JP3693732B2 - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエビングの引き出しを阻止するときに、ウエビングの引き出しを許容してエネルギを吸収することができるウエビング巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ウエビング巻取装置では、スプールのウエビング引出方向の回転が車両急減速時にロックされて、ウエビングの引き出しが阻止される。ウエビングの引き出しを阻止するときには、ウエビングの引き出しを所定量許容して、エネルギの吸収を図ることが行われている。
【0003】
例えば、スプールと、これと同軸な軸部材との間で、通常は、それらが一体に回転するが、車両急減速時に軸部材のウエビング引出方向の回転が阻止された状態では、スプールが、ウエビング引張力により、軸部材に対してウエビング引出方向へ回転し、このとき、スプールの回転が直線運動に変換されて、エネルギ吸収部材が引っ張られ、あるいは、圧縮され、スプールの所定量の回転が許容される。
【0004】
しかし、そのような装置は、構造が複雑である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、構造が簡単なウエビング巻取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の本発明のウエビング巻取装置は、
ウエビングが引き出し巻き取りされるスプールと、
前記スプールと同軸状とされるシャフトと、
前記シャフトのウエビング引出方向の回転を規制するロック手段と、
通常時は、スプールの回転を自由とし、シャフトのウエビング引出方向の回転規制時には、ウエビング引張力によってねじ切りを行ない、スプールをウエビング引出方向へ回転させるエネルギ吸収手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2の本発明のウエビング巻取装置は、
ウエビングが引き出し巻き取りされる筒状のスプールと、
前記スプール内に設けられ、スプールと同軸状とされるシャフトと、
前記シャフトのウエビング引出方向の回転を阻止するロック手段と、
前記スプールとシャフトとの間に設けられ、通常はスプールとシャフトとを一体に回転させ、シャフトのウエビング引出方向の回転阻止状態ではウエビング引張力によってねじ切りを行い、シャフトをスプールに対して軸方向へ相対的に移動させることを伴ってシャフトをスプールに対してウエビング引出方向へ回転させるエネルギ吸収手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項3の本発明のウエビング巻取装置は、
ウエビングが引き出し巻き取りされるスプールと、
前記スプールと同軸状とされ、スプールと一体に移動するシャフトと、
前記シャフトに設けられ、ロック爪を有するロックプレートと、
前記シャフトを支持するフレームに設けられ、ロック歯を有し、通常はロック爪がロック歯と離間してスプールの回転を自由とし、ロック爪がロック歯と噛合するとシャフトのウエビング引出方向の回転を阻止するロックギヤと、
前記ロックギヤとフレームとの間に設けられ、シャフトのウエビング引出方向の回転阻止状態ではウエビング引張力によってねじ切りを行い、ロックギヤをフレームに対して軸方向へ移動させることを伴ってロックギヤをフレームに対してウエビング引出方向へ回転させるエネルギ吸収手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項4の本発明のウエビング巻取装置は、
ウエビングが引き出し巻き取りされるスプールと、
前記スプールと同軸状とされ、スプールと一体に移動する第1シャフトと、
前記第1シャフトと同軸状とされる第2シャフトと、
前記第2シャフトのウエビング引出方向の回転を阻止するロック手段と、
前記第1シャフトと第2シャフトとの間に設けられ、通常は第1シャフトと第2シャフトとを一体に回転させ、シャフトのウエビング引出方向の回転阻止状態ではウエビング引張力によってねじ切りを行い、第1シャフトを第2シャフトに対して軸方向へ相対的に移動させることを伴って第1シャフトを第2シャフトに対してウエビング引出方向へ回転させるエネルギ吸収手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項5の本発明のウエビング巻取装置は、
ウエビングが引き出し巻き取り自在とされる筒状のスプールと、
スプール内に設けられ、スプールと同軸状とされるシャフトと、
前記スプールとシャフトとの間にそれらと同軸状とされて設けられ、スプールと一体に回転するとともに、スプールに対して軸方向へ移動可能な中間部材と、
前記シャフトのウエビング引出方向の回転を阻止するロック手段と、
前記シャフトと中間部材との間に設けられ、通常はシャフトと中間部材とを一体に回転させてシャフトとスプールとを一体に回転させ、シャフトのウエビング引出方向の回転阻止状態ではウエビング引張力によってねじ切りを行ない、中間部材をシャフトとスプールとに対して軸方向へ移動させることを伴って中間部材をスプールと共にシャフトに対してウエビング引出方向へ回転させるエネルギ吸収手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項6の本発明のウエビング巻取装置は、請求項2又は5の構成において、
下部が車体に支持されて取り付けられ、上部にシャフトを支持し、ウエビングがスプールから上方へ引っ張られると、ウエビング全引出時には、シャフトの軸方向と平行であって車体との支持点を通る軸線回りに回転力を受けるフレームと、
前記フレームに設けられるロック歯と、シャフトに設けられ、ロック歯と係合して、シャフトのウエビング引出方向の回転を阻止するロック爪と、で構成される前記ロック手段と、
前記フレームとシャフトとの間に介在し、フレームの回転を起こすに到らないウエビング引張力で破断してフレームに対してシャフトをこの軸方向と直角方向にスプールと共に移動させ、ロック爪をロック歯と係合させる破断手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項1の構成によれば、通常は、ウエビングの引き出し巻き取りが自由とされる。
【0013】
例えば、車両急減速時には、シャフトのウエビング引出方向の回転が規制される。このとき、ウエビング引張力によって、ねじ切りが行なわれて、スプールがウエビング引出方向へ回転し、ウエビングが引き出され、エネルギの吸収が果たされる。
【0014】
請求項2の構成によれば、通常は、スプールとシャフトとが一体に回転し、ウエビングの引き出し巻き取りが自由とされる。
【0015】
例えば、車両急減速時には、シャフトのウエビング引出方向の回転が阻止される。このとき、ウエビング引張力がスプールにウエビング引出方向の回転力を及ぼす。シャフトとスプールとの間では、その回転力によって、ねじ切りが行われて、シャフトが軸方向へ移動しながらスプールがウエビング引出方向へ回転し、ウエビングが引き出され、エネルギの吸収が果たされる。
【0016】
より具体的には、スプールとシャフトとの対応する一端部において、シャフトの外周に雄ねじが形成され、その雄ねじがスプールの内周に強制的に噛み込まれる構成が可能である。それによれば、スプールのウエビング引出方向への回転に伴い、シャフトの雄ねじがスプールの内周に雌ねじを切る。
【0017】
なお、シャフトの軸方向移動に伴ってシャフトとスプールとの間で当接してそれ以降のシャフトの軸方向移動を阻止するストッパ手段を設けることにより、スプールのウエビング引出方向の回転量を規制することが可能である。
【0018】
請求項3の構成によれば、通常は、ロック爪がロック歯と離間し、シャフトの回転、従ってスプールの回転が自由とされてウエビングの引き出し巻き取りが自由とされる。
【0019】
例えば、車両急減速時には、ロック爪がロック歯と噛合して、シャフトのロックギヤに対するウエビング引出方向の回転が阻止される。このとき、ウエビング引張力がスプール、シャフト、ロックプレートを介してロックギヤにウエビング引出方向の回転力を及ぼす。ロックギヤとフレームとの間では、その回転力によって、ねじ切りが行なわれて、ロックギヤが軸方向へ移動しながらウエビング引出方向へ回転し、ウエビングが引き出され、エネルギの吸収が果たされる。
【0020】
より具体的には、ロックギヤの外周に雄ねじが形成され、フレームに凹部が形成され、ロックギヤの雄ねじがフレームの凹部内周に強制的に噛み込まれる構成が可能である。それによれば、ロックギヤのウエビング引出方向への回転に伴い、ロックギヤの雄ねじがフレームの凹部内周に雌ねじを切る。
【0021】
また、ロックギヤのウエビング引出方向への回転に伴い、シャフト、スプール、ロックプレートがロックギヤと一体に軸方向へ移動する構成が可能である。
【0022】
ロックギヤの軸方向の移動の向きは、ねじ切りの向きを逆とすることにより、軸方向左右いずれの側にも可能である。ただ、ウエビング引張力に対抗するための強化対策上は、軸受け接触面が大きくなる向きにシャフトが移動するのが好ましい。
【0023】
なお、ロックギヤの軸方向移動に伴ってロックギヤとフレームとの間で当接してそれ以降のロックギヤの軸方向移動を阻止するストッパ手段を設けることにより、スプールのウエビング引出方向の回転量を規制することが可能である。
【0024】
請求項4の構成によれば、通常は、第1シャフトと第2シャフトとが一体に回転し、スプールの回転が自由であり、ウエビングの引き出し巻き取りが自由である。
【0025】
例えば、車両急減速時には、第2シャフトのウエビング引出方向の回転が阻止される。このとき、ウエビング引張力がスプールを介して第1シャフトにウエビング引出方向の回転力を及ぼす。第1シャフトと第2シャフトとの間では、その回転力によって、ねじ切りが行われて、第2シャフトが軸方向へ移動しながら第1シャフトがウエビング引出方向へ回転し、ウエビングが引き出され、エネルギの吸収が果たされる。
【0026】
より具体的には、第1シャフトと第2シャフトとが軸方向で対向して両者間の対向端部において、第2シャフトには、外周に雄ねじが形成され、第1シャフトには凹部が形成され、第2シャフトの雄ねじが第1シャフトの凹部内周に強制的に噛み込まれる構成が可能である。それによれば、第1シャフトのウエビング引出方向への回転に伴い、第2シャフトの雄ねじが第1シャフトの凹部内周に雌ねじを切る。
【0027】
第1シャフトは軸方向に移動しないので、第1シャフトについては軸受け部における軸方向の滑りが発生しない。
【0028】
なお、第2シャフトの軸方向移動に伴って第1シャフトと第2シャフトとの間で当接してそれ以降の第2シャフトの軸方向移動を阻止するストッパ手段を設けることにより、スプールのウエビング引出方向の回転量を規制することが可能である。
【0029】
請求項5の構成によれば、通常はシャフトと中間部材とが一体に回転してシャフトとスプールとが一体に回転し、ウエビングの引き出し巻き取りが自由とされる。
【0030】
例えば、車両急減速時には、シャフトのウエビング引出方向の回転が阻止される。このとき、ウエビング引張力がスプールを介して中間部材にウエビング引出方向の回転力を及ぼす。中間部材とシャフトとの間では、その回転力によって、ねじ切りが行われて、中間部材は、軸方向へ移動しながらウエビング引出方向へ回転し、ウエビングが引き出され、エネルギの吸収が果たされる。
【0031】
より具体的には、シャフトと中間部材との一方の対応端部において、シャフトには、外周に雄ねじが形成され、シャフトの雄ねじが中間部材の内周に強制的に噛み込まれる構成が可能である。それによれば、中間部材のウエビング引出方向への回転に伴い、シャフトの雄ねじが中間部材の内周に雌ねじを切る。
【0032】
シャフトは軸方向に移動しないので、軸受け部における軸方向の滑りが発生しない。
【0033】
なお、中間部材の軸方向移動に伴って中間部材とシャフトとの間で当接してそれ以降の中間部材の軸方向移動を阻止するストッパ手段を設けることにより、スプールのウエビング引出方向の回転量を規制することが可能である。
【0034】
以上のいずれの請求項の構成についても、ウエビングの引き出しを阻止するときに、ウエビングの引き出しを許容してエネルギを吸収するにあたって、ねじ切り力をスプールのウエビング引出方向の回転に要する荷重となし、装置の構造が簡単となる。
【0035】
さて、スプールの筒内にこれと同軸状に相対回転可能なシャフトが設けられる構成によれば、ウエビングのスプールへの止め部が、スプールの肉厚中においてその止め部のスペースを確保する上で、スプールの軸線上から外れた位置となる場合、ウエビング全引出時に、ウエビングが上方へ引っ張られると、ウエビングがスプールの外周面を介してくの字型に屈曲されて、スプールにはその屈曲点において、ウエビング引張力に基づき荷重F1が及ぶ。
【0036】
また、ウエビングの引張力によってフレームが、これの車体との支持点を通る軸線回りに回転力を受ける。
【0037】
スプールがフレームに対して回転自由のままであると、フレームがウエビング引張力と均衡すべく回転したとき、スプールは、フレームと相対回転して姿勢が維持され、ウエビングがスプールの外周面を介してくの字型に屈曲されたままとされ、スプールにはその屈曲点において、ウエビング引張力に基づき荷重F1が作用し続ける。
【0038】
請求項6の構成では、フレームが回転に到らないウエビング引張力によって、シャフトが、この軸線方向と直角の方向(半径方向)へフレームに対して移動し、シャフトのウエビング引出方向の回転が阻止される。ウエビング引張力が上昇してフレームがウエビング引張力と均衡すべく回転したとき、シャフト及びスプールは、フレームと相対回転せず、フレームと一体に姿勢を変える。従って、フレームの回転前にはウエビングがスプールの外周面を介してくの字型に屈曲されていたのに、フレームの回転後には、スプールがフレームに対して相対回転しない限り、ウエビングがスプールの外周面を介して真直とされる。ウエビングがスプールの外周面を介してくの字型に屈曲されることに起因してウエビング引張力に基づきスプールに及ぶ荷重F1はなくなる。
【0039】
ここで、ウエビング引張力に基づきスプールにこの軸線回りに及ぼされる回転モーメントは、スプールのシャフトに対するウエビング引出方向の回転に要するねじ切り荷重に基づきスプールにこの軸線回りに及ぼされる回転モーメントで対抗される。この対抗する限りにおいて、スプールは、ウエビングを、スプールの外周面を介してくの字型に屈曲させることなく真直とさせる位置を保持することができ、ウエビング引張力に基づくスプールに掛かる荷重F1はないか、あるいは軽減され、スプールについては適度な強度で足りる。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置を図1乃至図5に基づき説明する。図中、車両前方を矢印FRで、車両幅方向を矢印Wで、車両上方を矢印UPでそれぞれ示す。
【0041】
図1及び図2に示すように、フレーム10が、車両前後方向で対向する一対の脚片12、14と、脚片12、14間の背片16とを有してコ字型に形成されている。背片16が下方に延出されてそこが車体18にボルト止めされて支持(支持点を20で図示する)され、フレーム10が取り付けられる。
【0042】
脚片12、14間には、軸方向が脚片12、14の対向方向とされたスプール22が設けられ、スプール22には、ウエビング24の一端が係止され、スプール22の回転により、ウエビング24がスプール22に対して引き出し巻き取り自在となる。ウエビング24の引出方向を矢印Aで図示する。図5に示すように、ウエビング24の一端部は、スプール22に形成されたウエビング係止溝孔26内にこの一方から挿入され、ウエビング係止溝孔26内の他方に設けたウエビング止め軸(止め部)28を包囲して折り返されて、重合され、ウエビング24の抜け止めが果たされている。
【0043】
スプール22は筒状とされ、筒内には、スプール22と同軸状にシャフト30が設けられる。シャフト30は、この両端部でスプール30を支持し、シャフト30の両端部は、脚片12、14に形成された開口32、34内にアダプタ36、38を介して支持され、シャフト30が回転自在とされる。シャフト30の一端部には、Vギヤ42が嵌合され、Vギヤ42はシャフト30と相対回転自在とされる。シャフト30には、一対のロックプレート44が半径方向で対向して嵌合される。ロックプレート44とVギヤ42との間には、ピン45とピン溝46とが形成され、ピン45がピン溝46内に係合することにより、Vギヤ42のシャフト30に対するウエビング引出方向の相対回転により、図3に示すように、ロックプレート44が拡径方向に移動可能となる。
【0044】
ロックプレート44の外端には、ロック爪66が形成され、ロック爪66と対向して、脚片12の開口32の外側には、脚片12に、内歯とされたロック歯64が形成されている。ロックプレート44の拡径方向の移動によりロック爪66が離間状態からロック歯64と噛合し、シャフト30のウエビング引出方向の回転が阻止される。ロック爪66とロック歯64とはロック手段を構成する。
【0045】
シャフトの一端部の先端には、押さえプレート48が嵌合され、押さえプレート48はシャフト30と一体に回転する。押さえプレート48とVギヤ42との間には、捩じりコイルスプリング50が嵌合され、捩じりコイルスプリング50の一端52がVギヤ42に係止され、他端54が押さえプレート48に係止される。捩じりコイルスプリング50は、Vギヤ42をシャフト30と一体に回転させるべく付勢する。
【0046】
Vギヤ42の外周には外歯とされたV歯56が形成され、V歯56と対向して、Vギヤ42の下方には、脚片12に加速度センサ58が設けられる。加速度センサ58では、慣性ボール60が車両急減速に伴い加速度を受けて車両前方へ慣性移動すると、Vパウル62が、図2の実線位置から鎖線位置へ回動してVギヤ42のV歯56と噛合し、Vギヤ42のウエビング引出方向の回転が阻止される。
【0047】
シャフト30の他端部は、脚片14外へ突出して、その突出端部には、図示を省略するゼンマイばねが設けられ、ゼンマイばねは、シャフト30をウエビン巻取方向に回転付勢する。
【0048】
ここで、図1に示すように、シャフト30とスプール22とについて、それら一端部(脚片12側の端部)では、シャフト30の外径とスプール22の内径とが共に大径とされ、それぞれ段差70、72が形成される。シャフト30の大径部は、スプール22の大径部内に少し入り込むように位置され、シャフト30の段差70とスプール22の段差72とが離間して対向される。
【0049】
シャフト30の大径部の外周に雄ねじ74が形成され、雄ねじ74の外径は、スプール22の大径部の内径より大きくされ、雄ねじ74がスプール22の大径部の内周76に強制的に噛み込まれている。スプール22の大径部の内周76には雌ねじは形成されていない。
【0050】
シャフト30の大径部の雄ねじ74と、それに対応するスプール22の大径部の内周76とが、エネルギ吸収手段を構成する。
【0051】
上記構成によれば、通常は、スプール22とシャフト30とが一体に回転し、ウエビング24の引き出し巻き取りが自由とされる。
【0052】
車両急減速時には、シャフト30のウエビング引出方向の回転が阻止される。シャフト30のウエビング引出方向の回転が阻止された状態ではウエビング引張力がスプール22にシャフト30に対してウエビング引出方向の回転力を与える。シャフト30とスプール22との間では、その回転力によって、シャフト30の大径部の雄ねじ74がスプール22の大径部の内周76に雌ねじを切るべく、シャフト30がスプール22に対して軸方向へ移動しながら、スプール22がシャフト30に対してウエビング引出方向へ回転し、ウエビング24が引き出され、エネルギの吸収が果たされる。
【0053】
なお、シャフト30は、ロックプレート44に対して軸方向へ移動する。
図4に示すように、シャフト30の軸方向の移動に伴いシャフト30の段差70とスプール22の段差72とが当接すると、シャフト30はそれ以降の軸方向の移動が阻止される。これは、スプールのウエビング引出方向の回転量を規制するストッパ手段を構成する。
【0054】
シャフト30の軸方向の移動の向きは、シャフト30の他端部がアダプタ38の奥へ入り込んで軸受け接触面積を増す向きとされる。ウエビング引張力に対抗するための強化対策上、軸受け接触面が大きくなる向きにシャフト30が移動すことは、効果的である。
【0055】
次に、第2の実施の形態を図6乃至図8に基づき説明する。
本実施の形態では、図6に示すように、ロック歯64を有するロックギヤ100とフレーム10とが別個とされる。ロックギヤ100は外周に雄ねじ102が形成され、フレーム10の脚片12には、開口部(凹部)104が形成され、開口部104内に雄ねじ102が少し入り込むようにされる。ロックギヤ100の雄ねじ102の外径は、脚片12の開口部104の内径より大きくされ、開口部104の内周に、ロックギヤ100が強制的に噛み込まれている。開口部104の内周には、雌ねじは形成されていない。なお、ロックギヤ100に、開口106が形成され、開口106内には、シャフト30とスプール22との間に介在するアダプタ108を介してシャフト30が貫通支持される。
【0056】
図8に示すように、シャフト30とスプール22との間には、軸方向と直角の方向に、キーピン110が上記アダプタ108を貫通するとともにシャフト30とスプール22とを貫通して設けられ、シャフト30とスプール22とが一体に移動可能(一体に回転し、また、一体に軸方向に移動する)となっている。
【0057】
なお、図8に示すように、ウエビング24の一端部は、スプール22に形成されたウエビング係止溝孔26内にこの一方から挿入され、シャフト30に形成された貫通孔31を経て、ウエビング係止溝孔26内の他方に設けたウエビング止め軸(止め部)28を包囲して折り返されて貫通孔31を戻るようにして、重合され、ウエビング24の抜け止めが果たされている。
【0058】
上記構成によれば、通常は、ロック爪66がロック歯64と離間してシャフト30の回転、従って、スプール22の回転が自由とされてウエビング24の引き出し巻き取りが自由とされる。
【0059】
車両急減速時には、ロック爪66がロック歯64と係合して、シャフト30のロックギヤ100に対するウエビング引出方向の回転が阻止される。このとき、ウエビング引張力が、スプール22、シャフト30、ロックプレート44を介してロックギヤ100にウエビング引出方向の回転力を及ぼし、ロックギヤ100とフレーム10の脚片12との間では、その回転力によって、雄ねじ102が開口部104の内周をねじ切りすべく、ロックギヤ100が、フレーム10に対して軸方向へ移動(図6の位置から図7の位置へ、図6、図7において右側へ移動)するとともにフレーム10に対してウエビング引出方向へ回転する。図7に示すように、シャフト30、スプール22も、更には、Vギヤ44、押さえプレート48もロックギヤ100と一体に軸方向へ移動する。
【0060】
なお、図7に示すように、ロックギヤ100の外周に突出形成された突出片112をロックギヤ100の軸方向移動に伴ってフレーム10の脚片12に当接させ、それ以降のロックギヤ100の軸方向移動を阻止するストッパ手段を設ければ、スプール22のウエビング引出方向の回転量を規制することが可能である。
【0061】
他の構成、作用効果は上記第1の実施の形態と同様である。
次に、第3の実施の形態を図9及び図10に基づき説明する。
【0062】
本実施の形態では、ロックギヤ100によるねじ切りの向きが、上記第2の実施の形態と逆向きとされ、従って、ねじ切りを行ったとき、ロックギヤ100は、図9の位置から図10の位置へと、図9、図10において左側へ軸方向へ移動する。
【0063】
他の構成、作用効果は第2の実施の形態と同様である。
なお、上記第2、第3の実施の形態のように、ロックギヤ100の軸方向の移動の向きは、ねじ切りの向きを逆とすることにより、軸方向左右いずれの側にも可能である。ただ、第2の実施の形態のように、ロックギヤ100の軸方向の移動の向きを、ロックギヤ100と共に軸方向へ移動するシャフト30の他端部がアダプタ38の奥へ入り込んで軸受け接触面積を増す向き(図6、図7において右側)とするのが、ウエビング引張力に対抗するための強化対策上、好ましい。
【0064】
次に、第4の実施の形態を図11乃至図13に基づき説明する。
本実施の形態では、図11に示すように、第1シャフト150の各端部がフレーム10の脚片12、14に支持され、第1シャフト150の一端部(脚片12側の端部)には、凹部152が形成され、凹部152内に、第2シャフト154が少し入り込むようにして配置される。第2シャフト154は、第1シャフト150と同軸状とされる。第1シャフト150の凹部152と対向する第2シャフト154の端部には、外周に雄ねじ156が形成され、その雄ねじ156が第1シャフト150の凹部152の内周158に強制的に噛み込まれる。
【0065】
図13に示すように、第1シャフト150とスプール22との間には、軸方向と直角の方向に、キーピン160が貫通して設けられ、第1シャフト150とスプール22とが一体に移動可能(一体に回転し、また、一体に軸方向に移動する)となっている。また、図13に示すように、上記第2の実施の形態と同様に、ウエビング24の一端部のスプール22への係止にあたっては、その一端部がシャフト30に形成された貫通孔31を経る。
【0066】
第2シャフト154に、ロックプレート44が設けられ、ロックプレート44のロック爪66が、フレーム10の脚片12に設けられたロック歯64と係合し、第2シャフト154のウエビング引出方向の回転が阻止される。
【0067】
上記構成によれば、通常は、第1シャフト150と第2シャフト154とが一体に回転し、スプール22の回転が自由であり、ウエビング24の引き出し巻き取りが自由である。
【0068】
車両急減速時には、第1シャフト150のウエビング引出方向の回転が阻止される。このとき、ウエビング引張力が、スプール22を介して第1シャフト150にウエビング引出方向の回転力を及ぼす。第1シャフト150と第2シャフト154との間では、その回転力によって、第2シャフト154の雄ねじ156が第1シャフト150の凹部152の内周158に雌ねじを切るべく、第2シャフト154が第1シャフト150に対して軸方向へ移動(図11の位置から図12の位置へ、図11、図12において右側へ移動)しながら、第1シャフト150が第2シャフト154に対してウエビング引出方向へ回転し、ウエビング24が引き出され、エネルギの吸収が果たされる。
【0069】
なお、第2シャフト154が軸方向に移動し、第1シャフト150は軸方向に移動しない。従って、第1シャフト150については軸受け部(アダプアタ36、38)における軸方向の滑りが発生しない。
【0070】
また、第2シャフト154の軸方向の移動に伴い第2シャフト150の移動方向前方側の端面160が、第1シャフト150の凹部152の凹底162と当接し、それ以降の第2シャフト154の軸方向移動を阻止するストッパ手段を設ければ、スプール22のウエビング引出方向の回転量を規制することが可能である。
【0071】
他の構成、作用効果は第1の実施の形態と同様である。
次に、第5の実施の形態を図14乃至図16に基づき説明する。
【0072】
本実施の形態では、スプール22とシャフト30との間に中間筒(中間部材)200が介在される。シャフト30の一端部(脚片12側の端部)は外周が大径とされ、これに対応する中間筒200の端部は内周が大径とされ、それぞれ段差212、214が形成される。シャフト30の大径部が、中間筒200の大径部内に少し入り込むように配置され、シャフト30の段差212と中間筒200の段差214とが離間して対向される。シャフト30の大径部の外周には雄ねじ202が形成され、その雄ねじ202が中間筒200の大径部の内周204に強制的に噛み込まれている。
【0073】
図16に示すように、中間筒200の外周にはキー溝206が形成され、スプール22の内周には半円溝208が形成され、キー溝206と半円溝208との間に、軸方向と直角の方向に延びるキー210が介在される。キー210は、中間筒200とスプール22との間の回転を阻止する。また、キー溝206は、軸方向に長尺とされ、キー210は、キー溝206内をこの長手方向に一端から他端に向けて相対的に移動することにより、中間筒200がスプール22に対して軸方向へ移動することができる。
【0074】
但し、キー溝206について、キー210の相対移動方向前方側の部分は、キー210が相対移動するには、寸法が不足する深さとされ、中間筒200がスプール22に対して軸方向へ移動するには、キー210がキー溝210を変形してキー溝210の底を深くしながら相対移動する必要がある。その変形力の限りにおいて、中間筒200のスプール22に対する軸方向の移動が阻止されている。
【0075】
上記構成によれば、通常は、シャフト30と中間筒200とが一体に回転してシャフト30とスプール22とが一体に回転し、ウエビング24の引き出し巻き取りが自由とされる。
【0076】
車両急減速時には、シャフト30のウエビング引出方向の回転が阻止される。このとき、ウエビング引張力が、スプール22を介して中間筒200にウエビング引出方向の回転力を及ぼす。中間筒200とシャフト30との間では、その回転力によって、シャフト30の雄ねじ202が中間筒200の内周204に雌ねじを切るべく、中間筒200が、シャフト30に対して軸方向へ移動(図14の位置から図15の位置へ、図14 、図15において左側へ移動)しながら、シャフト30に対してウエビング引出方向へ回転する。中間筒200が、シャフト30に対して軸方向へ移動する際、キー210がキー溝210を変形してキー溝210の底を深くしながら相対移動できるように、その変形力に対応する荷重が中間筒200に作用する。スプール22が中間筒200と共に回転し、ウエビング24が引き出され、エネルギの吸収が果たされる。
【0077】
中間筒200が軸方向へ移動し、シャフト30は軸方向に移動せず、軸受け部(アダプタ36、38)におけるシャフト30の軸方向の滑りは発生しない。
【0078】
また、中間筒200の軸方向の移動に伴い中間筒200の段差212を、シャフト300の段差214と当接させ、それ以降の中間筒200の軸方向移動を阻止するストッパ手段を設ければ、スプール22のウエビング引出方向の回転量を規制することが可能である。
【0079】
他の構成、作用効果は第1の実施の形態と同様である。
以上のいずれの実施の形態についても、ウエビングの引き出しを阻止するときに、ウエビングの引き出しを許容してエネルギを吸収するにあたって、ねじ切り力をスプールのウエビング引出方向の回転に要する荷重となし、装置の構造が簡単となる。
【0080】
次に、第6の実施の形態を図18及び図19に基づき説明する。
本実施の形態では、ウエビング24が全引出状態で上方へ引っ張られたときに、シャフト30をフレーム10の脚片12の開口32に支持するアダプタ(支持手段、図1を参照)36が破断するようになっている。その破断によって、シャフト30がスプール22と共に軸線方向と直角の方向(半径方向)に上方へ移動する。シャフト30の移動に伴い、ロックプレート44も同方向へ移動し、ロック爪66がロック歯64と噛合して(図18に示す)、シャフト30のウエビング引出方向の回転が阻止される状態となり、従って、シャフト30はフレーム10に対する相対回転が阻止される。
【0081】
ウエビング24が全引出状態で引っ張られると、ウエビング引張力によって、フレーム10は、シャフト30、スプール22の軸線と平行で、車体18との支持点20を通る線回りに回転力を受ける。フレーム10が回転に到らない時点で、アダブタ36が破断するようにされる。
【0082】
ここで、スプール22の筒内にこれと同軸状に相対回転可能なシャフト30が設けられる構成によれば、ウエビング24のスプール22への止め部28が、スプール22の肉厚中においてその止め部28のスペースを確保する上で、スプール22の軸線上から外れた位置となる場合、図17にフレーム10の背片16が垂直である通常のフレーム10の姿勢で示すように、ウエビング全引出時に、ウエビング24が上方へ引っ張られると、ウエビング24がスプール22の外周面を介してくの字型に屈曲されて、スプール22にはその屈曲点において、ウエビング引張力に基づき荷重F1が及ぶ。
【0083】
スプール22(シャフト30と共に)がフレーム10に対して回転自由のままであると、フレーム10がウエビング引張力と均衡すべく回転したとき(図17にフレーム10の背片16が垂直から傾いたフレーム10の姿勢として示す)、スプール22は、フレーム10と相対回転して姿勢が維持され、ウエビング24がスプール22の外周面を介してくの字型に屈曲されたままとされ、スプール22にはその屈曲点において、ウエビング引張力に基づき荷重F1が作用し続ける。
【0084】
本実施の形態では、フレーム10が回転に到らないウエビング引張力によって、シャフト30が、この軸線方向と直角の方向(半径方向)へフレーム10に対して移動し、シャフト30のウエビング引出方向の回転が阻止される。ウエビング引張力が上昇してフレーム10がウエビング引張力と均衡すべく回転したとき、シャフト30及びスプール22は、フレーム10と相対回転せず、フレーム10と一体に姿勢を変える。従って、フレーム10の回転前にはウエビング24がスプール22の外周面を介してくの字型に屈曲されていた(図19にフレーム10の背片16が垂直である通常のフレーム10の姿勢で示す)のに、フレーム10の回転後(図19にフレーム10の背片16が垂直から傾いたフレーム10の姿勢として示す)には、スプール22がフレーム10に対して相対回転しない限り、ウエビング24がスプール22の外周面を介して真直とされる。ウエビング24がスプール22の外周面を介してくの字型に屈曲されることに起因してウエビング引張力に基づきスプール22に及ぶ荷重F1はなくなる。
ここで、ウエビング引張力F2に基づきスプール22にこの軸線回りに及ぼされる回転モーメントM1は、スプール22のシャフト30に対するウエビング引出方向の回転に要するねじ切り力に基づきスプール22にこの軸線回りに及ぼされる回転モーメントM2で対抗される。この対抗する限りにおいて、スプール22は、ウエビング24を、スプール22の外周面を介してくの字型に屈曲させることなく真直とさせる位置を保持することができ、ウエビング引張力に基づくスプールに掛かる荷重F1はないか、あるいは軽減され、スプール22については適度な強度で足りる。
【0085】
他の構成、作用効果は、第1の実施の形態と同様である。
第6の実施の形態は、第5の実施の形態についても適用可能である。
【0086】
【発明の効果】
本発明のウエビング巻取装置によれば、構造が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るウエビング巻取装置を軸方向に沿って見た図である。
【図2】図1の2−2線矢視図である。
【図3】ロック作動状態を示す図2に対応する図である。
【図4】エネルギ吸収状態を示し、図1に対応する図である。
【図5】図1の5−5線矢視図である。
【図6】第2の実施の形態に係るウエビング巻取装置を軸方向に沿って見た図である。
【図7】エネルギ吸収状態を示し、図6に対応する図である。
【図8】図6の8−8線矢視図である。
【図9】第3の実施の形態に係るウエビング巻取装置を軸方向に沿って見た図である。
【図10】エネルギ吸収状態を示し、図9に対応する図である。
【図11】第4の実施の形態に係るウエビング巻取装置を軸方向に沿って見た図である。
【図12】エネルギ吸収状態を示し、図11に対応する図である。
【図13】図11の13−13線矢視図である。
【図14】第5の実施の形態に係るウエビング巻取装置を軸方向に沿って見た図である。
【図15】エネルギ吸収状態を示し、図14に対応する図である。
【図16】図14の16−16線矢視図である。
【図17】ウエビング全引出状態をフレームとの関係で示し、シャフトの軸方向から見た図である。
【図18】第6の実施の形態に係るウエビング巻取装置において、シャフトのこの半径方向の移動によるシャフトのロック状態を示す、図3に対応する図である。
【図19】第6の実施の形態に係るウエビング巻取装置において、図17に対応する図である。
【符号の説明】
10 フレーム
18 車体
20 支持点
22 スプール
24 ウエビング
30 シャフト
34 アダプタ(破断手段)
44 ロックプレートと、
64 ロック歯(ロック手段)
66 ロック爪(ロック手段)
74 シャフトの雄ねじ(エネルギ吸収手段)
76 スプールの内周(エネルギ吸収手段)
100 ロックギヤ
102 ロックギヤの雄ねじ(エネルギ吸収手段)
104 フレームの脚片の開口部(エネルギ吸収手段)
150 第1シャフト
154 第2シャフト
156 第2シャフトの雄ねじ(エネルギ吸収手段)
158 第1シャフトの内周(エネルギ吸収手段)
200 中間筒(中間部材)
202 シャフトの雄ねじ(エネルギ吸収手段)
204 中間筒の内周(エネルギ吸収手段)

Claims (6)

  1. ウエビングが引き出し巻き取りされるスプールと、
    前記スプールと同軸状とされるシャフトと、
    前記シャフトのウエビング引出方向の回転を規制するロック手段と、
    通常時は、スプールの回転を自由とし、シャフトのウエビング引出方向の回転規制時には、ウエビング引張力によってねじ切りを行なってスプールをウエビング引出方向へ回転させるエネルギ吸収手段と、
    を備えたことを特徴とするウエビング巻取装置。
  2. ウエビングが引き出し巻き取りされる筒状のスプールと、
    前記スプール内に設けられ、スプールと同軸状とされるシャフトと、
    前記シャフトのウエビング引出方向の回転を阻止するロック手段と、
    前記スプールとシャフトとの間に設けられ、通常はスプールとシャフトとを一体に回転させ、シャフトのウエビング引出方向の回転阻止状態では、ウエビング引張力によって、ねじ切りを行って、シャフトを軸方向へ移動させながらスプールをウエビング引出方向へ回転させるエネルギ吸収手段と、
    を備えたことを特徴とするウエビング巻取装置。
  3. ウエビングが引き出し巻き取りされるスプールと、
    前記スプールと同軸状とされ、スプールと一体に移動するシャフトと、
    前記シャフトを支持するフレームに設けられ、ロック歯を有するロックギヤと、
    前記シャフトに設けられ、ロック爪を有し、通常は、ロック爪がロック歯と離間してシャフトの回転を自由とし、ロック爪がロック歯と係合するとシャフトのロックギヤに対するウエビング引出方向の回転を阻止するロックプレートと、
    前記ロックギヤとフレームとの間に設けられ、シャフトのロックギヤに対するウエビング引出方向の回転阻止状態では、ウエビング引張力によって、ねじ切りを行って、ロックギヤを、軸方向へ移動させながらウエビング引出方向へ回転させるエネルギ吸収手段と、
    を備えたことを特徴とするウエビング巻取装置。
  4. ウエビングが引き出し巻き取りされるスプールと、
    前記スプールと同軸状とされ、スプールと一体に移動する第1シャフトと、
    前記第1シャフトと同軸状とされる第2シャフトと、
    前記第2シャフトのウエビング引出方向の回転を阻止するロック手段と、
    前記第1シャフトと第2シャフトとの間に設けられ、通常は第1シャフトと第2シャフトとを一体に回転させ、第2シャフトのウエビング引出方向の回転阻止状態では、ウエビング引張力によって、ねじ切りを行って、第2シャフトを軸方向へ移動させながら第1シャフトをウエビング引出方向へ回転させるエネルギ吸収手段と、
    を備えたことを特徴とするウエビング巻取装置。
  5. ウエビングが引き出し巻き取り自在とされる筒状のスプールと、
    スプール内に設けられ、スプールと同軸状とされるシャフトと、
    前記スプールとシャフトとの間にそれらと同軸状とされて設けられ、スプールと一体に回転するとともに、スプールに対して軸方向へ移動可能な中間部材と、
    前記シャフトのウエビング引出方向の回転を阻止するロック手段と、
    前記シャフトと中間部材との間に設けられ、通常はシャフトと中間部材とを一体に回転させ、シャフトのウエビング引出方向の回転阻止状態では、ウエビング引張力によって、ねじ切りを行なって、中間部材を、軸方向へ移動させながらウエビング引出方向へ回転させるエネルギ吸収手段と、
    を備えたことを特徴とするウエビング巻取装置。
  6. 下部が車体に支持されて取り付けられ、上部にシャフトを支持し、ウエビングがスプールから上方へ引っ張られると、ウエビング全引出時には、シャフトの軸方向と平行であって車体との支持点を通る軸線回りに回転力を受けるフレームと、
    前記フレームに設けられるロック歯と、シャフトに設けられ、ロック歯と係合して、シャフトのウエビング引出方向の回転を阻止するロック爪と、で構成される前記ロック手段と、
    前記フレームとシャフトとの間に介在し、フレームの回転を起こすに到らないウエビング引張力で破断してフレームに対してシャフトをこの軸方向と直角方向にスプールと共に移動させ、ロック爪をロック歯と係合させる破断手段と、
    を備えた請求項2又は5に記載のウエビング巻取装置。
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