JP4697134B2 - 内燃機関の気体供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の気体供給装置に関し、特に、圧縮された気体を蓄え、蓄えられた気体を内燃機関に供給する内燃機関の気体供給装置に関する。
内燃機関の吸気行程において、出力の増加等を目的として、吸気圧よりも相対的に高圧の気体(例えば空気)が筒内に供給されることがある。上記のように高圧の気体が供給されるのは、例えば、過給機を備えた内燃機関において、過給遅れによる加速の遅れを抑制する場合である。この場合、蓄圧部(例えばタンク)に蓄えられた高圧の気体が吸気行程において供給されることがある。
特開2005−69143号公報 特開平7−139353号公報 特許第3365533号公報 実公平8−9381号公報
高圧の気体を蓄圧部に蓄え、蓄えられた気体を内燃機関に供給する装置について、従来十分な検討がなされていない。例えば、高圧の気体が蓄圧部に蓄えられる際に、気体の通路が開閉手段により開閉されることがある。この場合に、上記開閉手段に十分な耐久性を持たせることが検討されている。
吸気圧よりも高圧の気体を蓄える蓄圧部と、蓄圧部に蓄えられる気体の流れを開閉する開閉手段とを備える内燃機関の気体供給装置において、開閉手段の耐久性を向上させることができることが望まれている。
本発明の目的は、吸気圧よりも高圧の気体を蓄える蓄圧部と、蓄圧部に蓄えられる気体の流れを開閉する開閉手段とを備える内燃機関の気体供給装置において、開閉手段の耐久性を向上させることが可能な内燃機関の気体供給装置を提供することである。
本発明の内燃機関の気体供給装置は、内燃機関に気体を供給する内燃機関の気体供給装置であって、前記内燃機関の筒内で圧縮された気体を蓄える蓄圧部と、前記内燃機関の筒内と前記蓄圧部とを連通させる蓄圧通路と、前記蓄圧通路を開閉する第1の開閉手段と、前記第1の開閉手段の設置位置よりも前記蓄圧部側において前記蓄圧通路を開閉する第2の開閉手段とを備え、前記内燃機関の吸気行程において、前記第2の開閉手段により前記蓄圧通路が閉じられると共に、前記第1の開閉手段が開かれる制御が行われることを特徴とする。
本発明の内燃機関の気体供給装置において、前記第1の開閉手段の温度を検出または推定する温度検出推定手段を備え、前記制御は、前記温度検出推定手段により検出または推定された前記第1の開閉手段の温度に基づいて行われることを特徴とする。
本発明の内燃機関の気体供給装置は、内燃機関に気体を供給する内燃機関の気体供給装置であって、前記内燃機関の筒内で圧縮された気体を蓄える蓄圧部と、前記内燃機関の筒内と前記蓄圧部とを連通させる蓄圧通路と、前記蓄圧通路に設けられ前記蓄圧通路を開閉する第1の開閉手段と、前記第1の開閉手段の温度を検出または推定する温度検出推定手段とを備え、前記温度検出推定手段により検出または推定された前記第1の開閉手段の温度に基づいて、前記第1の開閉手段が開かれる制御が行われることを特徴とする。
本発明の内燃機関の気体供給装置において、前記第1の開閉手段の開度が中間開度に設定されることを特徴とする。
本発明の内燃機関の気体供給装置において、前記第1の開閉手段が開かれる時期は前記内燃機関の吸気行程に設定されることを特徴とする。
本発明の内燃機関の気体供給装置において、前記第1の開閉手段は、前記内燃機関の筒内における吸気管の開口部の近傍に設けられることを特徴とする。
本発明の内燃機関の気体供給装置によれば、吸気圧よりも高圧の気体を蓄える蓄圧部と、蓄圧部に蓄えられる気体の流れを開閉する開閉手段とを備える内燃機関の気体供給装置において、開閉手段の耐久性を向上させることができる。
以下、本発明の内燃機関の気体供給装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図7を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、圧縮された気体を蓄え、蓄えられた気体を内燃機関に供給する内燃機関の気体供給装置に関する。
内燃機関の吸気行程において、出力の増加等を目的として、吸気圧よりも相対的に高圧の気体(例えば空気)が供給される場合に、蓄圧部に蓄えられた気体が供給される方法がある。蓄圧部に高圧の気体を蓄える手段として、筒内で圧縮された気体が蓄圧部に導入されることが検討されている。
図16は、筒内で圧縮された気体が蓄圧部に蓄えられる装置の一例を示す。図16において、符号100は、内燃機関を示す。内燃機関100が搭載された車両には、筒内で圧縮された気体を蓄えるための蓄圧部110が設けられている。蓄圧部110と内燃機関100の筒内とは、第1通路111により連通されている。第1通路111と筒内との接続部には、蓄圧制御弁(第1の開閉手段)114が設けられている。
筒内で圧縮された気体が蓄圧部110に蓄えられる際(以下、蓄圧時とする)には、圧縮行程において蓄圧制御弁114が開かれる。これにより、符号Y100に示すように、筒内の高圧の気体が、第1通路111を経て蓄圧部110に導入される。蓄圧部110への気体の蓄圧は、例えばアクセルが閉じられた場合などに行われる。これにより、運転者が大きな駆動力を必要としていないときに、圧縮行程で加圧された圧力を有効に利用して蓄圧部に気体が蓄えられることができる。
筒内で圧縮された気体は高温となっている。蓄圧時には、筒内から第1通路111へ向かう高温の気体が蓄圧制御弁114に沿って流れるので、蓄圧制御弁114は加熱されて温度が上昇する。蓄圧制御弁114の温度が上昇しすぎることは好ましくない。
そこで、本実施形態では、蓄圧制御弁114の温度が予め定められた所定温度よりも高くなった場合には、蓄圧制御弁114の冷却制御が行われる。本実施形態では、吸気行程において、筒内へ供給される吸気により蓄圧制御弁114が冷却される。蓄圧部110に蓄えられた圧縮空気が筒内に流出しないように第1通路111が遮断された上で、吸気行程において蓄圧制御弁114が開かれる。相対的に低温の吸気に触れることで、蓄圧制御弁114が冷却される。
図1は、第1実施形態に係る装置の概略構成図を示す。図1において、符号1は、エンジン(内燃機関)を示す。エンジン1は、シリンダブロック2を有する。シリンダブロック2には、シリンダブロック2の内部を往復動可能なピストン4が設けられている。ピストン4の上方には、燃焼室5が形成されている。
シリンダブロック2の上方には、シリンダヘッド3が設けられている。シリンダヘッド3には、吸気管6が接続されている。吸気管6と燃焼室5との接続部には、吸気弁7が設けられている。図1には、吸気弁7が閉じた状態が示されている。吸気管6には、吸気圧センサ22が設けられている。吸気圧センサ22により、吸気管6内の圧力が検出される。
シリンダヘッド3には、排気管8が接続されている。排気管8と燃焼室5との接続部には、排気弁9が設けられている。図1には、排気弁9が閉じた状態が示されている。図示しないアクセルの近傍には、アクセルポジションセンサ21が設けられている。アクセルポジションセンサ21により、アクセルの開度が検出される。
次に、筒内で圧縮された空気を蓄えると共に、蓄えられた圧縮空気を筒内及び吸気管6に供給する内燃機関の気体供給装置について説明する。車両には、筒内で圧縮された空気を蓄える蓄圧タンク10が設けられている。蓄圧タンク10と燃焼室5とは、第1通路11を介して連通されている。第1通路11と燃焼室5との接続部19は、シリンダヘッド3における吸気管6の開口部16の近傍に設けられている。第1通路11には、冷却器(熱交換器)12が設けられている。また、第1通路11には、遮断弁(第2の開閉手段)13が設けられている。遮断弁13により、第1通路11が開閉される。
第1通路11と燃焼室5との接続部19には、蓄圧制御弁14が設けられている。蓄圧制御弁14が開閉されることにより、第1通路11と燃焼室5とが連通した状態及び連通していない状態が切替えられる。図1には、蓄圧制御弁14が開かれて第1通路11と燃焼室5とが連通した状態が示されている。蓄圧制御弁14は、開弁される際に傘部14aがピストン4へ向けて駆動される。
蓄圧タンク10と吸気管6とは、第2通路17によって連通されている。吸気管6と第2通路17との接続部には、三方弁18が設けられている。三方弁18により、第2通路17と吸気管6とが連通した状態及び連通していない状態の切り替えが行われる。
エンジン1が搭載された車両には、車両各部を制御するECU(Electronic Control Unit)を有する車両制御部20が設けられている。アクセルポジションセンサ21及び吸気圧センサ22は、車両制御部20に接続されており、それぞれの計測結果が車両制御部20に入力される。遮断弁13、蓄圧制御弁14及び三方弁18は、車両制御部20に接続されており、それぞれの動作が車両制御部20により制御される。
本実施形態では、筒内で圧縮された空気が蓄圧タンク10に蓄えられ、必要なときに蓄えられた圧縮空気が吸気管6及び筒内の少なくともいずれか一方に供給される。
図2は、筒内で圧縮された空気が蓄圧タンク10に蓄えられる場合(以下、蓄圧時とする)の様子を示す図である。蓄圧時には、例えば、エンジン1の圧縮行程において蓄圧制御弁14が開かれる。この場合、遮断弁13は開いた状態とされる。これにより、ピストン4の上昇により圧縮された筒内の空気が、符号Y1に示す矢印のように、燃焼室5から第1通路11に流入する。第1通路11に流入した圧縮空気は、冷却器12を通過して蓄圧タンク10に流入する。
筒内で圧縮された空気は高温であるが、冷却器12を通過する際に冷却される。このため、蓄圧タンク10に流入する段階では、圧縮空気の温度は筒内から流出するときに比べて十分に低下している。その結果、筒内で圧縮された空気が冷却されずにそのまま蓄圧タンク10に導かれる場合に比べて、蓄圧タンク10に密度の高い圧縮空気が蓄えられる。これにより、冷却器12が設けられた場合には、蓄圧タンク10の容量が同じであっても、蓄えられる空気の量(質量)が増加する。
蓄圧タンク10に蓄えられた圧縮空気は、必要とされる場合に、エンジン1に供給される。圧縮空気が供給されるのは、エンジン1の吸気量(吸気圧)を増加する必要が生じた場合等である。例えば、エンジン1が過給機(図示せず)を備える場合に、過給遅れが生じた際には、圧縮空気がエンジン1に供給されて、過給遅れによる出力の増加の遅れが抑制される。
図3及び図4は、圧縮空気がエンジン1(筒内)に供給される際(以下、供給時とする)の様子を示した図である。圧縮空気が筒内に供給される経路は2つある。第1の経路は、図3において符号Y2に示すように、第2通路17から吸気管6を経て筒内に供給される経路である。この場合、三方弁18が制御されて第2通路17と吸気管6とが連通した状態とされる。これにより、圧縮空気は、符号Y2で示すように、蓄圧タンク10から第2通路17、三方弁18、及び吸気管6を経て筒内に供給される。
第2の経路は、図4おいて符号Y3に示すように、圧縮空気が吸気管6を経ずに筒内に直接供給される経路である。この場合、遮断弁13が開いた状態とされると共に、蓄圧制御弁14が開かれる。これにより、圧縮空気は、符号Y3で示すように、蓄圧タンク10から第1通路11、冷却器12、及び遮断弁13を経て筒内に供給される。
上記のように蓄圧タンク10への圧縮空気の蓄圧、及び蓄圧タンク10から筒内への圧縮空気の供給が行われる内燃機関の気体供給装置において、蓄圧制御弁14の温度が高温となり、強度が低下する可能性がある。
図2において符号Y1で示すように、蓄圧時には、筒内で圧縮されて高温となった空気が蓄圧制御弁14に沿って流れる。これにより、蓄圧制御弁14が加熱されるので、蓄圧制御弁14の温度が上昇する。蓄圧制御弁14に熱が蓄積して、蓄圧制御弁14の温度が高温となり過ぎた場合には、強度が低下するなどの問題が生じる可能性がある。
そこで、本実施形態では、蓄圧制御弁14の冷却が行われる。図5は、蓄圧制御弁14が冷却される際の様子を示す図である。蓄圧制御弁14の温度が予め定められた所定温度よりも高い場合には、吸気行程において、吸気により蓄圧制御弁14が冷却される。この場合、吸気行程において、蓄圧タンク10内の圧縮空気が筒内へ流出しないように遮断弁13が閉じた状態とされると共に蓄圧制御弁14が開かれる。吸気行程において吸気弁7が開かれると、符号Y4で示すように、筒内に吸気が流入する。本実施形態では、筒内に流入する吸気の温度が上昇してしまう前に吸気が蓄圧制御弁14に到達するように、蓄圧制御弁14は、シリンダヘッド3における吸気管6の開口部16の近傍に設けられている。吸気管6の開口部16から蓄圧制御弁14までの距離が短いので、筒内に流入する吸気は、筒内に流入してから短時間で蓄圧制御弁14に到達する。蓄圧制御弁14が筒内に流入して間もない低温の吸気に触れることで、蓄圧制御弁14が良好に冷却される。
吸気行程において蓄圧制御弁14が閉じた状態(図3参照)とされても、蓄圧制御弁14が吸気に触れることで吸気により冷却される効果は期待できるが、本実施形態では、特に、吸気行程において蓄圧制御弁14が開かれるので、蓄圧制御弁14と吸気との接触面積が大きくなる。このため、蓄圧制御弁14が低温の吸気により十分に冷却されることができる。また、蓄圧制御弁14が開かれることにより、蓄圧制御弁14の傘部14aにおける上面(シリンダヘッド3に対向する面)14bは、吸気管6の開口部16よりも下方に位置する状態となる。このため、吸気管6の開口部16から筒内に流入する吸気は、蓄圧制御弁14の傘部14aにおける上面14bに向けて流れる。さらに、蓄圧制御弁14の軸部14cへ向けても吸気が流れる。このように、蓄圧制御弁14が開かれることにより、蓄圧制御弁14の傘部14a全体、及び軸部14cも冷却されるので、蓄圧制御弁14の温度上昇が十分に抑制される。
図6は、蓄圧制御弁14の冷却制御が行われた場合の蓄圧制御弁14の温度の時間的推移を示す図である。図6において、符号101は、蓄圧制御弁14の温度を示す。符号K1で示す矢印は、蓄圧制御弁14の冷却制御が行われる期間を示す。本実施形態では、蓄圧制御弁14の温度101が予め定められた所定温度T1よりも高くなると、蓄圧制御弁14の冷却制御が開始される。蓄圧制御弁14の温度101が予め定められた第2の所定温度T2よりも低くなると、蓄圧制御弁14の冷却制御が終了される。なお、上記第2の所定温度T2は、上記所定温度T1よりも小さな値に設定されている。
図7は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。ステップS10では、蓄圧制御弁14の温度が上記所定温度T1よりも高いか否かが判定される。蓄圧制御弁14の温度は、例えば、蓄圧制御弁14に設けられた図示しない温度センサにより検出される。
ステップS10の判定の結果、蓄圧制御弁14の温度が上記所定温度T1よりも高いと判定された(ステップS10肯定)場合には、ステップS20へ移行する。一方、ステップS10の判定の結果、蓄圧制御弁14の温度が上記所定温度T1よりも高いと判定されなかった(ステップS10否定)場合には、ステップS10が繰り返される。
ステップS20では、蓄圧制御弁14の冷却制御が行われる。上記において図5を参照して説明したように、冷却制御においては、遮断弁13が閉じた状態とされると共に、蓄圧制御弁14が吸気行程において開かれる。
次に、ステップS30において、蓄圧制御弁14の温度が上記第2の所定温度T2よりも低いか否かが判定される。
ステップS30の判定の結果、蓄圧制御弁14の温度が上記第2の所定温度T2よりも低いと判定された(ステップS30肯定)場合には、本制御フローがリセットされ、蓄圧制御弁14の冷却制御が終了される。一方、ステップS30の判定の結果、蓄圧制御弁14の温度が上記第2の所定温度T2よりも低いと判定されなかった(ステップS30否定)場合には、ステップS30が繰り返される。
本実施形態によれば、蓄圧制御弁14の冷却が必要な(ステップS10肯定、ステップS30否定)場合に、吸気行程において蓄圧制御弁14が開かれて、吸気により蓄圧制御弁14が冷却される(ステップS20)。これにより、蓄圧制御弁14が高温となり過ぎて蓄圧制御弁14の強度が低下するなどの問題の発生が抑制される。
なお、本実施形態では、蓄圧制御弁14の温度が上記所定温度T1よりも高温となった(ステップS10肯定)場合に蓄圧制御弁14の冷却制御が行われた(ステップS20)が、これに代えて、蓄圧制御弁14の温度によらず冷却制御が行われることができる。この場合、例えば、吸気行程ごとに蓄圧制御弁14の冷却が行われる。蓄圧制御弁14が継続的に冷却されることにより、蓄圧制御弁14の温度が必要以上に上昇することが十分に抑制される。
(第2実施形態)
図8から図12を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
上記第1実施形態では、蓄圧制御弁14の冷却が必要な場合に、吸気により蓄圧制御弁14が冷却された。これに加えて、本実施形態では、蓄圧タンク10に蓄えられた圧縮空気により蓄圧制御弁(図8の符号24参照)が冷却される。蓄圧制御弁24の冷却が必要な場合に、吸気行程において蓄圧制御弁24が開かれる。これにより、蓄圧タンク10から流出して筒内に供給される圧縮空気により蓄圧制御弁24が冷却される。
図8は、本実施形態に係る装置の概略構成図である。上記第1実施形態(図1)の蓄圧制御弁14に代えて、蓄圧制御弁24が設けられている。本実施形態の蓄圧制御弁24は、全閉と全開との間の中間開度に制御されることが可能である。上記第1実施形態の車両制御部20に代えて、車両制御部30が設けられている。また、本実施形態では、上記第1実施形態と異なり、遮断弁13は設けられていない。
図9は、蓄圧制御弁24が冷却される際の様子を示す図である。図9に示すように、蓄圧制御弁24の冷却が必要な場合には、蓄圧制御弁24が開かれる。これにより、符号Y5に示すように圧縮空気が筒内に流入する。
筒内に流入する圧縮空気は、蓄圧時及び供給時に冷却器12を通過して冷却されている。このため、圧縮空気は筒内に流入する時点で蓄圧制御弁24に比べて十分に低温となっている。よって、蓄圧制御弁24に沿って圧縮空気が流れる際に、圧縮空気により蓄圧制御弁24が冷却される。
また、蓄圧タンク10から流出した圧縮空気は、相対的に低圧の筒内に流入する際に、膨張する。それに伴って圧縮空気の温度が低下する。このように膨張して温度が低下した圧縮空気が蓄圧制御弁24に沿って流れるので、蓄圧制御弁24の冷却が効果的に行われる。
蓄圧制御弁24が開かれる時期は、エンジン1の吸気行程に設定される。これにより、蓄圧制御弁24は、筒内に供給される圧縮空気により冷却されるのみならず、相対的に低温の吸気に触れることでさらに冷却される。
本実施形態では、蓄圧制御弁24の冷却制御が行われる際に、蓄圧制御弁24は、中間開度に制御される。これは、以下に説明するように、蓄圧制御弁24を冷却するための圧縮空気の消費量を抑制するためである。
図10及び図11は、蓄圧制御弁24が冷却される際の蓄圧制御弁24付近の拡大図である。図10は、蓄圧制御弁24が全開に制御された場合の様子を示す図である。図11は、蓄圧制御弁24が中間開度に制御された場合の様子を示す図である。
図10において、符号A1及び符号A2は、蓄圧制御弁24が冷却される際の圧縮空気の流れを示す。符号A1は、符号A2に比べて蓄圧制御弁24の近くを流れる圧縮空気の流れを示す。
圧縮空気が筒内に流入する場合に、圧縮空気が蓄圧制御弁24の近くを流れるほど、蓄圧制御弁24から多くの熱を奪う。反対に、圧縮空気が蓄圧制御弁24から離れた位置を流れるほど、蓄圧制御弁24から奪う熱量が小さくなる。即ち、符号A2で示す圧縮空気の流れは、符号A1で示す圧縮空気の流れに比べて、蓄圧制御弁24から奪う熱量が小さい。
蓄圧制御弁24を冷却するための圧縮空気の消費量を抑制するためには、符号A2で示すような蓄圧制御弁24から奪う熱量が小さい圧縮空気の流れの量を抑制することが有効である。このため、本実施形態では、図11に示すように、蓄圧制御弁24の冷却時において、蓄圧制御弁24の開度が中間開度に制御される。
図11において、符号A3は、蓄圧制御弁24の近くを流れる圧縮空気の流れを示す。符号A4は、蓄圧制御弁24から離れた位置を流れる圧縮空気の流れを示す。蓄圧制御弁24が中間開度とされることにより、蓄圧制御弁24から離れた位置を流れる圧縮空気の流れA4の量は、全開とされた場合(図10の符号A2)に比べて少なくなる。このため、筒内に流入する圧縮空気全体のうちで、蓄圧制御弁24の近くを流れる圧縮空気の流れA3の割合が高まる。その結果、蓄圧制御弁24を冷却するのに必要な圧縮空気の量が低減される。
図12は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。ステップS110では、蓄圧制御弁24の温度が予め定められた第3の所定温度T3よりも高いか否かが判定される。蓄圧制御弁24の温度は、例えば、蓄圧制御弁24に設けられた図示しない温度センサにより検出される。なお、上記第3の所定温度T3の値は、上記第1実施形態における上記所定温度T1と同じ値とされることができる。
ステップS110の判定の結果、蓄圧制御弁24の温度が上記第3の所定温度T3よりも高いと判定された(ステップS110肯定)場合には、ステップS120へ移行する。一方、ステップS110の判定の結果、蓄圧制御弁24の温度が上記第3の所定温度T3よりも高いと判定されなかった(ステップS110否定)場合には、ステップS110が繰り返される。
ステップS120では、蓄圧制御弁24の冷却制御が行われる。上記のように、吸気行程において、蓄圧制御弁24は中間開度に制御される。蓄圧制御弁24の開度は、例えば、実験の結果に基づいて設定される。この場合、例えば、蓄圧制御弁24の温度を同じだけ低下させるのに必要とされる圧縮空気の量が最も少なくなるように、蓄圧制御弁24の開度が設定される。
次に、ステップS130において、蓄圧制御弁24の温度が予め定められた第4の所定温度T4よりも低いか否かが判定される。なお、上記第4の所定温度T4の値は、上記第1実施形態における上記第2の所定温度T2と同じ値とされることができる。
ステップS130の判定の結果、蓄圧制御弁24の温度が上記第4の所定温度T4よりも低いと判定された(ステップS130肯定)場合には、本制御フローがリセットされ、蓄圧制御弁24の冷却制御が終了される。一方、ステップS130の判定の結果、蓄圧制御弁24の温度が上記第4の所定温度T4よりも低いと判定されなかった(ステップS130否定)場合には、ステップS130が繰り返される。
なお、本実施形態では、ステップS120において、蓄圧制御弁24の開弁が吸気行程に行われたが、蓄圧制御弁24の開弁の時期は、これには限定されない。エンジン1の吸気行程以外の他の行程において蓄圧制御弁24が開かれて、圧縮空気により蓄圧制御弁24が冷却されることができる。本実施形態で蓄圧制御弁24の開弁の時期が吸気行程に設定されるのは、以下の理由による。
第1に、吸気行程では一般に他の行程に比べて筒内の温度が低いので、蓄圧制御弁24が開弁された場合の冷却効果が高い。第2に、吸気行程において筒内に流入する吸気が蓄圧制御弁24に向けて流れる構成とされることで、吸気による冷却効果が高められることができる。第3に、吸気行程以外の行程において圧縮空気が筒内に供給される場合には、エンジン1の損失となる場合がある。例えば、圧縮行程や排気行程で圧縮空気が筒内に供給された場合には、ピストン4の上昇過程において圧縮空気が流入して筒内圧を上昇させてしまう。この場合、ピストン4の上昇に対して抵抗が増加することとなり、エンジン1の損失となるので好ましくない。
第4に、吸気行程以外の行程において圧縮空気が筒内に供給された場合には、排気管8に設けられた触媒(図示せず)の温度が必要以上に低下することがある。例えば、排気行程において圧縮空気が筒内に供給された場合には、排気ガスの温度が低下する。この場合、触媒の温度が必要以上に低下して、排気ガス中の有害物質を浄化する能力が低下する可能性があるので好ましくない。
本実施形態によれば、蓄圧制御弁24の冷却が必要な(ステップS110肯定、ステップS130否定)場合に、吸気行程において蓄圧制御弁24が開かれることで、圧縮空気による蓄圧制御弁24の冷却が行われる(ステップS120)。筒内の温度が低い吸気行程において蓄圧制御弁24が開かれることで、高い冷却効果が得られる。
(第3実施形態)
図13から図15を参照して第3実施形態について説明する。第3実施形態については、上記実施形態と異なる点についてのみ説明する。
上記各実施形態では、蓄圧制御弁(例えば図8の符号24)の温度が検出され、検出された温度に基づいて蓄圧制御弁24の冷却制御が行われた。本実施形態では、これに代えて、蓄圧制御弁24の温度が推定され、推定された温度に基づいて蓄圧制御弁24の冷却制御が行われる。これにより、蓄圧制御弁24に温度センサを設けることなく、蓄圧制御弁24の冷却制御が行われることができる。
図13は、本実施形態に係る装置の概略構成図である。第2実施形態の装置(図8)に加えて、吸気管6には吸気温センサ25が設けられている。吸気温センサ25により、吸気の温度が検出される。シリンダヘッド3には、筒内の圧力を検出する筒内圧センサ26が設けられている。
シリンダブロック2には、エンジン1の冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ27が設けられている。エンジン1には、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ28が設けられている。蓄圧タンク10には、蓄圧タンク10内の圧力を検出するタンク内圧センサ29が設けられている。
上記第2実施形態の車両制御部30に代えて、車両制御部40が設けられている。吸気温センサ25、筒内圧センサ26、冷却水温度センサ27、エンジン回転数センサ28、及びタンク内圧センサ29は、車両制御部40に接続されており、それぞれの測定結果が車両制御部40に入力される。本実施形態の温度検出推定手段は、車両制御部40、吸気圧センサ22、吸気温センサ25、エンジン回転数センサ28、冷却水温度センサ27、筒内圧センサ26、及びタンク内圧センサ29を含む。
図14は、本実施形態の蓄圧制御弁24の冷却制御が行われた場合の蓄圧制御弁24の温度の時間的推移を示す図である。本実施形態では、蓄圧制御弁24の温度を推定するにあたり、蓄圧制御弁24の動作が4つのモードに分類されている。それぞれのモードごとに蓄圧制御弁24の温度変化量が計算されて、現在の蓄圧制御弁24の温度が推定される。
第1のモードは、閉弁モードM1である。閉弁モードM1においては、エンジン1の1回のサイクルの間、蓄圧制御弁24は閉じたままとされる。
第2のモードは、蓄圧モードM2である。蓄圧モードM2においては、筒内で圧縮された空気を蓄圧タンク10に導くために、蓄圧制御弁24が圧縮行程において開かれる。高温の圧縮空気が蓄圧制御弁24に沿って流れるため、蓄圧制御弁24の温度が上昇する。
第3のモードは、供給モードM3である。供給モードM3においては、蓄圧タンク10に蓄えられた圧縮空気がエンジン1に供給される。蓄圧タンク10から圧縮空気が供給される場合に、上記第1実施形態において図3及び図4を参照して説明したように、供給経路は2つある。第1の経路は、図3に符号Y2で示すように、圧縮空気が吸気管6を経て筒内に供給される経路である。第2の経路は、図4に符号Y3で示すように、吸気管6を経ずに直接筒内に圧縮空気が供給される経路である。第2の経路で圧縮空気が供給される場合には、圧縮空気が蓄圧制御弁24に沿って流れる際に、蓄圧制御弁24が冷却される。
蓄圧制御弁24の温度上昇を抑制する観点からは、第2の経路で圧縮空気が供給される方が有利である。本実施形態では、蓄圧制御弁24の温度が高温である場合には、第2の経路で圧縮空気がエンジン1に供給される。
第4のモードは、冷却モードM4である。冷却モードM4においては、蓄圧制御弁24の冷却が必要な場合に、吸気行程において蓄圧制御弁24が開かれて、圧縮空気が蓄圧制御弁24に沿って流される。圧縮空気により蓄圧制御弁24が冷却される。
ここで、図14を参照して、各モードにおける温度変化量について説明する。図14において、符号100は蓄圧制御弁24の温度を示す。符号T5は、第5の所定温度を示す。蓄圧制御弁24の温度100が第5の所定温度T5よりも高くなった場合には、蓄圧制御弁24の冷却制御が開始される。
閉弁モードM1においては、蓄圧制御弁24はシリンダヘッド3に接した状態である。シリンダヘッド3は冷却水等により冷却されているので蓄圧制御弁24に比べて低温である。このため、蓄圧制御弁24からシリンダヘッド3へと熱が伝わり、符号100aに示すように蓄圧制御弁24の温度100は低下する。
蓄圧モードM2(M2a、M2b)において、蓄圧時に蓄圧制御弁24が開かれると、筒内の高温の圧縮空気が蓄圧制御弁24に沿って蓄圧タンク10へ向けて流れる。このため、蓄圧時には符号100bに示すように蓄圧制御弁24の温度100が上昇する。
供給モードM3では、蓄圧タンク10から圧縮空気が供給される。図14に示す例では、蓄圧制御弁24の温度100が第5の所定温度T5付近の比較的高温の温度範囲で推移している。この場合、供給時には、蓄圧制御弁24の温度100を低下させるために、蓄圧制御弁24が開かれて圧縮空気が筒内に直接供給される。供給時に蓄圧制御弁24が開かれると、蓄圧タンク10に蓄えられた圧縮空気が蓄圧制御弁24に沿って筒内に流入する。これにより、蓄圧制御弁24が冷却される。それと共に、相対的に低温の吸気に触れることで蓄圧制御弁24が冷却される。このため、供給時には、符号100cに示すように蓄圧制御弁24の温度100が低下する。
冷却モードM4では、吸気行程において、蓄圧制御弁24が開かれる。蓄圧制御弁24の開度は、例えば上記第2実施形態と同様に全開と全閉との間の中間開度とされる。蓄圧タンク10に蓄えられた圧縮空気が蓄圧制御弁24に沿って筒内に流入することにより蓄圧制御弁24が冷却される。また、供給モードM3と同様に吸気に触れることで蓄圧制御弁24が冷却される。これにより、冷却時には符号100dで示すように蓄圧制御弁24の温度100が低下する。
冷却モードM4に移行する(蓄圧制御弁24の冷却制御が行われる)のは、上記の各実施形態と同様に蓄圧制御弁24の温度100が必要以上に上昇した場合である。蓄圧制御弁24の温度100が上記第5の所定温度T5よりも高くなった場合には、冷却モードM4に移行して蓄圧制御弁24の冷却制御が開始される。
例えば、図14に符号M2bで示す蓄圧モードにおいて、時刻t4に蓄圧制御弁24の温度100は上記第5の所定温度T5を超えている。蓄圧モードM2bが終了する時刻t5において、蓄圧制御弁24の温度100は上記第5の所定温度T5を超えたままである。この場合、冷却モードM4へ移行する。冷却されることにより蓄圧制御弁24の温度100が予め定められた第6の所定温度T6よりも低くなった(時刻t6)場合には、冷却モードM4から他のモードに移行して蓄圧制御弁24の冷却制御が終了される。
なお、蓄圧制御弁24の温度100が上記第5の所定温度T5よりも高くなった場合であっても、筒内への圧縮空気の供給が必要とされる場合には、供給モードM3が優先される。これは、上記のように供給モードM3では蓄圧制御弁24が冷却されるので、蓄圧制御弁24の冷却制御を優先して行う必要がないからである。言い換えると、蓄圧制御弁24の温度100が上記第5の所定温度T5よりも高くなった状態で、筒内への圧縮空気の供給が行われず、蓄圧制御弁24の温度100が高いままである場合に、蓄圧制御弁24の冷却制御が行われる。
例えば、図14に符号M2aで示す蓄圧モードにおいて、蓄圧制御弁24の温度100は、時刻t1に上記第5の所定温度T5を超え、蓄圧モードM2aの終了する時刻t2において上記第5の所定温度T5を超えたままである。このときに、供給モードM3で筒内への圧縮空気の供給が行われると、蓄圧制御弁24の温度100が低下する。
供給モードM3では、符号100cで示すように、圧縮空気が筒内に供給されるごとに蓄圧制御弁24の温度100が低下し、時刻t3において上記第6の所定温度T6よりも低くなる。このように供給モードM3において蓄圧制御弁24は十分に冷却される。よって、その後に蓄圧タンク10への圧縮空気の蓄圧が開始されたとしてもすぐに蓄圧制御弁24の温度100が上記第5の所定温度T5を超えることが抑制される。
一方、蓄圧制御弁24の温度100が上記第5の所定温度T5よりも高くなった状態で、時刻t2以降に筒内への圧縮空気の供給が行われないままであったとすると、蓄圧制御弁24の温度100はすぐには低下せず、上記第5の所定温度T5に近い温度で推移する。この場合に、蓄圧タンク10へ圧縮空気を蓄えるための指令が生成されて蓄圧が開始されると、蓄圧タンク10に十分に空気が蓄えられる前に蓄圧制御弁24の温度100が上記第5の所定温度T5を超えてしまうこととなる。そこで、蓄圧制御弁24が上記第5の所定温度T5よりも高温のままで圧縮空気の供給が行われない場合には、冷却モードM4へ移行し、蓄圧制御弁24の冷却制御が行われる。
次に、各モードにおける蓄圧制御弁24の温度変化量の計算方法について説明する。ここで、本実施形態の各モードにおける温度変化量とは、各モードが実行された場合のエンジン1の1回のサイクルにおける蓄圧制御弁24の温度変化量である。
まず、蓄圧モードM2における温度変化量ΔT1について説明する。蓄圧モードM2における温度変化量ΔT1は、吸気圧Pb、吸気温Tb、エンジン回転数Ne、冷却水温Tw、及び燃料噴射量qfin等に基づいて算出される。蓄圧モードM2における温度変化量ΔT1は、例えば、上記各パラメータの組合せと蓄圧モードM2における温度変化量ΔT1との対応関係を定めたマップに基づいて決定されることができる。
供給モードM3における温度変化量ΔT2は、圧縮空気による冷却分ΔT2a及び吸気による冷却分ΔT2bの和として計算される。圧縮空気による冷却分ΔT2aは、蓄圧制御弁24の開弁時期及び開弁期間、筒内圧Pcy、及びタンク内圧P1等に基づいて算出される。圧縮空気による冷却分ΔT2aは、例えば、上記各パラメータの組合せと圧縮空気による冷却分ΔT2aとの対応関係を定めたマップに基づいて決定されることができる。
吸気による冷却分ΔT2bは、吸気圧Pb、吸気温Tb、及び冷却水温Tw等に基づいて算出される。吸気による冷却分ΔT2bは、例えば、上記各パラメータの組合せと吸気による冷却分ΔT2bとの対応関係を定めたマップに基づいて決定されることができる。
冷却モードM4における温度変化量ΔT3は、供給モードM3における温度変化量ΔT2と同様の方法により求められることができる。
閉弁モードM1における温度変化量ΔT4は、冷却水温Tw及び燃料噴射量qfin等に基づいて算出される。閉弁モードM1における温度変化量ΔT4は、例えば、上記各パラメータの組合せと閉弁モードM1における温度変化量ΔT4との対応関係を定めたマップに基づいて決定されることができる。
上記各モードにおける温度変化量を算出する際に参照されるマップは、それぞれ実験の結果に基づいて設定されることができる。
所定の期間における蓄圧制御弁24の温度変化量は、次に示す式により求められる。
弁温度の変化量 = ΔT1×N1+ΔT2×N2+ΔT3×N3+ΔT4×N4
ここで、N1は、蓄圧モードM2の期間におけるエンジン1のサイクル数、N2は、供給モードM3の期間におけるエンジン1のサイクル数、N3は、冷却モードM4の期間におけるエンジン1のサイクル数、N4は、閉弁モードM1の期間におけるエンジン1のサイクル数である。上記のように算出された弁温度の変化量に基づいて、現在の蓄圧制御弁24の温度100が算出される。
図15は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。ステップS210では、蓄圧制御弁24の温度100が計算される。なお、蓄圧制御弁24の温度100は、ステップS210で計算された後も所定の時間間隔で継続的に求められ、値が更新される。ステップS220では、ステップS210で計算された蓄圧制御弁24の温度100が上記第5の所定温度T5よりも高いか否かが判定される。なお、上記第5の所定温度T5の値は、上記第1実施形態における上記所定温度T1と同じ値とされることができる。
ステップS220の判定の結果、蓄圧制御弁24の温度100が上記第5の所定温度T5よりも高いと判定された(ステップS220肯定)場合、ステップS230へ移行する。一方、ステップS220の判定の結果、蓄圧制御弁24の温度100が上記第5の所定温度T5よりも高いと判定されなかった(ステップS220否定)場合には、ステップS220が繰り返される。
ステップS230では、蓄圧制御弁24の冷却制御が行われる。吸気行程において、蓄圧制御弁24が開弁される。次に、ステップS240において、蓄圧制御弁24の温度100が上記第6の所定温度T6よりも低いか否かが判定される。なお、上記第6の所定温度T6の値は、上記第1実施形態における上記所定温度T2と同じ値とされることができる。
ステップS240の判定の結果、蓄圧制御弁24の温度100が上記第6の所定温度T6よりも低いと判定された(ステップS240肯定)場合には、本制御フローがリセットされる。一方、ステップS240の判定の結果、蓄圧制御弁24の温度100が上記第6の所定温度T6よりも低いと判定されなかった(ステップS240否定)場合には、ステップS240が繰り返される。
本実施形態によれば、蓄圧制御弁24の温度100が計算により推定され(ステップS210)、推定された温度に基づいて蓄圧制御弁24の冷却制御が行われる(ステップS220〜S240)。これにより、蓄圧制御弁24に温度センサを設けることなく、蓄圧制御弁24の冷却制御が行われることが可能である。
本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態に係る装置の概略構成図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態における蓄圧時の様子を示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態における吸気管への圧縮空気の供給の様子を示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態における筒内への圧縮空気の供給の様子を示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態における蓄圧制御弁の冷却の様子を示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態における蓄圧制御弁の温度の時間的推移を示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第2実施形態に係る装置の概略構成図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第2実施形態における蓄圧制御弁の冷却の様子を示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第2実施形態において蓄圧制御弁が全開とされた場合の圧縮空気の流れを示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第2実施形態において蓄圧制御弁が中間開度とされた場合の圧縮空気の流れを示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第3実施形態に係る装置の概略構成図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第3実施形態における蓄圧制御弁の温度の時間的推移を示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第3実施形態の動作を示すフローチャートである。 筒内で圧縮された気体が蓄圧部に蓄えられる装置の一例を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 ピストン
5 燃焼室
6 吸気管
7 吸気弁
8 排気管
9 排気弁
10 蓄圧タンク
11 第1通路
12 冷却器
13 遮断弁
14 蓄圧制御弁
17 第2通路
18 三方弁
20 車両制御部
21 アクセルポジションセンサ
22 吸気圧センサ
24 蓄圧制御弁
25 吸気温センサ
26 筒内圧センサ
27 冷却水温度センサ
28 エンジン回転数センサ
29 タンク内圧センサ
30 車両制御部
A1 蓄圧制御弁の近くを流れる圧縮空気の流れ
A2 蓄圧制御弁の遠くを流れる圧縮空気の流れ
A3 蓄圧制御弁の近くを流れる圧縮空気の流れ
A4 蓄圧制御弁の遠くを流れる圧縮空気の流れ
K1 蓄圧制御弁の冷却制御が行われる期間
Y1 蓄圧時の圧縮空気の流れ
Y2 吸気管に供給される際の圧縮空気の流れ
Y3 筒内に直接供給される際の圧縮空気の流れ
Y4 蓄圧制御弁が冷却される際の吸気の流れ
Y5 蓄圧制御弁が冷却される際の圧縮空気の流れ

Claims (6)

  1. 内燃機関に気体を供給する内燃機関の気体供給装置であって、
    前記内燃機関の筒内で圧縮された気体を蓄える蓄圧部と、
    前記内燃機関の筒内と前記蓄圧部とを連通させる蓄圧通路と、
    前記蓄圧通路を開閉する第1の開閉手段と、
    前記第1の開閉手段の設置位置よりも前記蓄圧部側において前記蓄圧通路を開閉する第2の開閉手段とを備え、
    前記内燃機関の吸気行程において、前記第2の開閉手段により前記蓄圧通路が閉じられると共に、前記第1の開閉手段が開かれる制御が行われる
    ことを特徴とする内燃機関の気体供給装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の気体供給装置において、
    前記第1の開閉手段の温度を検出または推定する温度検出推定手段を備え、
    前記制御は、前記温度検出推定手段により検出または推定された前記第1の開閉手段の温度に基づいて行われる
    ことを特徴とする内燃機関の気体供給装置。
  3. 内燃機関に気体を供給する内燃機関の気体供給装置であって、
    前記内燃機関の筒内で圧縮された気体を蓄える蓄圧部と、
    前記内燃機関の筒内と前記蓄圧部とを連通させる蓄圧通路と、
    前記蓄圧通路に設けられ前記蓄圧通路を開閉する第1の開閉手段と、
    前記第1の開閉手段の温度を検出または推定する温度検出推定手段とを備え、
    前記温度検出推定手段により検出または推定された前記第1の開閉手段の温度に基づいて、前記第1の開閉手段が開かれる制御が行われる
    ことを特徴とする内燃機関の気体供給装置。
  4. 請求項3記載の内燃機関の気体供給装置において、
    前記第1の開閉手段の開度が中間開度に設定される
    ことを特徴とする内燃機関の気体供給装置。
  5. 請求項3または4に記載の内燃機関の気体供給装置において、
    前記第1の開閉手段が開かれる時期は前記内燃機関の吸気行程に設定される
    ことを特徴とする内燃機関の気体供給装置。
  6. 請求項1、2、5のいずれか1項に記載の内燃機関の気体供給装置において、
    前記第1の開閉手段は、前記内燃機関の筒内における吸気管の開口部の近傍に設けられる
    ことを特徴とする内燃機関の気体供給装置。
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