JP4693776B2 - 網戸用防虫ネット及びその製造方法 - Google Patents

網戸用防虫ネット及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4693776B2
JP4693776B2 JP2006527592A JP2006527592A JP4693776B2 JP 4693776 B2 JP4693776 B2 JP 4693776B2 JP 2006527592 A JP2006527592 A JP 2006527592A JP 2006527592 A JP2006527592 A JP 2006527592A JP 4693776 B2 JP4693776 B2 JP 4693776B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
yarn
core
yarns
sheath structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2006527592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006001056A1 (ja
Inventor
充彦 茅野
将人 守谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiki Hanbai Co Ltd
Original Assignee
Seiki Hanbai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiki Hanbai Co Ltd filed Critical Seiki Hanbai Co Ltd
Publication of JPWO2006001056A1 publication Critical patent/JPWO2006001056A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4693776B2 publication Critical patent/JP4693776B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B21/00Warp knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes
    • D04B21/10Open-work fabrics
    • D04B21/12Open-work fabrics characterised by thread material
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E06DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
    • E06BFIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
    • E06B9/00Screening or protective devices for wall or similar openings, with or without operating or securing mechanisms; Closures of similar construction
    • E06B9/52Devices affording protection against insects, e.g. fly screens; Mesh windows for other purposes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Blinds (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

本発明は、多数のプリーツを施すことによりアコーディオン式に伸縮自在とした網戸用防虫ネット及びその製造方法に関するものである。
多数のプリーツを施すことによりアコーディオン式に伸縮自在とした防虫ネットは、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維等からなる糸条を用いて、縦糸と横糸を織り合わせ、または編み合わせることにより、所要のメッシュのネットを形成し、しかる後に、熱及び圧力等によって縦方向に折り目のある多数のプリーツを形成し、折り畳み自在となるように構成している。
そして、このアコーディオン式に伸縮自在の防虫ネットでは、プリーツ間の平面部分を構成するネット基体に、ある程度の風圧に耐える平面保形性が要求される一方で、プリーツの部分には、当該ネットの開閉操作時におけるスムースな伸縮動作に必要な屈曲柔軟性を要求される。
しかしながら、従来の防虫ネット、特に所要のメッシュの縦横方向に均等の平面状ネットを細幅で交互に逆方向に折り曲げて熱処理でプリーツを形成したネットでは、プリーツ間の平面部分を構成するネット基体の平面保形性が十分とは言えず、また、プリーツの部分の屈曲柔軟性も満足できるものではなく、そのために防虫ネットの開閉操作時にきれいな山形を形成するようなジグザク形状が得られ難いという問題があり、美観が劣ると共にスムーズな折り曲げにも支障があった。
一方、上記プリーツ部分に十分な屈曲柔軟性を付与した防虫ネットは、日本の特許第3323829号として既に知られている。この公知の防虫ネットは、隣接する上記ネット基体の側端間を、該ネット基体を構成する糸条よりも折曲容易な別異の糸条からなる連結糸で連結し、その連結部分に上記プリーツを形成したものであるが、風圧に耐える網戸用ネットとするために、該ネット基体の平面保形性をより一層高めることが望まれている。
このような要求を満たす網戸用ネット、つまり風圧に耐えるネットを得るためには、上記ネット基体を構成する糸条の強度を高めるなどの手段でその平面保形性を高めることになるが、その手段が新たな欠点を発生させるものであってはならない。例えば、単純に糸条の太さを大きくする場合には、ネットの重量や折り畳んだ際の厚さが増すことになり、望ましくない。
また、上記ネット基体は、単純にその縦横の平面保形性を均等に高めることが望ましいとは限らず、風圧に対する強度を得るためには、ネット基体の縦方向の平面保形性を高めるのが有効であり、特に、隣接するネット基体の側端の縦方向糸間にのみ屈曲柔軟性を付与して、そこをネットの折曲位置とする場合には、該ネット基体の横方向の高い平面保形性は、ネットの開閉のために十分な屈曲柔軟性を持たせた部分に対して過度の変形力を与える可能性があり、ネットのプリーツ部分の耐久性に対して悪い影響を及ぼす可能性が大である。
本発明の技術的課題は、アコーディオン式に伸縮自在とした防虫ネットのネット基体を、適切な手段により平面保形性が優れたものとして、風圧に対する強度を持たせ、また、開閉操作時におけるスムースな伸縮のための屈曲動作を得ることができる網戸用防虫ネット及びその製造方法を提供することにある。
本発明の他の技術的課題は、防虫ネットの風圧に対する強度を得るためには、ネット基体の縦方向の平面保形性を高めるのが有効であり、横方向の高い平面保形性は隣接するネット基体間の屈曲部分に過度の変形力を与えるなどの悪い影響を及ぼす可能性があることから、ネット基体の縦横方向の平面保形性に容易に変化を与えることができるようにした網戸用防虫ネット及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の網戸用防虫ネットは、多数のプリーツ部で区画される細巾で長尺のネット基体を、該プリーツ部において交互に逆向きに折り返すことにより、アコーディオン式に伸縮自在としたネットであって、少なくとも、周面に低融点樹脂が被覆されている芯鞘構造糸と、折曲容易な合成樹脂繊維を束ねた繊維束とを用いて、ラッセル編みにより多数の縦方向糸と横方向糸を持つ格子構造に編組してなり、縦方向糸中の複数の上記芯鞘構造糸のうちの一部及び上記繊維束は、1または複数列離れた縦方向糸間で、相互の縦方向糸に絡ませたうえで往復させることにより、横方向糸を形成させ、それによって、上記ネット基体を、上記芯鞘構造糸を主体として、該糸が全縦方向糸及び全横方向糸中に含まれるように編組したネットとして構成すると共に、隣接する該ネット基体の側端の縦方向糸間のみに上記繊維束のみからなる横方向糸が配置されるように編組し、該芯鞘構造糸を上記低融点樹脂の熱溶融により相互に溶着させ、ネット基体に保形性を付与したことを特徴とするものである。
本発明の網戸用防虫ネットの好ましい実施形態においては、上記芯鞘構造糸の芯を構成する糸が、上記繊維束を構成する合成樹脂繊維に比して数倍の太さを有するものとして構成され、また、上記縦方向糸は、少なくとも、それに含まれる上記芯鞘構造糸の数が横方向糸に含まれる芯鞘構造糸の数の2倍以上であるものとして構成される。
本発明の網戸用防虫ネットにおいては、上記隣接するネット基体の側端の縦方向糸間に、相互の該縦方向糸に絡ませたうえでその間を往復する上記繊維束を配設することができる。
また、本発明の網戸用防虫ネットの製造方法は、多数のプリーツ部で区画される細巾で長尺のネット基体を、該プリーツ部において交互に逆向きに折り返すことにより、アコーディオン式に伸縮自在とする防虫ネットの製造方法であって、少なくとも、周面に低融点樹脂が被覆されている芯鞘構造糸と、折曲容易な合成樹脂繊維を束ねた繊維束とを用いて、ラッセル編みにより多数の縦方向糸と横方向糸を持つ格子構造に編組し、上記編組に際し、縦方向糸中の複数の上記芯鞘構造糸のうちの一部及び上記繊維束は、1または複数列離れた縦方向糸間で、相互の縦方向糸に絡ませたうえで往復させることにより、横方向糸を形成させ、それによって、上記ネット基体を、上記芯鞘構造糸を主体として、該糸が全縦方向糸及び全横方向糸中に含まれるように編組したネットとして構成すると共に、隣接する該ネット基体の側端の縦方向糸間のみに上記繊維束のみからなる横方向糸が配置されるように編組し、その後、上記低融点樹脂が溶融する温度で熱処理を施すことにより、上記芯鞘構造糸を相互に溶着させて、ネット基体に保形性を付与し、次いで、上記多数のネット基体をそれらの間で交互に逆向きに折曲し、熱処理によりその折曲状態に癖付けすることを特徴とするものである。
上記芯鞘構造糸の芯を構成する糸は、上記繊維束を構成する合成樹脂繊維に比して数倍の太さを有するものとし、また、上記縦方向糸は、少なくとも、それに含まれる上記芯鞘構造糸の数を横方向糸に含まれる芯鞘構造糸の数の2倍以上とすることが望まれる。
上記構成を有する本発明の網戸用防虫ネットは、上記ネット基体を構成する糸条を、周面に低融点樹脂が被覆されている芯鞘構造糸を主体として、該糸が全縦方向糸及び全横方向糸中に含まれるように編組したネットとして構成し、該芯鞘構造糸を上記低融点樹脂の熱溶融により相互に溶着させているので、該糸の配置量に応じてネット基体に適度の平面保形性を付与することができ、しかも、ネット基体の縦横方向の平面保形性に容易に変化を与えることができる。また、隣接するネット基体の側端の縦方向糸間にのみ上記繊維束のみからなる横方向糸が配置されるように編組しているので、上記芯鞘構造糸における低融点樹脂の熱処理によりそれらを相互に溶着しても、ネットのプリーツ部の屈曲柔軟性を損なうことはない。
更に、上記ネット基体は、縦方向の平面保形性を高めているので、その保形性が風圧に対する強度を高めるために有効に作用し、一方、ネット基体の横方向の平面保形性に関しては、隣接するネット基体の側端の縦方向糸間にのみ十分な屈曲柔軟性を付与して、そこをネットの折曲位置としてシャープに折曲されるようにしているので、該ネット基体の横方向の高い平面保形性を与えて折曲部分に過度の変形力が集中するのを抑止する必要があり、風圧に対する変形の抑制にもさほど貢献しないことから、該ネット基体における横方向の保形性を適宜調整できるようにし、縦方向の平面保形性よりも低くできるようにしていることは、防虫ネットとして非常に有効なことである。そして、上記ネット基体間の折曲部分のシャープな折曲により、防虫ネットを均一できれいな山形状を形成するようなジグザクに折り畳むことができ、美観に優れた網戸用防虫ネットを得ることができる。
本発明に係る網戸用防虫ネットの全体構成を示す斜視図である。 本発明に係る網戸用防虫ネットの一実施例を示す要部拡大正面図である。 図2における芯鞘構造糸を省いた繊維束及び鎖状の糸条の編組状態を示す模式図である。
符号の説明
1 防虫ネット
3 ネット基体
4 プリーツ部
6 芯鞘構造糸
7,7a 繊維束
8 縦方向糸
9 横方向糸
10 鎖状の糸条
図1は、本発明に係る網戸用防虫ネットの全体的構成を示している。
この防虫ネット1は、アコーディオン式に伸縮するネットを横引きにより開閉する防虫網戸に適用するもので、多数のプリーツ部4で区画され、糸条をラッセル編みすることにより形成された細巾で長尺の格子構造を持つ平面状のネット基体3を、上記プリーツ部4において十分な屈曲柔軟性を持つように連結し、該プリーツ部4において交互に逆方向に折り返すことにより、アコーディオン式に伸縮自在としたものである。上記ネット基体3は、後述するように、風圧に耐え得る程度の平面保形性(かたさ)を備えるように編組されたものである。
図2は、本発明に係る網戸用防虫ネットの一実施例の詳細を示すもので、上記防虫ネット1は、少なくとも、周面に低融点樹脂が被覆されている芯鞘構造糸6と、折曲容易な合成樹脂繊維を束ねた繊維束7とを用いて、ラッセル編みにより多数の縦方向糸8と横方向糸9を持つ格子構造に編組している。この格子構造のネット基体3には、本発明の趣旨を損なわない範囲内において、第3の糸または繊維束を付加して編組することができる。
上記芯鞘構造糸6としては、例えば、ポリエステルを芯材とし、低融点の変成ポリエステルを鞘部として被覆したものを用いることができ、その芯材を構成する鞘部よりも高融点樹脂の糸は、上記繊維束7を構成する合成樹脂繊維に比して数倍の太さを有するものが用いられる。
また、上記繊維束7を構成する合成樹脂繊維としては、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維等の折曲容易な合成樹脂繊維が束ねて用いられる。
上記ネット基体3は、上記芯鞘構造糸6を主体として、該糸6が全縦方向糸8及び全横方向糸9中に含まれるように編組したネットとして構成され、該縦方向糸8は、該芯鞘構造糸6を鎖状に編んだ糸条10を含み、しかも、少なくとも該縦方向糸8に含まれる上記芯鞘構造糸6の数が、上記鎖状の糸条10を構成する芯鞘構造糸6を含めて、横方向糸9に含まれる芯鞘構造糸6の数の2倍以上、望ましくは数倍以上になるように編組し、また、隣接する上記ネット基体3の側端の縦方向糸8間のみに、上記繊維束7のみからなる横方向糸9が配置されるように編組し、それによりプリーツ部4の部分においてネット基体3を上記繊維束7のみで連結している。
更に詳述すると、上記ネット基体3は、図2に示すように、上記縦方向糸8に含まれる芯鞘構造糸6の鎖状の糸条10に、他の芯鞘構造糸6(図2中に太線で示す。)及び前記繊維束7(図2中に細線で示す。)を絡ませて、それらの芯鞘構造糸6のうちの一部及び上記繊維束7を、1または複数列離れた縦方向糸8間で、図示の例では2列離れた縦方向糸8間で、相互の縦方向糸8に絡ませたうえで往復させることにより、横方向糸9を形成させ、その際、隣接する上記ネット基体3の側端の縦方向糸8間には、上記繊維束7のみからなる横方向糸9が配置されるように編組している。この編組に際しては、上記隣接するネット基体3の側端の縦方向糸8間に、相互の該縦方向糸8に絡ませたうえでその間を往復する繊維束7aを設けることができる。図3は上述した編組によって得られる組織における繊維束7のみの編組状態を示すものである。
なお、上記鎖状の糸条10は、適宜組織で編組されたものでよく、更にそれに絡ませる芯鞘構造糸6とは完全に別異のものとする必要はなく、該芯鞘構造糸6と適宜交錯させることもできる。
上記編組によって得られる防虫ネットにおける横方向糸9は、図2からわかるように、縦方向糸8に一定ピッチの間で絡ませたうえで、1または複数列(例えば2乃至3列)離れた縦方向糸8との間で往復させる芯鞘構造糸6及び繊維束7により形成されたものであり、そのため、図示のように各縦方向糸8に絡ませた芯鞘構造糸6及び繊維束7を、何列離れた縦方向糸8間において往復させるかによって、あるいは、それらの芯鞘構造糸6の本数や繊維束7を構成する繊維の本数を適切に設定することによって、横方向糸9の縦方向糸8に対する強度を設定することができ、またその強度も横方向糸9内で部分的に上記芯鞘構造糸6の本数や繊維束7の繊維の本数を変えることによって、プリーツ部4に近い部分の保形性を若干低下させるなどを容易に選択することができる。
また、従来から用いられている防虫用ネットでは、それをラッセル編みによって編組する場合、上記横方向糸9の方向、即ちプリーツ部4に直交する方向に編組を進行するのが一般的であるが、この場合、ラッセル編み機の編み幅によって防虫ネットの上下方向の長さが規制されることになる。しかるに、上述した態様で芯鞘構造糸6及び繊維束7をラッセル編みにより編組する場合には、上記縦方向糸8の方向に編組を進行させることになり、そのため、防虫ネットの上下方向の長さを自由に設定でき、各種サイズの防虫網戸を容易に提供することができて、網戸に多様性を持たせることができる。
上記ネット基体3は、上記芯鞘構造糸6を主体として、該糸6が全縦方向糸8及び全横方向糸9中に含まれるように編組したネットとして構成され、その芯鞘構造糸6と共に用いられる繊維束7は、横方向糸9の縦方向糸8に対する強度を設定すると共に、隣接する該ネット基体3の側端の縦方向糸8間にプリーツ部4を形成するために用いられるものである。従って、上記ネット基体3が芯鞘構造糸6を主体として構成されるという説明は、このような意味において理解されるべきである。
上述のようにして、芯鞘構造糸6と繊維束7とを用いてラッセル編みにより多数の縦方向糸8と横方向糸9を持つ格子構造に編組し、それによって、芯鞘構造糸を主体とするネット基体6の側端の縦方向糸8間に上記繊維束7からなる横方向糸9が配置された平面状の防虫ネット1が編組される。
そして、その編組後に上記芯鞘構造糸6の低融点樹脂が溶融する温度で第1の熱処理を施すことにより、上記芯鞘構造糸6の鞘部を相互に溶着させて、ネット基体3に平面保形性が付与される。この第1の熱処理を行った段階では、平面保形性を付与された隣接するネット基体3が屈曲容易な繊維束7で連結された状態にあり、次いで、上記多数のネット基体3をそれらの間で交互に逆向きに折曲したうえで、第2の熱処理を行うことにより、ネット基体3間がその折曲状態に癖付けされ、すなわち、プリーツ部4が形成される。
上記構成を有する網戸用防虫ネットは、上記ネット基体3を構成する糸条を、周面に低融点樹脂が被覆されている芯鞘構造糸6を主体として、該糸が全縦方向糸及び全横方向糸中に含まれるように編組したネットとして構成し、該芯鞘構造糸6を上記低融点樹脂の熱溶融により相互に溶着させているので、該糸6の配置量に応じてネット基体3に適度の平面保形性を付与することができる。しかも、上述したラッセル編みによれば、横方向糸9として配置する芯鞘構造糸6の本数や繊維束7の量によって、ネット基体3の縦横方向の平面保形性に容易に変化を与えることができる。また、隣接するネット基体3の側端の縦方向糸8間にのみ上記繊維束7のみからなる横方向糸9が配置されるように編組しているので、上記芯鞘構造糸6における低融点樹脂の熱処理によりそれらを相互に溶着しても、ネットのプリーツ部4の屈曲柔軟性を損なうことはない。
更に、上記ネット基体3は、縦方向の平面保形性を高めているので、その保形性が風圧に対する強度を高めるために有効に作用することになる。
一方、ネット基体3の横方向の平面保形性に関しては、隣接するネット基体3の側端の縦方向糸8間にのみ十分な屈曲柔軟性を付与して、そこをネットの折曲位置としてシャープに折曲されるようにしているので、該ネット基体3の横方向の高い平面保形性を与えて折曲部分に過度の変形力が集中するのを抑止する必要があり、また、上記横方向の平面保形性は、風圧に対する変形の抑制にもさほど貢献しないことから、該ネット基体3における横方向の保形性を適宜調整できるようにし、縦方向の平面保形性よりも低くできるようにして編組していることは、防虫ネットとして非常に有効なことである。そして、上記ネット基体3間の折曲部分のシャープな折曲により、防虫ネットを均一できれいな山形状を形成するようなジグザクに折り畳むことができ、美観に優れた網戸用防虫ネットを得ることができる。

Claims (7)

  1. 多数のプリーツで区画される細巾で長尺のネット基体を、該プリーツにおいて交互に逆向きに折り返すことにより、アコーディオン式に伸縮自在とした防虫ネットであって、
    少なくとも、周面に低融点樹脂が被覆されている芯鞘構造糸と、折曲容易な合成樹脂繊維を束ねた繊維束とを用いて、ラッセル編みにより多数の縦方向糸と横方向糸を持つ格子構造に編組してなり、
    縦方向糸中の複数の上記芯鞘構造糸のうちの一部及び上記繊維束は、1または複数列離れた縦方向糸間で、相互の縦方向糸に絡ませたうえで往復させることにより、横方向糸を形成させ、
    それによって、上記ネット基体を、上記芯鞘構造糸を主体として、該糸が全縦方向糸及び全横方向糸中に含まれるように編組したネットとして構成すると共に、隣接する該ネット基体の側端の縦方向糸間のみに上記繊維束のみからなる横方向糸が配置されるように編組し、
    該芯鞘構造糸を上記低融点樹脂の熱溶融により相互に溶着させ、ネット基体に保形性を付与した、
    ことを特徴とする網戸用防虫ネット。
  2. 芯鞘構造糸の芯を構成する糸が、上記繊維束を構成する合成樹脂繊維に比して数倍の太さを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の網戸用防虫ネット。
  3. 上記縦方向糸は、少なくとも、それに含まれる上記芯鞘構造糸の数が横方向糸に含まれる芯鞘構造糸の数の2倍以上である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の網戸用防虫ネット。
  4. 上記隣接するネット基体の側端の縦方向糸間に、相互の該縦方向糸に絡ませたうえでその間を往復する上記繊維束がある、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の網戸用防虫ネット。
  5. 多数のプリーツで区画される細巾で長尺のネット基体を、該プリーツにおいて交互に逆向きに折り返すことにより、アコーディオン式に伸縮自在とする防虫ネットの製造方法であって、
    少なくとも、周面に低融点樹脂が被覆されている芯鞘構造糸と、折曲容易な合成樹脂繊維を束ねた繊維束とを用いて、ラッセル編みにより多数の縦方向糸と横方向糸を持つ格子構造に編組し、
    上記編組に際し、縦方向糸中の複数の上記芯鞘構造糸のうちの一部及び上記繊維束は、1または複数列離れた縦方向糸間で、相互の縦方向糸に絡ませたうえで往復させることにより、横方向糸を形成させ、
    それによって、上記ネット基体を、上記芯鞘構造糸を主体として、該糸が全縦方向糸及び全横方向糸中に含まれるように編組したネットとして構成すると共に、隣接する該ネット基体の側端の縦方向糸間のみに上記繊維束のみからなる横方向糸が配置されるように編組し、
    その後、上記低融点樹脂が溶融する温度で熱処理を施すことにより、上記芯鞘構造糸を相互に溶着させて、ネット基体に保形性を付与し、
    次いで、上記多数のネット基体をそれらの間で交互に逆向きに折曲し、熱処理によりその折曲状態に癖付けする、
    ことを特徴とする網戸用防虫ネットの製造方法。
  6. 上記編組に際し、芯鞘構造糸の芯を構成する糸が、上記繊維束を構成する合成樹脂繊維に比して数倍の太さを有するものを用いる、
    ことを特徴とする請求項に記載の網戸用防虫ネットの製造方法
  7. 上記編組に際し、上記縦方向糸を、少なくとも、それに含まれる上記芯鞘構造糸の数を横方向糸に含まれる芯鞘構造糸の数の2倍以上とする、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の網戸用防虫ネットの製造方法。
JP2006527592A 2004-06-25 2004-06-25 網戸用防虫ネット及びその製造方法 Expired - Lifetime JP4693776B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2004/008993 WO2006001056A1 (ja) 2004-06-25 2004-06-25 網戸用防虫ネット及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006001056A1 JPWO2006001056A1 (ja) 2008-04-17
JP4693776B2 true JP4693776B2 (ja) 2011-06-01

Family

ID=35781608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006527592A Expired - Lifetime JP4693776B2 (ja) 2004-06-25 2004-06-25 網戸用防虫ネット及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1780371A1 (ja)
JP (1) JP4693776B2 (ja)
CN (1) CN1973107B (ja)
WO (1) WO2006001056A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2907805B1 (fr) * 2006-10-31 2009-01-16 Mdb Texinov Sa Soc Par Actions Ecran de protection contre les insectes
EP3269850A4 (en) * 2015-03-09 2018-07-18 NBC Meshtec, Inc. Insect repellent fiber and insect repellent net using same
CN105714467A (zh) * 2016-02-22 2016-06-29 太仓市虹鹰印花有限公司 一种防虫蛀纤维布料的制作方法
JP7082777B2 (ja) * 2017-02-28 2022-06-09 ユニチカ株式会社 メッシュシート製品の製造方法
CN114775163B (zh) * 2022-04-21 2024-04-26 山东斯福特实业有限公司 一种连续制备frp网格的生产设备

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3323829B2 (ja) * 1999-04-27 2002-09-09 セイキ販売株式会社 網戸用防虫ネット
JP2002339231A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Shinion Kk 網戸用のネットの製造方法と網戸用ネット
JP2003336149A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Shinion Kk 合成樹脂繊維糸のロール網戸用ネットと合成樹脂繊維糸のネット

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN2363036Y (zh) * 1999-03-16 2000-02-09 陈苍然 直立式纱门窗帘
JP2000290856A (ja) * 1999-04-08 2000-10-17 Hagihara Industries Inc プリーツネット地
JP4979161B2 (ja) * 2001-05-14 2012-07-18 Jnc株式会社 プリーツ加工に適した複合繊維ネット
CN2529506Y (zh) * 2002-03-04 2003-01-08 左可华 防虫纱网大棚

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3323829B2 (ja) * 1999-04-27 2002-09-09 セイキ販売株式会社 網戸用防虫ネット
JP2002339231A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Shinion Kk 網戸用のネットの製造方法と網戸用ネット
JP2003336149A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Shinion Kk 合成樹脂繊維糸のロール網戸用ネットと合成樹脂繊維糸のネット

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006001056A1 (ja) 2006-01-05
CN1973107A (zh) 2007-05-30
CN1973107B (zh) 2012-05-02
EP1780371A1 (en) 2007-05-02
JPWO2006001056A1 (ja) 2008-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FR2830434A1 (fr) Renfort de paroi en tricot tridimensionnel et ajoure
JP6054316B2 (ja) 編目伸長装置、伸長された編目を有する網を製造するための伸長装置、伸長された編目を有する網を製造するための方法、および伸長された編目を有する網
JP4693776B2 (ja) 網戸用防虫ネット及びその製造方法
JP6770213B1 (ja) 土木用合成繊維製ネット材及びその製造方法
JP6770212B1 (ja) 土木用合成繊維製ネット材及びその製造方法
JP3944613B2 (ja) 立体構造状ネット
CN101104981A (zh) 袋状方眼网的制造方法以及袋状方眼网
JP3323829B2 (ja) 網戸用防虫ネット
JP7096601B2 (ja) ループ構造体、ループ構造体を製造する方法及び要素
JP2005207199A (ja) カーテンの布製スラット
JP7019666B2 (ja) 自立的拡張状態および収縮状態を有する編成テキスタイルスリーブならびにその構築方法
JP4456781B2 (ja) 網戸用のネットの製造方法と網戸用ネット
JP3579342B2 (ja) 網戸用防虫ネット
JP6760669B1 (ja) ラッセル網地の原反端部構造
JP6121237B2 (ja) プリーツスクリーン
KR100932657B1 (ko) 자카드방식으로 제직되는 트리플블라인드지 및 그의 제직방법
JP6982311B2 (ja) 網構造体
JP3985093B2 (ja) 合成樹脂繊維糸のロール網戸用ネットと合成樹脂繊維糸のネット
US6834518B1 (en) Knitting process for fabric curtain with trimming
JP3932977B2 (ja) 立体構造状ネット
JP7116585B2 (ja) 目隠しフェンス構造及びこれに用いる二重編地
TWI720281B (zh) 織物
DE19807461A1 (de) Textilschlauch
KR20110118431A (ko) 이중직을 포함하는 버티컬 블라인드지와 그것의 제직방법
JPS643926Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4693776

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250