JP4698319B2 - ウェットワイパー - Google Patents

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Description

本発明は、各種表面を清浄化し、あるいは、殺菌、除菌、帯電防止、防曇、防汚等の機能を被清浄物に付与するウェットワイパーに関する。
平滑な表面を有するガラス、金属、プラスチックス、塗膜等といった表面や人体表面等の清浄化のための払拭用具として各種ウェットワイパー(湿潤性ワイパー、ウエットティッシュなどとも呼ばれる)が知られている。これ等ウェットワイパーは、用途に応じて選定された清浄剤等からなる配合成分を媒体に溶解または分散することにより調製した薬液組成物(機能性含浸液)を紙や布等の基材に含浸させたものである。
ウェットワイパーは使用時まで薬液組成物により湿潤状態にあるもので、媒体を乾燥除去した乾燥ワイパー(ドライワイパー)と区別される。ウェットワイパーは、使用に際しては、拭くだけで薬液と基材の作用により清浄、殺菌、除菌、帯電防止、防曇、防汚等の目的が達せられ、クリーニング操作等が非常に簡便に行えるのがその特徴である。
このようにウェットワイパーを用いることで作業の簡便化が達せられるが、クリーニング操作時に適正量の機能性含浸液が繊維シートから溶出されないと十分な洗浄力や目的とする機能が得られなかったり、あるいは機能性含浸液が出過ぎて払拭表面がべたついたり拭き残りとして残りかえって払拭表面が汚れてしまうため適切な繊維シートの選択が必要である。また、湿潤時の繊維シートの強度が十分でないと払拭時にウェットワイパーが変形しやすく撚れてしまうなど形状安定性の面で使い勝手が悪くなるため強度のある繊維シートを用いることが好ましい。
特許文献1には極細割繊短繊維と吸水性を有する短繊維とからなる繊維シートを用いたウェットワイパーが開示されているが、吸水性の天然繊維や再生繊維を用いた場合、湿潤時の繊維シートの強度が低いという問題があった。また、吸水性の合成繊維を用いても分割繊維ではないため吸水能力が十分ではないという問題があった。
特許文献2には合成繊維と親水性短繊維とからなる繊維シートを用いたウェットワイパーが開示されているが、親水性短繊維として天然繊維や再生繊維を用いているため湿潤時の繊維シートの強度が低いという問題点があった。
特許文献3には親水性繊維と分割型複合繊維とからなる繊維シートを用いたウェットワイパーが開示されているが、親水性繊維として天然繊維や再生繊維を用いているため湿潤時の繊維シートの強度が低いという問題点があった。
この様にこれまでのウェットワイパーに関する技術では、適度の吸液性能を有し、湿潤時の繊維シートの強度が強いものは存在しなかった。
特開平10−280262号公報 特開2001−336056号公報 特開2001−190469号公報
本発明は、ガラス、金属、プラスチックス、塗膜等といった表面や人体表面を簡便に拭き残りなく清浄にすることができ湿潤時の形状安定性に優れるウェットワイパーを提供することを目的とする。
本発明者は、機能性含浸液を含浸させたウェットワイパーについて、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、機能性含浸液を特定の繊維シートに含浸させたウェットワイパーが驚くべき性能を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は以下のとおりである。
発明の第1は、合成系極細繊維および分割型複合繊維が混綿されてなる繊維シートに機能性含浸液を含浸させてなるウェットワイパー。
合成系極細繊維および分割型複合繊維が混綿されてなる繊維シートであり、水の吸液率が400%以上でかつエチルアルコールの吸液率が300%以上であり、湿潤時における引張り強度が縦方向、横方向ともに40N以上である繊維シートに機能性含浸液を含浸させてなるウェットワイパーである。
発明の第2は、合成系極細繊維の混綿量が5〜50質量%である発明の第1に記載のウェットワイパーである。
発明の第3は、繊維シートがウェブ形成を乾式で行った不織布である発明の第1または2に記載のウェットワイパーである。
発明の第4は、繊維シートが、ウェブ形成後、機械的絡合によって接着を行った不織布である発明の第1〜3のいずれかに記載のウェットワイパーである。
発明の第5は、繊維シートが平均繊維径10μm以下の繊維を1質量%以上含む不織布である発明の第1〜4のいずれかに記載のウェットワイパーである。
発明の第6は、繊維シートの表面に凹凸部あるいは開孔部が存在する発明の第1〜5のいずれかに記載のウェットワイパーである。
発明の第7は、合成系極細繊維がアクリル系極細繊維である発明の第1〜6のいずれかに記載のウェットワイパーである。
発明の第8は、分割型複合繊維のポリマー構成の組合わせが、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ナイロンから選ばれる1種または2種以上である発明の第1〜7のいずれかに記載のウェットワイパーである。
発明の第9は、機能性含浸液が食品及び/又は食品添加物及び/又は口腔化粧品原料を含有する発明の第1〜のいずれかに記載のウェットワイパーである。
本発明のウェットワイパーを用いることにより、ガラス、金属、プラスチックス、塗膜等といった表面や人体表面を簡便に拭き残りなく清浄にすることができ、また、本発明のウェットワイパーは形状安定性にも優れているので使い勝手も良好である。
以下、本願発明について、特にその好ましい実施態様を中心に、詳細に説明する。
本発明のウェットワイパーは、合成系極細繊維および分割型複合繊維が混綿されてなる繊維シートに機能性含浸液を含浸させたものである。
本発明で用いられる繊維シートの構成繊維である合成系極細繊維とは、繊維断面において構成繊維が2個以上に分割したものであり、ポリマーとしては、ナイロン(ポリアミド系繊維)、ポリエステル(ポリエステル系繊維)、アクリル(ポリアクリロニトリル系繊維)、ビニロン(ポリビニルアルコール系繊維)、ポリプロピレン(ポリプロピレン系繊維)、ビニリデン(ポリ塩化ビニリデン系繊維)、ポリウレタン(ポリウレタン系繊維)、ポリエチレン等が好ましく用いられる。合成系極細繊維は、例えばウェブ形成後、後述のスパンレース法のように高圧水流を繊維にあてることによって、この繊維1本1本が異型分割することによって得られる。
これらの合成系極細繊維の中でも、特にポリエステル、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレン等がウェットワイパーとした時の感触が良好であり好ましい。さらに、この中でもアクリル系極細繊維は素材そのものが親水性と親油性の両方を持っているため、親水性、親油性両方の汚れに対する吸着力が高く好ましい。
繊維シート中の合成系極細繊維の混綿量は5〜50質量%であることが、適度の吸液性能と湿潤時の繊維シートの強度をバランス化させることができ好ましい。合成系極細繊維の混綿量はさらには15〜35質量%であることが好ましい。
また、合成系極細繊維は、特に異型分割であれば、繊維の横断面形状が鋭角の多角形状となっているため被洗浄物への密着性が高く、かき取り効果も高くなるため好ましい。
本発明で用いられる繊維シートの構成繊維である分割型複合繊維とは、繊維断面において構成成分のうち少なくとも1成分が2個以上に分割し、構成成分の少なくとも一部が繊維表面に露出し、その露出部分が繊維の長さ方向に連続的に形成されている公知の断面構造を有したものが用いられ、分割後発現する極細繊維の繊維径が10μm未満である繊維を含むことが好ましい。
その複合形態は、バイメタル型、海島型、レモン断面型、2層以上の貼り合わせ型など種々使用できる。該繊維は中実型の他、中空型又は異形型なども好ましく使用できる。そして、上記分割型複合繊維のポリマー構成の組合せとしては、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/エチレン−プロピレン共重合体、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ナイロンなどが好ましく用いられる。これらの中でも特にポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ナイロンが湿潤時の形状安定性に優れた繊維シートが得られるため好ましく、さらにはポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンが特に好ましい。
さらには例えば、後述する三次元絡合処理後、熱風や熱ロールなどにより熱接着を施す場合であれば、比較的低融点であるポリエチレンやエチレン−プロピレン共重合体を1成分とする分割型複合繊維を用いると、極細繊維の風合いを維持しながら熱接着性に優れる点で好ましい。本発明の繊維シートでは、これらの分割型複合繊維の単独又は2種以上を混合して用いることができる。
本発明のウェットワイパーで使用される繊維シートはウェブ形成を乾式で行った不織布であることが、合成系極細繊維および分割型複合繊維を任意に混合でき、湿潤時における繊維シートの強度と拭き取り性能を制御できるため好ましい。
ウェブ形成を乾式で行った不織布の例としては、例えば、乾式(カード)サーマルボンド法、乾式レジンボンド法、乾式スパンレース法、乾式ニードルパンチ法、エアレイドレジンボンド法等によって製造された不織布を挙げることができるが、これらの中でも、カード機を用いてウェブ形成を行なった不織布が好ましく、さらには乾式スパンレース法による不織布が好ましい。
また一方、ウェットワイパーで使用される繊維シートがウェブ形成後、機械的絡合によって接着を行った不織布であることが好ましい。機械的絡合によって接着を行った不織布は強度があるため強く拭いてもほつれたりせずリントもでない。したがって、機能性含浸液の洗浄性を低く押さえてもウェットワイパーとした時に十分な洗浄性が得られる。
この様なウェブ形成後、機械的絡合によって接着を行った不織布の例としては、乾式スパンレース法、乾式ニードルパンチ法、スパンボンド(メルトブローン)スパンレース法、湿式スパンボンドスパンレース法、湿式スパンレース法等によって製造された不織布を挙げることができるが、これらの中でも、特に機械的絡合をスパンレース法によって製造した不織布は、繊維シートが水洗されているため、繊維シートに含まれる不純物が非常に少なく、機能性含浸液を含浸させても溶出する不純物が非常に少なく、好ましい。特に、ウェットワイパーが食品に触れる可能性のある場合や、人体を拭くワイパーである場合に好ましく用いることができる。
さらに、ウェットワイパーで使用される繊維シートが平均繊維径10μm以下の繊維を1質量%以上含む不織布を用いることによって、清浄対象表面への接点数を多くでき、密着性が高いことから、ウェットワイパーの清浄性は高くまた拭き残りも少ない点から好ましい。この様な平均繊維径10μm以下の繊維を含む不織布としては、メルトブローン法による不織布、海島構造で紡糸・延伸した後溶解して製造した繊維を用いる不織布、スパンレース法で分割する方法で製造する不織布等を挙げることができる。これらの中でも特に、スパンレース法で分割する方法で製造する不織布が非常に安全性が高く好ましい。
繊維シートは平均繊維径10μm以下の繊維を1質量%以上含むことが好ましいが、さらには10質量%〜90質量%含む繊維シートであれば適度の吸液性能が得られ好ましい。
さらに本発明では、除去された汚れの成分が繊維間に取り込まれていくような構造を有する繊維シートを用いることが好ましい。このような繊維シートとしては、表面に凹凸部または開孔部を有する不織布を用いることが好ましい。かかる凹凸部または開孔部を有することで、繊維のエッジ部分が立ちやすくなると共に、繊維間に大きな空隙があき、この空隙に除去された汚れの成分がトラップされやすくなるため、より優れた拭取り性が奏される。表面の凹凸部または開孔部は水流絡合時の条件(ネットの形状、水流絡合の条件等)で付与させることができるが、その他にも皺加工や機械的に凹凸を付けたり、孔をあけたりして得ることでできる。ネットの形状により、平行なラインの他、ライン状、ヘリンボン状、孔あき等種々の模様を有する繊維シートが生産できる。
本発明において凹凸部を有する不織布を用いる場合は、表面の凹凸部における凹部は深さ100μm以上が好ましく、150μm以上であることがより好ましい。また、凹部の表面積が不織布の表面積の20%以上存在することがより好ましい。凹部の表面積が20%以上であれば、拭き取った汚れの成分ですぐに不織布表面が覆われることもなく、ワイパーとしての効果が低下しない。本発明では凹凸部を有していてもよいし、該凹凸部における凹部が厚み方向に貫通し開孔部を形成してもよいが、100μm以上の段差があれば、拭き取った汚れの成分を保持するのに、十分な空間となる。凹凸模様としては穴あき状、杉綾状、並列斜線状、格子状、スクエア状等が使用でき、またこれらの組み合わせでも良い。
また、この不織布の目付は特に限定されないが、薄すぎても厚すぎても使用しにくいため10〜120g/mが好ましく、さらに好ましくは、15〜80g/mである。また、不織布の厚みは、0.15〜0.8mmが好ましく、さらに好ましくは、0.2〜0.5mmである。
さらに、本発明で用いる繊維シートは水の吸液率が400%以上でかつエチルアルコールの吸液率が300%以上であることが好ましい。
ここでいう吸液率とは、下記の計算式で定義されるものであり、大きさが100±1mm×100±1mmの繊維シートを水あるいはエチルアルコール中に60秒間浸漬した後引き上げて120秒間吊り下げた後含液した繊維シートの重量を測定して求める。
Figure 0004698319
水の吸液率が400%以上であれば、ワイパーとして使用した場合に水系の機能性含浸液を十分に繊維シート中に取り込むことができ、払拭時にしみだした余分な含浸液が繊維シートに再吸収されるため、拭き残りとして残りにくい。また、エチルアルコールの吸液率が300%以上であれば、同様にアルコールを主体とする機能性含浸液が拭き残りとして残りにくくなる。好ましくは水の吸液率は400〜700%であり、エチルアルコールの吸液率は300〜600%である。この範囲であれば、上記性能が得られる他、ワイパー製造時に水あるいはアルコールを主体とする機能性含浸液を均一に繊維シートに含浸させることができる。
また、本発明で用いる繊維シートの湿潤時における引張り強度が40N以上であることが好ましい。
ここでいう湿潤時における引張り強度とは、JIS L 1085(1992)に準拠して測定するものである。すなわち、幅50mmでつかみ間隔を100mmとできる長さのサンプル試験片を20℃の水中に1時間以上沈めておき、試験片をつかみ間隔100mmで引張り試験機に取り付け、引張り速度300mm/minで試験片が切断するまで荷重を加え、試験片の最大荷重時の強さを測定するものである。
湿潤時における引張り強度が、40N以上であれば、ウェットワイパーが変形しにくく撚れることもないため使い勝手に優れたウェットワイパーが得られる。
好ましくは、湿潤時における引張り強度は40〜150Nである。この範囲であれば、ウェットワイパーとした時、感触が硬くなることもなく柔軟な感触を保持できる。また、ウェットワイパーにミシン目を入れて、ボトルに入れミシン目で切りながら取り出すような使用形態の場合でも適度の力で切り離すことができ使いやすい。さらには湿潤時における引張り強度は60〜130Nであることが好ましい。
本発明のウェットワイパーで用いられる機能性含浸液には、食品及び/又は食品添加物及び/又は口腔化粧品材料を含有することができる。機能性含浸液とは、繊維シートの汚れの拭き取り効果を高めるために用いられるものであるが、その他にも薬剤を添加することで除菌効果、帯電防止効果、防曇効果、防汚効果等の機能を付与することも可能である。
機能性含浸液に用いられる食品とは、一般に食されて人体にとって悪い影響を与えないものである。食品添加物とは、食品添加物公定書にその化学名あるいは一般名が記載されているものである。また、口腔化粧品材料とは、化粧品種別許可基準の口腔化粧品の種別として認められている成分であり、口腔内の清浄、口臭の防止等の目的で使用される化粧品材料をいう。
機能性含浸液に用いられる食品、食品添加物または口腔化粧品材料としては、油性原料、界面活性剤、殺菌剤、防カビ剤、増粘剤、湿潤剤等を挙げることができる。
例えば油性原料としては、オリーブ油等の油脂類、ミツロウ等のロウ類、スクワラン等の炭化水素類、ヤシ油脂肪酸等の高級脂肪酸類、ミリスチン酸セチル等のエステル類、メチルポリシロキサン等のシリコーン油類等を挙げることができる。
また、界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、親油型モノステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル類、モノオレイン酸ポリグリセリル、ペンタオレイン酸ポリグリセリル、デカオレイン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ等のポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル等のポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロール類、モノステアリン酸エチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンステアリン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド類、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸・リン酸塩類、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム等のN−アシルアミノ塩酸類、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩類、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム等のN−アシルタウリン塩類、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸塩類、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩類、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等の酢酸ベタイン型両性界面活性剤類、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン型両性界面活性剤類、モノミリスチン酸デカグリセリル、ショ糖脂肪酸エステル、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩化ベンザルコニウム、トリメチルグリシン、レシチン等の界面活性剤を挙げることができる。これらの界面活性剤の中でも特に、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、酢酸ベタイン型両性界面活性剤類、ショ糖脂肪酸エステル、トリメチルグリシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム及び塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等が好ましい。
また、機能性含浸液に用いられる殺菌剤の例としては、例えば、フェニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム、プロピオン酸、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、コハク酸、過酸化水素、亜塩素酸ナトリウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、グレープフルーツエキス、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、塩化セチルピリジウム、感光素201号、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、フェノキシエタノール、フェノール、レゾルシン、クロロブタノール、β−フェニルエチルアルコール、塩化ステアリルジメチルジベンジルアンモニウム、アルミニウム・クロルヒドロキシアラントネート、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、グリシン、アラニン、セリン、トリプトファン、スレオニン、フラボノイド、芳香族アルデヒド、クマリン、リゾチーム、オボトランスフェリン、キトサン、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、ワサオール、茶エキス、リンゴエキス、ペクチン分解物、プロタミン、α−ポリリジン、ε−ポリリジン等の殺菌剤を挙げることができる。これらの殺菌剤の中でも特に、フェニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム、プロピオン酸、ソルビン酸、コハク酸、過酸化水素、亜塩素酸ナトリウム、サリチル酸、デヒドロ酢酸、グレープフルーツエキス、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化セチルピリジウム、トリクロサン、クロロブタノール、塩化ステアリルジメチルジベンジルアンモニウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ε−ポリリジン等が好ましく、さらには、フェニルフェノール、亜塩素酸ナトリウム、サリチル酸、グレープフルーツエキス、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化セチルピリジウム、トリクロサン、塩化ステアリルジメチルジベンジルアンモニウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ε−ポリリジン等が特に好ましい。これらの殺菌剤は、ウェットワイパーで拭く被洗物上の殺菌を行うものであるが、ウェットワイパー自体に防カビ性を付与する目的で使用することも可能である。
機能性含浸液に用いられる防カビ剤の例としては、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、エチルパラベン、クエン酸、クエン酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、ヒノキチオール、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、ホウ酸、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、フェノキシエタノール、エタノール、トリブロムサラン等を挙げることができるが、これらの中でも特に、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、エチルパラベン、ヒノキチオール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等の防カビ剤が好ましい。これらの防カビ剤は、ウェットワイパーに防カビ性を付与する目的で使用されるが、ウェットワイパーで拭く被洗物上の殺菌を行う目的で配合することも可能である。
その他、機能性含浸液に用いられる食品、食品添加物または口腔化粧品材料の例としては、キサンタンガム、ゼラチン等の天然高分子、メチルセルロース、可溶性デンプン等の半合成高分子、カルボキシビニルポリマー等の合成高分子増粘剤、グリセリン、プロピレングリコール等のポリオール類、ソルビトール等の湿潤剤の他、ジステアリン酸エチレングリコール、トコフェノール類等を挙げることができる。
本発明における機能性含浸液では、これらの化合物の単独又は2種以上の混合物が用いられる。これらの化合物は、水溶液として又は水でエマルジョン化して用いることができる。また、エタノールのような有機溶剤を併用することもできる。
本発明における機能性含浸液としては、食品及び/又は食品添加物及び/又は口腔化粧品材料を含有する組成物であって人体に対する安全性が非常に高いものを用いる。
本発明における機能性含浸液には、本発明の奏する効果が損なわれない範囲で、必要に応じてさらに、有機溶剤や界面活性剤といった清浄剤、あるいはワックスやシリコーンといった艶出し剤、及び殺菌剤、防カビ剤、酸化防止剤、防錆剤、pH調整剤、香料等の添加剤を配合してもよい。この場合の添加剤も食品及び/又は食品添加物及び/又は口腔化粧品材料の中から可能な限り選択されることが望ましい。
このような添加剤として、清浄剤としては、例えば、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類、イミダゾール、ピリジン誘導体、更にはパラフィン系炭化水素、ナフテン系炭化水素、オレフィン系炭化水素、芳香族炭化水素等の石油系有機溶剤類、大豆油などの脂肪酸トリグリセリド類等の有機溶剤の単独または2種類以上の混合物が用いられ、また、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、アルキルジメチルアミンオキシドなどのノニオン界面活性剤、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸塩などのアニオン界面活性剤、例えば、塩化長鎖アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン界面活性剤、アルキルベタインなどの両性界面活性剤といった界面活性剤の単独または2種以上の混合物を用いることができる。また、有機溶剤と界面活性剤を併用することも出来る。これら清浄剤は水溶液としてまたは水でエマルジョン化して用いることができる。
また、艶出し剤としては、シリコーンオイル、フッ化変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル等のポリオルガノシロキサン、溶剤可溶性シリコーン樹脂のようなシリコーン系艶出し剤、カルナバワックス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、パラフィンワックス等のワックス系艶出し剤が挙げられる。これら艶出し剤は単独または2種以上の混合物としてエマルジョン化して用いることができる。
殺菌剤、防カビ剤の種類は、ウェットワイパーの使用目的、ウェットワイパーの基布や薬剤といった構成条件にもよるが、一般的には、少量の添加量でも大きな殺菌効果や防カビ効果の得られる殺菌剤、防カビ剤を単独または2種以上併用して用いることができる。
これら殺菌剤の具体例としては、例えば、メチルイソチアゾリノン、クロロメチルイソチアゾリノン、ベンズイソチアゾリノン等のイソチアゾリノン系、ブロムニトロプロパンジオール、o−フェニルフェノール、p−クロロメタクレゾール、あるいはイソプロピルメチルフェノール等のフェノール系、臭化アルキルイソキノリニウム等の臭化4級アンモニウム塩系、感光素101号等の感光素系等、その他銀イオンを無機物に担持させた銀イオン・無機質系などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
また、防カビ剤の具体例としては、イソプロパノール、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム等を挙げることができる。
単独の殺菌剤、防カビ剤の少量添加において充分な殺菌効果や防カビ効果の得られない場合は、充分な効果が得られるよう、複数の殺菌剤、防カビ剤を組み合わせて用いることもできる。
本発明のウェットワイパーは、例えば、機能性含浸液を湿潤液として繊維シートに含浸させることにより製造することができる。ウェットワイパー中の機能性含浸液の量が繊維シート質量に対して少なすぎると清浄効果を発揮しにくく、また、機能性含浸液の量が多すぎると拭き残りの原因となりやすいので、機能性含浸液の総量は、繊維シート質量100質量部に対して50〜400質量部含浸させることが好ましく、80〜300質量部含浸させることが特に好ましい。
また、本発明における機能性含浸液は、以上で述べたように湿潤液として繊維シートに含浸させることによってウェットワイパーとして用いる他に、乾燥した繊維シートとの組み合わせで販売されても良いし、購入した使用者が繊維シートに機能性含浸液を含浸させて使用しても良い。また、拭き取りを行なう場所に機能性含浸液をスプレーなどを用いて吹き付け、繊維シートで拭き取っても良い。しかし、繊維シートに含浸させる機能性含浸液の含浸量には、洗浄性や拭き残りの点から適正値があり、この適性値に機能性含浸液が予め含浸されたウェットワイパーがより好ましい。
また、本発明の機能性含浸液に用いられる水は、河川水、湖沼水、雨水、海水、海洋深層水、井戸水、水道水、イオン交換水、蒸留水、超純水など何れでもよいが、好ましくは殺菌又は除菌された水であり、殺菌又は除菌された水は、通常殺菌又は除菌された水を製造するのに用いられる方法によって製造することができる。機能性含浸液に含有される水を殺菌するのに用いられる塩素剤としては、例えば、液化塩素、塩素ガス、サラシ粉、二酸化塩素、クロラミン、次亜塩素酸塩などを挙げることができ、その他殺菌については、オゾンなどの殺菌剤を用いる方法、紫外線や放射線などの電磁波や粒子線の照射エネルギーによる方法、煮沸などの加熱による方法があり、除菌については、例えば、天然及び/又は合成樹脂のフィルターによる方法、イオン交換樹脂などの荷電を有する吸着剤や多孔質吸着剤などの吸着剤を用いる方法、蒸留による方法などがある。
中でも、効果の高さと持続性の観点から殺菌剤を用いる方法、フィルターによって除菌する方法、蒸留によって除菌する方法が好ましく、殺菌剤を用いる場合には、次亜塩素酸塩及び/又はその塩などの塩素系殺菌剤を用いることがさらに好ましい。また、本発明においては、これらの殺菌及び除菌方法を必要に応じ適宜組合せて用いてもよい。
また、本発明の機能性含浸液は、pH4〜10であることが好ましい。機能性含浸液のpHが4〜10であれば、手肌に対する刺激が少ないウェットワイパーが得られる。機能性含浸液のpHは、さらには5〜9であることがより好ましい。
本発明のウェットワイパーは各種表面の清浄、殺菌、抗菌、帯電防止、防汚等、例えば家具や建物の窓ガラス、車両の窓ガラス、テレビやパソコンの画面、化粧鏡あるいは眼鏡レンズ等のような透明なガラスやプラスチックス表面等の清浄、殺菌、帯電防止等に、また、冷蔵庫、塗装家具、自動車ボディーのような光沢表面の清浄、殺菌、抗菌、帯電防止、防汚等に、また、人体の清浄、殺菌等に好適に用いられる。
以下に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
実施例、比較例中で行った性能評価試験方法は以下の通りである。
<汚れ落ち評価方法>
キッチン汚れを想定して、以下の操作にて評価試験を行った。
ガラスに油性のモデル汚れを付け、均一に延ばし、加熱処理(120℃で1時間)後に室温に放置したものを被清浄物とする。ウェットワイパーで汚れを拭き取り、汚れ落ちの程度を目視にて判定する。
評価基準は以下のとおりである。
◎ 被清浄物上に人工汚垢が全く残らない。
〇 被清浄物上に人工汚垢がほとんど残らない。
△ 被清浄物上に支障ない程度であるが、人工汚垢が僅かに残る。
× 被清浄物上に人工汚垢が残る。
<拭き残り評価方法>
汚れ落ち評価で用いた被清浄物を、ウェットワイパーで拭いたあと、目視にて拭き
残りを評価する。
評価基準は以下の通りである。
◎ 拭き残りが全く観察されない
○ 拭き残りがほとんど観察されない
△ 支障がない程度であるが、拭き残りが僅かに観察される
× 拭き残りが観察される。
<ワイパー使用感評価方法>
汚れ落ち評価時のワイパーの使用感について評価する。
評価基準は以下の通りである。
◎ 繊維シートが破れたり撚れたりすることがなく使用感に優れる
○ 使用感は問題ないレベル
△ 繊維シートの撚れが僅かに観察され、やや使用感に劣る
× 繊維シートが破れたり撚れたりして使用感が劣る
[実施例1]
ショ糖ラウリン酸エステル(商品名:コスメライクL−160、食品添加物、第一工業製薬(株)社製)1質量%、パラオキシ安息香酸アルキル混合物水系エマルジョン(商品名:ネオメッキンス、食品添加物、上野製薬(株)社製)2質量%を殺菌及び除菌操作をしていない井戸水97質量%に混合溶解し、機能性含浸液を作成した。この機能性含浸液のpHは7.1であった。次にオレフィン系極細繊維乾式スパンレース不織布(構成繊維:アクリル系極細繊維(繊維比率28質量%)、ポリプロピレン/ポリエチレン分割型複合繊維、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン分割型複合繊維、目付30g/m2)の100質量部当たり湿潤液が180質量部になるように含浸して本発明のウェットワイパーを得た。得られたウェットワイパーを用いて、上記の方法に従い、汚れ落ち、拭き残り、使用感を評価した。また、繊維シートの吸液率、湿潤時の引張り強度を評価した。評価結果を表1に示す。
[実施例2〜4]
実施例1で用いたオレフィン系極細繊維乾式スパンレース不織布の代わりに、構成繊維がアクリル系極細繊維、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレート分割型複合繊維、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン分割型複合繊維の混綿されたオレフィン系極細繊維乾式スパンレース不織布、(目付30g/m2 )(実施例2)、構成繊維がアクリル系極細繊維、ポリプロピレン/ポリエチレン分割型複合繊維、ポリエチレンテレフタレート/ナイロン分割型複合繊維の混綿されたオレフィン系極細繊維乾式スパンレース不織布、(目付30g/m2 )(実施例3)、実施例1と同じ繊維構成の繊維シートで表面にメッシュ形状の開孔部を有するオレフィン系極細繊維乾式スパンレース不織布(目付30g/m2 )(実施例4)を用いた以外は実施例1と同様にしてウェットワイパーを得た。得られたウェットワイパーを用いて、上記の方法に従い、汚れ落ち、拭き残り、使用感を評価した。また、繊維シートの吸液率、湿潤時の引張り強度を評価した。評価結果を表1に示す。
[実施例5,6]
実施例1のショ糖ラウリン酸エステルの代わりに、モノラウリン酸デカグリセリル(商品名:デカグリン1−L、食品添加物、日光ケミカルズ(株)社製)(実施例5)、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム(商品名:ニッサンアノンLG−R、口腔化粧品材料、日本油脂(株)社製)(実施例6)を用いた以外は、全て、実施例1と同様にしてウェットワイパーを得て性能評価試験を行なった。ウェットワイパーの評価結果を表1に示す。
[実施例7]
実施例1で作成した機能性含浸液を汚れ落ち評価方法で用いた被清浄物に拭き付け、次に実施例1で用いたオレフィン系極細繊維乾式スパンレース不織布で拭き取り、汚れ落ち、拭き残り、使用感を評価した。評価結果を表1に示す。
[比較例1〜3]
実施例1で用いたオレフィン系極細繊維乾式スパンレース不織布の代わりに、レーヨン系スパンボンドスパンレース不織布(繊維構成:レーヨン=100質量%、目付40g/m2)(比較例1)、コットン系乾式スパンレース不織布(商品名:エスコットファインCO30N/A02、繊維構成:綿=100質量%、目付32g/m2、ユニチカ(株)社製)(比較例2)、アクリル/PET系湿式スパンレース不織布(商品名:シャレリアCE025、 繊維構成:アクリル/PET=50質量%/50質量%、目付26g/m2 旭化成(株)社製)(比較例3)を用いた以外は実施例1と同様にしてウェットワイパーを得た。得られたウェットワイパーを用いて、上記の方法に従い、汚れ落ち、拭き残り、使用感を評価した。また、繊維シートの吸液率、湿潤時の引張り強度を評価した。評価結果を表1に示す。
[実施例8]
実施例1で作成した機能性含浸液の代わりに変性アルコール(商品名:ソルミックスA−7、成分:エタノール/メタノール/ノルマルプロパノール=85.5質量%/4.9質量%/9.6質量%、日本化成品(株)社製を用い、次にオレフィン系極細繊維乾式スパンレース不織布(構成繊維:アクリル系極細繊維、ポリプロピレン/ポリエチレン分割型複合繊維、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン分割型複合繊維、目付40g/m2)の100質量部当たり湿潤液が280質量部になるように含浸して本発明のウェットワイパーを得た。得られたウェットワイパーを用いて、上記の方法に従い、汚れ落ち、拭き残り、使用感を評価した。また、繊維シートの吸液率、湿潤時の引張り強度を評価した。評価結果を表2に示す。
[実施例9〜10]
実施例8で用いたオレフィン系極細繊維乾式スパンレース不織布の代わりに、構成繊維がアクリル系極細繊維、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレート分割型複合繊維、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン分割型複合繊維の混綿されたオレフィン系極細繊維乾式スパンレース不織布、(目付40g/m2 )(実施例9)、実施例8と同じ繊維構成の繊維シートで表面にメッシュ形状の開孔部を有するオレフィン系極細繊維乾式スパンレース不織布(目付40g/m2 )(実施例10)を用いた以外は実施例8と同様にしてウェットワイパーを得た。得られたウェットワイパーを用いて、上記の方法に従い、汚れ落ち、拭き残り、使用感を評価した。また、繊維シートの吸液率、湿潤時の引張り強度を評価した。評価結果を表2に示す。
[比較例4〜6]
実施例8で用いたオレフィン系極細繊維乾式スパンレース不織布の代わりに、レーヨン系スパンボンドスパンレース不織布(繊維構成:レーヨン=100質量%、目付40g/m2)(比較例4)、コットン系乾式スパンレース不織布(商品名:エスコットファインCO30N/A02、繊維構成:綿=100質量%、目付32g/m2、ユニチカ(株)社製)(比較例5)、アクリル/PET系湿式スパンレース不織布(商品名:シャレリアC1040、 繊維構成:アクリル/PET=90質量%/10質量%、目付40g/m2 旭化成(株)社製)(比較例6)を用いた以外は実施例8と同様にしてウェットワイパーを得た。得られたウェットワイパーを用いて、上記の方法に従い、汚れ落ち、拭き残り、使用感を評価した。また、繊維シートの吸液率、湿潤時の引張り強度を評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 0004698319
Figure 0004698319
本発明は、各種表面を清浄化し、あるいは、殺菌、除菌、帯電防止、防曇、防汚等の機能を被洗物に付与するウェットワイパーに関する分野に好適に利用できる。

Claims (9)

  1. 合成系極細繊維および分割型複合繊維が混綿されてなる繊維シートであり、水の吸液率が400%以上でかつエチルアルコールの吸液率が300%以上であり、湿潤時における引張り強度が縦方向、横方向ともに40N以上である繊維シートに機能性含浸液を含浸させてなるウェットワイパー。
  2. 合成系極細繊維の混綿量が5〜50質量%であることを特徴とする請求項1に記載のウェットワイパー。
  3. 繊維シートがウェブ形成を乾式で行った不織布であることを特徴とする請求項1または2に記載のウェットワイパー。
  4. 繊維シートが、ウェブ形成後、機械的絡合によって接着を行った不織布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のウェットワイパー。
  5. 繊維シートが平均繊維径10μm以下の繊維を1質量%以上含む不織布であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のウェットワイパー。
  6. 繊維シートの表面に凹凸部又は開孔部が存在することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のウェットワイパー。
  7. 合成系極細繊維がアクリル系極細繊維であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のウェットワイパー。
  8. 分割型複合繊維のポリマー構成の組合わせが、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ナイロンから選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のウェットワイパー
  9. 機能性含浸液が食品及び/又は食品添加物及び/又は口腔化粧品原料を含有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のウェットワイパー。
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