JP4695773B2 - 煮干し乾燥機のコンベア装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は煮干しの製造装置に関するもので、特に、茹で上げた小魚を乾燥させるために使用される乾燥装置に好適なベルトコンベアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、煮干しの製造装置は図6(a)で示すように、煮干し材料であるシラス魚その他の小魚を投入する材料投入工程から、小魚を煮釜で茹上げる工程、茹でる過程で吸収した水分を蒸発させる乾燥工程、および、小魚の中から夾雑物を除去するための選別工程を経て出荷するまでの工程が、一連に連結された多数のベルトコンベアによって構成されている。
【0003】
このような工程で用いられる従来の乾燥装置は、図6(b)で示すように、縦形の筐体80の中に多数の移送コンベア81〜84を上下方向に間隔をおいて支持し、筐体80の下面に設けたヒーター85によって加熱した空気を、送風ファン86によって内部へ給送するとともに、上面に設けた排風ファン87によって上方へ吸いあげるとともに、外気中へ排出するように構成を有する一方、前記移送コンベア81〜84は駆動ローラ81aと従動ローラ81b、およびそれらの間に巻き掛けた合成樹脂のネットで作られたコンベアベルト81cによって構成してある。そして、前記筐体80の中へ加熱し乾燥させた空気を給送しつゝ、煮干し88を最上側の移送コンベア81へ投入し、順次に下方のコンベア82、83の上へ落下させつゝ乾燥し、取出しコンベア84によって筐体80の外にある受け箱89へ取り出すようになっている(例えば実開平5−34881号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような装置ではコンベア82〜84をなす駆動ローラ81aと前記コンベアベルト81cとの間に滑りがあると、その滑りを生じたコンベアベルト81cの送り量が少なくなるので、正常に作動している前側のコンベアベルト81cから送られる煮干し88aがコンベアベルト81cの上に堆積し、やがて上側に位置するコンベアベルト81cの下面と接触して移送できなくなる、いわゆる、目詰まりを生じる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、乾燥箱の中に上側に配された投入コンベアと下側に配された取出しコンベア、および両コンベアの間に配された中間コンベアとによって上下方向に並設された複数の移送コンベアによって構成され、上側に配された移送コンベアの終端下方に下側の移送コンベアの始端を配置して、上側の移送コンベアから順次下側の移送コンベア上に落下させつつ移送するようにした煮干し乾燥機において、前記下側に配された移送コンベアを駆動ローラと従動ローラとの間にコンベアベルトを巻き掛けたベルトコンベアとし、その従動ローラに回転センサを付設し、その回転センサに従動ローラの速度低下を検知する検知手段と、その検知手段からの信号によって作動する出力手段とを従属させることによって解決される。
【0006】
【作用】
移送コンベアが目詰まりを起こす際には、前兆としてコンベアベルトの速度低下が発生する。コンベアベルトの速度は従動ローラに設けた回転センサによって測定されており、その速度信号は検知手段へ送られる。検知手段は従動ローラの速度低下が所定の速度まで低下すると速度低下信号を発し、その信号は出力手段へ伝達されて警報機を作動させたり、前側の移送コンベアを停止させたりするなどの対応がなされる。
【0007】
【発明の実施の態様】
図面は本願発明の一実施態様を示すもので、図1中、10は本願発明の実施である熱風式の煮干し乾燥機である。煮干し乾燥機10は床上に設置された乾燥箱11を有する。乾燥箱11は鋼鈑を溶接組み立てして箱形に作られており、その下面には熱風の送風機12が設置され、上面には排風ファン13が設置されている。そして、前記送風機12から排風ファン13へと流動する熱風の中に、上下方向に配置された数対の移送コンベア15、15が設けられている。かくて、移送コンベア15、15に載せられて乾燥箱11の中を移動する小魚は、熱風によって水分が蒸発し乾燥する。
【0008】
移送コンベア15には乾燥箱11の一方の側壁に設けた進入口11aを通して外部へ伸びる投入コンベア15aと、他方の側壁に設けた取出し口11bを通して外部へ伸びる取出しコンベア15bとが含まれる。投入コンベア15aには茹であげ工程をなす茹上げコンベア14から小魚が投入され、取出しコンベア15bは、引き続く選別工程をなす選別コンベア(図示してない)に連続している。なお、従来と同様に投入コンベア15aと取出しコンベア15bとの間には、必要に応じて1対、または数対の中間コンベア15cが設けられ、それらの延べ移送距離は約80m程度に設定されている。
【0009】
上側に配された移送コンベア15と下側に配された移送コンベア15とは、移送方向が交互に逆方向とされ、かつ、下側に配された移送コンベア15の始端が、上側に配された移送コンベアの終端の下方に配置されており、上側の移送コンベア15によって移送される煮干しは、順次に下側の移送コンベア15上へ落下し、やがて最下側の移送コンベア15によって乾燥箱11の外へ取り出される。なお、以上の構成は前記した従来の煮干し乾燥機の構成と大差はない。
【0010】
本願発明に係る移送コンベア15は、図2、図3で示すように、減速機付きの電動機21によってチェーン22を介して駆動される駆動ローラ16と、コンベアベルト17を介して駆動ローラ16に従動する従動ローラ18とを有し、そこには詰り防止手段20が設けられている。詰り防止手段20には前記従動ローラ18の回転速度Vを検知するための回転センサ25が含まれている。回転センサ25は単位時間当りの従動ローラ18の回転数を測定する計数器や、回転速度に比例した電圧を発生する発電機、いわゆるタコジェネなど、慣用されている測定器が使用される。
【0011】
回転センサ25によって検出された従動ローラ18の回転速度Vは、図4で示すように、速度情報として検知手段たるマイクロプロセッサCPUへ送られる。マイクロプロセッサCPUは図5で示すように、その速度情報を基準となる速度uとの比較を常時行っている。なお、前記基準となる速度uは従動ローラ18が正常に作動しているときの速度であり、前記マイクロプロセッサCPUに固定値として設定されたり、前記駆動ローラ16に設けられる図示してない速度センサによって得られる速度情報が使用される。
【0012】
コンベアベルト17の滑りにより、マイクロプロセッサCPUによって従動ローラ18の速度Vが基準となる速度uの70%に満たない速度まで低下したことが検出されると、マイクロプロセッサCPUはコンベアベルト17が滑っていると判断し、滑り信号、すなわち、出力手段23を動作させるための信号を発する。
【0013】
出力手段23はパトライトのような発光手段やブザーのような警音手段など、単に警報するだけの手段が含まれるが、システムを構成するコンベアを停止させる手段も包含される。コンベアを停止させる例としては、前記煮釜より前工程のコンベアが停止せられ、煮釜への材料投入が停止するが、すでに、煮釜へ入っている小魚の茹であげは継続される。よって、出力手段23が動作したときは、作業者が乾燥箱11を開き、滑りの原因となるコンベアベルトの緩みを調節して、再起動させることにより煮干しの詰りが事前に防止される。よって、目詰りにより煮干しの魚体が崩れたり、装置の復旧に多くの時間を要するなどの不具合がなくなる。
【0014】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、移送コンベアのコンベアベルトに滑りが生じる傾向が生じると、その兆候を従動ローラの速度低下によって捉え、警報したり前側の移送コンベアを停止するから、乾燥コンベア中に煮干しの詰まりを生じるのを未然に防止することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態である乾燥機の横断面図である。
【図2】図1で示す装置のII−II断面図である。
【図3】移送コンベアの要部を取り出して示す外観図である。
【図4】移送コンベアに設けられた詰り防止手段の構成図である。
【図5】詰り防止手段の作動を示す流れ図である。
【図6】従来の装置を示すもので、(a)は煮干し製造装置の構成を示す工程図であり、(b)は移送コンベアを示す乾燥箱の断面図である。
【符号の説明】
10・・・・煮干し乾燥機
11・・・・乾燥箱
11a・・・進入口
11b・・・取出し口
12・・・・送風機
13・・・・排風ファン
14・・・・茹上げコンベア
15・・・・移送コンベア
15a・・・投入コンベア
15b・・・取出しコンベア
15c・・・中間コンベア
16・・・・駆動ローラ
17・・・・コンベアベルト
18・・・・従動ローラ
20・・・・詰り防止手段
21・・・・電動機
22・・・・チェーン
23・・・・出力手段
25・・・・回転センサ
u・・・・基準となる速度
V・・・・従動ローラの速度
CPU・・・マイクロプロセッサ
Claims (1)
- 乾燥箱の中に上側に配された投入コンベアと下側に配された取出しコンベア、および両コンベアの間に配された中間コンベアとによって上下方向に並設された複数の移送コンベアによって構成され、上側に配された移送コンベアの終端下方に下側の移送コンベアの始端を配置して、上側の移送コンベアから順次下側の移送コンベア上に落下させつつ移送するようにした煮干し乾燥機において、前記下側に配された移送コンベアを駆動ローラと従動ローラとの間にコンベアベルトを巻き掛けたベルトコンベアとし、その従動ローラに回転センサを付設し、その回転センサに従動ローラの速度低下を検知する検知手段と、その検知手段からの信号によって作動する出力手段とを従属させてなる煮干し乾燥機のコンベア装置。
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JP2001131878A Expired - Fee Related JP4695773B2 (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 煮干し乾燥機のコンベア装置 |
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- 2001-04-27 JP JP2001131878A patent/JP4695773B2/ja not_active Expired - Fee Related
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