JP6409593B2 - 内燃機関の水噴射システム - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の気筒内に水を噴射する内燃機関の水噴射システムに関する。
従来、内燃機関の気筒内に水を噴射する技術が開発されている。気筒内に噴射された水が気化すると、燃焼室内における圧力としてピストンに作用する作動ガスのモル数が増加する。
また、特許文献1には、気筒内に水を噴射する水噴射システムと可変圧縮比機構とを組み合わせた技術が開示されている。この特許文献1に開示の技術では、ピストンのストローク特性を上下死点での加速度が略同一になるように設定するかまたは上死点側での加速度が下死点側での加速度より小さくなるように設定する。そして、圧縮行程におけるピストン上死点前で気筒内への水噴射を開始する。
特開2008−175078号公報
内燃機関の気筒内に水を噴射する場合に、ピストンの頂面に形成されたキャビティに向けて水を噴射することで、該キャビティの壁面に水の膜(以下、「水膜」と称する場合もある。)を形成することができる。この水膜が気化するときには、仮に該水膜が形成されていなければ冷却損失となる分の熱量が用いられることになる。したがって、キャビティの壁面に水膜を形成させることで、作動ガスのモル数の増加に加え冷却損失の低減を図ることができる。その結果、燃費を向上させることができる。ただし、気筒内に噴射された水がピストンのキャビティの壁面に到達する前に気化してしまうと、気化潜熱により燃焼ガスの熱量が奪われることで、該燃焼ガス(作動ガス)の体積が減少するために、却って燃費が悪化する虞がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、気筒内に水を噴射する内燃機関において、燃費の向上を図ることを目的とする。
本発明に係る内燃機関の水噴射システムは、内燃機関の気筒内において、ピストンの頂面に形成されたキャビティに向かって水を噴射する水噴射弁と、前記水噴射弁から水を噴射する場合に、内燃機関の機関負荷が所定負荷以下のときは圧縮行程中に該水噴射を実行し、内燃機関の機関負荷が該所定負荷より高いときは吸気行程中に該水噴射を実行する水噴射制御部と、を備える。
本発明によれば、気筒内に水を噴射する内燃機関において、燃費の向上を図ることができる。
本発明の実施例に係る内燃機関の概略構成を示す図である。 本発明の実施例に係る燃料噴射弁の概略構成を示す図である。 本発明の実施例に係る内燃機関において燃料噴射弁から水を噴射した時の様子を示す図である。 本発明の実施例に係る水噴射の実行時期と燃料噴射の実行時期とを示すタイムチャートである。 本発明の実施例に係る燃料噴射弁による水噴射の実行時期を設定するためのフローを示すフローチャートである。 図5に示すフローのS101において第1所定負荷Qe1および第2所定負荷Qe2を算出するために用いられるマップである。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
[概略構成]
図1は、本実施例に係る内燃機関及びその吸排気系の概略構成を示す図である。内燃機関1は4つの気筒2を有する車両駆動用の4サイクルディーゼルエンジンである。ただし、本発明に係る内燃機関はディーゼルエンジンに限られるものではなく、例えば、気筒内に燃料を直接噴射する直噴ガソリンエンジンであってもよい。内燃機関1の気筒2内にはピストン3が摺動自在に設けられている。気筒2には燃料噴射弁10が設けられている。この燃料噴射弁10は、気筒2内に燃料を噴射する。さらに、この燃料噴射弁10は、気筒2内に水を噴射する機能も有する。本実施例においては、燃料噴射弁10が、本発明に係る水噴射弁に相当する。燃料噴射弁10の詳細については後述する。
気筒2には吸気ポート4と排気ポート5とが接続されている。吸気ポート4および排気ポート5の燃焼室への開口部は、それぞれ吸気弁6および排気弁7によって開閉される。吸気ポート4および排気ポート5は、それぞれ吸気通路8および排気通路9に接続されている。吸気通路8には、吸入空気量を検出するエアフローメータ11および吸入空気量を制御するスロットル弁12が設けられている。
内燃機関1には電子制御ユニット(ECU)20が併設されている。該ECU20には、エアフローメータ11、クランクポジションセンサ16及びアクセル開度センサ17が電気的に接続されている。各センサの出力信号がECU20に入力される。ECU20は、クランクポジションセンサ16の出力信号に基づいて内燃機関1の機関回転数を算出し、アクセル開度センサ17の出力信号に基づいて内燃機関1の機関負荷を検出する。また、ECU20には、燃料噴射弁10及びスロットル弁12が電気的に接続されている。ECU20によってこれらが制御される。
図2は、燃料噴射弁10の概略構成図である。燃料噴射弁10のノズルボディ101の先端部には噴孔102が形成されている。この噴孔102から気筒2内の燃焼室に燃料が噴射される。ノズルボディ101の内部には、噴孔102を開閉するニードル弁103が軸方向に往復運動可能に設けられている。ニードル弁103は、メインピストン103aおよびサブピストン103bを有する。サブピストン103bは、ニードル弁103の先端部側に位置し、ノズルボディ101内に形成されたニードル室120に挿通されている。ニードル室120には噴孔102が接続されており、サブピストン103bによって該噴孔102が開閉される。メインピストン103aは、ノズルボディ101内に形成された中間室104を通ってサブピストン103bに接続されている。中間室104には、ニードル弁103を閉弁方向に付勢するスプリング105が配置されている。
また、ノズルボディ101の内部には、サブピストン13bの外周面とノズルボディ101の内面とによりノズル室107が形成されている。このノズル室107にニードル室120が接続されている。また、ノズルボディ101の内部には、メインピストン13aのサブピストン13b側とは反対側の端面とノズルボディ101の内面により圧力制御室106が形成されている。
圧力制御室106には、コモンレール21から第1高圧燃料通路108を通して燃料(高圧燃料)が供給される。第1高圧燃料通路108には、圧力制御室106への燃料の流入量を調整するための入口側オリフィス121が形成されている。また、圧力制御室106には、燃料が流出する燃料流出通路112が接続されている。燃料流出通路112には、圧力制御室106からの燃料の流出量を調整するための出口側オリフィス122が形成されている。燃料流出通路112へ流出した燃料は、燃料リターン通路110を通して燃料タンク22に戻される。燃料流出通路112は制御弁113によって開通または遮断される。制御弁113は、ECU20によって制御される。制御弁113によって燃料流出通路112が開通され際には、圧力制御室106への燃料の流入量よりも該圧力制御室106からの燃料の流出量の方が多くなるように、入口側オリフィス121および出口側オリフィス122が形成されている。そのため、制御弁113によって燃料流出通路112が開通されると、圧力制御室106内の圧力が低下する。その結果、ニードル弁103が開弁する。
また、燃料リターン通路110には第1低圧燃料通路114が接続されている。そして、圧力制御室106から流出した燃料(低圧燃料)が、第1低圧燃料通路114を通して中間室104に供給される。中間室104には、さらに第2低圧燃料通路115が接続されている。また、第1高圧燃料通路108の入口側オリフィス121よりも上流側には第2高圧燃料通路109が接続されている。また、ノズル室107には燃料供給通路116が接続されている。そして、第2低圧燃料通路115と第2高圧燃料通路109とが燃料供給通路116に接続されており、これらの通路115,109,116の接続部には三方弁117が設けられている。三方弁117はECU20によって制御される。三方弁117によって、第2低圧燃料通路115側が遮断された場合、第2高圧燃料通路109と燃料供給通路116とが連通することになる。この場合、燃料供給通路116を通してノズル室107およびニードル室120に高圧燃料が供給される。一方、三方弁117によって第2高圧燃料通路109側が遮断された場合、第2低圧燃料通路115と燃料供給通路116とが連通することになる。この場合、燃料供給通路116を通してノズル室107およびニードル室120に低圧燃料が供給される。
また、ニードル室120の先端部(すなわち、噴孔102の近傍部分)には水供給通路118が接続されている。そして、ニードル室120には、水タンク23から水供給通路118を通して水が供給され得る。なお、水供給通路118には、水の逆流を抑制する逆止弁119が設けられている。ニードル弁103が閉弁状態のときに、三方弁117によって第2低圧燃料通路115側が遮断されており、ニードル室120に高圧燃料が充填されている場合は、該ニードル室120内の圧力が高いため、水供給通路118から該ニードル室120に水は供給されない。一方、ニードル弁103が閉弁状態のときに、三方弁117によって第2高圧燃料通路109側が遮断されており、ニードル室120に低圧燃料が充填されている場合は、該ニードル室120内の圧力が低いため、水供給通路118から該ニードル室120に水が供給され、ニードル室120の先端部に水が充填される。そして、三方弁117によって第2低圧燃料通路115側が遮断されニードル室120に高圧燃料が充填された状態のときに、ニードル弁103が開弁されると、噴孔102からは燃料のみが噴射される。一方、三方弁117によって第2高圧燃料通路109側が遮断されニードル室120の先端部に水が充填された状態のときに、三方弁117によって第2高圧燃料通路109側が開通される(すなわち、第2低圧燃料通路115側が遮断され
る)とともにニードル弁103が開弁されると、噴孔102からは、先ず、ニードル室120の先端部に充填されていた水が噴射され、続いて燃料が噴射される。また、このときに、ニードル弁103の開弁期間を短くすることで、噴孔102から水のみを噴射するようにすることもできる。
[水噴射制御]
本実施例においては、内燃機関1の運転状態が所定の領域にあるときに、燃料噴射弁10によって気筒2内に水を噴射する。図3は、内燃機関1において燃料噴射弁10から水を噴射した時の様子を示す図である。図3において破線の矢印は水の噴射方向を表している。図3に示すように、本実施例においては、ピストン3が上死点近傍に位置しているときに、該ピストン3の頂面に形成されたキャビティ31に向けて燃料噴射弁10から水が噴射される。
ピストン3のキャビティ31に向けて水を噴射することで、該キャビティ31の壁面に水膜を形成することができる。気筒2内において、この水膜が気化すると、燃焼室内における圧力としてピストン3に作用する作動ガスのモル数が増加する。そのため、燃料噴射量を増加させることなく、ピストン3を押し下げるために作用する力を増加させることができる。また、水膜が気化するときには、仮に該水膜が形成されていなければ冷却損失となる分の熱量が用いられることになる。したがって、キャビティ31の壁面に水膜を形成させることで、作動ガスのモル数の増加に加え冷却損失の低減を図ることができる。その結果、燃費を向上させることができる。
ここで、内燃機関1の機関負荷が高くなると、圧縮行程における上死点近傍の時期においては、気筒2内が高温且つ高圧の状態となる。このような状態の下で燃料噴射弁10から気筒2内に水が噴射されると、噴射された水がピストン3のキャビティ31の壁面に到達する前に気化してしまう可能性が高くなる。そして、気筒2内に噴射された水がピストン3のキャビティ31の壁面に到達する前に気化してしまうと、気化潜熱により燃焼ガスの熱量が奪われることで、該燃焼ガス(作動ガス)の体積が減少するために、却って燃費が悪化する虞がある。
そこで、本実施例においては、気筒2内に水を噴射する場合、内燃機関1の機関負荷に応じて水噴射の実行時期を変更する。図4は、本実施例に係る水噴射の実行時期と燃料噴射の実行時期とを示すタイムチャートである。図4(a)は低負荷領域での水噴射の実行時期と燃料噴射の実行時期とを示しており、図4(b)は高負荷領域での水噴射の実行時期と燃料噴射の実行時期とを示している。なお、図4において、TDCは上死点を表しており、BDCは下死点を表している。図4(a),(b)それぞれに示すように、燃料噴射は機関負荷によらず圧縮行程における上死点近傍の時期に開始される。ただし、このような時期以外の時期に副燃料噴射が実行されてもよい。
内燃機関1の機関負荷が低負荷領域に属する場合は、図4(a)に示すように、水噴射が、圧縮行程における上死点近傍の時期であって燃料噴射の実行開始時期の直前の時期である第1水噴射時期tw1に実行される。つまり、この場合は、上述したように、圧縮行程における上死点近傍の時期に燃料噴射弁10においてニードル弁103が開弁された時に、噴孔102から、先ず、ニードル室120の先端部に充填されていた水が噴射され、続いて燃料が噴射されるように、燃料噴射弁10が制御される。一方で、内燃機関1の機関負荷が高負荷領域に属する場合は、図4(b)に示すように、水噴射が、吸気行程における上死点近傍の時期である第2水噴射時期tw2に実行される。つまり、この場合は、第2水噴射時期tw2においては、噴孔102から、ニードル室120の先端部に充填されていた水のみが噴射され、さらに、圧縮行程における上死点近傍の時期においては、噴孔102から燃料のみが噴射されるように、燃料噴射弁10が制御される。なお、水噴射
を第1水噴射時期tw1に実行する場合でも、第2水噴射時期tw2に実行する場合でも、ピストン3のキャビティ31に向かって燃料噴射弁10から水が噴射される。つまり、第1水噴射時期tw1と第2水噴射時期tw2とは、気筒2内におけるピストン3の位置が略同一となる時期に設定されている。
ここで、吸気行程中においては、圧縮行程中に比べて気筒2内の温度および圧力が低くなっている。したがって、内燃機関1の機関負荷が高負荷領域に属する場合であっても、吸気行程中に水噴射を実行することで、噴射された水がピストン3のキャビティ31の壁面に到達する前に気化してしまうことを抑制することができる。つまり、キャビティ31の壁面に水膜を形成することが可能となる。そのため、水の気化に起因する燃費向上の効果を発揮することが可能となる。
なお、吸気行程中に水噴射を実行すると、キャビティ31の壁面に水膜を形成することができたとしても、該水膜を形成する水の一部が吸気行程中に気化することになる。この場合、吸気行程中における気筒2内の圧力が上昇することになるため、吸気ポート4から気筒2内への吸気の流入が阻害される可能性もある。しかしながら、内燃機関1の機関負荷が高負荷領域に属する場合においては、吸気行程中の水の気化に起因する燃費低下割合よりも、キャビティ31の壁面に水膜を形成することに起因する燃費向上割合の方が大きい。そのため、総合的には、内燃機関1の機関負荷が高負荷領域に属する場合は、上述したとおり、吸気行程中に水噴射を実行することで燃費向上の効果を得ることができる。
その一方で、水の気化に起因する燃費向上の効果を最大限発揮させるためには、ピストン3のキャビティ31の壁面における水膜が燃料の燃焼時期(すなわち、圧縮行程上死点近傍の時期)まで維持されているのが好ましい。このような観点からすると、水噴射時期と燃料噴射時期との間隔は小さい方が良い。そのため、燃料噴射弁10から噴射された水がピストン3のキャビティ31の壁面に到達する前に気化してしまう可能性が低い低負荷領域においては、上述したとおり、圧縮行程における上死点近傍の第1水噴射時期tw1に水噴射を実行する。これにより、燃費向上の効果を最大限発揮させることができる。つまり、本実施例においては、内燃機関1の機関負荷に応じて水噴射の実行時期をより好適な時期に変更することで、燃費を可及的に向上させることができる。
[水噴射時期設定フロー]
図5は、本実施例に係る燃料噴射弁による水噴射の実行時期を設定するためのフローを示すフローチャートである。本フローは、ECU10に予め記憶されており、所定の間隔で繰り返し実行される。
本フローでは、先ずS101において、内燃機関1の機関回転速度に基づいて第1所定負荷Qe1および第2所定負荷Qe2が算出される。ここで、第1所定負荷Qe1とは、燃料噴射弁10による気筒2内への水噴射を実行するか否かを決定するための閾値となる機関負荷である。また、第2所定負荷Qe2とは、燃料噴射弁10による気筒2内への水噴射を圧縮行程中に実行するか吸気行程中に実行するかを決定するための閾値となる機関負荷である。
図6は、S101において第1所定負荷Qe1および第2所定負荷Qe2を算出するために用いられるマップである。図6において、横軸は内燃機関1の機関回転速度を表しており、縦軸は内燃機関1の機関負荷を表している。図6において、領域R0は、燃料噴射弁10による気筒2内への水噴射を行わない領域(以下、「水噴射停止領域」と称する。)を表している。また、図6において、領域R1は、燃料噴射弁10による気筒2内への水噴射を行う領域における低負荷側の領域(以下、単に「低負荷領域」と称する。)を表している。この低負荷領域R1が、燃料噴射弁10による気筒2内への水噴射を圧縮行程
中に実行する領域である。また、図6において、領域R2は、燃料噴射弁10による気筒2内への水噴射を行う領域における高負荷側の領域(以下、単に「高負荷領域」と称する。)を表している。この高負荷領域R2が、燃料噴射弁10による気筒2内への水噴射を吸気行程中に実行する領域である。そして、このマップにおいては、水噴射停止領域R0と低負荷領域R1との境界を示す線L1が、第1所定負荷Qe1と機関回転速度との相関を示している。また、低負荷領域R1と高負荷領域R2との境界を示す線L2が、第2所定負荷Qe2と機関回転速度との相関を示している。図6に示すように、第1所定負荷Qe1および第2所定負荷Qe2のいずれも、機関回転速度が高いほど大きい値となっている。S101では、このようなマップを用いて、内燃機関1の機関回転速度に応じた第1所定負荷Qe1および第2所定負荷Qe2が算出される。
次に、S102において、内燃機関1の機関負荷Qeが、S101で算出された第1所定負荷Qe1より大きいか否かが判別される。S101で否定判定された場合、つまり、機関負荷Qeが図6における水噴射停止領域R0に属していると判定された場合、本フローの実行は停止される。この場合、燃料噴射弁10は燃料噴射のみを実行するように制御される。一方、S102において否定判定された場合、次にS103の処理が実行される。
S103においては、内燃機関1の機関負荷Qeが、S101で算出された第2所定負荷Qe2より大きいか否かが判別される。S103で否定判定された場合、つまり、機関負荷Qeが図6における低負荷領域R1に属していると判定された場合、次にS105において、燃料噴射弁10による水噴射の実行時期が第1水噴射時期tw1に設定される。この場合、第1水噴射時期tw1に燃料噴射弁10においてニードル弁103が開弁された時に、噴孔102から、先ず、ニードル室120の先端部に充填されていた水が噴射され、続いて燃料が噴射されるように、燃料噴射弁10が制御される。一方、S103で肯定判定された場合、つまり、機関負荷Qeが図6における高負荷領域R2に属していると判定された場合、次にS104において、燃料噴射弁10による水噴射の実行時期が第2水噴射時期tw2に設定される。この場合、第2水噴射時期tw2に燃料噴射弁10においてニードル弁103が開弁された時に、噴孔102から、ニードル室120の先端部に充填されていた水のみが噴射され、さらに、圧縮行程における上死点近傍の時期に燃料噴射弁10においてニードル弁103が開弁された時に、噴孔102から燃料のみが噴射されるように、燃料噴射弁10が制御される。
なお、本実施例においては、第1所定負荷Qe1および第2所定負荷Qe2を内燃機関1の機関回転速度に応じて変動する値としたが、これらの値は機関回転速度によらず一定値であってもよい。
また、本実施例においては、気筒2内への水噴射を、燃料噴射弁10を用いて行う構成とした。しかしながら、本発明においては、燃料噴射弁とは別に、気筒内への水噴射を実行するための水噴射弁を備えた構成を採用してもよい。
1・・・内燃機関
2・・・気筒
3・・・ピストン
31・・キャビティ
4・・・吸気ポート
5・・・排気ポート
10・・燃料噴射弁
101・・ノズルボディ
102・・噴孔
103・・ニードル弁
118・・水供給通路
16・・クランクポジションセンサ
17・・アクセル開度センサ
20・・ECU
22・・水タンク

Claims (1)

  1. 内燃機関の気筒内において、ピストンの頂面に形成されたキャビティに向かって水を噴射する水噴射弁と、
    前記水噴射弁から水を噴射する場合に、内燃機関の機関負荷が所定負荷以下のときは圧縮行程中に該水噴射を実行し、内燃機関の機関負荷が該所定負荷より高いときは吸気行程中に該水噴射を実行する水噴射制御部と、を備える内燃機関の水噴射システム。
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