JP4775144B2 - 画像読取装置、複写装置、画像処理装置、及びプログラム - Google Patents
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Description
また、第2のレベルは、部分画像を使用した処理を実行する装置、又は、その処理の実行を指示するユーザに関するレベルであってもよい。
そして、本発明の画像読取装置は、時刻又は場所に応じて第2のレベルを変更する変更手段を更に備えていてもよい。
また、判定手段は、部分画像を電子ファイルとして記憶する処理の可否を判定するものであってもよい。
更に、判定手段は、部分画像を通信手段を介して送出する処理の可否を判定するものであってもよい。
また、印刷手段は、判定手段により文書部品の画像の印刷が許可されないと判定された場合に、電子文書のその文書部品以外の部分の画像を印刷するようにしてもよい。
更に、印刷手段は、判定手段により部分画像の印刷が許可されないと判定された場合に、文書画像においてその部分画像を別の画像で置き換えたものを印刷するようにしてもよい。
更にまた、印刷手段は、判定手段により文書部品の画像の印刷が許可されないと判定された場合に、電子文書においてその文書部品を別の部品で置き換えたものの画像を印刷するようにしてもよい。
また、第2のレベルは、部分画像を使用した処理を実行する装置、又は、その処理の実行を指示するユーザに関するレベルであってもよい。
また、部分画像の使用が許可されないと判定された場合に、文書画像のその部分画像を別の画像で置き換えた新たな画像を生成する機能を更に実現させてもよい。
請求項2の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の使用の文書部品単位での制御を、きめ細かく行うことができるという効果がある。
請求項3の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の使用の文書部品単位での制御を、実際の環境に則したきめ細かな基準を用いて行うことができるという効果がある。
請求項4の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の使用を文書部品単位で制御するために用いる基準を、実際の状況に適合させることができるという効果がある。
請求項5の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の電子ファイルとしての記憶を、文書部品単位で制御することができるという効果がある。
請求項6の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の通信手段を介した送出を、文書部品単位で制御することができるという効果がある。
請求項7の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の複写を、文書部品単位で制御することができるという効果がある。
請求項8の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の複写を、画形材の消費を抑えつつ、文書部品単位で制御することができるという効果がある。
請求項9の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の複写を、画形材の消費を抑えつつ、文書部品単位で制御することができるという効果がある。
請求項10の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の複写を、複写が制限された文書部品の存在を明示しつつ、文書部品単位で制御することができるという効果がある。
請求項11の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の複写を、複写が制限された文書部品の存在を明示しつつ、文書部品単位で制御することができるという効果がある。
請求項12の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の使用を、文書部品単位で制御することができるという効果がある。
請求項13の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の使用の文書部品単位での制御を、きめ細かく行うことができるという効果がある。
請求項14の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の使用の文書部品単位での制御を、実際の環境に則したきめ細かな基準を用いて行うことができるという効果がある。
請求項15の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の使用を、文書部品単位で制御することができるという効果がある。
請求項16の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の使用を、無駄をなくしつつ、文書部品単位で制御することができるという効果がある。
請求項17の発明には、文書部品を含む電子文書の画像の使用を、使用が制限された文書部品の存在を明示しつつ、文書部品単位で制御することができるという効果がある。
本実施の形態では、文書部品を含む電子文書を画像化した文書画像を印刷した紙等の媒体に対し、文書部品の機密度(セキュリティレベル)を取得するための情報を画像化した情報画像を埋め込んでおく。そして、読取装置が媒体から文書画像を読み取る際に情報画像も読み取り、この情報画像から各文書部品の機密度を得る。そして、印刷装置が、印刷を許可される機密度の文書部品の画像のみを印刷するものである。
また、「文書部品」にも、図、グラフ、絵、写真、楽譜、歌等の一般に「コンテンツ」と呼ばれる電子データの他、文章等の様々な種類の電子データが含まれる。更に、電子文書と、その電子文書に含まれる文書部品とは、別ファイルとして管理されるものには限らず、同じファイル内で管理されるものであってもよい。
図1は、本実施の形態が適用されるシステムの構成を示したものである。このシステムは、端末装置10と、文書サーバ20と、複写機30とがネットワーク90に接続されることにより構成されている。
文書サーバ20は、電子文書を記憶している。そして、電子文書の印刷指示があると、指定された電子文書を提供する。尚、この文書サーバ20は、汎用のサーバコンピュータによって実現することができる。
複写機30は、媒体から画像を読み取り、その画像を別の媒体に印刷する。また、本実施の形態では、媒体から画像を読み取り、その画像に対応するオリジナルの電子文書を文書サーバ20等から取得して別の媒体に印刷するものも複写機30に含めて考える。
ネットワーク90は、インターネットやLAN(Local Area Network)等である。
図2は、文書サーバ20の機能構成を示したブロック図である。
図示するように、文書サーバ20は、電子文書記憶部21と、文書部品記憶部22と、関係情報記憶部23と、文書管理部24と、通信部25とを備える。
電子文書記憶部21は、電子文書を記憶しており、文書部品記憶部22は、電子文書で使われる文書部品を記憶している。関係情報記憶部23は、電子文書と、その電子文書で使われている文書部品と、その電子文書での文書部品の機密度や貼付位置とを対応付けた関係情報を記憶している。
通信部25は、電子文書の取得要求を受信したり、文書管理部24が取り出した電子文書を要求元に送信したりする。
図3は、関係情報の内容の一例を示した図である。
図示するように、関係情報は、電子文書の識別情報(以下、「文書ID」という)と、文書部品の識別情報(以下、「部品ID」という)と、文書部品の機密度を表すレベル(以下、「部品レベル」という)と、電子文書における文書部品の貼付位置とを対応付けたものである。
このうち、文書IDは、電子文書のファイルを識別する情報と、電子文書内のページ番号とを結合したものになっている。例えば、文書ID「10−1」は、電子文書「10」の1ページ目を示している。
部品レベルは、文書IDと部品IDの組み合わせに対して一意に決まるように対応付けられている。どの電子文書に貼り付けられたかに関係なく文書部品の機密度が固定である場合は、部品IDと部品レベルとの対応を別に管理することも考えられる。しかしながら、ここでは、文書部品が貼り付けられた電子文書に依存して文書部品の機密度が変わり得ることも考慮し、関係情報の一項目として管理している。尚、本実施の形態では、部品レベル「A」が最も機密度が高く、部品レベル「B」、「C」、「D」の順に機密度が低くなっていくものとする。
また、電子文書における文書部品の貼付位置としては、貼り付けられた領域上の1点の座標(X,Y)、その領域の幅及び高さによって管理している。
図4は、複写機30の機能構成を示したブロック図である。
図示するように、複写機30は、読取装置40と、印刷装置50とからなる。この場合、読取装置40と印刷装置50とは、有線LAN、無線LAN、USBケーブル、シリアルケーブル、ブルートゥース等の通信手段によって接続される。尚、読取装置40と印刷装置50はここでは分離しているが、これらが一体化した構成であっても構わない。
読取り部41は、例えば印刷装置50で画像が形成された媒体からその画像を読み取る。この読取り部41としては、媒体に光を当て、反射光等を読み取ってデジタルデータに変換するスキャナを用いることができる。その場合、例えば、LED(Light Emitting Diode)光源から媒体面に光を照射し、その反射光を結像用レンズにて光学的に縮小し、結像された光学像をイメージセンサにて光電変換する、という構成を採用することができる。
判定部44は、コード画像解析部43が取り出した情報と、レベル記憶部45に記憶された情報とに基づいて、文書画像のうち文書部品に対応する部分の画像を複写してよいかどうかを判定する。
レベル記憶部45は、判定部44による判定に用いられる情報を記憶している。レベル変更部46は、所定の条件が満たされた場合にその情報を変更する。
文書画像生成部51は、読取装置40から送られた文書画像に基づいて実際に印刷する文書画像を生成する。コード画像生成部52は、文書画像に埋め込む情報を符号化して符号化情報を生成し、その符号化情報を媒体に合わせて画像化しコード画像を生成する。画像合成部53は、文書画像とコード画像とを重ね合わせて合成画像を生成する。このとき、コード画像は不可視トナーで媒体に印刷されるように設定されている。
印刷制御部54は、画像合成部53が生成した合成画像と、この合成画像を媒体に印刷するときの設定情報を印刷部55に伝える。
ところで、本実施の形態では、上述したように、文書画像は可視トナーで形成し、コード画像は例えば赤外領域に吸収波長を持つ不可視トナーで形成することを前提としている。従って、印刷部55は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各色トナー用の画像形成ユニットに加え、不可視トナー用の画像形成ユニットを有する。或いは、Y、M、C、Kの各色トナー用の画像形成ユニットのうちの1つを不可視トナー用の画像形成ユニットに置き換えたものであってもよい。そして、印刷部55がかかる構成を有することにより、文書画像を可視トナーで形成し、それに重ねてコード画像を不可視トナーで形成することが可能になっている。
尚、本実施の形態では、複写機30として説明するが、この複写機30は、ネットワーク90を介して伝えられた印刷指示に従い印刷を行う印刷装置50としても機能する。
そこで、まず、端末装置10からの印刷指示で指定された電子文書を印刷する場合の動作について説明する。
端末装置10から印刷指示があると、印刷装置50は、印刷指示にて指定された電子文書を文書サーバ20から取得する。そして、文書画像生成部51が、その電子文書を画像化して文書画像を生成する(ステップ501)。
その後、印刷制御部54は、合成画像と、この合成画像を媒体に印刷するときの設定情報を印刷部55に伝える(ステップ504)。ここで、設定情報とは、余白、用紙サイズ、部数等である。
これにより、印刷部55が、例えば、電子写真方式により合成画像を媒体上に印刷する(ステップ505)。このとき、既に述べたように、文書画像は可視トナーで印刷し、コード画像は赤外領域に吸収波長を持つ不可視トナーで印刷する。
図6は、このような印刷文書の一例を示したものである。
この印刷文書は、4つの文書部品を含む電子文書を印刷したものである。図では、4つの文書部品は、領域61、62、63、64にそれぞれ印刷されている。
本実施の形態は、このような印刷文書をスキャンした際に、領域61、62、63、64ごとに、スキャンした画像に基づく複写を行ってよいかを判断するものである。
例えば、領域61、62、63、64に印刷された文書部品の部品レベルが、それぞれ、「D」、「A」、「C」、「B」であるとする。この場合、許可レベルが「A」であれば、領域61、62、63、64はいずれも複写可能である。これに対し、許可レベルが「B」であれば、領域62は複写できず、領域61、63、64のみが複写できる。また、許可レベルが「C」であれば、領域62、64は複写できず、領域61、63のみが複写できる。そして、許可レベルが「D」であれば、領域62、63、64は複写できず、領域61のみが複写できる。
図7は、コードパターンについて説明するための図である。
まず、コードパターンを構成するビットパターンについて説明する。
図7(a)に、ビットパターンの配置の一例を示す。
ビットパターンとは、情報埋め込みの最小単位である。ここでは、図7(a)に示すように、9箇所の中から選択した2箇所にビットを配置する。図では、黒の四角が、ビットが配置された位置を示し、斜線の四角が、ビットが配置されていない位置を示している。9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは、36(=9C2)通りある。従って、このような配置方法により、36通り(約5.2ビット)の情報を表現することができる。
尚、ドットをこのような大きさにすることで、1つのビットパターンの一辺は、約0.5mm(=0.0423mm×2×6)となる。
図7(b)に、コードパターンの配置の一例を示す。
ここで、図7(b)に示した最小の四角が、図7(a)に示したビットパターンに相当する。尚、図7(a)では、1つのビットパターンで36通りの情報を表現できるものとして説明したが、このコードパターンにおいて、1つのビットパターンは、同期符号を除き、32通り(5ビット)の情報を表現するものとする。
尚、1つのコードパターンの大きさは、ビットパターンの5個分の幅に等しいため、約2.5mmとなる。本実施の形態では、このように生成したコードパターンを画像化したコードパターン画像を、用紙全面に配置する。
まず、第1の実施の形態における読取装置40の動作について説明する。
図8は、このときの読取装置40の動作を示したフローチャートである。
読取装置40では、まず、読取り部41が、媒体から文書画像とコード画像とを読み取り、文書画像は文書画像出力部42に渡し、コード画像はコード画像解析部43に渡す(ステップ411)。
次に、コード画像解析部43は、渡されたコード画像から、文書ID、座標ごとの部品IDを取り出し、判定部44へ制御を移す(ステップ412)。ここで、コード画像が例えば図7に示したような構造を有している場合、媒体全面のコードパターンに同じ文書IDを符号化した識別符号が含まれるので、これを取り出す。これに対し、座標及び部品IDは、コードパターンによって異なる情報を符号化したものが含まれる。従って、コードパターンごとに、位置符号及び付加符号からそれぞれ座標及び部品IDを取り出し、これらを対応付けておく。
即ち、まず、判定部44は、1つの文書部品に着目する(ステップ414)。次に、その着目した文書部品の部品レベルを取得する(ステップ415)。具体的には、文書ID及び部品IDを文書サーバ20に送信する。そして、文書サーバ20が文書ID及び部品IDをキーとして関係情報を検索した結果を受け取り、その中から部品レベルを取得する。
マシンレベルとは、処理を行うマシン(例えば、複写機30)に予め設定されたレベルである。マシンレベルとしても、部品レベルに対応したレベルA、B、C、Dを設定することができる。例えば、役員室内の複写機30には、如何なる部品レベルの文書部品であっても複写可能とするためにマシンレベル「A」を設定し、役員室フロアの複写機30には、部品レベルが「A」よりも低い文書部品を複写可能とするためにマシンレベル「B」を設定することができる。また、本社内の他のフロアにある複写機30には、部品レベルが「B」よりも低い文書部品を複写可能とするためにマシンレベル「C」を設定し、コンビニエンスストアの複写機30には、部品レベルが「C」よりも低い文書部品しか複写できないようにするためにマシンレベル「D」を設定することができる。
一方、着目している文書部品に対応する画像が複写可能でないと判定された場合は、その文書部品の部品IDとフラグ「OFF」とを対応付けてメモリに記憶しておく(ステップ418)。
尚、フラグ「ON」は、文書部品をそのまま印刷することを示すものであり、フラグ「OFF」は、文書部品を印刷しないことを示すものである。
その後、判定部44は、未処理の文書部品があるかどうかを判定する(ステップ419)。そして、未処理の文書部品があればステップ414に戻り、未処理の文書部品がなければ、文書IDと、文書部品ごとのフラグとを印刷装置50に出力する(ステップ420)。
図9は、このときの印刷装置50の動作を示したフローチャートである。
印刷装置50では、まず、文書画像生成部51が、判定部44が出力した文書ID及び文書部品ごとのフラグを取得する(ステップ511)。そして、この文書IDに基づいて文書サーバ20から電子文書を取得する(ステップ512)。但し、この時点では、電子文書のみを取得し、電子文書に貼り付けられた文書部品は取得しない。
即ち、まず、文書画像生成部51は、1つの文書部品に着目する(ステップ513)。次に、その着目した文書部品に対応付けられたフラグの値を判定する(ステップ514)。
ここで、フラグが「OFF」であると判定された場合は、その文書部品の印刷は指示されていないので、文書画像からその文書部品を取り除くため、その文書部品を取得しない。
一方、フラグが「ON」であると判定された場合は、その文書部品の印刷が指示されているので、部品IDに基づいて文書サーバ20から文書部品を取得し、文書画像に含める。
即ち、コード画像生成部52は、文書ID、座標、部品IDを符号化して符号化情報を生成し、これを画像化してコード画像を生成する(ステップ517)。ここで、文書IDは、読取装置40から渡されたものを用いる。また、座標は、印刷指示にて指定された用紙サイズ等に基づいて必要な数だけ用意し、これを符号化する。更に、部品IDは、印刷が許可された文書部品に重なる位置には、読取装置40から渡されたものを配置し、それ以外の位置には「0」を配置する。
その後、印刷制御部54は、合成画像と、この合成画像を媒体に印刷するときの設定情報を印刷部55に伝える(ステップ519)。ここで、設定情報とは、余白、用紙サイズ、部数等である。
これにより、印刷部55が、例えば、電子写真方式により合成画像を媒体上に印刷する(ステップ520)。このとき、既に述べたように、文書画像は可視トナーで印刷し、コード画像は赤外領域に吸収波長を持つ不可視トナーで印刷する。
尚、この第1の実施の形態では、文書部品の画像の印刷が許可されない場合に、その文書部品を抜いて印刷するようにしたが、かかる形態には限らない。例えば、その文書部品の代わりに、印刷しても問題のない別の文書部品を取得し、その文書部品の画像を印刷するようにしてもよい。
まず、第2の実施の形態における読取装置40の動作について説明する。
図10は、このときの読取装置40の動作を示したフローチャートである。
読取装置40では、まず、読取り部41が、媒体から文書画像とコード画像とを読み取り、文書画像は文書画像出力部42に渡し、コード画像はコード画像解析部43に渡す(ステップ431)。
次に、コード画像解析部43は、渡されたコード画像から、文書ID、座標ごとの部品IDを取り出し、判定部44へ制御を移す(ステップ432)。ここで、コード画像が例えば図7に示したような構造を有している場合、媒体全面のコードパターンに同じ文書IDを符号化した識別符号が含まれるので、これを取り出す。これに対し、座標及び部品IDは、コードパターンによって異なる情報を符号化したものが含まれる。従って、コードパターンごとに、位置符号及び付加符号からそれぞれ座標及び部品IDを取り出し、これらを対応付けておく。
即ち、まず、判定部44は、1つの座標に着目する(ステップ433)。次に、その着目した座標に対応する部品IDが「0」であるかどうかを判定する(ステップ434)。尚、本実施の形態において、各文書部品には「0」以外の部品IDが付与されており、文書画像のうち文書部品の画像が存在しない領域には部品ID「0」が埋め込まれているものとする。
ここで、部品IDが「0」であれば、着目している座標における画像が複写可能であると判定し、ステップ437へ進む。これに対し、部品IDが「0」でなければ、その部品IDに対応する部品レベルを取得する(ステップ435)。具体的には、文書ID及び部品IDを文書サーバ20に送信する。そして、文書サーバ20が文書ID及び部品IDをキーとして関係情報を検索した結果を受け取り、その中から部品レベルを取得する。
尚、許可レベルの詳細及びこれと部品レベルの比較の詳細については第1の実施の形態で述べたので、説明を省略する。
一方、着目している座標における画像が複写可能でないと判定された場合は、その座標とフラグ「OFF」とを対応付けてメモリに記憶しておく(ステップ438)。
尚、フラグ「ON」は、座標における画像をそのまま印刷することを示すものであり、フラグ「OFF」は、座標における画像を印刷する代わりに、その画像を視認できなくする別の画像を印刷することを示すものである。
その後、判定部44は、未処理の座標があるかどうかを判定する(ステップ439)。そして、未処理の座標があればステップ433に戻り、未処理の座標がなければ、文書画像と、座標ごとのフラグとを印刷装置50に出力する(ステップ440)。
図11は、このときの印刷装置50の動作を示したフローチャートである。
印刷装置50では、まず、文書画像生成部51が、文書画像出力部42が出力した文書画像と、判定部44が出力した座標ごとのフラグとを取得する(ステップ531)。但し、ここで取得した文書画像には、文書部品の画像も含まれている。
即ち、まず、文書画像生成部51は、ステップ531で取得した文書画像上の1つの座標に着目する(ステップ532)。次に、その着目した座標に対応付けられたフラグの値を判定する(ステップ533)。
ここで、フラグが「OFF」であると判定された場合は、その座標における画像を視認できないようにすることが指示されているため、その座標に黒の画像を重ねる等の塗りつぶしを行う(ステップ534)。
一方、フラグが「ON」であると判定された場合は、その座標における画像の印刷が指示されているので、塗りつぶしは行わない。
即ち、コード画像生成部52は、文書ID、座標を符号化して符号化情報を生成し、これを画像化してコード画像を生成する(ステップ536)。ここで、文書IDは、読取装置40から渡されたものを用いる。また、座標は、印刷指示にて指定された用紙サイズ等に基づいて必要な数だけ用意し、これを符号化する。
その後、印刷制御部54は、合成画像と、この合成画像を媒体に印刷するときの設定情報を印刷部55に伝える(ステップ538)。ここで、設定情報とは、余白、用紙サイズ、部数等である。
これにより、印刷部55が、例えば、電子写真方式により合成画像を媒体上に印刷する(ステップ539)。このとき、既に述べたように、文書画像は可視トナーで印刷し、コード画像は赤外領域に吸収波長を持つ不可視トナーで印刷する。
尚、この第2の実施の形態では、文書部品の画像の印刷が許可されない場合に、その文書部品の画像の部分を塗りつぶすようにしたが、かかる形態には限らない。例えば、その文書部品の画像を消去する画像処理を行い、その結果として得られる画像を印刷するようにしてもよい。
ところで、本実施の形態では、図4に示したように、読取装置40がレベル変更部46を備えている。
そこで、このレベル変更部46の動作について説明する。
図12は、レベル変更部46の動作を示したフローチャートである。
このうち、図12(a)は、時刻に応じて許可レベルを変更する場合のフローチャートである。
まず、レベル変更部46は、読取装置40内の図示しない計時手段から現在時刻を取得する(ステップ451)。そして、現在時刻が基準時刻を過ぎたかどうかを判定する(ステップ452)。その結果、基準時刻を過ぎていなければ、許可レベルを変更しないが、基準時刻を過ぎていれば、許可レベルを低くする(ステップ453)。例えば、許可レベルが「A」であったのを、「B」に変更する。
まず、レベル変更部46は、例えばGPS(Global Positioning System)や赤外線を利用して、複写機30の設置場所を認識する(ステップ461)。そして、設置場所が所定のエリアを外れたかどうかを判定する(ステップ462)。その結果、所定のエリアを外れていなければ、許可レベルを変更しないが、所定のエリアを外れていれば、許可レベルを低くする(ステップ463)。例えば、許可レベルが「A」であったのを、「B」に変更する。
ところで、これまで述べてきた実施の形態では、読取装置40が、媒体から読み取った文書部品の画像を複写してよいかどうかを判定し、その結果を印刷装置50に伝えていた。しかしながら、このような判定を印刷装置50にて行う構成としてもよい。
ここで、このコンピュータ100について説明しておく。
図13は、コンピュータ100のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、コンピュータ100は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)101と、記憶手段であるメインメモリ102及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)103とを備える。ここで、CPU101は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ102は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置103は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ100は、外部との通信を行うための通信I/F104と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構105と、キーボードやマウス等の入力デバイス106とを備える。
Claims (17)
- 文書部品を含む電子文書を画像化した文書画像が形成され、媒体上の各位置を示す位置情報を画像化した位置情報画像が当該媒体の全面に形成され、当該文書部品を識別する部品識別情報を画像化した部品識別情報画像が当該文書画像のうちの当該文書部品に対応する部分画像の全面に形成された当該媒体から、当該文書画像と当該位置情報画像と当該部品識別情報画像とを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた前記位置情報画像と前記部品識別情報画像から、位置ごとの前記位置情報と前記部品識別情報との対応情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記対応情報を用いて、前記媒体上の連続領域に埋め込まれた前記部品識別情報を特定し、前記読取手段により読み取られた前記文書画像のうちの前記文書部品に対応する前記部分画像の使用の可否を、当該部品識別情報に基づいて判定する判定手段と
を備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 前記判定手段は、前記部品識別情報に基づいて前記部分画像の使用の制限に関する第1のレベルを取得し、当該第1のレベルと当該部分画像が使用される環境に関する第2のレベルとを比較することにより、当該部分画像の使用の可否を判定することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
- 前記第2のレベルは、前記部分画像を使用した処理を実行する装置、又は、当該処理の実行を指示するユーザに関するレベルであることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
- 時刻又は場所に応じて前記第2のレベルを変更する変更手段を更に備えたことを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
- 前記判定手段は、前記部分画像を電子ファイルとして記憶する処理の可否を判定することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
- 前記判定手段は、前記部分画像を通信手段を介して送出する処理の可否を判定することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
- 文書部品を含む電子文書を画像化した文書画像が形成され、媒体上の各位置を示す位置情報を画像化した位置情報画像が当該媒体の全面に形成され、当該文書部品を識別する部品識別情報を画像化した部品識別情報画像が当該文書画像のうちの当該文書部品に対応する部分画像の全面に形成された当該媒体から、当該文書画像と当該位置情報画像と当該部品識別情報画像とを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた前記位置情報画像と前記部品識別情報画像から、位置ごとの前記位置情報と前記部品識別情報との対応情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記対応情報を用いて、前記媒体上の連続領域に埋め込まれた前記部品識別情報を特定し、前記読取手段により読み取られた前記文書画像のうちの前記文書部品に対応する前記部分画像の印刷の可否、又は、前記電子文書に含まれる前記文書部品の画像の印刷の可否を、当該部品識別情報に基づいて判定する判定手段と、
前記判定手段による判定の結果に応じた画像を印刷する印刷手段と
を備えたことを特徴とする複写装置。 - 前記印刷手段は、前記判定手段により前記部分画像の印刷が許可されないと判定された場合に、前記文書画像の当該部分画像以外の部分を印刷することを特徴とする請求項7記載の複写装置。
- 前記印刷手段は、前記判定手段により前記文書部品の画像の印刷が許可されないと判定された場合に、前記電子文書の当該文書部品以外の部分の画像を印刷することを特徴とする請求項7記載の複写装置。
- 前記印刷手段は、前記判定手段により前記部分画像の印刷が許可されないと判定された場合に、前記文書画像において当該部分画像を別の画像で置き換えたものを印刷することを特徴とする請求項7記載の複写装置。
- 前記印刷手段は、前記判定手段により前記文書部品の画像の印刷が許可されないと判定された場合に、前記電子文書において当該文書部品を別の部品で置き換えたものの画像を印刷することを特徴とする請求項7記載の複写装置。
- 文書部品を含む電子文書を画像化した文書画像が形成され、媒体上の各位置を示す位置情報を画像化した位置情報画像が当該媒体の全面に形成され、当該文書部品を識別する部品識別情報を画像化した部品識別情報画像が当該文書画像のうちの当該文書部品に対応する部分画像の全面に形成された当該媒体をスキャンして得られる当該位置情報画像と当該部品識別情報画像とを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記位置情報画像と前記部品識別情報画像から、位置ごとの前記位置情報と前記部品識別情報との対応情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記対応情報を用いて、前記媒体上の連続領域に埋め込まれた前記部品識別情報を特定し、当該部品識別情報に基づいて、前記文書画像のうちの前記文書部品に対応する前記部分画像の使用の可否を判定する判定手段と
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記判定手段は、前記抽出手段により抽出された前記部品識別情報に基づいて前記部分画像の使用の制限に関する第1のレベルを取得し、当該第1のレベルと当該部分画像が使用される環境に関する第2のレベルとを比較することにより、当該部分画像の使用の可否を判定することを特徴とする請求項12記載の画像処理装置。
- 前記第2のレベルは、前記部分画像を使用した処理を実行する装置、又は、当該処理の実行を指示するユーザに関するレベルであることを特徴とする請求項13記載の画像処理装置。
- コンピュータに、
文書部品を含む電子文書を画像化した文書画像が形成され、媒体上の各位置を示す位置情報を画像化した位置情報画像が当該媒体の全面に形成され、当該文書部品を識別する部品識別情報を画像化した部品識別情報画像が当該文書画像のうちの当該文書部品に対応する部分画像の全面に形成された当該媒体をスキャンして得られる当該位置情報画像と当該部品識別情報画像とを取得する機能と、
取得した前記位置情報画像と前記部品識別情報画像から、位置ごとの前記位置情報と前記部品識別情報との対応情報を抽出する機能と、
抽出した前記対応情報を用いて、前記媒体上の連続領域に埋め込まれた前記部品識別情報を特定し、当該部品識別情報に基づいて、前記文書画像のうちの前記文書部品に対応する前記部分画像の使用の可否を判定する機能と
を実現させるプログラム。 - 前記部分画像の使用が許可されないと判定された場合に、前記文書画像から当該部分画像を除いた新たな画像を生成する機能を更に実現させる請求項15記載のプログラム。
- 前記部分画像の使用が許可されないと判定された場合に、前記文書画像の当該部分画像を別の画像で置き換えた新たな画像を生成する機能を更に実現させる請求項15記載のプログラム。
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