JPH10153104A - 可変バルブタイミング装置 - Google Patents

可変バルブタイミング装置

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JPH10153104A
JPH10153104A JP31215496A JP31215496A JPH10153104A JP H10153104 A JPH10153104 A JP H10153104A JP 31215496 A JP31215496 A JP 31215496A JP 31215496 A JP31215496 A JP 31215496A JP H10153104 A JPH10153104 A JP H10153104A
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JP
Japan
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cam shaft
camshaft
transmission member
axial direction
rotation
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JP31215496A
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English (en)
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Koichi Takahashi
幸一 高橋
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Nittan Corp
Original Assignee
Nittan Valve Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 爪部材21、21の倒れや芯ずれを防止し、
爪部材21、21に係合して摺動するピストン部材43
の円滑な動きを確保する。 【解決手段】 この可変バルブタイミング装置1は、ピ
ストン部材43がカム軸110の軸方向に移動すること
により、ギア433とギア32とによるヘリカル機構を
介して伝動部材2に対するカム軸110の回転位相を変
えるものである。伝動部材2は、内燃機関のクランク軸
の回転に連動してカム軸110上で当該カム軸110に
対して相対回転可能に支承されている。爪部材21、2
1は、伝動部材2に設けられカム軸110の軸方向に延
出している。ピストン部材43は、伝動部材2の回転を
カム軸110に伝える伝達経路に伝動部材2と同軸に配
置され、爪部材21、21にカム軸110の軸方向に摺
動可能に係合して伝動部材2と同位相で回転する。爪受
部材7aは、爪部材21、21の先端部をカム軸110
の径方向に係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関のカム
軸の回転位相を変更する可変バルブタイミング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】可変バルブタイミング装置は、内燃機関
の吸気バルブや排気バルブを開閉するカム軸の回転位相
を変更して、内燃機関の吸気バルブや排気バルブの開閉
のタイミングを調節するものである。
【0003】可変バルブタイミング装置は、例えば、特
開平4−272411号公報、特開平5−179908
号公報に開示されている。
【0004】従来の可変バルブタイミング装置の機構は
次のようなものである。
【0005】すなわち、カム軸上には伝動部材(プー
リ、スプロケットなど)が、カム軸に対して相対回転可
能に支承されている。この伝動部材は内燃機関のクラン
ク軸の回転に連動して回転する。すなわち、クランク軸
の回転、又は、ツインカムエンジンの場合は前記とは別
のカム軸の回転によりベルトやチェーンなどを介して回
転する。
【0006】カム軸の軸端部には伝達部材が止め具によ
り固定されている。
【0007】伝動部材の回転は所定の機構の伝達経路を
介して伝達部材、ひいてはカム軸に伝えられる。すなわ
ち、カム軸と同軸にドラムが設けられ、このドラムと前
記伝動部材との間には付勢材が介装されている。伝達部
材の軸周にはピストン部材(移動部材)がヘリカル機構
により噛み合っている。また、ピストン部材は伝動部材
の回転中心部分からカム軸の軸方向に向かって延出して
いる爪部材(係合部材)に係合していて伝動部材と同位
相で回転する。このピストン部材は伝動部材の係合部材
に対し、カム軸の軸方向に摺動可能である。ピストン部
材の外周には雄ねじが形成され、前記ドラムの内周面に
は雌ねじが形成され、この両者はねじ作用により噛み合
っている。
【0008】カム軸の回転位相を変更するためには、ピ
ストン部材をカム軸の軸方向に移動することにより行
う。すなわち、所定の電磁ソレノイドの発生磁界により
ドラムをカム軸の軸方向に吸引すると、ドラムは付勢材
の弾性力に抗してピストン部材に対して相対的に回転す
る。このとき、ドラムとねじ作用により噛み合っている
ピストン部材はカム軸の軸方向に摺動する。ピストン部
材と伝達部材はヘリカル機構により噛み合っており、ま
た、ピストン部材は伝動部材と同位相で回転するもので
あるから、ピストン部材の前記移動により、伝動部材の
回転に対して、伝達部材ひいてはカム軸の回転位相が変
わる。
【0009】なお、前記付勢材の弾性力によりドラムと
ピストン部材との相対的な位置を元に戻せば、伝達部材
ひいてはカム軸と、伝動部材との相対的な回転位相も元
に戻る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の可
変バルブタイミング装置では以下のような問題があっ
た。
【0011】すなわち、従来の装置では、伝動部材に設
けられている係合部材(爪部材)がいずれかの方向に倒
れたり、芯ずれしたりすることにより、この係合部材に
係合して摺動する移動部材(ピストン部材)の円滑な動
きが得られないという問題である。
【0012】そこで、この発明の目的は、前記の課題を
解決し、係合部材の倒れや芯ずれを防止し、係合部材に
係合して摺動する移動部材の円滑な動きを確保すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段を、後述する発明の実施の形態における対応す
る部材や符号などもカッコ書きで付記して説明する。
【0014】この発明は、内燃機関のクランク軸の回転
に連動してカム軸(110)上で当該カム軸に対して相
対回転可能に支承されている伝動部材(2)と、この伝
動部材に設けられ前記カム軸の軸方向に延出している係
合部材(爪部材21、21)と、前記伝動部材の回転を
前記カム軸に伝える伝達経路に前記伝動部材と同軸に配
置され前記係合部材に前記カム軸の軸方向に摺動可能に
係合して前記伝動部材と同位相で回転する移動部材(ピ
ストン部材43)と、前記係合部材の先端部を前記カム
軸の径方向に係止する係止部材(爪受部材7a/7b)
とを備え、前記移動部材が前記カム軸の軸方向に移動す
ることにより(ギア433とギア32とによる)ヘリカ
ル機構を介して前記伝動部材に対する前記カム軸の回転
位相を変える、可変バルブタイミング装置(1/10)
である。
【0015】この発明によれば、係合部材の先端部をカ
ム軸の径方向に係止するから、係合部材の倒れや芯ずれ
を防止できる。これにより、係合部材に係合して摺動す
る移動部材の円滑な動きを確保することができる。
【0016】なお、前記係止部材(7a)は、前記伝動
部材と同軸に配置され、前記伝動部材に対して相対回転
することで、前記移動部材を前記カム軸の軸方向に移動
するためのドラム(41)に支持されるようにして、こ
の伝達部材に支持された係止部材で前記係合部材の先端
部(の段部22)を、係合部材の外周側から係止するよ
うにしてもよい。
【0017】また、前記係止部材(7b)は、所定の伝
達経路で伝達された前記伝動部材の回転を前記カム軸に
伝達する、前記カム軸に固定されている伝達部材(3)
に支持されるようにして、この伝達部材に支持された係
止部材で前記係合部材の先端部(の段部23)を、係合
部材の内周側から係止するようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
〔発明の実施の形態1〕まず、構成について説明する。
【0019】図1は、この発明の実施の形態1にかかる
可変バルブタイミング装置1の断面図であり、図2は、
同分解斜視図である。
【0020】図1、図2に示すように、可変バルブタイ
ミング装置1は、カム軸110(車載用エンジンなどの
内燃機関のシリンダーヘッド120から一端部111が
延出している)上に回転可能に支承されるプーリ、スプ
ロケットなどの(図1、図2の例ではプーリ)伝動部材
2が設けられている。
【0021】この伝動部材2はカム軸110上に、カム
軸110に対して相対回転可能に支承され、内燃機関の
クランク軸の回転に連動して回転する。すなわち、クラ
ンク軸の回転、又は、ツインカムエンジンの場合は前記
とは別のカム軸の回転により、ベルトやチェーンなどを
介して回転する(何れも図示省略)。
【0022】カム軸110の軸端部111には、伝達部
材3が止め具31によりねじ止め固定されている。
【0023】伝動部材2の回転は所定の機構の伝達経路
を介して伝達部材3に伝えられる。
【0024】すなわち、カム軸110と同軸にドラム4
1が設けられ、このドラム41と伝動部材2との間には
付勢材(この例ではコイルばね)42が介装されてい
る。すなわち、伝動部材2にはケース部材44が固定さ
れ、付勢材42の外周側端部421は、このケース部材
44の内周面部分に固定され、付勢材42の内周側端部
422は、ドラム41の外周面に固定されている。
【0025】伝達部材3の軸周にはピストン部材43
(この発明の「移動部材」に相当する)が、ヘリカル機
構により噛み合っている。すなわち、いずれもはすに形
成されている、伝達部材3の軸周に形成されたギア32
と、ピストン部材43の内周に形成されたギア433と
により、噛み合っている。ピストン部材43の両側から
は係合部材431、431が延出していて、伝動部材2
の回転中心部分からカム軸110の軸方向に延出してい
る爪部材(係合部材)21、21の間に係合している。
この係合によりピストン部材43と伝動部材2とは同位
相で回転する。ピストン部材43の係合部材431、4
31には雄ねじ432が各々形成され、ドラム41の内
周面には雌ねじ411が形成されていて、この両者はね
じ作用により噛み合っている。
【0026】ドラム軸受部材45は伝達部材3の外周と
ドラム41の内周との間に介装され、この両者の相対回
転を軸受する。このドラム軸受部材45とドラム41の
内周面との間には、この発明の特徴をなす爪受部材7a
が介装されている。この爪受部材7aはドラム41の内
周面に支持され、爪部材21、21の先端部の外周面側
に形成されている段部22、22に当接して、カム軸1
10の径方向に爪部材21、21を係止している。
【0027】被吸引部材46は、その回転中心部分に雌
ねじ461が形成され、この雄ねじ461は伝達部材3
の先端部に形成されている雄ねじ33に噛み合ってい
る。これにより、被吸引部材46は伝達部材3に対し、
その軸方向に摺動可能である。また、ねじ33と461
との噛み合いにより、被吸引部材46と伝達部材3とは
同位相で回転する。ドラム41のフランジ部分412の
側面にはギア413が形成され、被吸引部材46の一方
の面462に形成されているギア463と対峙してい
て、この両ギアは噛み合うことができる。
【0028】第1の電磁ソレノイド5bと第2の電磁ソ
レノイド5aは、カム軸110の軸芯線を囲むように配
置されている。より具体的には、カム軸110の軸端部
111に固定されている伝達部材3や、この伝達部材を
固定している止め具31の外周面を囲むように軸受部材
6を介して配置されている。すなわち、スペーサ部材4
7が、止め具31の頭部311と伝達部材3の先端部と
の間に嵌合固定されていて、このスペーサ部材47の外
周側には、第2の電磁ソレノイド5aがスペーサ部材4
7との間に軸受部材6を介して配置されている。さらに
第2の電磁ソレノイド5aと被吸引部材46の外周側に
は第1の電磁ソレノイド5bが配置されている。第2の
電磁ソレノイド5aはボルト51aにより、ケース8に
固定されている。
【0029】次に作用について説明する。
【0030】カム軸110の回転位相を変更するために
は、第1の電磁ソレノイド5bが発生する磁界によりピ
ストン部材43をカム軸110の軸方向に移動すること
により行う。すなわち、まず、第2の電磁ソレノイド5
aの発生磁界により、被吸引部材46が吸引されて、被
吸引部材46のギア463と、ドラム41のギア413
とが離れ、ドラム41が伝動部材2に対して相対的に回
転できるようになる。そして、第1の電磁ソレノイド5
bの発生磁界により、ドラム41を吸引する。これによ
りドラム41は付勢材42の弾性力に抗して伝動部材2
に対して相対回転し、ねじ411とねじ432とで噛み
合っているピストン部材43はカム軸110の軸方向に
移動する。ピストン部材43と伝達部材3とは前記のヘ
リカル機構により噛み合っているので、ピストン部材4
3の移動により、伝達部材3、ひいてはカム軸110の
回転位相が伝動部材2に対して変わることとなる。
【0031】なお、電磁ソレノイド5bをOFFにする
と、付勢材42の弾性力により伝達部材3は元の位置に
戻り、カム軸110と伝動部材2との相対的な回転位相
も元に戻る。
【0032】また、爪受部材7aはドラム41の内周面
に支持され、爪部材21、21の先端部の外周面側に形
成されている段部22、22に当接して、カム軸110
の径方向に爪部材21、21を係止しているから、爪部
材21、21の倒れや芯ずれを防止できる。これによ
り、爪部材21、21に係合して摺動するピストン部材
43の円滑な動きを確保することができる。
【0033】〔発明の実施の形態2〕図1は、この発明
の実施の形態2にかかる可変バルブタイミング装置10
の断面図であり、図2は、同分解斜視図である。同図に
おいて、図1、図2と同一符号の部材は、前記の発明の
実施の形態1にかかる可変バルブタイミング装置1のと
同様の部材であり、詳細な説明は省略する。
【0034】この発明の実施の形態2が、発明の実施の
形態1と構成上相違する点は、爪受部材7aに代えて、
爪受部材7bを用いている点である。すなわち、爪受部
材7bは、ドラム軸受部材45と伝達部材3との間に介
装されている。そして、この伝達部材3に支持された爪
受部材7bを、爪部材21、21の先端部の内周面に形
成されている段部23に当接して、爪部材21、21の
先端部をカム軸110の径方向に係止している。
【0035】次に、作用について説明すると、可変バル
ブタイミング装置10によれば、伝達部材3に支持され
た爪受部材7bで、爪部材21、21の先端部をカム軸
110の径方向に係止しているから、発明の実施の形態
1と同様に、爪部材21、21の倒れや芯ずれを防止し
て、爪部材21、21に係合して摺動するピストン部材
43の円滑な動きを確保することができる。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、係合部材の倒れや芯
ずれを防止して、係合部材に係合して摺動する移動部材
の円滑な動きを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる可変バルブタ
イミング装置の断面図。
【図2】この発明の実施の形態1にかかる可変バルブタ
イミング装置の分解斜視図。
【図3】この発明の実施の形態2にかかる可変バルブタ
イミング装置の断面図。
【図4】この発明の実施の形態2にかかる可変バルブタ
イミング装置の分解斜視図。
【符号の説明】
1 可変バルブタイミング装置 2 伝動部材 3 伝達部材 21 爪部材 22 段部 32 ギア 41 ドラム 43 ピストン部材 433 ギア 7a 爪受部材 10 可変バルブタイミング装置 7b 爪受部材 23 段部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のクランク軸の回転に連動してカ
    ム軸上で当該カム軸に対して相対回転可能に支承されて
    いる伝動部材と、 この伝動部材に設けられ前記カム軸の軸方向に延出して
    いる係合部材と、 前記伝動部材の回転を前記カム軸に伝える伝達経路に前
    記伝動部材と同軸に配置され前記係合部材に前記カム軸
    の軸方向に摺動可能に係合して前記伝動部材と同位相で
    回転する移動部材と、 前記係合部材の先端部を前記カム軸の径方向に係止する
    係止部材とを備え、 前記移動部材が前記カム軸の軸方向に移動することによ
    りヘリカル機構を介して前記伝動部材に対する前記カム
    軸の回転位相を変える、可変バルブタイミング装置。
JP31215496A 1996-11-22 1996-11-22 可変バルブタイミング装置 Pending JPH10153104A (ja)

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