報記録用光ディスクを、常にバランス良く回転させて、データの記録や再生を安定して行うことができる。
【0075】
(3)情報記録用光ディスクとして、カード型形状の光ディスクをユーザに提供できる。
【0076】
(4)円盤形状の光ディスクを切取線で切り取ることによって、極めて簡単に元の光ディスクと異なる形状の光ディスクを得ることができる。
【0077】
(5)記録トラックを形成しても、外周部を切取線で切り取ると記録トラックが断続的になり、データを記録したり記録データを再生しようとしても、フォーカシングエラーやトラッキングエラーが発生するため、データの記録や再生を行うことができない領域に可視画像を形成することができるので、この領域に任意の情報を表示するなどして有効に活用することができる。
【0078】
(6)光ディスクの外周部を前記切取線で切り取って残った領域において、中心孔を中心として上記の領域の外周に接する内接円の外側の領域に可視画像を形成することができるので、この領域に任意の情報を表示するなどして有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光ディスク記録装置の構成を示したブロック図である。
【図2】本発明の光ディスクの領域構成、及び切取線の形状を示した断面図である。
【図3】円盤型光ディスクに形成した切取線の例を示した断面図である。
【図4】光ディスク記録装置のピックアップの受光波形図である。
【図5】直交座標系から極座標系に画像を変換する際のイメージ図である。
【図6】光ディスク記録装置1で光ディスクに可視画像を形成する具体的な手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】可視画像設定プログラムの表示例である。
【図8】カード型光ディスクの外観図である。
【図9】光ディスクドライブのトレイにカード型光ディスクを載置した状態を示した図である。
【符号の説明】
D−光ディスク
1−光ディスク記録装置
6−メイン記憶部
7−メイン制御部
10−光ピックアップ
16−制御部
18−ストラテジ回路
20−レーザパワー制御回路
25−記憶部

Claims (8)

  1. 外周部の一部または全部を切り取るための切取線を設けた情報記録用光ディスク。
  2. 前記外周部を前記切取線で切り取った後の重心位置が、切り取る前とほぼ同じ位置である請求項1に記載の情報記録用光ディスク。
  3. 前記外周部を前記切取線で切り取ったとき、外形がカード型になる請求項1または2に記載の情報記録用光ディスク。
  4. 請求項1に記載の情報記録用光ディスクの外周部に、データ記録と同様のレーザ光照射プロセスによって可視画像を形成し、前記外周部を前記切取線で切り取ることを可能にした情報記録用光ディスク。
  5. 円盤形状の光ディスクの外周部を切り取るために形成された1つまたは複数の切取線を検出する検出工程、
    上記検出工程で検出した切取線に基づいて位置決めして、データ記録と同様のレーザ光照射プロセスによって可視画像を形成する画像形成工程、
    上記外周部を上記切取線で切り取る切取工程、からなる光ディスク可視画像形成方法。
  6. 前記可視画像は、前記外周部を前記切取線で切り取った残りの領域に内接する円の外側の領域に形成された請求項5に記載の光ディスク可視画像形成方法。
  7. 円盤形状の光ディスクの外周部を切り取るために形成された1つまたは複数の切取線の位置を検出する切取線検出手段と、
    上記光ディスクの記録面に、ピットを形成してデータを記録するとともに、このデータ記録プロセスによって可視画像を形成する記録手段と、を備え、
    上記記録手段は、上記切取線検出手段の検出結果に基づいて位置決めして、上記可視画像を形成する光ディスク記録装置。
  8. 前記記録手段は、前記外周部を前記切取線で切り取って残った領域であって、この領域に内接する円の外側に前記可視画像を形成する請求項7に記載の光ディスク記録装置。
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