JP5604749B2 - 電解アルカリイオン水を用いたウェットシート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
試験に使用する電解アルカリイオン水として、2種類のもの(pH12.5の電解アルカリイオン水と、pH11.5の電解アルカリイオン水)を用意した。尚、これらはいずれも、結晶性粘土鉱物が溶解した原料水を電気分解処理して得られたアルカリ性および酸性の各イオン水に、結晶性粘土鉱物をさらに溶解させるとともに、各イオン水を所定の電極側に供給して電気分解処理することにより生成したものである。
1.コットン不織布製保水性シート
重量:10.2g、
サイズ:160×160mm、
目付量:40g/m2、
(重量1.02gのコットン製不織布を10枚重ねて構成した。)
2.レーヨン不織布製保水性シート
重量:10.2g、
サイズ:160×160mm、
目付量:40g/m2、
(重量1.02gのレーヨン製不織布を10枚重ねて構成した。)
3.ポリエチレンテレフタレート(PET)不織布製保水性シート
重量:10.2g、
サイズ:160×160mm、
目付量:40g/m2、
(重量1.02gのPET製不織布を10枚重ねて構成した。)
4.レーヨンとPETからなる不織布によって構成した保水性シート
重量:10.2g、
サイズ:160×160mm、
目付量:40g/m2、
構成割合:レーヨン70重量%、PET30重量%、
(重量1.02gのレーヨン・PET不織布を10枚重ねて構成した。)
上記4種類の保水性シートに対し、pH12.5の電解アルカリイオン水、又は、pH11.5の電解アルカリイオン水のいずれかを含浸させ、ロール圧縮装置を用いて、含浸させた電解アルカリイオン水の搾り取りを行い、搾り出された液体(搾り取り液A2〜J2)のpHを測定し、各保水性シートに電解アルカリイオン水を新たに追加して含浸させた後、各保水性シートに含浸された状態の電解アルカリイオン水(最終アルカリイオン水A3〜J3)のpHを測定した。その結果を表1に示す。
上述の通り、保水性シートに含浸された状態の電解アルカリイオン水が、最終的にpH9.0(基準値)以上に維持されていれば有効に機能し、抗菌、殺菌、消臭、保湿効果を期待できると考えられるところ、上記測定結果より、コットン不織布製保水性シート、レーヨン不織布製保水性シート、PET不織布製保水性シート、及び、レーヨン・PET不織布製保水性シートを用いた場合、最初に含浸させた電解アルカリイオン水を、保水性シートから搾り取り、電解アルカリイオン水を新たに含浸させることにより、電解アルカリイオン水の機能の劣化を最小限に抑えることができ、上記基準値をクリアすることができるということが確認された。また、いずれの場合も異臭は発生せず、問題なく実施できることが確認された。
試験に使用する電解アルカリイオン水として、結晶性粘土鉱物が溶解した原料水を電気分解処理して得られたアルカリ性および酸性の各イオン水に、結晶性粘土鉱物をさらに溶解させるとともに、各イオン水を所定の電極側に供給して電気分解処理することにより生成したpH12.5の電解アルカリイオン水を用意した。また、試験に使用する保水性シートとして、実施例1において使用したものと同じコットン不織布製保水性シート、レーヨン不織布製保水性シート、PET不織布製保水性シート、及び、レーヨン・PET不織布製保水性シートとを用意した。
上記4種類の保水性シートに対し、100重量%の電解アルカリイオン水をそれぞれ含浸させ、次に、各保水性シートに対して乾燥処理を行い、含浸させた電解アルカリイオン水を蒸発させ、保水性シートに再度電解アルカリイオン水を含浸させ、密閉包装した。尚、再度含浸させる電解アルカリイオン水の量は、保水性シートに対して200重量%とした。そして、各保水性シートに含浸された状態の電解アルカリイオン水のpHを測定した。その結果を次に示す。
1.コットン不織布製保水性シート: pH11.2
2.レーヨン不織布製保水性シート: pH11.1
3.PET不織布製保水性シート: pH11.2
4.レーヨン・PET不織布製保水性シート: pH11.4
上記測定結果より、コットン不織布製保水性シート、レーヨン不織布製保水性シート、PET不織布製保水性シート、及び、レーヨン・PET不織布製保水性シートを用いた場合、最初に含浸させた電解アルカリイオン水を乾燥、蒸発させ、保水性シートに再度電解アルカリイオン水を含浸させることにより、電解アルカリイオン水の機能の劣化を最小限に抑えることができ、上記基準値をクリアすることができるということが確認された。また、いずれの場合も異臭は発生せず、問題なく実施できることが確認された。
Claims (10)
- 不織布によって構成した保水性シートに、電解アルカリイオン水を含浸させた後、その電解アルカリイオン水を10%以上搾り取り、次いで、電解アルカリイオン水を新たに追加して含浸させ、密閉包装し、前記保水性シートに含浸された状態の電解アルカリイオン水を密閉包装後においてpH9.0以上とし、
前記電解アルカリイオン水として、結晶性粘土鉱物が溶解した原料水を電気分解処理して得られたアルカリ性および酸性の各イオン水に、結晶性粘土鉱物をさらに溶解させるとともに、各イオン水を所定の電極側に供給して電気分解処理することにより生成したpH11.5以上の電解アルカリイオン水を用いることを特徴とするウェットシートの製造方法。 - 前記保水性シートに最初に含浸させる電解アルカリイオン水の量を、保水性シートに対して300〜700重量%とすることを特徴とする、請求項1に記載のウェットシートの製造方法。
- 不織布によって構成した保水性シートに、100重量%以上の電解アルカリイオン水を含浸させた後、その保水性シートに対して乾燥処理を行って前記電解アルカリイオン水を蒸発させ、次いで、前記保水性シートに再度電解アルカリイオン水を含浸させ、密閉包装し、前記保水性シートに含浸された状態の電解アルカリイオン水を密閉包装後においてpH9.0以上とし、
前記電解アルカリイオン水として、結晶性粘土鉱物が溶解した原料水を電気分解処理して得られたアルカリ性および酸性の各イオン水に、結晶性粘土鉱物をさらに溶解させるとともに、各イオン水を所定の電極側に供給して電気分解処理することにより生成したpH11.5以上の電解アルカリイオン水を用いることを特徴とするウェットシートの製造方法。 - 前記保水性シートに再度含浸させる電解アルカリイオン水の量を、保水性シートに対して200重量%以上とすることを特徴とする、請求項3に記載のウェットシートの製造方法。
- 電解アルカリイオン水を用いて洗浄した後、乾燥させた原材料を用いて製造した不織布によって構成した保水性シートに、電解アルカリイオン水を含浸させ、密閉包装し、前記保水性シートに含浸された状態の電解アルカリイオン水を密閉包装後においてpH9.0以上とし、
前記電解アルカリイオン水として、結晶性粘土鉱物が溶解した原料水を電気分解処理して得られたアルカリ性および酸性の各イオン水に、結晶性粘土鉱物をさらに溶解させるとともに、各イオン水を所定の電極側に供給して電気分解処理することにより生成したpH11.5以上の電解アルカリイオン水を用いることを特徴とするウェットシートの製造方法。 - 前記保水性シートに含浸させる電解アルカリイオン水の量を、保水性シートに対して200重量%以上とすることを特徴とする、請求項5に記載のウェットシートの製造方法。
- 前記保水性シートを構成する不織布として、コットン、レーヨン、又は、ポリエステルのうちいずれか一種を50重量%以上使用した不織布を使用することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のウェットシートの製造方法。
- 前記保水性シートを密閉包装する際に、包装材内部を減圧することによってエアー抜き処理を行うことを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のウェットシートの製造方法。
- 前記保水性シートに含浸させる電解アルカリイオン水として、電解アルカリイオン水に、30〜80重量%のアルコールを配合したものを用いることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のウェットシートの製造方法。
- 前記保水性シートに含浸させる電解アルカリイオン水として、電解アルカリイオン水に、塩素系殺菌剤を配合したものを用いることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のウェットシートの製造方法。
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