JP4696799B2 - 流動性固体定量供給装置及び廃液処理装置 - Google Patents

流動性固体定量供給装置及び廃液処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、流動性固体定量供給装置及び廃液処理装置に関するものである。更に詳しくは、流動性固体を貯留する貯留容器排出側のブリッジの発生を防止し、定量の流動性固体を供給先へ供給できるものにおいて、例えば振動でブリッジの発生を防止する方式のものとは相違して騒音の発生あるいは機械的な不具合や故障が起こりにくいようにしたものに関する。
例えば原材料や各種薬剤の粉体を一定量ずつ供給する装置は、各種製造分野や処理分野において広く使用されている。
粉体を一定量ずつ供給するにあたっては、貯留容器に貯留した粉体を重力などを利用して一定量取り出し、これを空気やスクリューなどによって供給先へ供給する構造が一般的である。また、特に貯留容器がホッパー型である場合、粉体はその圧力で下部排出口で固められ、粉体が落ちた後に空洞ができて次の粉体が落ちてこない現象、すなわちブリッジが発生しやすい。
これを解消するものとして、例えば特許文献1記載の粉体定量供給装置がある。この装置は、粉体貯蔵手段の排出口である搬送手段真上に振動手段を設け、その上部に制圧手段を設けて、粉体の増減による自重圧変化が搬送手段への排出量に影響を与えるのを制圧手段で抑制すると共に、振動手段の振動で搬送手段の搬送に起因するブリッジを破壊すると同時に粉体の流動性を良好にし、粉体を搬送手段へ強制排出することで粉体充満率を安定させ、搬送手段から供給先へ定量供給させるというものである。
特願2000−141458
しかしながら、特許文献1記載の粉体定量供給装置には、次のような課題があった。
すなわち、粉体定量供給装置は振動手段を備えているために、作動時における騒音が大きいばかりではなく、この振動に起因して装置各部に機械的な不具合や故障が起こりやすかった。
また、粉体は一般に湿気を吸着しやすく、特に供給先が液分を含む処理物の容器などである場合、湿気が供給管を逆流して貯留容器内の粉体に湿気が入りやすかった。湿気を帯びた粉体は、貯留容器内で固まったり、定量充填部や供給管などの内壁面に付着し固まってしまうので、粉体に少なからず無駄が生じるだけでなく、管路などの空間部が狭くなって粉体の供給に支障が生じることもあった。更には、供給管内壁などに付着した粉体を除去するためのメンテナンスは煩雑であり、大変な手間を必要としていた。
(本発明の目的)
本発明の目的は、流動性固体を貯留する貯留容器排出側のブリッジの発生を防止し、定量の流動性固体を供給先へ供給できるものにおいて、騒音の発生あるいは機械的な不具合や故障が起こりにくい流動性固体定量供給装置及びそれを使用した廃液処理装置を提供することである。
本発明の他の目的は、更に流動性固体を供給先へ供給する供給管内壁などに湿気を帯びた流動性固体が固まって付着することを防止または低減してメンテナンスの手間を省くことができるようにした流動性固体の定量供給装置及びそれを使用した廃液処理装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
流動性固体を貯留する貯留容器と、
前記流動性固体を供給する流動性固体供給管と、
該流動性固体供給管の経路中にあり前記貯留容器の移入部から定量の流動性固体が入れられる流動性固体計量部と、
前記貯留容器の移入部の内部に空気を噴き出す噴出部と、
前記流動性固体供給管と前記噴出部に空気を供給する空気供給装置と、
を備えており、
前記貯留容器の移入部は、前記貯留容器の下端に縦方向に接続されている移入管で構成され、該移入管には、横方向に前記流動性固体供給管が貫通しており、
前記移入管内の前記流動性固体供給管の上面側には、流動性固体の入口が設けてあり、該入口につながる流動性固体供給管内の空間部が前記流動性固体計量部となっており、
前記移入部の内部に空気を噴き出す噴出部は、前記移入管の内部の流動性固体供給管に沿って設けられている区画底板に形成された所要数の噴出孔で構成されており、該噴出孔は、前記流動性固体の入口よりも下側に位置しており、
前記流動性固体供給管に空気を送り流動性固体計量部に入った定量の流動性固体を供給先へ供給し、前記移入部に空気を送り噴出孔から噴出させて流動性固体を解すよう構成されている、
流動性固体定量供給装置である。
第2の発明にあっては、
流動性固体を貯留する貯留容器と、
前記流動性固体を供給先へ供給する流動性固体供給管と、
流動性固体供給管の経路中にあり前記貯留容器の移入部から定量の流動性固体が入れられる流動性固体計量部と、
前記貯留容器の移入部の内部に流動性固体を解す空気を噴き出す噴出部と、
該噴出部へ空気を供給する解し空気供給管と、
前記流動性固体供給管の流動性固体計量部より後の経路に空気を供給する逆流防止空気供給管と、
前記流動性固体供給管、解し空気供給管及び逆流防止空気供給管に空気を供給する空気供給装置と、
空気を供給する各供給管を選択的に切り替える切替手段と、
前記流動性固体を供給先へ供給する回数または量を制御する制御手段と、
を備え、
前記貯留容器の移入部は、前記貯留容器の下端に縦方向に接続されている移入管で構成され、該移入管には、横方向に前記流動性固体供給管が貫通しており、
前記移入管内の前記流動性固体供給管の上面側には、流動性固体の入口が設けてあり、該入口につながる流動性固体供給管内の空間部が前記流動性固体計量部となっており、
前記移入部の内部に空気を噴き出す噴出部は、前記移入管の内部の流動性固体供給管に沿って設けられている区画底板に形成された所要数の噴出孔で構成されており、該噴出孔は、前記流動性固体の入口よりも下側に位置している、
流動性固体定量供給装置である。
第3の発明にあっては、
廃液の固液分離を行う一次脱水装置と、
該一次脱水装置で分離された液分に凝集剤の流動性固体を直接または溶解装置で水溶液にして供給し混合撹拌してスラリーまたはスラッジを凝集させる凝集撹拌装置と、
該凝集撹拌装置により処理された固液混合物の固液分離を行う二次脱水装置と、
を備えており、
凝集剤の流動性固体の液分への供給または前記溶解装置への供給は、第1の発明または第2の発明に係る流動性固体定量供給装置により行うよう構成されている、
廃液処理装置である。
(削除)
(削除)
特許請求の範囲及び明細書にいう「流動性固体」の用語は、粉体や粉体より粒径の大きい粒体(顆粒など)、あるいは更に粒径の大きなものを含む意味で使用している。
作動流体として使用する空気は、流動性固体が固まりにくいようにするためには、湿度がごく少ないか、乾燥した空気を使用するのが好ましいが限定はしない。
本発明にいう「定量」の用語は、厳密な意味での「定量」の他、本質的に定量であれば若干の増減がある場合も含む意味で使用している。なお、この場合の増減は、「定量」の流動性固体を供給して使用したときに、それによる作用や効果に支障の出ない範囲内であればよい。
脱水装置としては、例えばベルトプレス、スクリュープレス、多重円盤型脱水機、縦型脱水機、フィルタープレスがあげられ、特に限定はしない。更に、一次側としては、傾斜スクリーン、振動篩(ふるい)、ローラプレスなどの採用も可能である。
(作用)
本発明に係る流動性固体定量供給装置と廃液処理装置の作用を説明する。なお、ここでは本発明の各構成要件のそれぞれに、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与し説明するが、この符号の付与は、あくまで説明の理解を容易にするためであって各構成要件の上記各部への限定を意味するものではない。
(流動性固体定量供給装置(5)の作用)
貯留容器(50)に適当な量の流動性固体(51)を貯留する。
流動性固体(51)は、その重さによって流動性固体供給管(53)の入口(530)を通り、流動性固体計量部(531)に入る。流動性固体計量部(531)の内部においては流動性固体(51)は山状に盛り上がり、上部が入口(530)を塞いだところでそれ以上入らなくなり、その結果として定量の流動性固体(51)が流動性固体計量部(531)に入ることになる。
そして、空気供給装置(56)から各供給管(53,54,55)に切替手段(563)によって選択的に空気を供給する。まず、逆流防止空気供給管(54)だけに空気を供給し、流動性固体供給管(53)と解し空気供給管(55)への供給はしない。
逆流防止空気供給管(54)に空気が供給されているときは逆流防止空気供給管(54)の出口から供給先へ空気が排出され、供給先側の湿気は逆流防止空気供給管(54)及びそれに通じる流動性固体供給管(53)内部へ入らない。
流動性固体の供給を開始するときには、切替手段(563)が作動し流動性固体供給管(53)、解し空気供給管(55)に空気を供給するよう切り替わる。このとき、逆流防止空気供給管(54)への空気の供給は止めてもよいし、継続して供給してもよい。なお、流動性固体供給管(53)と解し空気供給管(55)への空気の供給は同時に行うようにしてもよいし、時間をずらして行うようにしてもよい。
流動性固体供給管(53)に設けてある流動性固体計量部(531)に入れられている流動性固体は流動性固体供給管(53)に供給された空気の圧力によって供給先へ供給される。
同時に解し空気供給管(55)に供給された空気は、噴出部から貯留容器(50)の移入部内へ噴出する。噴出した空気の圧力によって移入部内の流動性固体は解され、流動性固体にブリッジが発生していた場合はブリッジが崩される。
あらかじめ決められた時間(通常はごく短い時間)が経過すると、切替手段(563)によって流動性固体供給管(53)と解し空気供給管(55)への空気の供給を停止し、逆流防止空気供給管(54)だけに空気を供給するように切り替わり、逆流防止空気供給管(54)の出口から供給先へ空気が排出され、同時に流動性固体計量部(531)に流動性固体が定量入る。
制御手段の制御によって上記工程が必要な回数だけ繰り返され、所要量の流動性固体が供給先へ供給される。
(廃液処理装置の作用)
廃液の原水を一次脱水装置(1)へ送り固液分離する。
一次脱水装置(1)で分離された液分を凝集撹拌装置(2)の撹拌部(20)へ送る。
撹拌部(20)内の液分に第2、第3または第4の流動性固体定量供給装置(5)によって凝集剤(51)の流動性固体を直接または溶解装置(4)で水溶液にして間接的に所要量供給する。
上記凝集剤が混合された撹拌部(20)内の液分を撹拌しスラリーまたはスラッジを凝集させる。
凝集物と液分の固液混合物を二次脱水装置(3)へ送り固液分離する。
分離した液分は河川放流や廃水処理などによって処理し、固形分は産廃処理、堆肥化処理、炭化処理などによって処理する。
(a)本発明は、空気を貯留容器の移入部内に噴出させて流動性固体を解しブリッジを防止するようになっているので、従来のように振動させることによってブリッジを防止する方式のものとは相違して、騒音の発生がなく、装置に機械的な不具合や故障が起こることもない。
(b)流動性固体が供給先側から供給管内へ湿気が入らないように供給管出口から供給先へ空気を排出するよう構成されており、流動性固体供給時に空気の供給を供給管内と移入部へ切り替えるようになっているものは、流動性固体を供給先へ供給する供給管内壁などに湿気を帯びた流動性固体が固まって付着することを防止または低減することができ、より一定した量の供給が可能になるうえ、メンテナンスの手間を省くことができる。
本発明を図に示した実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明に係る廃液処理装置の実施の形態の概略を示す説明図、
図2は廃液処理装置の工程を示すブロック図である。
廃液処理装置A1は、一次脱水装置1、凝集撹拌装置2及び二次脱水装置3を備えている。上記凝集撹拌装置2は、撹拌装置20、溶解装置4、粉体定量供給装置5を備えている。
一次脱水装置1の後述する廃液導入口105には、廃液の原水を供給する供給管69が接続されている。一次脱水装置1と凝集撹拌装置2の間には、一次脱水装置1で分離された液分を供給する送液管60、中継槽61、送液管62、ポンプ63が設けられている。送液管60の一端は一次脱水装置1の後述する排水管170に接続され、他端は中継槽61に導入されている。また、送液管62の一端は中継槽61に入れられ、他端は撹拌装置20の導入側に接続されている。
また、凝集撹拌装置2と二次脱水装置3の間には、凝集物を含む混合液を供給する送液管64、ポンプ65が設けられている。送液管64の一端は槽体200の排出部205に接続されており、他端は二次脱水装置3の廃液導入口(符号省略:一次脱水装置1の廃液導入口105に相当)に接続されている。
なお、一次脱水装置1と二次脱水装置3は同じ構造のものを採用しているが、異なる構造のものを採用してもよい。
次に、一次脱水装置1、凝集撹拌装置2及び二次脱水装置3のそれぞれについて構造を詳細に説明する。
図3は廃液処理装置を構成する脱水装置の構造を示す正面視説明図、
図4は脱水装置の構造を示す平面視説明図、
図5は脱水装置の構造を示す側面視説明図、
図6は脱水装置の圧搾ローラ装置の作用を説明する説明図である。
(一次脱水装置1及び二次脱水装置3)
主に図3、図4、図5を参照して説明する。なお、一次脱水装置1と二次脱水装置3は同様の構造であるので、ここでは一次脱水装置1の構造についてのみ説明する。
一次脱水装置1は、スクリーンベルトによって廃液である固液混合物を脱水し、固液分離を行うものである。
一次脱水装置1はフレーム10を有している。フレーム10は所要間隔をおいて平行に立設された側板101、102を有している。側板101、102は、複数の連結部材103によって間隔が固定されている。また、フレーム10の下部の四隅には、脚部材104が設けてある。
側板101、102の間には、正面視(図3参照)で上側二箇所、下側一箇所にローラ11、12、13を設け、各ローラ間にスクリーンベルト14がほぼ逆三角形状となるよう無端状に巻き掛けてある。なお、スクリーンベルト14はポリエチレン製のネットであり、メッシュの大きさは処理対象物によって適宜設定されるものである。
上側左の張り調節ローラ11は、両端部が可動軸受110(側板102側の可動軸受は見えない)によって軸支されている。各可動軸受110は、その上下に平行に設けられた案内部材111に沿って左右方向に移動できるように設けられており、その移動量(移動位置)はボルト・ナットで構成される調節具112によって調節可能である。また、これによってスクリーンベルト14のテンションを調節することができる。
上側右の駆動ローラ12は、側板101側のギヤボックス120と側板102側の固定軸受121によって軸支されている。駆動ローラ12は、ギヤボックス120内のギヤ(図示省略)を介し駆動モータ122により所要の回転速度で駆動される。
下側の蛇行修正ローラ13は、側板101側の端部が可動軸受130によって軸支されている。側板102側の固定軸受133(図5に図示)は定位置で水平方向に回動できるようになっている。可動軸受130は、その上下に平行に設けられた案内部材131に沿って左右方向に移動できるように設けられており、その移動量(移動位置)は蛇行修正ユニット132によって調節可能である。
蛇行修正ローラ13は、上記調節によって、スクリーンベルト14の送り方向に対する角度を変えることができる。これにより、各ローラ11、12、13に巻き掛けられたスクリーンベルト14が蛇行しないように調節することができる。
上側の張り調節ローラ11と駆動ローラ12の間には、駆動ローラ12寄りに圧搾ローラ装置15が設けてある。圧搾ローラ装置15は受けローラ150と加圧ローラ151を有している。受けローラ150はステンレススチール製で、加圧ローラ151はゴム製である。
受けローラ150は、固定軸受152によって側板101、102間に水平に軸支されている。受けローラ150は、スクリーンベルト14の横行部の下側に位置し、その周面上端がスクリーンベルト14の下面側に接するようにしてある。
加圧ローラ151は、スクリーンベルト14の横行部の上側に位置している。加圧ローラ151は、可動軸受153によって側板101、102間に水平に軸支されている。各可動軸受153は、その左右に平行に設けられた案内部材155に沿って上下方向に移動できるように設けられており、その移動量はネジ軸を上下方向にして螺合した圧調節ハンドル154を回転させることによって調節可能である。
受けローラ150と加圧ローラ151の回転軸の位置は、図6に示すように左右方向にL分だけずらしてある。これにより、受けローラ150と加圧ローラ151においてスクリーンベルト14を挟んで各ローラにより相互に圧力がかかる位置は、受けローラ150側では周面の頂部ではなく、図3で左側へややずれた低い位置となる。また、加圧ローラ151側では周面の最低部ではなく、図3で右側へややずれた高い位置となる。
このように加圧ローラ151周面の最低部が受けローラ150周面の頂部より低くなっているので、スクリーンベルト14のうち加圧ローラ151の下側を通る部分は、受けローラ150の上部を通る部分より低くなる。これにより、固液の噛み込み側である加圧ローラ151の下側周面の曲面に沿うようにスクリーンベルト14が比較的広い面で接触することになり、しかもスクリーンベルト14は浮いた状態になる(図6参照)。
なお、加圧ローラ151は必ずしも受けローラ150で止められて動けない位置まで下げる必要はなく、やや緩めた位置(受けローラ150と加圧ローラ151の各周面間の隙間がスクリーンベルト14の厚みより大きくなる位置)に設定するなど、廃液の状態(固形分の割合など)に合わせて調節してよい。
スクリーンベルト14の横行部の上側には、送り方向(図3、図4で右方向)へ窄まるように傾斜した板状の幅寄せ部材16、16aが設けてある。幅寄せ部材16、16aの下辺部は、スクリーンベルト14の横行部に沿ってほぼ同じ高さに設定されており、スクリーンベルト14で送られる廃液を中央へ寄せる作用を有している。
スクリーンベルト14の横行部の下側には、廃液から分離された液分を回収する集液部材17が設けてある。集液部材17の背面側には排水管170が設けてある。集液部材17で回収された液分は、排水管170から次工程へ送られる。
駆動ローラ12の下方には、廃液から分離された固形分を掻き取って落とすスクレーパシュート18が傾斜させて設けてある。スクレーパシュート18の上端辺は、スクリーンベルト14に水平に接触させてあり、その上端辺によってスクリーンベルト14表面に付着している固形分を掻き取ることができる。
フレーム10の上部左側の連結部材103の前方には、廃液を導入するための廃液導入口105が設けてある。
また、上記幅寄せ部材16、16aで挟まれた部分の中央上方には、給液調整センサ106(接触型センサ)が設けてある。給液調整センサ106は、幅寄せ部材16、16aの間を送られる廃液の固形分の量(高さ)を感知し、多すぎるときは廃液の導入を一次停止したりスクリーンベルト14の回転を停止するなど、安全で円滑な処理を可能にする制御部を構成する。
図7は凝集撹拌装置を構成する溶解装置の構造を示す正面視説明図、
図8は溶解装置の構造を示す平面視説明図、
図9は溶解装置の構造を示す側面視説明図である。
図10は本発明に係る粉体定量供給装置の構造を示す説明図、
図11は粉体定量供給装置の粉体計量部の構造を示す説明図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
(凝集撹拌装置2)
凝集撹拌装置2は、上記のように撹拌装置20、溶解装置4、粉体定量供給装置5により構成されている。溶解装置4、粉体定量供給装置5は、撹拌装置20とは別体に設けられており、粉体定量供給装置5は、溶解装置4の上部に取り付けられている。
撹拌装置20は、槽体200を有している。槽体200底部には排出部205が設けてある。槽体200の上板201には、中央部に撹拌モータ202が固定されている。撹拌モータ202の回転軸203は上板201を貫通して鉛直方向に設けられ、その先端は槽体200の底部付近まで延長されている。回転軸203の上下二箇所には、撹拌羽根204がそれぞれ設けてある。なお、一次脱水装置1から槽体200に液分を導入する送液管62の先端は、上板201の隅部近傍で上板201を貫通し槽体200の底部付近まで延長されている(図1参照)。
溶解装置4は、外形がほぼ直方体状の槽体40を有している。槽体40の正面側の底部右隅には、排出部41が設けてある。槽体40の上部に設けられている上板42の上面には、水を導入する導入管43が設けられている。なお、符号47は給水用電磁弁である。
上板42には、中央からやや偏心した位置(図8参照)に撹拌モータ44が固定されている。撹拌モータ44の回転軸440は上板42を貫通して鉛直方向に設けられ、その先端は槽体40の底部付近まで延長されている。回転軸440の上下二箇所には、撹拌羽根45がそれぞれ設けてある。また、上板42には、槽体40内部の清掃やメンテナンスを行うための補修口(符号省略)が設けられており、補修口には螺合式のキャップ46が装着されている。
主に図10、図11を参照する。
粉体定量供給装置5は、上板42の上部に固定されており、後述する乾燥空気ユニット56は槽体40の側板上部に固定されている。
粉体定量供給装置5はホッパー型の貯留容器50を有している。貯留容器50は蓋59を有する密閉型であり、廃液から分離された液分と混合してスラリーまたはスラッジを凝集させる高分子凝集剤の粉体51が適量貯留される。
貯留容器50の下端にはほぼ円筒形状の移入管52が縦方向に接続されている。移入管52の下端は閉塞されている。移入管52の上下方向の中間には、横方向に粉体供給管53が貫通して固定してある。
粉体供給管53の中央上面側には、円形の入口530が貫通して設けてある。入口530につながる粉体供給管53内の空間部が粉体計量部531となっている。
粉体供給管53の供給先側の端部(図10で右端)には、逆流防止空気供給管を構成する縦供給管54が接続してある。
移入管52の内部には、粉体供給管53の位置(水平な直径部分)に沿わせるように区画底板520が設けてある。区画底板520には所要数(本実施の形態では合計10個)の噴出孔521が設けてある。区画底板520は、各噴出孔521を除いて移入管52内部を実質的に塞ぐよう設けてある。
また、移入管52には、区画底板520下方の空間部522に繋がる解し空気供給管を構成する通気管55が周壁を貫通して設けてある。
粉体供給管53の基端には送気管539の一端が繋がれている。送気管539の経路中には流量調節弁538が設けてある。
縦供給管54の基端には送気管549の一端が繋がれている。送気管549の経路中には流量調節弁548が設けてある。
通気管55には送気管559の一端が繋がれている。送気管559の経路中には流量調節弁558が設けてある。
送気管559の他端は送気管539の経路中に接続してある。そして、送気管539と送気管549の他端は三方切替弁563の二方の接続口にそれぞれ接続され、残り一方の接続口には送気管560の一端が接続されている。送気管560の他端は、空気供給装置をコンプレッサ(図示省略)と共に構成する乾燥空気ユニット56に接続されている。送気管560の経路中には、出口ボール弁561と流量計562が設けてある。
この構造によれば、三方切替弁563を切り替えることにより、(1)空気が粉体供給管53は通らずに縦供給管54を通り下端の排出口から傾斜撹拌装置7の受板75へ向け排出される経路と、(2)粉体供給管53と通気管55を通り、粉体供給管53を通った空気は縦供給管54を通り下端の排出口から受板75へ向け排出され、通気管55を通った空気は空間部522に入り区画底板520の噴出孔521から区画底板520上部側へ噴出する(図11(b)参照)経路の二つの経路に切り替えることができる。
(作用)
図1ないし図11を参照して本実施の形態に係る粉体定量供給装置5及びそれを備えた廃液処理装置A1の作用を説明する。
(粉体定量供給装置5の作用)
貯留容器50に適当な量の高分子凝集剤51を貯留する。これにより、高分子凝集剤51は、その重さで移入管52から粉体供給管53の入口530を通り、粉体計量部531に入る。粉体計量部531の内部においては粉体51は山状に盛り上がり(図11参照)、上部が入口530を塞いだところでそれ以上入らなくなり、その結果として定量の粉体51が粉体計量部531に入ることになる。
高分子凝集剤51を槽体40内へ供給しないときには、三方切替弁563により切り替えられて送気管549だけに乾燥空気が供給される。粉体供給管53と通気管55への供給はしない。乾燥空気はコンプレッサから供給される空気を乾燥空気ユニット56を通すことによってつくられる。
送気管549に供給された乾燥空気は縦供給管54を通り、下端の排出口から槽体40内に排出される。縦供給管54に乾燥空気が供給されているときは、槽体40内の湿気または水分は縦供給管54内部へ入らないので、高分子凝集剤51への吸湿が防止できる。
これにより、高分子凝集剤51が貯留容器50内で固まったり、粉体計量部や供給管などの内壁面に付着し固まってしまうことを防止できるので、高分子凝集剤51に無駄が生じたり、管路などの空間部が狭くなって粉体の供給に支障が生じるなどの不都合も生じにくい。また、供給管内壁などに付着した高分子凝集剤51を除去するためのメンテナンスの手間も軽減できる。
高分子凝集剤51の供給を開始するときには、三方切替弁563が作動し、送気管549への乾燥空気の供給を停止し、粉体供給管53と通気管55につながる送気管539、559に乾燥空気を供給するよう瞬時に切り替わる。
粉体供給管53に設けてある粉体計量部531に入れられている高分子凝集剤51は、粉体供給管53に供給された乾燥空気の圧力によって縦供給管54を通り、供給先である槽体40内部へ供給される。
同時に通気管55に供給された乾燥空気は、区画底板520の各噴出孔521から貯留容器50下部の移入管52内部へ噴出する。噴出した乾燥空気の圧力によって移入管52内部の高分子凝集剤51は解され、高分子凝集剤51にブリッジが発生していた場合はブリッジが崩される。
所要時間が経過すると、再び縦供給管54だけに乾燥空気を供給するように切り替わり、縦供給管54の排出口から槽体40内部へ乾燥空気が排出され、同時に粉体計量部531には高分子凝集剤51が定量入れられる。
粉体定量供給装置5によれば、上記したように高分子凝集剤51を噴出孔521から噴出した乾燥空気の圧力によって解し、ブリッジが発生していても崩すことができるので、粉体計量部531に定量をほぼ正確に入れることができる。
本実施の形態では、三方切替弁563は粉体供給管側への空気供給を短時間(例えば0.5秒間)、縦供給管54側を比較的長め(例えば3秒間)とした時間間隔で繰り返すように設定されている。
各流量調節弁538、548、558は手動弁であり、各送気管539、549、559に供給することができる乾燥空気の量があらかじめ適量に調節されている。
なお、各流量調節弁538、548、558を自動弁として、各送気管539、549、559に乾燥空気を供給しないときには閉じて高分子凝集剤51の吸湿を防止できるようにしてもよい。
そして、タイマーなどの制御手段(図示省略)の制御によって上記工程が必要な回数だけ繰り返され、所要量の高分子凝集剤51が槽体40内部へ供給される。
(廃液処理装置A1の作用)
廃液の原水を送液管69から一次脱水装置1へ送る。廃液処理装置A1での処理に適している廃液は、比重が比較的小さいもの、例えば畜産廃水、食品残渣または工場廃水などであるが、これらに限定するものではない。
廃液導入口105から導入された固液混合物である廃液は、回転循環するスクリーンベルト14に載って圧搾ローラ装置15へ送られる。廃液は、まず加圧ローラ151の下側周面とスクリーンベルト14で噛み込まれるときに圧搾され、固液分離される。なお、このときの圧搾は、加圧ローラ151の下側周面とスクリーンベルト14が比較的広い面で圧搾し、しかもスクリーンベルト14は浮いているために圧搾力が緩く、いわば予備的な圧搾となる(図6参照)。
このように予備的に圧搾された廃液は、次に受けローラ150と加圧ローラ151の間の最も圧力がかかる部分を通り強く圧搾される。
この強い圧搾と、上記予備的な圧搾により分離された液分はスクリーンベルト14を通り抜け、下方の集液部材17で回収され、送液管60を通り中継槽61へ送られる。
また、スクレーパシュート18で掻き取られた固形分は処理に回される。
中継槽61にたまった液分はポンプ63で吸い上げられ送液管62を通り凝集撹拌装置2の撹拌装置20へ送られる。
このように、一連の圧搾工程中に予備的に圧搾を行う工程があることにより、廃液の固形分が一度に大量に送られた場合でも、段階的に圧搾できるので、固液混合物がローラ間を通ることができずに残って処理が停滞するようなこともなく、比較的無理のない効果的な圧搾処理が可能になる。
撹拌装置20の槽体200内に導入された液分が所要量たまると、液分の供給が一旦停止される。撹拌モータ202が作動し、撹拌羽根204が回転する。
次に、粉体定量供給装置5から溶解装置4へ上記したような工程を経て、撹拌装置20の槽体200内の液分の量に対しあらかじめ決められた量の高分子凝集剤51が槽体40に供給される。高分子凝集剤51は溶解装置4で撹拌されて水に溶かされ、その溶液は排出部41からポンプ48を備えた送液管49(図1参照)を通り槽体200内に供給される。槽体200内の高分子凝集剤51が混合された液分は撹拌され、スラリーまたはスラッジが凝集する。
凝集物が混合した混合液はポンプ65で吸い上げられ、送液管64を通り二次脱水装置3に導入され、一次脱水装置1の場合とほぼ同様に脱水(固液分離)が行われる。
分離した液分は河川放流や廃水処理などによって処理し、凝集物である固形分は産廃処理、堆肥化処理、炭化処理などによって処理する。
図12は本発明に係る廃液処理装置の第2実施の形態の概略を示す説明図、
図13は傾斜撹拌装置の構造を示す斜視図、
図14は傾斜撹拌装置の構造を示す側面図である。
廃液処理装置A2は、本発明に係る一次脱水装置1、凝集撹拌装置2a及び二次脱水装置3を備えている。上記凝集撹拌装置2aは、傾斜撹拌装置7、溶解装置4、粉体定量供給装置5により構成されている。
このように、廃液処理装置A2は、上記廃液処理装置A1とは凝集撹拌装置2aを構成する傾斜撹拌装置7が撹拌装置20と相違しているだけで、他は同様の構成を有しているので、ここでは重複する説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
凝集撹拌装置2aを構成する傾斜撹拌装置7は、平面視長方形状で上部が開口した箱状の槽体70を有している。槽体70は台フレーム71(図11参照)に傾斜して取り付けてある。傾斜角度は本実施の形態では20°であるが、これに限定するものではなく、廃液の比重、固液混合率の違いなどに合わせて適宜調節可能である。
槽体70の内部には、内槽72が設けてある。内槽72は槽体70の傾斜方向の四箇所に個槽部720を有している。各個槽部720は、底部が断面半円形状に形成されており、各境界部の上縁部721でつながっている。これら上縁部721は、槽体70の両側壁700の上縁部701よりやや低くなるようにしてある。また、槽体70の下部には、全幅にわたり内槽72につながるシュート76が傾斜して設けてある。
各個槽部720にそれぞれ対応して四箇所に撹拌体73、73a、73b、73cが設けてある。撹拌体73、73a、73b、73cは、回転軸730を有している。各回転軸730は、軸受731によって槽体70の傾斜方向とは直角かつ水平方向に軸支されている。各回転軸730の一端にはタイミングプーリ732が固着してある。タイミングプーリ732にはギヤ部(符号省略)が内外側の二箇所に設けてある。
各回転軸730には、アームロッド734が回転軸30の軸線方向の三箇所に設けてある。各アームロッド734は回転軸30の直径方向に平行に設けてある。各アームロッド734の両先端には、それぞれをつなぐように板状の撹拌羽根735が取り付けてある。撹拌羽根735の先端縁は、上記個槽部720の内周面と若干の隙間をおいて回転移動するよう設定されている。
撹拌体73、73a、73b、73cのアームロッド734の角度は、順に45°ずつずらしてある。これによって、固液混合物である廃液を撹拌するときに撹拌体73、73a、73b、73cの駆動部に一度に負荷がかかるのを防止している。なお、撹拌体73、73a、73b、73cのアームロッド734の角度は揃えてもよいし、ずらす角度を上記とは変えてもよい。
撹拌体73、73aのタイミングプーリ732の内側のギヤ部間と、撹拌体73b、73cの内側のギヤ部間にはタイミングベルト733が巻き掛けてある。また、撹拌体73a、73bのタイミングプーリ732の外側のギヤ部間にもタイミングベルト733が巻き掛けてある。各タイミングベルト733の中間部にはテンションプーリ具736が装着されている。
上部側の撹拌体73の下方には、槽体70の外底部に駆動モータ74が固定してある。駆動モータ74の回転軸に固着してあるタイミングプーリ740と、撹拌体73のタイミングプーリ732の外側のギヤ部の間にはタイミングベルト741が巻き掛けてある。
上記構造によれば駆動モータ74の作動により撹拌体73、73a、73b、73cの回転方向は同じになる。撹拌体73、73a、73b、73cの回転方向は図14において左回転、すなわち廃液を上方へ押し戻す方向に回転し、撹拌処理の時間を遅くするようにしている。なお、撹拌体73、73a、73b、73cの回転方向は、本実施の形態のように全部を同じにしてもよいし、任意の一または複数を逆方向に回転させるようにしてもよい。
また、槽体70には両側壁700間に渡すように門形の脚部材750、751が槽体70の傾斜方向に所要間隔をおいて取り付けてある。傾斜上部側の脚部材750の高さは、後部側の脚部材751より低く設定してある。脚部材750、751の上部間には、導入された廃液を受ける受板75が傾斜して固定されている。受板75の傾斜方向は槽体70とは逆方向である。受板75の傾斜下方側の辺以外の三辺には、落とされた廃液が跳ね出したりこぼれることを低減するための堰板752が立ち上げて設けてある。
(廃液処理装置A2の作用)
廃液の原水を送液管69から一次脱水装置1へ送る。廃液処理装置A2での処理に適している廃液は、比重が比較的大きいもの、例えば建設汚泥、金属スラッジまたはダム残渣などであるが、これらに限定するものではない。
分離され中継槽61にたまった液分はポンプ63で吸い上げられ送液管62を通り凝集撹拌装置2aの傾斜撹拌装置7へ送られる。
撹拌体73、73a、73b、73cは駆動モータ74の作動により同じ方向へ回転している。
送られた液分は受板75に当たり、最上部の個槽部720に落ちる。また、凝集撹拌装置2aの粉体定量供給装置5から溶解装置4へ液分の量に対しあらかじめ決められた量の高分子凝集剤51が上記廃液処理装置A1の場合と同様の工程を経て供給され水に溶かされる。そして、その溶液は、溶解装置4から受板75へ向け送られ、上記個槽部720で液分と混合される。
このようにして高分子凝集剤51が混合された個槽部720内の液分は順に撹拌体73、73a、73b、73cで撹拌されながら各個槽部720の境界部を乗り超えて下方の個槽部720へ移動し、スラリーまたはスラッジが凝集する。
凝集物が混合した混合液はシュート76から二次脱水装置3に導入され、一次脱水装置1の場合とほぼ同様に脱水(固液分離)が行われる。
分離した液分は河川放流や廃水処理などによって処理し、凝集物である固形分は産廃処理、堆肥化処理、炭化処理などによって処理する。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
本発明に係る廃液処理装置の実施の形態の概略を示す説明図。 廃液処理装置の工程を示すブロック図。 廃液処理装置を構成する脱水装置の構造を示す正面視説明図。 脱水装置の構造を示す平面視説明図。 脱水装置の構造を示す側面視説明図。 脱水装置の圧搾ローラ装置の作用を説明する説明図。 凝集撹拌装置を構成する溶解装置の構造を示す正面視説明図。 溶解装置の構造を示す平面視説明図。 溶解装置の構造を示す側面視説明図。 本発明に係る粉体定量供給装置の構造を示す説明図。 粉体定量供給装置の粉体計量部の構造を示す説明図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図。 本発明に係る廃液処理装置の第2実施の形態の概略を示す説明図。 傾斜撹拌装置の構造を示す斜視図。 傾斜撹拌装置の構造を示す側面図。
A1 廃液処理装置
1 一次脱水装置
10 フレーム
101 側板
102 側板
103 連結部材
104 脚部材
105 廃液導入口
106 給液調整センサ
11 調節ローラ
110 可動軸受
111 案内部材
112 調節具
12 駆動ローラ
120 ギヤボックス
121 固定軸受
122 駆動モータ
13 蛇行修正ローラ
130 可動軸受
131 案内部材
132 蛇行修正ユニット
133 固定軸受
14 スクリーンベルト
15 圧搾ローラ装置
150 受けローラ
151 加圧ローラ
152 固定軸受
153 可動軸受
154 圧調節ハンドル
155 案内部材
16、16a 幅寄せ部材
17 集液部材
170 排水管
18 スクレーパシュート
2 凝集撹拌装置
20 撹拌装置
200 槽体
201 上板
202 撹拌モータ
203 回転軸
204 撹拌羽根
205 排出部
3 二次脱水装置
4 溶解装置
40 槽体
41 排出部
42 上板
43 導入管
44 撹拌モータ
440 回転軸
45 撹拌羽根
46 キャップ
47 給水電磁弁
48 ポンプ
49 送液管
5 粉体定量供給装置
50 貯留容器
51 粉体
52 移入管
520 区画底板
521 噴出孔
522 空間部
53 粉体供給管
530 入口
531 粉体計量部
538 流量調節弁
539 送気管
54 縦供給管
548 流量調節弁
549 送気管
55 通気管
558 流量調節弁
559 送気管
56 乾燥空気ユニット
560 送気管
561 出口ボール弁
562 流量計
563 三方切替弁
59 蓋
60 送液管
61 中継槽
62 送液管
63 ポンプ
64 送液管
65 ポンプ
69 送液管
A2 廃液処理装置
2a 凝集撹拌装置
7 傾斜撹拌装置
70 槽体
700 側壁
701 上縁部
71 台フレーム
72 内槽
720 個槽部
721 上縁部
73、73a、73b、73c 撹拌体
730 回転軸
731 軸受
732 タイミングプーリ
733 タイミングベルト
734 アームロッド
735 撹拌羽根
736 テンションプーリ具
74 駆動モータ
740 タイミングプーリ
741 タイミングベルト
75 受板
750、751 脚部材
752 堰板
76 シュート

Claims (3)

  1. 流動性固体を貯留する貯留容器(50)と、
    前記流動性固体を供給する流動性固体供給管(53)と、
    該流動性固体供給管(53)の経路中にあり前記貯留容器(50)の移入部から定量の流動性固体が入れられる流動性固体計量部(531)と、
    前記貯留容器(50)の移入部の内部に空気を噴き出す噴出部と、
    前記流動性固体供給管(53)と前記噴出部に空気を供給する空気供給装置(56)と、
    を備えており、
    前記貯留容器(50)の移入部は、前記貯留容器(50)の下端に縦方向に接続されている移入管(52)で構成され、該移入管(52)には、横方向に前記流動性固体供給管(53)が貫通しており、
    前記移入管(52)内の前記流動性固体供給管(53)の上面側には、流動性固体の入口(530)が設けてあり、該入口(530)につながる流動性固体供給管(53)内の空間部が前記流動性固体計量部(531)となっており、
    前記移入部の内部に空気を噴き出す噴出部は、前記移入管(52)の内部の流動性固体供給管(53)に沿って設けられている区画底板(520)に形成された所要数の噴出孔(521)で構成されており、該噴出孔(521)は、前記流動性固体の入口(530)よりも下側に位置しており、
    前記流動性固体供給管(53)に空気を送り流動性固体計量部(531)に入った定量の流動性固体を供給先へ供給し、前記移入部に空気を送り噴出孔(521)から噴出させて流動性固体を解すよう構成されている、
    流動性固体定量供給装置
  2. 流動性固体を貯留する貯留容器(50)と、
    前記流動性固体を供給先へ供給する流動性固体供給管(53)と、
    流動性固体供給管(53)の経路中にあり前記貯留容器(50)の移入部から定量の流動性固体が入れられる流動性固体計量部(531)と、
    前記貯留容器(50)の移入部の内部に流動性固体を解す空気を噴き出す噴出部と、
    該噴出部へ空気を供給する解し空気供給管(55)と、
    前記流動性固体供給管(53)の流動性固体計量部(531)より後の経路に空気を供給する逆流防止空気供給管(54)と、
    前記流動性固体供給管(53)、解し空気供給管(55)及び逆流防止空気供給管(54)に空気を供給する空気供給装置(56)と、
    空気を供給する各供給管(53,54,55)を選択的に切り替える切替手段(563)と、
    前記流動性固体を供給先へ供給する回数または量を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記貯留容器(50)の移入部は、前記貯留容器(50)の下端に縦方向に接続されている移入管(52)で構成され、該移入管(52)には、横方向に前記流動性固体供給管(53)が貫通しており、
    前記移入管(52)内の前記流動性固体供給管(53)の上面側には、流動性固体の入口(530)が設けてあり、該入口(530)につながる流動性固体供給管(53)内の空間部が前記流動性固体計量部(531)となっており、
    前記移入部の内部に空気を噴き出す噴出部は、前記移入管(52)の内部の流動性固体供給管(53)に沿って設けられている区画底板(520)に形成された所要数の噴出孔(521)で構成されており、該噴出孔(521)は、前記流動性固体の入口(530)よりも下側に位置している、
    流動性固体定量供給装置。
  3. 廃液の固液分離を行う一次脱水装置(1)と、
    該一次脱水装置(1)で分離された液分に凝集剤の流動性固体を直接または溶解装置(4)で水溶液にして供給し混合撹拌してスラリーまたはスラッジを凝集させる凝集撹拌装置(2)と、
    該凝集撹拌装置(2)により処理された固液混合物の固液分離を行う二次脱水装置(3)と、
    を備えており、
    凝集剤の流動性固体の液分への供給または前記溶解装置(4)への供給は、請求項1または2記載の流動性固体定量供給装置(5)により行うよう構成されている、
    廃液処理装置
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