JP2019097756A - ウェットワイパー - Google Patents

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Takahiro Moriya
貴弘 守屋
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Abstract

【課題】 消毒液の含浸量(すなわち、消毒剤の使用量)に対し、充分な殺菌効果及び/又はウイルス不活性化効果を示す、繊維シートに消毒液が含浸されたウェットワイパーを提供する。【解決手段】繊維シートに消毒液が含浸されたウェットワイパーであって、上記繊維シートは、綿、テンセル、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエステルからなる群から選択される少なくとも1種の繊維からなり、上記消毒液は、第四級アンモニウム塩系消毒剤、ビグアナイド系消毒剤及びポリフェノール系消毒剤からなる群から選択される少なくとも1種の消毒剤を含むことを特徴とするウェットワイパー。【選択図】 なし

Description

本発明は、ウェットワイパーに関する。
被払拭表面の消毒及び除菌を目的とし、消毒及び/又は除菌効果を有する薬剤の溶液を繊維シートに含浸させたウェットワイパーが市販されている。
このような薬剤としては、除菌作用を有する第四級アンモニウム塩系消毒剤等が知られている。
例えば、特許文献1には、布帛に第四級アンモニウム塩を含む除菌液を含浸させたウェットワイパーが開示されている。
特開2016−175879号公報
第四級アンモニウム塩等の薬剤を布帛に含浸させたウェットワイパーを用いて被払拭表面を拭いた場合、除菌液の含浸量(すなわち、薬剤の使用量)に比べ殺菌効果が充分でないという現象が生じることがあった。
このように、除菌液の含浸量(すなわち、薬剤の使用量)に比べ殺菌効果が充分でないという現象は、薬剤が布帛に吸着されてしまい、ウェットワイパーにより被払拭表面を拭いたとしても、被払拭表面に薬剤が移らないことが原因と考えられた。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされた発明であり、本発明の目的は、消毒液の含浸量(すなわち、消毒剤の使用量)に対し、充分な殺菌効果及び/又はウイルス不活性化効果を示す、繊維シートに消毒液が含浸されたウェットワイパーを提供することである。
本発明者は、鋭意検討した結果、薬剤が布帛に吸着する原因は、布帛を構成する繊維の種類に起因することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明のウェットワイパーは、繊維シートに消毒液が含浸されたウェットワイパーであって、上記繊維シートは、綿、テンセル、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエステルからなる群から選択される少なくとも1種の繊維からなり、上記消毒液は、第四級アンモニウム塩系消毒剤、ビグアナイド系消毒剤及びポリフェノール系消毒剤からなる群から選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする。
本発明のウェットワイパーでは、消毒液が、第四級アンモニウム塩系消毒剤、ビグアナイド系消毒剤及びポリフェノール系消毒剤からなる群から選択される少なくとも1種の消毒剤を含む。
従って、本発明のウェットワイパーは、優れた殺菌効果及び/又はウイルス不活性化効果を示す。
なお、本明細書において、「消毒液」とは、消毒剤が水等の溶媒に溶解したもののことを意味する。
本発明のウェットワイパーは、綿、テンセル、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエステルからなる群から選択される少なくとも1種の繊維からなる繊維シートから構成される。
これら繊維からなる繊維シートは、上記の消毒剤を吸着しにくい。
そのため、本発明のウェットワイパーで被払拭表面を拭いた場合、充分な量の消毒剤を被払拭表面に移すことができる。
そのため、本発明のウェットワイパーは、消毒液の含浸量(すなわち、消毒剤の使用量)に対し、充分な殺菌効果及び/又はウイルス不活性化効果を示す。
なお、本明細書において、「繊維シート」とは、不織布、織布、編布等の繊維により構成されるシートのことを意味する。
本発明のウェットワイパーでは、上記第四級アンモニウム塩系消毒剤は、塩化ベンザルコニウム、セチルリン酸化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、臭化ジデシルジメチルアンモニウム、ジデシルジメチルアンモニウムメトサルフェート、ジデシルジメチルアンモニウムプロピオネート、テトラアルキルアンモニウムアジピン酸塩、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド及び塩化セチルピリジニウムからなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
また、本発明のウェットワイパーでは、上記ビグアナイド系消毒剤は、グルコン酸クロルヘキシジン、ポリヘキサメチレビグアナイド塩酸塩、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩からなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
これらの消毒剤は、皮膚刺激性が高くなく、かつ、充分な殺菌効果を示す。
本発明のウェットワイパーでは、上記ポリフェノール系消毒剤は、タンニン、カテキン、アントシアニン、ルチン、イソフラボン、クロロゲン酸、エラグ酸、リグナン、クルクミン及びクマリンからなる群から選択される少なくとも1種を有効成分として含むことが望ましい。
これらの消毒剤は、皮膚刺激性が高くなく、かつ、充分な殺菌効果及び/又はウイルス不活性化効果を示す。
本発明のウェットワイパーでは、上記タンニンは、海藻由来抽出物、ブドウ由来抽出物、柿渋由来抽出物、及び、茶由来抽出物からなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。また、上記海藻由来抽出物は、ヒバマタ科の海藻から抽出された海藻由来抽出物であることが望ましく、上記ヒバマタ科の海藻は、アスコフィラム・ノドサムであることがより望ましい。
さらに、上記海藻由来抽出物は、フロログルシノール重合体を含むことが望ましく、上記フロログルシノール重合体は、フロログルシノールが7分子以上重合してなる化合物であることがさらに望ましい。
このような消毒剤は、皮膚刺激性が高くなく、かつ、充分なウイルス不活性化効果を示す。
以下、本発明のウェットワイパーについて具体的な実施形態を示しながら説明する。しかしながら、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。
本発明のウェットワイパーは、繊維シートに消毒液が含浸されたウェットワイパーであって、上記繊維シートは、綿、テンセル、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエステルからなる群から選択される少なくとも1種の繊維からなり、上記消毒液は、第四級アンモニウム塩系消毒剤、ビグアナイド系消毒剤及びポリフェノール系消毒剤からなる群から選択される少なくとも1種の消毒剤を含むことを特徴とする。
以下、本発明のウェットワイパーの各構成について説明する。
<消毒液>
まず、本発明のウェットワイパーを構成する消毒液について説明する。
本発明のウェットワイパーでは、消毒液は、第四級アンモニウム塩系消毒剤、ビグアナイド系消毒剤及びポリフェノール系消毒剤からなる群から選択される少なくとも1種の消毒剤を含む。
従って、本発明のウェットワイパーは、優れた殺菌効果及び/又はウイルス不活性化効果を示す。
本発明のウェットワイパーにおいて、消毒剤が第四級アンモニウム塩系消毒剤である場合、第四級アンモニウム塩は、どのような塩であってもよく、例えば、塩化物、臭化物、セチルリン酸塩、プロピオン酸塩、メチル硫酸塩、アジピン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩等が挙げられる。
このような第四級アンモニウム塩系消毒剤としては、塩化ベンザルコニウム、セチルリン酸化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、臭化ジデシルジメチルアンモニウム、ジデシルジメチルアンモニウムメトサルフェート、ジデシルジメチルアンモニウムプロピオネート、テトラアルキルアンモニウムアジピン酸塩、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド及び塩化セチルピリジニウムからなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
これらの第四級アンモニウム塩系消毒剤は、皮膚刺激が高くなく、かつ、充分な殺菌効果を示す。
本発明のウェットワイパーでは、消毒液は、水や、エタノール水溶液(エタノールの濃度:0重量%を超え、90重量%以下)、イソプロパノール水溶液(イソプロパノールの濃度:0重量%を超え、90重量%以下)に第四級アンモニウム塩系消毒剤が溶解されたものであってもよい。
また、消毒液は、水に第四級アンモニウム塩系消毒剤が溶解されたものであることが望ましい。なおこの場合、pHは特に限定されないが、6.0〜9.0であることが望ましい。
消毒液が、水に第四級アンモニウム塩系消毒剤が溶解されたものである場合、その濃度は、0.01〜10重量%であることが望ましく、0.02〜1重量%であることがより望ましい。
本発明のウェットワイパーを構成する繊維シートは、第四級アンモニウム塩系消毒剤を吸着しにくい。そのため、上記濃度であっても、充分な量の第四級アンモニウム塩系消毒剤を被払拭表面に移すことができる。
本発明のウェットワイパーにおいて、消毒剤がビグアナイド系消毒剤である場合、その種類は特に限定されないが、グルコン酸クロルヘキシジン、ポリヘキサメチレビグアナイド塩、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩からなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。
これらのビグアナイド系消毒剤は、皮膚刺激が高くなく、かつ、充分な殺菌効果を示す。
本発明のウェットワイパーでは、消毒液は、水や、エタノール水溶液(エタノールの濃度:0重量%を超え、90重量%以下)、イソプロパノール水溶液(イソプロパノールの濃度:0重量%を超え、90重量%以下)にビグアナイド系消毒剤が溶解されたものであってもよい。
また、消毒液は、水にビグアナイド系消毒剤が溶解されたものであることが望ましい。なおこの場合、pHは特に限定されないが、5.0〜8.0であることが望ましい。
消毒液が、水にビグアナイド系消毒剤が溶解されたものである場合、その濃度は、0.01〜10重量%であることが望ましく、0.02〜1重量%であることがより望ましい。
本発明のウェットワイパーを構成する繊維シートは、ビグアナイド系消毒剤を吸着しにくい。そのため、上記濃度であっても、充分な量のビグアナイド系消毒剤を被払拭表面に移すことができる。
本発明のウェットワイパーにおいて、消毒剤がポリフェノール系消毒剤である場合、上記ポリフェノール系消毒剤は、タンニン、カテキン、アントシアニン、ルチン、イソフラボン、クロロゲン酸、エラグ酸、リグナン、クルクミン及びクマリンからなる群から選択される少なくとも1種を有効成分として含むことが望ましい。
これらの消毒剤は、皮膚刺激性が高くなく、かつ、充分な殺菌効果及び/又はウイルス不活性化効果を示す。
また、上記タンニンは、海藻由来抽出物、ブドウ由来抽出物、柿渋由来抽出物、及び、茶由来抽出物からなる群から選択される少なくとも1種であることが望ましい。また、上記海藻由来抽出物は、ヒバマタ科の海藻から抽出された海藻由来抽出物であることが望ましく、上記ヒバマタ科の海藻は、アスコフィラム・ノドサムであることがより望ましい。
さらに、上記海藻由来抽出物は、タンニンを有効成分として含むことが望ましく、上記タンニンは、フロログルシノール重合体であることがより望ましい。
このような、消毒剤は、皮膚刺激性が高くなく、かつ、充分なウイルス不活性化効果を示す。
なお、フロログルシノール重合体とは、下記式(1)で示される化合物(フロログルシノール)の1位、3位及び5位のヒドロキシル基のうち少なくとも1種のヒドロキシル基を介して複数のフロログルシノールが重合した化合物のことを意味する。
フロログルシノール重合体の構造は、直鎖構造であってもよく、分岐構造を有していてもよく、複数のフロログルシノールが環状に繋がった構造を有していてもよい。
Figure 2019097756
また、フロログルシノール重合体は、フロログルシノールが7分子以上重合してなる化合物であることが望ましく、10分子以上重合してなる化合物であることがより望ましく、20分子以上重合してなる化合物であることがさらに望ましく、50分子以上重合してなる化合物であることが特に望ましい。
また、フロログルシノールの重合数は、1000分子以下であることが望ましく、500分子以下であることがより望ましい。
また、フロログルシノール重合体の平均分子量が1,000以上であることが望ましく、1,000〜100,000であることがより望ましい。
本発明のウェットワイパーでは、消毒液は、水や、エタノール水溶液(エタノールの濃度:0重量%を超え、90重量%以下)、イソプロパノール水溶液(イソプロパノールの濃度:0重量%を超え、90重量%以下)にポリフェノール系消毒剤が溶解されたものであってもよい。
また、消毒液は、水にポリフェノール系消毒剤が溶解されたものであることが望ましい。なおこの場合、pHは特に限定されないが、4.0〜8.0であることが望ましい。
消毒液が、水にポリフェノール系消毒剤が溶解されたものである場合、その濃度は0.001〜1重量%であることが望ましく、0.01〜0.5重量%であることがより望ましい。
本発明のウェットワイパーを構成する繊維シートは、ポリフェノール系消毒剤を吸着しにくい。そのため、上記濃度であっても、充分な量の消毒剤がポリフェノール系消毒剤を被払拭表面に移すことができる。
本発明のウェットワイパーでは、消毒液は、さらにアミノ酸系消毒剤等の他の消毒剤を含んでいてもよい。
アミノ酸系消毒剤としては、ジアミノエチルグリシン塩酸塩、ラウリルジアミノエチルグリシン塩酸塩、ドデシルジアミノエチルアミノエチルグリシン塩酸塩、塩酸アルキルポリアミノエチルグリシン等が挙げられる。
<繊維シート>
次に本発明のウェットワイパーを構成する繊維シートについて説明する。
本発明のウェットワイパーでは、繊維シートは、綿、テンセル、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエステルからなる群から選択される少なくとも1種の繊維からなる。
これらの繊維は、第四級アンモニウム塩系消毒剤、ビグアナイド系消毒剤及びポリフェノール系消毒剤を吸着しにくい。
すなわちこれら繊維からなる繊維シートは、上記の消毒剤を吸着しにくい。
そのため、本発明のウェットワイパーで被払拭表面を拭いた場合、充分な量の消毒剤を被払拭表面に移すことができる。
従って、本発明のウェットワイパーは、消毒液の含浸量(すなわち、消毒剤の使用量)に対し、充分な殺菌効果及び/又はウイルス不活性化効果を示す。
なお、繊維シートを構成する繊維がポリエステルである場合、ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレートであってもよい。
また、レーヨンやパルプからなる繊維は、第四級アンモニウム塩系消毒剤、ビグアナイド系消毒剤及びポリフェノール系消毒剤を吸着しやすい。
そのため、本発明のウェットワイパーを構成する繊維シートにレーヨン及びパルプが含まれる場合には、その含有量は、10重量%未満であることが望ましく、5重量%未満であることがより望ましい。
本発明のウェットワイパーでは、繊維シートは、レーヨン及びパルプを含まないことが望ましい。
本発明のウェットワイパーにおいて、繊維シートは、特に限定されず、不織布であってもよく、織布であってもよいが、不織布であることが望ましい。
本発明のウェットワイパーでは、繊維シートの目付量は10〜400g/mであることが望ましく、15〜200g/mであることがより望ましい。
繊維シートの目付量が10g/m未満であると、繊維シートが破れやすくなる。
繊維シートの目付量が400g/mを超えると、消毒液が含浸しにくくなる。また、繊維シートが硬くなり、使用時に繊維シートを折り曲げにくくなる。
本発明のウェットワイパーでは、繊維シートに含まれる消毒液の含浸量は、繊維シート100重量部に対し、100〜2000重量部であることが望ましく、200〜500重量部であることがより望ましい。
繊維シートに含まれる消毒液の含浸量が、100重量部未満であると、液体の量が少なく、充分な量の消毒剤を、被払拭表面に移しにくくなる。
繊維シートに含まれる消毒液の含浸量が、2000重量部を超えると、液体の量が多く、被払拭表面に消毒液が過剰に残りやすくなる。
<その他の構成>
本発明のウェットワイパーでは、消毒液は、保湿剤、界面活性剤、溶剤、キレート剤、防腐剤、着色料、香料等の成分を含んでいてもよい。
本発明のウェットワイパーは、台座、机等を消毒するために使用することもでき、手や腕等生体を消毒するために使用することもできる。
以下に本発明をより具体的に説明する実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ベンザルコニウム塩化物(日本製薬株式会社製「日本薬局方ベンザルコニウム塩化物液オスバンS」)を水にて希釈し、ベンザルコニウム塩化物0.05重量%水溶液を作製した。
次に、テンセルからなる不織布(クラレクラフレックス株式会社製「JP5410」)を20cm×20cmにカットし、試験用不織布とした。
次に、試験用不織布100重量部に対し、上記ベンザルコニウム塩化物0.05重量%水溶液が200重量部となるように、試験用不織布に塩化ベンザルコニウム0.05重量%水溶液を含浸させ、実施例1に係るウェットワイパーを作製した。
(実施例2〜16)及び(比較例1〜12)
表1及び2に示すように、消毒剤の種類及び不織布の種類を変更した以外は、実施例1に係るウェットワイパーと同様に、実施例2〜16及び比較例1〜12に係るウェットワイパーを作製した。
Figure 2019097756
Figure 2019097756
なお、表1及び2中の消毒剤及び不織布の製造元、製品名等は以下の通りである。
<消毒剤>
塩化ベンザルコニウム:日本製薬株式会社製「日本薬局方ベンザルコニウム塩化物液オスバンS」
グルコン酸クロルヘキシジン:山善製薬株式会社製「5%クロルヘキシジン液「ヤマゼン」」
<不織布>
テンセル1:クラレクラフレックス株式会社製「JP5410」(目付量:59g/m
テンセル2:株式会社橋本クロス製「テンセル100」(目付量:32g/m
ポリエチレン:クラレクラフレックス株式会社製「PE」(目付量:42g/m
ポリエステル1:クラレクラフレックス株式会社製「JP5362」(ポリエチレンテレフタレート)(目付量:31g/m
ポリエステル2:株式会社ライフ堂製「フローリング用ドライシート」(目付量:41g/m
ポリプロピレン1:クラレクラフレックス株式会社製「PC0020T−70」(目付量:21g/m
ポリプロピレン2:株式会社橋本クロス製「メルティW3136」(目付量:85g/m
綿:株式会社大和工場製「カット綿ベスケア」(目付量:195g/m
レーヨン1:クラレクラフレックス株式会社製「JP3802」(目付量:24g/m
レーヨン2:日本製紙クレシア株式会社製「ハイジェネブルーハンディワイパー」(目付量:89g/m
レーヨン3:日立化成株式会社製「大判カウンタークロス」(目付量:79g/m
パルプ1:新橋製紙株式会社製「SHINBASHICherryPAPERTOWLS」(目付量:32g/m
パルプ2:日本製紙クレシア株式会社製「キムタオル」(目付量:78g/m)(4枚重ね)
パルプ3:日本製紙クレシア株式会社製「やわらかおしりふき」(目付量:46g/m
(殺菌力評価)
(1)大腸菌(Escherichia coli NBRC3972)を普通ブイヨン培地に接種し、35℃で24時間培養したものを試験用菌液とした。試験用菌液に含まれる菌数は、10〜10cfu/mLであった。
(2)実施例1〜16及び比較例1〜12に係るウェットワイパーから消毒液を絞り出して試験用消毒液とした。
(3)試験用消毒液2mLに対し、試験用菌液を0.02mL加えて混合液とし、30秒間混合した。
(4)混合液をSCDLP培地に1白金耳移植し、35℃で48時間培養後、菌の生死を判定した。結果を表1及び2に示す。
なお、評価基準は以下の通りである。
○:培地が濁らなかった(殺菌効果あり)
×:培地が濁った(殺菌効果なし)
表1及び2に示すように、実施例1〜16に係るウェットワイパーの絞汁は充分な殺菌効果を示すことが判明した。
つまり、不織布の繊維が綿、テンセル、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエステルからなる実施例1〜16に係るウェットワイパーを用いると、ベンザルコニウム塩化物やグルコン酸クロルヘキシジンが繊維に吸着されないと考えられる。
そのため、これらのウェットワイパーを使用して被払拭表面を払拭すると、被払拭表面に充分に塩化ベンザルコニウムやグルコン酸クロルヘキシジンを移すことができる。その結果、被払拭表面を充分に殺菌できると考えられる。
一方、不織布の繊維がレーヨン及びパルプからなる比較例1〜12では、殺菌効果が充分ではなかった。
これは、レーヨン及びパルプが塩化ベンザルコニウムやグルコン酸クロルヘキシジンを吸着したため、絞汁に塩化ベンザルコニウムやグルコン酸クロルヘキシジンが含まれなかったためと考えられる。
(実施例17)
ポリフェノール系消毒剤(理研ビタミン株式会社製「海藻ポリフェノール」(フロログルシノールの重合数が10分子以上のフロログルシノール重合体を含有))を水にて希釈し、ポリフェノール系消毒剤0.06重量%水溶液を作製した。
次に、テンセルからなる不織布(クラレクラフレックス株式会社製「JP5410」)を20cm×20cmにカットし、試験用不織布とした。
次に、試験用不織布100重量%に対し、上記ポリフェノール系消毒剤0.06重量%水溶液が200重量%となるように、試験用不織布にポリフェノール系消毒剤0.06重量%水溶液を含浸させ、実施例17に係るウェットワイパーを作製した。
(実施例18〜24)
表3に示すように、不織布の種類を変更した以外は、実施例17に係るウェットワイパーと同様に、実施例18〜24に係るウェットワイパーを作製した。
Figure 2019097756
(ウイルス不活性化評価)
(1)ネコカリシウイルスを、ネコ腎由来株化細胞であるCRFK細胞(ATCC CCL−94)に感染させて細胞を培養した。
(2)次に、ネコカリシウイルスが感染したかどうかを細胞変性効果(Cytopathic effect:CPE)により確認した。
細胞変性効果を確認した後、培養細胞の凍結融解を繰り返すことにより、培養細胞を破砕した。
(3)次に、得られた培養細胞破砕液を遠心分離し、上清をウイルス溶液とした。
(4)実施例17〜24に係るウェットワイパーから消毒液を絞り出して試験用消毒液とし、該試験用消毒液と、ウイルス溶液とを9:1の割合(容量)で混合し、室温で30秒経過後、OPTI−MEM培地で200倍希釈することにより、該試験用消毒液のウイルスに対する作用を停止させた。
この工程により得られた溶液を消毒液30秒作用ウイルス溶液とした。
(5)OPTI−MEM培地と、ウイルス溶液とを9:1の割合(容量)で混合した直後、OPTI−MEM培地で200倍希釈することにより、得られた溶液を消毒液0分作用ウイルス溶液とした。
(6)消毒液0分作用ウイルス溶液、消毒液30秒作用ウイルス溶液を、それぞれ、OPTI−MEM培地により10倍段階希釈した。CRFK細胞を培養した96wellマイクロプレートの培地を捨て、段階希釈液を100μLずつ加えた。
(7)消毒液0分作用ウイルス溶液及び消毒液30秒作用ウイルス溶液の段階希釈液が加えられたCRFK細胞を37℃、5%COの条件で、4日間培養した。
(8)培養したCRFK細胞のCPEを指標にTCID50(Tissue Culture Infectious Dose 50%)により各ウイルス溶液のウイルス感染力価(対数)を定量した。
(9)上記(1)〜(8)の工程を3回独立に行い、消毒液0分作用ウイルス溶液を用いて算出されたウイルス感染力価の平均値を、作用時間0分におけるウイルス感染力価とし、消毒液30秒作用ウイルス溶液を用いて算出されたウイルス感染力価の平均値を、作用時間30秒におけるウイルス感染力価の値とした。
評価基準は以下の通りである。結果を表3に示す。
◎:4.0以上の感染力価の減少(充分な効果あり)
○:2.0以上、4.0未満の感染力価の減少(効果あり)
×:2.0未満の感染力価の減少(効果なし)
表3に示すように、実施例17〜24に係るウェットワイパーの絞汁は充分なウイルス不活性化効果を示すことが判明した。
つまり、不織布の繊維が綿、テンセル、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエステルからなる実施例17〜24に係るウェットワイパーを用いると、被払拭表面に充分にポリフェノール系消毒剤を移すことができ、被払拭表面のウイルスを充分に不活性化できることが判明した。

Claims (9)

  1. 繊維シートに消毒液が含浸されたウェットワイパーであって、
    前記繊維シートは、綿、テンセル、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエステルからなる群から選択される少なくとも1種の繊維からなり、
    前記消毒液は、第四級アンモニウム塩系消毒剤、ビグアナイド系消毒剤及びポリフェノール系消毒剤からなる群から選択される少なくとも1種の消毒剤を含むことを特徴とするウェットワイパー。
  2. 前記第四級アンモニウム塩系消毒剤は、塩化ベンザルコニウム、セチルリン酸化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、臭化ジデシルジメチルアンモニウム、ジデシルジメチルアンモニウムメトサルフェート、ジデシルジメチルアンモニウムプロピオネート、テトラアルキルアンモニウムアジピン酸塩、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド及び塩化セチルピリジニウムからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1に記載のウェットワイパー。
  3. 前記ビグアナイド系消毒剤は、グルコン酸クロルヘキシジン、ポリヘキサメチレビグアナイド塩酸塩、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1又は2に記載のウェットワイパー。
  4. 前記ポリフェノール系消毒剤は、タンニン、カテキン、アントシアニン、ルチン、イソフラボン、クロロゲン酸、エラグ酸、リグナン、クルクミン及びクマリンからなる群から選択される少なくとも1種を有効成分として含む請求項1〜3のいずれかに記載のウェットワイパー。
  5. 前記タンニンは、海藻由来抽出物、ブドウ由来抽出物、柿渋由来抽出物、及び、茶由来抽出物からなる群から選択される少なくとも1種である請求項4に記載のウェットワイパー。
  6. 前記海藻由来抽出物は、ヒバマタ科の海藻から抽出された海藻由来抽出物である請求項5に記載のウェットワイパー。
  7. 前記ヒバマタ科の海藻は、アスコフィラム・ノドサムである請求項6に記載のウェットワイパー。
  8. 前記海藻由来抽出物は、フロログルシノール重合体を含む請求項5〜7のいずれかに記載のウェットワイパー。
  9. 前記フロログルシノール重合体は、フロログルシノールが7分子以上重合してなる化合物である請求項8に記載のウェットワイパー。
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