JP4696881B2 - 水廻り部材 - Google Patents

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本発明は水廻り部材に関するものである。
従来より、浴室の床パンや浴槽等の水廻りには水廻り部材が用いられている。水廻り部材には親水性が低い材料にて成形されている。ここで親水性が低い材料とは、鏡面すなわち平坦な表面における水の接触角が60度以上(例えば架飾繊維質シートでは60度〜75度、FRPでは75度〜90度)と大きい材料のことである。このため、水廻り部材の上面に排水用の溝を設けても上面に水が残り易くて排水性が悪く、また、残った水は接触角が大きいため広がらずに盛り上がって表面積が小さくて乾燥性が悪いものであり、また、溝には汚れ(石鹸カス、ゴミ等)が溜まり易いうえに掃除しにくくて汚れを除去し難い、という問題があった。
そこで、床パンや浴槽の底面等に親水性及び滑り止め性を付与した水廻り部材が考えられた(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に示すものにあっては、上面に滑り止めの凸部と、凸部の間に排水流路を格子状等に形成し、排水流路の底面を親水性を有するように粗面としたものが開示してある。
しかしながらこのものにあっては、上面のうちの一部が排水流路となっていて全面排水するものではないため、上面に格子状等に形成した排水流路の側面に水が溜まったりする惧れがあり、排水性に問題があるものであった。
このため、上面全面に亘って親水性を有することにより排水性・乾燥性を確保すると共に防汚性に優れた水廻り部材が望まれるようになってきている。
特開2004−251095号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであり、その目的とするところは、上面全体に亘って親水性を有することにより排水性を確保すると共に防汚性に優れた水廻り部材を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために請求項1に係る水廻り部材にあっては、鏡面における水の接触角が60度以上75度未満の材料の表面を凹凸の平均間隔Smが20乃至100μmとなると共に十点平均粗さRzが8乃至70μmとなる凹凸を形成し、前記凹凸の凸部の表面の5μm四方の測定範囲の任意の10箇所をレーザー顕微鏡で横縦(X−Y)方向の分解能を0.044μm及び高さ(Z)方向の分解能を0.01μmに設定して測定した時に、測定箇所の平面視の面積に対する表面積の比が1.2以上2.5以下であることを特徴とするものである。
このような構成とすることで、上面(表面)全面に亘って親水性を有することにより排水性・乾燥性を確保すると共に防汚性に優れた水廻り部材とすることができる。
本発明にあっては、鏡面における水の接触角が60度以上75度未満という親水性の低い材料において表面全面に亘って親水性を有することにより排水性・乾燥性を確保すると共に防汚性に優れた水廻り部材とすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。本発明の水廻り部材1は、浴室の床パンや浴槽の底面等の排水性が求められる部分に用いられるもので、架飾繊維質シートのように鏡面における水の接触角が60度以上75度未満の親水性が低い材料で形成される。水の接触角の計測は、上方を向く鏡面に滴下させた水滴を側方から観察してその角度を計測することで行った。
親水性が低い材料は鏡面における水の接触角が大きいため、水の体積当たりの材料表面との接触面積が小さくなり、表面上で薄膜状に広がらずに水滴状に盛り上がってしまう。このように親水性が低い材料の表面上を水が流れて排水される場合、表面上で薄膜状に広がらないため連続して流れず水滴が所々に残り易くなって排水性が悪く、また、残った水滴は接触角が大きいため盛り上がった状態となって乾燥するのに時間がかかって乾燥性が悪い。
そこで、親水性が低い材料の平坦な表面の略全面に無数の凹凸を形成して水が表面上で薄膜状に広がるようにして親水性を持たせ、平坦な表面の略全面を排水面として表面に水滴が残らないようにすることで、排水性と乾燥性を確保しようとするのであるが、凹凸を形成し過ぎると防汚性が低下するため、本発明においては所定の範囲の凹凸を形成するものである。
材料の表面に形成する凹凸は、まず、表面粗さ計による表面粗さ計測にて平均間隔Smが20乃至100μmとなると共に十点平均粗さRzが8乃至70μmとなるように形成してこの凸部を大突起とし、且つ、前記表面(大突起の表面を含む)に、該表面の5μm四方を測定範囲とし、この測定範囲の任意の10箇所をレーザー顕微鏡で、横縦(X−Y)方向の分解能を0.044μmとすると共に高さ(Z)方向の分解能を0.01μmになるように設定して測定した時に、測定箇所の平面視の面積Sに対する表面積Sの比R(=S/S)が1.2≦R≦2.5となる小突起を形成するものである。レーザー顕微鏡による計測においては、横縦(X−Y)の計測位置における高さ(Z)が計測されるもので、この二次元の計測範囲における高さを計測することで表面積Sが計算される。なお平面視の面積Sは高さ一定とした時の表面積に等しい。
大突起は上記材料の表面にブラストを打つ方法、エッチング処理を施す方法等、特に限定されない。小突起は、大突起を形成した表面にブラストを打つ方法、エッチング処理を施す方法、逆電解法、酸洗い処理法、等、特に限定されない。
以下、実施例に基づいて説明する。
<実施例>
実施例1については、材質を鏡面での水の接触角が64度〜73度の架飾繊維質シートとし、その表面に形成する凹凸を上述したように凹凸の平均間隔Smが20〜100μm、十点平均粗さRzが8〜70μmとなるように大突起を形成して更に、その表面(特に大突起の表面)の5μm四方の測定範囲の任意の10箇所をレーザー顕微鏡による上述した分解能にて計測した際に表面積の比Rが1.23となるように小突起を形成してある。前記凹凸の平均間隔Smおよび十点平均粗さRzの計測は例えばミツトヨ(株)製「サーフテスト301」等の表面粗さ計にて行い、表面積の比Rの計測は例えばキーエンス(株)製「VK−9500」等のレーザー顕微鏡を用いるが、特に限定されない。
これに対して比較例1は、材質は実施例1と同様の架飾繊維質シートであるが、表面に凹凸を形成せず略鏡面となるように形成した。すなわち、大突起及び小突起を形成しなかった。但し、上記レーザー顕微鏡で計測して表面積の比Rを計測したところ、実際には若干の製造のばらつきがあるためR=1.02と計測された。
また比較例2は、材質は実施例1、比較例1と同様の架飾繊維質シートであり、表面粗さ計により計測される表面粗さは実施例1と同様に平均間隔Smが20〜100μmとなると共に十点平均粗さRzが8〜70μmとなる大突起を形成してあるが、レーザー顕微鏡にて計測される表面積の比Rは3.5と大きく、小突起よりも大きな突起が形成してある。
また比較例3は、材質が他例と異なるFRP(鏡面における水の接触角が79度〜83度)であり、表面粗さ計により計測される表面粗さは実施例1、比較例2と同様に平均間隔Smが20〜100μmとなると共に十点平均粗さRzが8〜70μmとなる上記大突起を形成してあり、レーザー顕微鏡にて計測される表面積の比Rは1.32となるように小突起を形成してある。
上記実施例1、比較例1〜3について排水性および乾燥性、防汚性の評価を行った。
排水性および乾燥性は三段階評価とし、表面を勾配1/50となるように傾けてシャワーで散水後、60秒後の排水状態について目視により判断した。そして、表面が広い水膜状(表中◎)又は水膜状(表中○)になれば合格、水膜と水滴の混在(表中△)もしくは水滴が多数残った状態(表中×)は不合格とした。なお、シャワーの散水条件は、流量を15L/分、距離を30cm、スピードを7cm/秒とした。
また、防汚性については、カーボンブラック試験を実施し、カーボン回復率90%以上(表中◎)もしくは85〜90%(表中○)を合格とし、85%未満(表中×)を不合格とした。
総合評価は良好(表中◎)、可(表中○)が合格、不可(表中×)が不合格とした。
結果を表1に示す。
Figure 0004696881
表1より、実施例1、比較例2等から架飾繊維質シートのように鏡面での水の接触角が60度以上75度未満の材質であっても表面積の比が1.2以上の小突起が形成してあれば乾燥性が良いことが分かる。
また、防汚性については、表面積の比が2.5以下の小突起が形成してあれば良いが、2.5を超える突起が形成してあると凹凸の隙間に汚れ(石鹸カス、ゴミ等)が入り込んで除去し難くなり防汚性が悪くなることが分かる。
また、比較例3のように水の接触角が79度以上83度未満の材質の場合には表面積の比が1.32であっても乾燥性が悪いことが分かる。
この結果、水の接触角が60度以上75度未満の材質のものに上記大突起を設けたものにおいて、排水性および乾燥性、防汚性の両方を満足する小突起の表面積の比は実施例1のように1.2〜2.5を満たすものだけであることがわかる。
表面粗さ計による計測により凹凸の平均間隔Smが20乃至100μmとなると共に十点平均粗さRzが8乃至70μmとなる凹凸を形成した表面の説明図である。

Claims (1)

  1. 鏡面における水の接触角が60度以上75度未満の材料の表面を凹凸の平均間隔Smが20乃至100μmとなると共に十点平均粗さRzが8乃至70μmとなる凹凸を形成し、前記凹凸の凸部の表面の5μm四方の測定範囲の任意の10箇所をレーザー顕微鏡で横縦(X−Y)方向の分解能を0.044μm及び高さ(Z)方向の分解能を0.01μmに設定して測定した時に、測定箇所の平面視の面積に対する表面積の比が1.2以上2.5以下であることを特徴とする水廻り部材。
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