JP2001344760A - 光ディスク装置および光ディスクのセキュリティ方法 - Google Patents

光ディスク装置および光ディスクのセキュリティ方法

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JP2001344760A
JP2001344760A JP2000167880A JP2000167880A JP2001344760A JP 2001344760 A JP2001344760 A JP 2001344760A JP 2000167880 A JP2000167880 A JP 2000167880A JP 2000167880 A JP2000167880 A JP 2000167880A JP 2001344760 A JP2001344760 A JP 2001344760A
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Hiroshi Shimada
浩 島田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、光ディスクの再生装置において、機
密漏洩防止のために、第三者による情報の読み出しを確
実に防止できるようにすることを最も主要な特徴とす
る。 【解決手段】たとえば、装置全体の制御をつかさどるシ
ステムコントローラ16に、光源21を発光させるため
の光源駆動回路22を接続する。そして、この光源駆動
回路22を制御し、光源21を発光させることによっ
て、光ディスク11上の反射率が変化していない部分の
記録層の反射率を変化させる。こうして、光ディスク1
1を処分などする際には、人為的な破壊なしに、光ディ
スク11上に記録されている情報そのものを破壊するこ
とによって、光ディスク11上に記録されている情報の
読み出しを不可能にする構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク装置
および光ディスクのセキュリティ方法に関するもので、
特に、記録層の反射率(レーザビームの透過率)を変え
ることによって情報を記録する、CD(Compact
Disc)−R(Recordable)などの光デ
ィスクを再生する光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、照射される光の量(強
さ)に応じて、記録層の反射率を変化させることにより
情報を記録するCD−R、CD−RW(Read Wr
ite)、DVD(Digital Versatil
e Disc)−RAM(Random Access
Memory)、DVD−RW、DVD+RWなどの
光ディスクが実用化されている。
【0003】この種の光ディスクに情報を書き込む記録
装置の場合、出射光量の大きい第一の出射光量のレーザ
ビームと出射光量の小さい第二の出射光量のレーザビー
ムとを用意し、光ディスクに情報を書き込む際には、記
録する情報に応じて、光ディスクに照射するレーザビー
ムの出射光量を変化させるようになっている。
【0004】図4は、CD−Rを例に、光ディスクに対
する情報の書き込みにかかる動作(記録動作)の概要を
示すものである。
【0005】たとえば、出射光量の大きい第一の出射光
量のレーザビームを光ディスクに照射すると、光ディス
クの記録層が反応し、反射率が変化する。一方、出射光
量の小さい第二の出射光量のレーザビームを光ディスク
に照射すると、光ディスクの記録層は反応せず、反射率
も変化しない。
【0006】すなわち、光ディスクに記録する情報をレ
ーザビームの出射光量101に変換し、回転する光ディ
スクに照射すると、光ディスクの記録層102には反射
率が変化した部分(記録ピット)102aと、変化して
いない部分(ランド)102bとが形成される。つま
り、記録する情報は、記録層102の反射率の変化とし
て、光ディスク上に書き込まれることになる。
【0007】なお、光ディスクの記録層には、通常、ス
パイラル状の一本のグルーブが設けられており、このグ
ルーブ(または、グルーブとグルーブとの間のランドの
両方)を記録トラックとして情報の書き込みが行われ
る。
【0008】このようにして情報の書き込みがなされた
光ディスクを再生するときには、上記第二の出射光量の
レーザビームを光ディスクに照射する。そして、光ディ
スクからの反射ビームの光量の変化を観測する。第一の
出射光量のレーザビームが照射された部分(記録ピット
102a)と、第二の出射光量のレーザビームが照射さ
れた部分(ランド102b)とでは、記録層102の反
射率が異なる。そのため、この再生モード時の反射光量
の変化を、記録モード時の出射光量101の変化(記録
する情報)に応じた再生信号として得ることができる。
【0009】なお、再生モード時には記録層が反応しな
い第二の出射光量のレーザビームを照射するため、光デ
ィスク上にすでに記録されている情報を書き換えてしま
うことはない。
【0010】ところで、上記した光ディスクのうち、C
D−RW、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+R
Wなどは消去可能型または書き換え可能型の光ディスク
であり、当然、機密保持のために記録されている情報を
消去したい場合には自由に消去することが可能となって
いる。
【0011】また、CD−Rは一度だけ情報の書き込み
が可能な追記型の光ディスクであり、情報を消去および
書き換えることができない。この追記型の光ディスクの
場合、記録されている情報の物理的な消去は不可能であ
るが、OSTA(Optical Storage T
echnology Association)が推奨
するUDF(Universal Disc Form
at)などにしたがって、ディスク管理情報に消去済み
のデータを書き込むことにより、見かけ上、情報を消去
する(たとえば、再生装置では読み出せなくする)こと
が可能となっている。
【0012】ただし、この方法の場合、記録されている
情報が実際に消去されているわけではないので、何らか
の方法により読み出すことが可能であり、機密漏洩防止
としては完全でない。
【0013】その対策として、すでに記録されている情
報の上に、さらに別の情報を上書きし、読み出しを不可
能にする方法も提案されている(たとえば、特開平10
−303365号公報参照)。
【0014】しかしながら、先の消去可能型または書き
換え可能型の光ディスクにおいて、記録されている情報
を消去して読み出しを不可能にする方法の場合も、追記
型の光ディスクにおいて、情報を上書きして読み出しを
不可能にする方法の場合も、ともに、光ディスク上に情
報を書き込むための記録機能を備えた装置でなければ、
これを実現することはできない。
【0015】光ディスクの再生のみを行う再生装置は、
情報を消去し、または、書き換え、もしくは、上書きを
可能とする、第一の出射光量のレーザビームを照射でき
るだけのレーザを備えていないのが一般的である。した
がって、記録機能を備えた装置を有していないユーザの
場合、ユーザ以外の第三者による情報の読み出しを不可
能にするには、光ディスクを割ったり、傷を付けたりす
るなどの人為的な破壊による以外、機密漏洩防止のため
の有効な方法がなかった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、記録機能を備えた装置を有していないユー
ザの場合、光ディスクを処分などする際には、人為的な
破壊による以外には情報の漏洩を防止する有効な方法が
ないという問題があった。
【0017】そこで、この発明は、記録機能の有無にか
かわらず、人為的な破壊なしに第三者による情報の読み
出しを確実に防止でき、セキュリティ性を格段に向上さ
せることが可能な光ディスク装置および光ディスクのセ
キュリティ方法を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の光ディスク装置にあっては、少なくと
も光ディスク上に記録されている情報を再生するための
再生回路を備えたものであって、前記光ディスク上に記
録されている情報のうち特定部分を一括して物理的に破
壊する情報破壊手段を設け、前記情報破壊手段によっ
て、前記光ディスク上に記録されている情報の、前記再
生回路による再生を不可能にすることを特徴とする。
【0019】また、この発明の光ディスク装置にあって
は、記録層の反射率を変化させることによって情報が記
録された光ディスクにレーザ光を照射し、前記記録層か
らの反射光を受光して電気信号に変換する光学式ピック
アップと、この光学式ピックアップより出力される電気
信号から前記光ディスク上に記録されている情報を再生
する再生回路と、前記光ディスク上に記録されている情
報のうち特定部分を一括して物理的に破壊して、前記再
生回路による再生を不可能にするための発光手段と、こ
の発光手段の駆動を制御するための制御回路とを具備し
たことを特徴とする。
【0020】また、この発明の光ディスク装置にあって
は、記録層の反射率を変化させることによって情報が記
録された光ディスクにレーザ光を照射し、前記記録層か
らの反射光を受光して電気信号に変換する光学式ピック
アップと、この光学式ピックアップより出力される電気
信号から前記光ディスク上に記録されている情報を再生
する再生回路と、前記光ディスク上に記録されている情
報のうち特定部分を一括して物理的に破壊して、前記再
生回路による再生を不可能にするための発熱手段と、こ
の発熱手段の駆動を制御するための制御回路とを具備し
たことを特徴とする。
【0021】さらに、この発明の光ディスクのセキュリ
ティ方法にあっては、光ディスク上に記録されている情
報のうち特定部分を一括して物理的に破壊する光源また
は熱源を用い、前記光ディスク上に記録されている情報
の、再生回路による再生を不可能にすることを特徴とす
る。
【0022】この発明の光ディスク装置および光ディス
クのセキュリティ方法によれば、光ディスクを処分など
する際には、光ディスク上に記録されている情報そのも
のを破壊できるようになる。これにより、たとえ如何な
る方法によっても、光ディスク上に記録されている情報
の読み出しを不可能にすることが可能となるものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0024】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態にかかる光ディスク装置の構成例(再生装置
の機能ブロック)を示すものである。なお、ここでは、
CD−R再生装置を例に説明する。
【0025】このCD−R再生装置において、光ディス
ク(CD−R)11は、たとえば、スピンドルモータ1
2によって線速度一定(CLV)となるように回転され
る。この光ディスク11には、記録する情報に応じて記
録層の反射率(レーザビームの透過率)を変化させるこ
とにより、あらかじめ情報が書き込まれている(図4参
照)。
【0026】そして、情報の再生動作時には、その回転
する光ディスク11に対して、光学ピックアップヘッド
(PUH)13より、再生用のレーザビーム(記録用の
第一の出射光量のレーザビームよりも出射光量の小さい
第二の出射光量のレーザビーム)が照射されるようにな
っている。
【0027】PUH13は、レーザダイオード(図示し
ていない)から出射されたレーザビームを光ディスク1
1の記録層面に照射するとともに、光ディスク11の記
録層面で反射されたレーザビーム(反射ビーム)を受光
し、その光量の変化を電気信号として読み取って、光デ
ィスク再生回路14に出力するようになっている。
【0028】また、PUH13は、光ディスク11の下
方部に設けられ、送りモータ15によって、光ディスク
11の半径方向(図示矢印方向)に移動できるように構
成されている。
【0029】なお、PUH13では、たとえば、光ディ
スク11からの反射ビームをもとに、光ディスク11上
の記録層面にレーザビームの焦点を結ばせるフォーカシ
ング・サーボ、および、記録層内の記録トラックにレー
ザビームを追従させるトラッキング・サーボが行われる
ようになっている。
【0030】光ディスク再生回路14は、PUH13か
らの電気信号にもとづいて、上記スピンドルモータ12
および上記送りモータ15の駆動を制御するとともに、
光ディスク11上に記録されている情報を再生して、装
置全体の制御をつかさどるシステムコントローラ(制御
回路)16に出力するものである。
【0031】システムコントローラ16は、ユーザによ
る再生動作の指示の入力にともなって上記光ディスク再
生回路14を制御するものであり、また、上記光ディス
ク再生回路14にて再生された情報をユーザに出力する
ようになっている。
【0032】システムコントローラ16には、さらに、
上記光ディスク再生回路14による、光ディスク11上
に記録されている情報の読み出し(再生動作)を不可能
にするための、光源21とこの光源21を発光させるた
めの光源駆動回路22とからなる情報破壊手段(発光手
段)が接続されている。
【0033】光源21は、システムコントローラ16に
対する、光ディスク11上に記録されている情報の読み
出しを不可能にする旨のユーザからの指示の入力に応じ
て、光源駆動回路22によって駆動されるものであり、
たとえば、光ディスク11のある特定の部分に対し、記
録用の第一の出射光量のレーザビームと同程度の光量の
光(記録層に反射率の変化を生じさせることができる波
長をもつ光)を照射するようになっている。
【0034】ここで、上記した光ディスク11の概略構
成について簡単に説明する。
【0035】たとえば、CD−Rの場合、ポリカーボネ
イトからなる基台上に、有機色素膜からなる記録層が設
けられてなるとともに、金または銀などからなる反射層
を介して、保護層により被覆されてなる構成とされてい
る。
【0036】記録層には、その内周から外周に向かって
一本の記録トラックがスパイラル状に形成されている。
記録トラックは、凹状のグルーブトラックとグルーブト
ラック間の凸状のランドトラックとからなっている。
【0037】また、記録トラックは、セクタ(Sect
or)ごとにいくつかの領域に分割されている。各セク
タは、2048バイト分の情報の記録領域(トラック
長)をそれぞれ有して構成されている。
【0038】CD−Rでは、パケット(Packet)
と呼ばれる単位で情報の書き込みが行われるようになっ
ており、このパケットは最小の場合でも8セクタ(最小
の単位)で構成される。その場合、1セクタあたりの情
報の時間を1/75secとすると、1パケット(8セ
クタ)では106.7(1/75sec×8)msec
の時間の情報となる。したがって、所定のCDのフォー
マットによって、1.2m/secの線速度で情報を記
録した場合、1パケット(8セクタ)につき、128
(106.7msec×1.2m/sec)mmの長さ
の記録領域が必要になる。
【0039】記録トラックは、最内周部の円周が125
mmであり、最外周部の円周が377mmとなってい
る。これにより、光ディスク11の内周部に対しては、
光ディスク11の一回転中に1箇所でも情報の読み出し
を不可能にする再生不可能領域を形成することで、たと
え最小の単位で記録された情報であっても、その読み出
しを確実に阻止できるようになる。また、外周部に対し
ては、光ディスク11の一回転中の3箇所程度に等間隔
に情報の読み出しを不可能にする再生不可能領域を形成
することで、たとえ最小の単位で記録された情報であっ
ても、その読み出しを確実に阻止できるようになる。
【0040】次に、上記した構成におけるCD−R再生
装置によって、光ディスク11上に記録されている情報
の読み出しを不可能にするための方法について説明す
る。
【0041】CD−Rなどの追記型の光ディスク11
は、上述したように、すでに記録されている情報を消去
および書き換えることができない。そこで、光ディスク
11を処分などする場合において、光ディスク11上に
記録されている情報の読み出しを不可能にする旨の指示
がユーザにより入力されると、システムコントローラ1
6は光源駆動回路22を制御して、光源21を発光させ
る。
【0042】すると、光源21からの光が、光ディスク
11のある特定の部分に照射されることにより、たとえ
ば図2に示すように、情報の読み出しを不可能にする再
生不可能領域11aが形成される。すなわち、光源21
からの光が照射された部分の、記録されている情報に応
じて記録層の反射率がすでに変化している部分(たとえ
ば、図4の記録ピット102a)を除く、反射率が変化
していない部分(たとえば、図4のランド102b)の
記録層が光源21からの光に反応し、その反射率が変化
していない部分の反射率が変化する。
【0043】その結果、光ディスク11上に記録されて
いる情報の一部が、広範囲にわたって物理的に破壊(消
去)され、たとえ何人が、如何なる方法を用いたとして
も、エラーとなって、少なくとも再生不可能領域11a
内の情報を読み出すことは絶対に不可能となる。
【0044】この実施形態の場合、光ディスク11を再
利用することが目的ではないので、光ディスク11の全
面に光源21からの光を照射する必要はなく、たとえ
ば、再生不可能領域11aは再生装置が備える訂正能力
が無効となる程度、つまり、最小の単位で記録された情
報の読み出しを確実に阻止できる程度に形成されるもの
であれば良い。
【0045】通常、システムコントローラ16は、光デ
ィスク11上に記録されている情報から、どの程度の再
生不可能領域11aを形成すれば、すべての情報を読み
出し不可能にできるか判断できる。したがって、光源2
1を発光させるタイミングを、光ディスク11上に記録
されている情報に応じて制御するようにした場合には、
必要最小限の再生不可能領域11aの形成により、光デ
ィスク11上に記録されているすべての情報を完全に読
み出し不可能にすることができる。
【0046】なお、光源21を発光させることによって
再生不可能領域11aを形成した後においては、システ
ムコントローラ16により、光ディスク再生回路14を
制御することによって、光ディスク11上に記録されて
いる情報が読み出し不可能になったかを実際に確認でき
る。
【0047】上記したように、光ディスクを処分などす
る際には、光ディスク上に記録されている情報そのもの
を破壊できるようにしている。
【0048】すなわち、光ディスクの再生装置に光源を
設け、この光源からの光の照射によって、光ディスク上
の反射率が変化していない部分の記録層の反射率を変化
させるようにしている。これにより、記録機能を備えて
いない再生装置であっても、光ディスク上に記録されて
いる情報を物理的に破壊できるようになる。したがっ
て、たとえ如何なる方法によっても、光ディスク上に記
録されている情報の読み出しを不可能にすることが可能
となり、機密漏洩防止の点からも、セキュリティ性を格
段に向上できるようになるものである。
【0049】特に、記録機能を備えた装置を有していな
いユーザにとっては、光ディスクを割ったり、傷を付け
たりするなどの人為的な破壊によらず、ユーザ以外の第
三者に対する機密漏洩防止が可能となり、非常に利便性
の高いものとすることができる。
【0050】なお、上記した第1の実施形態において
は、光ディスクに光を照射することによって、光ディス
ク上に記録されている情報を破壊するようにした場合に
ついて説明したが、これに限らず、たとえば熱を加える
ことによっても、光ディスク上に記録されている情報を
破壊することは可能である。
【0051】(第2の実施形態)図3は、本発明の第2
の実施形態にかかる光ディスク装置の構成例(再生装置
の機能ブロック)を示すものである。なお、ここでは、
CD−R再生装置を例に、光ディスクを加熱することに
よって記録されている情報を物理的に破壊するように構
成した場合について説明する。
【0052】この場合、ヒータなどの熱源31とこれを
発熱させるための熱源駆動回路32とからなる情報破壊
手段(発熱手段)が、上記発光手段の代わりに、システ
ムコントローラ16に接続されてなる構成とされてい
る。その他の構成については、図1に示した再生装置の
場合と基本的に同じなので、ここでの詳細な説明は割愛
する。
【0053】熱源31は、システムコントローラ16に
対する、光ディスク11上に記録されている情報の読み
出しを不可能にする旨のユーザからの指示の入力に応じ
て、熱源駆動回路32によって駆動されるものであり、
たとえば、局所的に300℃程度の温度(記録層に反射
率の変化を生じさせることができる温度)になるよう
に、光ディスク11を加熱するようになっている。
【0054】このような構成によっても、上述した第1
の実施形態の場合と略同様に、熱源31を発熱させて光
ディスク11を加熱し、反射率が変化していない部分の
記録層を反応させて再生不可能領域を形成することによ
り、人為的な破壊によらず、光ディスク11上に記録さ
れているすべての情報を完全に読み出し不可能にするこ
とができる。
【0055】また、いずれの実施形態の場合において
も、CD−Rを再生するCD−R再生装置に限らず、た
とえば、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RW、
DVD+RWなどの、情報の消去、または、書き換え、
もしくは、上書きを可能とする光ディスクを再生する各
種の再生装置にも同様に適用できる。この種の再生装置
にあっては、機密漏洩防止のために、再生装置による情
報の読み出しを不可能にする場合において、光ディスク
を再利用することを考慮して、光ディスクの全面に再生
不可能領域の形成を行うのが望ましい。
【0056】また、情報の再生だけを行う再生装置に限
らず、たとえば記録機能を備える装置にも同様に適用で
きる。この場合、情報の消去、または、書き換え、もし
くは、上書きを可能とする光ディスクに対して、短時間
に、情報の読み出しを不可能にすることができ、機密漏
洩防止のためには、PUHを用いて、情報の消去、また
は、書き換え、もしくは、上書きを行うよりも効率が良
い。
【0057】さらには、機密漏洩防止のために、記録さ
れている情報の破壊だけを行う専用の装置、つまり再生
機能や記録機能を備えていない情報破壊装置として構成
することも可能である。
【0058】その他、本願発明は、上記各実施形態に限
定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱し
ない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、
上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、
開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせに
より種々の発明が抽出され得る。たとえば、各実施形態
に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除さ
れても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題
の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べら
れている効果の少なくとも1つが得られる場合には、こ
の構成要件が削除された構成が発明として抽出され得
る。
【0059】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、記録機能の有無にかかわらず、人為的な破壊なしに
第三者による情報の読み出しを確実に防止でき、セキュ
リティ性を格段に向上させることが可能な光ディスク装
置および光ディスクのセキュリティ方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる光ディスク装
置の構成例を示す概略ブロック図。
【図2】同じく、情報の読み出しを不可能にするための
方法について説明するために示す光ディスクの概略平面
図。
【図3】本発明の第2の実施形態にかかる光ディスク装
置の構成例を示す概略ブロック図。
【図4】従来技術とその問題点を説明するために、光デ
ィスクに対する情報の記録にかかる動作の概要を示す概
略図。
【符号の説明】
11…光ディスク(CD−R) 11a…再生不可能領域 12…スピンドルモータ 13…光学ピックアップヘッド(PUH) 14…光ディスク再生回路 15…送りモータ 16…システムコントローラ 21…光源 22…光源駆動回路 31…熱源 32…熱源駆動回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも光ディスク上に記録されてい
    る情報を再生するための再生回路を備えた光ディスク装
    置であって、 前記光ディスク上に記録されている情報のうち特定部分
    を一括して物理的に破壊する情報破壊手段を設け、 前記情報破壊手段によって、前記光ディスク上に記録さ
    れている情報の、前記再生回路による再生を不可能にす
    ることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記光ディスクは記録層を有し、この記
    録層の反射率を変化させることで情報の書き込みが行わ
    れてなるものであることを特徴とする請求項1に記載の
    光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記情報破壊手段は、前記光ディスクの
    ある特定部分に光を照射するための光源を備えてなるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記光源は、前記記録層に反射率の変化
    を生じさせることができる波長を有して発光することを
    特徴とする請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記情報破壊手段は、前記光ディスクの
    ある特定部分を加熱するための熱源を備えてなることを
    特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記熱源は、前記記録層に反射率の変化
    を生じさせることができる温度を有して発熱することを
    特徴とする請求項5に記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 記録層の反射率を変化させることによっ
    て情報が記録された光ディスクにレーザ光を照射し、前
    記記録層からの反射光を受光して電気信号に変換する光
    学式ピックアップと、 この光学式ピックアップより出力される電気信号から前
    記光ディスク上に記録されている情報を再生する再生回
    路と、 前記光ディスク上に記録されている情報のうち特定部分
    を一括して物理的に破壊して、前記再生回路による再生
    を不可能にするための発光手段と、 この発光手段の駆動を制御するための制御回路とを具備
    したことを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記発光手段は、前記光ディスクのある
    特定部分に光を照射するための光源を備えてなり、前記
    光源は、前記記録層に反射率の変化を生じさせることが
    できる波長を有して発光することを特徴とする請求項7
    に記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 記録層の反射率を変化させることによっ
    て情報が記録された光ディスクにレーザ光を照射し、前
    記記録層からの反射光を受光して電気信号に変換する光
    学式ピックアップと、 この光学式ピックアップより出力される電気信号から前
    記光ディスク上に記録されている情報を再生する再生回
    路と、 前記光ディスク上に記録されている情報のうち特定部分
    を一括して物理的に破壊して、前記再生回路による再生
    を不可能にするための発熱手段と、 この発熱手段の駆動を制御するための制御回路とを具備
    したことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記発熱手段は、前記光ディスクのあ
    る特定部分を加熱するための熱源を備えてなり、前記熱
    源は、前記記録層に反射率の変化を生じさせることがで
    きる温度を有して発熱することを特徴とする請求項9に
    記載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記光ディスク上に記録されている情
    報の特定部分を一括して物理的に破壊した後、前記再生
    回路によって、前記光ディスク上に記録されている情報
    の特定部分が実際に読み出し不可能になったことを確認
    するように制御されることを特徴とする請求項1乃至1
    0のいずれかに記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 光ディスク上に記録されている情報の
    うち特定部分を一括して物理的に破壊する光源または熱
    源を用い、前記光ディスク上に記録されている情報の、
    再生回路による再生を不可能にすることを特徴とする光
    ディスクのセキュリティ方法。
  13. 【請求項13】 前記光ディスク上に記録されている情
    報の特定部分を一括して物理的に破壊した後、前記再生
    回路を備えた光ディスク装置を用いて、前記光ディスク
    上に記録されている情報の特定部分が実際に読み出し不
    可能になったことを確認するようにしたことを特徴とす
    る請求項12に記載の光ディスクのセキュリティ方法。
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