JP4695658B2 - 可変バルブタイミング装置の診断装置 - Google Patents

可変バルブタイミング装置の診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4695658B2
JP4695658B2 JP2008036623A JP2008036623A JP4695658B2 JP 4695658 B2 JP4695658 B2 JP 4695658B2 JP 2008036623 A JP2008036623 A JP 2008036623A JP 2008036623 A JP2008036623 A JP 2008036623A JP 4695658 B2 JP4695658 B2 JP 4695658B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
variable valve
valve timing
diagnosis
timing device
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008036623A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008157258A (ja
Inventor
治啓 岩城
肇 細谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2008036623A priority Critical patent/JP4695658B2/ja
Publication of JP2008157258A publication Critical patent/JP2008157258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4695658B2 publication Critical patent/JP4695658B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Description

本発明は、エンジンの可変バルブタイミング装置における異常診断装置に関し、特に異常診断の実行条件を規定する技術に関する。
特許文献1には、電磁ブレーキによる摩擦制動によりクランク軸に対するカム軸の回転遅延を制御することで、クランク軸に対するカム軸の回転位相を変化させる構成のエンジンの可変バルブタイミング装置が記載されている。
前記可変バルブタイミング装置においては、例えば、目標の回転位相(目標の遅延角)とエンジン回転速度とから電磁ブレーキの基本制御量を演算する一方、目標の回転位相と実際の回転位相との偏差からフィードバック制御量を演算し、前記基本制御量及びフィードバック制御量から最終的な制御量(例えばデューティ制御量)を求めて、該制御量で電磁ブレーキを構成する電磁コイルに流れる電流を制御するようにしていた。
エンジンの可変バルブタイミング装置としては、上記の他油圧式のものが一般的である。
かかる可変バルブタイミング装置(VTC)の異常診断を行う条件として、特許文献2には、前記クランク軸に対するカム軸の回転位相の目標値(以下目標角度という)が、所定時間以上一定に維持されることを条件とすることが記載されている。
特開平10−153104号公報 特開2000−54870号公報。
上記可変バルブタイミング装置(VTC)では、目標角度毎のエンジン運転領域が比較的大きく設定されていたため、前記異常診断条件が成立する機会を確保することができていたが、特に、前記電磁ブレーキ式の装置では、目標角度が小さい運転領域毎に細かく設定されていたため、診断条件が成立する機会を十分確保することが難しく、診断を完了することができなくなる可能性が高い。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、目標角度が細かく設定されている場合でも、異常診断条件が成立する機会を確保でき、診断を完了できるようにした可変バルブタイミング装置の診断装置を提供することを目的とする。
そのため請求項1記載の発明は、クランク軸に対する回転位相を変化させる構成のエンジンの可変バルブタイミング制御装置において、以下の各手段を備えて構成される。
a)機関運転状態に応じて前記回転位相の目標値を算出する手段
b)前記可変バルブタイミング装置で制御された前記回転位相の実際値を検出する手段
c)算出された前記回転位相の目標値と、前記回転位相の実際値と、に基づいて、前記可変バルブタイミング装置の異常を診断する異常診断手段
d)前記異常診断時の目標値の変化を許容するリミット値を設定するリミット値設定手段
e)前記回転位相の目標値の変化量が前記所定のリミット値を超えるときは、前記異常診断手段による診断を禁止し、前記回転位相の目標値の変化量が前記所定のリミット以下に維持されたときに前記可変バルブタイミング装置の異常診断の実行を許可する診断許否手段
請求項1に係る発明によると、
機関運転状態に応じて回転位相の目標値を算出しつつ、該目標値の変化状態をリミット値に基づいて判定しながら、異常診断手段による診断の許否を判定する。
診断が許可されたときは、回転位相の目標値と検出された実際値とに基づいて診断を実行するが、目標値の変化状態が所定のリミット値を超える変化を示しているときは、診断を禁止する。
このようにすれば、回転位相の目標値の変化状態がリミット値を超えたときに診断を禁止する構成であるため、回転位相の目標値(目標角度)が細かく設定されていて、運転状態がわずかに変化しただけで、目標値が変化したような場合には、診断が許可される。
これにより、十分な診断機会を確保でき、診断を完了することができる。
また、請求項2に係る発明は、
前記診断許否手段は、前記回転位相の目標値の変化状態が前記所定のリミット値以下の状態で所定時間継続したときに、前記異常診断手段による診断を許可し、
前記回転位相の目標値の変化量が、前記所定リミット値以下であってもその状態が所定時間継続しなかったときには前記異常診断手段による診断を禁止する。
請求項2に係る発明によると、
目標値の変化状態が所定のリミット値以下である状態が所定時間継続したときに診断を許可し、回転位相の目標値の変化量が、前記所定リミット値以下であってもその状態が所定時間継続しなかったときには診断を禁止する構成としたため、より、安定した状態で診断を実行することができ、診断機会を増やしつつ診断精度を確保できる。
請求項3に係る発明によると、
診断を精度よく行うことができる条件は、可変バルブタイミング装置の動作特性に影響を与えるエンジン温度によって変化するので、該エンジン温度に基づいて、診断許可条件を判定する所定のリミット値又は所定時間の少なくとも一方を可変に設定することにより、診断精度を高めることができる。
また、請求項4に係る発明は、
前記所定のリミット値又は所定時間の少なくとも一方を、エンジン回転速度に応じて可変に設定する構成とした。
請求項4に係る発明によると、
エンジン温度と同様、エンジン回転速度も可変バルブタイミング装置の動作特性に影響を与えるので、該エンジン回転速度に基づいて、診断許可条件を判定する所定のリミット値又は所定時間の少なくとも一方を可変に設定することにより、診断精度を高めることができる。
また、請求項5に係る発明は、
前記異常診断に影響を及ぼすエンジン運転状態および環境状態のパラメータ値が、所定範囲内にあることを、前記可変バルブタイミング装置の異常診断条件として含む構成とした。
請求項5に係る発明によると、
エンジン回転速度、エンジン温度、バッテリ電圧など診断に影響を及ぼすエンジン運転状態および環境状態が、所定条件を満たしていることを、可変バルブタイミング装置の異常診断条件として含むことにより、診断精度を確保することができる。
また、請求項6に係る発明は、
前記診断禁止手段は、前記目標値が、ストッパにより規制される基準値でないことを、診断条件として含む構成とした。
請求項6に係る発明によると、
目標値がストッパにより規制される基準値であるときは、実質的に通電や油圧などの制御が行われていない状態であるから、診断が行えないので、診断条件から除外することで診断精度を確保することができる。
また、請求項7に係る発明は、
前記異常診断手段が、前記回転位相の目標値と実際値との偏差が所定範囲から外れた状態が所定時間以上継続したときに異常があると診断する構成とした。
請求項7に係る発明によると、
診断方式の1例として、上記偏差が所定範囲から外れた状態が所定時間以上継続したときは、目標値への収束の遅れが大きいので異常と診断することができる。
また、請求項8に係る発明は、
前記可変バルブタイミング装置が、電磁ブレーキによりクランク軸に対する回転位相を変化させる構成であることを特徴とする。
請求項8に係る発明によると、
本発明は目標値が細かく設定されているものであれば、油圧式の可変バルブタイミング制御装置に適用しても効果が得られるが、特に電磁ブレーキ式のものは、現状でも目標値が細かく設定されているので、有効である。
また、請求項9に係る発明は、
前記可変バルブタイミング装置が、油圧式であることを特徴とする。
請求項9に係る発明によると、
上記のように、本発明は目標値が細かく設定されているものであれば、油圧式の可変バルブタイミング制御装置に適用しても効果が得られる
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施の形態における電磁ブレーキを用いる可変バルブタイミング装置の断面図であり、図2は、分解斜視図である。
図1及び図2に示す可変バルブタイミング装置1において、シリンダヘッド120に対して回転可能に支持されるカム軸110の端部111の軸周に回転可能にプーリ(又はスプロケット)2が支承される。プーリ2はカム軸110に対して相対回転可能に支承され、エンジンのクランク軸の回転に連動して回転する。
カム軸110の端部111の延長線上には、軸周にギアが形成される伝達部材3がボルト31により固定され、プーリ2の回転が、以下に説明する伝達機構を介して伝達部材3に伝えられる。
カム軸110と同軸に、フランジを有する筒状のドラム41が設けられ、このドラム41とプーリ2との間には、ドラム41の回転位相を進ませる方向に付勢するコイルばね42が介装されている。即ち、プーリ2にはケース部材44が固定され、コイルばね42の外周側端部は、このケース部材44の内周面部分に固定され、コイルばね42の内周側端部は、ドラム41の外周面に固定されている。
また、伝達部材3の軸周に形成されたギア32と、筒状のピストン部材43の内周に形成されたギア433とが、はすばギアによるヘリカル機構により噛み合っている。
ピストン部材43の外周面の対向する2箇所に、係合部431,431が突出形成されていて、プーリ2の回転中心部分からカム軸110の軸方向に延出している爪部材21,21の間に前記係合部431,431が係合している。この係合によりピストン部材43とプーリ2とは同位相で回転する。
ピストン部材43の前記係合部431,431には、ピストン部材43の軸を中心とする雄ねじ432が各々形成され、ドラム41の内周面には雌ねじ411が形成されていて、この両者はねじ作用により噛み合っている。
ドラム軸受部材45は、伝達部材3の外周とドラム41の内周との間に介装され、この両者の相対回転を軸受する。このドラム軸受部材45とドラム41の内周面との間には、爪受部材7aが介装されている。
この爪受部材7aはドラム41の内周面に支持され、爪部材21,21の先端部の外周面側に形成されている段部22,22に当接して、カム軸110の径方向に爪部材21,21を係止している。
被吸引部材46は、その回転中心部分に内歯の平ギヤ461が形成され、このギヤ461には、伝達部材3の先端部に形成されている平ギヤ33に噛み合っている。これにより、被吸引部材46は伝達部材3に対し、その軸方向に摺動可能に構成されると共に、被吸引部材46と伝達部材3とは同位相で回転する。
ドラム41のフランジ部分412の側面にはギア413が形成され、被吸引部材46の一方の面462に形成されているギア463と対峙していて、この両ギアは噛み合うことで、ドラム41と被吸引部材46とが回転方向に係合するようにしてある。
第1の電磁ソレノイド5bと第2の電磁ソレノイド5aは、カム軸110の軸芯線を囲むように、カム軸110の端部111に固定されている伝達部材3や、この伝達部材3を固定しているボルト31の外周面を囲むように軸受部材6を介して配置されている。
すなわち、スペーサ部材47が、ボルト31の頭部311と伝達部材3の先端部との間に嵌合固定されていて、このスペーサ部材47の外周側には、第2の電磁ソレノイド5aがスペーサ部材47との間に軸受部材6を介して配置されている。さらに第2の電磁ソレノイド5aと被吸引部材46の外周側には、電磁ブレーキを構成する第1の電磁ソレノイド5bが配置されている。第2の電磁ソレノイド5aはボルト51aにより、ケース8に固定されている。
次に作用について説明する。
カム軸110の回転位相を進角側に変更するためには、第1の電磁ソレノイド5bが発生する磁界によりピストン部材43をカム軸110の軸方向に移動することにより行う。
すなわち、まず、第2の電磁ソレノイド5aの発生磁界により、被吸引部材46が吸引されて、被吸引部材46のギア463と、ドラム41のギア413とが離れ、ドラム41がプーリ2に対して相対的に回転できるようにする。
そして、第1の電磁ソレノイド5bの発生磁界により、ドラム41を吸引することで、ドラム41を第1の電磁ソレノイド5bの端面に押し付けて、摩擦制動を作用させる。これにより、ドラム41はコイルばね42の付勢力に抗してプーリ2に対して回転遅れを生じて相対回転し、ねじ411とねじ432とで噛み合っているピストン部材43はカム軸110の軸方向に移動する。ピストン部材43と伝達部材3とは前記のヘリカル機構により噛み合っているので、ピストン部材43の移動により、伝達部材3引いてはカム軸110の回転位相がプーリ2に対して進角側に変わることになる。従って、第1の電磁ソレノイド5bへの電流値を増大させ、コイルばね42の付勢力に抗する制動力(滑り摩擦)を増大させるほど、カム軸110の回転位相が進角側に変更されることになる。
上記のように、電磁ブレーキによる制動力に応じて決まるドラム41の回転遅れ量によってカム軸110の回転位相がプーリ2(クランク軸)に対して変わるものであり、前記電磁ブレーキによる制動力は、第1の電磁ソレノイド5bに供給される電流値をデューティ制御することで制御されるようになっており、前記デューティ比を変化させることで、回転位相の変化量(進角量)を連続的に制御できる。尚、電磁ブレーキの制御量に相当するデューティ値(%)の増大に応じて、前記第1の電磁ソレノイド5bに供給される電流値が増大するものとする。
図3は、上記構成の可変バルブタイミング装置の制御系を示すブロック図であり、前記第1の電磁ソレノイド5b及び第2の電磁ソレノイド5aへの通電を制御するマイクロコンピュータを内蔵するコントロールユニット511には、エンジンの吸入空気量を検出するエアフローメータ512、クランク回転を検出するクランク角センサ513、エンジンの冷却水温度を検出する水温センサ514、外気温度を検出する外気温度センサ515、カム回転を検出するカムセンサ516等からの検出信号が入力される。
そして、前記コントロールユニット511は、第1の電磁ソレノイド5bの通電をデューティ制御してカム軸110の回転位相を変化させ、目標回転位相に一致すると、第2の電磁ソレノイド5aへの通電を遮断することで、被吸引部材46のギア463と、ドラム41のギア413とを噛み合わせ、ドラム41をプーリ2に対してそのときの位相状態で固定し、第1の電磁ソレノイド5bへの通電を遮断する。
上記のように制御される可変バルブタイミング装置の異常診断が以下のように実行される。
図4、図5は、異常診断実行許可条件の成否を判別する本発明に係るルーチンのフローチャートである。
図において、ステップ1では、前記各センサにより検出される各種運転条件を読み込む。
ステップ2では、エンジン回転速度Neが所定範囲にあるか(NeL≦Ne≦NeH)を判定し、所定範囲にあるときは、ステップ3へ進む。
ステップ3では、エンジン冷却水温度(水温)Twが所定範囲にあるか(TwL≦Tw≦TwH)を判定し、所定範囲にあるときは、ステップ4へ進む。
ステップ4では、バッテリ電圧VBが所定範囲にあるか(VBL≦VB≦VBH)を判定し、所定範囲にあるときは、ステップ5へ進む。
ステップ5では、前記カムセンサ516の信号の断線、ショート診断における診断結果がOKであるかを判定し、OKのときはステップ6へ進む。
ステップ6では、上記可変バルブタイミング装置における回転位相の目標値である目標角度VTCTRGが、ストッパによって規制される基準位置、具体的には0(最大遅角位置)でないか否かを判定し、基準位置でないときは、ステップ8へ進む。
ステップ7では、前記目標角度VTCTRGの変化率TRGCHGを次式のように算出する。
TRGCHG=|VTCTRG−VTCTRGz|
VTCTRGz:10ms前の目標角度VTCTRG
ステップ8では、水温Twとエンジン回転速度Neとに基づいて、回転位相目標値の変化状態である目標角度変化率TRGCHGの、診断許可条件のしきい値となる所定のリミット値VTRLIMを設定する。
ステップ9では、前記ステップ7で算出された目標角度VTCTRGの変化率TRGCHGの絶対値が、前記リミット値VTRLIM以下であるかを判定し、リミット値VTRLIM以下のときは、ステップ10へ進んで、タイマをカウントアップする。このステップS9の機能が、目標値変化判定手段dを構成する。
ステップ11では、前記タイマカウント値が、所定値CLERTIMに達したかを判定する。
そして、タイマカウント値が、所定値CLERTIMに達するまでは、ステップ13で異常診断の実行を不許可とし、所定値CLERTIMに達したとき、つまり、所定時間以上目標角度VTCTRGの変化率TRGCHGの絶対値が、前記リミット値VTRLIM以下に維持されたときは、ステップ12へ進んで、異常診断の実行を許可する。これらステップ11〜ステップS13の機能が、診断禁止手段eを構成する。
このようにすれば、目標角度が細かく設定され、運転状態のわずかな変化で目標角度が変化した場合でも、目標角度の変化率が所定時間以上、所定値以下に維持されていれば、診断が許可され診断機会を確保できる。
上記診断許可条件が成立したときは、異常診断を実行する。
図6は、異常診断ルーチン(異常診断手段c)のフローチャートである。
図において、ステップ21では、エンジン回転速度Neと負荷の代表値である基本燃料噴射量Tpとに基づいて設定される目標角度VTCTRGを読み込む。ここで、エンジン回転速度Neと基本燃料噴射量Tpとに基づいて目標角度VTCTRGを設定する機能が、回転位相の目標値を算出する手段aを構成する。
ステップ22では、前記カムセンサ516の信号に基づいて、実角度(カム軸の実際の回転位相)VTCNOWを読み込む。カムセンサ516およびこのステップ22の機能が回転位相の実際値を検出する手段bを構成する。
ステップ23では、目標角度VTCTGRと実角度VTCNOWとの偏差ERROR(エラー量)を次式のように算出する。
VTCTGR−VTCNOW
ステップ24では、前記偏差ERRORが所定範囲内(OFAGB≦ERROR≦OFAGF)にあるか否かを判定する。
偏差ERRORが所定範囲内にあるときは、ステップ25で診断結果をOKとするが、所定範囲から外れたときはステップ26でタイマをカウントアップし、ステップ27で該カウント値が所定値CNGDLYに達したかを判定する。
そして、カウント値が所定値CNGDLYに達したとき、つまり、偏差ERRORが所定範囲から外れた状態が、所定時間以上となったときは、ステップ28へ進んで診断結果をNG(異常あり)とする。
なお、電磁ブレーキ式の可変バルブタイミング制御装置として、上記のような第2の電磁ソレノイドによるロック機構を備えず、常時電磁ブレーキを通電してデューティ制御する構成のものもあり、本発明は、かかる構成のものにも適用できる。また、油圧式の可変バルブタイミング制御装置にも適用できる。
実施の形態における可変バルブタイミング装置の断面図。 実施の形態における可変バルブタイミング装置の分解斜視図。 実施の形態における可変バルブタイミング装置のブロック図。 実施の形態における異常診断実行許可条件の成否を判別する本発明に係るルーチンの前段を示すフローチャート。 実施の形態における異常診断実行許可条件の成否を判別する本発明に係るルーチンの後段を示すフローチャート。 実施の形態における異常診断ルーチンのフローチャート。
符号の説明
1…可変バルブタイミング装置
2…プーリ
3…伝達部材
5a…第2の電磁ソレノイド
5b…第1の電磁ソレノイド
41…ドラム
42…コイルバネ
43…ピストン部材
46…被吸引部材
110…カム軸
120…シリンダヘッド
511…コントロールユニット
512…エアフローメータ
513…クランク角センサ
514…水温センサ
516…カムセンサ

Claims (9)

  1. クランク軸に対する回転位相を変化させる構成のエンジンの可変バルブタイミング制御装置において、
    機関運転状態に応じて前記回転位相の目標値を算出する手段と、
    前記可変バルブタイミング装置で制御された前記回転位相の実際値を検出する手段と、
    算出された前記回転位相の目標値と、前記回転位相の実際値と、に基づいて、前記可変バルブタイミング装置の異常を診断する異常診断手段と、
    前記異常診断時の目標値の変化を許容するリミット値を設定するリミット値設定手段と、
    前記回転位相の目標値の変化量が前記所定のリミット値を超えるときは、前記異常診断手段による診断を禁止し、
    前記回転位相の目標値の変化量が前記所定のリミット以下に維持されたときに前記可変バルブタイミング装置の異常診断の実行を許可する診断許否手段と、
    を備えたことを特徴とする可変バルブタイミング装置の診断装置。
  2. 前記診断許否手段は、前記回転位相の目標値の変化状態が前記所定のリミット値以下の状態で所定時間継続したときに、前記異常診断手段による診断を許可し、
    前記回転位相の目標値の変化量が、前記所定リミット値以下であってもその状態が所定時間継続しなかったときには前記異常診断手段による診断を禁止することを特徴とする請求項1に記載の可変バルブタイミング装置の診断装置。
  3. 前記所定のリミット値又は所定時間の少なくとも一方が、エンジン温度に応じて可変に設定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の可変バルブタイミング装置の診断装置。
  4. 前記所定のリミット値又は所定時間の少なくとも一方が、エンジン回転速度に応じて可変に設定されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置の診断装置。
  5. 前記異常診断に影響を及ぼすエンジン運転状態および環境状態のパラメータ値が、所定範囲内にあることを、前記可変バルブタイミング装置の異常診断条件として含むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置の診断装置。
  6. 前記診断許否手段は、前記目標値が、ストッパにより規制される基準値でないことを、診断条件として含むことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置の診断装置。
  7. 前記異常診断手段は、前記回転位相の目標値と実際値との偏差が所定範囲から外れた状態が所定時間以上継続したときに異常があると診断することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置の診断装置。
  8. 前記可変バルブタイミング装置が、電磁ブレーキによりクランク軸に対する回転位相を変化させる構成であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置の診断装置。
  9. 前記可変バルブタイミング装置が、油圧式であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の可変バルブタイミング装置の診断装置。
JP2008036623A 2008-02-18 2008-02-18 可変バルブタイミング装置の診断装置 Expired - Fee Related JP4695658B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008036623A JP4695658B2 (ja) 2008-02-18 2008-02-18 可変バルブタイミング装置の診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008036623A JP4695658B2 (ja) 2008-02-18 2008-02-18 可変バルブタイミング装置の診断装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000360057A Division JP4115663B2 (ja) 2000-11-27 2000-11-27 可変バルブタイミング装置の診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008157258A JP2008157258A (ja) 2008-07-10
JP4695658B2 true JP4695658B2 (ja) 2011-06-08

Family

ID=39658407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008036623A Expired - Fee Related JP4695658B2 (ja) 2008-02-18 2008-02-18 可変バルブタイミング装置の診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4695658B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10153104A (ja) * 1996-11-22 1998-06-09 Nittan Valve Kk 可変バルブタイミング装置
JP2000054870A (ja) * 1998-08-10 2000-02-22 Unisia Jecs Corp 油圧式可変バルブタイミング機構の診断装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10153104A (ja) * 1996-11-22 1998-06-09 Nittan Valve Kk 可変バルブタイミング装置
JP2000054870A (ja) * 1998-08-10 2000-02-22 Unisia Jecs Corp 油圧式可変バルブタイミング機構の診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008157258A (ja) 2008-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3733600B2 (ja) エンジンの弁動作タイミング調整装置
KR101851520B1 (ko) 밸브 제어 장치
JP6168087B2 (ja) 内燃機関の制御装置
CN109790796B (zh) 可变气门正时装置的控制装置以及控制方法
JP4115663B2 (ja) 可変バルブタイミング装置の診断装置
US9765706B2 (en) Controller for internal combustion engine
US20060106527A1 (en) Evaluation method of diagnostic function for variable valve mechanism and evaluation apparatus for variable valve machanism
KR101849064B1 (ko) 가변 압축비 내연 기관 및 그의 학습 방법
JP3961237B2 (ja) 可変バルブタイミング装置の制御装置
JP4695658B2 (ja) 可変バルブタイミング装置の診断装置
US9416689B2 (en) Method and apparatus for controlling a phase varying apparatus
JP3859920B2 (ja) エンジンの可変バルブタイミング装置
JP4169764B2 (ja) 内燃機関のスロットル制御装置
JP4365348B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関の制御装置
JP2008286173A (ja) 車載内燃機関の制御装置
JP2009174473A (ja) 可変バルブタイミング機構の制御装置
US20080283007A1 (en) Actuator control apparatus and method
EP2977594A1 (en) Control device for internal combustion engine
JP2007321712A (ja) 可変動弁機構の診断装置
US11131232B2 (en) Cooling system of internal combustion engine
JPH07229410A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
KR100569079B1 (ko) 연속 가변 밸브 타이밍 시스템 차량의 엔진 시동 꺼짐방지 제어방법
JP5953964B2 (ja) 可変動弁機構の異常診断装置
JP2005232986A (ja) バルブタイミング制御装置及び制御装置
JP2020118116A (ja) 内燃機関の冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090925

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4695658

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150304

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees