JP5609486B2 - 水廻り部材 - Google Patents

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本発明は、水廻り部材に関するものである。
浴室の床パンや浴槽等に用いる水廻り部材は、FRP(繊維強化プラスチック)のような親水性が低い材料により形成されている。ここで、「親水性が低い材料」とは、水の接触角が大きい材料である。このように親水性が低い材料の表面上を水が流れて排水される場合、水が表面上で薄膜状に広がらないため連続して流れず、水滴が所々に残り易くなって排水性が悪く、これは、水廻り部材の表面に排水用の溝を設けるのみでは解決できなかった。また、表面に残った水は水滴状に盛り上がって表面積が小さいために乾燥するのに時間がかかり、乾燥性が悪いものであった。このため、例えば浴室の出入口や排水口付近の床がいつまでも乾燥しにくく、滑りやすかったり、カビを生じたりしていた。
水廻り部材の排水性及び乾燥性の向上を図って、浴室の床パンや浴槽底面等の水廻り部材表面に親水性を付与することが試みられてきた。例えば、水廻り部材成形用の金型の表面に小突起(微細凹凸)を設けることによって水廻り部材表面に小突起(微細凹凸)を形成し、親水性を付与することが行われている。
しかし、このように金型表面に小突起(微細凹凸)を設けて生産を繰り返すと、金型表面に磨耗が生じやすく、製品に光沢ムラが発生するという問題があった。
このような問題点を解決すべく、特許文献1等に記載された水廻り部材が提案されているが、防汚性や光沢性が不十分であり、まだ満足できるものではなかった。
特開2007−154491号公報
本発明は、上記問題点に鑑み、水廻り部材表面に小突起(微細凹凸)が全面になくても親水性を有して排水性・乾燥性を確保でき、防汚性、光沢性をも満足する水廻り部材を提供することを、解決すべき課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、鏡面における水の接触角が75度以上90度未満の材料の表面を凹凸の平均間隔Smが20乃至500μmとなると共に十点平均粗さRzが8乃至70μmとなる凹凸を形成してその凸部を大突起とし、前記大突起の表面に、該表面の5μm四方の測定範囲の任意の10箇所をレーザー顕微鏡で横縦(X−Y)方向の分解能を0.044μm及び高さ(Z)方向の分解能を0.01μmに設定して測定した時に測定箇所の平面視の面積に対する表面積の比が大突起の凹凸のうち平均線より凹側の凹部で1.0以上1.6以下、前記平均線より凸側の凸部で1.6以上2.4以下となる小突起を形成して成り、大突起の凹部の面積比率は全体の20〜40%であることを特徴とする水廻り部材である。
本発明により、排水性・乾燥性、防汚性、光沢性に優れた水廻り部材を提供することができる。また、生産途上での金型シボ面の光沢ムラが発生し難くなる。
浴室の床パンにおいて、出入口、排水口付近に本発明の水廻り部材を用いれば、足を滑らせることやカビの発生を防止でき、好適である。
実施例、比較例における表面形状の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。本発明の水廻り部材は、浴室の床パンや浴槽の底面等、排水性が求められる部分に用いられるもので、FRPのように鏡面における水の接触角が75度以上90度未満の親水性が低い材料で形成される。水の接触角の計測は、上方を向く鏡面に滴下させた水滴を側方から観察してその角度を計測することで行う。
材料の表面に、まず、大突起を、表面粗さ計による表面粗さ計測にて平均間隔Smが20乃至500μmとなると共に十点平均粗さRzが8乃至70μmとなるように形成する。且つ、前記大突起の表面に、5μm四方を測定範囲とし、この測定範囲の任意の10箇所をレーザー顕微鏡で、横縦(X−Y)方向の分解能を0.044μmとすると共に高さ(Z)方向の分解能を0.01μmになるように設定して測定した時に、測定箇所の平面視の面積S1に対する表面積S2の比R(=S2/S1)が1.0≦R≦2.4となるように小突起を形成する。
レーザー顕微鏡による計測においては、横縦(X−Y)の計測位置における高さ(Z)が計測されるもので、この二次元の計測範囲における高さを計測することで表面積S2が計算される。なお平面視の面積S1は高さ一定とした時の表面積に等しい。すなわち鏡面での表面積の比R=1となる。
大突起及び小突起の形成は、金型にシボ加工にて形成する。本実施形態では、金型の大突起凸部(製品の大突起の凹凸のうち平均線より凹側の凹部)に形成された小突起をミガキ加工にて表面積率1.0〜1.6に加工する。製品の大突起の凹凸のうち平均線より凸側の凸部に形成された小突起は表面積率1.6〜2.4、大突起の凹部の面積比率は全体の20〜40%とする。ミガキ用具は#1500、#3000を使用し、金型シボ表面を均一に加工する。

なお、突起の形成方法については、上記の他に、大突起は上記材料の表面にブラストを打つ方法、エッチング処理を施す方法等が挙げられるが、特に限定されない。小突起は、大突起を形成した表面にブラストを打つ方法、エッチング処理を施す方法、逆電解法、酸洗い処理法、等様々な方法が挙げられるが、特に限定されない。例えば大突起の上からブラストを打つ場合には、ブラストの番手(大突起形成に使用したものより大きい番手)、吹き付けるエアー圧、表面との距離等を変更することにより、表面積の比を種々に変更することができる。
以下、実施例に基づいて説明する。
<実施例>
表1及び図1に示す実施例と比較例1〜3について、試験を行った。全ての実施例・比較例において、材質はFRP(水の接触角79度〜83度)とした。また、全ての実施例・比較例において、上述のSmは20乃至500μm、Rzは8乃至70μmとした。すなわち、全ての実施例・比較例において、大突起を形成した。
図1における形状は模式的なものである。符号1は大突起の凸部、符号2は大突起の凹部を示す。
図表中、「面積比率」と記したのは、表面積率1.6〜2.4である部分の面積の、全体の面積に対する比率である。
比較例1においては、大突起の全表面について表面積率1.0〜1.4としたので、上述した面積比率は0%である(図中形状A)。比較例2,3、実施例においては、表面積率が1.6〜2.4である部分を形成した。すなわち、比較例2においては、大突起凸部を表面積率1.6〜2.4とし、大突起凹部を表面積率1.0〜1.6とし、凸部の面積比率を50%とした(図中形状B)。比較例3においては、全表面を表面積率1.6〜2.4としたので、面積比率は100%である(図中形状C)。
実施例においては、大突起凸部を表面積率1.6〜2.4とし、大突起凹部を表面積率1.0〜1.6とし、凸部の面積比率を60%とした(図中形状D)。
なお、凹凸の平均間隔Smおよび十点平均粗さRzの計測は例えばミツトヨ(株)製「サーフテスト301」等の表面粗さ計にて行い、表面積の比Rの計測は例えばキーエンス(株)製「VK−9500」等のレーザー顕微鏡を用いるが、特に限定されない。
そして、上記実施例、比較例1〜3について排水性および乾燥性、防汚性、光沢性の評価を行った。その結果を表1に示す。なお、表中では、「排水性および乾燥性」を「乾燥性」と記している。
排水性および乾燥性は三段階評価とし、表面を勾配1/50となるように傾けてシャワーで散水後、60秒後の排水状態について目視により判断した。そして、表面が広い水膜状(表中◎)又は水膜状(表中○)になれば合格、水膜と水滴の混在(表中△)もしくは水滴が多数残った状態(表中×)は不合格とした。なお、シャワーの散水条件は、流量を15L/分、距離を30cm、スピードを7cm/秒とした。
また、防汚性については、カーボンブラック試験を実施し、カーボン回復率90%以上(表中◎)もしくは85〜90%(表中○)を合格とし、85%未満(表中×)を不合格とした。
光沢性及び総合評価は、良好(表中◎)、可(表中○)が合格、不可(表中×)が不合格とした。
Figure 0005609486
表1より、比較例1(表面積率1.6〜2.4である部分がないもの)は、防汚性、光沢性は満足するものの、乾燥性に劣る。比較例2(大突起凸部の表面積率が1.6〜2.4であり、当該凸部の面積比率が全体の50%のもの)は、防汚性、光沢性は満足するものの、乾燥性に劣る。一方、比較例3(表面積率1.6〜2.4である部分の比率が全体の100%のもの)は、乾燥性は満足するものの、光沢性に劣り、防汚性も不十分である。
これらに対し、実施例は、大突起凸部の表面積率が1.6〜2.4であり、当該凸部の面積比率が全体の60%のもので、乾燥性、防汚性、光沢性のいずれも満足し、総合評価は良好となった。
この結果から、大突起凹部の表面積率が1.0〜1.6、大突起凸部の表面積率が1.6〜2.4であり、凸部の面積比率が全体の60%〜80%程度(凹部の面積比率が全体の20%〜40%程度)であるものが最適と判断される。
1 大突起の凸部
2 大突起の凹部

Claims (1)

  1. 鏡面における水の接触角が75度以上90度未満の材料の表面を凹凸の平均間隔Smが20乃至500μmとなると共に十点平均粗さRzが8乃至70μmとなる凹凸を形成してその凸部を大突起とし、前記大突起の表面に、該表面の5μm四方の測定範囲の任意の10箇所をレーザー顕微鏡で横縦(X−Y)方向の分解能を0.044μm及び高さ(Z)方向の分解能を0.01μmに設定して測定した時に測定箇所の平面視の面積に対する表面積の比が大突起の凹凸のうち平均線より凹側の凹部で1.0以上1.6以下、前記平均線より凸側の凸部で1.6以上2.4以下となる小突起を形成して成り、大突起の凹部の面積比率は全体の20〜40%であることを特徴とする水廻り部材。
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