JP5234591B2 - 終点検出可能なプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置 - Google Patents

終点検出可能なプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置 Download PDF

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本発明は、エッチングガスをプラズマ化してSi膜をエッチングするプラズマエッチング方法及びその装置であって、エッチング終点を確実に検出することが可能なプラズマエッチング方法及びその装置に関する。
プラズマエッチングにおいてエッチングの終点を検出する方法として、従来、特開2005−38896号公報に開示されるものが知られている。
この終点検出方法は、シリコン基板上に、開口エリアとマスクエリアとからなる複数のエッチング終点検出用のパターンが描かれたマスクを設け、この複数のエッチング終点検出用パターンにレーザ光を照射して、各検出パターンにおける開口エリアとマスクエリアとの二つの光路の光路差から生じる、エッチング深さに応じた干渉強度をモニタし、モニタした干渉強度を基に、エッチング深さの変化量、即ち、エッチングレートを算出して、算出したエッチングレートと経過時間からエッチング終点を検出するというものである。
特開2005−38896号公報
ところが、上述した従来の終点検出方法では、シリコン基板上に、デバイスを形成するための領域の他に、複数のエッチング終点検出パターン用の領域を設定する必要があるため、エッチング終点検出パターンを設けた分だけ、一つのシリコン基板から製造することができるデバイスの数が減少する、即ち、デバイスの集積性が悪く、効率的な製造ができないという問題があった。
また、レーザ光を照射するレーザ光発振装置と、反射光を受光する画像監視カメラとをシリコン基板の直上に設ける必要があるため、装置構成上の制約が大きいという欠点もあった。
本発明は以上の実情に鑑みなされたものであって、エッチング終点を検出するための特別な領域をシリコン基板上に設定する必要がなく、また、装置構成上の制約が小さい終点検出可能なプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置の提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板の前記Si膜をエッチングする方法であって、SFガスを含むエッチングガスを供給しプラズマ化して前記Si膜をエッチングするプラズマエッチング方法において、
多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程を繰り返して実施するとともに、
前記少量供給工程におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度を測定し、
測定された発光強度が予め設定した基準値以下となったとき、エッチング終点であると判定して処理を終了するようにした終点検出可能なプラズマエッチング方法に係る。
また、本発明は、表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板を収納するエッチングチャンバと、
前記エッチングチャンバ内の下部位置に配設され、前記シリコン基板が載置される基台と、
SFガスを含むエッチングガスを前記エッチングチャンバ内に供給するエッチングガス供給部と、
前記エッチングチャンバ内を減圧する減圧部と、
前記エッチングチャンバの外周にこれと対向するように配設されたコイルを備え、該コイルに高周波電力を印加して、前記エッチングチャンバ内のガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、
前記基台に高周波電力を印加する基台電力印加部と、
前記エッチングチャンバ内にエッチングガスが供給され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台に高周波電力が印加されるエッチング工程が実施されるように、前記エッチングガス供給部,プラズマ生成部及び基台電力印加部の作動を制御する制御装置とを備えたプラズマエッチング装置において、
前記エッチングチャンバ内のプラズマの発光強度を検出する発光強度検出器と、
前記発光強度検出器によって検出された発光強度データを基に、エッチングの終点を検出するエッチング終点検出部とを備え、
前記制御装置は、前記エッチング工程において、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程が繰り返し実施されるように前記エッチングガス供給部の作動を制御するとともに、前記エッチング終点検出部から終点検出信号を受信して、一連の処理を終了するように構成され、
前記エッチング終点検出部は、前記少量供給工程におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度を抽出し、抽出された発光強度が予め設定した基準値以下となったとき、エッチング終点であると判定して、前記制御装置に終点検出信号を送信するように構成されたプラズマエッチング装置に係る。
本発明は、上記のように、表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板の前記Si膜をエッチングするプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置に関するものであり、SFガスを含むエッチングガスを使用して前記Si膜をエッチングする。
そして、当該エッチング工程は、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程から構成される。
尚、前記下層膜としては、例えば、SiO膜や、ポリイミドテープによって形成された膜、フォトレジストによって形成された膜、グリースによって形成された膜、ワックスによって形成された膜、熱剥離材付きシート(ポリエステルフィルムなど)によって形成された膜、シリコン窒化膜など、Si膜に比べてエッチングされ難いものを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明者らの研究によると、SFガスを多量に供給しプラズマ化した状態下では、プラズマ中のSi、及びSiF,SiFなどのフッ化シリコン(SiFx)の発光強度は、Si膜のみが存在する場合と、下層膜のみが存在する場合との間で差は無いが、SFガスを少量供給しプラズマ化した状態下では、Si及びSiFxの発光強度は、Si膜のみが存在する場合と、下層膜のみが存在する場合とで、相当に異なることが判明した。
即ち、SFガスを多量に供給しプラズマ化した状態下では、プラズマ中のSi及びSiFxの発光強度は、Si膜のみが存在する場合、及び下層膜のみが存在する場合とも、低いレベルであり、一方、SFガスを少量供給しプラズマ化した状態下では、Si膜のみが存在する場合には、Si及びSiFxの発光強度は高レベルであるが、下層膜のみが存在する場合には、Si及びSiFxの発光強度は低レベルとなる。
Si膜のみが存在する場合に、SFガスの供給流量によって発光強度が変化するのは、SFガスの供給流量が多いと、設定圧力に制御されたエッチングチャンバ内から排気される排気流量も多く、エッチングによって生成されたSiFの再解離によって生成されるSiやSiFxが生成後直ちに排出されるため、エッチングチャンバ内に存在するSi及びSiFxが少なくなるのに対し、SFガスの供給流量が少ないと、設定圧力に制御されたエッチングチャンバ内から排気される排気流量も少なく、生成されたSi及びSiFxがエッチングチャンバ内に留まり易いため、エッチングチャンバ内に存在するSi及びSiFxが多くなるからだと考えられる。
他方、下層膜のみが存在する場合に、SFガスの供給流量によって発光強度があまり変化しないのは、エッチングチャンバ内にSi及びSiFxが存在しないか存在しても極僅かであるためと考えられる。また、周辺波長の影響やプラズマ密度の変化などに伴う発光強度の変化により、低レベルではあるものの、Si又はSiFxに相当する波長の発光強度に変化が見られるためと考えられる。
したがって、前記少量供給工程において、プラズマ中のSi又はSiFxの発光強度を測定して、測定された発光強度が予め設定した基準値以下となったとき、下層膜が露出した、即ち、エッチング終点に到達したと判定することができる。
斯くして、本発明では、上記のように、エッチング工程を、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程から構成することで、多量供給工程ではエッチングレートを高めた高速エッチングを実現でき、少量供給工程では、エッチングレートは低いものの確実にエッチング終点を検出することができ、全体として、高速エッチングを実現しつつ、確実にエッチング終点を検出することが可能となった。
また、従来のように、シリコン基板上に、デバイスを形成するための領域の他に、複数のエッチング終点検出パターン用の領域を設定する必要がないため、デバイスの集積性を高めることができ、効率的な製造を行うことができる。
また、プラズマ中の特定物質の発光強度を測定する発光強度検出器は、エッチングチャンバの任意の位置に設けることが可能であり、装置構成上の制約が少ないというメリットもある。
尚、処理開始当初から、多量供給工程と少量供給工程との少なくとも二工程を繰り返し実施するようにしても良いが、これに限られるものではなく、多量供給工程を予め定められた時間実施した後、エッチング終点に近づいたと判断される時点から、当該多量供給工程と少量供給工程との少なくとも二工程を実施するようにしても良い。
上述したように、多量のSFガスを供給して処理する場合には、エッチングレートが高いが、供給量が少ない場合には、エッチングレートは低い。したがって、処理開始当初から少量供給工程を実施した場合、エッチング速度の面から見ると、必ずしも最適なものとは言えない。
そこで、上記のように、エッチング終点に近づいたと判断される時点まで、多量のSFガスを供給するエッチング工程を実施し、しかる後、多量供給工程と少量供給工程との少なくとも二工程を繰り返し実施するようにすれば、少量供給工程を実施することによるエッチング速度の低下を極力抑えることができ、全体としてのエッチング速度をより高めた状態で、確実なエッチング終点の検出が可能となり、効率的である。
また、前記エッチング終点検出部によって発光強度を抽出する対象物質は、上記のSi又はSiFxに限られるものではなく、Fの発光強度を抽出するようにしても良い。本発明者らの研究結果によると、SFガスを多量に供給しプラズマ化した状態下では、プラズマ中のFの発光強度は、Si膜のみが存在する場合、及び下層膜のみが存在する場合とも、高いレベルであり、一方、SFガスを少量供給しプラズマ化した状態下では、Si膜のみが存在する場合には、Fの発光強度は低レベルであるが、下層膜のみが存在する場合には、Fの発光強度は高レベルとなることが判明している。
Si膜のみが存在する場合に、SFガスの供給流量によって発光強度が変化するのは、FはSFガスがプラズマ化されることによって生成されるものであるところ、SFガスの供給流量が多いと、エッチング生成物であるSiFやその解離種であるSiやSiFxの比率が低く、SFガスの供給流量が少ないと、エッチング生成物であるSiFやその解離種であるSiやSiFxの比率が高くなり、その結果、SFガスの供給流量が少ないときほどエッチング室2a内に存在するFの比率が低くなるためだと考えられる。
他方、下層膜のみが存在する場合に、SFガスの供給流量によって発光強度があまり変化しないのは、生成されたFがエッチングに費やされないか費やされても極僅かであるため、エッチングチャンバ内に存在するFの量がさほど変化しないためだと考えられる。
したがって、この場合、前記エッチング終点検出部は、抽出(測定)したFの発光強度が予め設定した基準値以上となったとき、エッチング終点であると判定する。
また、本発明は、SFガスを含むエッチングガスを供給しプラズマ化してSi膜をエッチングするエッチング工程と、CFガス,Cガス,Cガス,Cガスなどのフロロカーボン(CxFy)ガス又はOガスを含む耐エッチング層形成ガスを供給しプラズマ化して、前記エッチング工程で形成された構造面に耐エッチング層を形成する耐エッチング層形成工程とを繰り返し実施して前記Si膜をエッチングするプラズマエッチング方法にも適用できる。
この場合も、処理開始当初から、エッチング工程を多量供給工程と少量供給工程との少なくとも二つの工程に分けて実施するようにしても良いが、これに限られるものではなく、多量のSFガスを供給するエッチング工程と耐エッチング層形成工程とを予め定められた回数繰り返した後、エッチング終点に近づいたと判断される時点から、当該エッチング工程を、多量供給工程と少量供給工程との二工程に分けて実施するようにしても良い。
また、本発明者らの知見によると、前記制御装置の制御下で、前記エッチングガス供給部によって供給される少量供給工程におけるSFガスの供給量は、180sccm以下であるのが好ましい。180sccm以下の場合に、上述したSi,SiFx又はFの発光強度に顕著な差が現れる。
また、同じく制御装置の制御下で、エッチングガス供給部によって供給される多量供給工程におけるSFガスの供給量は、エッチング速度の面から200sccm以上であるのが好ましく、400sccm以上であるのがより好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、エッチング工程の全部又は一部を、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二工程から構成することで、多量供給工程ではエッチングレートを高めた高速エッチングを実現でき、少量供給工程では、エッチングレートは低いものの確実にエッチング終点を検出することができるので、全体として、高速エッチングを実現しつつ、確実にエッチング終点を検出することが可能となった。
また、従来のように、シリコン基板上に、デバイスを形成するための領域の他に、複数のエッチング終点検出パターン用の領域を設定する必要がないため、デバイスの集積性を高めることができ、効率的な製造を行うことができる。
また、プラズマ中の特定物質の発光強度を測定する発光強度検出器は、エッチングチャンバの任意の位置に設けることが可能であり、装置構成上の制約が少ないというメリットもある。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面に基づき説明する。図1は、本実施形態に係るプラズマエッチング装置の概略構成を一部ブロック図で示した断面図である。
図1に示すように、このプラズマエッチング装置1は、内部にエッチング室2aが形成された筐体状のエッチングチャンバ2と、エッチング室2a内の下部領域に配設され、被エッチング物たるシリコン基板Sが載置される基台3と、エッチング室2a内にエッチングガスとしてのSFガス及び耐エッチング層形成ガスとしてのCガスを供給するガス供給部7と、エッチング室2a内を減圧する減圧部13と、エッチング室2a内に供給されたSFガス及びCガスをプラズマ化するプラズマ生成部15と、基台3に高周波電力を印加する高周波電源18と、これら各部の作動を制御する制御装置20と、エッチングの終点を検出する終点検出装置30とを備えている。
前記エッチングチャンバ2はセラミックから形成され、その側壁部には、石英ガラスなどの透明体からなる覗き窓2bが設けられ、この覗き窓2bを通して外部からエッチング室2a内を観察することができるようになっている。
前記基台3上には、シリコン基板SがOリング4などのシール部材を介して載置される。この基台3はその基部3aがエッチング室2a外に導出されており、その中心部には、基台3とシリコン基板Sとの間に形成された空間5aに通じる連通路5が設けられ、この連通路5を通して前記空間5a内にヘリウムガスが充填,封入され、また、基台3には冷却水循環路6が形成されており、この冷却水循環路6内を循環する冷却水(20℃)により、基台3及びヘリウムガスを介して、シリコン基板Sが冷却されるようになっている。また、この基台3には高周波電源18によって13.56MHzの高周波電力が印加されており、基台3及び基台3上に載置されたシリコン基板Sにバイアス電位を生じるようになっている。
前記ガス供給部7は、エッチングチャンバ2の上端部に接続されたガス供給管8と、このガス供給管8にそれぞれマスフローコントローラ11,12を介して接続されたガスボンベ9,10とからなり、マスフローコントローラ11,12により流量調整されたガスがガスボンベ9,10からエッチング室2a内に供給される。尚、ガスボンベ9内にはSFガスが充填され、ガスボンベ10内にはCガスが充填されている。但し、耐エッチング層形成ガスとしてはこの他にCF,C8,等の他のフロロカーボン(CxFy)ガスやOガスを用いることができる。
前記減圧部13は、エッチングチャンバ2の下端部に接続された排気管14と、この排気管14に接続された図示しない真空ポンプとからなり、この真空ポンプ(図示せず)によってエッチング室2a内の気体が排気され、エッチング室2a内が所定の低圧(例えば、3Pa〜30Pa)に減圧される。
前記プラズマ生成部15は、エッチングチャンバ2の基台3より高い位置の外周に沿って配設されたコイル16と、このコイル16に13.56MHzの高周波電力を印加する高周波電源17とからなり、コイル16に高周波電力を印加することによりエッチング室2a内の空間に変動磁場が形成され、エッチング室2a内に供給されたガスがこの変動磁場によって誘起される電界によりプラズマ化される。
前記制御装置20は、マスフローコントローラ11,12を制御し、ガスボンベ9,10からエッチング室2a内に供給されるガス流量を図6(a)及び(b)に示す如く調整するガス流量制御部22と、コイル16に印加される高周波電力を図6(c)に示す如く制御するコイル電力制御部23と、基台3に印加される高周波電力を図6(d)に示す如く制御する基台電力制御部24と、これらガス流量制御部22,コイル電力制御部23,基台電力制御部24に対し制御信号を送信して、各々に上記の制御を実行させるプログラマブルコントローラ21とからなる。
前記終点検出装置30は、一方端が前記覗き窓2bと対向し、同端部からエッチング室2a内の光を受光するように配設された光ファイバ31と、この光ファイバ31の他方端に接続し、光ファイバ31によって受光された光の発光強度を検出するスペクトルメータ32と、スペクトルメータ32によって検出された発光強度データを受信して、当該発光強度データを基にエッチングの終点を検出する処理装置33とからなる。
また、前記処理装置33は、スペクトルメータ32によって検出された発光強度データを基に、図2に示した処理を行って、エッチングの終点を検出し、検出信号を前記制御装置20に送信するエンドポイント検出処理部34と、終点を検出するために使用する基準値を記憶するデータ記憶部35とからなる。尚、エンドポイント検出処理部34には、エッチング処理開始信号や工程信号(現在の処理工程がエッチング工程であるのか耐エッチング層形成工程であるのかといった工程の別を表す信号)が、制御装置20から送信されるようになっている。
次に、以上の構成を備えたプラズマエッチング装置1の動作について説明する。
はじめに、シリコン基板Sをエッチングする態様について説明する。尚、以下の説明では、前記シリコン基板Sとして、絶縁膜たるSiO膜上にSi膜が形成されたものを一例に挙げて説明する。
まず、前記シリコン基板SのSi膜上に、フォトリソグラフィなどを用いて所望形状のエッチングマスク(例えばレジスト膜など)を形成した後、このシリコン基板Sをエッチングチャンバ2内に搬入し、Oリング4を介して基台3上に載置する。そして、この後、連通路5から空間5a内にヘリウムガスを充填,封入する。なお、冷却水循環路6内の冷却水は絶えず循環されている。
そして、上記のようにして、処理準備が完了すると、プログラマブルコントローラ21は、予め作成されたプログラムに従って処理を開始し、ガス流量制御部22,コイル電力制御部23及び基台電力制御部24にそれぞれ制御信号を送信して、これらガス流量制御部22,コイル電力制御部23及び基台電力制御部24による制御の下、ガスボンベ9,10からSFガス,Cガスをエッチング室2a内に供給するとともに、コイル16に高周波電力を印加し、基台3に高周波電力を印加する。
エッチング室2a内に供給されるSFガスの流量は、図6(a)に示すように、Ve1sccm,Ve2sccm,0sccmの3段階で順次変化するように、ガス流量制御部22によって制御される。尚、以下、流量がVe1sccmである工程を多量供給工程e、Ve2sccmである工程を少量供給工程e、0sccmである工程を耐エッチング層形成工程dと称し、多量供給工程e及び少量供給工程eの二工程がエッチング工程を構成する。
また、Cガスの流量は、図6(b)に示すように、前記多量供給工程e及び少量供給工程eでは0sccmとなり、耐エッチング層形成工程dではVd1sccmとなるようにガス流量制御部22によって制御される。
また、コイル16に印加される高周波電力は、図6(c)に示すように、処理開始から処理終了までWc1Wとなるように、コイル電力制御部23によって制御され、基台3に印加される高周波電力は、図6(d)に示すように、多量供給工程eではWp1W、少量供給工程eではWp2W、耐エッチング層形成工程dでは0Wとなるように、基台電力制御部24によって制御される。
エッチング室2a内に供給されたSFガスは、コイル16によって生じた変動磁界内で、イオン,電子,Fラジカルなどを含むプラズマとなり、プラズマはこの変動磁界の作用によって高密度に維持される。プラズマ中に存在するFラジカルはSiと化学的に反応して、シリコン基板SからSiを持ち去る、即ちシリコン基板Sをエッチングする働きをし、イオンは基台3及びシリコン基板Sに生じた自己バイアス電位により基台3及びシリコン基板Sに向けて加速され、シリコン基板Sに衝突してこれをエッチングする。斯くして、これらFラジカル及びイオンによってマスク開口部のSi膜表面がエッチングされ、所定幅及び深さの溝や穴が形成される。
また、供給されるSFガスの流量が多いほどエッチング速度(レート)は高く、流量がVe1sccmと多量である多量供給工程eでは、エッチング速度が高く、Ve2sccmと少量である少量供給工程eでは、エッチング速度がこれより低い。
一方、Cガスはプラズマ中で重合物を形成し、これが前記溝や穴の側面及び底面(エッチング表面)に堆積してフロロカーボン膜を形成する働きをする。このフロロカーボン膜はFラジカルと反応せず、Fラジカルに対する耐エッチング層として機能し、この耐エッチング層によってサイドエッチングやアンダーカットが防止される。尚、上記のように、耐エッチング層形成ガスとしては、フロロカーボン(CxFy)ガスの他にOガスを用いることができ、このOガスを用いる場合、耐エッチング性を有するSiO層がエッチング表面に形成される。
斯くして、以上のエッチング工程(多量供給工程e及び少量供給工程e)と耐エッチング層形成工程dとを順次繰り返して実施することにより、内壁面が垂直な所定のエッチング形状を、効率よくシリコン基板S上に形成することができる。
次に、エッチングの終点を検出するその具体的な態様について説明するが、これに先立って、まず、終点検出の原理について説明する。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、プラズマ中のSiFの発光強度と、SFガスの供給量との関係が、図3に示すような特性を持つとの知見を得た。
図3は、プラズマ雰囲気下にSi膜(のみ)が存在する場合と、SiO膜(のみ)が存在する場合におけるSiFの発光強度を示したものであり、同図(a)は、SFガスの流量が800sccmである場合、同図(b)はSFガスの流量が400sccmである場合、同図(c)はSFガスの流量が200sccmである場合、同図(d)はSFガスの流量が180sccmである場合、同図(e)はSFガスの流量が100sccmである場合、同図(f)はSFガスの流量が50sccmである場合のSiFの発光強度を示している。尚、SiFは、エッチング対象のSiとFラジカルとが反応して生成されたSiFの再解離によって生成されるものであり、この他にも、SiF,SiFなどが生成され、これらフッ化シリコン(SiFx)は、全て、図3に示した特性を示す。
同図3から分かるように、SiFの発光強度レベルは、SFガスを多量(200sccm〜800sccm)に供給した場合には、Si膜の場合とSiO膜の場合とであまり差は無いが、SFガスを少量(50sccm〜180sccm)しか供給しない場合、Si膜の場合の発光強度レベルは、SiO膜の場合の発光強度レベルに比べてかなり高いものとなっている。
因みに、図3に示した例では、SFガスの流量が180sccmである場合の、SiFの発光強度レベルのSi/SiO比は約2.5であり、SFガスの流量が100sccmである場合の、SiFの発光強度レベルのSi/SiO比は約6.0であり、SFガスの流量が50sccmである場合の、SiFの発光強度レベルのSi/SiO比は約9.6であった。また、特に図示はしないが、SFガスの流量を30sccm,15sccmとした場合の、SiFの発光強度レベルのSi/SiO比は、それぞれ、約9.4、約6.8であった。
このような特性となるのは、Si膜が存在するときには、SFガスの供給流量が多いと、設定圧力に制御されたエッチング室2a内から排気される排気流量も多く、SiFが生成後直ちに排出されるため、エッチング室2a内に存在するSiFが少なくなるのに対し、SFガスの供給流量が少ないと、設定圧力に制御されたエッチング室2a内から排気される排気流量も少なく、生成されたSiFがエッチング室2a内に留まり易いため、エッチング室2a内に存在するSiFが多くなるからだと考えられる。
他方、SiO膜が存在するときには、エッチング室2a内にSiFが存在しないか存在しても極僅かであるためと考えられる。また、周辺波長の影響やプラズマ密度の変化などに伴う発光強度の変化により、低レベルではあるものの、SiFに相当する波長の発光強度に変化が見られるためと考えられる。
したがって、SFガスの供給量を少量とした状態で、プラズマ中のSiFの発光強度を測定し、その値が予め定めた基準値T以下となったとき、Si膜のエッチングを完了してSiO膜が露出したこと、即ち、エッチング終点に到達したと判定することができる。
また、図4は、SFガスを100sccmでエッチング室2a内に供給したときの、SiFに相当する波長の発光強度レベルとエッチング時間との関係を示したグラフであるが、エッチングの開始から一定時間が経過し、Si膜のエッチングが完了してSiO膜が露出すると、発光強度レベルが低下しており、この図4からも明らかなように、発光強度レベルを随時監視することによってエッチング終点を検出することができる。
そこで、本例では、上記のように、多量のSFガスを供給する多量供給工程eと、少量のSFガスを供給する少量供給工程eとの二工程からなるエッチング工程を設定して、多量供給工程eでは、高いエッチング速度(レート)で高速にエッチングすることに主眼を置き、少量供給工程eでは、エッチング終点の検出に主眼を置いた。
尚、このような観点から、少量供給工程eにおけるSFガスの流量Ve2は、15sccm〜180sccmの範囲であるのが好ましい。また、多量供給工程eにおけるSFガスの流量Ve1は、200sccm〜800sccmの範囲であるのが好ましく、好適なエッチングレートを得るには、400sccm〜800sccmの範囲であるのが更に好ましい。
また、Cガスの流量Vd1は100sccm〜500sccmの範囲であるのが好ましい。
また、コイル16に印加される高周波電力Wc1は2000W〜5000Wの範囲であるのが好ましく、更に、基台3に印加される高周波電力Wp1は20W〜100Wの範囲であるのが好ましく、Wp2は10W〜90Wの範囲であるのが好ましい。
斯くして、本例では、以上の検出原理に基づき、以下のようにして、エッチング終点が検出される。
即ち、まず、光ファイバ31を介してエッチング室2a内の光がスペクトルメータ32に受光され、各波長に応じた発光強度が検出される。
そして、スペクトルメータ32によって検出された発光強度データは、逐次エンドポイント検出処理部34に送信され、当該エンドポイント検出処理部34において図2に示した処理が実行され、エッチング終点が検出される。
具体的には、エンドポイント検出処理部34は、前記プログラマブルコントローラ21からエッチング処理を開始する信号を受信して処理を開始し、カウンタnを「1」にセットした後(ステップS1)、プログラマブルコントローラ21から現在の処理工程に係る信号を受信し(ステップS2)、現工程がエッチング終点を検出可能な少量供給工程eであるか否かを確認して、少量供給工程eでない場合にはステップS2以降の処理を繰り返して工程の監視を行う(ステップS3)。
一方、確認した現工程が少量供給工程eである場合には、スペクトルメータ32から受信した発光強度データを解析して、SiFに相当する波長の発光強度レベルを抽出し(ステップS4)、抽出した発光強度レベルとデータ記憶部35に格納された基準値Tとを比較して(ステップS5)、抽出した発光強度レベルが基準値Tより小さいか否かを確認する(ステップS5)。
そして、抽出した発光強度レベルが基準値Tより大きい場合には、ステップS1以降の処理を繰り返し、一方、抽出した発光強度レベルが基準値Tより小さい場合には、カウンタnを更新して(ステップS6)、ステップS2以降の処理を繰り返し、3回連続して、抽出した発光強度レベルが基準値Tを下回った場合には(ステップS7)、エッチングの終点に達したと判断して、終点検出信号を前記プログラマブルコントローラ21に送信する(ステップS8)。
以後、引き続き処理を継続する場合には、ステップS1以降の処理を繰り返し、処理を継続しない場合には当該処理を終了する(ステップS9)。
尚、プログラマブルコントローラ21は、エンドポイント検出処理部34から終点検出信号を受信した後、一連のエッチング処理を終了する。
以上詳述したように、本例では、エッチング工程を、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程eと、少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程eとの二工程から構成することで、多量供給工程eではエッチングレートを高めた高速エッチングを実現でき、少量供給工程eでは、エッチングレートは低いものの確実にエッチング終点を検出することができ、したがって、全体として、高速エッチングを実現しつつ、確実にエッチング終点を検出することができる。
また、従来のように、デバイスを形成するための領域の他に、複数のエッチング終点検出パターン用の領域を、シリコン基板S上に設定する必要がないため、デバイスの集積性を高めることができ、効率的な製造を行うことができる。
また、発光強度を測定するための覗き窓2bは、これをエッチングチャンバ2の任意の位置に設けることが可能であり、したがって、装置構成上の制約が少ないというメリットもある。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は何らこれに限定されるものではない。
例えば、上例では、SiFの発光強度レベルを検出してエッチング終点を検出するようにしたが、上述したように、他のSiFxも図3に示した特性と同じ特性を有する。したがって、他のSiFxの発光強度レベルを検出して、上記と同じ手順によってエッチング終点を検出するようにしても良い。
また、本発明者らの知見によると、エッチングによってプラズマ中に生成されるSiも、上述したSiFxと同じ特性を示す。したがって、SiFxに代えてSiの発光強度レベルを検出してエッチング終点を検出するようにしても良い。尚、Siの発光強度特性がSiFxと同じになるのは、SiFxと同様の理由によるものと考えられる。
そして、これらの場合においても、少量供給工程eにおけるSFガスの流量Ve2は、15sccm〜180sccmの範囲であるのが好ましい。また、多量供給工程eにおけるSFガスの流量Ve1は、200sccm〜800sccmの範囲であるのが好ましく、好適なエッチングレートを得るには、400sccm〜800sccmの範囲であるのが更に好ましい。
また、エッチングによってプラズマ中に生成される物質にはFも含まれる。このFの発光強度と、SFガスの供給量との関係は、図5に示すような特性を有する。
図5は、プラズマ雰囲気下にSi膜(のみ)が存在する場合と、SiO膜(のみ)が存在する場合におけるFの発光強度を示したものであり、同図(a)は、SFガスの流量が800sccmである場合、同図(b)はSFガスの流量が400sccmである場合、同図(c)はSFガスの流量が200sccmである場合、同図(d)はSFガスの流量が180sccmである場合、同図(e)はSFガスの流量が100sccmである場合、同図(f)はSFガスの流量が50sccmである場合のFの発光強度を示している。
同図5から分かるように、Fの発光強度レベルは、SFガスを多量(200sccm〜800sccm)に供給した場合には、Si膜の場合とSiO膜の場合とであまり差は無いが、SFガスを少量(50sccm〜180sccm)しか供給しない場合、Si膜の場合の発光強度レベルは、SiO膜の場合の発光強度レベルに比べて低いものとなっている。
因みに、図5に示した例では、SFガスの流量が180sccmである場合の、Fの発光強度レベルのSi/SiO比は約0.9であり、SFガスの流量が100sccmである場合の、Fの発光強度レベルのSi/SiO比は約0.7であり、SFガスの流量が50sccmである場合の、Fの発光強度レベルのSi/SiO比は約0.4であった。また、特に図示はしないが、SFガスの流量を30sccm,15sccmとした場合の、Fの発光強度レベルのSi/SiO比は、それぞれ、約0.2、約0.2であった。
このような特性となるのは、Si膜のみが存在するときには、SFガスの供給流量が多いと、エッチング生成物であるSiFやその解離種であるSiやSiFxの比率が低く、SFガスの供給流量が少ないと、エッチング生成物であるSiFやその解離種であるSiやSiFxの比率が高くなり、その結果、SFガスの供給流量が少ないときほどエッチング室2a内に存在するFの比率が低くなるためだと考えられる。
他方、SiO膜が存在するときには、生成されたFがエッチングに費やされないか費やされても極僅かであるため、エッチング室2a内に存在するFの量がさほど変化しないためだと考えられる。
したがって、SFガスの供給量を少量とした状態で、プラズマ中のFの発光強度を測定することで、エッチング終点に到達したことを検出することができる。この場合、前記エンドポイント検出処理部34は、上記ステップS4において、スペクトルメータ32から受信した発光強度データを解析して、Fに相当する波長の発光強度レベルを抽出するとともに、ステップS5において、抽出した発光強度レベルとデータ記憶部35に格納された基準値Tとを比較して、抽出した発光強度レベルが基準値Tより大きいか否かを確認し、抽出した発光強度レベルが基準値Tより大きい場合に、エッチングの終点に達したと判断する。
また、上例では、処理開始の当初から、エッチング工程を多量供給工程eと少量供給工程eとの二つの工程に分けて実施するようにしたが、これに限られるものではなく、前記プログラマブルコントロール21の制御の下、図7に示した多量供給工程eのみからなるエッチング工程と耐エッチング層形成工程とを、エッチング終点に近づいたと判断される時点まで、予め定められた回数繰り返し、その後、図6に示した、多量供給工程eと少量供給工程eとの二工程からなるエッチング工程と、耐エッチング層形成工程とを繰り返し実行して、少量供給工程eの実行時に、エッチング終点を検出するようにしても良い。
上述したように、多量のSFガスを供給して処理する場合には、エッチングレートが高いが、供給量が少ない場合には、エッチングレートは低い。したがって、処理開始当初から少量供給工程を実施した場合、エッチング速度の面から見ると、必ずしも最適なものとは言えない。
そこで、上記のように、エッチング終点に近づいたと判断される時点まで、多量のSFガスを供給するエッチング工程と耐エッチング層形成工程とを予め定められた回数繰り返した後、エッチング工程を、多量供給工程eと少量供給工程eとの二工程に分けて実施すれば、少量供給工程eによるエッチング速度の低下を極力抑えることができ、全体としてのエッチング速度をより高めた状態で、確実なエッチング終点の検出が可能となり、効率的である。
また、図2に示した処理手順では、監視対象物質の発光強度が3回連続して基準値以下(Fの場合は基準値以上)となった場合に、エッチング終点に達したと判定するようにしたが、これに限るものではなく、1回でも基準値以下(Fの場合は基準値以上)、若しくは、3回以外の複数回連続して基準値以下(Fの場合は基準値以上)となった場合に、エッチング終点に達したと判定するようにしても良い。
また、上記の例では、エッチング工程時にSFガスのみを供給するようにしたが、これに限るものではなく、SFガスに加えて他のガス、例えば、Oガスを同時に供給するようにしても良い。
また、上記では、エッチング工程と耐エッチング層形成工程とを繰り返すプラズマエッチング法において、当該エッチング工程を多量供給工程eと少量供給工程eとの二工程から構成した例を示したが、本発明を適用し得るエッチング法はこれに限るものではなく、耐エッチング層形成工程を備えない、即ち、エッチング工程を連続的に実施するプラズマエッチング法にも本発明を適用することができる。
この場合の上記プラズマエッチング装置1は、その構成から、ガスボンベ10及びマスフローコントローラ12が除かれる。そして、前記ガス流量制御部22は、ガスボンベ9からエッチング室2a内に供給されるSFガスの流量が図8(a)に示される流量となるように、マスフローコントローラ11を制御し、前記コイル電力制御部23は、コイル16に印加される高周波電力が図8(b)に示される電力となるように、高周波電源17を制御し、前記基台電力制御部24は基台3に印加される高周波電力が図8(c)に示される電力となるように、高周波電源18を制御する。
斯くして、このプラズマエッチング法では、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程eと、少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程eと二つの工程が繰り返して実施される。そして、エンドポイント検出処理部34において、少量供給工程eにおけるプラズマ中のSi,SiFx又はFの発光強度が検出され、Si又はSiFxの発光強度を検出する場合には、これが予め設定した基準値T以下となったとき、Fの発光強度を検出する場合には、これが予め設定した基準値T以上となったときに、エンドポイント検出処理部34からプログラマブルコントローラ21に終点検出信号が送信され、プログラマブルコントローラ21は、エンドポイント検出処理部34から終点検出信号を受信した後、一連のエッチング処理を終了する。
また、この場合においても、処理開始当初から、多量供給工程eと少量供給工程eとの二工程を繰り返し実施するのではなく、多量供給工程eを予め定められた時間実施した後、エッチング終点に近づいたと判断される時点から、当該多量供給工程eと少量供給工程eとの二工程を繰り返して実施するようにしても良い。
更に、上記各例では、エッチング工程を多量供給工程eと少量供給工程eとの二工程から構成するようにしたが、これらの他に他の工程が含まれるものであっても良い。
また、上例では、SiO膜上にSi膜が形成されたシリコン基板Sを一例に挙げたが、シリコン基板Sは、このようなものに限定されるものではない。Si膜の下に形成された下層膜は、例えば、ポリイミドテープによって形成された膜、フォトレジストによって形成された膜、グリースによって形成された膜、ワックスによって形成された膜、熱剥離材付きシート(ポリエステルフィルムなど)によって形成された膜、シリコン窒化膜などであっても良く、Si膜に比べてエッチングされ難いものであれば、特に限定されるものではない。
図9は、プラズマ雰囲気下にSi膜が存在する場合と、下層膜としてのポリイミドが存在する場合におけるSiFの発光強度を示したものであり、同図(a)は、SFガスの流量が800sccmである場合、同図(b)はSFガスの流量が600sccmである場合、同図(c)はSFガスの流量が400sccmである場合、同図(d)はSFガスの流量が200sccmである場合、同図(e)はSFガスの流量が100sccmである場合、同図(f)はSFガスの流量が50sccmである場合のSiFの発光強度を示している。
また、図10は、下層膜がポリイミド,フォトレジスト及びポリエステルで形成されている場合における、SiFの発光強度レベルのSi/ポリイミド比,Si/フォトレジスト比及びSi/ポリエステル比をSFガスの供給流量毎にそれぞれ示したものである。
これらの図9や図10から明らかなように、SiFの発光強度レベルは、SFガスを多量に供給した場合には、Si膜の場合とポリイミドやフォトレジスト、ポリエステルの場合とであまり差は無いが、SFガスを少量しか供給しない場合、Si膜の場合の発光強度レベルは、ポリイミドやフォトレジスト、ポリエステルの場合の発光強度レベルに比べてかなり高いものとなっており、プラズマ中のSiFの発光強度と、SFガスの供給量との関係は、下層膜に関係なく同じような変化を示すものとなっている。
したがって、下層膜がSiO膜であるときと同様に、SFガスの供給量を少量とした状態で、プラズマ中のSiF又はSiの発光強度を測定し、その値が予め定めた基準値T以下であるかどうかを判断すれば、エッチング終点に到達したか否かを判定することができる。
因みに、図11は、下層膜がポリエステルで形成されている場合に、SFガスを50sccmでエッチング室2a内に供給したときの、SiFに相当する波長の発光強度レベルとエッチング時間との関係を示したグラフであるが、エッチングの開始から一定時間が経過し、Si膜のエッチングが完了して下層膜が露出すると、発光強度レベルが低下しており、この図11からも明らかなように、発光強度レベルを随時監視することによってエッチング終点を検出することができる。
尚、この場合においても、SiFではなく他のSiFxの発光強度レベルを検出したり、SiFxに代えてSiの発光強度レベルを検出して、エッチング終点を検出するようにしても良い。また、上記と同様、少量供給工程eにおけるSFガスの流量Ve2は、15sccm〜180sccmの範囲であるのが好ましく、多量供給工程eにおけるSFガスの流量Ve1は、200sccm〜800sccmの範囲であるのが好ましい。
一方、図12は、プラズマ雰囲気下にSi膜が存在する場合と、下層膜としてのポリイミドが存在する場合におけるFの発光強度を示したものであり、同図(a)は、SFガスの流量が800sccmである場合、同図(b)はSFガスの流量が600sccmである場合、同図(c)はSFガスの流量が400sccmである場合、同図(d)はSFガスの流量が200sccmである場合、同図(e)はSFガスの流量が100sccmである場合、同図(f)はSFガスの流量が50sccmである場合のFの発光強度を示している。
また、図13は、下層膜がポリイミド,フォトレジスト及びポリエステルで形成されている場合における、Fの発光強度レベルのSi/ポリイミド比,Si/フォトレジスト比及びSi/ポリエステル比をSFガスの供給流量毎にそれぞれ示したものである。
これらの図12や図13から明らかなように、Fの発光強度レベルは、SFガスを多量に供給した場合には、Si膜の場合とポリイミドやフォトレジスト、ポリエステルの場合とであまり差は無いが、SFガスを少量しか供給しない場合、Si膜の場合の発光強度レベルは、ポリイミドやフォトレジスト、ポリエステルの場合の発光強度レベルに比べて低いものとなっており、プラズマ中のFの発光強度と、SFガスの供給量との関係は、下層膜に関係なく同じような変化を示すものとなっている。
したがって、下層膜がSiO膜であるときと同様に、SFガスの供給量を少量とした状態で、プラズマ中のFの発光強度を測定し、その値が予め定めた基準値Tよりも大きいかどうかを判断すれば、エッチング終点に到達したか否かを判定することができる。
尚、この場合においても、上記と同様、少量供給工程eにおけるSFガスの流量Ve2は、15sccm〜180sccmの範囲であるのが好ましく、多量供給工程eにおけるSFガスの流量Ve1は、200sccm〜800sccmの範囲であるのが好ましい。
本発明に係るプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置は、確実にエッチング終点を検出することができ、形状精度の高い構造を形成することができるプラズマエッチング方法及びプラズマエッチング装置として好適である。
本発明の一実施形態に係るエッチング装置の概略構成を一部ブロック図で示した断面図である。 本実施形態に係るエンドポイント検出処理部における処理手順を示したフローチャートである。 下層膜がSiO膜であるときのSiFの発光強度に関する特性を示した説明図である。 下層膜がSiO膜である場合にSFガスを低流量で供給したときの、SiFの発光強度レベルとエッチング時間との関係を示したグラフである。 下層膜がSiO膜であるときのFの発光強度に関する特性を示した説明図である。 本実施形態におけるSFガス及びCガスの流量、並びにコイル及び基台に印加される高周波電力の制御状態を示したタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態におけるSFガス及びCガスの流量、並びにコイル及び基台に印加される高周波電力の制御状態を示したタイミングチャートである。 本発明の更に他の実施形態におけるSFガスの流量、並びにコイル及び基台に印加される高周波電力の制御状態を示したタイミングチャートである。 下層膜がポリイミドで形成されているときのSiFの発光強度に関する特性を示した説明図である。 下層膜がポリイミド,フォトレジスト及びポリエステルで形成されている場合における、SiFの発光強度レベルのSi/ポリイミド比,Si/フォトレジスト比及びSi/ポリエステル比をSFガスの供給流量毎にそれぞれ示した説明図である。 下層膜がポリエステルで形成されている場合にSFガスを低流量で供給したときの、SiFの発光強度レベルとエッチング時間との関係を示したグラフである。 下層膜がポリイミドで形成されているときのFの発光強度に関する特性を示した説明図である。 下層膜がポリイミド,フォトレジスト及びポリエステルで形成されている場合における、Fの発光強度レベルのSi/ポリイミド比,Si/フォトレジスト比及びSi/ポリエステル比をSFガスの供給流量毎にそれぞれ示した説明図である。
符号の説明
1 プラズマエッチング装置
2 エッチングチャンバ
3 基台
7 ガス供給部
13 減圧部
15 プラズマ生成部
18 高周波電源
20 制御装置
21 プログラマブルコントローラ
22 ガス流量制御部
23 コイル電力制御部
24 基台電力制御部
30 終点検出装置
32 スペクトルメータ
34 エンドポイント検出部
S シリコン基板

Claims (16)

  1. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板の前記Si膜をエッチングする方法であって、SFガスを含むエッチングガスを供給しプラズマ化してSi膜をエッチングするプラズマエッチング方法において、
    多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程を繰り返して実施するとともに、
    前記少量供給工程におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度を測定し、
    測定された発光強度が予め設定した基準値以下となったとき、エッチング終点であると判定して処理を終了するようにしたことを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング方法。
  2. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板の前記Si膜をエッチングする方法であって、SFガスを含むエッチングガスを供給しプラズマ化してSi膜をエッチングするプラズマエッチング方法において、
    多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程を繰り返して実施するとともに、
    前記少量供給工程におけるプラズマ中のFの発光強度を測定し、
    測定された発光強度が予め設定した基準値以上となったとき、エッチング終点であると判定して処理を終了するようにしたことを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング方法。
  3. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板の前記Si膜をエッチングする方法であって、SFガスを含むエッチングガスを供給しプラズマ化してSi膜をエッチングするプラズマエッチング方法において、
    多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程を予め定められた時間実施した後、該多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程を繰り返して実施するとともに、
    前記少量供給工程におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度を測定し、
    測定された発光強度が予め設定した基準値以下となったとき、エッチング終点であると判定して処理を終了するようにしたことを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング方法。
  4. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板の前記Si膜をエッチングする方法であって、SFガスを含むエッチングガスを供給しプラズマ化してSi膜をエッチングするプラズマエッチング方法において、
    多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程を予め定められた時間実施した後、該多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程を繰り返して実施するとともに、
    前記少量供給工程におけるプラズマ中のFの発光強度を測定し、
    測定された発光強度が予め設定した基準値以上となったとき、エッチング終点であると判定して処理を終了するようにしたことを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング方法。
  5. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板の前記Si膜をエッチングする方法であって、SFガスを含むエッチングガスを供給しプラズマ化してSi膜をエッチングするエッチング工程と、CxFyガス又はOガスを含む耐エッチング層形成ガスを供給しプラズマ化して、前記エッチング工程で形成された構造面に耐エッチング層を形成する耐エッチング層形成工程とを繰り返し実施して前記Si膜をエッチングするプラズマエッチング方法において、
    前記エッチング工程を、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程から構成するとともに、
    前記少量供給工程におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度を測定し、
    測定された発光強度が予め設定した基準値以下となったとき、エッチング終点であると判定して処理を終了するようにしたことを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング方法。
  6. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板の前記Si膜をエッチングする方法であって、SFガスを含むエッチングガスを供給しプラズマ化してSi膜をエッチングするエッチング工程と、CxFyガス又はOガスを含む耐エッチング層形成ガスを供給しプラズマ化して、前記エッチング工程で形成された構造面に耐エッチング層を形成する耐エッチング層形成工程とを繰り返し実施して前記Si膜をエッチングするプラズマエッチング方法において、
    前記エッチング工程を、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程から構成するとともに、
    前記少量供給工程におけるプラズマ中のFの発光強度を測定し、
    測定された発光強度が予め設定した基準値以上となったとき、エッチング終点であると判定して処理を終了するようにしたことを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング方法。
  7. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板の前記Si膜をエッチングする方法であって、SFガスを含むエッチングガスを供給しプラズマ化してSi膜をエッチングするエッチング工程と、CxFyガス又はOガスを含む耐エッチング層形成ガスを供給しプラズマ化して、前記エッチング工程で形成された構造面に耐エッチング層を形成する耐エッチング層形成工程とを繰り返し実施して前記Si膜をエッチングするプラズマエッチング方法において、
    前記エッチング工程と耐エッチング層形成工程とを予め定められた回数繰り返した後、前記エッチング工程を、該予定回数繰り返し時の供給量、即ち多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程に分けて実施するとともに、
    前記少量供給工程におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度を測定し、
    測定された発光強度が予め設定した基準値以下となったとき、エッチング終点であると判定して処理を終了するようにしたことを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング方法。
  8. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板の前記Si膜をエッチングする方法であって、SFガスを含むエッチングガスを供給しプラズマ化してSi膜をエッチングするエッチング工程と、CxFyガス又はOガスを含む耐エッチング層形成ガスを供給しプラズマ化して、前記エッチング工程で形成された構造面に耐エッチング層を形成する耐エッチング層形成工程とを繰り返し実施して前記Si膜をエッチングするプラズマエッチング方法において、
    前記エッチング工程と耐エッチング層形成工程とを予め定められた回数繰り返した後、前記エッチング工程を、該予定回数繰り返し時の供給量、即ち多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程に分けて実施するとともに、
    前記少量供給工程中におけるプラズマ中のFの発光強度を測定し、
    測定された発光強度が予め設定した基準値以上となったとき、エッチング終点であると判定して処理を終了するようにしたことを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング方法。
  9. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板を収納するエッチングチャンバと、
    前記エッチングチャンバ内の下部位置に配設され、前記シリコン基板が載置される基台と、
    SFガスを含むエッチングガスを前記エッチングチャンバ内に供給するエッチングガス供給部と、
    前記エッチングチャンバ内を減圧する減圧部と、
    前記エッチングチャンバの外周にこれと対向するように配設されたコイルを備え、該コイルに高周波電力を印加して、前記エッチングチャンバ内のガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、
    前記基台に高周波電力を印加する基台電力印加部と、
    前記エッチングチャンバ内にエッチングガスが供給され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台に高周波電力が印加されるエッチング工程が実施されるように、前記エッチングガス供給部,プラズマ生成部及び基台電力印加部の作動を制御する制御装置とを備えたプラズマエッチング装置において、
    前記エッチングチャンバ内のプラズマの発光強度を検出する発光強度検出器と、
    前記発光強度検出器によって検出された発光強度データを基に、エッチングの終点を検出するエッチング終点検出部とを備え、
    前記制御装置は、前記エッチング工程において、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程が繰り返し実施されるように前記エッチングガス供給部の作動を制御するとともに、前記エッチング終点検出部から終点検出信号を受信して、一連の処理を終了するように構成され、
    前記エッチング終点検出部は、前記少量供給工程におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度を抽出し、抽出された発光強度が予め設定した基準値以下となったとき、エッチング終点であると判定して、前記制御装置に終点検出信号を送信するように構成されてなることを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング装置。
  10. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板を収納するエッチングチャンバと、
    前記エッチングチャンバ内の下部位置に配設され、前記シリコン基板が載置される基台と、
    SFガスを含むエッチングガスを前記エッチングチャンバ内に供給するエッチングガス供給部と、
    前記エッチングチャンバ内を減圧する減圧部と、
    前記エッチングチャンバの外周にこれと対向するように配設されたコイルを備え、該コイルに高周波電力を印加して、前記エッチングチャンバ内のガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、
    前記基台に高周波電力を印加する基台電力印加部と、
    前記エッチングチャンバ内にエッチングガスが供給され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台に高周波電力が印加されるエッチング工程が実施されるように、前記エッチングガス供給部,プラズマ生成部及び基台電力印加部の作動を制御する制御装置とを備えたプラズマエッチング装置において、
    前記エッチングチャンバ内のプラズマの発光強度を検出する発光強度検出器と、
    前記発光強度検出器によって検出された発光強度データを基に、エッチングの終点を検出するエッチング終点検出部とを備え、
    前記制御装置は、前記エッチング工程において、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程が繰り返し実施されるように前記エッチングガス供給部の作動を制御するとともに、前記エッチング終点検出部から終点検出信号を受信して、一連の処理を終了するように構成され、
    前記エッチング終点検出部は、前記少量供給工程におけるプラズマ中のFの発光強度を抽出し、抽出された発光強度が予め設定した基準値以上となったとき、エッチング終点であると判定して、前記制御装置に終点検出信号を送信するように構成されてなることを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング装置。
  11. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板を収納するエッチングチャンバと、
    前記エッチングチャンバ内の下部位置に配設され、前記シリコン基板が載置される基台と、
    SFガスを含むエッチングガスを前記エッチングチャンバ内に供給するエッチングガス供給部と、
    前記エッチングチャンバ内を減圧する減圧部と、
    前記エッチングチャンバの外周にこれと対向するように配設されたコイルを備え、該コイルに高周波電力を印加して、前記エッチングチャンバ内のガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、
    前記基台に高周波電力を印加する基台電力印加部と、
    前記エッチングチャンバ内にエッチングガスが供給され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台に高周波電力が印加されるエッチング工程が実施されるように、前記エッチングガス供給部,プラズマ生成部及び基台電力印加部の作動を制御する制御装置とを備えたプラズマエッチング装置において、
    前記エッチングチャンバ内のプラズマの発光強度を検出する発光強度検出器と、
    前記発光強度検出器によって検出された発光強度データを基に、エッチングの終点を検出するエッチング終点検出部とを備え、
    前記制御装置は、前記エッチング工程において、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程が予め定められた時間実施された後、該多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程が繰り返し実施されるように前記エッチングガス供給部の作動を制御するとともに、前記エッチング終点検出部から終点検出信号を受信して、一連の処理を終了するように構成され、
    前記エッチング終点検出部は、前記少量供給工程におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度を抽出し、抽出された発光強度が予め設定した基準値以下となったとき、エッチング終点であると判定して、前記制御装置に終点検出信号を送信するように構成されてなることを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング装置。
  12. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板を収納するエッチングチャンバと、
    前記エッチングチャンバ内の下部位置に配設され、前記シリコン基板が載置される基台と、
    SFガスを含むエッチングガスを前記エッチングチャンバ内に供給するエッチングガス供給部と、
    前記エッチングチャンバ内を減圧する減圧部と、
    前記エッチングチャンバの外周にこれと対向するように配設されたコイルを備え、該コイルに高周波電力を印加して、前記エッチングチャンバ内のガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、
    前記基台に高周波電力を印加する基台電力印加部と、
    前記エッチングチャンバ内にエッチングガスが供給され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台に高周波電力が印加されるエッチング工程が実施されるように、前記エッチングガス供給部,プラズマ生成部及び基台電力印加部の作動を制御する制御装置とを備えたプラズマエッチング装置において、
    前記エッチングチャンバ内のプラズマの発光強度を検出する発光強度検出器と、
    前記発光強度検出器によって検出された発光強度データを基に、エッチングの終点を検出するエッチング終点検出部とを備え、
    前記制御装置は、前記エッチング工程において、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程が予め定められた時間実施された後、該多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程が繰り返し実施されるように前記エッチングガス供給部の作動を制御するとともに、前記エッチング終点検出部から終点検出信号を受信して、一連の処理を終了するように構成され、
    前記エッチング終点検出部は、前記少量供給工程におけるプラズマ中のFの発光強度を抽出し、抽出された発光強度が予め設定した基準値以上となったとき、エッチング終点であると判定して、前記制御装置に終点検出信号を送信するように構成されてなることを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング装置。
  13. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板を収納するエッチングチャンバと、
    前記エッチングチャンバ内の下部位置に配設され、前記シリコン基板が載置される基台と、
    SFガスを含むエッチングガスを前記エッチングチャンバ内に供給するエッチングガス供給部と、
    CxFyガス又はOガスを含む耐エッチング層形成ガスを前記エッチングチャンバ内に供給する耐エッチング層形成ガス供給部と、
    前記エッチングチャンバ内を減圧する減圧部と、
    前記エッチングチャンバの外周にこれと対向するように配設されたコイルを備え、該コイルに高周波電力を印加して、前記エッチングチャンバ内のガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、
    前記基台に高周波電力を印加する基台電力印加部と、
    前記エッチングチャンバ内にエッチングガスが供給され、耐エッチング層形成ガスはその供給が停止され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台に高周波電力が印加されるエッチング工程と、エッチングチャンバ内に耐エッチング層形成ガスが供給され、エッチングガスはその供給が停止され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台への高周波電力の印加が停止される耐エッチング層形成工程とが繰り返し実施されるように、前記エッチングガス供給部,耐エッチング層形成ガス供給部,プラズマ生成部及び基台電力印加部の作動を制御する制御装置とを備えたプラズマエッチング装置において、
    前記エッチングチャンバ内のプラズマの発光強度を検出する発光強度検出器と、
    前記発光強度検出器によって検出された発光強度データを基に、エッチングの終点を検出するエッチング終点検出部とを備え、
    前記制御装置は、前記エッチング工程が、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程から構成されるように前記エッチングガス供給部の作動を制御するとともに、前記エッチング終点検出部から終点検出信号を受信して、一連の処理を終了するように構成され、
    前記エッチング終点検出部は、前記少量供給工程におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度を抽出し、抽出された発光強度が予め設定した基準値以下となったとき、エッチング終点であると判定して、前記制御装置に終点検出信号を送信するように構成されてなることを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング装置。
  14. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板を収納するエッチングチャンバと、
    前記エッチングチャンバ内の下部位置に配設され、前記シリコン基板が載置される基台と、
    SFガスを含むエッチングガスを前記エッチングチャンバ内に供給するエッチングガス供給部と、
    CxFyガス又はOガスを含む耐エッチング層形成ガスを前記エッチングチャンバ内に供給する耐エッチング層形成ガス供給部と、
    前記エッチングチャンバ内を減圧する減圧部と、
    前記エッチングチャンバの外周にこれと対向するように配設されたコイルを備え、該コイルに高周波電力を印加して、前記エッチングチャンバ内のガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、
    前記基台に高周波電力を印加する基台電力印加部と、
    前記エッチングチャンバ内にエッチングガスが供給され、耐エッチング層形成ガスはその供給が停止され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台に高周波電力が印加されるエッチング工程と、エッチングチャンバ内に耐エッチング層形成ガスが供給され、エッチングガスはその供給が停止され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台への高周波電力の印加が停止される耐エッチング層形成工程とが繰り返し実施されるように、前記エッチングガス供給部,耐エッチング層形成ガス供給部,プラズマ生成部及び基台電力印加部の作動を制御する制御装置とを備えたプラズマエッチング装置において、
    前記エッチングチャンバ内のプラズマの発光強度を検出する発光強度検出器と、
    前記発光強度検出器によって検出された発光強度を基に、エッチングの終点を検出するエッチング終点検出部とを備え、
    前記制御装置は、前記エッチング工程が、多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程から構成されるように前記エッチングガス供給部の作動を制御するとともに、前記エッチング終点検出部から終点検出信号を受信して、一連の処理を終了するように構成され、
    前記エッチング終点検出部は、前記少量供給工程におけるプラズマ中のFの発光強度を抽出し、抽出された発光強度が予め設定した基準値以上となったとき、エッチング終点であると判定して、前記制御装置に終点検出信号を送信するように構成されてなることを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング装置。
  15. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板を収納するエッチングチャンバと、
    前記エッチングチャンバ内の下部位置に配設され、前記シリコン基板が載置される基台と、
    SFガスを含むエッチングガスを前記エッチングチャンバ内に供給するエッチングガス供給部と、
    CxFyガス又はOガスを含む耐エッチング層形成ガスを前記エッチングチャンバ内に供給する耐エッチング層形成ガス供給部と、
    前記エッチングチャンバ内を減圧する減圧部と、
    前記エッチングチャンバの外周にこれと対向するように配設されたコイルを備え、該コイルに高周波電力を印加して、前記エッチングチャンバ内のガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、
    前記基台に高周波電力を印加する基台電力印加部と、
    前記エッチングチャンバ内にエッチングガスが供給され、耐エッチング層形成ガスはその供給が停止され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台に高周波電力が印加されるエッチング工程と、エッチングチャンバ内に耐エッチング層形成ガスが供給され、エッチングガスはその供給が停止され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台への高周波電力の印加が停止される耐エッチング層形成工程とが繰り返し実施されるように、前記エッチングガス供給部,耐エッチング層形成ガス供給部,プラズマ生成部及び基台電力印加部の作動を制御する制御装置とを備えたプラズマエッチング装置において、
    前記エッチングチャンバ内のプラズマの発光強度を検出する発光強度検出器と、
    前記発光強度検出器によって検出された発光強度を基に、エッチングの終点を検出するエッチング終点検出部とを備え、
    前記制御装置は、前記エッチング工程と耐エッチング層形成工程とを予め定められた回数繰り返した後、前記エッチング工程が、該予定回数繰り返し時の供給量、即ち多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程から構成されるように前記エッチングガス供給部の作動を制御するとともに、前記エッチング終点検出部から終点検出信号を受信して、一連の処理を終了するように構成され、
    前記エッチング終点検出部は、前記少量供給工程におけるプラズマ中のSi又はSiFxの発光強度を抽出し、抽出された発光強度が予め設定した基準値以下となったとき、エッチング終点であると判定して、前記制御装置に終点検出信号を送信するように構成されてなることを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング装置。
  16. 表面側に形成されたSi膜と、該Si膜の下に形成された下層膜とを備えるシリコン基板を収納するエッチングチャンバと、
    前記エッチングチャンバ内の下部位置に配設され、前記シリコン基板が載置される基台と、
    SFガスを含むエッチングガスを前記エッチングチャンバ内に供給するエッチングガス供給部と、
    CxFyガス又はOガスを含む耐エッチング層形成ガスを前記エッチングチャンバ内に供給する耐エッチング層形成ガス供給部と、
    前記エッチングチャンバ内を減圧する減圧部と、
    前記エッチングチャンバの外周にこれと対向するように配設されたコイルを備え、該コイルに高周波電力を印加して、前記エッチングチャンバ内のガスをプラズマ化するプラズマ生成部と、
    前記基台に高周波電力を印加する基台電力印加部と、
    前記エッチングチャンバ内にエッチングガスが供給され、耐エッチング層形成ガスはその供給が停止され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台に高周波電力が印加されるエッチング工程と、エッチングチャンバ内に耐エッチング層形成ガスが供給され、エッチングガスはその供給が停止され、前記コイルに高周波電力が印加され、且つ、基台への高周波電力の印加が停止される耐エッチング層形成工程とが繰り返し実施されるように、前記エッチングガス供給部,耐エッチング層形成ガス供給部,プラズマ生成部及び基台電力印加部の作動を制御する制御装置とを備えたプラズマエッチング装置において、
    前記エッチングチャンバ内のプラズマの発光強度を検出する発光強度検出器と、
    前記発光強度検出器によって検出された発光強度を基に、エッチングの終点を検出するエッチング終点検出部とを備え、
    前記制御装置は、前記エッチング工程と耐エッチング層形成工程とを予め定められた回数繰り返した後、前記エッチング工程が、該予定回数繰り返し時の供給量、即ち多量のSFガスを供給して処理する多量供給工程と、ついで、供給量を減少させて少量のSFガスを供給して処理する少量供給工程との少なくとも二つの工程であって、前記Si膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度と、前記下層膜のみが存在するとした場合におけるプラズマ中のFの発光強度との差が、前記多量供給工程よりも前記少量供給工程の方が大きくなるようなSF ガスの供給量に設定された二つの工程から構成されるように前記エッチングガス供給部の作動を制御するとともに、前記エッチング終点検出部から終点検出信号を受信して、一連の処理を終了するように構成され、
    前記エッチング終点検出部は、前記少量供給工程におけるプラズマ中のFの発光強度を抽出し、抽出された発光強度が予め設定した基準値以上となったとき、エッチング終点であると判定して、前記制御装置に終点検出信号を送信するように構成されてなることを特徴とする終点検出可能なプラズマエッチング装置。
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