JP7082777B2 - メッシュシート製品の製造方法 - Google Patents

メッシュシート製品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7082777B2
JP7082777B2 JP2017035616A JP2017035616A JP7082777B2 JP 7082777 B2 JP7082777 B2 JP 7082777B2 JP 2017035616 A JP2017035616 A JP 2017035616A JP 2017035616 A JP2017035616 A JP 2017035616A JP 7082777 B2 JP7082777 B2 JP 7082777B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mesh sheet
heat treatment
melting point
manufacturing
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017035616A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018141248A (ja
Inventor
浩紀 室谷
こゆ 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP2017035616A priority Critical patent/JP7082777B2/ja
Publication of JP2018141248A publication Critical patent/JP2018141248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7082777B2 publication Critical patent/JP7082777B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

本発明は、メッシュシート製品の製造方法に関する。
土木用資材などとして好適に用いられるメッシュシートとして、合成樹脂製の太い糸条を縦横に大きな目開きで製織編したものが、たとえば特許文献1によって知られている。この特許文献1に記載されたメッシュシートは、共重合ポリエステルを芯成分とするとともに、芯成分よりも融点の低い高分子重合体を鞘成分とした芯鞘複合繊維糸条を用いて製織編されたものである。
このようなメッシユシートを製造する際には、製織編工場にて大きな目開きの網状のシート体を一定幅で連続的に製織編したうえで、いったんロール状に巻き取る。そして、ロールを加熱設備を備えた別工場へ運搬し、ロールからシートを繰り出したうえで、鞘成分の融点以上かつ芯成分の融点未満の温度で加熱処理を行うことで鞘成分のみを溶融させ、それにより鞘成分同士の融着作用で糸条の交点を接着させる。これにより、目ずれや目曲がりを防止し、かつ糸条の交点が強固に接着することで、土木工事に供されても目合いの変化しないメッシュシートを得ることができる。
特開2001-271245号公報
しかし、上記のように製織編工場にてシート体をいったんロール状に巻き取ると、そのときに目ずれや目曲がりが生じるおそれがある。目ずれや目曲がりが生じると、その後の工程においてさまざまな支障が生じる。
そこで本発明は、目ずれや目曲がりの発生を確実に防止することができるメッシュシート製品の製造方法を得ることを目的とする。
この目的を達成するため本発明のメッシュシート製品の製造方法は、
メッシュシート製品を製造するための一次工程として、
高融点熱可塑性重合体を芯成分とするとともに、芯成分よりも融点の低い低融点熱可塑性重合体を鞘成分とした芯鞘複合繊維糸条を用いて、織編装置によりメッシュシートを製織編し、
引き続いて、この織編装置により製織編されたメッシュシートを、このメッシュシートをこのメッシュシートに加熱処理を行うローラ巻き掛けた状態で、この加熱処理を行うローラとの間に前記メッシュシートを挟み込む他のローラであって、ローラ同士の押し付け状態のもとで前記加熱処理を行うようにした前記他のローラは用いずに、鞘成分の融点以上かつ芯成分の融点未満の温度で加熱処理を行うことで、糸条同士の交点で目ずれを起こさないための仮止めを行ったうえで、このメッシュシートを最初にロール状に巻き取り、
前記メッシュシート製品を製造するための二次工程として、前記メッシュシートをロールから繰り出して、最終的な熱処理を行うことを特徴とする。
本発明によれば、メッシュシート製品を製造するための一次工程において、織編装置により製織編されたメッシュシートを最初にロール状に巻き取る前に、このメッシュシートに、鞘成分の融点以上かつ芯成分の融点未満の温度で加熱処理を行うため、鞘成分の溶融固化によってメッシユシートを構成する糸条の交点で糸条同士が仮止めされ、その状態でメッシュシートがロール状に巻き取られる。このため、ロールへの巻き取りや、二次工程おけるロールからのメッシュシート繰り出しを行っても、目ずれや目曲がりが生じることがないようにすることができる。
本発明の実施の形態のメッシュシートの製造方法を実行するための装置の一例を示す図である。 同装置の他の例を示す図である。 同装置のさらに他の例を示す図である。 本発明の方法で製造される途中のメッシュシートの要部を示す図である。
図1において、11は織編装置で、糸条を用いて一定幅のメッシユシート12を連続的に製織編するものである。13は加熱処理装置で、織編装置11にて製織編されたメッシユシート12を通すことで、このメッシュシート12に加熱処理を施すためのものである。14は巻き取り装置で、加熱処理装置13にて加熱処理された加熱処理後のメッシュシート12aをロール状に巻き取ることができるように構成されている。15は、巻き取られたメッシュシート12aにて形成されたロールである。
図1に示す装置では、織編装置11から巻き取り装置14に向けてメッシユシート12、12aが直線状に送られ、加熱処理装置13は、その送り経路の途中に設けられた一対のローラ16A、16Bにて構成されている。これら一対のローラ16A、16Bは、これらローラ16A、16B同士の間にメッシュシート12を挟み込み可能であるとともに、少なくともいずれか一方が加熱ローラにて構成されている。
図4に示すように、メッシュシート12は、合成樹脂製の、たとえば繊度2000デニール程度(太さ0.4mm程度)以上の太い糸条17を、縦横に例えば5mm程度以上の大きな目開きで製織編したものである。シートの幅方向の端部18は、これを図示のような耳布19で覆うこともできる。糸条17は、高融点熱可塑性重合体を芯成分とするとともに、芯成分よりも融点の低い低融点熱可塑性重合体を鞘成分とした芯鞘複合繊維にて構成される。糸条の形態は、モノフィラメント糸であっても、複数本の複合繊維から構成されるマルチフィラメント糸であってもよい。
芯成分の高融点熱可塑性重合体と鞘成分の低融点熱可塑性重合体との融点差は、30℃以上であればよく、より好ましくは50℃以上である。高融点熱可塑性重合体と低融点熱可塑性重合体との組合せとしては、高融点ポリエステル系重合体/低融点ポリエステル系重合体、ポリエステル系重合体/ポリオレフィン系重合体、ポリエステル系重合体/ポリアミド系重合体、ポリアミド系重合体/ポリオレフィン系重合体、高融点ポリアミド系重合体/低融点ポリアミド系重合体が挙げられ、より具体的には、ポリエチレンテレフタレート/低融点ポリエステル共重合体、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリアミド、ナイロン6/ポリエチレン、ナイロンMXD6/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレン等が例示できる。
糸条17は、高融点熱可塑性重合体を芯成分とするとともに、低融点熱可塑性重合体を鞘成分とした芯鞘複合繊維にて構成されるため、製織編の後に、鞘成分の融点以上かつ芯成分の融点未満の温度で加熱処理を行うことで鞘成分のみを溶融させ、それにより鞘成分同士の融着作用で糸条の交点を接着させ、その結果、製品としての形態を保持したシートが得られる。
ところが、メッシユシート12は、土木用資材を初めとし、建築用資材や水産用資材等のさまざまな用途に供される。このため、用途ごとに最終製品としての仕様が求められ、その仕様に合わせて、糸条の繊度や目開きや交点の接着状態が設定される。すなわち、交点の接着状態の設定のために、最終製品の仕様に合わせて加熱処理の条件が変更される。このため、メッシュシート12のメーカにおいては、最終製品の仕様のための加熱処理は行わず、一次工程の製品としての、すなわち最終加熱処理前の半製品としての、メッシユシートを巻き取ったロール15が出荷される。二次工程としての最終的な熱処理は、最終製品を製造する別のメーカにて行われるのが一般的である。
そこで本発明は、一次工程においてメッシュシートが巻き取られたロール15から、その後の二次工程においてメッシュシートを繰り出したときに、そのメッシュシートに目ずれや目曲がりが生じていることによる様々な問題の発生を防止するものである。
このため本発明においては、加熱処理装置13によってメッシュシート12を加熱することで、ロール15に巻き取ったりロール15から繰り出したりなどするときにメッシユシートに目ずれや目曲がりが生じないように、糸条同士の交点で糸条の鞘成分をある程度以上溶融させて固化させることで、糸条同士の交点を少なくとも仮止めする。図4に示すように耳布19を用いる場合には、加熱処理によって耳布19を糸条17と一体化させる。
図1は、上述のように、織編装置11から巻き取り装置14に向けてメッシユシート12、12aが直線状に送られる例を示したものである。これに対し、図2は、織編装置11から巻き取り装置14に向けてメッシユシート12、12aが湾曲した経路に沿って送られる例を示す。この湾曲した経路は、メッシユシート12が加熱処理装置13のローラ16A、16Bに巻き掛けられることによって形成される。すなわち、図2の例では、ローラ16A、16Bは、湾曲した経路を形成する機能と、加熱処理を行う機能とを兼備したものである。すなわちメッシユシート12は、巻き掛け状態でローラ16A、16Bの位置を通過するときに、ローラ16A、16Bによって加熱処理が施される。
図3は、織編装置11から巻き取り装置14へ向けてのメッシユシート12、12aの搬送を助ける押えローラを有した例を示す。この図3の例では、押えローラとして、加熱処理装置13のローラ16、16を用いている。つまり、ローラ16、16が、押えローラとしての機能と、加熱処理の機能とを兼備している。押えローラを構成するための、図示された複数のローラ16、16のうち、少なくとも一つが加熱ローラであれば足りる。
本発明において、加熱処理装置13は、上記したローラ配置のみならず、そのほかの適宜のローラ配置とすることもできる。また上記においては加熱処理装置13としてローラ構造のものを説明したが、本発明において、加熱処理装置13は、メッシュシート12に所定の加熱処理を行うことができるものであれば、ローラ構造以外の適宜の構造であっても差し支えない。
11 織編装置
12 メッシュシート
13 加熱処理装置
14 巻き取り装置
15 ロール
16、16A、16B ローラ

Claims (1)

  1. メッシュシート製品を製造するための一次工程として、
    高融点熱可塑性重合体を芯成分とするとともに、芯成分よりも融点の低い低融点熱可塑性重合体を鞘成分とした芯鞘複合繊維糸条を用いて、織編装置によりメッシュシートを製織編し、
    引き続いて、この織編装置により製織編されたメッシュシートを、このメッシュシートをこのメッシュシートに加熱処理を行うローラ巻き掛けた状態で、この加熱処理を行うローラとの間に前記メッシュシートを挟み込む他のローラであって、ローラ同士の押し付け状態のもとで前記加熱処理を行うようにした前記他のローラは用いずに、鞘成分の融点以上かつ芯成分の融点未満の温度で加熱処理を行うことで、糸条同士の交点で目ずれを起こさないための仮止めを行ったうえで、このメッシュシートを最初にロール状に巻き取り、
    前記メッシュシート製品を製造するための二次工程として、前記メッシュシートをロールから繰り出して、最終的な熱処理を行うことを特徴とするメッシュシート製品の製造方法。
JP2017035616A 2017-02-28 2017-02-28 メッシュシート製品の製造方法 Active JP7082777B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017035616A JP7082777B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 メッシュシート製品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017035616A JP7082777B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 メッシュシート製品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018141248A JP2018141248A (ja) 2018-09-13
JP7082777B2 true JP7082777B2 (ja) 2022-06-09

Family

ID=63526562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017035616A Active JP7082777B2 (ja) 2017-02-28 2017-02-28 メッシュシート製品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7082777B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109822922A (zh) * 2018-12-29 2019-05-31 浙江华江科技股份有限公司 一种用于制备轻质玻纤增强热塑性复合材料的胶膜复合方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001271245A (ja) 2000-03-23 2001-10-02 Unitica Fibers Ltd 土木用メッシュシート及びその製造方法
JP2003301346A (ja) 2002-04-03 2003-10-24 Unitica Fibers Ltd 土木用メッシュシート
WO2006001056A1 (ja) 2004-06-25 2006-01-05 Seiki Hanbai Co., Ltd. 網戸用防虫ネット及びその製造方法
JP2008001995A (ja) 2006-06-20 2008-01-10 Unitica Fibers Ltd メッシュシート及びその製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3078225B2 (ja) * 1996-03-22 2000-08-21 鐘紡株式会社 芯鞘複合フィラメントを使用したメッシュ状布帛からなるスクリーン状メッキ品及びロータリースクリーン用シリンダー

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001271245A (ja) 2000-03-23 2001-10-02 Unitica Fibers Ltd 土木用メッシュシート及びその製造方法
JP2003301346A (ja) 2002-04-03 2003-10-24 Unitica Fibers Ltd 土木用メッシュシート
WO2006001056A1 (ja) 2004-06-25 2006-01-05 Seiki Hanbai Co., Ltd. 網戸用防虫ネット及びその製造方法
CN1973107A (zh) 2004-06-25 2007-05-30 精机销售株式会社 纱门用防虫网及其制造方法
JP2008001995A (ja) 2006-06-20 2008-01-10 Unitica Fibers Ltd メッシュシート及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018141248A (ja) 2018-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA3010473C (en) Method for manufacturing fishing net
JP5279375B2 (ja) 強化繊維糸シートを有する補強用不織基布
JP6278956B2 (ja) 織物パーツ、織物パーツを含む複合材料要素、及びこれらの製造方法
JP7082777B2 (ja) メッシュシート製品の製造方法
KR20150073884A (ko) 열가소성 수지 보강 시트재 및 그의 제조 방법
JP5810549B2 (ja) 二方向性強化繊維織物の製造方法
EP1685285B1 (de) Gewebeschlauch und blockierfaden zur verwendung in einem gewebeschlauch
CN1962979B (zh) 纺纱机的纤维集束装置和制造多孔带的方法
WO2017090443A1 (ja) 保護部材、保護部材付電線及び保護部材の製造方法
EP3792384A1 (en) Industrial fabric
JPH08302537A (ja) 炭素繊維織物と、その製造方法および製造装置
KR101729764B1 (ko) 모노사를 이용한 합성수지 필름사 제조방법
EP2679713A1 (en) Support in nonwoven textile reinforced with threads and process for making such support
EP2407584B1 (de) Verfahren zum Herstellen von technischem Schmalgewebe, ein entsprechendes Schmalgewebe und eine entsprechende Vorrichtung
KR20170079656A (ko) 폴리프로필렌 원사의 제조방법, 폴리올레핀 기반의 복합재 및 그 제조방법
JP5616610B2 (ja) 織物
KR101931347B1 (ko) 재귀반사원사 및 그 제조방법
JP6598532B2 (ja) 布帛
US11761147B2 (en) Creasing method, creasing apparatus, and long fiber non-woven fabric
EP2718594B1 (en) Trimming framework, manufacturing method and associated device
JP4921224B2 (ja) フクレ防止円筒状金網及びその製造方法
JP7022976B2 (ja) プラスチック様網地及びその製造方法
JP7056907B2 (ja) プラスチック様網地の製造方法
JP7105434B2 (ja) 扁平な繊維構造体およびその製造方法
EP1845182B1 (de) Wirkmaschine

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210831

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20211022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7082777

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150