JP4697116B2 - 自動機械システム - Google Patents

自動機械システム Download PDF

Info

Publication number
JP4697116B2
JP4697116B2 JP2006274815A JP2006274815A JP4697116B2 JP 4697116 B2 JP4697116 B2 JP 4697116B2 JP 2006274815 A JP2006274815 A JP 2006274815A JP 2006274815 A JP2006274815 A JP 2006274815A JP 4697116 B2 JP4697116 B2 JP 4697116B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
controller
teaching device
wireless communication
communication unit
connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006274815A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008093743A (ja
JP2008093743A5 (ja
Inventor
英夫 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2006274815A priority Critical patent/JP4697116B2/ja
Publication of JP2008093743A publication Critical patent/JP2008093743A/ja
Publication of JP2008093743A5 publication Critical patent/JP2008093743A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4697116B2 publication Critical patent/JP4697116B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、自動機械のコントローラと教示装置を備えた自動機械システムに関し、特にコントローラと教示装置とを無線通信を介して接続する自動機械システムに関する。
自動機械やモータ、産業用ロボットを制御するシステムにおいては、当該自動機械やモータ、ロボットの作動を制御するための制御部を有するほか、教示作業時等に作業者が携帯する可搬式の教示操作部(ペンダントとも指称される)を有している。従来、教示操作部と制御部との情報伝送には、ツイストペア線や光ファイバ等を信号伝送路として使用し、教示操作部への電源供給線を含む複合ケーブル(以後、単にケーブルという)が用いられていた。
一例として、特許文献1に記載された従来のロボットシステムの構成図を図9に示す。図において、101はロボット、102はロボット101の作動を制御する制御部、103は可搬式教示操作部、104は制御部102と可搬式教示操作部103との間で操作ボタンや非常停止等の情報を伝送するケーブルである。可搬式教示操作部103の詳細図を図10に示す。図において、105は略T字型をなす筐体、106は作業者が把持するハンド部である。筐体105の操作面には、教示作業時に操作されるキーボード(ないしはキーシート)107と、教示データやロボット位置等の種々の情報を表示するLCDディスプレイ108と、非常停止スイッチ109(非常停止操作手段に相当する)とが設けられている。また、筐体105にはケーブル104の一端が接続されている。
作業者がキーボード107のロボット各軸の方向キーを押下すると、ケーブル104を介して軸動作情報が制御部102に伝送され、制御部102はロボット101の図示しない駆動軸モータへ指令を出力することでロボット101を動作させる。ここで、方向キーとは、教示作業時にモータの動作方向を指示するためのキーである。
同様に、作業者が非常停止スイッチ109を押下すると、ケーブル104を介して非常停止情報が制御部102に伝送され、制御部102はロボット101の図示しない駆動モータへの電力供給を遮断し各駆動軸モータに図示しないブレーキをかけてロボット101の動作を強制的に停止させる。これにより、万一の意図しない動作に対して確実にロボットを非常停止させることができる。
以上述べた従来のロボットシステムでは、作業者は可搬式教示操作部103を持ち運ぶ際に、ケーブルを引きずりながら教示作業を行う必要があり作業者にとって負担が大きく、また教示をする際の動作自由度も制約されるという問題があった。そのため、制御部102と可搬式教示操作部103との間のケーブル104を無線化することが強く望まれていた。例えば、特許文献2には、ロボットの駆動モータへの電力供給を遮断してロボットを非常停止状態とするための非常停止操作手段を備えた可搬式教示操作部が、ロボットを制御するための制御部と互いに無線で通信を行うように構成されたロボットシステムにおける、非常停止機能の実現手段について記載されている。同様に、例えば特許文献3には、可搬式教示操作部に設けられた常用発信器からの信号が途絶えた場合に、ロボットの動作を停止させる停止信号を制御部へ出力し、制御部は停止信号を入力されると何らかの異常があると判断して、ロボットの作動を停止させ、ロボットの暴走を回避する実現手段について記載されている。
また、従来のロボットシステムでは、教示作業で教示された位置データを再生して運転(以後、プレイバック運転という)することで、ロボットに実作業を行わせる。このプレイバック運転中に外部(可搬式教示操作部など)の非常停止回路を制御部に接続する場合には、制御部の非常停止回路が閉回路であるため、新しく外部の非常停止回路を接続する際に、一度制御部の非常停止回路の閉回路を開いて、その開いた接続端に外部の非常停止回路を接続することで、再度、閉回路を構成する必要がある。そのため、制御部の非常停止回路の閉回路を開く際には、一度、モータへの電力供給を遮断する必要があり、生産性が低下するという問題もあった。そのため、電力供給を遮断せずに接続可能な仕組みが強く望まれていた。例えば、特許文献4には、接続端子部に常時開の状態の押しボタンスイッチが接続されており、この押しボタンスイッチを押していれば非常停止信号が遮断されること無く外部の非常停止回路を接続するように構成されたロボットシステムにおける、非常停止装置の実現手段について記載されている。同様に、例えば特許文献5には、可搬式教示操作部を制御部に接続すると、切換回路を介して自動的に可搬式教示操作部の非常停止スイッチの回路が非常停止回路に接続される実現手段について記載されている。
また、特許文献6には、無線通信中に有線制御ケーブルが切換回路に接続されることで無線通信から有線通信へと接続を自動的に切換える実現手段について記載されている。
特開2000−280193号公報(第7頁、図1および図2) 特開2004−148488号公報 特開平7−195285号公報(第3頁、図1) 実開平4−098594号公報(第2頁、図1) 特開平11−884号公報(第3頁、図1) 特開平8−272440号公報(第5頁、図2)
しかしながら、特許文献2や特許文献3のように、コントローラと可搬式教示操作部とを無線で接続するシステムでは、可搬式教示操作部を常には必要としないプレイバック運転中に無線通信の通信障害が発生した場合にはロボットの動作が停止してしまい、生産工程に重大な影響が出る可能性があった。また、通信障害が発生し続けた場合には、コントローラから可搬式教示操作部にその情報を伝達できないために、状況を可搬式教示操作部に表示できず、作業者はロボット停止に対する対処方法を判断できないという問題があった。
また、モータへの電力供給を遮断せずに可搬式教示操作部の非常停止回路をコントローラの非常停止回路に自動または手動で接続するシステムでは、可搬式教示操作部をコントローラに接続しておかなければロボットの操作を一切行うことができず、緊急の場合に手元で非常停止操作を行えないという危険があり、さらに可搬式教示操作部を接続した場合にも、ケーブルを用いることによる問題は依然残ったままであった。
また、特許文献6のように無線通信から有線通信へと接続を自動的に切換えるシステムでは、通信状態検出手段により無線操縦車両及び無線操縦装置間の無線通信が行われていないことが検出されると無線による車両制御から有線による車両制御へと自動的に切換えられて、作業者が任意に有線通信と無線通信との切換えを行うことができないという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、無線化された可搬式教示装置を用いた自動機械システムにおいて、プレイバック運転時など必要に応じてシームレスに無線通信から有線通信に切替えることで、無線通信の通信障害が発生した場合でもロボット動作を停止させず、教示作業時にはケーブルレス環境を実現できる自動機械システムを提供することを目的とする。
本発明では、上記問題点を解決するため次のように構成した。
請求項1に記載の発明は、自動機械のコントローラと前記自動機械の可搬式教示装置との間の通信を無線または接続ケーブルを介して行う自動機械システムであって、前記教示装置は、無線通信部と有線通信部とからなる教示装置通信部と、前記教示装置の電源となるバッテリと、前記自動機械を停止させるための非常停止スイッチと、前記接続ケーブルを接続する教示装置側接続端子部を備え、前記コントローラは、前記教示装置と通信を行う通信部と、前記通信部にて受信した前記教示装置からの指令信号に基づいて前記自動機械を駆動する駆動装置と、前記通信部にて受信した前記教示装置からの非常停止信号に基づいて機構部を非常停止させる非常停止装置とを備え、前記接続ケーブルによって前記コントローラと接続されて前記教示装置の無線通信部と無線通信を行うコントローラ無線通信部を有し、前記コントローラ無線通信部は、前記接続ケーブルを接続するコントローラ無線通信部側接続端子部を備え、前記接続ケーブルは、通信線と、電源供給線と、非常停止線と、接続切替信号線と、前記コントローラ無線通信部側接続端子部または前記教示装置側接続端子部に挿入され前記接続切替信号線と接続された2つの接続切替スイッチを備えるコネクタとで構成され、前記接続ケーブルの一端は前記コントローラに接続され、他端は前記コントローラ無線通信部側接続端子部または前記教示装置側接続端子部に選択的に接続されることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、前記接続ケーブルは、前記自動機械と前記コントローラとを結ぶケーブルと一体であって、一端は前記コントローラに接続され、他端は前記自動機械を経由して前記コントローラ無線通信部側接続端子部または前記教示装置側接続端子部に選択的に接続されることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、前記コントローラは、前記教示装置のバッテリに電力を供給するバッテリ用電源を備え、前記教示装置接続端子部に前記接続ケーブルのコネクタを接続した際に、前記接続ケーブルの電源供給線を介して前記バッテリを充電することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、前記コントローラ無線通信部は、前記コントローラ無線通信部側接続端子部に前記接続ケーブルのコネクタを接続した際に、前記接続ケーブルの非常停止線を短絡接続するものである。
請求項5に記載の発明は、前記教示装置の非常停止スイッチは、前記教示装置に前記接続ケーブルを接続した際に、前記接続ケーブルの非常停止線によって前記非常停止装置と接続されることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、前記コントローラ無線通信部側接続端子部は突起を備え、前記コントローラ無線通信部側接続端子部に前記接続ケーブルのコネクタを接続する際に前記突起が前記2つの接続切替スイッチのうち第1の接続切替スイッチを押すことによって、前記コントローラは前記教示装置へ無線通信確立要求を行い、前記コントローラと前記教示装置との間の通信が前記接続ケーブルによる有線通信から前記コントローラ無線通信部を介した無線通信へと切替わることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、前記教示装置側接続端子部は突起を備え、前記教示装置側接続端子部に前記接続ケーブルのコネクタを接続する際に前記突起が前記2つの接続切替スイッチのうち第2の接続切替スイッチを押すことによって、前記コントローラは前記教示装置へ有線通信確立要求を行い、前記コントローラと前記教示装置との間の通信が前記コントローラ無線通信部を介した無線通信から前記接続ケーブルによる有線通信へと切替わることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、状況に応じて作業者が教示装置とコントローラとの通信方法を有線または無線に切替えることが可能となり、例えばプレイバック運転中は教示装置の接続端子部に接続ケーブルを接続することでコントローラと有線接続し、教示作業中は接続ケーブルをコントローラ無線通信部の接続端子部に接続することでコントローラと無線接続することができるので、プレイバック運転中に無線通信環境が悪化した場合でもその影響を受けてロボットが停止することがなく、さらに教示作業中はケーブルレスな環境で教示を行うことができる。
また請求項2に記載の発明によれば、コントローラから出るケーブルを1つにまとめることができ、作業環境を整理することができる。
また請求項1、3に記載の発明によれば、教示装置とコントローラとを接続ケーブルによって接続している間に教示装置のバッテリを充電しておくことができるので、接続ケーブルを教示装置から離脱させた後に改めてバッテリを充電することなく、即座にコントローラとの無線通信が可能となる。
また請求項4、5に記載の発明によれば、コントローラ無線通信部に接続ケーブルを接続した際には接続ケーブルの非常停止線を短絡接続し、また教示装置に接続ケーブルを接続した際には非常停止スイッチと非常停止装置との接続を自動で行うことで、作業者が通信の接続切替えを意識することなく教示装置の非常停止スイッチを使用できるという効果がある。
また請求項1、6、7に記載の発明によれば、接続ケーブルのコネクタに有線接続か無線接続かを自動で切替えるスイッチを設けることで、教示装置またはコントローラ無線通信部との接続/離脱で自動的に有線通信と無線通信を切替えられ、作業者が通信の接続切替えを意識したり、通信設定の変更をしたりすることなく教示装置を使用できるという効果がある。
以下、本発明の方法の具体的実施例について、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施例における自動機械(ここでは、ロボットとする)システムの構成図である。図において、1はロボット、2はロボット1の作動を制御するコントローラ、3は教示装置、4はコントローラ2と教示装置3との間で操作ボタンや非常停止等の情報を伝送する無線通信である(符号4は模式的に描いている)。
教示装置3の詳細図を図2に示す。図において、5は略T字型をなす筐体、6は作業者が把持するハンド部である。筐体5の操作面には、教示作業時に作業者によって操作されるキーボード(ないしはキーシート)7と、教示データやロボット位置等の種々の情報を表示するLCDディスプレイ8と、非常停止スイッチ9(非常停止操作手段に相当する)とが設けられている。また、筐体5には無線通信4の送受信手段であるアンテナ10、コントローラ2から独立して電源を供給するためのバッテリ11、電源の供給を開始/停止するための電源スイッチ12が設けられている。更に、教示装置3には、コントローラ2と通信接続するための無線通信部131と有線通信部132からなる教示装置通信部13と、キーボード7からの情報やコントローラ2からの情報を処理してLCDディスプレイ8に表示するための演算処理部15と、接続ケーブル30を接続するための接続端子部14が設けられている。
コントローラ2の詳細図を図3に示す。図において、21は駆動モータへの電流指令を演算する制御部、22は電流指令により駆動モータを駆動するサーボアンプ、23はロボット1に取り付けられた駆動モータ、24は教示装置3と通信接続するためのコントローラ通信部、25はロボットの運転状態やアラーム等を表示するLCDディスプレイ、26はサーボアンプ22への電力を供給/遮断する安全回路、27は教示装置3のバッテリ11へ電源供給するためのバッテリ用電源である。
本発明においては、コントローラ2に接続ケーブル30とコントローラ無線通信部31を新たに設けている。接続ケーブル30は有線通信線301と電源供給線302と非常停止線303と接続切替信号線304で構成され、一端はコントローラ2に接続されている。
図3では、コントローラ通信部24は接続ケーブル30を介してコントローラ無線通信部31と接続されているが、接続ケーブル30を繋ぎ替えることで教示装置2の有線通信部132と有線通信で接続することもできる。この様子を図4(a)に示す。
コントローラ通信部24は、図3に示したように接続ケーブル30の先端にコントローラ無線通信部31を接続することで、教示装置3の無線通信部131と無線通信で接続可能である。この様子を図4(b)に示す。なお図7に示すようにコントローラ無線通信部31は教示装置3と無線通信を行うためのアンテナ35を備え、さらに教示装置3と同様、接続ケーブル30を接続するための接続端子部34を備えている。
また、コントローラ無線通信部31には、接続ケーブル30を接続した際に、非常停止線303を短絡させる短絡回路33が設けられている。短絡回路33については後述する。
更に詳しく実際の信号の流れを述べる。
無線通信接続の場合には図4(b)に示すように、作業者は接続ケーブル30の先端にコントローラ無線通信部31を接続する。なお、接続ケーブル30はコントローラ無線通信部31をロボット1の近傍に配置することができる程度に十分に長いものとする。
接続ケーブル30の先端にコントローラ無線通信部31を接続して教示装置3との無線通信接続確立後、作業者が教示装置3のキーボード7に割り当てられたロボット1の軸毎の誘導操作ボタンを押すと、演算処理部15によって誘導操作ボタンの情報が取り込まれ、無線通信情報としてコントローラ2へと送られる。詳しくは、演算処理部15から通信部13の無線通信部131を介し、アンテナ10によりコントローラ無線通信部31へ無線送信され、コントローラ無線通信部31で有線通信へ変換され、接続ケーブル30内の有線通信線301を介してコントローラ通信部24へ送られる。
コントローラ通信部24で受信された誘導操作ボタンの情報は制御部21へ送られて全通信データから誘導操作ボタンの情報が抽出され、制御部21はロボット1の駆動モータ23への電力を供給することでロボット1を動作させる。以降では無線通信部131からコントローラ通信部24までの経路を無線通信4とする。
また、作業者が非常停止スイッチ9を押下すると、図5に示すように誘導操作ボタンの場合と同様、演算処理部15によって非常停止情報が取り込まれ、無線通信情報としてコントローラ2へと送られる。無線通信4を介して非常停止情報がコントローラ2に伝送され、制御部21は安全回路26への安全信号情報を停止させることでサーボアンプ22への電力供給を遮断する。これによってロボット1の動作を強制的に停止させる。このようにして万一の意図しない動作に対して確実にロボット1を非常停止させる。
ここで、図7に示すようにコントローラ無線通信部31には非常停止線303を短絡させる短絡回路33が設けられており、接続ケーブル30のコネクタをコントローラ無線通信部31の接続端子部34に接続した際には安全回路26への非常停止線303からの信号は常時非常停止OFF状態となり、無線通信4による制御部21からの非常停止情報のみが有効に作用する。無線接続時にはバッテリ用電源27からの電源供給線302と安全回路26からの非常停止線303は機能していないため、図4(b)では点線で示している。
一方、有線通信接続の場合には、図4(a)に示すように、作業者はコントローラ無線通信部31を接続ケーブル30から外し、代わりに接続ケーブル30のコネクタを教示装置3の接続端子部14に接続する。その後、作業者が教示装置3のキーボード7に割り当てられたロボット1の軸毎の誘導操作ボタンを押すと、演算処理部15によって誘導操作ボタンの情報が取り込まれ、有線通信情報としてコントローラ2へと送られる。詳しくは、演算処理部15から通信部13の有線通信部132を経由し、接続ケーブル30内の有線信号線301を介して、コントローラ通信部24へ送られる。
コントローラ通信部24で受信された誘導操作ボタンの情報は制御部21へ送られて全通信データから誘導操作ボタンの情報が抽出され、制御部21はロボット1の駆動モータ23への電力を供給することでロボット1を動作させる。非常停止ボタンを押下した際の処理も同様である。以降では有線通信部132からコントローラ通信部24までの経路を有線通信41とする。
また、図5および図6に示すように、接続端子部14に接続ケーブル30を接続することで、非常停止ボタン9と非常停止線303が接続されて非常停止ボタン9の信号が直接安全回路26へ入力され、制御部21からは常時非常停止OFF状態の信号が出力される。これにより有線通信41による非常停止線303からの非常停止情報のみが有効に作用する。また、接続端子部14に接続ケーブル30を接続することで電源供給線302とバッテリ11が接続されてバッテリ用電源27からバッテリ11へと電力が供給され、充電が行われる。
本方式によれば、作業者は図4(a)のように教示装置3をコントローラ2と有線接続した状態でプレイバック運転のアラーム表示の確認や設定変更などを実施できる。したがって、プレイバック運転中に無線通信の通信障害が発生するような場合には有線通信による接続を行うことでロボットを停止することなく作業を続行でき、生産効率を低下させることがない。
教示作業の修正など、ロボット1の近傍での作業が発生した場合は、図4(b)に示すように、作業者は教示装置3を接続ケーブル30から離脱させ、代わりにコントローラ無線通信部31を接続ケーブル30と接続することで、教示装置3とコントローラ2間の通信を有線通信41から無線通信4に切替える。これにより、作業者は教示装置3を持ち運ぶ際にケーブルを引きずりながら教示作業を行う必要がなく、教示の際の作業性も制約されることがない。
作業者の操作性を向上させるためには、作業者が通信の接続切替えを意識せずに教示装置を使用できるようにする必要がある。このことを考慮したのが本発明の第2実施例である。
作業者は、有線接続の場合には接続ケーブル30と教示装置3の接続端子部14を接続し、無線接続の場合には接続ケーブル30とコントローラ無線通信部31と接続する。教示装置3とコントローラ無線通信部31のどちらと接続したかは、接続ケーブル30の先端のコネクタ部分に配置した接続切替スイッチ32により認識される。接続切替スイッチ32のスイッチ信号が接続切替信号線304を介して制御部21に伝送されることで、制御部21では教示装置3と有線接続するのか無線接続するのかの判定と、教示装置3に対する通信接続要求の発行および通信確立までを自動的に行うことができる。
図5および図6に示すように、接続ケーブル30と教示装置3の接続端子部14を接続した場合には、接続端子部14内に配置された凸型の突起により、2つの接続切替スイッチ32の内、上部スイッチが押されてON状態となる。一方の下部スイッチはOFF状態のままとなる。
一方、図6および図7に示すように、接続ケーブル30とコントローラ無線通信部31の接続端子部34を接続した場合には、接続端子部34内に配置された凸型の突起により、2つの接続切替スイッチ32の内、下部スイッチが押されてON状態となる。一方の上部スイッチはOFF状態のままとなる。
2つの接続切替スイッチ32のON/OFF情報は制御部21で判定される。上部スイッチがON状態の場合は教示装置3と無線接続すると判定され、コントローラ通信部24に教示装置3へ無線通信による接続要求を行わせる。下部スイッチがON状態の場合は教示装置3と有線接続すると判定され、コントローラ通信部24に教示装置3へ有線通信による接続要求を行わせる。接続要求を受けた教示装置3は、コントローラ2との無線あるいは有線による通信を確立させる。
本方式によれば、接続ケーブル30を教示装置3と接続するか、コントローラ無線通信部31と接続するかにより、自動的に有線接続と無線接続とを切替えることができるため、作業者は特に意識したり、通信に関する設定変更を行ったりすることなく教示装置3とコントローラ2間の接続を確立できる。
なお、以上の実施例では、コントローラ2からは接続ケーブル30の他に、ロボット1とコントローラ2とを結ぶケーブルが出ていたが、これらを図8のように1つにまとめることも可能である。この場合、接続ケーブル30に相当する配線は、コントローラから一旦ロボット1へと接続された後、ロボット1を経由して教示装置3またはコントローラ無線通信部31と接続される。図8(a)は教示装置3と接続した様子を示す図であり、図8(b)はコントローラ無線通信部31と接続した様子を示す図である。
その他の部分においては前述の実施例と同様である。本方式によれば、コントローラ2から出るケーブルが1つにまとまり、作業環境を整理することができる。
本発明は、溶接・塗装・組立等を用途とする産業用ロボットの無線化された教示装置において、プレイバック運転時に無線通信から有線通信に接続を切替えることで、プレイバック運転中に無線通信環境が悪化し通信障害が発生するような場合でも影響を受けることがなくロボット動作が停止することを防止できる。さらに教示作業時には有線通信から無線通信に切替えることで接続ケーブルを引きずり廻すことがなく、ケーブルレス環境を実現できる。
本発明は、産業用ロボットに限らず、無線通信を利用する自動機械システムに広く適用できる。
本発明の第1実施例のシステム構成図 本発明の教示装置の詳細図 本発明のコントローラの詳細図 本発明の第1実施例のシステム動作図 本発明の教示装置の動作を説明する図 本発明の接続ケーブルの詳細図 本発明のコントローラ無線通信部の動作を説明する図 本発明の第3実施例のシステム動作図 従来のロボットシステムの構成図 従来の可搬式教示操作部の詳細図
符号の説明
1 ロボット
2 コントローラ
3 教示装置
4 無線通信
41 有線通信
5 筐体
6 ハンド部
7 キーボード
8 LCDディスプレイ
9 非常停止スイッチ
10 アンテナ
11 バッテリ
12 電源スイッチ
13 教示装置通信部
131 無線通信部
132 有線通信部
14 接続端子部
15 演算処理部
21 制御部
22 サーボアンプ
23 駆動モータ
24 コントローラ通信部
25 LCDディスプレイ
26 安全回路
27 バッテリ用電源
30 接続ケーブル
301 有線通信線
302 電源供給線
303 非常停止線
304 接続切替信号線
31 コントローラ無線通信部
32 接続切替スイッチ
33 短絡回路
34 接続端子部
35 アンテナ
101 ロボット
102 制御部
103 可搬式教示操作部
104 ケーブル
105 筐体
106 ハンド部
107 キーボード
108 LCDディスプレイ
109 非常停止スイッチ

Claims (7)

  1. 自動機械のコントローラと前記自動機械の可搬式教示装置との間の通信を無線または接続ケーブルを介して行う自動機械システムであって、
    前記教示装置は、無線通信部と有線通信部とからなる教示装置通信部と、前記教示装置の電源となるバッテリと、前記自動機械を停止させるための非常停止スイッチと、前記接続ケーブルを接続する教示装置側接続端子部を備え、
    前記コントローラは、前記教示装置と通信を行う通信部と、前記通信部にて受信した前記教示装置からの指令信号に基づいて前記自動機械を駆動する駆動装置と、前記通信部にて受信した前記教示装置からの非常停止信号に基づいて機構部を非常停止させる非常停止装置とを備え、
    前記接続ケーブルによって前記コントローラと接続されて前記教示装置の無線通信部と無線通信を行うコントローラ無線通信部を有し、
    前記コントローラ無線通信部は、前記接続ケーブルを接続するコントローラ無線通信部側接続端子部を備え、
    前記接続ケーブルは、通信線と、電源供給線と、非常停止線と、接続切替信号線と、前記コントローラ無線通信部側接続端子部または前記教示装置側接続端子部に挿入され前記接続切替信号線と接続された2つの接続切替スイッチを備えるコネクタとで構成され、
    前記接続ケーブルの一端は前記コントローラに接続され、他端は前記コントローラ無線通信部側接続端子部または前記教示装置側接続端子部に選択的に接続されることを特徴とする自動機械システム。
  2. 前記接続ケーブルは、前記自動機械と前記コントローラとを結ぶケーブルと一体であって、一端は前記コントローラに接続され、他端は前記自動機械を経由して前記コントローラ無線通信部側接続端子部または前記教示装置側接続端子部に選択的に接続されることを特徴とする請求項1記載の自動機械システム。
  3. 前記コントローラは、前記教示装置のバッテリに電力を供給するバッテリ用電源を備え、前記教示装置側接続端子部に前記接続ケーブルのコネクタを接続した際に、前記接続ケーブルの電源供給線を介して前記バッテリを充電することを特徴とする請求項1記載の自動機械システム。
  4. 前記コントローラ無線通信部は、前記コントローラ無線通信部側接続端子部に前記接続ケーブルのコネクタを接続した際に、前記接続ケーブルの非常停止線を短絡接続することを特徴とする請求項1記載の自動機械システム。
  5. 前記教示装置の非常停止スイッチは、前記教示装置に前記接続ケーブルを接続した際に、前記接続ケーブルの非常停止線によって前記非常停止装置と接続されることを特徴とする請求項1記載の自動機械システム。
  6. 前記コントローラ無線通信部側接続端子部は突起を備え、
    前記コントローラ無線通信部側接続端子部に前記接続ケーブルのコネクタを接続する際に前記突起が前記2つの接続切替スイッチのうち第1の接続切替スイッチを押すことによって、前記コントローラは前記教示装置へ無線通信確立要求を行い、前記コントローラと前記教示装置との間の通信が前記接続ケーブルによる有線通信から前記コントローラ無線通信部を介した無線通信へと切替わることを特徴とする請求項1記載の自動機械システム。
  7. 前記教示装置側接続端子部は突起を備え、
    前記教示装置側接続端子部に前記接続ケーブルのコネクタを接続する際に前記突起が前記2つの接続切替スイッチのうち第2の接続切替スイッチを押すことによって、前記コントローラは前記教示装置へ有線通信確立要求を行い、前記コントローラと前記教示装置との間の通信が前記コントローラ無線通信部を介した無線通信から前記接続ケーブルによる有線通信へと切替わることを特徴とする請求項1記載の自動機械システム。
JP2006274815A 2006-10-06 2006-10-06 自動機械システム Active JP4697116B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006274815A JP4697116B2 (ja) 2006-10-06 2006-10-06 自動機械システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006274815A JP4697116B2 (ja) 2006-10-06 2006-10-06 自動機械システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008093743A JP2008093743A (ja) 2008-04-24
JP2008093743A5 JP2008093743A5 (ja) 2009-09-17
JP4697116B2 true JP4697116B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=39377136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006274815A Active JP4697116B2 (ja) 2006-10-06 2006-10-06 自動機械システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4697116B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104002305A (zh) * 2013-02-27 2014-08-27 株式会社大亨 机器人控制装置
WO2020104314A1 (en) * 2018-11-19 2020-05-28 Kassow Robots Aps Teach pendant

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101945740B (zh) * 2008-03-28 2012-04-11 株式会社大亨 可动机械控制系统
JP5192309B2 (ja) * 2008-07-18 2013-05-08 ファナック株式会社 自走ロボット制御システム
JP5402750B2 (ja) * 2010-03-18 2014-01-29 株式会社安川電機 ロボットシステム
JP2012055984A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Iai:Kk アクチュエータ及びアクチュエータシステム
JP2015044280A (ja) * 2013-07-29 2015-03-12 株式会社ダイヘン ロボット制御装置
JP6259413B2 (ja) * 2015-03-23 2018-01-10 ファナック株式会社 ロボットまたは工作機械の制御装置、無線教示操作盤および自動機械システム
CN108349084B (zh) 2015-11-19 2021-11-30 株式会社安川电机 机器人系统以及机器人控制方法
WO2017085852A1 (ja) * 2015-11-19 2017-05-26 株式会社安川電機 ロボットシステム及び遠隔制御システム

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0498594U (ja) * 1991-01-31 1992-08-26
JPH07195285A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Bridgestone Corp ロボット制御装置
JPH11884A (ja) * 1997-06-10 1999-01-06 Mitsubishi Electric Corp 産業ロボット装置
JPH11119811A (ja) * 1997-10-20 1999-04-30 Omron Corp コントローラおよび制御システム
JP2002157085A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Nagano Fujitsu Component Kk ワイヤレスマウスユニット、ワイヤレスマウス及び受信装置
JP2004148488A (ja) * 2002-10-08 2004-05-27 Fanuc Ltd ロボット制御装置
JP2004355195A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Yaskawa Electric Corp ロボット用教示操作装置
JP2005316859A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Seiko Epson Corp 入力デバイス及び入力装置
JP2006321014A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Yaskawa Electric Corp 自動機械システムおよびその通信制御方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20070112820A (ko) * 2005-03-25 2007-11-27 가부시키가이샤 야스카와덴키 자동 기계 시스템 및 그 무선 통신 방법

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0498594U (ja) * 1991-01-31 1992-08-26
JPH07195285A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Bridgestone Corp ロボット制御装置
JPH11884A (ja) * 1997-06-10 1999-01-06 Mitsubishi Electric Corp 産業ロボット装置
JPH11119811A (ja) * 1997-10-20 1999-04-30 Omron Corp コントローラおよび制御システム
JP2002157085A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Nagano Fujitsu Component Kk ワイヤレスマウスユニット、ワイヤレスマウス及び受信装置
JP2004148488A (ja) * 2002-10-08 2004-05-27 Fanuc Ltd ロボット制御装置
JP2004355195A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Yaskawa Electric Corp ロボット用教示操作装置
JP2005316859A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Seiko Epson Corp 入力デバイス及び入力装置
JP2006321014A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Yaskawa Electric Corp 自動機械システムおよびその通信制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104002305A (zh) * 2013-02-27 2014-08-27 株式会社大亨 机器人控制装置
CN104002305B (zh) * 2013-02-27 2017-07-14 株式会社大亨 机器人控制装置
WO2020104314A1 (en) * 2018-11-19 2020-05-28 Kassow Robots Aps Teach pendant

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008093743A (ja) 2008-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4697116B2 (ja) 自動機械システム
JP4609651B2 (ja) 自動機械システムおよびその通信制御方法
JP4596376B2 (ja) 自動機械システムおよびその通信制御方法
JP4826921B2 (ja) 自動機械システムおよびその無線通信方法
JP4600307B2 (ja) 自動機械システム
JP2007233817A (ja) 教示装置、コントローラ、自動機械システム、およびその無線通信方法
JP4973926B2 (ja) 自動機械システムおよびその制御方法
JP5394136B2 (ja) 無線教示操作盤およびロボット制御システム
JP4716268B2 (ja) ロボットシステム
EP2255932A1 (en) Robot control system
JP6853675B2 (ja) ロボットシステムとロボットの制御装置
WO2007116624A1 (ja) 自動機械システム
TW201329658A (zh) 負載控制系統及負載驅動系統
JP4200889B2 (ja) ロボットシステム
KR20140062848A (ko) 이동식 용접로봇의 제어시스템
JP6214872B2 (ja) ロボット制御システムおよび可搬式操作装置
EP2826585B1 (en) Weld line-detecting method and industrial robot
JP6095361B2 (ja) ロボット制御システム
JP2020023029A (ja) ロボット操作装置
CN105555488A (zh) 操作装置
KR102109176B1 (ko) 제어기 일체형 포터블 용접로봇 시스템
JP4743652B2 (ja) 駆動軸操作システム
JP2017228129A (ja) 搬送車の走行誘導システム
WO2024004170A1 (ja) ロボットの制御装置、ロボットシステム、及びロボットの制御方法
JP2024056066A (ja) 動作モードを選択する機能を有するツールを切り換える装置、教示装置、制御装置、ロボットシステム、及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090730

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4697116

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150311

Year of fee payment: 4