JP4694053B2 - 乳児用栄養組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グルタチオン及びドコサヘキサエン酸を有効成分として含有することを特徴とする腸管成熟促進作用を有する乳児用栄養組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、腸管での高分子物質の透過性を減少させ、乳児の腸管の成熟促進に有用である。
【0002】
【従来の技術】
健康な母親の母乳は、乳児にとって理想の栄養源であることは言うまでもないが、何らかの理由で母乳を与えられない場合には、母乳に代る乳児用栄養組成物が必要となってくる。近年の乳児用栄養組成物は、栄養学的には目標である母乳との差が小さくなってきているが、生理機能の面では未だ母乳に比較して改良の余地が多く残されている。その中でも、乳児の腸管の成熟に与える効果が生理機能の一例として挙げられる。
【0003】
一般的に、経口的に摂取された食物等に含まれる蛋白質等の高分子物質は、腸管管腔内、腸管細胞上若しくは腸管細胞内で消化され、低分子化されて体内に吸収される。しかし、新生児期には高分子物質が腸管を透過して体内に吸収される場合が多く、成長とともにその透過が減少していくことから、腸管での高分子物質の透過性の減少は、腸管成熟の代表的な指標とされている(アクタ・ペディアトリカ・スカンジナビカ[Acta Paediatrica Scandinavica]、第78巻、第4号、第532〜537頁、1989年)。また、乳児期のラットに人工乳を摂取させた場合、母獣の母乳を摂取させた場合に比較して、腸管での高分子物質の透過性が高いままであることが知られている(ペディアトリック・リサーチ[Pediatric Research]、第28巻、第1号、第31〜37頁、1990年)。
【0004】
グルタチオンは、還元型グルタチオン(γ−L−グルタミル−L−システイニルグリシン)と、還元型グルタチオンが酸化されて二量体化した酸化型グルタチオン(グルタチオンジスルフィド)との総称であり、その生理機能として、例えば(1)ある種の酵素に対する補酵素としての作用、(2)ラジカルや過酸化物の除去、(3)生体異物の解毒作用、(4)ロイコトリエンやプロスタグランジン或いはデオキシリボヌクレオチドなどの生体成分の生成及び代謝、(5)γ−グルタミルサイクルによるアミノ酸輸送、(6)L−システインの貯蔵型及び輸送型としての栄養的な役割、等が知られている(蛋白質核酸酵素、第33巻、第9号、第1625〜1631頁、1988年)。グルタチオンを食品に利用した例としては、特表平9−507123号公報(以下、従来技術1と記載する。)に、還元型グルタチオンを配合した乳児用ミルク食品の実施例が記載されている。
【0005】
ドコサヘキサエン酸(以下、DHAと略記することがある。)は、ω−3系列高度不飽和脂肪酸の一種であり、乳児の脳や網膜の発達に関与すると考えられていることから、DHAを配合した育児用調製粉乳が市販されている(ニュー・フード・インダストリー[New Food Industry]、第34巻、第10号、第55〜62頁、1992年:以下、従来技術2と記載する。)。
【0006】
グルタチオンとDHAを併せて含有する食品組成物は、特開昭61−23699号公報(以下、従来技術3と記載する。)、特開平8−140592号公報(以下、従来技術4と記載する。)、特開平9−176679号公報(以下、従来技術5と記載する。)に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術1に記載のグルタチオンを配合した乳児用ミルク食品、及び従来技術2のDHAを配合した育児用調製粉乳に、乳児の腸管での高分子物質の透過性を減少させる腸管成熟促進作用があることは一切確認されておらず、更に一定濃度以上のグルタチオンとDHAを組合せた場合に著効な腸管成熟促進作用を示すことは報告されていなかった。
【0008】
また、従来技術3では、グルタチオンはDHAの酸化防止という観点から物性を安定化させることを目的として混合しており、従来技術4及び従来技術5は酸化や臭いの改善といった物性を改良した技術であって、いずれの技術も乳児用栄養組成物へ適応したものではない。更に、これらの食品組成物は乳児の腸管での高分子物質の透過性を減少させる腸管成熟促進作用があることは全く言及されていないことから、本発明の課題を解決するに至らなかった。
【0009】
前記状況を鑑み、本発明者らは、乳児の腸管成熟促進という観点から、腸管での高分子物質の透過性を効果的に減少させることができる組成物を探求することを目的に鋭意検討を行った結果、乳児期の動物を用いた試験系において、グルタチオン及びDHAを併せて含有する栄養組成物が、腸管での高分子物質の透過性を効果的に減少させる腸管成熟促進作用があることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
本発明の目的は、グルタチオン及びドコサヘキサエン酸を含有する腸管成熟促進作用を有する乳児用栄養組成物を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明は、固形分100g当たりグルタチオン1mg以上及びドコサヘキサエン酸20mg以上を含有することを特徴とする腸管成熟促進作用を有する乳児用栄養組成物である
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について詳記するが、本明細書において百分率は特に断りのない限り重量による表示である。
本発明の乳児用栄養組成物は、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(昭和26年12月厚生省令第52号)に規定される調製粉乳の他、低出生体重児用粉乳、アレルギー疾患用蛋白質分解又はアミノ酸粉乳、乳糖不耐症用無乳糖粉乳等の特殊粉乳、乳児用総合成分栄養剤等、又はそれらの液状品等を例示することが可能である。
【0013】
本発明の乳児用栄養組成物の成分は、蛋白質及び/又は蛋白質分解物、アミノ酸、脂質、糖質、ビタミン類、及びミネラル類等を主要な構成成分とし、該構成成分にグルタチオン及びDHAを含有させたものであり、組成物の固形分100g当り、グルタチオンの含有量が1mg以上、及びDHAの含有量が20mg以上であることを望ましい態様としている。
【0014】
本発明の乳児用栄養組成物の成分である蛋白質としては、乳蛋白質、又は乳清蛋白質、乳清蛋白質濃縮物(WPC)、乳清蛋白質分離物(WPI)、カゼイン、α−ラクトアルブミン、β−ラクトグロブリンなどの乳蛋白質分画物、あるいは大豆蛋白質や小麦蛋白質などの植物蛋白質等を例示することができ、成分中の蛋白質分解物は、前記蛋白質を種々の分解度で酵素的又は化学的に分解したもの等を用いることができる。更に、成分中のアミノ酸は、発酵法で生成されたもの、酵素的又は化学的に合成されたもの等を用いることができる。
【0015】
本発明の乳児用栄養組成物の成分である脂質としては、乳脂肪、ラード、牛脂やカツオ油、マグロ油などを含む魚油などの動物性油脂、あるいは大豆油、菜種油、コーン油、ヤシ油、パーム油、パーム核油、サフラワー油、エゴマ油、アマニ油、月見草油、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)、又は綿実油などの植物性油脂、さらにはこれらの油脂の分別油、水添油、エステル交換油などを例示することができる。
【0016】
本発明の乳児用栄養組成物の成分である糖質としては、乳糖、麦芽糖、ブドウ糖、ショ糖、可溶性多糖類、澱粉や、ガラクトシルラクトース、フラクトオリゴ糖、ラクチュロースなどのオリゴ糖、又は人工甘味料などを例示することができる。
【0017】
本発明の乳児用栄養組成物の成分であるビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、パントテン酸、β−カロチン、ニコチン酸アミドなどを例示することができる。
【0018】
本発明の乳児用栄養組成物の成分であるミネラル類としては、カルシウム、ナトリウム、カリウム、リン、塩素、マグネシウム、鉄、銅、亜鉛、ヨウ素、マンガン、セレンなどを例示することができる。
【0019】
本発明の乳児用栄養組成物に含有させるグルタチオンは、還元型グルタチオン、酸化型グルタチオン、又はこれらの混合物であり、各種天然素材から抽出されたもの、発酵法で生成されたもの、化学的に合成されたもの、酵素的に合成されたもの等、いずれも使用することができ、市販品も利用が可能である。また、使用するグルタチオンの精製度は高い方が望ましいが、得られる乳児用栄養組成物の品質を損なうことがない範囲であれば許容され、乳児用栄養組成物100g当たり1mg以上含有することが好ましく、1〜30mgの範囲で含有することが特に望ましい。尚、還元型グルタチオンは、蛋白質、脂質、糖質、ビタミン類、及びミネラル類等が共存した溶液中で不安定であり、このような溶液中で加熱等の処理を行うことにより容易に消失するため、還元型グルタチオンを使用する場合は、常法によって製造した加熱殺菌及び乾燥後の乳児用栄養組成物原末に、グルタチオンを粉末混合することが望ましい。更に、液状品の乳児用栄養組成物を製造する際は、酸化型グルタチオンを用いることが望ましく、例えば特許第3160335号公報に開示されたグルタチオン含有飲料の製造方法等を参考に製造することが可能である。
【0020】
本発明の乳児用栄養組成物に含有させるDHAは、各種天然素材から抽出されたもの、発酵法で生成されたもの、化学的に合成されたもの、酵素的に合成されたもの等、いずれも使用することができ、市販品も利用が可能である。また、使用するDHAの精製度は高い方が望ましいが、得られる乳児用栄養組成物の品質を損なうことがない範囲であれば許容される。また、DHAのような高度不飽和脂肪酸は脂質過酸化反応が起こり易く、過剰摂取はビタミンEの生体における必要量を増加させる(原一郎監修、「油脂の栄養と疾病」、第355頁、幸書房、1990年)という恐れが考えられるので、本発明の乳児用栄養組成物のDHA含有量は、組成物の固形分100g当り300mg以下であることが望ましい。
【0021】
次に試験例を示して本発明を具体的に説明する。
試験例1
本試験は、グルタチオン及びDHAの腸管成熟促進作用を検討するために、乳児期の動物における高分子物質の腸管透過性を検討した。
(1)給餌飼料の調製
表1に示す配合を基本組成とし、グルタチオン・コーン澱粉混合物中のグルタチオンの混合量、及びDHA・コーン油混合物中のDHAの混合量を変化させ、後記する表2に示すとおりの給餌飼料固形分100g当たりのグルタチオン含有量及びDHA含有量となるように配合し、定法により給餌飼料を合計16種類調製した。この中で、グルタチオン及びDHAの両者を共に含まない給餌飼料を陰性給餌飼料とし、対照試験の給餌飼料とした。尚、グルタチオンは還元型グルタチオンを使用した。
【0022】
【表1】
Figure 0004694053
【0023】
(2)試験方法
乳児期のウィスター系雄性ラット(日本チャールスリバー社)を17日齢で早期離乳させ、前記16種類の給餌飼料(各飼料につき10匹)で4日間飼育した。21日齢時に飼育を終了した後、体重を測定し、採血して各生化学指標の測定に供するとともに、解剖して空腸を採取し、高分子物質の腸管透過性試験に供した。空腸の切片をディフュージョンチャンバー(コースター社製)に設置し、切片の粘膜側及び漿膜側をそれぞれ1.5mlのリンガー液(37℃、pH7.4、95%O2:5%CO2で飽和条件下)で環流し、粘膜側の環流液に高分子物質として西洋ワサビパーオキシダーゼ(分子量約4万、シグマ社製:以下HRPと略記する。)を最終濃度が0.4mg/mlとなるよう添加した。HRPを添加した後、50分後及び110分後の漿膜側環流液中の消化されていないHRP濃度を、メーリーとチャンスの方法(メッソズ・オブ・バイオケミカル・アナリシス[Methods of Biochemical Analysis]、インターサイエンス・パブリッシャー社、第1巻、第357〜398頁、1954年)で測定することによって、時間及び空腸面積当りの消化されていないHRPの腸管透過量(単位:ng/h・cm2)を求めた。
【0024】
(3)試験結果
本試験の結果は表2に示すとおりである。表2は、各給餌飼料で飼育したラットの空腸による時間及び面積当りの消化されていないHRPの腸管透過量の平均値を示す表である。その結果、グルタチオンを含まない給餌飼料、及びDHAを含まない給餌飼料で飼育したラットの空腸におけるHRPの腸管透過量は、グルタチオン及びDHAの両者を共に含まない陰性給餌飼料で飼育したラットの空腸におけるHRPの腸管透過量に対して殆ど変化は見られなかった。しかしながら、給餌飼料固形分100g当たりグルタチオンの含有量が1mg以上、且つDHAの含有量が20mg以上である給餌飼料を乳児期のラットに与えることによって、空腸におけるHRPの腸管透過量は、陰性給餌飼料で飼育したラットの空腸におけるHRPの腸管透過量に対して減少し、腸管成熟が促進されることが確認された。
【0025】
また、各給餌飼料を与えたラットの体重増加量は同等であり、血液の各生化学指標も個体間で差はなく正常範囲であったことから、本発明の乳児用栄養組成物は安全に摂取されることが明らかとなった。尚、還元型グルタチオンを酸化型グルタチオンに変更して、同様の試験を行ったが、ほぼ同等の結果を得られた。
【0026】
従って、給餌飼料固形分100g当たり、グルタチオンの含有量が1mg以上、且つDHAの含有量が20mg以上である栄養組成物を乳児期の動物に与えることによって、腸管での高分子物質の透過性が減少し、腸管成熟が促進されることが明らかになった。
【0027】
【表2】
Figure 0004694053
【0028】
次に実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0029】
【実施例】
実施例1
市販の乳清蛋白質濃縮物(ミライ社製)10.5kg、カゼイン(ニュージーランド・デイリーボード社製)6.2kg、精製乳糖(ミライ社製)57.7kg、植物性油脂(日本油脂社製)27.3kg、DHA油(日本油脂社製。DHA含量27重量%)1.14kg、ビタミン混合物(田辺製薬社製)160g、及びミネラル混合物(富田製薬社製)2kgを、温水400リットルに添加、混合し、均質化して、121℃で2秒間殺菌した。次いで殺菌後の調乳液を濃縮し、噴霧乾燥して、育児用調製粉乳原末約100kgを得た。これに市販の酵母エキス粉末(興人社製。グルタチオン含量9.4重量%)312gを順次倍散して粉末混合し、育児用調製粉乳約100kgを得た。この育児用調製粉乳には固形分100g当り30mgのグルタチオン及び300mgのDHAが含まれていた。
【0030】
実施例2
市販のカゼイン(ニュージーランド・デイリーボード社製)30kgを、10%の水酸化ナトリウム溶液でpH7.3に調整した温水に溶解し、18%濃度のカゼイン溶液を調製した。この溶液を常法によって加熱殺菌した後室温にし、10%水酸化ナトリウムでpHを9.0に調整した後に、市販のパパイン(天野製薬社製)300gとパンクレアチンF(天野製薬社製)300gを添加し、45℃で16時間加水分解し、90℃で10分間加熱して酵素を失活させ、室温に冷却し、セライト濾過によって沈殿物を除去し、透明な濾液を濃縮し、噴霧乾燥し、カゼイン加水分解物約21kgを得た。
【0031】
前記カゼイン加水分解物16kg、市販の可溶性多糖類(昭和産業社製)61kg、ショ糖(日本甜菜精糖社製)5.3kg、植物性油脂(日本油脂社製)22kg、DHA油(日本油脂社製。DHA含量27重量%)77g、ビタミン混合物(田辺製薬社製)170g及びミネラル混合物(富田製薬社製)1.8kgを、温水400リットルに添加、混合し、均質化して、120℃で2秒間殺菌した。次いで殺菌後の調乳液を濃縮し、噴霧乾燥して、蛋白質加水分解無乳糖粉乳原末約100kgを得た。これに市販のシスチン(味の素社製)100g及び還元型グルタチオン粉末(興人社製。純度98.8重量%)1gを順次倍散して粉末混合し、蛋白質加水分解無乳糖粉乳約100kgを得た。この蛋白質加水分解無乳糖粉乳には固形分100g当り1mgのグルタチオン及び20mgのDHAが含まれていた。
【0032】
実施例3
市販の乳清蛋白質濃縮物(ミライ社製)1.3kg、カゼイン(ニュージーランド・デイリーボード社製)770g、精製乳糖(ミライ社製)7.1kg、植物性油脂(日本油脂社製)3.34kg、DHA油(日本油脂社製。DHA含量27重量%)9.4g、ビタミン混合物(田辺製薬社製)20g、ミネラル混合物(富田製薬社製)250g及び酸化型グルタチオン粉末(興人社製。純度99.7重量%)3.8gを、温水60リットルに添加、混合し、均質化し、全量を100リットルに調整した後150℃で2秒間殺菌して、液状の育児用調製乳約100リットルを得た。この液状の育児用調製乳には固形分100g当り30mgのグルタチオン及び20mgのDHAが含まれていた。
【0033】
実施例4
市販の可溶性多糖類(昭和産業社製)64.3kg、植物性油脂(日本油脂社製)21.2kg、DHA油(日本油脂社製。DHA含量27重量%)1.14kg、ビタミン混合物(田辺製薬社製)170g及びミネラル混合物(富田製薬社製)1.8kgを、温水350リットルに添加、混合し、均質化して、121℃で2秒間殺菌した。次いで殺菌後の調乳液を濃縮し、噴霧乾燥して、乳児用総合栄養剤原末約85kgを得た。これに市販のアミノ酸混合物(味の素社製)15kg及び還元型グルタチオン粉末(興人社製。純度98.8重量%)1gを順次倍散して粉末混合し、粉末状の乳児用総合栄養剤約100kgを得た。この乳児用総合栄養剤には固形分100g当り1mgのグルタチオン及び300mgのDHAが含まれていた。
【0034】
【発明の効果】
以上記載したとおり、本発明はグルタチオン及びドコサヘキサエン酸を有効成分として含有することを特徴とする腸管成熟促進作用を有する乳児用栄養組成物に関するものであり、本発明により腸管での高分子物質の透過性を効果的に減少させることが可能であり、乳児の腸管の成熟促進に有用である。

Claims (1)

  1. 固形分100g当たりグルタチオン1mg以上及びドコサヘキサエン酸20mg以上を含有することを特徴とする腸管成熟促進作用を有する乳児用栄養組成物。
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