JP4356712B2 - 光ディスクへの可視画像記録方法及び光ディスク記録装置 - Google Patents

光ディスクへの可視画像記録方法及び光ディスク記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、CD−R/RWやDVD+R/RW及びDVD−R/RWなどの光ディスクのディスク面にレーザーを使用して可視画像を形成する光ディスクへの可視画像記録方法及び光ディスク記録装置に関し、特に、既に可視画像が形成されている光ディスクに新たな可視画像を追加して記録する場合に適用して好適なものである。
光ディスクの記録面やレーベル面(記録面と反対側の面)にレーザーを使用して文字や図形等の可視画像を形成することは知られている。
例えば、特許文献1には光ディスクのレーベル面側から見える個所に可視光特性変化層を設け、レーザー光を照射することによりその可視光特性を変化させて可視画像を形成することが提案されている。
また、特許文献2には、レーザーを使用して可視画像を記録することが可能な光ディスクにおいて、記録膜に可逆的な相変化材料を用い、記録した図形を書き換えることが提案されている。
さらに、特許文献3には、既に可視画像が形成されている光ディスクの記録面に新たに可視画像を追記することが提案されている。
なお、特許文献4には、光ディスクのディスク面に形成するのに好適なバーコードが提案されている。
特開2002−203321号公報 特開2003−016649号公報 特開2004−039019号公報 特開2004−063030号公報
上述のように、特許文献3において、レーザーにより既に可視画像が形成されている光ディスクのディスク面に、さらに可視画像を追記することは提案されている。
しかしながら、特許文献3に記載されているものは、追記の態様や順番があらかじめ決まっており、使用者は自由な態様で追記することはできなかった。
可視画像を追記するときには、既に形成されている可視画像のディスク面上の位置を認識することが、新たに記録する画像と既存の画像との重なりを防止したり、無駄な空間が発生することを防ぐために必要である。
このために、上記特許文献3では、(1)ディスク上に形成されているウォブル(wobble)から位置アドレスを検出して、記録した可視画像位置のスタート又はエンドアドレスを記録する方法、及び、(2)反射光信号のエンベロープ形状から可視画像が形成されてる領域を検出する方法が提案されている。
しかしながら、上記(1)の方法は、位置アドレスを検出することができるように、可視画像を記録する領域に案内溝(groove)が設けられていることが必要であった。また、上記(2)の方法では、精度よく位置を検出することが困難であったが、場所、順番、形状があらかじめ決まっているので、格別な精度は必要でなかった。
そこで、本発明は、レーザーを用いて可視画像を記録することができる光ディスクにおいて、可視画像を正確な位置に容易に追記することができる光ディスクへの可視画像記録方法及び光ディスク記録装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の光ディスクへの可視画像記録方法及び光ディスク記録装置は、光ディスクにレーザーを用いて可視画像を描画記録する際に、ホスト機器側に可視画像が形成されている光ディスクのイメージデータをその光ディスクに固有の識別番号と対応付けて保存しておくようにしている。そして、追記時に、その光ディスクの識別番号を読み出し、ホスト機器に既に可視画像が形成されているその光ディスクのイメージデータが保存されているときは、可視画像が形成されているその光ディスクの最新のイメージデータを編集画面に表示させるようにしたことを主要な特徴としている。
前記光ディスクに固有の識別番号は、光ディスクに最初に可視画像を記録するときに、光ディスクの所定の領域にその光ディスクに固有の識別番号を記録する。その場合、光ディスクの最内周部又は/及び最外周部には所定の幅で複数の案内溝が設けられた記録領域が設けられており、この記録領域に前記識別番号が記録される。また、光ディスクのPMAに記録されている識別番号を使用するようにしてもよい。そして、前記可視画像は案内溝が設けられていない平坦なミラー面とされた可視画像記録領域に形成される。
また、前記識別番号を前記光ディスクの記録領域に記録するときに、(1)識別番号を所定の符号化方法によって符号化し、該符号に従って前記記録領域のトラックにマークとスペースを交互に形成する方法、(2)識別番号の各ビットを前記記録領域のトラックを所定長ごとに分割した区分にそれぞれ割り当て、該区分をそのビットの値に応じて光学的に差別化できる状態に形成する方法、及び、(3)前記識別番号に対応するバーコードを前記記録領域に放射状に形成する方法、のいずれかの方法で記録するようにしている。
本発明の光ディスクへの可視画像記録方法及び光ディスク装置によれば、ホスト機器の画像編集ソフトなどでディスク上の既存画像を容易にかつ正確に表示することができ、ユーザーはその画像編集ソフト上で、新たに追加したい絵柄や文字等を容易に追加して編集することができる。
そして、その情報をホスト機器が処理し、光ディスクドライブ装置に送ることにより、ディスク上の正確な位置に可視画像を編集に対応して追加することが可能となる。
本発明で使用される光ディスクには、大きく分けて2種類のものがある。はじめに、本発明において使用される可視画像を記録することができる2種類の光ディスクについて説明し、以下、本発明の光ディスク記録装置の構成、第1の種類の光ディスクを使用する場合の動作、第2の種類の光ディスクを使用する場合の動作の順に説明する。
1.第1の種類の光ディスク
図1は、本発明において使用する第1の種類の光ディスク1の一実施の形態におけるレーベル面の構造を示す図である。なお、記録面は、CD系(CD−R/RW)又はDVD系(DVD−R/RW、DVD+R/RW)のいずれであってもよい。
この図に示すように、光ディスク1におけるディスク内周部の所定の半径から所定の半径まで案内溝(Groove)が螺旋状に形成されている。また、ディスク外周部の所定の半径から所定の半径まで案内溝が螺旋状に形成されている。図示した例では、半径22mm〜24mmの最内周部の領域2(以下、「内周側インフォメーションエリア」とよぶ。)と半径56mm〜58mmの最外周部の領域3(以下、「外周側インフォメーションエリア」とよぶ。)が形成されている。この内周側インフォメーションエリア2又は外周側インフォメーションエリア3に前述した識別番号が記憶される。なお、内周側インフォメーションエリア2と外周側インフォメーションエリア3の両方を設ける必要はなく、いずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
前記案内溝にはウォブル(wobble)が形成されており、ウォブルには、ディスク位置情報(アドレス情報)がわかるように、位相変調やFM変調等が施されている。DVD系規格のADIP(Address In Pre-Groove)、CD系規格のATIP(Absolute Time in Pre-Groove)、あるいは、それらとは全く違った仕様のウォブルが形成されていても構わない。また、ウォブルの長さ(1周期の長さ)はその領域内で一定としてもよいし、可変としてもよい。
前記内周側インフォメーションエリア2と外周側インフォメーションエリア3の間の領域4は、可視画像を記録することができる可視画像記録領域である。前記特許文献1に記載されているように、レーザー光をこの可視画像記録領域4に照射することによりその可視光特性を変化させて可視画像を形成することができる。
この可視画像記録領域4には上記案内溝は形成されておらず、平坦なミラー面とされている。可視画像記録領域4をミラー面としているのは、前述した特許文献3の発明のようにディスク上の絶対アドレス情報を必要としないため案内溝を設ける必要がないこと、可視画像の記録中にトラッキングをかける必要がないこと、及び、案内溝があると光の干渉等により、可視画像の見栄えに影響があることなどの理由による。
また、前記光ディスク1には、あらかじめ一つの半径方向が基準角度位置として定められており、光ディスク1上に設けたブラックドットなどのマークや、前記内周側インフォメーションエリア2又は外周側インフォメーションエリア3から知ることができる所定のアドレス位置を該基準角度位置を示すマークとすることができる。
光ディスク1に可視画像を初めて記録するとき、及び、可視画像を追記するときは、この基準角度位置を示すマークが検出されたタイミングに同期させて可視画像の記録を開始させる。これにより、何度描画しても、毎回ディスク上の同じ角度位置から描画記録が開始され、既に可視画像が記録されている光ディスク上に新たな可視画像を追記するときに、該追記する可視画像を既存の可視画像に対する所望の位置に記録することができる。
本実施の形態においては、前記可視画像記録領域4に初めて可視画像を記録したときに、上述した内周側インフォメーションエリア2又は外周側インフォメーションエリア3に、その光ディスク1に固有の識別番号を記録するようにしている。また、同時にホスト機器にもその光ディスク1に固有の識別番号を記憶しておく。そして、光ディスク1の前記可視画像記録領域4に可視画像を記録したときに、ホスト機器側にその光ディスク1の識別番号と対応付けて可視画像が描画記録されている光ディスクのディスク面全体を表し得るイメージデータを記憶するようにしている。これにより、後から光ディスク1の可視画像記録領域4に新たな可視画像を追加して記録するときに、その光ディスク1から前記識別番号を読み出し、ホスト機器内にその識別番号に対応するイメージデータが記憶されているときには、その最新のイメージデータを画像編集プログラムの編集画面に表示して、その光ディスクに既に記録されている可視画像を再現することにより、任意の形の可視画像を既存の可視画像と重なることなく自由に配置して記録することが可能となる。
2.第1の種類の光ディスクにおける識別番号の記録方法
次に、前記識別番号を実際に光ディスク1の所定の領域(内周側インフォメーションエリア2又は外周側インフォメーションエリア3)に記録する方法について説明する。
前述のように、識別番号はディスク内周部の内周側インフォメーションエリア2又はディスク外周部の外周側インフォメーションエリア3の案内溝が形成されている範囲内の領域(識別番号記録領域)に記録される。
2−1.直接記録
図2の(a)に示すように、前記内周側インフォメーションエリア2又は外周側インフォメーションエリア3に上述した識別番号をCD−R/RWで使用しているEFM(Eight to Fourteen Modulation)エンコード、又は、DVD記録で使用している8to16エンコードを使用して記録する。すなわち、EFMエンコード又は8to16エンコードにより符号化された識別番号の各符号に応じて、各トラックにマークとスペースを交互に形成することにより記録する。これは、通常のCD記録又はDVD記録の場合と同様にして行うことができる。
この識別番号を再生するときは、通常のCD又はDVDの再生と同様のCDデコード又はDVDデコードをすればよい。
2−2.トラックを所定長ごとに分割した区分を1ビットとして記録
上述した記録方法の場合は、記録後再生する際に記録品位(ジッタ、エラー)が悪いと適切に読み出せない恐れがある。そこで、一つのマークの大きさを大きくすることにより記録品位の影響を度外視させることができる。
そのために、識別番号の1ビットに前記内周側インフォメーションエリア2又は外周側インフォメーションエリア3のトラックを所定長ごとに分割した区分を割り当てて記録する。例えば、1ADIPワード、1ECC(Error Correcting Code)ブロック、又は、1サブコードフレームなどといった所定の長さに1ビットを割り当てる。
図2の(b)は、マーク長さを1ADIPワードとしてこれを前記識別番号の1ビットに対応させている例を示している。該ビットが”1”のときは、1ADIPワードの長さのランダムパターンを記録し、”0”のときはランダムパターンを記録しないようにすることで前記識別番号を記録する。
ランダムパターンが記録されていない場所では反射率が高く、ランダムパターンが記録されているところでは反射率が低くなるので、光ディスク1から反射される光のレベルを検出することにより、記録された情報を読み出すことができる。この場合は、記録の状態が多少悪くても識別番号を問題なく読み出すことができる。なお、反射率の大小関係は逆でも良い。
2−3.可視画像描画技術を利用して形成したバーコードとして記録
図2の(c)は、識別番号に対応するバーコードを形成する場合を示している。前記識別番号に対応するバーコードを可視画像形成技術を使用して前記内周側インフォメーションエリア2又は外周側インフォメーションエリア3に形成する。このとき、前記特許文献4に記載されたバーコードが好適である。なお、この図においては、バーコードの各バーが直線状に配置されているが、実際には、円周状に(放射状に)配置されることとなる。このバーコードに記録されている情報は、上述の場合と同様に、光ディスク1から反射される光のレベルを検出することにより再生することができる。
バーコードの半径方向の長さを2mm、円周上のピッチを1mm程度とすれば、トラッキングをかけなくても読み出しが可能となる。
なお、このバーコードを形成する方法を採用するときには、必ずしも、前記内周側インフォメーションエリア2及び外周側インフォメーションエリア3に案内溝を形成する必要はない。
3.第2の種類の光ディスク
上述した第1の種類の光ディスクは、記録面にデータを記録し、その反対側の面であるレーベル面に可視画像を記録するものであった。したがって、記録面にデータを記録した後にレーベル面に可視画像を記録するときには、光ディスクを裏返しにしてドライブ装置に挿入することが必要であった。
次に、光ディスクを裏返しにして挿入する必要のない第2の種類の光ディスクについて説明する。この第2の種類の光ディスクは、データ記録層と可視画像記録層(画像描画層)の片面2層構造とされたデュアルレイヤーディスクであり、レンズのフォーカス位置を変更するだけで、ディスクを裏返して挿入することなく、同じ面から両方の層(データ記録層と画像描画層)にアクセスすることができる。デュアルレイヤー構成の光ディスクとしては、CDRタイプ、DVDRタイプ、及び、CDR−DVDRの混合タイプなどがあるが、本発明においては、CDRデータ記録層を含むものを対象とする。
図3は、本発明において使用する第2の種類の光ディスクの層構造を示す図であり、(a)は、CDRタイプのデュアルレイヤー光ディスクの層構造、(b)はCDR−DVDR混合タイプのデュアルレイヤー光ディスクの層構造を示している。
図3の(a)に示すように、CDRタイプの光ディスクは、データ面側(対物レンズ側)から、グルーブ(案内溝)付きのポリカーボネート層、データ記録層が順に設けられている。通常のCDRの場合には、前記データ記録層の次に反射層と保護層が設けられるのであるが、このディスクにおいては、前記データ記録層の上に半透明層が設けられており、その上に、中間層を介して、画像描画層が設けられている。また、描画した可視画像をレーベル面から目視することができるように、画像描画層の上に半透明層と保護層が設けられている。全体の厚さは1.2mmとされている。
対物レンズを通ったレーザ光は、データ記録層を透過して画像描画層に到達し、画像描画層に熱が加わって感熱層が化学変化を起こして色が変化することにより可視画像を描画することができる。
図3の(b)はCDR−DVDRの混合タイプの層構造を示している。ここでは、データ記録はCD側で行い、画像描画をDVD側で行うものを示している。
図示するように、データ面側(対物レンズ側)からポリカーボネート層、画像描画層、半透明層からなる画像描画基板が設けられており、グルーブ付きの中間層、データ記録層、半透明層及び保護層からなるCDデータ記録基板が設けられている。前記両基板を貼り合わせ、全体の厚さは、1.2mmとされている。
対物レンズを通ったレーザ光は、画像描画層を通ってCDのデータ記録層に到達し、データを記録することができる。
このような片面2層構造の光ディスクを用いる場合には、片面から両方の層への書込及び読出が可能であるため、ディスクを裏返すことなくデータの記録や可視画像の描画を行うことができる。新たにピックアップを追加する必要もなく、光ディスク記録装置のファームウエアの変更程度で済む。
なお、この第2の種類の光ディスクにおいては、データ記録層の所定のアドレス位置を前述した基準角度位置を示すマークとすることができる。
また、データ記録をCDRデータ記録層で行なう場合には、データを記録するときに、プログラムメモリ領域(PMA:program memory area)にそのディスクを識別するためのディスク識別番号が記録される。そこで、このディスク識別番号を前述した光ディスクに固有の識別番号として利用することができる。
4.第2の種類の光ディスクにおける識別番号
前記プログラムメモリ領域(PMA)は、リードイン領域の内側に設けられており、部分記録されたディスクの目次情報である開始及び停止の時間を持つトラック番号、各ディスクを識別するためのディスク識別番号などのディスク上の記録に関する情報がサブコードQチャンネルに符号化されている。ただし、中断なしに1回の書き込み動作でディスク全体を記録するディスクアトワンス(DAO)記録の場合には、PMAの使用はオプションとされており、PMAが記録されないことが多い。
図4の(a)はサブコードの構造を示す図であり、(b)はサブコードQチャンネルのフレーム構造を示す図である。
図4の(a)に示すように、8ビットで構成される1つのシンボルが1フレームに1つずつ記録されており、98フレームで1つのブロックが構成されている。先頭2フレームのS0とS1は同期パターンであり、残りの96フレームのP1〜P96、Q1〜Q96、R1〜R96、S1〜S96、T1〜T96、U1〜U96、V1〜V96、W1〜W96の各ビットで、Pチャンネル〜Wチャンネルが構成されている。
図4の(b)に示すように、Q1〜Q96の各ビットからなるサブコードQチャンネルのうち、Q1〜Q4はコントロール、Q5〜Q8はアドレス、Q9〜Q80はデータ、Q81〜Q96はCRC(Cyclic Redundancy Code)とされている。そして、データのQ9〜Q80の72ビットは、さらに、TNO、POINT、MIN、SEC、FRAME、ZERO、PMIN、PSEC、FRAMEのそれぞれ8ビットずつの9個の部分に分けられている。
このサブフレームQチャンネルの最初の10フレームにおけるMIN、SEC及びFRAMEの24ビットの部分に、BCD符号化された6桁のディスク識別番号を記録することが規格により定められている。
図5は、PMAのサブコードQチャンネルにディスク識別番号が記録されている様子を示す図である。この図に示すように、1フレームから10フレームにおけるMIN、SEC及びFRAMEの部分に、ディスク識別番号「123456」が繰り返し記録されている。なお、C/A(コントロール及びアドレス)の「02」はMIN、SEC及びFRAMEにディスク識別番号が記録されていることを示しており、ZEROには連続するフレームをラベル付けする番号(0〜9)が記録されている。
このように、第2の種類の光ディスクのPMAには、ディスクアトワンス(DAO)記録以外でデータの書き込みが行われたときに、そのディスクを識別するための6桁のディスク識別番号が記録されている。
そこで、このディスク識別番号を前述したディスクに固有の識別番号として利用することにより、可視画像を描画したときに識別番号を記録するステップが不要となる。
5.光ディスク記録装置の構成
図6は、本発明の光ディスクへの可視画像記録方法を実行することができる光ディスク記録装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。この構成により、前述した第1の種類の光ディスク及び第2の種類の光ディスクのいずれに対してもデータの記録再生及び可視画像の記録を行うことができる。
本実施の形態の光ディスク記録装置は、前記光ディスク1に対してデータの記録再生及び可視画像の形成を行う光ディスクドライブ装置10、及び、該光ディスクドライブ装置10に接続されたホストコンピュータやバックエンド装置等のホスト機器30で構成されている。ホスト機器30には、追記する可視画像を編集するための画像編集プログラムや光ディスク1にデータや可視画像を記録したり、光ディスク1からデータを再生するための制御プログラムが搭載されている。また、可視画像が描画形成されている光ディスク1のディスク面全体を表すイメージデータを各光ディスクの識別番号と対応付けて保存する記憶部を有している。なお、ホスト機器30の有する機能を前記光ディスクドライブ装置10に持たせるようにしてもよい。
図示するように、光ディスクドライブ装置10は、光ディスク1を回転駆動するスピンドルモータ11、光ピックアップ12、RFアンプ13、サーボ回路14、デコーダ15、アドレス検出回路16、HF信号検出回路17、制御部18、レーザーパワーを制御するALPC(Automatic Laser Power Control)回路19、バッファメモリ20、エンコーダ21、ストラテジ回路22、及び、光ピックアップ12のレーザーダイオードを駆動するレーザードライバ23を備えている。
光ピックアップ12は光ディスク1にレーザー光を照射してデータの記録及び再生を行うとともに、可視画像の形成を行う。レーザー光を光ディスク1に照射したときの戻り光受光信号(EFM変調又は8to16変調されたRF信号)は、RFアンプ13で増幅され、サーボ回路14、デコーダ15、アドレス検出回路16及びHF信号検出回路17に供給される。
サーボ回路14は、前記RFアンプ13からの信号と制御部18からの制御信号に基づいて前記スピンドルモータ11の回転制御及び前記光ピックアップ12のフォーカス制御やトラッキング制御を行う。
デコーダ15は、前記RFアンプ13から供給されるEFM変調又は8to16変調された信号を復調し、再生データを出力する。前記識別番号が前記内周側インフォメーションエリア2又は前記外周側インフォメーションエリア3に前記図2の(a)に示した直接記録により記録されているときには、このデコーダ15により前記識別番号が再生される。
アドレス検出回路16は、前記RFアンプ13から供給される信号からウォブル信号成分を抽出して前記ADIP(又はATIP)を復号し、アドレス情報(位置アドレス)を検出する。
HF信号検出回路17は、前記RFアンプ13から供給されるRF信号のエンベロープを検出して、前記制御部18に供給する。前記ADIPやバーコードを形成されていない領域は反射率が高く、それらが形成された領域は反射率が低い。従って、このHF信号検出回路17から出力される信号のエンベロープの状態から、前記図2の(b)に示したように前記識別番号をADIPの有無により符号化した場合や、前記図2の(c)に示したように前記識別番号に対応するバーコードを形成した場合には、このHF信号検出回路17の出力から前記識別番号を再生することができる。
バッファメモリ20は、ホスト機器30から供給される情報、すなわち、光ディスク1に記録すべきデータ(記録データ)及び光ディスク1に描画する可視画像のデータを記憶する。
エンコーダ21は、バッファメモリ20から読み出された記録データ又は可視画像のデータをEFM変調又は8to16変調し、ストラテジ回路22に出力する。
ストラテジ回路22は、エンコーダ21から供給された信号に時間軸補正処理等を行い、レーザードライバ23に出力する。
レーザードライバ23は、ストラテジ回路22から供給される変調された信号と、ALPC回路29の制御に基づいて、光ピックアップ12のレーザーダイオードを駆動する。
前述のように、前記光ディスク1には、前記基準角度位置を示すマークが設けられており、前記制御部28は、前記アドレス検出回路26や前記デコーダ25などからの出力に基づいて前記基準角度位置を示すマークを検出するようになされている。
光ディスク1に可視画像を形成するとき、前記制御部28は、前記基準角度位置を示すマークを検出したタイミングで、前記エンコーダ21にその周回に描画する画像データのエンコードを開始させ、その画像データに対応する可視画像の記録を開始させる。
これにより、光ディスク1の所定の位置から可視画像を形成することができる。
6.第1の種類の光ディスクを使用する場合の光ディスク記録装置の動作
前述のように、本発明の光ディスク記録装置においては、前記第1の種類の光ディスク1に最初に可視画像を記録するときに、その光ディスク1の前記内周側インフォメーションエリア2又は前記外周側インフォメーションエリア3と前記ホスト機器30にその光ディスク1に固有の識別番号を記録するようにしており、また、光ディスク1に可視画像を記録したときに、該可視画像が形成された光ディスク1のイメージデータをその光ディスク1の識別番号と対応させて前記ホスト機器30に保存するようにしている。
ここで、本発明において用いられる各種のデータを次のように定義する。
x 0:各光ディスクxに固有に与えられる識別番号(情報B)
x n:各光ディスクxのイメージデータ(情報C、ホスト機器30に保存される。)
G:イメージデータCx n中の画像データ
C’:ユーザーが追記する画像データ
B0-exist:光ディスク1に記録されている識別番号の有無を表すフラグ(「0」:無し、「1」:有り)
ここで、nは追記回数を示しており、n=0は初回記録を終了した状態、n=1は1回目の追記を終了した状態、n=kはk回目の追記を終了した状態を示している。
図7は、このような情報B(識別番号)及び情報C(可視画像が記録された光ディスクのイメージデータ)の例を示す図である。
図7における(1)は第1の光ディスク(x=1)に可視画像を初めて記録した後における前記識別番号B1 0及び可視画像が記録された第1の光ディスクのイメージデータC1 0を示している。この図に示す例では、第1の光ディスクの識別番号B1 0は「ABCDEFGH」であり、可視画像が記録されたその光ディスクのイメージデータC1 0はその識別番号に対応するファイル名「abcdefgh.bmp」とされている。
図7の(2)は該第1の光ディスクに1回目の追記を行った後のB1 0及びC1 1を示している。光ディスクの識別番号は初回記録時にのみ記録されるため、B1 0は不変である(「ABCDEFGH」)。また、一回目の追記を行った後の光ディスクのイメージデータC1 1は、前記初回記録後の光ディスクのイメージデータと同一のファイル名「abcdefgh.bmp」とされている。すなわち、前記初回記録後のイメージデータは上書きされて消去されている。
図7の(3)は第2の光ディスク(x=2)に可視画像を初めて記録したときのその光ディスクの識別番号B2 0と前記ホスト機器30に保存されるイメージデータC2 0の例を示している。この図に示した例では、識別番号B2 0は「ACEGIKMO」であり、イメージデータC2 0はそれに対応するファイル名「acegikmo.bmp」を有している。
図7の(4)は第3の光ディスク(x=3)に可視画像を初めて記録したときのその光ディスクの識別番号B3 0=「01234567」とイメージデータC3 0=「01234567.bmp」を示している。
このように、ホスト機器側では情報Bと情報Cは常に1対1の関係で存在しており、図示する例では、情報Cのファイル名はその光ディスクの識別番号と等しい名称とされている。そして、可視画像を追記したときでも、情報Cのファイル名は変えずに追記された後のイメージデータを上書きして保存している(図7の(2))。これにより、光ディスクの識別番号の名称を有するファイルを読み出せば、その光ディスクの既存画像データである情報Cを読み出して表示部に画面上に表示することができる。
なお、これに限られることはなく、情報Bと情報Cとを1対1に対応付けて記憶するものであればよい。情報Cであるファイルは、単層データ、画像データごとの複層重ね合わせ、あるいは、画像データと位置情報との組合せでもよい。
図8は、第1の種類の光ディスクを使用する場合の本発明の光ディスク記録装置における処理の流れを示すフローチャートである。なお、図8では、煩雑さを避けるため、情報Bx 0及び情報Cx nにおけるxの記載を省略している。
光ディスク1が前記光ディスクドライブ装置10に挿入されると、光ディスクドライブ装置10はそのディスクが可視画像を記録することができる第1の種類の光ディスクであるか否かを判定し、可視画像描画対応メディアでない場合は、エラー終了する。可視画像を記録することができる光ディスクであるときは、図8のフローチャートが実行される。
まず、その光ディスク1の前記内周側インフォメーションエリア2又は前記外周側インフォメーションエリア3を読み出し、前記識別情報(情報Bx 0)が記録されているか否かを判定する(ステップS1)。
情報Bx 0が記録されていないときは、前記フラグB0-existを「0」とする(ステップS2)。
情報Bx 0が記録されているときは、フラグB0-existを「1」とし(ステップS3)、該情報Bx 0を再生する(ステップS4)。
そして、前記フラグB0-exist及び情報Bx 0が再生されたときの情報Bx 0を前記ホスト機器30に送信する(ステップS5)。
前記ホスト機器30は、前記光ディスクドライブ装置10からのフラグB0-exist等の情報を受信すると(ステップS11)、受信したフラグB0-existが「0」であるか「1」であるかを判定する。
フラグB0-existが「0」のときは、未記録メディアが挿入され、初めて可視画像を記録する場合(ケース1)となり、ステップS23へ進む。
フラグB0-existが「1」のときは、同時に受信した情報Bx 0(識別番号)と同じBx 0あるいは対応する情報Cx nが自ホスト機器30に保存されているか否かを判定し(ステップS13)、保存されていれば、同じホストで可視画像を追記する場合(ケース2)となり、ステップS15に進む。保存されていなければ、ホストを変えて追記しようとしている場合(ケース3)となり、ステップS14に進んで警告表示する。
以下、各ケースについて説明する。
6−1.ケース1(光ディスクに初めて可視画像を記録する場合)
未記録メディアが挿入され、初めて可視画像を記録する場合には、ディスクに情報Bx 0は存在せず、ホスト機器30にも情報Bx 0に対応する情報Cx 0が存在しない。したがって、可視画像を編集するための画像編集プログラムの画面には既存の可視画像は表示されず(ステップS23)、ユーザは新規に画像データGを張り付け、位置や大きさや形などを編集する。あるいは、既存の情報Cを利用して、光ディスク1に記録したい画像を描画する(ステップS24)。
このようにして編集されたイメージデータをその光ディスクに対応する情報Cx 0として、ホスト機器30のメモリに記憶する(ステップS25)。
そして、該保存したイメージデータCx 0を光ディスク1に追記する可視画像のデータC’とする(ステップS26)。
次に、その光ディスク1に付与する識別番号Bx 0を作成する(ステップS27)。例えば、そのときの現在時刻などを種として発生させた乱数に基づいて識別番号を作成する。
そして、前記ステップS25で作成した情報Cx 0と前記ステップS27で作成した情報Bx 0とを対応付けて前記ホスト機器30のハードディスク装置などの記憶部に保存する(ステップS28)。すなわち、情報Cx 0をファイル名Bx 0のファイルとして保存する。このとき、前記情報Bx 0も前記ホスト機器30の記憶部に保存するとよい。
そして、前記情報Bx 0を前記光ディスクドライブ装置10へ送信する(ステップS29)。
前記光ディスクドライブ装置10はホスト機器30から受信した情報Bx 0を前記光ディスク1の前記内周側インフォメーションエリア2又は前記外周側インフォメーションエリア3に前記図2の(a)〜(c)に示したいずれかの方法で記録する(ステップS30)。
次に、前記ホスト機器30は前記光ディスク1に追記する可視画像の画像データC’を前記光ディスクドライブ装置10に送信し(ステップS21)、前記光ディスクドライブ装置10は、対応する可視画像を前記光ディスク1に記録する(ステップS22)。
6−2.ケース2(同じホスト機器を使用して可視画像を追記する場合)
次に、同じホスト機器30を使用して可視画像を追記する場合について説明する。
この場合は、光ディスクドライブ装置10で情報Bx 0を認識することができ、ホスト機器30内に情報Bx 0に対応する情報Cx nが存在している(ステップS13がYES)。例えば、2回目の描画、すなわち、1回目の追記を行う場合には、初期記録が既に行われているので、ホスト機器30には、そのときに生成された情報Bx 0とそれに対応するイメージデータCx 0が保存されている。
したがって、情報Bx 0に対応する情報Cx nを前記記憶部から読み出し(ステップS15)、光ディスク1に記録する可視画像を編集するための画像編集プログラムの編集画面に該情報Cx n(既に可視画像が記録されている光ディスク1のイメージデータ)を表示する(ステップS16)。これにより、光ディスク1に記録されている既存画像を再現することができる。
ユーザーは、該画面を使用して、イメージデータCx nの上に画像データGを張り付けたり、ホスト機器30内に保存されている他の情報Cと合成したりして編集する(ステップS17)。
そして、編集された新たなイメージデータCx n+1をホスト機器30のメモリに一時的に記録する(ステップS18)。
次に、該作成された情報Cx n+1と前記保存されていた情報Cx nとの差分C’=Cx n+1−Cx nを光ディスク1に追記する可視画像の画像データとして抽出する(ステップS19)。すなわち、新たな可視画像が追加されているイメージデータCx n+1の各ピクセルと既存のイメージデータCx nの各ピクセルとの差分をとることで、ユーザが追加したい可視画像の画像データC’を抽出する。
そして、前記編集された情報Cx n+1を情報Cx nに上書き保存して(ステップS20)、情報Bx 0に対応付ける。
次に、前記ステップS19で抽出された追記する画像データC’を前記光ディスクドライブ装置10に送信し(ステップS21)、光ディスクドライブ装置10は該画像データに基づいて可視画像を前記光ディスク1に追記する。
6−3.ケース3(ホスト機器を変えて可視画像を追記する場合)
次に、ホスト機器を変えて追記しようとした場合について説明する。
この場合には、ディスク上の情報Bx 0を再生し、ドライブから情報Bx 0を受信するもホストに情報Bx 0に対応する情報Cx nが存在しない(ステップS13がNO)。したがって、対応する情報Cx nのイメージデータもロードできず、ディスク上の既存画像を画面上に再現することができない。よって、追記不可能となり、その旨を警告するメッセージを表示して処理を終了する(ステップS14)。
7.第2の種類の光ディスクを使用する場合の光ディスク記録装置の動作
前述のように、第2の種類の光ディスクを使用する場合には、該第2の種類の光ディスクのPMAに記録されているディスク識別番号を前述した識別番号(情報B)として使用する。
図9は、第2の種類の光ディスクを使用する場合の本発明の光ディスク記録装置における処理の流れを示すフローチャートである。
第2の種類の光ディスクに可視画像を描画する処理の開始が指示されると、まず、ホスト機器30は、光ディスクドライブ装置10に対し挿入されている光ディスクの情報Bの取得を要求する(ステップS51)。
これに応じて、光ディスクドライブ装置10は挿入されている第2の種類の光ディスクのデータ層に記録されているPMAエリアの再生を行う(ステップS52)。
そして、PMAが存在するか否かを判定する(ステップS53)。
挿入されている第2の種類の光ディスクが全く未使用のものであるとき、及び、その光ディスクがディスクアトワンス記録されたものであるときには、PMAエリアが存在しないので(ステップS53がNO)、光ディスクドライブ装置10はホスト機器30に対してエラー信号を返送する(ステップS54)。これを受けてホスト機器30は、ユーザに対して警告を表示し(ステップS55)、処理を終了する。例えば、ユーザに対し、「次回に、追記が正常に行われない可能性があります。データ記録を行ってから画像を記録して下さい。」といった内容の警告を行う。あるいは、画像記録を強行するか否かをユーザに選択させ、強行することが選択された場合には、少量のダミーデータをデータ層に記録してPMAエリアを作成する処理を行うようにしてもよい。
一方、PMAが存在するときは(ステップS53がYES)、光ディスクドライブ装置10はPMAに記録されているディスク識別番号(情報B)を取得し、ホスト機器30に転送する(ステップS56)。
ホスト機器30は、光ディスクドライブ装置10から転送されてきた情報Bに対応する情報が自機内に保存されているか否かを判定する(ステップS57)。
その結果、情報Bに対応する情報が保存されている場合には(ステップS57)、前記図8におけるケース2(同じホスト機器を使用して可視画像を記録する場合)のステップS15〜S20の処理と同じ処理を実行する(ステップS58)。すなわち、前記情報B(Bx 0)からそれに対応するイメージデータCx nを前記記憶部から読み出し、画像編集プログラムの編集画面にそのイメージデータCx nを表示し、ユーザによる画像の追加などの編集処理が行われた結果である新たなイメージデータCx n+1を得、光ディスクに追記する可視画像のデータC’として差分のデータを抽出し(C’=Cx n+1−Cx n)、新たなイメージデータCx n+1をCx nに上書き保存する。
一方、情報Bが保存されていないときは(ステップS57がNO)、前記図8におけるケース1(初めて可視画像を記録する場合)のステップS23〜S26及びS28の処理を実行する(ステップS59)。すなわち、この場合はデータは記録されておりPMAは記録されているものの、可視画像が描画されていないので、画像編集プログラムに編集画面にブランク状態の光ディスク面が表示され、ユーザによる画像の追加などの編集処理が行われた結果のイメージデータCx 0を得、該イメージデータCx 0を光ディスクに追記する可視画像のデータC’とし(C’=Cx 0)、前記情報B(Bx 0)と対応付けてCx 0を記憶部に保存する。
前記ステップS58あるいはS59を実行した後、前記ホスト機器30は光ディスクに追記する可視画像のデータC’を光ディスクドライブ装置10に送信し(ステップS60)、光ディスクドライブ装置10は該データC’を前記第2の種類の光ディスクの画像描画層に記録する(ステップS61)。
このようにして、第2の種類の光ディスクに可視画像を記録することができる。
本発明において使用する第1の種類の光ディスクの一実施の形態の構造を示す図である。 識別番号を第1の種類の光ディスクに記録する方法について説明するための図であり、(a)は識別番号を記録領域に直接記録する場合、(b)は記録領域のトラックを所定長ごとに分割して区分を1ビットとして記録する場合、(c)は識別番号に対応するバーコードを可視画像記録の手法によって記録領域に形成する場合を示している。 本発明において使用する第2の種類の光ディスクの層構造を示す図であり、(a)はCDRタイプのデュアルレイヤー光ディスクの層構造を示す図、(b)はCDR−DVDR混合タイプのデュアルレイヤー光ディスクの層構造を示す図である。 サブコードについて説明するための図であり、(a)はサブコードの構造を示す図、(b)はサブコードQチャンネルのフレーム構造を示す図である。 PMAのサブコードQチャンネルにディスク識別番号が記録されている様子を示す図である。 本発明の光ディスク記録装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 各光ディスクに固有に与えられる識別番号及びホスト機器に保存されるイメージデータについて説明するための図である。 第1の種類の光ディスクを使用する場合の本発明の光ディスク記録装置における処理の流れを示すフローチャートである。 第2の種類の光ディスクを使用する場合の本発明の光ディスク記録装置における処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1:光ディスク、2:内周側インフォメーションエリア、3:外周側インフォメーションエリア、4:可視画像記録領域、10:光ディスクドライブ装置、11:スピンドルモータ、12:光ピックアップ、13:RFアンプ、14:サーボ回路、15:デコーダ、16:アドレス検出回路、17:HF信号検出回路、18:制御部、19:ALPC回路、20:バッファメモリ、21:エンコーダ、22:ストラテジ回路、23:レーザードライバ、30:ホスト機器

Claims (16)

  1. ホスト機器を用いて編集された可視画像を光ディスクにレーザーを使用して形成する可視画像記録方法であって、
    編集する工程により編集された可視画像が形成されている光ディスクのイメージデータをその光ディスクに固有の識別番号と対応付けて前記ホスト機器に記憶する工程と、
    光ディスクから前記識別番号を読み出す工程と、
    前記ホスト機器から該読み出された識別番号に対応付けられている最新の前記イメージデータを読み出し、編集画面に表示する工程と、
    前記編集画面で、該編集画面に表示されている前記イメージデータと、その光ディスクに追加して形成する可視画像に対応するイメージデータとを編集する工程と、
    前記編集画面における編集に対応してその光ディスクに追加して形成する可視画像をその光ディスクに形成する工程と
    を含むことを特徴とする光ディスクへの可視画像記録方法。
  2. 光ディスクに最初にレーザーを使用して可視画像を形成するときに、その光ディスクに固有の識別番号をその光ディスクの所定の領域に記録する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の光ディスクへの可視画像記録方法。
  3. 前記光ディスクには、可視画像を形成するための可視画像記録領域と、ディスクの最内周部又は最外周部の少なくとも一方にあらかじめ溝を彫る方法によって螺旋状に形成された複数のトラックを有する記録領域とが設けられており、
    前記可視画像記録領域には前記溝は形成されておらず、
    前記記録領域は前記識別番号が記録される領域である
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ディスクへの可視画像記録方法。
  4. 前記識別番号を記録する工程は、前記識別番号を所定の符号化方法によって符号化し、該符号に従って前記記録領域のトラックにマークとスペースを交互に形成する工程であることを特徴とする請求項3記載の光ディスクへの可視画像記録方法。
  5. 前記識別番号を記録する工程は、前記識別番号の各ビットを前記記録領域のトラックを所定長ごとに分割した区分にそれぞれ割り当て、該区分をそのビットの値に応じて光学的に差別化できる状態に形成する工程であることを特徴とする請求項3記載の光ディスクへの可視画像記録方法。
  6. 前記識別番号を記録する工程は、前記識別番号に対応するバーコードを前記記録領域に放射状に形成する工程であることを特徴とする請求項3記載の光ディスクへの可視画像記録方法。
  7. 前記識別番号は、その光ディスクのプログラムメモリ領域に記録されているディスク識別番号であることを特徴とする請求項1記載の光ディスクへの可視画像記録方法。
  8. 前記記憶する工程において、前記可視画像が形成されている光ディスクのイメージデータをその光ディスクに固有の識別番号に対応付けてホスト機器に記憶した後には、それ以前にその光ディスクの識別番号に対応付けて記憶されていたイメージデータは消去されていることを特徴とする請求項1記載の光ディスクへの可視画像記録方法。
  9. 光ディスクにレーザーを使用して可視画像を形成することができる光ディスク記録装置であって、
    光ディスクにレーザーを使用して可視画像を形成するときに、該可視画像が形成されている光ディスクのイメージデータをその光ディスクに固有の識別番号と対応付けてホスト機器又は光ディスクドライブ装置に記憶する手段と、
    光ディスクから前記識別番号を読み出す手段と、
    該読み出された識別番号に対応付けられている最新の前記イメージデータを前記ホスト機器又は光ディスクドライブ装置から読み出し、その光ディスクに可視画像を形成するための編集画面に表示する手段と、
    前記編集画面における編集に対応してその光ディスクに追加して形成する可視画像をその光ディスクに形成する手段と
    を有することを特徴とする光ディスク記録装置。
  10. 光ディスクに最初に可視画像を形成するときに、その光ディスクに固有の識別番号をその光ディスクの所定の領域に記録する手段を有することを特徴とする請求項9記載の光ディスク記録装置。
  11. 前記光ディスクには、可視画像を形成するための可視画像記録領域と、ディスクの最内周部又は最外周部の少なくとも一方にあらかじめ溝を彫る方法によって螺旋状に形成された複数のトラックからなる記録領域とが設けられており、
    前記可視画像記録領域には前記溝は形成されておらず、
    前記記録領域は前記識別番号が記録される領域である
    ことを特徴とする請求項10記載の光ディスク記録装置。
  12. 前記識別番号を記録する手段は、前記識別番号を所定の符号化方法によって符号化し、該符号に従って前記記録領域のトラックにマークとスペースを交互に形成する手段であることを特徴とする請求項11記載の光ディスク記録装置。
  13. 前記識別番号を記録する手段は、前記識別番号の各符号ビットを前記記録領域のトラックを所定長ごとに分割した区分にそれぞれ割り当て、該区分をそのビットの値に応じて光学的に差別化できる状態に形成する手段であることを特徴とする請求項11記載の光ディスク記録装置。
  14. 前記識別番号を記録する手段は、前記識別番号に対応するバーコードを前記記録領域に放射状に形成する手段であることを特徴とする請求項11記載の光ディスク記録装置。
  15. 前記識別番号は、その光ディスクのプログラムメモリ領域に記録されているディスク識別番号であることを特徴とする請求項9記載の光ディスク記録装置。
  16. 前記記憶する手段は、前記可視画像が形成されている光ディスクのイメージデータをその光ディスクに固有の識別番号に対応付けてホスト機器又は光ディスクドライブ装置に記憶するときに、それ以前にその光ディスクの識別番号に対応付けて記憶されていたイメージデータを消去するものであることを特徴とする請求項9記載の光ディスク記録装置。
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