JP3566472B2 - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエビングの引き出しを阻止するときに、ウエビングの引き出しを所定量許容してエネルギーを吸収することができるウエビング巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ウエビング巻取装置では、スプールのウエビング引出方向の回転が車両急減速時にロックされて、ウエビングの引き出しが阻止される。ウエビングの引き出しを阻止するときには、ウエビングの引き出しを所定量許容して、エネルギーの吸収を図ることが行われている。
【0003】
例えば、スプールと、これと同軸な軸部材との間で、通常は、それらが一体に回転するが、車両急減速時に軸部材のウエビング引出方向の回転が阻止された状態では、スプールが、ウエビング引張力により、軸部材に対してウエビング引出方向へ回転し、このとき、引っ張り、圧縮、捩じり等の塑性変形を利用してエネルギー吸収が図られている。
【0004】
しかし、そのような装置では、荷重が安定せず、所定の荷重に達するまでの変形が大きく、装置が大型化される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、ウエビングの引き出しを阻止するときに、ウエビングの引き出しを所定量許容してエネルギーを吸収するにあたって、荷重を安定化させると共にエネルギー吸収量も大きく設定することができ、また、小さな変形で安定荷重に到達させ、装置も小型化するウエビング巻取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のウエビング巻取装置は、ウエビングが巻き取り引き出しされる筒状のスプールと、前記スプール内に同軸状に設けられ、スプールと相対回転可能で、かつ車両急減速時にはウエビング引出方向の回転が阻止されるシャフトと、前記シャフトの外周にコイル状に巻装され、一端部が前記シャフトに係止されると共に他端部が自由端とされるコイル部材と、前記スプールの内周とシャフトの外周との間に位置し、前記スプールのシャフトに対する相対回転に伴い前記スプールと共に軸線周りに一体回転しかつ軸線方向に沿って相対移動可能とされ、前記コイル部材の中間部が摺接可能に挿通する屈曲孔が形成され、通常時は、前記コイル部材を介して前記シャフトと一体に回転し、シャフトのウエビング引出方向の回転阻止時には、前記スプールに掛かるウエビング引張力によって、前記屈曲孔に挿通するコイル部材を変形させながら前記シャフトの軸線方向に沿って移動するスライダと、を備えている。
【0007】
請求項1記載のウエビング巻取装置では、通常時は、コイル部材は原形状(コイル形状)をそのまま維持してシャフトとスライダすなわちスプールとが一体に回転し、ウエビングの巻き取り引き出しが自由とされる。
【0008】
ここで、例えば車両急減速時には、シャフトのウエビング引出方向の回転が阻止され、ウエビング引張力によりスプールがスライダと共にシャフトに対しウエビング引出方向へ相対回転する。この際に、スライダは、スプールと共に回転しながら、屈曲孔に挿通するコイル部材を変形させながら(所謂、しごきながら)シャフトの軸線方向に沿って移動する。すなわち、スライダの軸線方向移動によって、屈曲孔に挿通するコイル部材が屈曲孔に摺接しながらコイル形状を解いて強制的に変形される。このコイル部材の変形荷重が、スプールのウエビング引出方向の回転に要する荷重として作用し、ウエビングの引き出しを所定量許容してエネルギーが吸収される。
【0009】
スライダがスプールと共に回転しながら軸線方向へ移動しその終端位置に達すると、それ以降は、スプールのシャフトに対する相対回転すなわちスプールのウエビング引出方向の回転が阻止され、スプールのウエビング引出方向の回転が完全に阻止される。
【0010】
一方、請求項2に係る発明のウエビング巻取装置は、請求項1記載のウエビング巻取装置において、前記シャフトに、前記スライダが螺合し前記スプールのシャフトに対する相対回転時には前記スライダを強制的に前記シャフトの軸線方向に沿って移動させる送り螺子部を設けた、ことを特徴としている。
【0011】
請求項2記載のウエビング巻取装置では、シャフトのウエビング引出方向の回転が阻止され、ウエビング引張力によりスプールがスライダと共にシャフトに対しウエビング引出方向へ相対回転する際には、スライダは、スプールと共に回転しながら送り螺子部によって強制的にシャフトの軸線方向に沿って移動される。したがって、スライダは確実にコイル部材を変形させながら移動し、確実にエネルギーを吸収することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置10の構成が軸方向に沿った垂直断面図にて示されている。また、図2にはウエビング巻取装置10の構成が軸方向に沿った水平断面図にて示されている。
【0013】
ウエビング巻取装置10では、フレーム12を備えている。フレーム12は、車両前後方向で対向する一対の脚片14、16を有してコ字型に形成されている。脚片14、16間には、軸方向が脚片14、16の対向方向とされたスプール18が設けられている。スプール18は、所謂糸巻形に形成されており、内部にはスプールコア20が取り付けられている。スプールコア20は筒状に形成されており、軸線方向一端部に設けられたセレーション部22によってスプール18と一体回転するように連結されている。また、図3に示す如く、スプールコア20の内周面には、軸線方向に沿って凹溝24が形成されている。このスプールコア20と一体とされたスプール18には、図示を省略したウエビングの一端が係止され、スプール18の回転により、ウエビングが層状に巻き取りまたは引き出される。
【0014】
スプール18(スプールコア20)の筒内には、スプール18と同軸状にシャフト26が設けられている。シャフト26は、この両端部で相対回転可能にスプール18を支持し、シャフト26の両端部は、脚片14、16にアダプタ28、30を介して回転自在に支持されている。このシャフト26の中間部分(スプールコア20の筒内に位置する部分)には、送り螺子部32が形成されている。
【0015】
一方、シャフト26の一端部は、脚片14外へ突出して、その突出端部には、図示を省略するゼンマイばねやプリテンショナー等が設けられており、シャフト26をウエビン巻取方向に回転付勢している。また、シャフト26の他端部は、脚片16外へ突出して、その突出端部には、ロックプレート及び加速度センサ等から成るロック機構(図示省略)が連結配置されている。これにより、車両急減速時等には、シャフト26のウエビング引き出し方向回転が阻止される構成である。
【0016】
またここで、シャフト26の外周にはコイル部材としてのコイル34が巻装されている。コイル34は、一端部がシャフト26に係止されると共に、他端部は自由端とされている。また、コイル34の一端部(シャフト26への係止側端部)近傍には、自然状態において直線状に形成されたセット部36が形成されている。
【0017】
また、シャフト26とスプールコア20との間には、スライダ38が配置されている。スライダ38は、全体として半円盤形に形成されており、外周部分にはスプールコア20に形成された凹溝24に対応して、凸片40が形成されている。この凸片40が凹溝24に移動可能に嵌まり込んでいる。また、スライダ38の中心部分には、シャフト26の送り螺子部32に対応して、螺子溝42が形成されている。この螺子溝42が送り螺子部32に螺合している。これにより、スライダ38は、シャフト26とスプールコア20が相対回転した場合に、送り螺子部32に沿ってシャフト26の周囲を公転しながら凹溝24に沿ってスプールコア20の軸線方向に移動する構成である。
【0018】
またさらに、スライダ38には、図3に示す如く正面視においてU字状で軸線方向に沿った屈曲孔44が形成されている。この屈曲孔44内には、コイル34が摺接可能に挿通している。なお、通常状態においては、図1及び図2に示す如く、コイル34のセット部36が屈曲孔44を挿通するようにスライダ38が位置している。したがって、前述の如くシャフト26とスプールコア20が相対回転しスライダ38が送り螺子部32に沿ってシャフト26の周囲を公転しながら凹溝24に沿ってスプールコア20の軸線方向に移動する場合には、屈曲孔44に挿通するコイル34を変形させながらシャフト26の軸線方向に沿って移動する構成である。
【0019】
次に本実施の形態の作用を説明する。
上記構成のウエビング巻取装置10では、通常時は、コイル34は原形状(コイル形状)をそのまま維持しており、シャフト26とスライダ38すなわちスプール18とが一体に回転し、ウエビングの巻き取り引き出しが自由とされる。
【0020】
ここで、例えば車両急減速時には、シャフト26のウエビング引出方向の回転が阻止され、ウエビング引張力によりスプール18(スプールコア20)がスライダ38と共にシャフト26に対しウエビング引出方向へ相対回転する。これにより、スライダ38は、スプール18(スプールコア20)と共にシャフト26の周囲を公転しながら、スプールコア20の凹溝24に沿って移動する。この際に、スライダ38は、屈曲孔44に挿通するコイル34を変形させながら(所謂、しごきながら)移動する。すなわち、スライダ38のシャフト26(スプール18)軸線方向移動によって、屈曲孔44に挿通するコイル34が屈曲孔44に摺接しながらコイル形状を解いて強制的に変形される。このコイル34の変形荷重が、スプール18のウエビング引出方向の回転に要する荷重として作用し、ウエビングの引き出しを所定量許容してエネルギーが吸収される。
【0021】
スライダ38がスプール18と共にシャフト26の周囲を公転しながら軸線方向へ移動し、図4に示す如くその移動路終端位置(送り螺子部32の端部)に達すると、それ以降はスライダ38の移動が阻止されるため、スプール18のシャフト26に対する相対回転すなわちスプール18のウエビング引出方向の回転が阻止され、スプール18のウエビング引出方向の回転が完全に阻止される。
【0022】
ここで、ウエビング巻取装置10では、スライダ38がスプール18と共にシャフト26の周囲を公転しながら軸線方向へ移動しその際にコイル34をしごいてエネルギーを吸収するという構成であるため、スライダ38の初期位置(すなわち、送り螺子部32の一端部)から移動終端位置(すなわち、送り螺子部32の他端部)までの間でウエビング引出方向のエネルギーを吸収することができ、従来に比べ大幅にエネルギー吸収量が増加する。例えば、スプール18が6〜7回転させて(ウエビングの引き出し量に換算すれば、1000mm程度引き出しながら)充分にエネルギーを吸収できる。
【0023】
また、スライダ38が送り螺子部32に沿って回転しながらコイル34をしごいてエネルギーを吸収するという構成であるため、換言すれば、コイル34の形状に倣ってスライダ38が移動する構成であるため、コイル34の変形荷重が比較的小さく、エネルギー吸収のための荷重を低減すると共に安定させることができる。
【0024】
さらに、ウエビング巻取装置10では、スライダ38やコイル34等がスプール18(スプールコア20)の内部に設けられた構成であるため、装置の体格が大きくなることがなく、小型化が可能である。
【0025】
このように、本実施の形態に係るウエビング巻取装置10では、ウエビングの引き出しを所定量許容してエネルギーを吸収するにあたって、荷重を安定化させると共にエネルギー吸収量も大きく設定することができ、また、小さな変形で安定荷重に到達させ、装置も小型化することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係るウエビング巻取装置は、ウエビングの引き出しを阻止するときに、ウエビングの引き出しを所定量許容してエネルギーを吸収するにあたって、荷重を安定化させると共にエネルギー吸収量も大きく設定することができ、また、小さな変形で安定荷重に到達させ、装置も小型化するという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置の構成を示す軸方向に沿った垂直断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置の構成を示す軸方向に沿った水平断面図である。
【図3】図1の3−3線矢視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置のスライダが移動した状態を示す図2に対応する水平断面図である。
【符号の説明】
10 ウエビング巻取装置
18 スプール
20 スプールコア
24 凹溝
26 シャフト
32 送り螺子部
34 コイル(コイル部材)
38 スライダ
40 凸片
42 螺子溝
44 屈曲孔

Claims (2)

  1. ウエビングが巻き取り引き出しされる筒状のスプールと、
    前記スプール内に同軸状に設けられ、スプールと相対回転可能で、かつ車両急減速時にはウエビング引出方向の回転が阻止されるシャフトと、
    前記シャフトの外周にコイル状に巻装され、一端部が前記シャフトに係止されると共に他端部が自由端とされるコイル部材と、
    前記スプールの内周とシャフトの外周との間に位置し、前記スプールのシャフトに対する相対回転に伴い前記スプールと共に軸線周りに一体回転しかつ軸線方向に沿って相対移動可能とされ、前記コイル部材の中間部が摺接可能に挿通する屈曲孔が形成され、通常時は、前記コイル部材を介して前記シャフトと一体に回転し、シャフトのウエビング引出方向の回転阻止時には、前記スプールに掛かるウエビング引張力によって、前記屈曲孔に挿通するコイル部材を変形させながら前記シャフトの軸線方向に沿って移動するスライダと、
    を備えたウエビング巻取装置。
  2. 前記シャフトに、前記スライダが螺合し前記スプールのシャフトに対する相対回転時には前記スライダを強制的に前記シャフトの軸線方向に沿って移動させる送り螺子部を設けた、
    ことを特徴とする請求項1記載のウエビング巻取装置。
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