JP4694064B2 - プラズマエッチング終点検出方法及び装置 - Google Patents

プラズマエッチング終点検出方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4694064B2
JP4694064B2 JP2001282970A JP2001282970A JP4694064B2 JP 4694064 B2 JP4694064 B2 JP 4694064B2 JP 2001282970 A JP2001282970 A JP 2001282970A JP 2001282970 A JP2001282970 A JP 2001282970A JP 4694064 B2 JP4694064 B2 JP 4694064B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
etching
end point
emission intensity
intensity data
etching process
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001282970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003092286A (ja
Inventor
一夫 笠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Precision Products Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Precision Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Precision Products Co Ltd filed Critical Sumitomo Precision Products Co Ltd
Priority to JP2001282970A priority Critical patent/JP4694064B2/ja
Publication of JP2003092286A publication Critical patent/JP2003092286A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4694064B2 publication Critical patent/JP4694064B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Plasma Technology (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマエッチング処理におけるエッチングの終点を検出する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エッチングガスをプラズマ化して生成されるラジカルやイオン等の反応種によりシリコン基板をエッチングする方法において、そのエッチング終点を検出する方法として、従来、複数の反応種の中から選定された特定の反応種について、その反応種の発光強度を測定し、その変動からエッチング終点を検出するという方法が知られている。
【0003】
例えば、エッチングガスとしてSFガスを用いる場合、これをプラズマ化すると、反応種としてFラジカル(フッ素ラジカル)が生成されるが、エッチング終点に近づくとその消費量(エッチングに消費される量)が低下するため、プラズマ中のFラジカルの量が徐々に増加することとなる。したがって、プラズマ中のFラジカル量と相関のある当該Fラジカルの発光強度の変動を観察し、これが所定のレベルを越えたとき、エッチング終点であると判定することができる。
【0004】
一方、プラズマエッチング法としては、エッチングガスをプラズマ化して、シリコン基板上のエッチンググランドをエッチングする工程と、保護膜形成ガスをプラズマ化して、前記エッチングによって前記シリコン基板上に形成された構造面に保護膜(耐エッチング性を有する膜)を形成する工程との、少なくとも2つの工程を交互に繰り返してシリコン基板をエッチングする方法(以下、このエッチング法を「ガススイッチングエッチング法」と称する)が知られている。
【0005】
このガススイッチングエッチング法は、シリコン基板上に形成された構造面に保護膜を形成するようにしているので、等方性を有するFラジカルを用いたエッチングにおいても、前記保護膜によってアンダーエッチングを効果的に防止することができ、高いエッチレートで効率的にトレンチ(深い溝又は穴)を形成することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このガススイッチングエッチング法に、上記終点検出方法を適用した場合、以下に説明するような問題があった。
【0007】
図6は、上記ガススイッチングエッチング法におけるFラジカルの発光強度を測定した結果を示すグラフであるが、同図6に示すように、上記ガススイッチングエッチング法では、エッチング工程におけるFラジカルの発光強度が一定ではなく、保護膜形成工程からエッチング工程に移行する初期段階と、エッチング工程から保護膜形成工程に移行する終期段階において発光強度にピークを生じる。
【0008】
これは、例えばエッチングによって前記トレンチを形成する場合、エッチング工程に移行した前記初期段階では、前の保護膜形成工程でトレンチ底部に形成された保護膜が除去されるまで、Fラジカルの消費が押えられ、前記終期段階では、エッチングによって生成されたガス(例えばSiF)がトレンチ底部に滞留して、Fラジカルとの置換がうまく行われないために起こる現象であると考えられる。特に、高アスペクト比のトレンチエッチングにおけるトレンチの深さが深くなるほど、上記置換障害が大きくなる。
【0009】
このように、前記初期段階及び終期段階において検出される発光強度は、当該エッチング工程における正確なエッチング進行状態を反映しておらず、したがって、エッチング工程中の発光強度のピーク値を採用したり、或いはその平均値を採用する手法では、当該エッチング工程における正確なエッチング進行状態を把握できないのである。このため、従来、エッチング不足や、逆に、過多のオーバエッチングによって所望の構造を得られないという問題を生じていた。
【0010】
特に、図7に示す如き、シリコン酸化膜(SiO)101が上層のシリコン層103と下層のシリコン層104との間に挟みこまれた構造のウエハ(SOI(Silicon on Insutator)ウエハ)100の前記上層シリコン層103を前記ガススイッチングエッチング法によってエッチングする場合、上層シリコン層103とシリコン酸化膜101との界面付近でのエッチング形状の制御が難しく、エッチンググランドがシリコン酸化膜101に達した後、これをオーバエッチングし過ぎると、同図7に示すように、溝(又は穴)105の底部でその側面の保護膜が破られ、上層シリコン層103が異常形状にエッチングされるという問題を生じる。このため、SOIウエハのトレンチエッチングにおいては、そのエッチング時間の制御が極めて重要な問題となる。尚、図7中の符号104はマスクである。
【0011】
本発明は以上の実情に鑑みなされたものであって、エッチング工程と保護膜形成工程とを繰り返すプラズマエッチング法において、正確にエッチング終点を検出することができる終点検出方法及び装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記課題を解決するための本発明の請求項1に記載した発明は、プラズマ化された反応種によりシリコン基板上のエッチンググランドをエッチングする工程と、前記エッチングによって前記基板上に形成された構造面に保護膜を形成する工程との、少なくとも2つの工程を交互に繰り返して前記シリコン基板をエッチングするプラズマエッチング処理において前記エッチングの終点を検出する方法であって、
前記エッチング工程中の特定反応種の発光強度データを取得し、取得された発光強度データであって、前記エッチング工程開始後一定時間内及びエッチング工程終了前一定時間内にピークを生じている発光強度データから、該エッチング工程開始後一定時間内及び該エッチング工程終了前一定時間内に得られた発光強度データを除いて、該エッチング工程の中間時間帯に取得された発光強度データを抽出し、抽出された発光強度データが予め設定された基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するようにしたことを特徴とするプラズマエッチング終点検出方法に係る。
【0013】
そして、かかるエッチング終点検出方法は、請求項5に記載した装置発明によって、これを好適に実施することができる。即ち、請求項5に記載した発明は、シリコン基板をチャンバ内に配置して、該チャンバ内でプラズマ化された反応種によりシリコン基板上のエッチンググランドをエッチングする工程と、前記エッチングによって前記基板上に形成された構造面に保護膜を形成する工程との、少なくとも2つの工程を交互に繰り返して前記シリコン基板をエッチングするプラズマエッチング処理において前記エッチングの終点を検出する装置であって、
前記チャンバ内の特定反応種の発光強度を検出する発光強度検出手段と、前記発光強度検出手段によって検出されたエッチング工程中の発光強度データであって、前記エッチング工程開始後一定時間内及びエッチング工程終了前一定時間内にピークを生じている発光強度データから、該エッチング工程開始後一定時間内及び該エッチング工程終了前一定時間内に得られた発光強度データを除いて、該エッチング工程の中間時間帯に検出された発光強度データを抽出し、抽出した発光強度データが予め設定された基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するエッチング終点検出手段とから構成したことを特徴とするプラズマエッチング終点検出装置に係る。
【0014】
上述したように、エッチング工程と保護膜形成工程とを繰り返すプラズマエッチング法では、保護膜形成工程からエッチング工程に移行する初期段階、及びエッチング工程から保護膜形成工程に移行する終期段階において検出されるエッチング反応種に対応した波長の光の発光強度は、正確なエッチング進行状態を反映していない。
【0015】
そこで、本発明では、取得された発光強度データから、当該エッチング工程開始後一定時間内(前記初期段階)及び該エッチング工程終了前一定時間内(前記終期段階)に得られた発光強度データを除いて、該エッチング工程の中間時間帯に取得された発光強度データを抽出し、即ち、エッチング進行状態を正確に反映している時間帯の発光強度データを抽出し、抽出された発光強度データが予め設定された基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するようにした。
【0016】
これにより、エッチング終点を正確に検出することが可能となり、例えば、上記SOIウエハにおいても、高精度な形状のエッチング構造物を形成することが可能となる。
【0017】
尚、前記エッチング終点の判定は、請求項2及び請求項6に記載した発明のように、前記抽出発光強度データが予め設定された回数連続して前記基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するようにするのが好ましい。1回のみ基準値を越えた場合にエッチング終点であると判定すると、前記抽出発光強度データにノイズが含まれている場合には、判定に誤りを生じる。上記のようにすれば、誤り無く正確な判定を行うことができる。
【0018】
また、エッチング終点の判定手法としては、上述したものに限られず、請求項3及び7に記載した発明のように、各エッチング工程について順次抽出される発光強度データの変化量を基に、エッチング終点を検出するようにしても良い。
【0019】
即ち、請求項3に記載した発明は、プラズマ化された反応種によりシリコン基板上のエッチンググランドをエッチングする工程と、前記エッチングによって前記基板上に形成された構造面に保護膜を形成する工程との、少なくとも2つの工程を交互に繰り返して前記シリコン基板をエッチングするプラズマエッチング処理において前記エッチングの終点を検出する方法であって、
前記エッチング工程中の特定反応種の発光強度データを取得し、取得された発光強度データであって、前記エッチング工程開始後一定時間内及びエッチング工程終了前一定時間内にピークを生じている発光強度データから、該エッチング工程開始後一定時間内及び該エッチング工程終了前一定時間内に得られた発光強度データを除いて、該エッチング工程の中間時間帯に取得された発光強度データを抽出し、前記各エッチング工程について順次抽出される前記抽出発光強度データの変化量を算出し、算出された変化量が予め設定された基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するようにしたことを特徴とするプラズマエッチング終点検出方法に係る。
【0020】
また、請求項7に記載した発明は、シリコン基板をチャンバ内に配置して、該チャンバ内でプラズマ化された反応種によりシリコン基板上のエッチンググランドをエッチングする工程と、前記エッチングによって前記基板上に形成された構造面に保護膜を形成する工程との、少なくとも2つの工程を交互に繰り返して前記シリコン基板をエッチングするプラズマエッチング処理において前記エッチングの終点を検出する装置であって、
前記チャンバ内の特定反応種の発光強度を検出する発光強度検出手段と、前記発光強度検出手段によって検出されたエッチング工程中の発光強度データであって、前記エッチング工程開始後一定時間内及びエッチング工程終了前一定時間内にピークを生じている発光強度データから、該エッチング工程開始後一定時間内及び該エッチング工程終了前一定時間内に得られた発光強度データを除いて、該エッチング工程の中間時間帯に検出された発光強度データを各エッチング工程について順次抽出するとともに、抽出した発光強度データの変化量を算出し、算出した変化量が予め設定された基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するエッチング終点検出手段とから構成したことを特徴とするプラズマエッチング終点検出装置に係る。
【0021】
また、上記請求項2及び6記載の発明と同様に、上記請求項3及び7に記載の発明における前記エッチング終点の判定は、請求項4及び請求項8に記載した発明のように、前記抽出発光強度データが予め設定された回数連続して前記基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するようにするのが好ましい。
【0022】
尚、本発明における前記プラズマエッチング処理は、エッチングガスをプラズマ化してシリコン基板をエッチングするエッチング工程と、保護膜形成ガスをプラズマ化して、エッチングによってシリコン基板上に形成された構造面に保護膜を形成する保護膜形成工程とが交番的に繰り返されるガススイッチングエッチング法によるものであり、当該プラズマエッチング処理には、チャンバ内にエッチングガスと保護膜形成ガスとを完全に切り換えて導入して、前記エッチング工程と保護膜形成工程とを繰り返し実施する処理の他、チャンバ内にエッチングガスと保護膜形成ガスとを同時に導入し、その各導入量を増減させることで、主としてエッチングが進行する工程と、主として保護膜形成が進行する工程とが交番的に繰り返される処理も含まれる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について添付図面に基づき説明する。図1は、図1は本実施形態に係るエッチング装置の概略構成を一部ブロック図で示した断面図である。
【0024】
図1に示すように、このエッチング装置1は、内部にエッチング室2aが形成された筐体状のエッチングチャンバ2と、前記エッチング室2a内の下部領域に配設され、被エッチング物たるシリコン基板Sが載置される基台3と、エッチング室2a内にエッチングガス及び保護膜形成ガスを供給するガス供給部7と、エッチング室2a内を減圧する減圧部13と、エッチング室2a内に供給されたエッチングガス及び保護膜形成ガスをプラズマ化するプラズマ生成部15と、前記基台に高周波電力を印加する高周波電源18と、これら各部の作動を制御する制御装置20と、エッチングの終点を検出する終点検出装置30とを備えている。
【0025】
前記エッチングチャンバ2はセラミックから形成され、その天井部には、石英ガラスなどの透明体からなる覗き窓2bが設けられ、この覗き窓2bを通して外部からエッチング室2a内を観察することができるようになっている。
【0026】
前記基台3上には、シリコン基板SがOリング4などのシール部材を介して載置される。この基台3はその基部3aがエッチング室2a外に導出されるように設けられており、その中心部には、基台3とシリコン基板Sとの間に形成された空間5aに通じる連通路5が設けられ、この連通路5を通して前記空間5a内にヘリウムガスが充填,封入され。また、基台3には冷却水循環路6が形成されており、この冷却水循環路6内を循環する冷却水(20℃)により、前記基台3及びヘリウムガスを介して、前記シリコン基板Sが冷却されるようになっている。また、この基台3には前記高周波電源18によって13.56MHzの高周波電力が印加されており、基台3及び基台3上に載置されたシリコン基板Sにバイアス電位を生じるようになっている。
【0027】
前記ガス供給部7は、前記エッチングチャンバ2の上端部に接続されたガス供給管8と、このガス供給管8にそれぞれマスフローコントローラ11,12を介して接続されたガスボンベ9,10とからなり、マスフローコントローラ11,12により流量調整されたガスがガスボンベ9,10からエッチング室2a内に供給される。尚、ガスボンベ9内にはエッチング用のSFガスが充填され、ガスボンベ10内には保護膜形成用のCガスが充填されており、エッチングガスとしてはこの他にCF,CHF,C,Cを用いることができ、保護膜形成ガスとしてはこの他のフロロカーボンガス(CxFy)を用いることができる。
【0028】
前記減圧部13は、前記エッチングチャンバ2の下端部に接続された排気管14と、この排気管14に接続された図示しない真空ポンプとからなり、この真空ポンプ(図示せず)によって前記エッチング室2a内が所定の低圧(例えば10mTorr)に減圧される。
【0029】
前記プラズマ生成部15は、前記エッチングチャンバ2の前記基台3より高い位置の外周に沿って配設されたコイル16と、このコイル16に13.56MHzの高周波電力を印加する高周波電源17とからなり、コイル16に高周波電力を印加することによりエッチング室2a内の空間に変動磁場が形成され、エッチング室2a内に供給されたガスがこの変動磁場によって誘起される電界によりプラズマ化される。
【0030】
また、前記制御装置20は、前記マスフローコントローラ11,12を制御し、ガスボンベ9,10からエッチング室2a内に供給されるガス流量を図2(a)及び(b)に示す如く調整するガス流量制御手段21と、前記コイル16に印加される高周波電力を図2(c)に示す如く制御するコイル電力制御手段22と、前記基台3に印加される高周波電力を図2(d)に示す如く制御する基台電力制御手段23とからなる。
【0031】
また、前記終点検出装置30は、一方端が前記覗き窓2bと対向し、同端部からエッチング室2a内の光を受光するように配設された光ファイバ31と、この光ファイバ31の他方端に接続し、光ファイバ31によって受光された光の発光強度を検出するスペクトルメータ32と、スペクトルメータ32によって検出された発光強度データを受信して、当該発光強度データを基にエッチングの終点を検出する処理装置33からなる。尚、前記スペクトルメータ32は、本例では、主たるエッチング反応種としてのFラジカル(フッ素ラジカル)(波長約704nm)の発光強度を検出するように設定されている。
【0032】
また、前記処理装置33は、前記スペクトルメータ32によって検出された発光強度データを基に、図3及び図4に示した処理を行い、エッチングの終点を検出して、エッチング終了信号を前記制御装置20に送信するエンドポイント検出処理部34と、前記発光強度データなどを記憶するデータ記憶部35とからなる。尚、前記制御装置20からエンドポイント検出処理部34には、エッチング処理開始信号や工程信号(現在の処理工程がエッチング工程であるのか保護膜形成工程であるのかの別を表す信号)が送信されるようになっている。
【0033】
次に、以上の構成を備えたエッチング装置1の作用について説明する。
【0034】
はじめに、シリコン基板Sをエッチングする態様について説明する。
【0035】
まず、フォトリソグラフィなどを用いて所望形状のエッチングマスク(例えばレジスト膜やSiO膜など)をシリコン基板S上に形成した後、このシリコン基板Sをエッチングチャンバ2内に搬入し、Oリング4を介して基台3上に載置する。そして、この後、連通路5から空間5a内にヘリウムガスを充填,封入する。なお、冷却水循環路6内の冷却水は絶えず循環されている。
【0036】
ついで、ガスボンベ9及び10からSFガス及びCガスをそれぞれエッチング室2a内に供給するとともに、コイル16に高周波電力を印加し、基台3に高周波電力を印加する。
【0037】
エッチング室2a内に供給されるSFガスの流量は、図2(a)に示すように、Ve2からVe1の範囲で矩形波状に変化し、また、Cガスの流量は、図2(b)に示すように、Vd2からVd1の範囲で矩形波状に変化し、且つSFガスの位相とCガスの位相とが相互に逆になるようにガス流量制御手段21によってそれぞれ制御される。
【0038】
また、コイル16に印加される高周波電力は、図2(c)に示すように、Wc2からWc1の範囲で矩形波状に変化し、基台3に印加される高周波電力は、図2(d)に示すように、Wp2からWp1の範囲で矩形波状に変化し、且つコイル16に印加される高周波電力の位相と基台3に印加される高周波電力の位相とが同相となるようにそれぞれコイル電力制御手段22,基台電力制御手段23によって制御される。
【0039】
エッチング室2a内に供給されたSFガス及びCガスは、コイル16によって生じた変動磁界内で、イオン,電子,Fラジカルなどを含むプラズマとなり、プラズマはこの変動磁界の作用によって高密度に維持される。プラズマ中に存在するFラジカルはSiと化学的に反応して、シリコン基板SからSiを持ち去る、即ちシリコン基板Sをエッチングする働きをし、イオンは基台3及びシリコン基板Sに生じた自己バイアス電位により基台3及びシリコン基板Sに向けて加速され、シリコン基板Sに衝突してこれをエッチングする。斯くして、これらFラジカル及びイオンによってマスク開口部のシリコン基板S表面(エッチンググランド)がエッチングされ、所定幅及び深さの溝や穴が形成される。
【0040】
一方、Cガスはプラズマ中で重合物を形成し、これが前記側面及び底面(エッチンググランド)に堆積してフロロカーボン膜を形成する働きをする。このフロロカーボン膜はFラジカルと反応せず、Fラジカルに対する保護膜として作用し、この保護膜によってサイドエッチングやアンダーカットが防止される。
【0041】
このように、SFガス及びCガスを同時にエッチング室2a内に供給して得られるプラズマの存在下では、Fラジカル及びイオン照射によるエッチングと、重合による保護膜の形成という相反する作用が同時に溝(又は穴)の底面及び側面上で進行する。詳細には、イオン照射の多い底面では、重合物の堆積よりもイオン照射による重合物の剥離の方がより強く作用して、Fラジカル及びイオンによるエッチングが進行し易く、一方イオン照射の少ない側面では、イオン照射による重合物の剥離よりも重合物の堆積の方がより強く作用して、保護膜の形成が進行し易い。
【0042】
以上のことを考慮して本実施形態においては、SFガス及びCガスの流量、並びにコイル16に印加される高周波電力及び基台3に印加される高周波電力を、上述した如く図2に示すようにそれぞれ制御している。
【0043】
具体的には、図2においてe(エッチング工程)で示す時間帯については、SFガスの供給量をVe1と多くし、Cガスの供給量をVd2と少なくするとともに、コイル16に印加される高周波電力をWc1と高くし、基台3に印加される高周波電力をWp1と高くしている。SFガスの供給量を多くし、Cガスの供給量を少なくし、コイル16に印加される高周波電力を高くすることにより、エッチングに必要なFラジカルやイオンを適量生成することができる一方、重合物の生成をサイドエッチングやアンダーカットを防止することができる最低限の量に押さえることができる。また、基台3に印加される高周波電力を高くすることにより、イオン照射速度を高め、エッチング速度を高めることができる。
【0044】
以上により、イオン照射の多いエッチンググランド(底面)については、重合物の堆積よりもイオン照射による重合物の剥離の方がかなり強く作用して、Fラジカルやイオンによるエッチングが進行する一方、イオン照射の少ない側面では、イオン照射による重合物の剥離よりも重合物の堆積の方がより強く作用して、保護膜の形成が進行し、エッチングによって順次形成される側面がこの保護膜によって直ちに被覆される。
【0045】
一方、図2においてd(保護膜形成工程)で示す時間帯については、SFガスの供給量をVe2と少なくし、Cガスの供給量をVd1と多くするとともに、コイル16に印加される高周波電力をWc2と低くし、基台3に印加される高周波電力をWp2と低くしている。SFガスの供給量を少なくし、Cガスの供給量を多くすることにより、保護膜形成に必要な重合物をより多く生成することができる一方、Fラジカルやイオンの生成を、エッチンググランドに堆積される重合物を剥離するのに必要な最低限の量に押さえることができる。また、基台3に印加される高周波電力を低くすることにより、エッチンググランドに堆積される重合物を剥離するのに必要な程度にイオン照射速度を遅くすることができ、溝側壁に堆積される保護膜がイオン照射によって剥離されるのを防止することができる。
【0046】
以上により、エッチンググランド(底面)については、堆積される重合物をイオン照射によって剥離する程度にエッチングが抑制される一方、イオン照射の少ない側面では、より多くの重合物が堆積して、強固な保護膜が形成される。
【0047】
斯くして、以上のe工程及びd工程を順次繰り返して実施することにより、主としてエッチングの進行する工程(エッチング工程)と、主として保護膜形成の進行する工程(保護膜形成工程)とが交番的に繰り返され、エッチングによって順次形成される側壁が保護膜によって直ちに被覆されるとともに、引き続いて実行される工程において、保護膜が更に強固に形成されるので、上述したサイドエッチングやアンダーカットを確実に防止することができ、これにより、内壁面が垂直であり且つその垂直方向の表面うねりが100nm以下であり、更に好ましくは40nm以下であるトレンチを、効率よくシリコン基板S上に形成することができる。
【0048】
このような作用を奏するための前記SFガスの流量Ve1は60〜300sccmの範囲であるのが好ましく、流量Ve2は0〜80sccmの範囲であるのが好ましい。尚、流量Ve2の範囲に0sccmを含めているのは、Cガスをプラズマ化した際にもイオンが生成されるため、エッチンググランドに堆積される重合物の除去に必要なイオン量を、このCガスからもたらされるイオンで十分まかなうことができると考えられるからである。また、前記Cガスの流量Vd1は50〜260sccmの範囲であるのが好ましく、流量Vd2は0〜150sccmの範囲であるのが好ましい。
【0049】
また、コイル16に印加される高周波電力Wc1は800〜3000Wの範囲であるのが好ましく、Wc2は600〜2500Wの範囲であるのが好ましい。更に、基台3に印加される高周波電力Wp1は3〜50Wの範囲であるのが好ましく、Wp2は5〜15Wの範囲であるのが好ましい。
【0050】
また、前記e工程の実施時間は3〜45秒の範囲が好ましく、前記d工程の実施時間は3〜30秒の範囲が好ましい。
【0051】
このように、本例によれば、シリコン基板Sをエッチングして得られた溝又は穴側面の垂直方向の表面うねりを100nm以下、更に好ましくは40nm以下にすることができるので、半導体集積回路の高集積化,高密度化を図ることができ、また、トレンチ・キャパシタとした場合には、その絶縁性が低下するのを防止することができ、更に、歯車を形成した場合には、その伝達損失を極力小さいものとすることができる。
【0052】
次に、エッチングの終点を検出する態様について説明する。
【0053】
上述したように、光ファイバ31を介してエッチング室2a内の光がスペクトルメータ32に受光され、主たるエッチング反応種としてのFラジカルの発光強度が検出される。
【0054】
スペクトルメータ32によって検出された発光強度データは、逐次エンドポイント検出処理部34に送信され、当該エンドポイント検出処理部34において図3及び図4に示した処理が実行され、エッチング終点が検出される。
【0055】
具体的には、エンドポイント検出処理部34は、前記制御装置20からエッチング処理を開始する信号を受信して、処理を開始し、スペクトルメータ32によって検出された発光強度データの当該スペクトルメータ32からの受信を開始する(ステップS1)。
【0056】
次に、カウンタnをリセットした後(ステップS2)、前記制御装置20から受信される工程信号がエッチング工程であるか保護膜形成工程であるかを確認し(ステップS3)、エッチング工程である場合には、タイマをオンにして(ステップS4)、タイマの経過時間Tがt<T<tである間に、スペクトルメータ32から受信した発光強度データを前記データ記憶部35に格納する(ステップS5,S6,S7)。
【0057】
前記時間tはタイマがタイムアップするまでの時間であり、この時間t及び前記時間tは、予め任意に設定され、前記データ記憶部35に格納されている。斯くして、図6に示すように、エッチング工程開始後一定時間(時間tの間)(エッチングの初期段階)、及びエッチング工程終了前一定時間(エッチング工程時間から前記時間tを差し引いた残りの時間)(エッチングの終期段階)を除いた、エッチング工程の中間時間帯における発光強度データが前記データ記憶部35に格納される。
【0058】
そして、タイマがタイムアップすると(ステップS6)、エンドポイント検出処理部34は、次に、前記ステップS7で格納した発光強度データを前記データ記憶部35から読み出し(ステップS8)、読み出した発光強度データについてその平均値Iを算出した後(ステップS9)、算出した平均値Iが、予め設定された基準値Kを超えたかどうかを確認し(ステップS10)、平均値Iが基準値Kを超えていない場合には、前記ステップS3以降の処理を繰り返す。一方、平均値Iが基準値Kを超えている場合には、更に、前回の平均値Iが基準値Kを越えているかどうかを確認し(ステップS11)、前回の平均値Iが基準値Kを超えている場合には前記カウンタnを更新し(ステップS12)、前回の平均値Iが基準値Kを超えていない場合には、前記ステップS2以降の処理を繰り返す。尚、基準値Kは予め設定され、前記データ記憶部35内に格納されている。
【0059】
次に、ステップS12において更新されたカウンタnが予め設定された回数Nに達したかどうかを確認し(ステップS13)、カウンタnが設定回数Nに達していない場合には、前記ステップS3以降の処理を繰り返す一方、設定回数Nに達した場合には、エッチングが終了していると判定して、前記制御装置20にエッチング終了信号を送信した後(ステップS14)、前記スペクトルメータ32からのデータの取り込みを終了して(ステップS15)、当該処理を終了する。
【0060】
そして、前記制御装置20は、エンドポイント検出処理部34からエッチング終了信号を受信して、当該エッチング処理を終了する。
【0061】
このように、本例の終点検出装置30によれば、エッチング工程開始後の一定時間、及びエッチング工程終了前の一定時間を除いた、エッチング工程の中間時間帯におけるFラジカルの発光強度データを基に、これが基準値Kを設定回数Nだけ連続して越えた場合に、エッチング終点であると判定される。
【0062】
上述したように、エッチング工程と保護膜形成工程とを繰り返すプラズマエッチング法では、保護膜形成工程からエッチング工程に移行する初期段階、及びエッチング工程から保護膜形成工程に移行する終期段階において検出されるFラジカルに対応した波長の光の発光強度は、正確なエッチング進行状態を反映していないものとなっている。
【0063】
本例の終点検出装置30では、スペクトルメータ32によって取得された発光強度データから、当該エッチング工程開始後一定時間内(時間tの間)及び該エッチング工程終了前一定時間内(エッチング工程時間から前記時間tを差し引いた残りの時間)に得られた発光強度データを除くようにしているので、前記時間t及びtを適宜適切に設定することで、エッチング進行状態を反映していない時間帯である前記エッチング工程の初期段階及び終期段階の発光強度データを効果的に取り除くことができ、エッチング進行状態を正確に反映したエッチング工程の中間時間帯における発光強度データのみを抽出することができる。
【0064】
そして、このようにして抽出された発光強度データを基にエッチング終点の判定を行うことで、正確なエッチング終点を検出することが可能となる。尚、この意味で、前記時間tは、これをエッチング工程時間の2割から3割程度の時間に設定するのが好ましく、前記時間tは、これをエッチング工程時間の7割から8割程度の時間に設定するのが好ましい。
【0065】
斯くして、本例のエッチング装置1によれば、上記のようにエッチング終点を正確に検出することができるので、例えば、上記SOIウエハにおいても、高精度な形状のエッチング構造物を形成することが可能となる。
【0066】
尚、本例の終点検出装置30では、前記発光強度データが基準値Kを設定回数Nだけ連続して越えた場合に、エッチング終点であると判定するように構成したが、これは、発光強度データにノイズが含まれている場合に生じる誤判定の防止を目的としたものであり、発光強度データにノイズが含まれにくい場合には、上記構成とする必要は必ずしも無く、発光強度データの平均値Iが1度でも基準値Kを越えれば、直ちにエッチング終点であると判定するように構成することができる。
【0067】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は何らこれに限定されるものではない。
【0068】
例えば、上例のエッチングの終点判定処理において、各エッチング工程について順次抽出される発光強度データ平均値Iの変化量ΔIを算出し、算出された変化量ΔIが予め設定された基準値K’を設定回数Nだけ連続して越えたとき、エッチング終点であると判定するようにしても良い。
【0069】
具体的には、前記エンドポイント検出処理部34が、図3に示した処理に引き続き、図5に示した処理を実行するように構成される。即ち、エンドポイント検出処理部34は、図3に示した処理後、前記ステップS7で格納した発光強度データを前記データ記憶部35から読み出し(ステップS21)、読み出した発光強度データについてその平均値Iを算出して(ステップS22)、算出した平均値Iをデータ記憶部35に格納した後(ステップS23)、前エッチング工程における平均値Iを前記データ記憶部35から読み出し(ステップS24)、前エッチング工程の平均値Iと現エッチング工程の平均値Iとの差分をとって変化量ΔIを算出する(ステップS25)。
【0070】
そして、次に、前記算出した変化量ΔIが、予め設定された基準値K’を超えたかどうかを確認し(ステップS26)、変化量ΔIが基準値K’を超えていない場合には、前記ステップS3以降の処理を繰り返す。一方、変化量ΔIが基準値Kを超えている場合には、更に、前回の変化量ΔIが基準値K’を越えているかどうかを確認し(ステップS27)、前回の変化量ΔIが基準値K’を超えている場合には前記カウンタnを更新し(ステップS28)、前回の変化量ΔIが基準値K’を超えていない場合には、前記ステップS2以降の処理を繰り返す。
【0071】
次に、エンドポイント検出処理部34は、ステップS28において更新されたカウンタnが予め設定された回数Nに達したかどうかを確認し(ステップS29)、カウンタnが設定回数Nに達していない場合には、前記ステップS3以降の処理を繰り返す一方、設定回数Nに達した場合には、エッチングが終了していると判定して、前記制御装置20にエッチング終了信号を送信した後(ステップS30)、前記スペクトルメータ32からのデータの取り込みを終了して(ステップS31)、当該処理を終了する。
【0072】
尚、この場合においても、上例と同様に、発光強度データにノイズが含まれにくい場合には、変化量ΔIが1度でも基準値K’を越えたとき、直ちにエッチング終点であると判定するように構成することができる。
【0073】
また、エッチングプロセスは、SFガス及びCガスの流量、コイル16に印加される高周波電力、基台3に印加される高周波電力といった各エッチング条件をそれぞれ上記範囲で変化させることにより、主としてエッチングの進行する工程と、主として保護膜形成の進行する工程とを交番的に繰り返して実行されるものであれば良く、変化させる上記各エッチング条件を適宜組み合わせて実施することができる。
【0074】
即ち、コイル16の印加電力及び基台3の印加電力を一定にして、SFガス及びCガスの流量を上記範囲で変化させるようにしても良く、或いはコイル16の印加電力のみを一定にして、基台3の印加電力並びにSFガス及びCガスの流量を上記範囲で変化させるようにしても良く、或いは逆に基台3の印加電力を一定にして、コイル16の印加電力並びにSFガス及びCガスの流量を上記範囲で変化させるようにしても良い。
【0075】
また、本例では、エッチング工程をe工程から開始してe工程とd工程とを順次繰り返し実施するようにしたが、これに限るものではなく、d工程から開始してd工程とe工程とを順次繰り返し実施するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るエッチング装置の概略構成を一部ブロック図で示した断面図である。
【図2】本実施形態におけるSFガス及びCガスの流量、並びにコイル及び基台に印加される高周波電力の制御状態を示すタイミングチャートである。
【図3】本実施形態に係る終点検出装置の処理手順を示したフローチャートである。
【図4】本実施形態に係る終点検出装置の処理手順を示したフローチャートである。
【図5】本発明の他の態様に係る終点検出手順を示したフローチャートである。
【図6】ガススイッチングエッチング法における特定反応種の発光強度を示したグラフである。
【図7】SOIウエハのトレンチエッチングを説明するための説明図である。
【符号の説明】
S シリコン基板
1 エッチング装置
2 エッチングチャンバ
2a エッチング室
3 基台
7 ガス供給部
8 ガス供給管
9,10 ガスボンベ
11,12 マスフローコントローラ
13 減圧部
14 排気管
15 プラズマ生成部
16 コイル
17,18 高周波電源
20 制御装置
21 ガス流量制御手段
22 コイル電力制御手段
23 基台電力制御手段
30 終点検出装置
32 スペクトルメータ
33 処理装置
34 エンドポイント検出処理部
35 データ記憶部

Claims (8)

  1. プラズマ化された反応種によりシリコン基板上のエッチンググランドをエッチングする工程と、前記エッチングによって前記シリコン基板上に形成された構造面に保護膜を形成する工程との、少なくとも2つの工程を交互に繰り返して前記シリコン基板をエッチングするプラズマエッチング処理において前記エッチングの終点を検出する方法であって、
    前記エッチング工程中の特定反応種の発光強度データを取得し、
    取得された発光強度データであって、前記エッチング工程開始後一定時間内及びエッチング工程終了前一定時間内にピークを生じている発光強度データから、該エッチング工程開始後一定時間内及び該エッチング工程終了前一定時間内に得られた発光強度データを除いて、該エッチング工程の中間時間帯に取得された発光強度データを抽出し、
    抽出された発光強度データが予め設定された基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するようにしたことを特徴とするプラズマエッチング終点検出方法。
  2. 前記抽出発光強度データが予め設定された回数連続して前記基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するようにしたことを特徴とする請求項1記載のプラズマエッチング終点検出方法。
  3. プラズマ化された反応種によりシリコン基板上のエッチンググランドをエッチングする工程と、前記エッチングによって前記シリコン基板上に形成された構造面に保護膜を形成する工程との、少なくとも2つの工程を交互に繰り返して前記シリコン基板をエッチングするプラズマエッチング処理において前記エッチングの終点を検出する方法であって、
    前記エッチング工程中の特定反応種の発光強度データを取得し、
    取得された発光強度データであって、前記エッチング工程開始後一定時間内及びエッチング工程終了前一定時間内にピークを生じている発光強度データから、該エッチング工程開始後一定時間内及び該エッチング工程終了前一定時間内に得られた発光強度データを除いて、該エッチング工程の中間時間帯に取得された発光強度データを抽出し、
    前記各エッチング工程について順次抽出される前記抽出発光強度データの変化量を算出し、
    算出された変化量が予め設定された基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するようにしたことを特徴とするプラズマエッチング終点検出方法。
  4. 前記変化量が予め設定された回数連続して前記基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するようにしたことを特徴とする請求項3記載のプラズマエッチング終点検出方法。
  5. シリコン基板をチャンバ内に配置して、該チャンバ内でプラズマ化された反応種によりシリコン基板上のエッチンググランドをエッチングする工程と、前記エッチングによって前記シリコン基板上に形成された構造面に保護膜を形成する工程との、少なくとも2つの工程を交互に繰り返して前記シリコン基板をエッチングするプラズマエッチング処理において前記エッチングの終点を検出する装置であって、
    前記チャンバ内の特定反応種の発光強度を検出する発光強度検出手段と、
    前記発光強度検出手段によって検出されたエッチング工程中の発光強度データであって、前記エッチング工程開始後一定時間内及びエッチング工程終了前一定時間内にピークを生じている発光強度データから、該エッチング工程開始後一定時間内及び該エッチング工程終了前一定時間内に得られた発光強度データを除いて、該エッチング工程の中間時間帯に検出された発光強度データを抽出し、抽出した発光強度データが予め設定された基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するエッチング終点検出手段とから構成したことを特徴とするプラズマエッチング終点検出装置。
  6. エッチング終点検出手段を、前記抽出発光強度データが予め設定された回数連続して前記基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するように構成したことを特徴とする請求項5記載のプラズマエッチング終点検出装置。
  7. シリコン基板をチャンバ内に配置して、該チャンバ内でプラズマ化された反応種によりシリコン基板上のエッチンググランドをエッチングする工程と、前記エッチングによって前記シリコン基板上に形成された構造面に保護膜を形成する工程との、少なくとも2つの工程を交互に繰り返して前記シリコン基板をエッチングするプラズマエッチング処理において前記エッチングの終点を検出する装置であって、
    前記チャンバ内の特定反応種の発光強度を検出する発光強度検出手段と、
    前記発光強度検出手段によって検出されたエッチング工程中の発光強度データであって、前記エッチング工程開始後一定時間内及びエッチング工程終了前一定時間内にピークを生じている発光強度データから、該エッチング工程開始後一定時間内及び該エッチング工程終了前一定時間内に得られた発光強度データを除いて、該エッチング工程の中間時間帯に検出された発光強度データを各エッチング工程について順次抽出するとともに、抽出した発光強度データの変化量を算出し、算出した変化量が予め設定された基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するエッチング終点検出手段とから構成したことを特徴とするプラズマエッチング終点検出装置。
  8. 前記エッチング終点検出手段を、前記変化量が予め設定された回数連続して前記基準値を越えたとき、エッチング終点であると判定するように構成したことを特徴とする請求項7記載のプラズマエッチング終点検出装置。
JP2001282970A 2001-09-18 2001-09-18 プラズマエッチング終点検出方法及び装置 Expired - Lifetime JP4694064B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001282970A JP4694064B2 (ja) 2001-09-18 2001-09-18 プラズマエッチング終点検出方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001282970A JP4694064B2 (ja) 2001-09-18 2001-09-18 プラズマエッチング終点検出方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003092286A JP2003092286A (ja) 2003-03-28
JP4694064B2 true JP4694064B2 (ja) 2011-06-01

Family

ID=19106543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001282970A Expired - Lifetime JP4694064B2 (ja) 2001-09-18 2001-09-18 プラズマエッチング終点検出方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4694064B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4065213B2 (ja) * 2003-03-25 2008-03-19 住友精密工業株式会社 シリコン基板のエッチング方法及びエッチング装置
WO2004112120A1 (ja) * 2003-06-10 2004-12-23 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. シリコン基板のエッチング方法
JP4161857B2 (ja) * 2003-09-10 2008-10-08 株式会社デンソー 半導体装置の製造方法
JP4578887B2 (ja) * 2004-08-11 2010-11-10 住友精密工業株式会社 エッチング方法及びエッチング装置
JP4512533B2 (ja) * 2005-07-27 2010-07-28 住友精密工業株式会社 エッチング方法及びエッチング装置
JP4101280B2 (ja) * 2006-07-28 2008-06-18 住友精密工業株式会社 終点検出可能なプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置
JP5234591B2 (ja) * 2006-07-28 2013-07-10 Sppテクノロジーズ株式会社 終点検出可能なプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置
US20130048082A1 (en) * 2011-08-22 2013-02-28 Mirzafer Abatchev System, method and apparatus for real time control of rapid alternating processes (rap)
JP6002487B2 (ja) 2012-07-20 2016-10-05 株式会社日立ハイテクノロジーズ 分析方法、分析装置、及びエッチング処理システム
JP2014150149A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Ulvac Japan Ltd エッチング方法及びエッチング装置
JP6356615B2 (ja) * 2015-02-06 2018-07-11 東芝メモリ株式会社 半導体製造装置および半導体製造方法
JP6512975B2 (ja) * 2015-07-16 2019-05-15 東京エレクトロン株式会社 エッチング終点検出方法及びプラズマ処理装置の制御装置
CN107644811B (zh) * 2016-07-20 2020-05-22 中微半导体设备(上海)股份有限公司 博世工艺的刻蚀终点监测方法以及博世刻蚀方法
JP6807558B2 (ja) * 2016-11-08 2021-01-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0922900A (ja) * 1996-03-11 1997-01-21 Hitachi Ltd プラズマ処理方法
JPH11214363A (ja) * 1998-01-23 1999-08-06 Hitachi Ltd 半導体製造方法とその装置、並びに半導体素子
JP2001501041A (ja) * 1997-07-17 2001-01-23 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 半導体構造における異なった材料の接合部を認識する方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0922900A (ja) * 1996-03-11 1997-01-21 Hitachi Ltd プラズマ処理方法
JP2001501041A (ja) * 1997-07-17 2001-01-23 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 半導体構造における異なった材料の接合部を認識する方法
JPH11214363A (ja) * 1998-01-23 1999-08-06 Hitachi Ltd 半導体製造方法とその装置、並びに半導体素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003092286A (ja) 2003-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4101280B2 (ja) 終点検出可能なプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置
JP4694064B2 (ja) プラズマエッチング終点検出方法及び装置
US10665516B2 (en) Etching method and plasma processing apparatus
US6391788B1 (en) Two etchant etch method
KR101116589B1 (ko) 에칭 깊이 제어용 장치 및 방법
US8461052B2 (en) Semiconductor device manufacturing method
JP6200849B2 (ja) プラズマ処理装置およびドライエッチング方法
US6919259B2 (en) Method for STI etching using endpoint detection
JP4209774B2 (ja) シリコン基板のエッチング方法およびエッチング装置
JP4065213B2 (ja) シリコン基板のエッチング方法及びエッチング装置
JP2007080982A (ja) エッチング方法、エッチング装置及び半導体装置の製造方法
JPH04355916A (ja) ドライエッチング装置
JP2006302924A (ja) プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置
JP6557642B2 (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP6579786B2 (ja) プラズマエッチング方法
JP5234591B2 (ja) 終点検出可能なプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置
JP2001007084A (ja) エッチング終点判定方法
JP2008186991A (ja) エッチング方法及びエッチング装置
JP3644013B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2001093878A (ja) エッチング終点検出方法及び半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110217

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4694064

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term