JP4694934B2 - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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本発明は、ウエビング巻取装置に係り、特にウエビングの引出し操作が停止された後に、ウエビングの引出しエネルギーを吸収することができるウエビング巻取装置に関する。
ウエビング巻取装置では、ウエビングの引き出し操作を停止した後に、ウエビングの引出しエネルギーを吸収するフォースリミッタ機構が設けられたものがある。このようなフォースリミッタ機構としては、例えば、スプールとこれと同軸的にトーションバーを配置した構成のものが一般的であるが、この種のウエビング巻取装置では、エネルギー吸収時のフォースリミッタ荷重(ウエビングに付加される荷重)は、トーションバーの材料物性値及び寸法形状等に一義的に支配され、その作動開始から終了時点まで一定の値しか採ることができなかった。
そこで、所定のタイミングでフォースリミッタ荷重を変更して乗員の慣性エネルギーを更に好適に吸収することができるように、前記エネルギー吸収時においてウエビングの引き出しに抗する更なる荷重を付与する荷重付与手段を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献に開示されているウエビング巻取装置では、一端がスプールに連結されたトーションバーの他端部(エネルギー吸収時に回転が阻止される側の端部)にプレート体(回転部材)を一体に設けると共に、このプレート体にワイヤを係止した構成となっており、前記エネルギー吸収時にはスプールの回転によってワイヤをプレート体に巻き付けることで、更なる荷重を付与してエネルギー吸収するようになっている。
ところで、上述の如きウエビング巻取装置においても、フォースリミッタ荷重はワイヤの材料物性値及び寸法形状などに基づいて決定されるが、車両急減速時に乗員に作用する慣性エネルギーは、乗員の体格や衝突形態等に基づいて変化する。このため、ワイヤの寸法形状にバリエーションをもたせることでフォースリミッタ荷重を数段階に設定し、要求に応じて使い分けることが行われている。しかしながら、この場合、寸法形状の異なる複数種類のワイヤを用意しなければならないため、製造コストが増加すると共に、製造管理が煩雑になるという問題がある。
特開2003−341473号公報
本発明は上記事実を考慮し、フォースリミッタ荷重の大きさを容易に設定変更可能なウエビング巻取装置を得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明のウエビング巻取装置は、車体に取り付けられるフレームと、前記フレームに軸支され、乗員拘束用のウエビングが巻取り引出し可能に巻き回されるスプールと、車両急減速時に前記フレームと前記スプールとの間に掛け渡され、乗員の慣性エネルギーによって前記ウエビングを介して前記スプールに付与される前記フレームに対する相対回転力によって引張力を付与される長尺材と、複数の拘束部を有すると共に、前記長尺材が前記複数の拘束部の何れか1つに対応配置され、当該何れか1つの拘束部が前記引張力を付与される前記長尺材を変形させることで前記長尺材に前記引張力に抗する拘束力を付与すると共に、前記長尺材が前記複数の拘束部の何れに対応配置されるかによって前記長尺材の変形荷重を変更して前記拘束力の大きさを変更可能な拘束力付与手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1記載のウエビング巻取装置では、車両急減速時に乗員の慣性エネルギーによってウエビングに荷重が作用すると、スプールがフレームに対してウエビング引出方向へ相対回転して長尺材が引張力を付与される。さらに、長尺材は、拘束力付与手段の複数の拘束部の何れか1つによって変形されることで前記引張力に抗する拘束力を付与される。この拘束力は、スプールのフレームに対する相対回転に抗する荷重(フォースリミッタ荷重)として付与され、ウエビングを介してスプールに作用する乗員の慣性エネルギーが吸収される。
ここで、このウエビング巻取装置では、長尺材が複数の拘束部の何れに対応配置されるかによって、拘束力付与手段が長尺材の変形荷重を変更して、長尺材に付与される拘束力の大きさ、すなわちスプールに付与されるフォースリミッタ荷重の大きさを変更可能とされている。したがって、長尺材を本ウエビング巻取装置に組み付ける際に、複数の拘束部の中から所望のフォースリミッタ荷重に対応した拘束部を選択して長尺材を対応配置させることで、フォースリミッタ荷重の大きさを所望の大きさに設定できる。
請求項2に係る発明のウエビング巻取装置は、請求項1記載のウエビング巻取装置において、前記複数の拘束部は、それぞれ前記引張力の方向と異なる方向に前記長尺材の中間部を支持して前記長尺材を屈曲させることで前記長尺材に前記拘束力を付与する屈曲支持部を有することを特徴としている。
請求項2記載のウエビングでは、長尺材に引張力が付与された際には、長尺材が対応配置された拘束部の屈曲支持部によって、長尺材が引張力の方向と異なる方向に支持されて屈曲され、強制的に変形させられることで、屈曲支持部が長尺材に引張力に抗する拘束力を付与する。この長尺材の変形荷重は、フォースリミッタ荷重としてスプールに付与される。
請求項3に係る発明のウエビング巻取装置は、請求項2記載のウエビング巻取装置において、前記複数の拘束部の前記各屈曲支持部は、それぞれ異なる曲率を有することを特徴としている。
請求項3記載のウエビング巻取装置では、長尺材の屈曲部の曲率、すなわち長尺材の変形荷重の大きさは、長尺材が対応配置された拘束部の屈曲支持部の曲率によって変わる。
請求項4に係る発明のウエビング巻取装置は、請求項2記載のウエビング巻取装置において、前記複数の拘束部の前記各屈曲支持部は、それぞれ異なる摩擦係数を有することを特徴としている。
請求項4記載のウエビング巻取装置では、長尺材の変形荷重の大きさは、長尺材が対応配置された拘束部の屈曲支持部の摩擦係数によって変わる。
請求項5に係る発明のウエビング巻取装置は、請求項2記載のウエビング巻取装置において、前記複数の拘束部は、それぞれ前記各屈曲支持部に対して前記引張力による前記長尺材の移動方向手前側で前記長尺材を支持する手前側支持部を有すると共に、前記各屈曲支持部と前記各手前側支持部との相対位置関係がそれぞれ異なっていることを特徴としている。
請求項5記載のウエビング巻取装置では、長尺材の屈曲部の曲率、すなわち長尺材の変形荷重の大きさは、長尺材が対応配置された拘束部の屈曲支持部と手前側支持部との相対位置関係によって変わる。
請求項6に係る発明のウエビング巻取装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のウエビング巻取装置において、前記長尺材の中間部は、前記フレーム又は前記スプールに設けられた複数の挿入孔の何れか1つに挿入されており、前記拘束力付与手段の前記拘束部は、前記挿入孔に設けられることを特徴としている。
請求項6記載のウエビング巻取装置では、フレーム又はスプールに設けられた複数の挿入孔の何れか1つに長尺材を挿入すると、挿入された長尺材の中間部は、挿入孔に設けられた拘束部に対応する。すなわち、このウエビング巻取装置では、所望のフォースリミッタ荷重に対応した拘束部が設けられた挿入孔を選択して長尺材を挿入すれば、フォースリミッタ荷重を所望の大きさに設定できる。
請求項7に係る発明のウエビング巻取装置は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のウエビング巻取装置において、前記長尺材が、何れの前記拘束部に対応しているかを示す認識手段を有することを特徴としている。
請求項7記載のウエビング巻取装置では、認識手段によって、長尺材が何れの拘束部に対応しているか認識できる。すなわち、設定されたフォースリミッタ荷重を認識できるので、装置の製造管理が容易になる。
請求項8に係る発明のウエビング巻取装置は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のウエビング巻取装置において、前記拘束部の拘束力の大きさを識別可能な識別手段を有することを特徴としている。
請求項8記載のウエビング巻取装置では、識別手段によって拘束部の拘束力の大きさを識別できるので、装置の組付け時に、長尺材を所望の拘束部に間違えることなく対応配置できる。
請求項9に係る発明のウエビング巻取装置は、請求項2乃至請求項8の何れか1項に記載のウエビング巻取装置において、前記拘束部に対応する前記長尺材の中間部は、予め屈曲されており、前記屈曲部の曲率が異なる複数の前記長尺材から何れかが選択されて装置に取り付けられることを特徴としている。
請求項9記載のウエビング巻取装置では、車両急減速時における長尺材の変形荷重(フォースリミッタ荷重)は、長尺材の中間部(屈曲部)が対応配置された拘束部と、この長尺材の屈曲部の曲率との両方によって決定される。しかも、この長尺材は、屈曲部の曲率が異なる複数の長尺材から選択されて装置に取り付けられたものである。したがって、設定可能なフォースリミッタ荷重のバリエーションが大幅に拡大する。
以上説明した如く、本発明に係るウエビング巻取装置では、フォースリミッタ荷重の大きさを容易に設定変更できる。
<第1の実施の形態>
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10の主要部の構成が分解斜視図にて示されている。また、図2には、このウエビング巻取装置10の主要部の構成が正面断面図にて示されている。
これらの図に示されるように、ウエビング巻取装置10はフレーム12を備えている。フレーム12は板状の背板14と、この背板14の幅方向両端から一体に延出する一対の脚片16及び脚片18とによって構成されており、背板14がボルト等の図示しない締結手段によって車体に固定されることで車体に取り付けられる構成となっている。
フレーム12の一対の脚片16と脚片18との間には、スプール20が回転可能に配置されている。スプール20は全体としては円筒状に形成されており、長尺帯状に形成されたウエビング22の基端部が連結固定されている。スプール20をその軸線回り一方(以下、この方向を「巻取方向」と称する)へ回転させると、ウエビング22がその基端側からスプール20の外周部に巻き取られる。一方、ウエビング22をその先端側から引っ張れば、これに伴いスプール20が回転しながらウエビング22が引き出される(以下、ウエビング22を引き出す際のスプール20の回転方向を「引出方向」と称する)。
また、スプール20の軸心部(筒内)には、トーションバー28がスプール20に対して同軸的に設けられている。トーションバー28は、金属材料によって略円柱状に形成されており、所定値以上の捩れ荷重を付与されることで捩れ変形可能な捩れ変形部30と、捩れ変形部30の軸線方向一端部に同軸的かつ一体的に設けられた支軸部32(図2では図示省略)と、を備えている。支軸部32は、スプール20の軸線方向一端部から突出しており、フレーム12の脚片16に取り付けられた図示しない支持部材によって回転可能に支持されている。
また、捩れ変形部30の軸線方向他端部には、スプライン状の歯33が形成されており、この歯33がスプール20の軸線方向他端部の筒内に嵌合すると共に、ネジ部材34によって抜け止がなされ、これにより、捩れ変形部30(トーションバー28)の軸線方向他端部とスプール20の軸線方向他端部とが一体的に連結されている。スプール20の軸線方向他端部は、フレーム12の脚片18に取り付けられた図示しない支持部材によって回転可能に支持されている。
スプール20の軸線方向一端側には、ロックギヤ36が設けられている。ロックギヤ36は、略円盤状に形成されてスプール20に対して同軸的かつ相対回転可能に配置されている。ロックギヤ36は、捩れ変形部30の軸線方向一端部に形成されたスプライン状の歯37が軸心部に嵌合することで、トーションバー28に同軸的かつ相対回転不能に連結されており、捩れ変形部30が捩れ変形された際以外には、ロックギヤ36はトーションバー28及びスプール20と一体に回転する。
ロックギヤ36の外周には、ラチェット歯38が形成されている。このラチェット歯38は、フレーム12に取り付けられたロック機構39のパウル40(図2参照)に対応しており、車両急減速時には、ロック機構39がパウル40をロックギヤ36のラチェット歯38に噛合させることで、ロックギヤ36の引出方向への回転が阻止されるようになっている。
一方、図3にも示す如く、スプール20のロックギヤ36側の端面には、環状のガイド溝42が同心状に形成されている。また、スプール20の内部には、ガイド溝42の底部にて開口する複数(本実施の形態では、2つ)の断面円形の挿入孔44及び挿入孔46が、それぞれスプール20の軸線方向に対して平行に形成されている。これらの挿入孔44及び挿入孔46は、その内径寸法及び長さ寸法が同じ寸法に形成されている。但し、図4に示す如く、一方の挿入孔44の開口縁には、所定の曲率半径R1の曲面状に形成され、拘束部を構成する屈曲支持部44Aが設けられており、また、図5に示す如く、他方の挿入孔46の開口縁には、前記屈曲支持部44Aの曲率半径R1よりも小さな曲率半径R2の曲面状に形成され、拘束部を構成する屈曲支持部46Aが設けられている(R1>R2)。
また一方、スプール20とロックギヤ36との間には、長尺材としての長細い金属棒48が掛け渡されている。図6(A)及び図6(B)に示す如く、金属棒48は、中間部に第1屈曲部47及び第2屈曲部49を有するクランク状に形成されており、基端部に形成された頭部50が、ロックギヤ36に形成された係止孔52に係止されてロックギヤ36に一体に連結されている。
金属棒48の第1屈曲部47と第2屈曲部49との間の部位はスプール20のガイド溝42内に収容され、さらに、金属棒48の第1屈曲部47よりも先端部側の部位は、スプール20の一方の挿入孔44内に移動可能に挿入されている(なお、図5では、説明の都合上、金属棒48が他方の挿入孔46に挿入された状態が図示されている)。
しかもこの状態では、金属棒48の第1屈曲部47が一方の挿入孔44の屈曲支持部44Aに対応配置される構成である(なお、図5に示すように、金属棒48が他方の挿入孔46に挿入された場合には、金属棒48の第1屈曲部47は他方の挿入孔46の屈曲支持部46Aに対応配置される)。
ここで、この金属棒48は、前述の如くロックギヤ36の引出方向回転阻止状態では、スプール20の引出方向回転に伴って、ガイド溝42の周方向一方へ向いた引張力F1(図4参照)を付与され、挿入孔44から引き出されるようになっている。このとき、金属棒48の中間部は、屈曲支持部44Aによって引張力F1の方向と異なる方向に支持されて屈曲される(金属棒48の挿入孔44からの引き出しに伴って、曲率半径R3に屈曲された第1屈曲部47が金属棒48の先端側へ向けて移動する)。
すなわち、金属棒48は、挿入孔44の屈曲支持部44Aと、拘束部を構成する手前側支持部としての挿入孔44の内周(図4に符号44Bで示す部分)とでしごかれつつ(すなわち拘束力を付与されつつ)挿入孔44から強制的に引き出され、ガイド溝42(その内側側壁)に沿って巻き取られながら、スプール20のロックギヤ36に対する相対回転に抗する荷重(フォースリミッタ荷重)を付与するようになっている。
この場合、当該フォースリミッタ荷重は、挿入孔44の屈曲支持部44Aの曲率半径R1に対応しており、本実施の形態では、屈曲支持部44Aの曲率半径R1は、例えば、1KNのフォースリミッタ荷重が生じるように設定されている。
またここで、このウエビング巻取装置10では、金属棒48のスプール20及びロックギヤ36への組付けの際に、金属棒48を他方の挿入孔46に挿入して組付けることもできるようになっている。
このように、金属棒48が他方の挿入孔46に挿入された場合、金属棒48は、前述の如くロックギヤ36の引出方向回転阻止状態では、スプール20の引出方向回転に伴って、ガイド溝42の周方向一方へ向いた引張力F2(図5参照)を付与され、挿入孔46から引き出される。このとき、金属棒48の中間部は、屈曲支持部46Aによって引張力F2の方向と異なる方向に支持されて屈曲される(金属棒48の挿入孔46からの引き出しに伴って、曲率半径R4に屈曲された第1屈曲部47が金属棒48の先端側へ向けて移動する。R4<R3)。
すなわち、金属棒48は、挿入孔46の屈曲支持部46Aと、拘束部を構成する手前側支持部としての挿入孔46の内周(図5に符号46Bで示す部分)とでしごかれつつ(すなわち拘束力を付与されつつ)挿入孔46から強制的に引き出され、ガイド溝42(その内側側壁)に沿って巻き取られながら、スプール20のロックギヤ36に対する相対回転に抗する荷重(フォースリミッタ荷重)を付与するようになっている。
この場合、他方の挿入孔46の屈曲支持部46Aの曲率半径R2は、例えば、1.5KNのフォースリミッタ荷重が生じるように設定されている。
すなわち、このウエビング巻取装置10では、金属棒48のスプール20及びロックギヤ36への組付時において、2つの挿入孔44及び挿入孔46の何れか1つを選択して金属棒48を挿入することで、フォースリミッタ荷重を1KNと1.5KNの何れか一方に設定できる構成となっている。
しかも、本ウエビング巻取装置10の製造段階で、第1屈曲部47の曲率が異なる複数の金属棒48を用意すれば、用意した複数の金属棒48の中から何れかを選択してロックギヤ36及びスプール20に組み付けることができる。これにより、フォースリミッタ荷重のバリエーションを更に拡大させることができる。
すなわち、第1屈曲部47の曲率が小さく形成された金属棒48を、挿入孔46に挿入して組み付けた場合(曲率が小さい方の屈曲支持部46Aに対応配置させた場合)には、図7に点線で示すように、フォースリミッタ荷重を大きく設定できる。
これに対し、第1屈曲部47の曲率が大きく形成された金属棒48を、挿入孔44に挿入して組み付けた場合(曲率が大きい方の屈曲支持部44Aに対応配置させた場合)には、図7に一点鎖線で示すように、フォースリミッタ荷重を小さく設定できる。
一方、図1に示す如く、スプール20の軸線方向一端側(ロックギヤ36側)の外周部において、挿入孔44の近傍には認識手段及び識別手段を構成する「1」表示部54が設けられており、挿入孔46の近傍には認識手段及び識別手段を構成する「1.5」表示部56が設けられている。また、ロックギヤ36のスプール20とは反対側の端面には、上記「1」表示部54及び「1.5」表示部56と共に認識手段を構成する○マーク部58が設けられている。この○マーク部58は、金属棒48が挿入孔44に挿入されて組み付けられた状態では、「1」表示部54の近傍に配置され、金属棒48が挿入孔46に挿入されて組み付けられた状態では、「1.5」表示部56の近傍に配置されるようになっている。
なお、図1及び図2に一点鎖線で示すように、スプール20の外周に肉抜きのための凹み20Aが形成されている場合には、ロックギヤ36をスプールに組付けた後も挿入孔44、46が外部に露出するため、金属棒48が挿入孔44、46のうちどちらに挿入されているかを外部から認識できる。したがって、この場合には○マーク部58は不要である。
次に、本第1の実施の形態の作用を説明する。
上記構成のウエビング巻取装置10では、スプール20とロックギヤ36とはトーションバー28によって連結されており、通常は、これらが一体に回転してウエビング22の引出し巻取りが可能とされる。
ここで、例えば、車両衝突時等の車両急減速時に所定の加速度が検知されると、ロック機構39がパウル40をロックギヤ36のラチェット歯38に噛合させて、ロックギヤ36の引出方向への回転を阻止する。ロックギヤ36は、トーションバー28を介してスプール20に一体的に連結されているため、スプール20の引出方向への回転が阻止され、ウエビング22の引き出しが阻止される。
さらに、このようにウエビング22の引き出しが阻止された状態において、乗員の慣性エネルギーによってウエビング22及びスプール20を介してトーションバー28に付与される捩れ荷重が所定値以上である場合には、トーションバー28の捩れ変形部30が捩れ変形することで、スプール20がロックギヤ36に対して引出方向へ相対回転する。これにより、ウエビング22が引き出されて、ウエビング22から乗員に作用する荷重(エネルギー)が吸収される。すなわち、トーションバー28の捩り変形に供される捩り荷重がフォースリミッタ荷重としてウエビング22を介して乗員に作用しながらスプール20がロックギヤ36に対して引出方向へ回転されてウエビング22が引き出され、エネルギー吸収が果たされる。
一方、上記のように、ロックギヤ36の引出方向への回転が阻止された状態では、金属棒48は、ロックギヤ36及びパウル40を介してフレーム12とスプール20との間に掛け渡されると共に頭部50がロックギヤ36及びパウル40を介してフレーム12に支持される。この状態で、ロックギヤ36に対してスプール20が引出方向へ相対回転すると、金属棒48の頭部50が係止された係止孔52に対して、金属棒48の先端部側が挿入された挿入孔44が引出方向へ回転変位する(係止孔52から挿入孔44までの距離が長くなる)。このため、挿入孔44に挿入された金属棒48の先端部側が、挿入孔44の屈曲支持部44A及び内周44Bにおいてしごかれながら強制的に引き出され、ガイド溝42に沿ってスプール20に巻き取られる(強制的に変形させられる)。
この金属棒48のしごき荷重(変形荷重)は、上述したトーションバー28の捩り荷重に重畳されてフォースリミッタ荷重となり、ウエビング22を介して乗員に作用しながらスプール20がロックギヤ36に対して引出方向へ回転されてウエビング22が引き出され、これによってもエネルギー吸収の効果を増大させることができる。
ここで、本第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10では、スプール20は、金属棒48の先端部側を挿入配置可能な2つの挿入孔44及び挿入孔46を有しており、挿入孔44の屈曲支持部44A及び挿入孔46の屈曲支持部46Aは、上記フォースリミッタ荷重の大小(本実施の形態では、1KNと1.5KN)に対応してそれぞれ異なる曲率半径の曲面状に形成されている。したがって、金属棒48のスプール20及びロックギヤ36への組付けの際に、挿入孔44及び挿入孔46のうち所望のフォースリミッタ荷重に対応した挿入孔を選択して金属棒48を挿入すれば、フォースリミッタ荷重を容易に所望の大きさに設定できる。
しかも、スプール20の外周部における挿入孔44の近傍には、上記1KNのフォースリミッタ荷重に対応して「1」表示部54が設けられており、また、スプール20の外周部における挿入孔46の近傍には、上記1.5KNのフォースリミッタ荷重に対応して「1.5」表示部56が設けられている。これにより、2つの屈曲支持部44A及び屈曲支持部46Aの曲率半径の違いを識別できるので、金属棒48のスプール20及びロックギヤ36への組付けの際に、所望の挿入孔を確実に選択して金属棒48を間違えることなく挿入できる。
さらに、ロックギヤ36のスプール20とは反対側の端面には、○マーク部58が設けられている。この○マーク部58は、金属棒48が挿入孔44に挿入されて組み付けられた状態ではスプール20の「1」表示部54に対応し、金属棒48が挿入孔46に挿入されて組み付けられた状態ではスプール20の「1.5」表示部56に対応する。したがって、金属棒48がスプール20及びロックギヤ36に組み付けられた状態でも、選択されて金属棒48が挿入された挿入孔(金属棒48が対応配置された支持部)を外部から認識できる。すなわち、設定されたフォースリミッタ荷重を外部から認識できるので、装置の製造過程における管理が容易になる。
なお、上記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10おいて、金属棒48の直径や材質にバリエーションをもたせた場合には、フォースリミッタ荷重のバリエーションが更に拡大する。この点は、以下に説明する本発明の他の実施の形態においても同様である。
また、上記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10では、スプール20に複数の拘束部(屈曲支持部44A、屈曲支持部46A、挿入孔44の内周、挿入孔46の内周)が設けられ、車両急減速時に長尺材(金属棒48)がフレーム12に支持される構成としたが、これに限らず、複数の拘束部がフレーム12に設けられ、車両急減速時に長尺材がスプール20に支持される構成としてもよい。この点は、以下に説明する本発明の他の実施の形態においても同様である。
さらに、上記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10では、長尺材として長細い金属棒48を適用して構成したが、これに限らず、長尺材としては、曲げにより弾性または塑性変形することでエネルギー吸収を果たすことが可能な長細い部材(ワイヤ、樹脂製の棒など)を適用して構成することができる。この点は、以下に説明する本発明の他の実施の形態においても同様である。
またさらに、上記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10では、長尺材としての金属棒48を屈曲させることでエネルギー吸収を果たす構成としたが、これに限らず、長尺材を曲げ以外の方法(例えば、絞り、引抜き、ねじり等)により塑性変形させてエネルギー吸収を果たす構成としてもよい。また、塑性変形以外の方法(例えば、摩擦、弾性変形等)により長尺材に拘束力を付与してエネルギー吸収を果たす構成としてもよい。さらに、例えば、長尺材に複数の突起を設け、これらの突起を剪断破壊することで長尺材に拘束力を付与してエネルギー吸収を果たす構成としてもよい。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。なお、前記第1の実施の形態と同様の構成・作用については、前記第1の実施の形態と同符号を付与し、その説明を省略する。
<第2の実施の形態>
図8には、本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置70の部分的な構成が断面図にて示されている。
ウエビング巻取装置70は、前記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10と基本的に同様の構成であり、前記第1の実施の形態に係るスプール20と基本的に同様構成のスプール72を備えている。但し、このスプール72は、挿入孔44の開口部の構成が前記第1の実施の形態に係るスプール20とは異なっている。
すなわち、図8に示すように、このスプール72の挿入孔44の開口部では、前記第1の実施の形態に係る屈曲支持部44Aの代わりに金属棒48の第1屈曲部47に対向する部分に段部74が形成されている。この段部74にはブロック状に形成されて拘束力付与手段の拘束部を構成する拘束力付与部材76がネジ78によって取り付けられている。拘束力付与部材76は、曲面状に形成された屈曲支持部76Aを有しており、金属棒48の第1屈曲部47は、この屈曲支持部76Aに対応配置されている。
なお、図示はしないが、スプール72は、前記第1の実施の形態に係る挿入孔46と基本的に同様構成の挿入孔46を備えている。
このウエビング巻取装置70では、他の構成部品は、前記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10と同様の構成とされている。
上記構成のウエビング巻取装置70においても、前記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10と基本的に同様の作用・効果を奏する。
しかも、このウエビング巻取装置70では、製造段階で屈曲支持部76Aの曲率が異なる複数の拘束付与部材76を用意しておけば、同一のスプール72に対して所望の曲率の屈曲支持部76Aが形成された拘束力付与部材76を選択的に取り付けることができる。したがって、スプール72を部品共用しながら多様な曲率変更に対応できる。なお、スプール72の挿入孔46も、スプール72の挿入孔44と同様の構成とすれば、更に多様な曲率変更に対応できる。
<第3の実施の形態>
図9には、本発明の第3の実施の形態に係るウエビング巻取装置80の部分的な構成が断面図にて示されている。
ウエビング巻取装置80は、前記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10と基本的に同様の構成であり、前記第1の実施の形態に係るスプール20と基本的に同様構成のスプール82を備えている。但し、このスプール82は、挿入孔44及び挿入孔46の各開口部の構成が前記第1の実施の形態に係るスプール20とは異なっている。
すなわち、図9に示すように、このスプール82の挿入孔44の開口部には、前記第1の実施の形態に係る屈曲支持部44Aは形成されていない。また、スプール72のガイド溝84は、前記第1の実施の形態に係るガイド溝42よりも深く形成されている。ガイド溝84内には、金属棒48の第1屈曲部47に対向する位置に、ブロック状に形成されて拘束力付与手段の拘束部を構成する拘束力付与部材86が設けられている。この拘束力付与部材86は、ガイド溝84の底面にネジ88によって取り付けられると共に、曲面状に形成された屈曲支持部86Aを有しており、金属棒48の第1屈曲部47は、この屈曲支持部86Aに対応配置されている。
また、図示はしないが、スプール82の挿入孔46の開口部には、前記第1の実施の形態に係る屈曲支持部46Aは形成されておらず、上述した拘束力付与部材86と基本的に同様構成の拘束力付与部材(図示省略)が取り付けられている。但し、この拘束力付与部材は、屈曲支持部の曲率が上記屈曲支持部86Aの曲率とは異なっている。
このウエビング巻取装置80では、他の構成部品は、前記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10と同様の構成とされている。
上記構成のウエビング巻取装置80では、前記第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置70と基本的に同様の作用・効果を奏する。
しかも、このウエビング巻取装置80では、スプール82には、単に挿入孔44及び挿入孔46を形成すればよい構成、すなわち、屈曲支持部44A及び屈曲支持部46Aや、段部74を形成しなくてもよい構成であるため、スプール82の製造が容易である。
<第4の実施の形態>
図10には、本発明の第4の実施の形態に係るウエビング巻取装置90の部分的な構成が断面図にて示されている。
ウエビング巻取装置90は、前記第3の実施の形態に係るウエビング巻取装置80と基本的に同様の構成とされているが、前記第3の実施の形態に係る拘束力付与部材86とは異なる拘束力付与部材92を備えている。拘束力付与部材92は、前記第3の実施の形態に係る拘束力付与部材86と基本的に同様の構成とされているが、この拘束力付与部材92は、金属棒48に接触する屈曲支持部としての複数の突起94を有している。これらの突起94は、各先端部を結ぶ曲線が所定の曲率半径R7になるように形成されている。
この拘束力付与部材92は、金属棒48に引張力F3が作用した際に金属棒48の中間部を屈曲させて金属棒48に変形荷重を付与すると共に、各先端部と金属棒48との接触により金属棒48に対して引張力F3に抗する所定の摩擦力を付与する構成となっている。すなわち、引張力F3は、金属棒48と拘束力付与部材92の各突起94の先端部との摩擦係数に対応して変化するため、拘束力付与部材92の突起94の数や形状などを変更することで、引張力F3を変化させることができる。また、拘束力付与部材92の各突起94の先端部を結ぶ曲線の曲率半径R7を変更することでも、引張力F3を変化させることができる。
このウエビング巻取装置90では、他の構成部品は、前記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10と同様の構成とされている。
上記構成のウエビング巻取装置90においても、前記第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置70及び前記第3の実施の形態に係るウエビング巻取装置80と基本的に同様の作用・効果を奏する。
<第5の実施の形態>
図11には、本発明の第5の実施の形態に係るウエビング巻取装置100の部分的な構成が断面図にて示されている。
ウエビング巻取装置100は、前記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10と基本的に同様の構成であり、前記第1の実施の形態に係るスプール20と基本的に同様構成のスプール102を備えている。但し、このスプール102は、前記第1の実施の形態に係る挿入孔44及び挿入孔46とは異なる2つの互いに径の異なった挿入孔104及び挿入孔106を備えている。
挿入孔104及び挿入孔106の開口部には、それぞれ直角に角張った屈曲支持部104A及び106Aが設けられている。また、挿入孔104の直径d1は、挿入孔106の直径d2よりも大きく形成されている。
このウエビング巻取装置100では、金属棒48が挿入孔104に挿入された状態で金属棒48に引張力F4が付与されると、金属棒48は、挿入孔104の屈曲支持部104Aと、手前側支持部としての挿入孔104の内周(図11(A)に符号104Bで示す部分)とでしごかれつつ挿入孔104から強制的に引き出される。
一方、金属棒48が挿入孔106に挿入された状態で金属棒48に引張力F5が付与されると、金属棒48は、挿入孔106の屈曲支持部106Aと、手前側支持部としての挿入孔106の内周(図11(A)に符号106Bで示す部分)とでしごかれつつ挿入孔106から強制的に引き出される。
ここで、挿入孔104の直径d1の方が挿入孔106の直径d2よりも大きく形成されているため(d1>d2)、挿入孔104から引き出される金属棒48の屈曲部47の曲率半径R5の方が、挿入孔106から引き出される金属棒48の屈曲部47の曲率半径R6よりも大きくなる(R5>R6)。したがって、挿入孔104から引き出される金属棒48の引張力F4よりも挿入孔106から引き出される金属棒48の引張力F5の方が大きくなる(F4<F5)。
すなわち、このウエビング巻取装置100では、屈曲支持部104Aと挿入孔104の内周104Bとの相対位置関係、及び、屈曲支持部106Aと挿入孔106の内周106Bとの相対位置関係を、挿入孔104の直径d1と挿入孔106の直径d2との違いにより異ならせて、金属棒48に与える拘束力の大きさに差異を生じさせる構成となっている。これにより、フォースリミッタ荷重を設定変更できる。
換言すれば、金属棒48は、屈曲支持部104Aと挿入孔104の内周104、若しくは、屈曲支持部106Aと挿入孔106の内周106Bの2箇所で拘束されるが、その拘束力の大きさは、屈曲支持部104Aと挿入孔104の内周104Bとの相対位置関係、若しくは、屈曲支持部106Aと挿入孔106の内周106Bとの相対位置関係に対応するため、これらの相対位置関係を変えることで各挿入孔における金属棒48の拘束力を変えることができる。
このウエビング巻取装置100では、他の構成部品は、前記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10と同様の構成とされている。
上記構成のウエビング巻取装置100においても、前記第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置10と基本的に同様の作用・効果を奏する。
しかも、このウエビング巻取装置100では、スプール102の挿入孔104と挿入孔106との直径を変えるだけでよいため、スプール102の製造が容易である。
なお、上記第5の実施の形態では、屈曲支持部104Aと挿入孔104の内周104Bとの相対位置関係、及び、屈曲支持部106Aと挿入孔106の内周106Bとの相対位置関係を、挿入孔104の直径d1と挿入孔106の直径d2との違いにより異ならせる構成としたが、これに限らず、挿入孔104と挿入孔106との形状を全体的又は部分的変えることで異ならせる構成としてもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置の主要部の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置の主要部の構成を示す正面断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置のスプールの構成を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置のスプールに設けられた一方の挿入孔及びワイヤの構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置のスプールに設けられた他方の挿入孔及びワイヤの構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置のワイヤの構成を示し、(A)は平面図であり、(B)は正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置のフォースリミッタ荷重とワイヤの引出量との関係を示す線図である。 本発明の第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置のスプールに設けられた一方の挿入孔及びワイヤの構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るウエビング巻取装置のスプールに設けられた一方の挿入孔及びワイヤの構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るウエビング巻取装置のスプールに設けられた一方の挿入孔及びワイヤの構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るウエビング巻取装置のスプールの部分的な構成を示し、(A)は一方の挿入孔周辺の構成を示す断面図であり、(B)は他方の挿入孔周辺の構成を示す断面図である。
符号の説明
10 ウエビング巻取装置
20 スプール
22 ウエビング
36 ロックギヤ
44 挿入孔
44A 屈曲支持部(拘束部)
44B 挿入孔の内周(手前側支持部、拘束部)
46 挿入孔
46A 屈曲支持部(拘束部)
46B 挿入孔の内周(手前側支持部、拘束部)
47 第1屈曲部
48 金属棒(長尺材)
54 表示部(認識手段、識別手段)
56 表示部(認識手段、識別手段)
58 ○マーク部(認識手段)
70 ウエビング巻取装置
72 スプール
76 拘束力付与部材(拘束部)
76A 屈曲支持部(拘束部)
80 ウエビング巻取装置
82 スプール
86 拘束力付与部材(拘束部)
86A 屈曲支持部(拘束部)
90 ウエビング巻取装置
92 拘束力付与部材(拘束部)
94 屈曲支持部(拘束部)
100 ウエビング巻取装置
102 スプール
104 挿入孔
104A 屈曲支持部(拘束部)
104B 挿入孔の内周(手前側支持部、拘束部)
106 挿入孔
106A 屈曲支持部(拘束部)
106B 挿入孔の内周(手前側支持部、拘束部)

Claims (9)

  1. 車体に取り付けられるフレームと、
    前記フレームに軸支され、乗員拘束用のウエビングが巻取り引出し可能に巻き回されるスプールと、
    車両急減速時に前記フレームと前記スプールとの間に掛け渡され、乗員の慣性エネルギーによって前記ウエビングを介して前記スプールに付与される前記フレームに対する相対回転力によって引張力を付与される長尺材と、
    複数の拘束部を有すると共に、前記長尺材が前記複数の拘束部の何れか1つに対応配置され、当該何れか1つの拘束部が前記引張力を付与される前記長尺材を変形させることで前記長尺材に前記引張力に抗する拘束力を付与すると共に、前記長尺材が前記複数の拘束部の何れに対応配置されるかによって前記長尺材の変形荷重を変更して前記拘束力の大きさを変更可能な拘束力付与手段と、
    を備えたウエビング巻取装置。
  2. 前記複数の拘束部は、それぞれ前記引張力の方向と異なる方向に前記長尺材の中間部を支持して前記長尺材を屈曲させることで前記長尺材に前記拘束力を付与する屈曲支持部を有することを特徴とする請求項1記載のウエビング巻取装置。
  3. 前記複数の拘束部の前記各屈曲支持部は、それぞれ異なる曲率を有することを特徴とする請求項2記載のウエビング巻取装置。
  4. 前記複数の拘束部の前記各屈曲支持部は、それぞれ異なる摩擦係数を有することを特徴とする請求項2記載のウエビング巻取装置。
  5. 前記複数の拘束部は、それぞれ前記各屈曲支持部に対して前記引張力による前記長尺材の移動方向手前側で前記長尺材を支持する手前側支持部を有すると共に、前記各屈曲支持部と前記各手前側支持部との相対位置関係がそれぞれ異なっていることを特徴とする請求項2記載のウエビング巻取装置。
  6. 前記長尺材の中間部は、前記フレーム又は前記スプールに設けられた複数の挿入孔の何れか1つに挿入されており、前記拘束力付与手段の前記拘束部は、前記挿入孔に設けられることを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れか1項に記載のウエビング巻取装置。
  7. 前記長尺材が、何れの前記拘束部に対応しているかを示す認識手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のウエビング巻取装置。
  8. 前記拘束部の拘束力の大きさを識別可能な識別手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のウエビング巻取装置。
  9. 前記屈曲支持部に対応する前記長尺材の中間部は、予め屈曲されており、前記屈曲部の曲率が異なる複数の前記長尺材から何れかが選択されて装置に取り付けられることを特徴とする請求項2乃至請求項8の何れか1項記載のウエビング巻取装置。
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