JP6760669B1 - ラッセル網地の原反端部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】産業資材用途に利用されるネットおいて、力を加え続けずとも網目を開いた状態に保持でき、網目の大きさが5mm以上の菱目組織経編網地を製造するために、網目が密に詰まった原反端部構造を有する菱目経編網地を提供する。【解決手段】鎖編と挿入編から成り、鎖編が網目を形成し、挿入編は網糸を保持する役割を有しており、網目の大きさが5mm以上の組織を有する菱目組織経編網地にあって、一定の間隔で網目を閉じるように交差する鎖編組織(図5)を原反端部に重ねて導入することで網目が密に詰まった原反端部構造を有した菱目組織経編網地(図2)を製造する。【選択図】図2

Description

本発明は、建築現場の作業者墜落防止、工具等の落下物やコンクリートはく落物の捕捉用のネットに用いることができ、工場内での仕立て加工や施工現場での作業性に優れた菱目組織経編網地および菱目組織経編網地の製造方法に関わる。
ラッセル機を用いて製造される菱目組織経編網地は建築現場の作業者墜落防止、工具等の落下物の捕捉、コンクリートはく落物等の捕捉(特許文献1)、河川や海岸に設置される護岸材などの広い産業資材分野に用いられている。
この菱目組織経編網地は、原料には産業用合成繊維(ナイロン糸、ポリエステル糸、ビニロン糸、ポリエチレン糸、ポリプロピレン糸等)が使用され、網目の大きさは5mm〜100mmのものが存在し、整経−編網−熱処理−仕立ての4工程から製造される。
菱目組織経編網地の組織は鎖編と挿入編から成り、主に鎖編が網目を形成し、挿入編は網糸を保持する役割を有している。より具体的には、一定の間隔で配列された鎖編C1が隣接する鎖編C2と一定の間隔で交差することにより網目を形成し、1本の鎖編に対して2本の挿入編がジグザグに挿入することで網糸を形成している。また、原反端部構造に目を向けると、鎖編C3は鎖編C1とのみ交差し、他方の端部組織ではその逆に鎖編C4は鎖編C2とのみ交差する。
ラッシェル機において組織は筬の横移動によって編まれ、1つの筬につき1つの組織が対応している。上記の菱目組織経編網地では鎖編C1、鎖編C2、鎖編C3、鎖編C4の組織に加え、4本の挿入編を担当する組織が必要であることから8枚筬のラッセル機が主に利用される。
この菱目組織経編網地は優れた強度性能を有する反面、ネットに力を加え続けなければ網目が広げられず、形状安定性に問題があることが知られており、仕立て加工現場や施工現場における作業性を低下させている。
菱目組織経編網地は編網後に、原反を長さ方向に引張りながら網目が閉じた状態で熱処理が行われている。熱処理とは繊維に加わった機械的な歪みを緩和させる工程であるから、熱処理後の原反は網目が閉じた状態が標準の状態となる。従って、力を加えて網目を開いても、力を除くと網目が閉じた状態に戻るという上述の形状安定性の問題が発現する。
一方で、原反の幅方向に引っ張りながら熱処理を行うピンテンター機が知られている。ピンテンター機は一般にピンを原反の両端部に刺して固定することから、密に詰まった生地または網目の大きさが5mm未満の網にのみ適用できることが知られている。
その他、形状安定性にすぐれる角目編地(特許文献2)を適用することも考えられるが、角目編地では網目が開閉し難いことから、本来の目的の一つである作業者墜落時の衝撃吸収性が得られないという問題が生じることになる。
特開2005−179938号公報 特開2017−101339号公報
本発明は、上記の課題を鑑みて成されたもので、その目的とするところは建築現場の作業者墜落防止、工具等の落下物の捕捉やコンクリートはく落物等の捕捉、河川や海岸に設置される護岸材など産業資材用途に利用されるネットおいて、ネットに力を加え続けずとも網目を開いた状態に保持でき、網目の大きさが5mm以上の菱目組織経編網地を製造するために、網目が密に詰まった原反端部構造を有する菱目組織経編網地を提供するものである。
本発明では、一定の間隔に配列された鎖編C1が隣接する鎖編C2と一定の間隔で交差することにより網目を形成し、1本の鎖編に対して2本の挿入編がジグザグに挿入されることで網糸を形成し、網目の大きさが5mm以上である菱目組織経編網地にあって、一定の間隔で網目を閉じるように交差する組織(図5)を原反端部に重ねて導入することで網目が密に詰まった原反端部構造を形成する。
この原反端部構造を導入する原反端部幅を広くすると原反の単位面積当たりの重量が重くなりコストが増加するが、ピン取付け位置の自由度が高くなり、逆に幅を狭くすると単位面積当たりの重量が軽くなりコストが減少するが、ピン取付け位置の自由度が低くなる。バランスの取れた原反端部構造を導入する原反端部幅は1cm〜8cm程度が望ましいが、本発明はこの限りではない。
本発明により、網目が密に詰まった原反端部にピンを刺すことができるため、菱目組織経編網地をピンテンター機にセットして幅方向に引張りながら熱処理を行うことができる。これにより、力を加えずとも網目が開いた状態で保持できる菱目組織経編網地を提供でき、加工現場や施工現場における作業性の改善に寄与する。
本発明の別の効果としては、芯鞘複合型熱融着糸を素材に用いた菱目組織経編網地において、網目が密に詰まった原反端部にピンを刺し、網目を開きながらピンテンター機で熱処理を行うことで、網目が開いた状態で高度に融着し、高剛性に優れる菱目組織経編網地を得ることができることも挙げられる。
本発明の別の効果としては、網目が密に詰まった原反端部同士または原反端部と織物や不織布など生地の縫製加工が容易になることも挙げられる。従来の菱目組織経編網地では、網目が開閉するため、原反端部同士または原反端部と織物や不織布など生地の縫製加工の作業性や縫製強度に難があった。縫製加工は熱処理の前に行っても良いし、後に行っても良い。
従来の菱目組織経編網地の網組織である。 本発明の実施例の原反端部構造の平面図である。 従来の菱目組織経編網地における各鎖編の組織図の一例である。 図3の鎖編を組み合わせた組織図の一例である。 本発明の実施例における各鎖編の組織図である。 図5の鎖編を組み合わせた組織図の一例である。
以下、実施例に基づいて本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明は一定の間隔で網目を閉じるように交差する組織(図5)を原反端部に重ねて導入するという工夫によって、網目が密に詰まった原反端部構造を提供できるという知見に基づくものとして、解釈されるべきである。
<実施例1>
鎖編および挿入編を構成する糸として、1100デシテックスのポリエステル繊維を2本引き揃えた糸を準備する。幅方向の網糸の本数は170本とし、その内両端から14本分を本発明の端部構造とするように設定し、ゲージ数9で8枚筬のラッセル機を用いて図5に示した組織を組み合わせてラッセル網地を製造した。製造された網地の原反は、原反幅が約1.3mであり、原反中央部では概ね菱形で、網目の大きさが約10mmであり、原反端部では約5cm幅の網目が密に詰まった構造部を有していた。
<実施例2>
実施例1に記載の菱目経編網地の網目が密に詰まった原反端部にピンを刺し、ピンテンター機にて途中で幅2.0mとなるよう網目を拡張しながら170℃で熱処理をする。得られた原反は網目が開いた状態が標準であるため、力を加えれば網目を開閉できるが、力を除去すると網目が開いた状態に戻る機能を有している。
1a、1b 鎖編
2a、2b、2c、2d 挿入編
3 交差部
4 網目
5 網目の大きさ
6 網糸
7 本発明における原反端部構造の実施例

Claims (6)

  1. 一定の間隔に配列された鎖編が隣接する鎖編と一定の間隔で交差することにより網目を形成し、1本の鎖編に対して2本の挿入編がジグザグに挿入されることで網糸を形成する菱目組織経編網地にあって、一定の間隔で網目を閉じるように交差する組織を原反端部に重ねて導入し、網目が密に詰まった原反端部構造を有する菱目組織経編網地
  2. 原反端部構造の箇所を除く箇所の網目の大きさが5mm以上である請求項1記載の菱目組織経編網地および網地
  3. 原反端部の幅が1cmから10cmの間にある請求項1乃至2記載の菱目組織経編網地
  4. 原反編網後にピンテンター機によって熱処理を行うことで製造される請求項1乃至3のいずれかに記載の菱目組織経編網地
  5. 鎖編および挿入編を構成する繊維として、ポリエステル糸、ポリアミド糸、ビニロン糸、ポリエチレン糸、ポリプロピレン糸等が用いられる請求項1乃至4のいずれかに記載の菱目組織経編網地
  6. 一定の間隔に配列された鎖編が隣接する鎖編と一定の間隔で交差することにより網目を形成し、1本の鎖編に対して2本の挿入編がジグザグに挿入されることで網糸を形成する菱目組織経編網地にあって、一定の間隔で網目を閉じるように交差する組織を重ねて導入することで網目が密に詰まった原反端部構造を有する菱目組織経編網地の製造方法
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