JP4692418B2 - 文書作成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、文書作成装置、複写装置、及びプログラムに関する。
文書の印刷、複写等が繰り返される状況でも、文書のセキュリティ状況を追跡維持することのできる技術は知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1の場合、プリント時には、印刷文書のプロファイルをその印刷文書の派生元の電子文書のIDと関連付けて記録している。また、スキャン時には、電子文書のプロファイルをその電子文書の派生元の印刷文書のIDと関連付けて記録している。更に、コピー時には、印刷文書のプロファイルをその印刷文書の派生元の印刷文書のIDと関連付けて記録している。
特開2005−259108号公報
ところで、電子文書をプリントして印刷文書を生成する場合、印刷文書をスキャンして電子文書を生成する場合、印刷文書をコピーして別の印刷文書を生成する場合等、ある文書から別の文書を派生させる場合において、それら文書間の派生関係を把握できるようにすることは文書管理上重要である。このような派生関係を把握できるようにするためには、派生関係を把握するための情報を記録しておく必要があるが、かかる記録の処理は、文書を派生させる処理に影響を与えることのないよう、効率的に行われることが望まれる。
本発明は、以上のような背景の下でなされたものであって、その目的は、文書間の派生関係を把握するための情報を記録する際の処理効率を向上することにある。
本発明の文書作成装置は、第1の文書から第2の文書を作成する作成手段と、第1の文書に付加された情報に基づいて、第1の文書を作成した特定装置を識別するための第1の装置識別情報と、その特定装置にて作成された文書内で第1の文書を識別するための第1の文書識別情報とを取得する取得手段と、第2の文書に対し、自装置を識別するための第2の装置識別情報と、自装置にて作成された文書内でその第2の文書を識別するための第2の文書識別情報とを付加する付加手段と、少なくとも第1の装置識別情報と第1の文書識別情報と第2の文書識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段とを備えている。
また、本発明の文書作成装置は、第2の文書識別情報を指定した情報提供要求に応じて、第2の文書識別情報に対応付けられた第1の装置識別情報及び第1の文書識別情報を出力する出力手段を更に備えてもよい。
ここで、第1の文書識別情報は、特定装置にて第1の文書が作成された時刻を示し、第2の文書識別情報は、自装置にて第2の文書が作成された時刻を示すものであってよい。
その場合、本発明の文書作成装置は、第2の文書の作成指示に応じて、第1の文書識別情報により示される時刻が自装置で保持する時刻よりも一定時間以上先の時刻であれば、所定の異常処理を実行する実行手段を更に備えてもよい。
そして、この実行手段は、自装置の動作を停止させる処理を実行するものであってよい。
また、第1の文書識別情報は、特定装置にて第1の文書が作成された時刻及び通番を示し、第2の文書識別情報は、自装置にて第2の文書が作成された時刻及び通番を示すものであってよい。
その場合、本発明の文書作成装置は、複数の第1の文書識別情報の間での時刻の先後と通番の大小との関係、又は、複数の第2の文書識別情報の間での時刻の先後と通番の大小との関係が予め定められた規則に従っていない場合に、所定の異常処理を実行する実行手段を更に備えてもよい。
更に、本発明の複写装置は、電子文書を画像化した文書画像と、所定の情報を表す情報画像とが印刷された第1の媒体から、文書画像及び情報画像を読み取る読取手段と、この読取手段により読み取られた情報画像に基づいて、第1の媒体に文書画像を印刷した装置を識別するための第1の装置識別情報と、その装置にて画像が印刷された媒体内で第1の媒体を識別するための第1の媒体識別情報とを取得する取得手段と、第1の媒体に印刷された文書画像の複写先である第2の媒体に付加する情報として、自装置を識別するための第2の装置識別情報と、自装置にて画像が印刷された媒体内で第2の媒体を識別するための第2の媒体識別情報とを生成する生成手段と、読取手段により読み取られた文書画像と、生成手段により生成された第2の装置識別情報及び第2の媒体識別情報を表す情報画像とを、第2の媒体に印刷する印刷手段と、少なくとも第1の装置識別情報と第1の媒体識別情報と第2の媒体識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段とを備えている。
更にまた、本発明のプログラムは、コンピュータに、第1の文書に付加された情報に基づいて、第1の文書を作成した装置を識別するための第1の装置識別情報と、その装置にて作成された文書内で第1の文書を識別するための第1の文書識別情報とを取得する機能と、第1の文書から作成される第2の文書に対し、自装置を識別するための第2の装置識別情報と、自装置にて作成された文書内で第2の文書を識別するための第2の文書識別情報とを付加する機能と、少なくとも第1の装置識別情報と第1の文書識別情報と第2の文書識別情報とを対応付けて所定の記憶領域に記憶する機能とを実現させるためのものである。
請求項1の発明には、文書を派生させる装置の時刻の改竄を発見することができるという効果がある。
請求項2の発明には、時刻が改竄された装置で作成された文書から、又は、時刻が改竄された装置において、新たな文書を派生させることを防止することができるという効果がある。
請求項3の発明には、文書を派生させる装置の時刻の改竄を発見することができるという効果がある。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」という)について詳細に説明する。
本実施の形態では、電子文書を画像化した文書画像を印刷した紙等の第1の媒体に対し、第1の媒体の識別情報を画像化した情報画像も印刷しておく。これにより、複写機が媒体から文書画像を読み取る際に情報画像も読み取り、この情報画像から第1の媒体の識別情報を得る。そして、複写機は、文書画像を第2の媒体に印刷する際に、第2の媒体の識別情報を画像化した情報画像も印刷し、第1の媒体の識別情報と第2の媒体の識別情報とを対応付けて記録する。
ここで、媒体の識別情報として、本実施の形態では、媒体に画像を印刷した装置を識別する情報と、その装置にて画像が印刷された媒体内でその媒体を識別する情報とを組み合わせたものを採用している。このうち、後者の情報としては、例えば、媒体に画像が印刷された時刻や、媒体に画像を印刷して出力するごとにカウントアップされる通番がある。本実施の形態では、かかる情報を採用することで、複写機の時刻の改竄の発見も可能とする。例えば、証明書等を日付を偽って作成し提出する不正等に対する抑止力となるものである。
尚、本明細書では、「電子文書」の文言を用いるが、これは、テキストを含む「文書」を電子化したデータのみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、その他の印刷可能な電子データも含めて「電子文書」としている。
以下、本実施の形態の構成及び動作について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用されるシステムの構成を示したものである。このシステムは、端末装置10a、10b、10cと、文書サーバ20と、複写機30a、30b、30cと、派生関係サーバ60とがネットワーク90に接続されることにより構成されている。
端末装置10a、10b、10cは、電子文書の印刷を指示するために用いられる。ここでは、3台の端末装置10a、10b、10cが示されているが、台数はこれには限らない。また、以下の説明において、端末装置10a、10b、10cを区別しないときは、端末装置10で代表させて説明するものとする。尚、端末装置10は、例えば、PC(Personal Computer)である。
文書サーバ20は、電子文書を記憶している。そして、電子文書の印刷指示があると、指定された電子文書を提供する。尚、この文書サーバ20は、汎用のサーバコンピュータによって実現することができる。
複写機30a、30b、30cは、媒体から画像を読み取り、その画像を別の媒体に印刷する。ここでは、3台の複写機30a、30b、30cが示されているが、台数はこれには限らない。また、以下の説明において、複写機30a、30b、30cを区別しないときは、複写機30で代表させて説明するものとする。
派生関係サーバ60は、例えば複写機30a、30b、30cに分散して記憶されている情報を収集して文書の派生関係を作成するサーバである。尚、この派生関係サーバ60も、汎用のサーバコンピュータによって実現することができる。
ネットワーク90は、インターネットやLAN(Local Area Network)等である。
尚、図1では、電子文書を記憶する文書サーバ20を、端末装置10や複写機30や派生関係サーバ60から独立した構成としたが、端末装置10や複写機30や派生関係サーバ60の内部に文書サーバ20の機能を持たせる構成を採用してもよい。
次に、図1のシステムの構成要素のうち、複写機30の機能構成について説明する。
ところで、本実施の形態では、媒体の識別情報に含める情報として、前述のように、媒体に画像を印刷したマシンを識別するマシンID、そのマシンが媒体に画像を印刷した時刻、そのマシンにおける媒体への印刷順を示す通番がある。
そこで、以下では、媒体の識別情報がマシンIDと時刻とを含む場合に相応しい複写機30を第1の構成例として説明し、媒体の識別情報がマシンIDと時刻と通番とを含む場合に相応しい複写機30を第2の構成例として説明する。尚、媒体を一意に識別するという目的だけを考えれば、媒体の識別情報は、マシンIDと時刻の組み合わせ、或いは、マシンIDと通番の組み合わせで足りる。しかしながら、本実施の形態では、マシン時刻の改竄を発見するために後者のような構成も採用しているのである。
[第1の構成例]
図2は、第1の構成例における複写機30の機能構成を示したブロック図である。
図示するように、この場合の複写機30は、読取り部41と、コード画像解析部42と、計時部43と、新文書ID生成部44と、派生履歴生成部45と、派生履歴記憶部46と、比較部47と、停止実行部48とを備える。また、通信部50と、文書画像生成部51と、コード画像生成部52と、画像合成部53と、印刷制御部54と、印刷部55とを備える。
読取り部41は、画像が形成された媒体からその画像を読み取る。この読取り部41としては、媒体に光を当て、反射光等を読み取ってデジタルデータに変換するスキャナを用いることができる。その場合、例えば、LED(Light Emitting Diode)光源から媒体面に光を照射し、その反射光を結像用レンズにて光学的に縮小し、結像された光学像をイメージセンサにて光電変換する、という構成を採用することができる。
ところで、本実施の形態では、電子文書を画像化した文書画像と、情報画像としてのコード画像とが媒体に形成されている。その場合、文書画像は可視トナーで形成されるが、コード画像は例えば赤外領域に吸収波長を持つ不可視トナーで形成される。従って、LED光源としては、可視光を照射する例えば白色LEDに加え、赤外光を照射する赤外LEDを設ける。また、イメージセンサとしても、赤色光用のセンサ、緑色光用のセンサ、青色光用のセンサだけでなく、赤外光用のセンサが設けられている。
或いは、可視光及び赤外光の両方を照射し、その反射光をフィルタリングして、文書画像とコード画像とを抽出する方法を用いてもよい。
コード画像解析部42は、読取り部41が読み取ったコード画像を受け取り、これを解析して、今回の印刷の元となる印刷文書(以下、「元文書」という)の識別情報(以下、「元文書ID」という)を取り出す。ここで、元文書IDには、元文書を出力したマシン及び時刻の情報が含まれている。
計時部43は、現在の時刻を記憶しており、時間の経過と共に時刻を進める。
新文書ID生成部44は、複写機30にて新たに生成する印刷文書(以下、「新文書」という)の識別情報(以下、「新文書ID」という)を生成する。その際、新文書IDには、複写機30自身の情報及び現在時刻の情報を含める。
派生履歴生成部45は、読取り部41が取り出した元文書IDと、新文書ID生成部44が生成した新文書IDとを対応付けた派生履歴を生成する。また、情報提供要求に応じて、必要な情報を提供する。そして、派生履歴記憶部46は、派生履歴生成部45が生成した派生履歴を記憶する。
比較部47は、コード画像解析部42が取り出した時刻と、計時部43が保持する現在時刻とを比較し、前者の時刻が後者の時刻よりも一定時間以上未来の時刻であるかどうかを判定する。停止実行部48は、前者の時刻が後者の時刻よりも一定時間以上未来の時刻である場合に異常と判断し、複写機30の動作を停止する処理を実行する。
通信部50は、端末装置10から印刷指示を受信し、文書サーバ20から電子文書を受信する。また、派生関係サーバ60から情報提供要求を受信したり、派生関係サーバ60へ情報を送信したりする。
文書画像生成部51は、読取り部41で読み取った文書画像や通信部50で受信した電子文書に基づいて、実際に印刷する文書画像を生成する。コード画像生成部52は、文書画像に埋め込む情報を符号化して符号化情報を生成し、その符号化情報を媒体に合わせて画像化しコード画像を生成する。画像合成部53は、文書画像とコード画像とを重ね合わせて合成画像を生成する。このとき、コード画像は不可視トナーで媒体に印刷されるように設定されている。
印刷制御部54は、画像合成部53が生成した合成画像と、この合成画像を媒体に印刷するときの設定情報を印刷部55に伝える。
印刷部55は、印刷制御部54から渡された合成画像を媒体に印刷する。ここで、印刷部55としては、例えば、電子写真方式を用いた印刷機構を用いることができる。
ところで、本実施の形態では、上述したように、文書画像は可視トナーで形成し、コード画像は例えば赤外領域に吸収波長を持つ不可視トナーで形成することを前提としている。従って、印刷部55は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各色トナー用の画像形成ユニットに加え、不可視トナー用の画像形成ユニットを有する。或いは、Y、M、C、Kの各色トナー用の画像形成ユニットのうちの1つを不可視トナー用の画像形成ユニットに置き換えたものであってもよい。そして、印刷部55がかかる構成を有することにより、文書画像を可視トナーで形成し、それに重ねてコード画像を不可視トナーで形成することが可能になっている。
尚、これらの機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、複写機30の図示しないCPUが、コード画像解析部42、計時部43、新文書ID生成部44、派生履歴生成部45、比較部47、停止実行部48、文書画像生成部51、コード画像生成部52、画像合成部53、印刷制御部54を実現するプログラムを例えば磁気ディスク装置からメインメモリに読み込んで実行することにより、これらの機能は実現される。また、派生履歴記憶部46は、例えば磁気ディスク装置を用いて実現することができる。更に、磁気ディスク装置に記憶されるプログラムやデータは、CD等の記録媒体からロードしてもよいし、インターネット等のネットワークを介してダウンロードしてもよい。
以下、このような構成を有する複写機30の動作について詳細に説明する。
尚、本実施の形態では、複写機30として説明するが、この複写機30は、ネットワーク90を介して伝えられた印刷指示に従い印刷を行うプリンタとしても機能する。
そこで、まず、端末装置10からの印刷指示で指定された電子文書を印刷する場合の動作について説明する。
図3は、このときの複写機30の動作を示したフローチャートである。
端末装置10から印刷指示があると、複写機30では、まず、通信部50が、印刷指示にて指定された電子文書を文書サーバ20から受信する(ステップ301)。そして、文書画像生成部51が、その電子文書を画像化して文書画像を生成する(ステップ302)。
また、派生履歴生成部45は、印刷指示にて指定された電子文書(元文書)の識別情報(元文書ID)を通信部50から受け取ると、新文書ID生成部44に対し、この印刷指示によって出力される印刷文書(新文書)の識別情報(新文書ID)の生成を指示する。これにより、新文書ID生成部44は、計時部43から現在時刻を取り出し、これを自装置のマシンIDと組み合わせて新文書IDを生成する(ステップ303)。その後、新文書ID生成部44は、この新文書IDを派生履歴生成部45に返す。そして、派生履歴生成部45は、元文書IDと新文書IDとを対応付けた派生履歴を生成し、これを派生履歴記憶部46に記憶する(ステップ304)。
尚、本実施の形態において、派生履歴は複写機30内に記録するのみで、外部サーバ等への送信は行わない。後述するように、派生関係サーバ60から情報提供要求があった場合に情報を提供するのみであるが、これは、次の理由による。第一に、ネットワーク障害等で派生履歴を送信できない場合を考慮しなくてよいことである。第二に、派生関係サーバ60等はファイアウォールで保護されたイントラネット内にあることが多く、複写機30が例えばコンビニエンスストア等にある場合、情報を派生関係サーバ60等へ送信できない虞があることである。このように情報を送信できない状態になった場合、文書を派生させる処理自体が行えない等、処理効率の低下が懸念されるが、本実施の形態ではそのような懸念事項は発生しない。
一方で、コード画像生成部52は、ステップ303で生成された新文書IDに座標情報を加え、これらの情報を符号化して符号化情報を生成し、これを画像化してコード画像を生成する(ステップ305)。ここで、座標情報は、印刷指示にて指定された用紙サイズ等に基づいて必要な数だけ用意し、これを符号化する。
そして、画像合成部53は、ステップ302で生成した文書画像と、ステップ305で生成したコード画像とを重ね合わせることにより、合成画像を生成する(ステップ306)。
その後、印刷制御部54は、合成画像と、この合成画像を媒体に印刷するときの設定情報を印刷部55に伝える(ステップ307)。ここで、設定情報とは、余白、用紙サイズ、部数等である。
これにより、印刷部55が、例えば、電子写真方式により合成画像を媒体上に印刷する(ステップ308)。このとき、既に述べたように、文書画像は可視トナーで印刷し、コード画像は赤外領域に吸収波長を持つ不可視トナーで印刷する。
ここで、このような処理によって出力される印刷文書上に形成されるコード画像の元となるコードパターンについて説明する。
図4は、コードパターンについて説明するための図である。
まず、コードパターンを構成するビットパターンについて説明する。
図4(a)に、ビットパターンの配置の一例を示す。
ビットパターンとは、情報埋め込みの最小単位である。ここでは、図4(a)に示すように、9箇所の中から選択した2箇所にビットを配置する。図では、黒の四角が、ビットが配置された位置を示し、斜線の四角が、ビットが配置されていない位置を示している。9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは、36(=)通りある。従って、このような配置方法により、36通り(約5.2ビット)の情報を表現することができる。
ところで、図4(a)に示した最小の四角は、600dpiにおける2ドット×2ドットの大きさを有している。600dpiにおける1ドットの大きさは0.0423mmなので、この最小の四角の一辺は、84.6μm(=0.0423mm×2)である。コードパターンを構成するドットは、大きくなればなるほど目に付きやすくなるため、できるだけ小さいほうが好ましい。ところが、あまり小さくすると、プリンタで印刷できなくなってしまう。そこで、ドットの大きさとして、50μmより大きく100μmより小さい上記の値を採用している。これにより、プリンタで印刷可能な最適な大きさのドットを形成することができる。つまり、84.6μm×84.6μmが、プリンタで安定的に形成可能な最小の大きさなのである。
尚、ドットをこのような大きさにすることで、1つのビットパターンの一辺は、約0.5mm(=0.0423mm×2×6)となる。
また、このようなビットパターンから構成されるコードパターンについて説明する。
図4(b)に、コードパターンの配置の一例を示す。
ここで、図4(b)に示した最小の四角が、図4(a)に示したビットパターンに相当する。尚、図4(a)では、1つのビットパターンで36通りの情報を表現できるものとして説明したが、このコードパターンにおいて、1つのビットパターンは、同期符号を除き、32通り(5ビット)の情報を表現するものとする。
そして、識別情報を符号化した識別符号は、16(=4×4)個のビットパターンを使用して埋め込まれる。また、X方向の位置情報を符号化したX位置符号と、Y方向の位置情報を符号化したY位置符号とは、それぞれ、4個のビットパターンを使用して埋め込まれる。更に、左上角部に、コードパターンの位置と回転を検出するための同期符号が、1つのビットパターンを使用して埋め込まれる。
尚、1つのコードパターンの大きさは、ビットパターンの5個分の幅に等しいため、約2.5mmとなる。本実施の形態では、このように生成したコードパターンを画像化したコードパターン画像を、用紙全面に配置する。
次に、ある媒体に印刷された画像を複写機30が別の媒体に複写する場合の動作について説明する。
図5は、このときの複写機30の動作を示したフローチャートである。
画像が印刷された媒体がセットされ、その媒体を指定して複写が指示されると、複写機30では、まず、読取り部41が、媒体から文書画像とコード画像とを読み取り、文書画像は文書画像生成部51に渡し、コード画像はコード画像解析部42に渡す(ステップ321)。
次に、コード画像解析部42は、渡されたコード画像から、複写指示にて指定された印刷文書(元文書)の識別情報(元文書ID)を取り出し、比較部47へ制御を移す(ステップ322)。ここで、元文書IDには、元文書を生成したマシンのマシンID及び生成した時刻が含まれている。従って、コード画像解析部42は、元文書IDをこれらの情報に分けた形で比較部47に伝えてもよい。或いは、コード画像解析部42は元文書IDをそのままの形で比較部47に伝え、比較部47が元文書IDを解析してマシンID及び時刻を把握するようにしてもよい。
その後、比較部47は、上記のいずれかの方法で把握した元文書の生成時刻が、計時部43が保持する現在時刻よりも一定時間以上未来の時刻であるかどうかを判定する(ステップ323)。元文書の生成時刻が自装置のマシン時刻よりも未来の時刻であるということは通常あり得ない。つまり、このような状況は、元文書の生成時にその生成したマシンの時刻が改竄されていたか、或いは、現在複写しようとしている複写機30のマシン時刻が改竄されているかのいずれかの原因により生じているものと考えられる。そこで、このようなマシン時刻の改竄を発見するために、ステップ323の判断を行っているのである。
ここで、比較部47が、元文書の生成時刻が現在時刻よりも一定時間以上未来の時刻であると判定すると、停止実行部48は、この判定結果を受け、複写機30の動作を停止する(ステップ324)。
一方、比較部47が、元文書の生成時刻が現在時刻よりも一定時間以上未来の時刻でないと判定すると、複写処理を続行する。
即ち、文書画像生成部51が、読取り部41から受け取ったスキャンデータに基づいて、実際に印刷する文書画像を生成する(ステップ325)。
また、派生履歴生成部45は、複写指示にて指定された印刷文書(元文書)の識別情報(元文書ID)を比較部47から受け取ると、新文書ID生成部44に対し、この複写指示によって出力される印刷文書(新文書)の識別情報(新文書ID)の生成を指示する。これにより、新文書ID生成部44は、計時部43から現在時刻を取り出し、これを自装置のマシンIDと組み合わせて新文書IDを生成する(ステップ326)。その後、新文書ID生成部44は、この新文書IDを派生履歴生成部45に返す。そして、派生履歴生成部45は、元文書IDと新文書IDとを対応付けた派生履歴を生成し、これを派生履歴記憶部46に記憶する(ステップ327)。
尚、本実施の形態において、派生履歴は複写機30内に記録するのみで、外部サーバ等への送信は行わない。後述するように、派生関係サーバ60から情報提供要求があった場合に情報を提供するのみであるが、これは、次の理由による。第一に、ネットワーク障害等で派生履歴を送信できない場合を考慮しなくてよいことである。第二に、派生関係サーバ60等はファイアウォールで保護されたイントラネット内にあることが多く、複写機30が例えばコンビニエンスストア等にある場合、情報を派生関係サーバ60等へ送信できない虞があることである。このように情報を送信できない状態になった場合、文書を派生させる処理自体が行えない等、処理効率の低下が懸念されるが、本実施の形態ではそのような懸念事項は発生しない。
一方で、コード画像生成部52は、ステップ326で生成された新文書IDに座標情報を加え、これらの情報を符号化して符号化情報を生成し、これを画像化してコード画像を生成する(ステップ328)。ここで、座標情報は、印刷指示にて指定された用紙サイズ等に基づいて必要な数だけ用意し、これを符号化する。
そして、画像合成部53は、ステップ325で取得した文書画像と、ステップ328で生成したコード画像とを重ね合わせることにより、合成画像を生成する(ステップ329)。
その後、印刷制御部54は、合成画像と、この合成画像を媒体に印刷するときの設定情報を印刷部55に伝える(ステップ330)。ここで、設定情報とは、余白、用紙サイズ、部数等である。
これにより、印刷部55が、例えば、電子写真方式により合成画像を媒体上に印刷する(ステップ331)。このとき、既に述べたように、文書画像は可視トナーで印刷し、コード画像は赤外領域に吸収波長を持つ不可視トナーで印刷する。
ここで、図3や図5の処理により、派生履歴記憶部46に記憶される派生履歴について説明する。
図6は、派生履歴の内容の一例を示した図である。
図示するように、派生履歴は、履歴No.と元文書IDと新文書IDとを対応付けた情報である。尚、履歴No.は、派生履歴の各レコードを識別するための番号である。
派生履歴のうち、まず、元文書IDについて説明する。
第1の構成例では、元文書IDは、マシンIDと時刻とを組み合わせたものとなっている。
このうち、マシンIDは、元文書を生成したマシンの識別情報である。例えば、FQDN(Fully Qualified Domain Name)を用いて表すことができる。文書サーバ20から複写機30への印刷出力の場合は、文書サーバ20のFQDNが付与され、複写機30による複写の場合は、複写機30のFQDNが付与される。
また、時刻は、元文書が作成された時刻である。
次に、新文書IDについて説明する。
第1の構成例では、新文書IDも、マシンIDと時刻とを組み合わせたものとなっている。
このうち、マシンIDは、新文書を生成したマシンの識別情報である。例えば、FQDNを用いて表すことができる。文書サーバ20から複写機30への印刷出力の場合、複写機30による複写の場合共に、複写機30のFQDNが付与される。
また、時刻は、新文書が作成された時刻である。
ところで、履歴No.1〜4において、元文書IDにおける時刻は同じになっている。これは、履歴No.1〜4が電子文書をプリントした場合を想定しているからである。つまり、この電子文書は、マシン「hagi.ks@fx」にて2006年3月13日17時36分12秒に作成されたものであり、そのうちの例えば4ページが、マシン「sagi.ks@fx」で2006年3月28日10時28分12秒、13秒、14秒、15秒に印刷されたのである。
尚、図において、時刻は、秒までを表しているが、複写機30が1秒間に何枚もの印刷文書を出力できる場合には、より細かな時間(例えば、ミリ秒)単位で時刻を記録する必要がある。
[第2の構成例]
図7は、第2の構成例における複写機30の機能構成を示したブロック図である。
図示するように、この場合の複写機30は、読取り部41と、コード画像解析部42と、計時部43と、通番管理部49と、新文書ID生成部44と、派生履歴生成部45と、派生履歴記憶部46と、通知部40とを備える。また、通信部50と、文書画像生成部51と、コード画像生成部52と、画像合成部53と、印刷制御部54と、印刷部55とを備える。
読取り部41は、画像が形成された媒体からその画像を読み取る。この読取り部41については、図2を参照して既に述べたので、詳しい説明を省略する。
コード画像解析部42は、読取り部41が読み取ったコード画像を受け取り、これを解析して、今回の印刷の元となる印刷文書(元文書)の識別情報(元文書ID)を取り出す。ここで、元文書IDには、元文書を出力したマシン、時刻、通番の情報が含まれている。
計時部43は、現在の時刻を記憶しており、時間の経過と共に時刻を進める。
通番管理部49は、複写機30で出力した印刷文書の通番を記憶しており、印刷文書を出力するごとに通番をカウントアップする。
新文書ID生成部44は、複写機30にて新たに生成する印刷文書(新文書)の識別情報(新文書ID)を生成する。その際、新文書IDには、複写機30自身の情報、現在時刻、複写機30における通番の情報を含める。
派生履歴生成部45は、読取り部41が取り出した元文書IDと、新文書ID生成部44が生成した新文書IDとを対応付けた派生履歴を生成する。また、情報提供要求に応じて、必要な情報を提供する。そして、派生履歴記憶部46は、派生履歴生成部45が生成した派生履歴を記憶する。
通知部40は、派生履歴記憶部46に記憶された派生履歴を参照し、派生履歴の複数のレコードについて時刻の先後と通番の大小との間に矛盾が生じていれば、その旨を外部に通知する。
通信部50は、端末装置10から印刷指示を受信し、文書サーバ20から電子文書を受信する。また、派生関係サーバ60から情報提供要求を受信したり、派生関係サーバ60へ情報を送信したりする。
文書画像生成部51は、読取り部41で読み取った文書画像や通信部50で受信した電子文書に基づいて、実際に印刷する文書画像を生成する。コード画像生成部52は、文書画像に埋め込む情報を符号化して符号化情報を生成し、その符号化情報を媒体に合わせて画像化しコード画像を生成する。画像合成部53は、文書画像とコード画像とを重ね合わせて合成画像を生成する。このとき、コード画像は不可視トナーで媒体に印刷されるように設定されている。
印刷制御部54は、画像合成部53が生成した合成画像と、この合成画像を媒体に印刷するときの設定情報を印刷部55に伝える。
印刷部55は、印刷制御部54から渡された合成画像を媒体に印刷する。この印刷部55については、図2を参照して既に述べたので、詳しい説明を省略する。
尚、これらの機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、複写機30の図示しないCPUが、コード画像解析部42、計時部43、通番管理部49、新文書ID生成部44、派生履歴生成部45、通知部40、文書画像生成部51、コード画像生成部52、画像合成部53、印刷制御部54を実現するプログラムを例えば磁気ディスク装置からメインメモリに読み込んで実行することにより、これらの機能は実現される。また、派生履歴記憶部46は、例えば磁気ディスク装置を用いて実現することができる。更に、磁気ディスク装置に記憶されるプログラムやデータは、CD等の記録媒体からロードしてもよいし、インターネット等のネットワークを介してダウンロードしてもよい。
以下、このような構成を有する複写機30の動作について詳細に説明する。
尚、本実施の形態では、複写機30として説明するが、この複写機30は、ネットワーク90を介して伝えられた印刷指示に従い印刷を行うプリンタとしても機能する。
ここで、端末装置10からの印刷指示で指定された電子文書を印刷する場合の動作は、図3を参照して説明したのと同様である。但し、図3の場合と異なり、新文書IDには、複写機30自身の情報、現在時刻に加え、複写機30における印刷の通番が含まれる。
また、このような処理によって出力される印刷文書上に形成されるコード画像の元となるコードパターンについても、図4に示したものと同様であるので説明を省略する。
更に、この第2の構成例における複写機30の複写動作も、図5を参照して説明することができる。
即ち、図5のステップ323で、元文書の生成時刻が現在時刻よりも未来の時刻であるかどうかを判定することなく、無条件にステップ325〜331を実行する。但し、図5の場合とは異なり、元文書ID及び新文書IDには、マシンIDと時刻に加え、通番が含まれる。例えば、ステップ326において、新文書ID生成部44は、計時部43から現在時刻を取り出すと共に通番管理部49から通番を取り出し、これらを自装置のマシンIDと組み合わせて新文書IDを生成する。そして、新文書ID生成部44は、通番管理部49で管理される通番を1だけカウントアップする。
ここで、この第2の構成例において、図3や図5の処理により、派生履歴記憶部46に記憶される派生履歴について説明する。
図8は、派生履歴の内容の一例を示した図である。
この場合も、図示するように、派生履歴は、履歴No.と元文書IDと新文書IDとを対応付けた情報である。尚、履歴No.は、派生履歴の各レコードを識別するための番号である。
派生履歴のうち、まず、元文書IDについて説明する。
第2の構成例では、元文書IDは、マシンIDと通番と時刻とを組み合わせたものとなっている。即ち、図6の派生履歴に含まれる情報に加え、通番を更に含んだものとなっている。この通番は、元文書を出力した装置における印刷文書の通し番号(その装置でユニークな番号)である。
次に、新文書IDについて説明する。
第2の構成例では、新文書IDも、マシンIDと通番と時刻とを組み合わせたものとなっている。即ち、図6の派生履歴に含まれる情報に加え、通番を更に含んだものとなっている。この通番は、複写機30における印刷文書の通し番号(複写機30でユニークな番号)である。
ところで、図8でも図6と同様、履歴No.1〜4は、電子文書をプリントした場合を想定している。このような電子文書の場合は、図示するように、電子文書の識別情報とページ番号とを組み合わせて通番としている。つまり、「10−1」は、電子文書「10」の1ページ目を表し、「10−2」は、電子文書「10」の2ページ目を表している。
次に、派生履歴において時刻の先後と通番の大小との関係が矛盾している場合に複写機30が警告メッセージを出力する動作について説明する。本実施の形態では、通知部40が、このような警告メッセージを出力する。
図9は、このときの通知部40の動作を示したフローチャートである。尚、ここでは、派生履歴のレコードは新文書ID内の通番によって昇順にソートされているものとし、新文書ID内の時刻の先後が逆転していることを検出する際の動作について述べる。
まず、通知部40は、派生履歴の1レコードに着目する(ステップ341)。そして、そのレコードから、新文書ID内の時刻(以下、「今回時刻」という)を取り出す(ステップ342)。また、派生履歴の1つ前のレコードにおける新文書ID内の時刻(以下、「前回時刻」という)をメモリから読み出す(ステップ343)。今回着目しているレコードが派生履歴の1つ目のレコードであれば、メモリ内に前回時刻は格納されていないが、そうでなければ、後述するステップ346で前回時刻がメモリに格納されているのである。
そして、通知部40は、時刻が逆転していないかどうか、つまり、今回時刻が前回時刻よりも過去の時刻になっていないかどうかを判定する(ステップ344)。通常は、通番が増えれば、時刻も進んでいくはずである。従って、通番の大小と時刻の先後とがこのような予め定められた規則に従っていない場合は、複写機30の時刻が改竄されている可能性があるのである。
ここで、通知部40は、時刻が逆転していると判定すると、その着目しているレコードをメモリにコピーし(ステップ345)、今回時刻をメモリに書き込んでおく(ステップ346)。
一方、通知部40は、時刻が逆転していないと判定すると、メモリへのレコードのコピーは行わずに、今回時刻をメモリに書き込んでおく(ステップ346)。
そして、通知部40は、他に未処理のレコードがあるかどうかを判定する(ステップ347)。
その後、派生履歴にレコードがなくなるまでステップ341〜347の処理を繰り返す。
そして、派生履歴にレコードがなくなった場合、ステップ347にて未処理レコードがないと判定されるので、警告メッセージの出力処理に移行する。
即ち、通知部40は、まず、派生履歴のレコードのコピー先であるメモリにレコードがあるかどうかを判定する(ステップ348)。その結果、メモリにレコードがないと判定されれば、そのまま処理を終了し、メモリにレコードがあると判定されれば、派生履歴に時刻の逆転が発生している旨の警告メッセージを出力する(ステップ349)。
尚、上記説明では、新文書ID内の時刻の逆転を検出することについて述べたが、元文書ID内の時刻の逆転についても同様に検出可能である。即ち、図8に示した派生履歴を、元文書を作成したマシンごとにグループ化しておき、各グループ内のレコードを通番によって昇順にソートしておけば、図9の処理により、マシンごとの時刻の逆転が検出可能となる。
以上、本実施の形態における複写機30について、第1の構成例と第2の構成例とに分けて説明した。そして、第1の構成例では、マシン時刻の改竄があった場合に複写動作を停止させ、第2の構成例では、マシン時刻の改竄があった場合に複写動作は停止させずに後で警告メッセージを出力するようにした。
しかしながら、本実施の形態における複写機30の構成は、これらに限られるものではない。即ち、マシン時刻の改竄が検出された場合に、何らかの異常処理を行うものであればよい。例えば、第1の構成例において警告メッセージを出力してもよいし、第2の構成例において複写動作を停止するようにしてもよい。
次に、図1のシステムの構成要素のうち、派生関係サーバ60の機能構成について説明する。
図10は、派生関係サーバ60の機能構成を示したブロック図である。
図示するように、派生関係サーバ60は、読取り部61と、コード画像解析部62と、通信部63と、派生関係生成部64と、派生関係記憶部65とを備える。
読取り部61は、画像が形成された媒体からその画像を読み取る。この読取り部61については、図2を参照して既に述べたので、詳しい説明を省略する。
コード画像解析部62は、読取り部61が読み取ったコード画像を受け取り、これを解析して、媒体に画像を印刷した複写機30の情報等を取り出す。
通信部63は、複写機30へ派生履歴の提供要求を送信したり、複写機30から派生履歴を受信したりする。
派生関係生成部64は、通信部63が受信した派生履歴に基づいて派生関係を生成する。
派生関係記憶部65は、派生関係生成部64によって生成された派生関係を記憶する。
次に、派生関係サーバ60による派生関係の生成動作について詳細に説明する。
図11は、このときの派生関係サーバ60の動作を示したフローチャートである。
画像が印刷された媒体がセットされ、その媒体を指定して派生関係の作成が指示されると、派生関係サーバ60では、まず、読取り部61が、媒体から文書画像とコード画像とを読み取り、コード画像をコード画像解析部62に渡す(ステップ601)。
次に、コード画像解析部62は、渡されたコード画像から、派生関係を作成する元となる印刷文書の文書IDを取り出す(ステップ602)。そして、コード画像解析部62は、ここで取り出した文書IDを新文書IDとして、通信部63に派生履歴を収集するよう指示する(ステップ603)。新文書IDには、その印刷文書を生成した複写機30のマシンIDが含まれる。そこで、通信部63は、そのマシンIDの複写機30に対し、ステップ603で指定された新文書IDを有する派生履歴があるかどうかを問い合わせる(ステップ604)。
ここで、そのような派生履歴があると判定された場合、通信部63は、派生履歴を取得し、派生関係生成部64に受け渡す(ステップ605)。これにより、派生関係生成部64は、直前に取得した派生履歴の元文書IDに対し、今回取得した派生履歴の新文書IDを関連付けてメモリに記憶する(ステップ606)。そして、派生関係生成部64は、今回取得した派生履歴の元文書IDを新文書IDとして、通信部63に派生履歴を収集するよう指示する(ステップ607)。新文書IDには、その新文書を生成した複写機30のマシンIDが含まれる。そこで、通信部63は、そのマシンIDの複写機30に対し、ステップ607で指定された新文書IDを有する派生履歴があるかどうかを問い合わせる(ステップ604)。
以降、取得した派生履歴における元文書IDに含まれるマシンIDの複写機30に対し、その元文書IDを新文書IDとして持つ派生履歴があるかどうかを問い合わせ、そのような派生履歴がなくなるまでステップ604〜607の処理を繰り返す。
そして、そのような派生履歴がなくなると、派生関係生成部64は、メモリ内の情報から派生関係(例えば、派生関係図)を作成し、派生関係記憶部65に記憶する(ステップ608)。
尚、上記では、ある文書を起点としてその派生元の文書を辿っていくことにより派生関係を生成する処理について説明した。しかしながら、これとは逆に、ある文書を起点としてその派生先となる文書を辿っていくことにより派生関係を生成することも可能である。但し、その場合は、どのマシンに問い合わせれば派生履歴が得られるかが、与えられた文書の文書IDから即座に分からないので、複数の複写機30に問い合わせる必要がある。つまり、与えられた文書の文書IDを元文書IDとして持つ派生履歴を、複数の複写機30に問い合わせることにより収集することになる。
また、上記説明では、複写機30から派生履歴を収集し、派生関係を作成するだけであった。しかしながら、このような派生履歴の収集過程において、図5や図9を参照して説明した時刻の逆転の検証を行ってもよい。そして、その場合、例えば、作成した派生関係図において、時刻の逆転が生じている箇所に特別のマーク等を付するようにしてもよい。
以上により、本実施の形態の説明は終了する。
ところで、本実施の形態では、電子文書をプリントして印刷文書を生成する場合や、印刷文書をコピーして別の印刷文書を生成する場合のみを想定していたが、本実施の形態の適用範囲を拡大することは可能である。即ち、印刷文書をスキャンして電子文書を生成する場合や、印刷文書をファクシミリ送信して別の印刷文書を生成する場合、更には、電子文書をコピーして別の電子文書を生成する場合にも適用することができる。
このように適用範囲を拡げていくと、本実施の形態は、第1の文書から第2の文書を作成する文書作成装置として把握することができる。尚、ここでいう「文書」は、電子データとして作成される「電子文書」と、紙等の媒体に画像を印刷することによって作成される「印刷文書」とを含む。
その場合、まず、この文書作成装置は、第1の文書に付加された情報に基づいて、第1の文書を作成した装置を識別するための第1の装置識別情報と、その装置にて作成された文書内で第1の文書を識別するための第1の文書識別情報とを取得する取得手段を備える。ここで、第1の文書が電子文書であるとすると、取得手段は、電子文書のファイル名や属性情報、或いは、データの一部から、電子文書を作成したマシンの情報、電子文書の作成時刻、電子文書の作成順を表す通番といった情報を取得することができる。
また、この文書作成装置は、第2の文書に対し、自装置を識別するための第2の装置識別情報と、自装置にて作成された文書内で第2の文書を識別するための第2の文書識別情報とを付加する付加手段を備える。ここで、付加手段は、第2の文書の作成後に第2の装置識別情報と第2の文書識別情報とを付加するものには限られない。第2の文書を作成する前段階で第2の装置識別情報と第2の文書識別情報とを埋め込んでおき、結果的に第2の装置識別情報と第2の文書識別情報とが付加された第2の文書を作成するものであってもよい。
そして、この文書作成装置は、第1の装置識別情報と、第1の文書識別情報と、第2の装置識別情報と、第2の文書識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備える。但し、第2の装置識別情報は、この文書作成装置の識別情報であり、直ぐに知ることができるので、必ずしもその他の情報と対応付けて記憶しておく必要はない。
最後に、この文書作成装置を実現するコンピュータ100のハードウェア構成について説明しておく。
図12は、コンピュータ100のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、コンピュータ100は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)101と、記憶手段であるメインメモリ102及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)103とを備える。ここで、CPU101は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ102は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置103は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ100は、外部との通信を行うための通信I/F104と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構105と、キーボードやマウス等の入力デバイス106とを備える。
本発明の実施の形態が適用されるシステム構成を示した図である。 本発明の実施の形態の複写機の第1の構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態の複写機の第1の構成例による印刷動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態で用いるコードパターンを説明するための図である。 本発明の実施の形態の複写機の第1の構成例による複写動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態の複写機の第1の構成例で記憶される派生履歴の一例を示した図である。 本発明の実施の形態の複写機の第2の構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態の複写機の第2の構成例で記憶される派生履歴の一例を示した図である。 本発明の実施の形態の複写機の第2の構成例による警告メッセージ出力動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態の派生関係サーバの構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態の派生関係サーバの動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態を適用可能なコンピュータのハードウェア構成を示したブロック図である。
符号の説明
10…端末装置、20…文書サーバ、30…複写機、60…派生関係サーバ、90…ネットワーク

Claims (3)

  1. 第1の文書から第2の文書を作成する作成手段と、
    前記第1の文書に付加された情報に基づいて、当該第1の文書を作成した特定装置を識別するための第1の装置識別情報と、当該特定装置にて作成された文書内で当該第1の文書を識別するための情報であって当該特定装置にて当該第1の文書が作成された時刻を示す情報である第1の文書識別情報とを取得する取得手段と、
    前記第2の文書に対し、自装置を識別するための第2の装置識別情報と、自装置にて作成された文書内で当該第2の文書を識別するための情報であって自装置にて当該第2の文書が作成された時刻を示す情報である第2の文書識別情報とを付加する付加手段と、
    少なくとも前記第1の装置識別情報と前記第1の文書識別情報と前記第2の文書識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と
    前記第2の文書の作成指示に応じて、前記第1の文書識別情報により示される時刻が自装置で保持する時刻よりも一定時間以上先の時刻であれば、所定の異常処理を実行する実行手段と
    を備えたことを特徴とする文書作成装置。
  2. 前記実行手段は、自装置の動作を停止させる処理を実行することを特徴とする請求項1記載の文書作成装置。
  3. 第1の文書から第2の文書を作成する作成手段と、
    前記第1の文書に付加された情報に基づいて、当該第1の文書を作成した特定装置を識別するための第1の装置識別情報と、当該特定装置にて作成された文書内で当該第1の文書を識別するための情報であって当該特定装置にて当該第1の文書が作成された時刻及び通番を示す情報である第1の文書識別情報とを取得する取得手段と、
    前記第2の文書に対し、自装置を識別するための第2の装置識別情報と、自装置にて作成された文書内で当該第2の文書を識別するための情報であって自装置にて当該第2の文書が作成された時刻及び通番を示す情報である第2の文書識別情報とを付加する付加手段と、
    少なくとも前記第1の装置識別情報と前記第1の文書識別情報と前記第2の文書識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
    複数の前記第1の文書識別情報の間での時刻の先後と通番の大小との関係、又は、複数の前記第2の文書識別情報の間での時刻の先後と通番の大小との関係が予め定められた規則に従っていない場合に、所定の異常処理を実行する実行手段
    を備えたことを特徴とする文書作成装置。
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