JP4694074B2 - シュープレスユニットおよびシュープレスユニットからオイルを排出する方法 - Google Patents

シュープレスユニットおよびシュープレスユニットからオイルを排出する方法 Download PDF

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Description

【0001】
〔技術分野〕
本発明は、ビームと、押圧ユニットによって移動可能にビームに配置され且つ押圧面を有するシューエレメントと、入口開口を有し、移動可能なシューエレメントのところに設けられ且つシューエレメントと共にユニットとして移動できるようにシューエレメントに固定されたオイル排出装置と、シューエレメントと相互作用する可撓性ベルトと、を有するシュープレスユニットからのオイルの排出方法であって、作動中、押圧面とベルトとの間を潤滑するためのオイルを供給し、運動エネルギーをもった余分なオイルを押圧面の上流縁領域から押出し、余分なオイルをオイル排出装置によってシュープレスユニットから排出するオイル排出方法に関する。
【0002】
本発明はまた、シュープレスユニットの装置に関する。
【0003】
〔技術の状態〕
従来技術によれば、シュープレスユニット用の装置は、米国特許第 5,084,137号を通じて知られている。シュープレスユニットは、ビームと、押圧ユニットによって移動可能にビームに配置され且つ押圧面を有するシューエレメントと、シューエレメントと相互作用する可撓性ベルトとを有している。ベルトとシューとの間の摩擦を軽減し、かくして、熱の発生を減少させるために、作動中、押圧面とベルトとの間を潤滑し且つ冷却するオイルが供給される。オイルは、余分に供給され、余分なオイルは、押圧面の上流縁領域(ベルト進入側)から押出される。次いで、余分なオイルは、オイル排出装置によってシュープレスユニットから排出される。米国特許第 5,084,137号によれば、オイル排出装置への入口開口は、シューエレメントの一部分をなす下側エレメントに一体に構成されている。従って、オイル排出装置は、シューと一緒に移動する。
【0004】
米国特許第 5,084,137号のオイル排出装置の欠点は、押圧面の縁領域とベルトとの間に形成されている収斂帯域から余分なオイルが押出される作動中に生じ且つオイルで直接濡れる領域の外側の領域に入口開口が配置されているので、入口開口が、押出されるオイルに存在する利用可能な運動エネルギーを利用することができないように配置されていることにある。更なる欠点は、オイル排出装置は、オイルが種々の方向に流れることを防止するいかなる手段も有しておらず、既知のオイル排出装置がオイルをシュープレスユニット内に蓄積させていることにある。これにより、シュープレス内に蓄積しているオイルが空気と混合されるようになり、オイルの排出をいっそう困難にし、オイルの再使用の前、オイルから空気を分離する特別な処置を引続いて講じなければならない。加えて、既知のオイル排出装置であれば、余分なオイルが排出される前、好ましくない熱の放出が押出される余分なオイルから起こり、それにより、シュープレスユニットの中で、望ましくない温度上昇が起こる。作動の経済性の観点からも、シュープレスユニット内にオイルの蓄積があることは、動力入力を増大させることを要求するので、不利である。
【0005】
最後に、既知の設計は、一体にされた排出装置を、高価な処理方法によってシュープレスエレメントのユニットの一部品から作らなければならないので、コストを増大させる。
【0006】
〔発明の概要〕
本発明の目的は、上述した不利益の少なくともいくつかをなくす、或いは、減少させることにあり、この目的は、ビームと、押圧ユニットによって移動可能にビームに配置され且つ押圧面を有するシューエレメントと、入口開口を有し、移動可能にシューエレメントの上に設けられ且つシューエレメントと共にユニットとして移動できるようにシューエレメントに固定されたオイル排出装置と、シューエレメントと相互作用する可撓性ベルトと、を有するシュープレスユニットからのオイル排出方法であって、作動中、押圧面とベルトとの間を潤滑するためのオイルを供給し、運動エネルギーをもった余分なオイルを押圧面の上流縁領域から押出し、余分なオイルをオイル排出装置によってシュープレスユニットから排出するオイル排出方法において、入口開口は、余分なオイルの大部分が、そのオイルに本質的に維持されている運動エネルギーによって入口開口に入るようにシューエレメントに対して配置されていることを特徴とするオイル排出方法によって達成される。
【0007】
本発明は、多くの利点を提供する。第1には、オイル排出装置の位置決め及び構成は、押出されたオイルの運動エネルギーの大部分を余分なオイルの排出に利用できることを意味している。更に、高温のオイルの大部分が、その熱をシュープレスユニットの内部に放出する時間を有することなしに排出されるので、本発明は、シュープレスユニットの温度が低温レベルに保たれることを可能にする。更に、余分なオイルがシュープレスユニットの内部に蓄積しないか、或いは、蓄積してもごく僅かな量に過ぎないので、効率的な排出により、シュープレスユニットの作動のためのエネルギー消費を軽減する。
【0008】
本発明による排出方法の更なる側面によれば、以下の通りである。
【0009】
上流縁領域は、少なくともその一部分が第1の縁線と第2の縁線の間の凸状に湾曲した面として延びるように構成され、ベルトとシューエレメントについての上流側接触線が、第1の縁線と第2の縁線の間に配置され、入口開口は、接触線における湾曲面に対する接線が、接触線と入口開口の下側境界面との間に延びる仮想直線と、接触線と入口開口の上側境界面との間に延びる仮想直線の少なくとも一方から最大15度逸れるように配置され、この逸れは、好ましくは、最大10度であり、更に好ましくは、最大5度である。
【0010】
入口開口は、接触線における接線が仮想直線の一方と一致するか、或いは、それらの仮想直線の間に延びるように配置される。
【0011】
シュープレスユニットは、内部過剰圧部を有する閉鎖型シュープレスからなり、内部過剰圧部は、10−500mbarの間、好ましくは、200mbar以下、更に好ましくは、50mbar以下にある。
【0012】
オイル排出装置は、余分なオイルを容易に排出させる目的でシュープレスの外側から作用する減圧部に接続される。
【0013】
入口開口に接続されたオイル排出装置は、周壁エレメント及び排出ダクトを有する容器内に配置される。
【0014】
入口開口の下側境界面とシューエレメントとの間の領域には、少なくともかなりの程度、仕切り手段が設けられ、それにより、シューエレメントと下側境界面との間のオイル流が最小にされ又は完全になくなる。
【0015】
入口開口は、上流側縁領域から10乃至150mm、好ましくは、最大100mmの距離のところに配置される。
【0016】
入口開口の上側境界面とベルトの内面との間の最小距離は、それらの間の明らかな漏れを防止するに十分小さく、この最小距離は、作動中、0乃至10mmであり、好ましくは、5mm以下である。
【0017】
本発明はまた、ビームと押圧ユニットによって移動可能にビームに配置され且つ上流縁領域を含む押圧面を有するシューエレメントと、入口開口を有し、移動可能にシューエレメントの上に設けられ且つシューエレメントと共にユニットとして移動できるようにシューエレメントに固定されたオイル排出装置と、シューエレメントと相互作用する可撓性ベルトと、を有するシュープレス用の装置であって、上流縁領域は、その少なくとも一部分が第1の縁線と第2の縁線の間に延びる凸状に湾曲した面を含み、押圧面とベルトとの間の接触線として作用する上流側接触線が湾曲面上にある装置において、入口開口は、接触線における前記湾曲面に対する接線が、接触線と入口開口の下側境界面との間に延びる仮想直線と、接触線と入口開口の上側境界面との間に延びる仮想直線の少なくとも一方から最大15度逸れるようにシューエレメント内に配置される装置に関する。
【0018】
本発明による装置の更なる側面は、以下の通りである。
【0019】
入口開口は、排出ダクトを有する容器内に配置され、容器は、周壁エレメント及び底部からなる。
【0020】
入口開口の下側境界面とシューエレメントとの間の領域には、好ましくは実質的に真っ直ぐに延びる仕切り手段が設けられる。
【0021】
仕切り手段は、容器壁の一方と好ましくは一体にされた薄い金属スチールからなる。
【0022】
周壁エレメントは、シューエレメントの長手方向に対して平行に延びる2つの壁エレメントからなり、少なくとも1つの上流側壁エレメントは、シューエレメントの運動方向に対する垂直面を含み且つシューエレメントに向かう方向に延びる平面に対して鋭角を形成する。
【0023】
鋭角に配置された周壁エレメントは、下側部分と上側部分に分割され、上側部分は、平面に対して下側部分よりも鋭角を形成する。
【0024】
周壁エレメント及び底部は、薄い金属スチールで作られ、その厚さは、0.5乃至5mm、好ましくは、3mm以下である。
【0025】
排出ダクトは、容器の底部に設けられたチューブで作られる。
【0026】
入口開口の上側境界面とベルトの内面との間の最小距離は、0乃至10mmであり、好ましくは、5mm以下である。
【0027】
入口開口は、上流縁領域から10乃至150mm、好ましくは、上流縁領域から最大100mmの距離のところに配置される。
【0028】
ビームには、凹部が設けられ、排出ダクトは、凹部の中を自由に移動できる。
多くの利点が本発明の装置によって達成されることが認識され、本発明の好ましい実施形態を、例えば米国特許第 5,084,137号のような、広く知られている装置よりもかなり低コストで製造することができることが明らかである。
【0029】
〔詳細な説明〕
図1は、本発明によるシュープレスユニットの主要部を部分的に断面で示している。それ自体既知の主要部によれば、シュープレスユニットは、支持ビーム1を有し、この支持ビーム1には、シューエレメント2用プレスユニット3、5のための凹部が構成されている。プレスユニット3、5は、油圧シリンダ5の内側にシールの仕方で配置された油圧ピストン3をそれ自体既知の仕方で含み、その結果、シューエレメント2は、その長手方向の広がりに対して直角をなす方向Rに前後に液圧的に移動される。支持ヒール9が、シューエレメント2の短い方の端部に配置される。エンドレスで可撓性のベルト/ジャケット6が、その一方の面6Aによってシューエレメント2の押圧面21と相互作用し且つその他方の面6Bによってカウンターロールと相互作用するように、それ自体既知の仕方で配置されている。エンドレスベルト6は、図の左方に回転する。従って、支持ヒール9は、シューエレメント2の下流端に配置されることになる。図示の好ましい実施形態によれば、シューエレメント2は、押圧面21の各縁領域が対称に形成されている。シューエレメント2の上流側に配置されている端部には、特徴的な端領域Z1−Z2、即ち、凸状湾曲面21Aを有する領域がある。図面から分かるように、この縁領域21Aの長さLは、押圧面の凹部分21よりもかなり短い。この縁領域21A内には、ベルト6とシューエレメントの押圧面21との間の接触が最初に生じる線Xがある。
【0030】
シューエレメントの上流端の図面における右方に、ダクト(図示せず)を経て押圧面21に既知の仕方でオイルを供給する配給チャンバー7がある。配給チャンバーのところには、オイル排出装置4があり、このオイル排出装置4は、案内プレート42と、容器部分45、44、46、43A、43Bと、排気ダクト8と、入口開口41とを有する。容器部分は、第1の長手方向壁エレメント45と、平らな底部分44と、第2の長手方向壁エレメント46と、2つの端壁43A、43Bとからなる。上流側長手方向壁46は、下側部分46Aと上側部分46Bとに分割されている。下側壁部分46Aは、底部分44及びこの平らな底面44を含む平面Pに対して鋭角に配置されている。好ましい実施形態によれば、角度χは、約60−70°である。上側部分46Bは、平面Pに対してより小さな鋭角に配置されている。このように、上側部分46Bには、この上側部分46Bの領域におけるベルト6の接線と数度だけ異なる勾配が与えられている。従って、上側部分は、ベルトの内面に向って僅かに収斂する。上側部分の端部41Bは、スロット形状をなす入口開口41の上側境界面を形成する。この上側境界面41Bがベルト6の内面に近接して、又は、ある場合には接触して位置決めされることが重要であり、その結果、できるだけ小さい隙間がベルト6の内面と上側境界面41Bとの間に形成される。また、下流壁エレメント45も、平面Pに対して鋭角に配置される。好ましい実施形態によれば、下流壁エレメント45は、上流壁エレメント46Aの角度χと本質的に同じ角度である角度βを形成する。端壁43A、43Bは、容器の短い方の両端部に配置される。入口開口41の下側境界面41Aが、下流側長手方向壁エレメント45の上縁部によって形成される。容器の部分を形成するすべての構成部品は、薄い金属シートで作られる。好ましい場合には、金属シートは、厚さ2mmである。案内プレート42は、下側境界面41Aから直角にシューエレメント2の方向にシューエレメント2まで延びている。案内プレート42も、薄い金属シートで作られ、案内プレート及び容器は、1枚の同じピースの金属シートで適当に作られ、金属シートは、最初、適当に打抜きされ、次いで、所望の最終形状に曲げられ、その後、容器を形成するように曲げられているこれらのピースに、適当には溶接によって、端壁43A、43Bがシール式に連結されている。容器の底面に、円形孔44Aが配置され、この円形孔44Aに、排出パイプ8がシール式に配置されている。排出パイプ8は、形状記憶金属、例えば、垂直方向に存在する外圧によって圧縮することができないような金属で作られるのが適当である。容器部分は、ねじ連結体48によって、配給チャンバー7に固定され、配給チャンバー7は、シューエレメント2の一方の側壁23に連結(普通はねじ止め)されている。従って、排出装置4は、シューエレメント2に固定され、その結果、これらは、ユニットとして移動可能である。シューエレメント及び排出装置4の移動を可能にする目的のために、支持ビーム1の中に、凹部1Aが設けられ、排出パイプ8は、凹部1Aの内側で上下に自由に移動することができる。
【0031】
上述したように、排出装置4は、入口開口41の上側境界面41Bがベルトの面に対して比較的近接するように位置決めされており、その結果、動作中、上側境界面とベルトの面との間の距離Sは、著しい量のオイルが入口開口41とベルト6との間から漏れることを防止するに十分小さい。距離Sは、10mmを越えることが許容されないことが好ましい。入口開口41は、更に、押出された余分な量のオイルが入口開口41の中に直接噴出するように位置決めされている。好ましい実施形態によれば、これは、ベルト6とシューエレメント2との間の接触線Xにおける凸状湾曲面に対する接線TXが下側境界面41Aと上側境界面41Bとの間に延びている事実により引き起こされる。この場合、上述の縁領域21Aと入口開口との間の幾何学的形状は、接触線Xにおける接線Tx(通常拡散の仕方で噴出する余分なオイルのある種の平均ベクトルを表すと考えられる)が、接触線Xと入口開口41の下側境界面41Aとの間に延びる仮想直線Y1及び接触線Xと入口開口41の上側境界面41Bとの間に延びる仮想直線Y2のうちの少なくとも一方から最大15°だけ逸れるように配置されるべきである。更に、入口開口41は、適当には、上流側縁領域21Aから10−150mm、更に好ましくは、上流側縁領域21Aから最大100mm、上流側縁領域21Aに近接して位置決めされるべきである。
【0032】
図1による装置は、以下の仕方で機能する。作動のために機械を起動させると、ベルト6とシューエレメント2の押圧面21との間を潤滑するためだけではなく、シュープレスユニットを冷却するために、ベルトの内面は、オイルフィルムを備える。オイルの供給を、普通、多数の異なる位置で行い、とりわけ、押圧面21の中央帯域内を潤滑する配給チャンバー7を通して及びベルトの内面の普通少なくともいくつかの箇所に直接行う。それと別に、シュープレスユニットを、それ自体既知の仕方で作動させると、シューエレメント2は、押圧ユニット3、5によってカウンターロールに圧力を及ぼし、シューエレメント2とカウンターロールとの間にある繊維ウエブに所望の処理、例えば脱水を施す。これに関連して、シューエレメントの上流端までベルト6に同伴する余分なオイルは、ベルトの内面6Aとシューエレメントの上流端領域21Aの間に形成された収斂帯域から押出される。このように、余分なオイルOは、運動エネルギーを付与され、後方即ちベルトの移動方向と逆方向に噴出し、入口開口41の中に入り、容器部分43A、43B、44、45、46の内側に収集される。閉鎖形シュープレスユニットを使用するとき、シュープレスユニット内部の僅かな過剰圧により、容器に収集されたオイルは、排出パイプ8を通して押出される。ある適用例では、排出パイプ8は、十分なオイルの排出を確保するために、減圧部に接続される。
【0033】
或る量のオイルは、除去されないで、その代わりに、シューエレメントの端壁23に向って下方にシューエレメントの端領域21A内の面に沿って進む。しかしながら、シューエレメントの端壁23を押し付けられている案内プレート42により、この量のオイルも、入口開口41に案内される。これに関して、図1に示す実施形態では、重力が、容器へのこの余分なオイルの流入が起こるのを補助する。しかしながら、減圧部が入口開口41に隣接した領域に設けられれば、余分なオイルの流入が重力の影響なしに起こるので、重力は必要ないことを指摘しておくべきである。従って、排出装置が鉛直方向の排出パイプを備えている事実は、図示の本発明を制限しない。
【0034】
図2は、案内プレート42及び排出パイプ8とのユニットの形態をなす上述した容器部分43A、43B、44、45、46を斜視図で示す。案内プレート42が、固定ねじ48を配置するための多数の孔47を備えていることも分かる。排出装置が部品化され且つシューエレメント2のところに配置されていることにより、好ましくは容器の全幅にわたって延びる入口開口41は、ビーム1の歪みに係わりなく、噴出オイルに対して常に最適に位置決めされている。
【0035】
本発明は、上述したことによって限定されず、特許請求の範囲内で変更することができる。従って、例えば、排気装置が薄い金属シート以外の多くの他の材料、例えばポリマー材料で作られていても良いことが明らかである。排出装置の入口開口41が、(例えば強度の理由で)多かれ少なかれ、多数の並列した細長い開口が形成されるように分割されていても良いことも明らかである。排出装置の構成部品が1つの同じ材料で作られなければならないことは必要ではなく、当業者に自明である多くの変形方法で互いに配置され/連結された多数の異なる構成要素/材料で形成されていても良いことも明らかである。もちろん、排出装置が、例えばシューエレメント2の上に、例えばその側壁23に沿って、直接構成されていても良い。或る場合には、排出装置が、シューエレメントと一緒に移動可能であるシューエレメントの押圧手段に固定されていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施形態の部分断面図である。
【図2】 本発明による好ましい構成要素の斜視図である。

Claims (20)

  1. シュープレスユニットからオイルを排出する方法であって、
    前記シュープレスユニットは、ビーム(1)と、押圧ユニット(3,5)によって前記ビーム(1)に移動可能に配置されたシューエレメント(2)とを備え、前記シューエレメント(2)は、上流縁領域(21A)を有する押圧面(21)を有しており、前記上流縁領域(21A)は、凸状に湾曲した面を含んでおり、前記シュープレスユニットは、更に、前記シューエレメント(2)の前記押圧面(21)と相互作用する回転可能な可撓性のエンドレスベルト(6)を備え、前記ベルト(6)と前記シューエレメント(2)についての上流側の接触線(X)が、前記凸状に湾曲した面の上に配置され、潤滑オイルが、作動中に前記押圧面(21)と前記可撓性ベルト(6)との間に供給され、前記押圧面(21)の上流縁領域(21A)のところで運動エネルギーをもって押し出される余分なオイルは、前記シューエレメント(2)の上流側に配置され、かつ、前記シューエレメント(2)にしっかりと固定されたオイル排出装置(4)によって、前記シュープレスユニットから排出され、前記シューエレメント(2)と前記オイル排出装置(4)は、ユニットとして移動可能であり、前記オイル排出装置(4)は、入口開口(41)を備えている方法において、
    前記入口開口(41)は、前記接触線(X)における前記凸状に湾曲した面に対する接線(T X )が、前記入口開口(41)の中に延びるように配置され、前記配置により、余分なオイルの大部分が、そのオイルに本質的に維持されている運動エネルギーによって直接前記入口開口(41)の中に噴出される、
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記入口開口(41)は、装置を横切る方向に延びる第1の境界面(41A)と、第2の境界面(41B)とによって境界を定められ、前記第1の境界面(41A)は、前記ベルト(6)から比較的に離れて配置され、前記第2の境界面(41B)は、前記ベルト(6)に比較的に近く配置されており、前記入口開口(41)は、前記接線(T X )が、前記接触線(X)から前記第1の境界面(41A)まで延びる第1の直線(Y 1 )と、前記接触線(X)から前記第2の境界面(41B)まで延びる第2の直線(Y 2 )のうちの少なくとも一方から最大15度逸れるように配置される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のオイル排出方法。
  3. 前記シュープレスユニットは、内部過剰圧部を有する閉鎖型シュープレスからなり、前記内部過剰圧部は、10mbarから500mbarの間であることを特徴とする、請求項1に記載のオイル排出方法。
  4. 前記オイル排出装置(4)は、余分なオイルを容易に排出させる目的で前記シュープレスユニットの外側から作用する減圧部に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のオイル排出方法。
  5. 前記オイル排出装置(4)は、前記入口開口(41)を形成する容器を備え、前記容器は、装置を横切る方向の2つの壁エレメント(45、46)と、2つの端壁エレメント(43A、43B)と、底壁エレメント(44)と、排出ダクト(8)とを有することを特徴とする、請求項1に記載のオイル排出方法。
  6. 案内手段(42)が、前記シューエレメント(2)と、前記第1の境界面(41A)との間の領域に設けられ、それにより、前記シューエレメント(2)と、前記第1の境界面(41A)との間のオイル流が最小にされ又は完全になくなることを特徴とする、請求項に記載のオイル排出方法。
  7. 前記入口開口(41)は、前記上流縁領域(21A)から10mmから150mmの距離のところに配置されることを特徴とする、請求項1に記載のオイル排出方法。
  8. 前記第2の境界面(41B)と、前記ベルト(6)の内面(6A)との間の最小距離は、それらの間の著しい量のオイルの漏れを防止するに十分小さく、この最小距離は、作動中、0mmから10mmであることを特徴とする、請求項に記載のオイル排出方法。
  9. シュープレスユニットであって、
    ビーム(1)と、
    押圧ユニット(3,5)によって移動可能に前記ビーム(1)に配置されたシューエレメント(2)とを備え、前記シューエレメント(2)は、上流縁領域(21A)を含む押圧面(21)を有しており、前記上流縁領域(21A)は、凸状に湾曲した面を含んでおり、
    さらに、前記シューエレメント(2)の前記押圧面(21)と相互作用する回転可能な可撓性のエンドレスベルト(6)を備え、前記ベルト(6)と前記シューエレメント(2)についての上流側の接触線(X)が、が、前記凸状に湾曲した面の上に配置され、
    さらに、作動中に前記押圧面(21)と前記可撓性ベルト(6)との間に潤滑オイルを供給するための手段と、
    前記シューエレメント(2)の上流側に配置され、かつ、前記上流縁領域(21A)のところで作動中に押し出される余分なオイルを排出するためのオイル排出装置(4)とを備え、前記オイル排出装置(4)は、前記シューエレメント(2)にしっかりと固定され、前記シューエレメント(2)と前記オイル排出装置(4)は、ユニットとして移動可能であり、前記オイル排出装置(4)は、入口開口(41)を備えているシュープレスユニットにおいて、
    前記入口開口(41)は、前記接触線(X)における前記凸状に湾曲した面に対する接線(T X )が、前記入口開口(41)の中に延びるように配置される、
    ことを特徴とするシュープレスユニット。
  10. 前記入口開口(41)は、装置を横切る方向に延びる第1の境界面(41A)と、第2の境界面(41B)とによって境界を定められ、前記第1の境界面(41A)は、前記ベルト(6)から比較的に離れて配置され、前記第2の境界面(41B)は、前記ベルト(6)に比較的に近く配置されており、前記入口開口(41)は、前記接線(T X )が、前記接触線(X)から前記第1の境界面(41A)まで延びる第1の直線(Y 1 )と、前記接触線(X)から前記第2の境界面(41B)まで延びる第2の直線(Y 2 )のうちの少なくとも一方から最大15度逸れるように配置される、
    ことを特徴とする、請求項9に記載のシュープレスユニット。
  11. 前記オイル排出装置(4)は、前記入口開口(41)を形成する容器を含み、前記容器は、装置を横切る方向の2つの壁エレメント(45、46)と、2つの端壁エレメント(43A、43B)と、底壁エレメント(44)と、排出ダクト(8)とを有することを特徴とする、請求項9に記載のシュープレスユニット。
  12. 案内手段(42)が、前記シューエレメント(2)と、前記第1の境界面(41A)との間の領域に設けられ、前記案内手段(42)は、真っ直ぐに延びることを特徴とする、請求項10に記載のシュープレスユニット。
  13. 前記案内手段(42)は、前記装置を横切る方向の2つの壁エレメント(45、46)のうちの一方と一体に形成された薄い金属シートで作られることを特徴とする、請求項11又は12に記載のシュープレスユニット。
  14. 前記装置を横切る方向の2つの壁エレメント(45、46)のうちの少なくとも上流側の壁エレメントは、前記シューエレメントの運動(R)の方向に垂直な平面(P)に対して鋭角(χ)を形成することを特徴とする、請求項11に記載のシュープレスユニット。
  15. 前記装置を横切る方向の2つの壁エレメント(45、46)のうちの上流側の壁エレメントは、前記ベルト(6)から比較的に離れて配置された第1の部分(46A)と、前記ベルト(6)に比較的に近く配置された第2の部分(46B)に分割され、前記第2の部分(46B)は、前記平面(P)に対して、前記第1の部分(46A)よりも鋭角を形成することを特徴とする、請求項14に記載のシュープレスユニット。
  16. 前記壁エレメント(43A、43B、45、46)は、薄い金属シートで作られ、その厚さは、0.5mmから5mmであることを特徴とする、請求項11に記載のシュープレスユニット。
  17. 前記排出ダクト(8)は、前記底壁エレメント(44)に取り付けられたチューブで作られることを特徴とする、請求項16に記載のシュープレスユニット。
  18. 前記第2の境界面(41B)と、前記ベルトの内面(6A)との間の最小距離は、0mmから10mmであることを特徴とする、請求項10に記載のシュープレスユニット。
  19. 前記入口開口(41)は、前記上流縁領域(21A)から10mmから150mmの距離のところに配置されることを特徴とする、請求項9に記載のシュープレスユニット。
  20. 前記排出ダクト(8)は、前記前記ビーム(1)の凹部(1A)の中を自由に移動できるように構成されることを特徴とする、請求項11に記載のシュープレスユニット。
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