JP2017228129A - 搬送車の走行誘導システム - Google Patents

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貴幸 伊藤
裕司 近藤
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Takahiro Oshima
敬大 大島
一成 山田
Kazunari Yamada
一成 山田
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Abstract

【課題】周囲の安全が確保された場所で誘導できる無人搬送車の走行誘導システムを提供すること。【解決手段】無人搬送車2と別体に構成された遠隔走行操作装置11を介して、操作者により走行指示が入力されると、その走行指示は、走行操作信号専用通信によって無人搬送車2へ無線送信される。無線送信された走行指示は、遠隔走行操作装置11の走行操作信号送信機116と1対1で無線接続された無人搬送車2の走行操作信号受信機79によって受信され、その受信された走行指示に基づいて、無人搬送車2の走行制御装置7により車両の走行が制御され、無人搬送車2の誘導(手動走行)が行われる。これにより無人搬送車2を無線操作できるので、接続ケーブルや車両位置に制限されることなく、操作者Hの操作エリアの自由度を大きくすることができる。よって、周囲の安全が確保された場所で無人搬送車2を誘導できる。【選択図】図2

Description

本発明は、搬送車の走行誘導システムに関し、特に、周囲の安全が確保された場所で誘導できる搬送車の走行誘導システムに関するものである。
従来、工場等において、搬送物が戴置されたパレットを積載し、自律走行により運搬する無人搬送車が知られている。パレットは極力小型に形成されるので、無人搬送車をパレット内へ進入させた場合の隙間は僅かなものとなる。よって、無人搬送車に搬送物を載置するため、無人搬送車をパレット内へ進入させる場合には、無人搬送車の周囲に複数の作業者を配置し、互いに連携しながら無人搬送車をパレット内へ誘導するようにしていた。
特許文献1には、ペンダントスイッチを有線の接続ケーブルで無人搬送車に接続し、そのペンダントスイッチの操作により誘導される無人搬送車が開示されている。
特開2012−198756号公報
しかしながら、有線のペンダントスイッチでは、操作者の操作エリアは、ペンダントスイッチの接続口の位置やペンダントスイッチの接続ケーブルの長さにより制限されてしまう。よって、手動操作は自ずと無人搬送車の付近で行わなければならず、手動操作時における安全確認に相当な注意が必要になっていた。また接続ケーブルの長さを長くすれば、その分、操作者の操作エリアは広がるものの、反面、長くされた接続ケーブルの重量分だけペンダントスイッチの重量が嵩み、操作性が悪くなる。更に車両全長の長い(例えば20m〜30m)無人搬送車では、車両の反対側で操作しようとした場合接続ケーブルの接続口を反対側の接続口に変えなければならず、接続ケーブルの取り回しが不便であった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、周囲の安全が確保された場所で誘導できる搬送車の走行誘導システムを提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明の搬送車の走行誘導システムは、車両と、その車両を前進走行、後進走行および横行走行させることが可能な走行制御手段とを有し、自動走行および手動走行が可能な搬送車と、その搬送車の走行制御手段にアクセスして前記車両を手動走行させて誘導する走行誘導手段と、を備え、前記走行誘導手段は、前記搬送車と別体に構成されると共に、走行指示を入力する入力手段と、その入力手段を介して入力された走行指示を、前記搬送車へ無線送信する送信手段とを有し、前記搬送車は、前記走行誘導手段の送信手段と1対1で無線接続され、その送信手段から無線送信された走行指示を受信する受信手段を有し、前記走行制御手段は、その受信手段が受信した走行指示に基づいて前記車両の走行を制御するものである。
請求項1記載の搬送車の走行誘導システムによれば、搬送車と別体に構成された走行誘導手段の入力手段を介して、操作者により走行指示が入力されると、その走行指示は、送信手段によって搬送車へ無線送信される。無線送信された走行指示は、走行誘導手段の送信手段と1対1で無線接続された搬送車の受信手段によって受信され、その受信された走行指示に基づいて、搬送車の走行制御手段により車両の走行が制御され、搬送車の誘導(手動走行)が行われる。
このように搬送車を無線操作できるので、接続ケーブルや車両位置に制限されることなく、操作者の操作エリアの自由度を大きくすることができる。よって、周囲の安全が確保された場所で搬送車を誘導できるという効果がある。また接続ケーブルが無くなったことにより、接続ケーブルの取り回しの不便さや、接続ケーブルの重みによる操作性の悪化を解消できるという効果がある。更に、走行誘導手段の送信手段と搬送車の受信手段とは1対1で無線接続されるので、搬送車の受信手段は、走行誘導手段から送信された走行指示を迅速に受信できる。よって、搬送車の走行制御を、走行指示からのタイムラグを極力小さく制御できるので、搬送車の非常停止などを即座に行わせることができるという効果がある。
請求項2記載の搬送車の走行誘導システムによれば、請求項1が奏する効果に加え、次の効果を奏する。走行誘導手段の送信手段は、搬送車への走行指示が所定期間なされない場合に、受信手段へ接続確認信号を無線送信する。搬送車は、所定期間より長い一定期間において、受信手段が走行誘導手段の送信手段から無線送信される走行指示または接続確認信号を受信できなかった場合に、走行停止手段によって走行制御手段に車両の走行を停止させる。このように搬送車の手動走行時において、搬送車と走行誘導手段との通信が一定期間途切れた場合には搬送車の走行は停止される。よって、通信が途切れ、操作不能となった搬送車が、そのまま走行を継続したり、暴走したりするなどのトラブルを回避できるという効果がある。
請求項3記載の搬送車の走行誘導システムによれば、請求項1又は2が奏する効果に加え、次の効果を奏する。搬送車の状態送信手段は、無線LAN送受信手段およびインターネットを介して、搬送車の車両状態を走行誘導手段へ送信する。走行誘導手段は、インターネットおよび無線LAN送受信手段を介して、かかる車両状態を受信すると、その車両状態を表示手段へ表示する。よって、走行誘導手段の操作者は、搬送車から離れた位置においても、手元の画面で搬送車の状態を確認できるという効果がある。また、かかる車両状態のデータ送信は、搬送車と走行誘導手段との1対1の無線送信ではなく、無線LAN送受信手段およびインターネットを介して行われるので、搬送車の無線走行に悪影響を与えることがないという効果がある。更に、車両状態が画像などのデータを含んだ大容量のデータで構成される場合にも、その送受信は無線LAN送受信手段およびインターネットを介して行われるので、その送受信を高速に行わせることができるという効果がある。
(a)は本発明の一実施形態における走行誘導システムを構成する無人搬送車の側面図であり、(b)は図1(a)の矢印Ib方向から見た無人搬送車の正面図であり、(c)は無線操作装置の斜視図である。 無人搬送車および無線操作装置の電気構成を示すブロック図である。 無線操作装置の遠隔走行操作装置で実行される、走行操作信号送信処理を示すフローチャートである。 無人搬送車の走行制御装置で実行される、走行操作信号受信確認処理を示すフローチャートである。 無人搬送車の走行制御装置で実行される、無線運転モード走行動作処理を示すフローチャートである。 無人搬送車の走行制御装置で実行される、操作イベント解析処理を示すフローチャートである。 無線操作装置の遠隔表示装置で実行される、遠隔表示装置送受信処理を示すフローチャートである。 無人搬送車の遠隔表示装置のLCDに表示される画面の一例を示すイメージ図であり、(a)はトップ画面を示す図であり、(b)は無線運転メニュー画面を示す図であり、(c)は無人搬送車が異常状態にある場合の画面を示す図であり、(d)は無人搬送車が停止中の無線走行モード画面を示す図であり、(e)は無人搬送車が走行中の無線走行モード画面を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して本実施形態における走行誘導システム1について説明する。図1(a)は無人搬送車2の側面図であり、図1(b)は図1(a)の矢印Ib方向から見た無人搬送車2の正面図であり、図1(c)は無線操作装置9の斜視図である。
図1(a)に示す通り、走行誘導システム1は、無人搬送車2と無線操作装置9とで構成される。無人搬送車2は荷台3、車輪4、表示装置6A,6B及び走行制御装置7を備えている。荷台3はその上面に積載物を載置するための部材であり、無人搬送車2の全長に渡って平らに形成される。その荷台3の下方に複数の車輪4を備えている。各車輪4は、後述する回転駆動装置76(図2参照)からそれぞれ独立に動力が付与され、それぞれが独立して車軸(図示せず)周りに回転可能に構成される。また、各車輪4は後述する操舵駆動装置77(図2参照)からそれぞれ独立して動力が付与され、それぞれが独立の操舵角で旋回可能に構成される。よって、無人搬送車2を前後進いずれにも同じ速度で走行させることができ、全車輪4を同じステアリング角度に保って走行させることにより、無人搬送車2を横行させることもできる。
無人搬送車2の前方および後方には、表示装置6A,6Bがそれぞれ設けられる。表示装置6A,6Bは、無人搬送車2の状態を表示すると共に、操作者Hによるタッチパネル操作で無人搬送車2に対して操作指示を与えるディスプレイである。また、無人搬送車2の前方には、走行制御装置7が配設されている。走行制御装置7は無人搬送車2の各部を制御するための装置である。
図1(c)に示す通り、無線操作装置9は、表示画面120を有すLCD107を備えた遠隔表示装置10(図2参照)と、操作者Hが走行指示を与えるための操作ボタン117を備えた遠隔走行操作装置11(図2参照)とで構成される。遠隔表示装置10と遠隔走行操作装置11とは、一つの筐体に収納される。遠隔表示装置10は、無人搬送車2から受信した画像を表示画面120に表示し、操作者Hがその表示に対して行う操作指示を無人搬送車2へ送信するための装置である。遠隔走行操作装置11は、操作者Hによる前進、後退、横行右、などの無人搬送車2に対する走行指示を送信するための装置である。詳細については後述するが、無人搬送車2と遠隔表示装置10とは、インターネット14を介して無線LAN通信によって無線接続される。また、無人搬送車2と遠隔走行操作装置11とは、走行操作専用通信を経由して無線接続される。走行操作専用通信は、走行操作信号送信機116と走行操作信号受信機79とが1対1で接続される無線通信である(図2参照)。
無線操作装置9の前面上部には、遠隔表示装置10のLCD107とタッチパネル108とが配設される(図2参照)。LCD107は、無人搬送車2の運転状態や現在位置、進行方向や走行速度といった無人搬送車2の状態を示す画面120を表示するためのディスプレイである。タッチパネル108は、操作者Hによるタッチ操作に応じて、タッチされた位置信号を、遠隔表示装置10へ入力するための入力装置である。LCD107とタッチパネル108とは重ね合わせて配設されるので、タッチパネル機能を有した液晶表示装置となる。
無線操作装置9の前面下部(LCD107及びタッチパネル108の下部)には、遠隔走行操作装置11の操作ボタン117が配設されている。操作ボタン117には「旋回」、「スピン」、「前進」、「後退」、「横行右」、「横行左」、「右操舵」、「左操舵」、「加速」、「減速」、「照明」、「動作」、「緊急停止」、「異常解除」の各ボタンがある。
「旋回」、「スピン」、「前進」、「後退」、「横行右」、「横行左」、「横行左」の各ボタンはそれぞれ無人搬送車2の進行方向を指定するためのボタンである。「加速」ボタンは無人搬送車2の走行速度を1単位(1m/sec)上げるためのボタンである。「減速」ボタンは無人搬送車2の走行速度を1単位(1m/sec)下げるためのボタンである。「右操舵」、「左操舵」の各ボタンは無人搬送車2を右または左に操舵するためのボタンである。「動作」ボタンは設定した走行方向、走行速度で無人搬送車2を走行させるためのボタンであり、「動作」ボタンを押し続けられることによって無人搬送車2は走行動作を継続する。また「右操舵」または「左操舵」ボタンは「動作」ボタンと同時に押すことができ、この場合、無人搬送車2は右または左に操舵しつつ設定された走行方向へ走行する。「照明」ボタンは無人搬送車2に設けられた照明具(図示せず)を点灯させるためのボタンである。
「緊急停止」ボタンが押されると、走行制御装置7は異常の発生と判断し、無人搬送車2を緊急停止(非常停止)する。走行制御装置7が無人搬送車2の異常を判断した場合、警報ブザー80が鳴動され、表示装置6A,6Bおよび遠隔表示装置10に警告メッセージ135が表示される(図2及び図8参照)。なお、走行制御装置7は、無人搬送車2の異常を検知した場合には、「緊急停止」ボタンが押されずとも、無人搬送車2を緊急停止(非常停止)する。
「異常解除」ボタンが押されると、走行制御装置7は、無人搬送車2が正常状態に戻ったものと判断し、表示装置6A,6Bおよび遠隔表示装置10の各表示が異常状態を示すものから正常状態を示すものへ変更されて、異常状態の解除が操作者Hに報知される。
図2を参照して、無人搬送車2および無線操作装置9の電気的構成について説明する。図2は、無人搬送車2および無線操作装置9の電気的構成を示したブロック図である。走行制御装置7は、無人搬送車2の各部を制御するための装置であり、図2に示す通り、CPU71、ROM72及びRAM73を備え、これらがバスライン74を介して入出力ポート75にそれぞれ接続されている。また、入出力ポート75には、回転駆動装置76、操舵駆動装置77、表示装置6A,6B、無線LAN送受信機78、走行操作信号受信機79、警報ブザー80がそれぞれ接続されている。
CPU71は、バスライン74により接続された各部を制御する演算装置である。ROM72は、CPU71により実行される制御プログラム(例えば、図5に図示される無線モードで走行する際の走行制御)や固定値データ等を格納した書き換え不能な不揮発性のメモリである。RAM73は、CPU71が制御プログラムの実行時に各種のワークデータやフラグ等を書き換え可能に記憶するためのメモリであり、通信障害検出カウンタ73aと、走行モードメモリ73bと、異常状態フラグ73cとが設けられている。
通信障害検出カウンタ73aは、無人搬送車2と遠隔走行操作装置11との通信の接続状態を確認するためのカウンタである。通信障害検出カウンタ73aの値は、走行制御装置7の電源が投入されると、まず「0」クリアされる。その後は、無人搬送車2の走行モードが「無線運転モード」の場合、後述する走行操作信号受信確認処理(図4)によって、無人搬送車2と遠隔走行操作装置11との通信接続状態が定期的(例えば10ms毎)に確認される。かかる処理によって通信の接続状態が確認できた場合は、通信障害検出カウンタ73aの値は、その都度「0」クリアされる。一方、通信の接続状態が確認できない場合は、通信障害検出カウンタ73aの値に「1」ずつ加算される。加算の結果、通信障害検出カウンタ73aの値が「10」に達した場合には、即ち、通信の接続状態が10回連続して確認できなかった場合には、無人搬送車2と遠隔走行操作装置11との通信の接続状態に異常があると判断して、無人搬送車2の走行を停止させる。
走行モードメモリ73bは、無人搬送車2の走行モードの設定状態を記憶するためのメモリである。無人搬送車2の走行モードは、表示装置6A,6Bおよび遠隔表示装置10での操作者Hによる操作により、無線運転モードと、初期モード(待機状態を表すモード)と、無人搬送車2の自動運転モードとに切り替え可能に構成されている。この走行モードの状態が走行モードメモリ73bに記憶される。なお、無線運転モードは、そのモード中に、遠隔走行操作装置11からの走行指示に従って無人搬送車2を走行させる無線走行モードと、無人搬送車2をガイドに沿って倣い運転させる無線倣い走行モードと、無人搬送車2の車両状態をチェックするAGVチェックモードとを有している(図8(b)参照)。
異常状態フラグ73cは、無人搬送車2の異常状態を示すフラグであり、電源投入時の初期状態ではオフに設定される。詳細は後述するが、無人搬送車2と遠隔走行操作装置11との無線接続が切断されると、異常状態フラグ73cはオンされる。また、遠隔走行操作装置11の操作ボタン117のうち「異常解除」ボタンが押されると、異常状態フラグ73cはオフされる。
回転駆動装置76は、車輪4を回転駆動させるための装置であり、各車輪4へそれぞれ回転駆動力を付与する12個の回転モータ(図示せず)と、それら各回転モータをCPU71からの命令に基づいて独立して駆動制御する駆動回路および駆動源(いずれも図示せず)とを備えている。CPU71が各回転モータをそれぞれ独立して駆動制御することで、各車輪4は、それぞれ独立して回転する。
操舵駆動装置77は、各車輪4を操舵駆動するための装置であり、各車輪4へそれぞれ操舵駆動力を付与する12個の操舵モータ(図示せず)と、それら各操舵モータをCPU71からの命令に基づいて独立して駆動制御する駆動回路および駆動源(いずれも図示せず)とを備えている。CPU71が各操舵モータをそれぞれ独立して駆動制御することで、各車輪4は、それぞれ独立して旋回する。
表示装置6A,6Bには、LCD6a,6cとタッチパネル6b,6dとが設けられる。LCD6a,6cには、無人搬送車2の運転状態や現在位置、進行方向や走行速度といった無人搬送車2の車両状態を示す画面や、無人搬送車2へ走行指示を与えるための画面が表示される。タッチパネル6b,6dは、操作者Hによるタッチ操作に応じて、タッチされた位置信号を、走行制御装置7へ入力するための入力装置である。LCD6a,6cとタッチパネル6b,6dとは、それぞれ重ね合わせて配設されることにより、タッチパネル機能を有した液晶表示装置となる。
本実施形態における無人搬送車2は、遠隔表示装置10と無線LAN通信によって無線接続され、遠隔走行操作装置11と1対1接続である走行操作専用通信によって無線接続される。
無線LAN送受信機78は、無線LAN規格であるIEEE802.11b/gに準拠した装置であり、無線LANアクセスポイントであるAP12aと無線接続される。遠隔表示装置10は無線LAN送受信機106によってAP12bと無線接続される。AP12(AP12a,12b)はルータ13(ルータ13a,13b)とそれぞれ接続され、ルータ13はインターネット14に接続される。よって、無線LAN送受信機78は、AP12、ルータ13及びインターネット14を介して、無線LAN送受信機106に接続される。これにより無人搬送車2と遠隔表示装置10とは無線LAN通信で接続される。
この無線LAN送受信機78は、遠隔表示装置10へ無人搬送車2の車両状態を示す画像などを含んだ大容量のデータを送信する。また、無線LAN送受信機78は遠隔表示装置10のタッチパネルに入力されることにより発生する操作イベントを受信する。操作イベントとは、走行モードの切り替え指示や画面表示の切り替え指示のことである。無線LAN通信は、走行操作信号専用通信と比較し、通信の安定性では劣るものの、大量データの送受信が可能である。無人搬送車2の走行指示は、車両の走行に関するものであるので、通信の即時性と安定性が必要となる。よって、無線LAN通信は走行指示の送信には適さない。従って、本実施形態では無線LAN通信を使用して、無人搬送車2の車両状態を示すデータの送信と、走行指示に直接関係しない操作イベントの受信を行い、一方、無人搬送車2の走行指示は、走行操作専用通信を使用して、遠隔走行操作装置11から行うようにしている。このため本実施形態では、無人搬送車2の車両状態を示すデータを無線LAN送信する場合、走行指示を与えるデータは遠隔表示装置10に送信されないように構成している。
走行操作信号受信機79は、走行操作専用通信を経由して遠隔走行操作装置11から送信された、走行操作信号を受信するための装置である。走行操作専用通信により、走行操作信号受信機79と走行操作信号送信機116とが1対1で無線接続される。遠隔走行操作装置11の電源が投入されている間、走行操作信号送信機116からは、接続確認信号または走行指示信号が定期的(例えば10ms毎)に送信され続ける。走行制御装置7は、該信号を受信できている間、走行操作信号受信機79と走行操作信号送信機116との通信の接続状態が有効であると判断する。
警報ブザー80はブザー音を出力させるための装置である。本実施形態では、走行モードが無線運転モードにおいて、CPU71が遠隔走行操作装置11からの走行操作信号を受信できなくなった場合に、その旨を周囲に報知するためのブザー音が警報ブザー80から出力される。
無線操作装置9は、遠隔表示装置10と遠隔走行操作装置11とを備えている。本実施形態において、無線操作装置9は遠隔表示装置10と遠隔走行操作装置11とが一つの筐体に収められて構成される。
遠隔表示装置10は、無線LAN通信を経由して無人搬送車2と通信するための装置である。遠隔表示装置10は、CPU101、ROM102及びRAM103を備え、これらがバスライン104を介して入出力ポート105にそれぞれ接続されている。また、入出力ポート105には、無線LAN送受信機106、LCD107、タッチパネル108がそれぞれ接続されている。
無線LAN送受信機106は、無線LAN規格であるIEEE802.11b/gに準拠した装置であり、無線LANアクセスポイントであるAP12bと無線接続される。前述のように、無線LAN送受信機106は、AP12とルータ13とインターネット14とを介して、無人搬送車2の無線LAN送受信機78に接続される。これにより、遠隔表示装置10と無人搬送車2とは無線LAN通信で接続される。
遠隔表示装置10は、無線LAN送受信部106を経由して無人搬送車2の状態を示す画像などを含んだ大容量のデータを受信し、これをLCD107へ表示すると共に、後述するタッチパネル108への入力によって発生された操作イベントを、無線LAN送受信部106を経由して無人搬送車2に送信するものである。前述した通り、LCD107とタッチパネル108とが重ね合わせて配設されることにより、タッチパネル機能を有した液晶表示装置となる。
遠隔走行操作装置11は、操作者Hによる前進、後退、横行右、などの無人搬送車2に対する走行指示を、走行操作信号送信機116を介した走行操作専用通信により送信するための装置である。遠隔走行操作装置11は、CPU111、ROM112及びRAM113を備え、これらがバスライン114を介して入出力ポート115にそれぞれ接続されている。また、入出力ポート115には、走行操作信号送信機116、操作ボタン117が接続されている。
走行操作信号送信機116は、無人搬送車2の走行操作信号受信機79に対して走行操作信号を、走行操作専用通信を経由して送信する。走行操作専用通信は、前述した通り、走行操作信号受信機79と走行操作信号送信機116とを1対1で無線接続するものである。
次に、図3から図5を参照して、走行制御装置7と遠隔走行操作装置11で実行される、無人搬送車2の走行制御処理について説明する。図3は、遠隔走行操作装置11で実行される、走行操作信号送信処理を示すフローチャートである。この走行操作信号送信処理は、遠隔走行操作装置11から走行制御装置7へ、走行操作信号または接続確認信号を送信する処理である。走行操作信号送信処理は、遠隔走行操作装置11の電源投入後、定期的(例えば10ms毎)に実行される。
図3に示す通り、遠隔走行操作装置11のCPU111は、操作ボタン117が押されたかを確認し(S1)、操作ボタン117が押された場合には(S1:Yes)、その操作ボタン117に応じた走行指示を走行操作信号として、走行操作信号送信機116により走行操作専用通信を経由して走行制御装置7へ送信する(S2)。一方、操作ボタン117が押されていない場合には(S1:No)、CPU111は接続確認信号を、走行操作信号送信機116により走行操作専用通信を経由して走行制御装置7へ送信する(S3)。これにより、遠隔走行操作装置11から走行制御装置7へ、走行操作専用通信を経由して、10ms毎に走行操作信号または接続確認信号のいずれかが送信される。
図4は、走行制御装置7で実行される、走行操作信号受信確認処理を示すフローチャートである。この走行操作信号受信確認処理は、遠隔走行操作装置11から定期的(例えば10ms毎)に送信される走行操作信号または接続確認信号(以下、図4の説明では両者を合わせて「走行操作信号」という)を定期的に確認し、その走行操作信号の受信が途切れた場合に、無人搬送車2を非常停止(緊急停止)させる処理である。走行操作信号受信確認処理は、走行制御装置7が、遠隔走行操作装置11から送信される1つめの走行操作信号を受信した後、定期的(例えば10ms毎)に実行される。
図4に示す通り、走行制御装置7のCPU71は、走行モードメモリ73bに保存されている走行モードが無線運転モードか確認する(S11)。走行モードが無線運転モードでない場合は(S11:No)、走行操作専用通信の接続状態を確認する必要はないので、その場合、CPU71は通信障害検出カウンタ73aの値を「0」クリアして処理を終了する(S14)。
一方、走行モードが無線運転モードである場合(S11:Yes)、CPU71は、遠隔走行操作装置11から走行操作専用通信を経由して走行操作信号(上記の通り「接続確認信号」を含む。以下同様)を受信しているかを確認する(S12)。走行操作信号を受信している場合は(S12:Yes)、走行操作専用通信の接続状態は正常であるので、この場合、CPU71は、通信障害検出カウンタ73aの値を「0」クリアして処理を終了する(S14)。
S12の処理において、走行操作信号を受信していない場合(S12:No)、CPU71は通信障害検出カウンタ73aの値に「1」を加算する(S13)。加算後の通信障害検出カウンタ73aの値が10以上であるかを確認し(S15)、その値が10未満であれば(S15:No)、CPU71は処理を終了する。一方、加算後の通信障害検出カウンタ73aの値が10以上であれば(S15:Yes)、遠隔走行操作装置11との走行操作専用通信の接続状態に何らかの異常(無線通信途切れ等)が発生したものと判断して、CPU71は無人搬送車2を非常停止し(S16)、警報ブザー80により警報音を出力する(S17)。その後、異常状態フラグ73cをオンし(S18)、通信障害検出カウンタ73aの値を「0」クリアして処理を終了する(S19)。なお、異常状態フラグ73cは、操作者Hによって操作ボタン117の「異常解除」ボタンが押された場合にオフされる。
図3で説明した通り、走行操作信号(上記の通り「接続確認信号」を含む)は、遠隔走行操作装置11の走行操作信号送信処理によって、遠隔走行操作装置11から走行制御装置7へ、走行操作専用通信を経由して10ms毎に送信され続ける。走行制御装置7では、遠隔走行操作装置11から送信される走行操作信号の受信を定期的(例えば10ms毎)に確認し、一定期間(即ち、通信障害検出カウンタ73aの値が「10」になるまでの期間)、走行操作信号の受信がない場合は、走行操作専用通信の無線接続が途切れた(異常が発生した)と判断し、無人搬送車2を非常停止させる。これにより、無人搬送車2と遠隔走行操作装置11との無線通信が途切れた結果、操作不能となった無人搬送車2がそのまま走行を継続したり、暴走したりするなどのトラブルを回避できる。また、無人搬送車の非常停止とともに、警報ブザー80から警報音が出力されるので、無人搬送車2と遠隔走行操作装置11との通信異常を周囲の作業者に報知することができる。
また、走行制御装置7が遠隔走行操作装置11との走行操作専用通信の無線接続が途切れたと判断されるまで一定期間(例えば100ms)を設けている。これにより遠隔走行操作装置11からの走行操作信号の受信が、ノイズなどの影響によって一時的に途切れたとしても、通信異常の判断までに一定期間(100ms)のマージンがあるので、走行の非常停止や警報ブザーの誤った出力を防ぐことができる。
図5は、走行制御装置7で実行される、無線モード走行動作処理を示すフローチャートである。この無線モード走行動作処理は、遠隔走行操作装置11から受信した走行操作信号のうち走行指示を受信した場合、その走行指示に従って無人搬送車2を走行させる処理であり、走行操作信号のうち走行指示を受信した場合に起動する割込処理によって実行される。
図5に示す通り、走行制御装置7のCPU71は、走行モードメモリ73bに保存されている走行モードが無線運転モードか確認する(S21)。走行モードが無線運転モードであれば(S21:Yes)、遠隔走行操作装置11から受信した走行指示に応じて無人搬送車2を走行させる(S22)。一方、走行モードが無線運転モードでなければ(S21:No)、そのまま処理を終了する。
このように、遠隔走行操作装置11によって、無人搬送車2を無線操作できるので、接続ケーブルや車両位置に制限されることなく、操作者Hの操作エリアの自由度を大きくすることができる。よって、操作者Hは、周囲の安全が確保された場所で無人搬送車2を誘導できる。また接続ケーブルが無くなったことにより、接続ケーブルの取り回しの不便さや、接続ケーブルの重みによる操作性の悪化を解消できる。更に、遠隔走行操作装置11の走行操作信号送信機116と無人搬送車2の走行操作信号受信機79とは、走行操作専用通信により1対1で無線接続されるので、無人搬送車2の走行操作信号受信機79は、遠隔走行操作装置11から送信された走行指示を迅速かつ確実に受信できる。よって、無人搬送車2の走行制御を、走行指示からのタイムラグを極力小さく制御でき、無人搬送車2の非常停止などを即座に行わせることができる。
次に、図6、図7を参照して、走行制御装置7と遠隔表示装置10で実行される処理について説明する。図6は走行制御装置7で実行される、操作イベント解析処理を示すフローチャートである。この操作イベント解析処理は、表示装置6A,6Bまたは遠隔表示装置10のタッチパネル108の操作によって発生された操作イベントに応じて走行モードの切り換えや、表示画面の切り替えを行う処理である。操作イベント解析処理は、走行制御装置7の電源投入後、定期的(例えば200ms毎)に実行される。
図6に示す通り、走行制御装置7のCPU71は表示装置6A,6Bまたは遠隔表示装置10から受信した操作イベントを解析する(S31)。操作イベントが無線運転モード開始であれば(S32:Yes)、CPU71は走行モードメモリ73bの値を無線運転モードに設定する(S34)。無線運転モード開始の操作イベントを発生させる手段としては、図8(a)における無線運転キー130を押すことが挙げられる。
一方、無線運転モード開始ではなく(S32:No)、操作イベントが無線運転モード終了であれば(S33:Yes)、CPU71は走行モードメモリ73bの値を初期モード設定にする(S35)。無線運転モード終了の操作イベントを発生させる手段としては、図8(b)におけるトップ画面キー134を押すことが挙げられる。
操作イベントが無線運転モード終了でもなければ(S33:No)、CPU71は、その他操作イベントに応じた動作を行う(S36)。その他操作イベントを発生させる手段としては、図8(d)におけるメニュー画面キー136を押すことが挙げられる。
CPU71は、S34〜S36の各操作イベントに応じた処理の実行後、その操作イベントの実行後の無人搬送車2の車両状態をLCD6a,6cに表示して、LCD6a,6cの表示内容を更新する(S37)。次に、無人搬送車2と遠隔表示装置10との無線LAN通信の接続状態を確認し(S38)、無線LAN通信の接続が確立していれば(S38:Yes)、CPU71はS37の処理で更新した表示内容を、無線LAN送受信機78により無線LAN通信を経由して遠隔表示装置10へ送信する(S39)。一方、無人搬送車2と遠隔表示装置10との無線LAN通信の接続が確立されていない場合は(S38:No)、そのまま処理を終了する。
図7は、遠隔表示装置10のCPU101で実行される遠隔表示装置送受信処理を示すフローチャートである。この処理は、遠隔表示装置10のタッチパネル108の操作によって発生された操作イベントを、無線LAN送受信機106により無線LAN通信を経由して走行制御装置7へ送信すると共に、走行制御装置7から受信したデータ(無人搬送車2の車両状態を表した画像などのデータ)をLCD107へ表示する処理である。遠隔表示装置送受信処理は、遠隔表示装置10の電源投入後、定期的(例えば200ms毎)に実行される。
図7に示す通り、遠隔表示装置10のCPU101は、タッチパネル108から操作イベントが入力されたかを確認する(S41)。タッチパネル108から操作イベントが入力された場合(S41:Yes)、CPU101は、その操作イベントを、無線LAN送受信機106により無線LAN通信を経由して走行制御装置7へ送信する(S42)。一方、タッチパネル108からの操作イベントの入力がなければ(S41:No)、S42の処理をスキップする。
S41およびS42の後、CPU101は、走行制御装置7から、無線LAN送受信機106により無線LAN通信を経由して、表示画面120に表示される表示画像のデータ(無人搬送車2の車両状態を表した画像などのデータ)を受信したかを確認する(S43)。走行制御装置7から表示画像のデータを受信した場合(S43:Yes)、CPU101は、その受信した表示画像のデータをLCD107へ表示させる(S44)。一方、走行制御装置7から表示画像のデータを受信していなければ(S43:No)、S44の処理をスキップする。
このように無人搬送車2の操作イベント解析処理は、無線LAN送受信機78およびインターネット14を介して、無人搬送車2の車両状態を遠隔表示装置10へ送信する。そして、遠隔表示装置10は、インターネット14および無線LAN送受信機106を介して、かかる車両状態を受信すると、その車両状態をLCD107へ表示する。よって、遠隔表示装置10の操作者Hは、無人搬送車2から離れた場所においても、手元の画面で無人搬送車2の状態を確認しつつ、無人搬送車2の走行を操作できる。また、かかる車両状態のデータ送受信は、無人搬送車2と遠隔表示装置10との1対1の無線通信ではなく、無線LAN送受信機79,106およびインターネット14を介して行われるので、無人搬送車2の無線走行に悪影響を与えることがない。更に、車両状態が画像などのデータを含んだ大容量のデータで構成される場合にも、その送受信は無線LAN送受信機79,106およびインターネット14を介して行われるので、その送受信を高速かつ低コストに行わせることができる。
次いで図8を参照し、遠隔表示装置10に表示される画面について説明する。図8(a)はトップ画面を示す図であり、図8(b)は無線運転メニュー画面を示す図であり、図8(c)は無人搬送車2が異常状態にある場合の画面を示す図であり、図8(d)は無人搬送車2が停止中の無線走行モード画面を示す図であり、図8(e)は無人搬送車2が走行中の無線走行モード画面を示す図である。
図8(a)は、遠隔表示装置10の電源投入後に表示されるトップ画面である。LCD107の表示画面120右上部には、画面名称を示す画面タイトル表示121が表示される。表示画面120左部には、無人搬送車2の車両状態を表示する状態表示エリア122が設けられる。この状態表示エリア122には、運転状態表示123、現在位置表示124、無線通信表示125、進行方向表示126、走行速度表示127、バッテリ容量表示128がそれぞれ表示される。
運転状態表示123には、走行モードメモリ73bに設定されている走行モードが表示される。現在位置表示124には、無人搬送車2の現在位置が予め設定されたエリア名(本実施形態の例においては「ST1積」)で表示される。無線通信表示125には、無人搬送車2と遠隔走行操作装置11との通信状態(通信可能または通信不可)が表示される。進行方向表示126には、無人搬送車2の走行方向(前進、後退、等)が表示される。走行方向が設定されていない場合は「−」が表示される。走行速度表示127には、無人搬送車2の走行速度が秒速表示される。バッテリ容量128には、無人搬送車2のバッテリ容量の残量がパーセンテージ(%)で表示される。
表示画面120右中央部のリフタ状態表示129は、無人搬送車のリフタ(荷物を上下動するための装置、図示せず)の上下動の状態が表示される。表示画面120右下部に表示される無線運転キー130は、無線運転メニュー画面(図8(b))へ表示移行を行うための操作イベントキーである。
前述した通り、操作イベントキーが押されると、その操作イベントは、図7の遠隔表示装置送受信処理によって、無線LAN通信を経由して走行制御装置7へ送信される。すると、走行制御装置7では、図6の操作イベント解析処理によって、受信した操作イベントに応じて走行モードの切り換えや、表示画面の切り替え処理が行われる。そして、切り替えられた表示画面の画像などのデータ(無人搬送車2の車両状態を表した画像などのデータ)が、図6の操作イベント解析処理によって遠隔表示装置10へ送信される。遠隔表示装置10で、かかるデータが受信されると、図7の遠隔表示装置送受信処理によって、そのデータはLCD107へ表示される。このようにして、操作イベントキーが押された場合に、表示画面120の表示移行が行われる。
図8(b)の無線運転メニュー画面は、無線運転におけるモードを選択するための画面であり、トップ画面と同じく、画面タイトル表示121および状態表示エリア122が設けられる。その他、無線運転メニュー画面には、無線走行モードキー131、無線倣い走行モードキー132、AGVチェックモードキー133、トップ画面キー134等の操作イベントキーが設けられている。
無線走行モードキー131は、無人搬送車2を遠隔走行操作装置11で操作するため無線走行モード画面(図8(d))に表示移行させるための操作イベントキーである。無線倣い走行モードキー132は、無人搬送車2を倣い走行させる画面(図示せず)へ表示移行させるための操作イベントキーである。倣い走行とは、予め走行路に設置したガイド(図示せず)を無人搬送車2のガイド検出センサ(図示せず)で検出し、ガイドに倣って無人搬送車2を走行させるものである。AGVチェックモードキー133は、無人搬送車2に搭載されているセンサ類の動作チェックをする画面(図示せず)へ表示移行させるための操作イベントキーである。トップ画面キー134は、トップ画面(図8(a))へ表示移行させるための操作イベントキーである。
図8(b)の無線運転メニュー画面および図8(d),(e)の無線走行モード画面において、無人搬送車2と遠隔走行操作装置11との接続が確認できなかった場合や、操作ボタン117の緊急停止ボタンが押された場合は、警告表示を行う画面(図8(c))へ表示移行される。無線走行モードキー131等が表示されていた場所には、警告メッセージ135が表示される。この警告メッセージ135により操作者Hに対して無人搬送車2に異常が発生したことを報知できる。本実施形態においては、遠隔走行操作装置11との接続が確認できない場合に「コントローラとの接続が切断されました」との警告メッセージ135が表示される場合を説明したが、必ずしもこれに限らず、警報状態によってメッセージ内容を変更してもよい。一例として、操作ボタン117の緊急停止が行われた場合は「緊急停止指示により停止中です」と表示してもよい。操作者Hによって、操作ボタン117の「異常解除」ボタンが押された場合、異常状態は解除され、図8(b)の無線運転メニュー画面へ表示移行される。
図8(d),(e)に示す通り、無線走行モード画面は、無人搬送車2を遠隔走行操作装置11によって無線走行させる時に表示される画面であり、画面タイトル表示121および状態表示エリア122、リフタ状態表示129がそれぞれ設けられる。
図8(d)は無線走行モード画面において、無人搬送車2が停止中に表示される画面である。画面下部にはメニュー画面キー136が表示される。メニュー画面キー136が押されると、図8(b)の無線運転メニュー画面に表示移行される。図8(e)は無線走行モード画面において、無人搬送車2が走行中に表示される画面である。停止中に表示される図8(d)とは異なり、メニュー画面キー136は表示されない。これにより、無人搬送車2が走行中の場合は、図8(b)の無線運転メニュー画面に表示移行できないため、無人搬送車2の走行中に、操作者Hが誤って他のモードへの切り替えを行うことを防ぎ、無人搬送車2の誤動作を防ぐことができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施形態では、搬送車の例として、無人搬送車2を用いて説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、本発明を、ユニットキャリアなどに適用しても良い。即ち、本発明は、無線により走行操作を行うことができる車両であれば、何れの車両に対しても適用することができる。
上記実施形態では、遠隔表示装置10と遠隔走行操作装置11とを一つの筐体に収納して、無線操作装置9を構成した。しかし、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、遠隔表示装置10と遠隔走行操作装置11とを別々の筐体で構成するようにしてもよい。かかる構成によれば、遠隔走行操作装置11で無人搬送車2を走行操作する操作者Hと、遠隔表示装置10で無人搬送車2の車両状態を確認する作業者とを分けることができるので、各作業者にそれぞれの作業に集中させることができる。また、無線操作装置9を遠隔走行操作装置11のみで構成してもよい。これにより、無線操作装置9をコンパクト化・軽量化できるので、無線操作装置9を持つ操作者Hの負担を低減できる。
また走行制御装置7での遠隔走行操作装置11の接続確認処理において、遠隔走行操作装置11からの走行操作信号(接続確認信号を含む)の受信確認の所定期間を0.1秒とする場合を説明した。しかし、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、受信確認の所定期間をより短く設定しても良い。受信確認の所定期間をより短く設定すれば、より迅速に無人搬送車2の走行停止や警報ブザーの出力を行うことができる。
AP12はルータ13を介してインターネット14に接続される構成とした。しかし、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、インターネット14の代わりにイントラネット(企業内など限られたネットワーク)に接続するようにしてもよい。かかる場合、外部ネットワークに接続しないため、走行誘導システム全体のセキュリティを向上させることができる。またAP12を無人搬送車2および遠隔表示装置10の外部に設置する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、AP12を無人搬送車2内または遠隔表示装置10内に設けるようにしてもよい。
1 走行誘導システム
2 無人搬送車(搬送車)
7 走行制御装置(走行制御手段)
9 無線操作装置(走行誘導手段)
71 CPU(受信手段、走行停止手段、状態送信手段)
78 無線LAN送受信機(無人搬送車の無線LAN送受信手段)
79 走行操作信号受信機(受信手段)
106 無線LAN送受信機(走行誘導手段の無線LAN送受信手段)
107 LCD(表示手段)
116 走行操作信号送信機(送信手段)
117 操作ボタン(入力手段)

Claims (3)

  1. 車両と、その車両を前進走行、後進走行および横行走行させることが可能な走行制御手段とを有し、自動走行および手動走行が可能な搬送車と、
    その搬送車の走行制御手段にアクセスして前記車両を手動走行させて誘導する走行誘導手段と、
    を備えた搬送車の走行誘導システムにおいて、
    前記走行誘導手段は、前記搬送車と別体に構成されると共に、走行指示を入力する入力手段と、その入力手段を介して入力された走行指示を、前記搬送車へ無線送信する送信手段とを有し、
    前記搬送車は、前記走行誘導手段の送信手段と1対1で無線接続され、その送信手段から無線送信された走行指示を受信する受信手段を有し、
    前記走行制御手段は、その受信手段が受信した走行指示に基づいて前記車両の走行を制御するものであることを特徴とする搬送車の走行誘導システム。
  2. 前記走行誘導手段の送信手段は、前記搬送車への走行指示が所定期間なされない場合に、前記受信手段へ接続確認信号を無線送信するものであり、
    前記搬送車は、前記所定期間より長い一定期間において、前記受信手段が前記走行誘導手段の送信手段から無線送信される走行指示または接続確認信号を受信できなかった場合に、前記走行制御手段に前記車両の走行を停止させる走行停止手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の搬送車の走行誘導システム。
  3. 前記搬送車は、アクセスポイントを介して又は介さずにインターネットに接続可能な無線LAN送受信手段と、その無線LAN送受信手段を介して、前記車両の状態を前記走行誘導手段へ送信する状態送信手段とを有し、
    前記走行誘導手段は、アクセスポイントを介して又は介さずにインターネットに接続可能な無線LAN送受信手段と、その無線LAN送受信手段を介して受信された前記車両の状態を表示する表示手段とを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送車の走行誘導システム。
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