JP4853308B2 - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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本発明は、画像処理装置および画像処理プログラムに関する。
電子文書の印刷時に印刷操作を行うユーザの権限レベルと文書の機密レベルにより、印刷の許可不許可を判断し、印刷する場合は、機密文書に関する情報を示す情報をヘッダ、フッダとして印刷し、さらには、複製処理を行う装置にて機械可読可能な複製禁止コードを含む重畳画像の合成印刷による情報の埋め込みを行う特許文献1に記載された「画像処理装置および画像形成装置」が考案されている。
この特許文献1の発明は、画像形成効率を損なうことなく、不正複写が禁止されている特定文書の不正複写を確実に防止することを課題とし、機械可読コードとして所定のドットパターンの画像を所定サイズの二次元配列にて複製を禁止する情報、印刷する文書に対する文書の識別情報を印刷する場合の複製禁止の情報を埋め込んだ画像を複数の所定ブロックサイズにて繰り返して埋め込んだ機械可読コードを印刷文書の画像に埋め込んだ印刷文書を生成するために、印刷する文書データに複写防止画像データを付加する画像処理装置と、複防止画像が付加された特定文書に対する不正な複写を機械可読コードの検出にて防止する。
また、電子文書の印刷時に、セキュリティポリシーに応じて印刷動作を制御する別の技術として特許文献2に記載された「ドキュメント印刷装置」が考案されている。
この特許文書2の発明は、文書印刷のセキュリティ設定に関して、各機器に対するセキュリティに関する設定を行う手間がかかる問題と、システム全体のセキュリティ情報が把握できずに、文書のセキュリティの状況を把握することができない問題とを解決することを目的とし、ドキュメントファイルの印刷を行うユーザの属性と、ドキュメントファイルの属性とに基づいて、印刷処理の拒否あるいは印刷する場合の印刷要件をポリシーサーバから取得することによって印刷装置におけるドキュメントの印刷処理を制御する印刷制御手段とを有して構成される。
また、セキュリティポリシーに応じた文書の印刷動作を制御する別の技術として、特許文献3に記載された「画像形成装置およびドキュメント属性管理サーバ」が考案されている。
この特許文献3の発明は、情報システムにおいて、ドキュメント属性を取得することによって、セキュリティポリシーに基づいた処理制御を行う画像形成装置を提供することを課題とし、セキュリティポリシーに従って、ドキュメントの識別情報を読み取る識別情報読み取り手段と、識別情報読み取り手段にて読み取ったドキュメントの識別情報に基づいて、動作用件選択手段によって選択された1つ以上の動作用件に従って、所定動作の実行を制御する動作手段を有する。
特開2002−305646号公報。 特開2004−152263号公報。 特開2004−192610号公報。
ところで、機密文書に対して、複製処理を行う装置にて機械可読可能な複製禁止コードを含む重畳画像の合成印刷による情報の埋め込みを行う場合、複数段階の機密レベルに応じて複製禁止コードの描画面積を決定することは従来行われていなかった。
本発明は、複写、スキャンによる複製が文書の印刷後に禁止されている機密文書を印刷する際、複製処理を行う装置にて機械可読可能な複製禁止を示すコード画像を重畳画像として用紙に描画し、さらに、機密文書に設定した複数段階の機密レベルに応じてコード画像を含む重畳画像の描画面積を決定して機密文書を印刷することができる画像処理装置および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明の画像処理装置は、電子文書の利用者の認証を行う認証手段と、前記認証手段で認証した利用者の認証情報に応じた前記電子文書の機密レベル情報を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した機密レベル情報の示す機密レベルに応じて前記電子文書の画像に重畳する重畳画像の面積を決定する決定手段と、前記決定手段で決定した面積の重畳画像を生成する生成手段と、前記生成手段で生成した重畳画像を前記電子文書の画像に合成する合成手段と、前記合成手段で合成した合成画像を出力する出力手段とを具備する。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明の画像処理装置において、前記重畳画像は、前記電子文書の利用にかかわる情報を符号化した機械読取可能画像である。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明の画像処理装置において、前記電子文書の利用にかかわる情報は、前記電子文書を特定する情報、前記機密レベル情報のうちの少なくとも1つを含む。
また、請求項4の発明は、請求項1及至3のいずれかの発明の画像処理装置において、前記生成手段は、前記決定手段で決定した面積で前記合成画像の四隅部に位置する合成画像を生成する。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明の画像処理装置において、前記生成手段は、前記決定手段で決定した面積で前記合成画像の上下の両端部に位置する合成画像を生成する。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明の画像処理装置において、前記生成手段は、前記決定手段で決定した面積で前記合成画像の周囲部に位置する合成画像を生成する。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明の画像処理装置において、前記生成手段は、前記決定手段で決定した面積で前記合成画像の内部の所定位置に位置する合成画像を生成する。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれかの発明の画像処理装置において、前記重畳画像は、該重畳画像が合成された合成位置の示す位置情報を含み、前記出力手段で出力された紙文書の読み取りに際して前記重畳画像を削除する場合は、前記位置情報に基づき前記重畳画像を削除する。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれかの発明の画像処理装置において、前記重畳画像は、該重畳画像が合成された合成位置を示す位置情報を含み、前記出力手段で出力された紙文書の読み取りに際して前記重畳画像を新たな重畳画像に書き換える場合は、前記位置情報に基づき前記新たな重畳画像の書き換えを行う。
また、請求項10の発明の画像処理プログラムは、コンピュータを、電子文書の利用者の認証を行う認証手段、前記認証手段で認証した利用者の認証情報に応じた前記電子文書の機密レベル情報を取得する取得手段、前記取得手段で取得した機密レベル情報の示す機密レベルに応じて前記電子文書の画像に重畳する重畳画像の面積を決定する決定手段、前記決定手段で決定した面積の重畳画像を生成する生成手段、前記生成手段で生成した重畳画像を前記電子文書の画像に合成する合成手段として機能させる。
請求項1の発明の画像処理装置によれば、重畳画像の描画面積を機密レベルに応じて調節することができる。
また、請求項2の発明によれば、機密レベルに応じて機械可読可能画像の描画量を調整することができる。
また、請求項3の発明によれば、機密レベルに応じて、電子文書、電子文書出力日時、出力装置を特定するための機械可読可能画像の描画量を調整することができる。
また、請求項4〜7の発明によれば、電子文書が有するコンテンツの描画領域以外の空き領域を効果的に使用した重畳画像の描画が可能である。
また、請求項8の発明によれば、重畳画像が合成して付加された電子文書、スキャン画像、複写処理における読み取り画像の再利用が可能である。
また、請求項9の発明によれば、複製処理によって派生した文書であることを機械可読可能画像にて特定することができる。
また、請求項10の発明によれば、同一の電子文書に対する利用者の機密レベルに応じた文書を個別に生成することができる。
本発明の実施例について、添付図面を参照しながら説明する。
以下、文書とは電子文書であり、複数ファイルにて構成される構造化文書である。
図1は、本発明の画像処理装置を配した文書処理システムの構成の一例を示す図である。
文書処理システム10は、ポリシーサーバ900、クライアント端末100、複合機400、文書管理サーバ200、認証サーバ300、ログ管理サーバ800とがネットワーク7を介して接続した構成を有する。
ポリシーサーバ900は、文書データベース210(以下、「文書DB」と称する)にて管理される文書211に対する処理において、認証サーバ300のユーザ管理情報310にて管理されるユーザの機密文書212を処理する際の機密レベルを、ユーザ別文書処理権限管理情報922に登録して管理する。
また、ポリシーサーバ900は、機密文書212に対する各種処理(文書の印刷、印刷した文書の複写、スキャン、スキャン画像のメール送信、ファクシミリ(FAX)送信)毎の可否、および、処理可能な場合の処理条件を機密文書管理情報921に登録して管理する。
特に、機密文書管理情報921に設定された印刷条件により、印刷後の複写、スキャンによる複製処理が禁止された機密文書212を印刷する場合、印刷した機密文書212の複製処理を行った際、印刷した機密文書212の読み取り画像データから機械可読可能画像としてのコード画像510に所定情報を埋め込んだ重畳画像を文書画像に重畳して印刷したコード画像埋め込み文書500を複合機400にて印刷する。
コード画像510による情報の埋め込み方式およびコード画像510に埋め込まれた情報の復号は、例えば、特開2003−280469号公報にて開示された技術を使用して処理される。
コード画像510にてコード画像埋め込み文書500に埋め込まれる情報としては、例えば、図3に示すように、コード画像510を有した重畳画像の描画領域を示す「重畳画像描画位置」、コード画像埋め込み文書500を印刷時の「処理日時」、コード画像埋め込み文書500に描画された機密文書212の文書IDを示す「処理対象文書ID」、コード画像埋め込み文書500を個別に識別するための「出力文書ID」、コード画像埋め込み文書500の出力操作を行ったユーザを示す「ユーザID」、出力した後の文書に対する複製が禁止されている機密文書212であるか否かを示す「複製禁止コード」、コード画像埋め込み文書500が生成された時の処理の種別を示す「処理種別」、コード画像埋め込み文書500の出力操作を行った装置を示す「処理装置」、コード画像埋め込み文書500が出力される装置の識別情報を示す「出力先装置」があり、処理条件に応じて適宜記録される。
コード画像埋め込み文書500を印刷する場合、ユーザの文書に対する機密レベルに応じて、用紙に対する重畳画像の描画面積、重畳画像の用紙に対する描画パターンを重畳画像描画領域決定テーブル923に基づいて決定する。
コード画像510は、所定の値を示すドットパターンの画像(以後、パターン画像511と称する)を所定サイズのブロック領域に所定規則にて配置することによって、情報をコード化して表現した画像である。
コード画像埋め込み文書500に印刷される重畳画像の描画パターンの例としては、図2に示すように、用紙全体にコード画像510を埋め込んだパターンA、用紙の周辺を含む領域にコード画像510を描画したパターンB、用紙の上下両端を含む領域にコード画像510を含む重畳画像を描画したパターンC、用紙の内部の特定の矩形領域にコード画像510を含む重畳画像を描画したパターンD、用紙の四隅にコード画像510を含む重畳画像を描画したパターンE等がある。
文書に対する機密レベルの異なるユーザAとユーザBが特定の機密文書212に対してそれぞれ印刷処理を行った場合、例えば、図1に示すように、ユーザAが複写禁止が設定された機密文書212の文書Aを印刷した場合、図2に示したパターンAによる重畳画像が文書画像に合成して印刷され(図1の500a)、ユーザAよりも文書に対する機密レベルが低いユーザBが文書Aの印刷を行った場合は、パターンAの重畳画像の描画面積よりも小さくなる図2に示したパターンEにて重畳画像が文書画像に合成して印刷される(図1の500b)。
重畳画像が描画されたコード画像埋め込み文書500に対する複写処理が複合機400にて行われると、複合機400は、コード画像埋め込み文書500の読み取り画像データから複写禁止を示すパターン画像510のマッチン処理を行ってコード画像の検出処理を行い、この際、複写禁止を示すコード画像のみが検出された場合は、ポリシーサーバ900に処理の可否を問い合わせることなく複写処理を禁止するが、更に文書IDを含む所定情報を示すコード画像を検出した場合、所定情報から読み取ったユーザID、文書IDと、処理種別をポリシーサーバ900に送信して、処理の実施可否を確認し、実施可能である場合は、処理を実施する。
なお、コード画像510が読み取り画像データから検出されない場合、あるいは、コード画像が検出されても、文書を特定する文書IDの情報が検出されない場合、各種処理を実施可能としてよい。
コード画像埋め込み文書500に対するスキャン処理においては、機密文書管理情報921に設定された処理条件により、コード画像埋め込み文書500の読み取り画像データを例えば文書DB210の所定の転送先に格納するといった従来のスキャン画像の登録処理に加えて、コード画像埋め込み文書500の読み取り画像データから重畳画像を削除した文書画像の再利用による文書の登録処理(図1の500e)、スキャン操作を行ったユーザの文書処理に対する機密レベルに応じた重畳画像の付け替え処理(図1の500d)を行う。
また、文書処理システム10において、文書の印刷、複写、スキャン画像の登録を行った際、処理対象となる元文書の文書ID、印刷した場合は、印刷出力する文書の印刷データ、複写した場合に用紙に印刷する複写画像、スキャンした画像の再利用にて文書DB210に新たに登録した文書の文書IDを含む文書に対する処理内容を示すログ情報をログ管理サーバ800のログデータベース(ログDB)810に記録する。
次に、図1に示した文書処理システム10の各装置の構成例を図4にそれぞれ示して説明する。
クライアント端末100は、プログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することによりクライアント端末100全体を制御するクライアント端末制御部110に、RAM(Random Access Memory)や、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子、並びにハードディスク等によって実現され、CPU(Central Processing Unit)によって実行されるプログラムが保持され、各プログラム処理の過程で利用される種々のデータを保持するワークメモリとして動作するクライアント端末記憶部120、LAN(Local Area Network)接続ボード等の回線終端装置を有するクライアント端末通信部150、入力操作部130、表示部140がそれぞれ接続して構成される。
クライアント端末制御部110は、ユーザ認証処理部111、文書処理部112、印刷制御部113を有し、印刷制御部113は、重畳画像生成部114を有する。
ユーザ認証処理部111は、文書DB210に登録した文書211に対するユーザの各種操作を入力操作部130にて検知すると、文書に対する操作を行うユーザの認証処理を、ネットワーク7を介して接続される認証サーバ300とのデータ通信にて行う。
文書処理部112は、ユーザによる文書の表示、編集、登録、印刷処理を行うためのアプリケーションプログラムを実行し、文書に対する各種処理を行うための操作画面を表示部140に表示するとともに、表示した文書操作画面に対する入力操作部130によるユーザ操作の検出に基づいて、クライアント端末通信部150、および、ネットワーク7を介して接続された文書管理サーバ200の文書DB210に登録された文書221のデータを文書データ124として取得する。
さらに、文書DB210から取得した文書データ124あるいは、ユーザが新規に作成した文書データ124の印刷指示操作を検知した場合は、ユーザ認証処理部111による操作ユーザの認証処理を行い、認証されたユーザID、印刷する文書の文書ID、処理種別(ここでは、印刷)を、クライアント端末通信部150を介してポリシーサーバ900に送信し、印刷処理の実施可否、実施可能な場合の処理条件を問い合わせ、問合せの結果、印刷が許可された場合は、印刷制御部113に対して文書印刷処理を要求する。
印刷制御部113は、文書処理部112からの要求に基づいて、複合機400をはじめとするネットワーク7を介して使用可能な印刷装置に対する印刷設定を行う印刷操作画面を表示部140に出力し、ユーザにて指定された文書211に対する印刷設定および、印刷する文書211の文書データを文書処理部112から受け取って印刷データ125を作成し、作成した印刷データ125をクライアント端末通信部150を介して複合機400に送信する。
また、印刷制御部113において、機密文書212の印刷処理が許可された場合、重畳画像生成部114は、ポリシーサーバ900から取得した重畳画像描画情報122に基づいて、印刷ページに描画する文書画像に重畳画像を合成して印刷するための印刷データ125を作成する。
ポリシーサーバ900は、プログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することによりポリシーサーバ900全体を制御するポリシーサーバ制御部910に、RAM(Random Access Memory)や、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子、並びにハードディスク等によって実現され、セキュリティポリシー(処理条件)に関する情報、文書のセキュリティレベルに関する情報を記憶したポリシーサーバ記憶部920と、LAN(Local Area Network)接続ボード等の回線終端装置にて実現され、ネットワーク7を介して接続されたクライアント端末100、複合機400、文書管理サーバ200との間にてデータ通信制御を行うポリシーサーバ通信部930とがバスを介して接続した構成を有する。
ポリシーサーバ記憶部920は、機密文書管理情報921、ユーザ別文書処理権限管理情報922、重畳画像描画領域決定テーブル923を記憶する。
機密文書管理情報921は、図5の921に示すように、文書管理サーバ200の文書DB210に登録して管理される文書211のうち、機密文書212として文書に対する各種処理(文書の印刷、印刷した文書のコピー、印刷した文書のスキャン、スキャン画像のメール送信を行うスキャンTOメール、FAX処理)それぞれに対する処理の可否、および、処理条件を設定して管理するための表データであり、ポリシー管理部911にて登録データの管理が行われる。
図4に示した機密文書管理情報921において、例えば、文書Aに対しては、印刷処理が禁止されている機密文書212であり、また、文書Bに対しては、印刷処理が許可されているものの、印刷する際、コード画像520を有した重畳画像の描画が処理条件として設定されており、文書Bを印刷したコード画像埋め込み文書500のスキャン処理に対しては、スキャン操作を行うユーザの文書に対する機密レベルに応じた重畳画像の付け替えを指示する処理条件が設定され、コピー、スキャン画像のメール機能、FAX送信は禁止されている。
そのため、文書Bを、コード画像埋め込み文書500として印刷する場合は、コード画像510に複製禁止を示す情報の埋め込みが必要である文書であることを示す。
また、文書Cに対しては、スキャン画像のメール送信機能以外の操作が許可された文書であることを示す。
ユーザ別文書処理権限管理情報922は、図5の922に示すように、認証サーバ300のユーザ管理情報310に登録して管理されているユーザのユーザID毎に、機密文書212に対する処理を行う際の所定の複数段階の機密レベルを設定して記憶した表形式のデータであり、ポリシー管理部911にて登録データの管理が行われる。
重畳画像描画領域決定テーブル923は、図5の923に示すように、機密文書管理情報921に登録した機密文書212のうち、印刷処理が許可された文書であって、なおかつ、重畳画像を合成したコード画像埋め込み文書500としての印刷が処理条件として指定されている各機密文書212に対して、ユーザ別文書処理権限管理情報922にて特定される印刷操作を行うユーザの機密レベルに応じた重畳画像の描画パターンおよび描画する重畳画像の描画面積と描画位置を特定するための情報、および、所定情報121としてコード画像510に埋め込むの項目を示す情報を設定して記録したデータであり、重畳画像描画管理部913にて登録データの管理が行われる。
重畳画像描画領域決定テーブル923において、例えば、ユーザBが文書Bを印刷しようとした場合、ユーザBの文書処理に対する機密レベルが「レベル2」であり、文書Bは、機密文書管理情報921にて重畳画像を合成したコード画像埋め込み文書500としての印刷が指定されている。そのため、文書Bを機密レベル2で印刷する際の用紙に対する重畳画像の描画パターンは、「パターンB」となり、さらに、パターンBの重畳画像の描画面積は、用紙全体に対し20パーセントとなるように重畳画像を描画する設定が行われていることを示す。
再度、図4のブロック図に戻り、ポリシーサーバ制御部910は、ポリシー管理部911、処理実施可否判定部912、重畳画像描画管理部913をさらに有する。
ポリシー管理部911は、文書処理システム10におけるセキュリティポリシーに従って機密文書212に対する各種処理を、ユーザに付与した文書処理に対する機密レベルに応じて制御するための情報として、機密文書管理情報921、ユーザ別文書処理権限管理情報922をポリシーサーバ記憶部920に登録して、登録データのメンテナンス処理を行う。
処理実施可否判定部912は、ネットワーク7を介してポリシーサーバ900に接続される複合機400、クライアント端末100からポリシーサーバ通信部930を介して文書に対する処理実施可否の問合せデータ受信し、受信した問合せデータからユーザID、文書ID、処理種別を読み取って機密文書管理情報921、ユーザ別文書処理権限管理情報922を参照して処理の実施可否、さらに、処理可能な場合の処理条件を取得し、取得した処理の実施可否、および処理条件を問合せ元の装置(クライアント端末100、あるいは、複合機400)に応答する。
さらに、機密文書に対するクライアント端末100からの印刷処理の問合せ、あるいは、複合機400からの複製処理に対する問合せに対して、重畳画像の合成印刷、あるいは、付け替えが必要な場合は、重畳画像描画領域決定テーブル923の設定内容を読み取って重畳画像を描画するための情報(クライアント端末100に対しては重畳画像描画情報122、複合機400に対しては重畳画像描画情報422)を作成し、作成した重畳画像描画情報を、ポリシーサーバ通信部930を介して問い合わせ元となる装置(クライアント端末100、複合機400)に送信する。
重畳画像描画管理部913は、重畳画像描画領域決定テーブル923に対し、機密文書管理情報921にて重畳画像の合成印刷が指定された文書の文書IDと、重畳画像の描画パターンと描画面積を示す情報の登録および設定管理を行う。
複合機400は、プログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することにより複合機400全体を制御する複合機主制御部410に、画像読取部430、操作表示部440、画像読取部450、画像処理部460、画像形成部470、LAN(Local Area Network)接続ボード等の回線終端装置にて実現される複合機通信部430、RAM(Random Access Memory)や、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子、並びにハードディスク等によって実現され、CPU(Central Processing Unit)によって実行されるプログラムが保持され、各プログラム処理の過程で利用される種々のデータを保持するワークメモリとして動作する複合機主記憶部420が接続された構成を有する。
複合機主制御部410は、処理実施可否判定部411、コード画像解析部412、印刷処理部413、ユーザ認証処理部414をさらに有する。
ユーザ認証処理部414は、操作表示部440にてユーザの複写、スキャン、FAX操作を検知すると、文書に対する操作を行うユーザの認証処理を行うための操作画面を操作表示部440に表示し、入力されたユーザID、パスワードに基づいて認証用データを作成し、作成した認証データを複合機通信部430を介して認証サーバ300に送信して、ユーザ認証を行い、認証されたユーザを識別するためのユーザIDを取得する。
コード画像解析部412は、複合機400に対するコード画像埋め込み文書500の複写、スキャン処理を行う際、画像読取部450にて読み取った画像データに対して、コード画像の解析処理を行って、コード画像510に埋め込まれた所定情報421を解読する。
処理実施可否判定部411は、ユーザ認証処理部414によるユーザ認証処理にて文書に対する操作が許可されたユーザID、処理種別、さらに、コード画像の検出を伴う文書の複製処理の場合は、所定情報421を、複合機通信部430を介してポリシーサーバ900に送信して、処理実施可否、および、処理可能な場合の処理条件を問い合わせる。
印刷処理部413は、複合機通信部430を介してクライアント端末100から受信した印刷データ125に基づく文書の印刷処理を画像形成部470に対して行う。
また、印刷処理部413は、複写操作による画像読取部450にて読み取った画像に対する重畳画像の合成印刷、あるいは重畳画像の付け替え処理を伴う印刷制御を画像形成部470に対して行う場合、新たに合成する重畳画像は、ポリシーサーバ900から受信した重畳画像描画情報422と、文書ID、処理種別、処理日時、装置種別を記録した所定情報421に基づいて生成し、複写する画像に合成した画像の印刷制御を画像形成部470に対して行う。
また、複合機主制御部410は、機密文書212に対する複製処理、FAX送信を行った場合は、複製対象となる元文書の識別情報、複製処理によって生成される電子文書あるいは紙文書を特定する出力文書の識別情報、所定情報421を含む処理内容を示すログを複合機通信部430を介してログ管理サーバ800のログDB810に登録するためのログ登録処理を行う。
画像読取部450は、紙文書の画像をユーザ指定した所定の解像度にて読み取り、読み取った紙文書の画像データを複合機主記憶部420に保存する。
画像処理部460は、画像読取部450にて読み取られた画像データに対し、ユーザによる複写、スキャン処理に対して指定された処理条件に基づいて色補正、解像度変換、正立補正等を行うとともに、重畳画像の付け替え処理の際、読取画像データから既存の重畳画像を削除するための画像処理、読取画像データに重畳画像が含まれているかを調べるためのコード画像510のマッチング処理を読取画像データに対して行う。
次に、図4のブロック図において、クライアント端末100の印刷制御部113によるポリシーサーバ900との連携によるコード画像埋め込み文書500を生成する場合の処理手順を図6のフローチャートに示して説明する。
クライアント端末100において、印刷制御部113は、文書の印刷操作を行ったユーザの認証処理をユーザ認証処理部111にて行い認証されたユーザのユーザIDを取得し(S101)、印刷する文書の文書ID、処理種別、ユーザIDをクライアント端末通信部150を介してポリシーサーバ900に送信し、ポリシーサーバ900の処理実施可否判定部912は、ポリシーサーバ通信部930を介してクライアント端末100から受信した処理実施可否の問合せデータからユーザIDを読み取り、読み取ったユーザIDにてユーザ別文書処理権限管理情報922を参照して文書処理に対するユーザの機密レベルを取得する(S102)。
処理実施可否判定部912は、クライアント端末100から受信した問合せデータから文書ID、処理種別を読み取って、機密文書管理情報921を参照し、印刷処理が許可された文書であることを確認し、さらに、印刷処理が許可された際の処理条件として重畳画像の合成印刷が指定されているか否か、印刷後の複製が禁止されたの複製禁止であるか否かを読み取る。そして、ステップS102にて取得したユーザの文書処理に対する機密レベルの値と文書IDとにより、重畳画像描画領域決定テーブル923を参照し、重畳画像の描画パターンを特定し、特定した重畳パターンによる重畳画像の描画面積を取得し、取得した重畳パターン、描画面積、描画位置、印刷が許可されたことを通知する情報、複製禁止の有無を示す情報を、重畳画像描画情報122として記録した処理実施可否の応答データを作成し、作成した処理実施可否の応答データをポリシーサーバ通信部930を介してクライアント端末100の印刷制御部113宛てに送信する(S103)。
クライアント端末100の印刷制御部113は、クライアント端末通信部150を介してポリシーサーバ900から受信した処理実施可否の応答データに記録された重畳画像描画情報122を読み取り、コード画像510に埋め込むための文書ID、処理日時、複製禁止コード、ユーザIDを所定情報121として作成し(S104)、ステップS104の処理にて作成した所定情報121に記録された各情報を所定のコードに変換して埋め込んだコード画像510を生成し、ステップS104にて応答データから読み取った重畳画像描画情報122に記録されている描画パターン、描画面積の情報に基づいて生成したコード画像510を所定規則にて配置した重畳画像を生成する(S105)。
さらに、印刷制御部113は、文書処理部112から受け取った文書データ124と、ユーザによる印刷設定に基づいて各印刷ページに描画する文書画像を生成し、生成した文書画像と、ステップS105の処理にて生成した重畳画像を背景として合成した印刷ページの出力画像を作成し、複合機400の印刷処理部413にて解釈可能な描画命令を用いて、作成した印刷ページの出力画像を用紙に形成するための印刷データ125を作成し、作成した印刷データ125を、クライアント端末通信部150を介して複合機400の印刷処理部413宛てに送信する(S106)。
なお、上記処理手順にて示した重畳画像の生成、および、印刷データ125から展開される各印刷ページの出力画像に対する重畳画像の合成印刷処理は、複合機400の印刷処理部413にて実施してもよい。その際、クライアント端末100側の印刷制御部113においては、複合機400に送信する印刷データ125に所定情報121、重畳画像描画情報122を埋め込む構成を追加し、一方の複合機400の印刷処理部413は、受信した印刷データ125に埋め込まれた重畳画像描画情報122を重畳画像描画情報422として、所定情報121を所定情報421としてそれぞれ読み取って複合機主記憶部420に展開し、展開した重畳画像描画情報422、所定情報421に基づいて重畳画像を生成して、印刷ページの出力画像に合成する手段を追加した構成にて印刷制御を行う。
次に、図1に示した文書処理システムにおける文書の印刷処理を図7のシーケンス図に示して説明する。
クライアント端末100において、クライアント端末制御部110は、文書処理部112にて表示部140に表示した文書処理画面における文書211の印刷指示操作を入力操作部130にて検知すると、ユーザ認証処理部111にて印刷指示操作を行ったユーザの認証処理を行うための操作画面を表示部140に出力し、ユーザによる入力操作部130からユーザID、パスワードの入力操作を検出すると、検出した入力操作の解析にて入力されたユーザID、パスワードを読み取り、ユーザ認証処理部111は、ユーザID、パスワードに基づいて認証用データを作成し、作成した認証用データをクライアント端末通信部150を介して認証サーバ300に送信する。認証サーバ300は、クライアント端末100から受信したユーザID、パスワードを含む認証用データと、ユーザ管理情報310に登録して管理されたユーザIDの登録情報に基づいて認証処理を行う(S201)。
クライアント端末100において、ユーザ認証処理部111による認証サーバ300との間における認証処理が完了すると、次に、文書処理部112は、印刷する文書の文書ID、文書データを文書管理サーバ200の文書DB210から読み取る、あるいは、すでに文書DB210から読み取り済みでクライアント端末記憶部120に展開している場合は、クライアント端末記憶部120から印刷する文書211の文書IDを読み取る(S202)。
次に、文書処理部112は、ユーザ認証処理部111にて認証されたユーザIDと、ステップS202の処理にて読み取った文書IDを取得し、印刷処理を示す処理種別とともに、クライアント端末通信部150を介してポリシーサーバ900に送信し、印刷処理の実施可否、実施可能な場合の印刷条件を問い合わせ、ポリシーサーバ900は、クライアント端末100から受信した文書ID、処理種別にて機密文書管理情報921を参照し、印刷処理が可能であるかを判断し、印刷可能である場合は、さらに、印刷後の文書の複写、スキャンの可否、重畳画像の合成印刷処理が必要であるか否かを判別する。重畳画像の合成印刷処理が必要な場合は、ユーザIDにてユーザ別文書処理権限管理情報922を参照して取得したユーザの文書処理に対する機密レベルとクライアント端末100から通知された印刷処理を行う文書の文書IDとにより重畳画像描画領域決定テーブル923を参照し、重畳画像の描画パターンおよび描画面積を取得する。ポリシーサーバ900の処理実施可否判定部912は、印刷処理の実施可否の判定結果(処理可能な場合、重畳画像の描画情報、複写禁止情報を含む)を、ポリシーサーバ通信部930を介してクライアント端末100の文書処理部111宛てに送信する(S203)。
クライアント端末100において、文書処理部112は、ポリシーサーバ900から受信した応答データを解析して印刷処理の可否を判断し(S204)、処理が許可されなかった場合(S204NO)、印刷処理がセキュリティポリシーにて禁止された文書であることをユーザに報知するメッセージを表示部140の印刷操作画面に出力して印刷処理を終了する(S205)。
一方、ポリシーサーバ900にて印刷処理が許可された場合(S204YES)、クライアント端末100の文書処理部112は、ステップS202の処理にて取得した印刷する文書211の文書データを取得し、取得した文書データの文書画像に、例えば、スキャン画像の再利用による登録文書で重畳画像が削除されずに埋め込まれた文書画像であるか否かを、文書画像に対するコード画像510に埋め込まれる可能性のあるパターン画像511の検出によるマッチング処理を行って判断する(S206)。
印刷する文書211の画像に重畳画像が埋め込まれていない場合(S206NO)、文書処理部112は、処理実施可否の応答データに重畳画像描画情報122、複製禁止コードが含まれているかを調査し、重畳画像の合成印刷を伴うコード画像埋め込み文書500の印刷処理であるか否かを判断する(S210)。
処理実施可否の応答データから重畳画像描画情報122が読み取れた場合(S210YES)、文書処理部112は、文書データ、文書ID、ユーザID、重畳画像描画情報122、さらに、複製禁止である場合は、複製禁止を示す情報を印刷制御部113に通知して、コード画像埋め込み文書500の印刷処理を指示し、印刷制御部113の重畳画像生成部114は、複製禁止コード、文書ID、ユーザIDを含む所定情報121を作成し、作成した所定情報121と、重畳画像描画情報122とに基づいてコード画像510を有した重畳画像を生成し、文書データと印刷設定に基づいて印刷ページに出力する文書画像に生成した重畳画像を合成した画像を出力画像として作成する(S211)。
一方 、重畳画像を合成しない通常の文書印刷の場合、文書データ124と印刷設定に基づいて印刷データ125を作成する(S112)。
再度、ステップS206の判定処理に戻り、印刷する文書の画像に既存の重畳画像が埋め込まれている場合(S206YES)、文書処理部112は、ポリシーサーバ900からの応答データに、重畳画像の付け替えを指示する情報が埋め込まれているか否かを判断する(S207)。
重畳画像の付け替えが指示されている場合(S207YES)、印刷制御部113は、印刷する文書データの各ページの画像に対し、コード画像510の解析を行う画像解析処理を行って、コード画像510に埋め込まれた重畳画像の描画領域を特定するための位置情報を読み取り、読み取った重畳画像の位置情報に基づいて、既存の重畳画像を文書のページ画像から削除し、印刷設定に基づいて印刷ページに描画する文書画像を生成し(S208)、重畳画像描画情報122に基づいて、新たに合成する重畳画像を生成し、既存の重畳画像を削除した文書画像に合成して印刷ページの出力画像を生成し(S209)、生成した印刷ページの出力画像を用紙に印刷するための印刷データ125を作成する(S212)。
印刷制御部113は、ステップS212の処理によって作成した印刷データ125をクライアント端末通信部150を介して複合機400の印刷処理部413宛てに送信し、複合機400において、印刷処理部413は、複合機通信部430を介して受信した印刷データ125に基づいて各印刷ページ画像の描画命令を画像形成部470に指示して印刷ページの出力画像を用紙に形成した紙文書を生成する(S213)。
複合機400によるコード画像埋め込み文書500あるいは紙文書の印刷処理の完了通知をクライアント端末通信部150を介して受信した印刷制御部113は、印刷した文書の印刷データ、文書ID、印刷操作を行ったユーザID、処理日時、出力先装置の識別情報、自装置の識別情報を含むログ情報を作成し、作成したログ情報の登録を要求する登録用データをクライアント端末通信部150を介してログ管理サーバ800に送信し、ログ管理サーバ800は、受信したログ情報をログDB810に登録する(S214)。
次に、図1に示した文書処理システム10における文書の複製処理を図8のシーケンス図に示して説明する。
複合機400において、複合機主制御部410は、文書の複写、スキャン処理開始操作を、操作表示部440にて検知すると、ユーザ認証処理部414は、複製操作を行うユーザに対する認証処理を行う操作画面を操作表示部440の表示部に出力し、入力されたユーザID、パスワードに基づいて認証用データを作成し、作成した認証用データを複合機通信部430を介して認証サーバ300に送信して、複製操作を行うユーザの認証処理を行う(S301)。
ユーザ認証処理部414による認証処理が完了すると、複合機主制御部410は、複製処理を行う紙文書の画像を画像読取部450にて読み取り、紙文書の読み取り画像データを複合機主記憶部420のワーク領域に転送して保存する(S302)。
次に、複合機主記憶部420に保存した読み取り画像データに対するコード画像の検出処理を、コード画像解析部412にて行う(S303)。
重畳画像に埋め込まれたコード画像510が検出されると(S303YES)、次に、コード画像510の解析処理を行って、複製禁止を示すコード画像の有無を判断する(S304)。
複製禁止コードが検知された場合(S304YES)、あるいは、複製禁止コードが検出されず、それ以外の文書を特定するための文書IDを示すコード画像510も検出されなかった場合(S305NO)、複合機主制御部410は、紙文書に対する複製処理を中止する(S308)。なお、図示しないが、複製禁止コードが検出され、更に文書を特定する文書IDを示すコード画像510も検出された場合は、複製処理を中止せず、以下のS306の処理を行うこととする。
ステップS305の判定処理にて、コード画像解析部412によるコード画像510の解析処理により、所定情報として紙文書に印刷された文書を特定するための文書IDが解読できた場合(S305YES)、処理実施可否判定部411は、ステップS301の処理にて認証されたユーザのユーザID、文書ID、処理種別(複写あるいはスキャン)を通知して複製処理の実施可否を問い合わせるための問合せデータを、複合機通信部430を介してポリシーサーバ900の処理実施可否判定部912宛てに送信し、ポリシーサーバ900の処理実施可否判定部912は、ポリシーサーバ通信部930を介して受信した処理実施可否の問合せデータから、ユーザID、文書ID、処理種別を読み取り、文書ID、処理種別にて機密文書管理情報921を参照し、複製処理の可否を判断するとともに、処理が許可されている場合は、印刷する文書の画像に重畳画像の合成印刷が処理条件として指定されているか否かを確認し、重畳画像の合成印刷が処理条件として指定されている場合は、ユーザ別文書処理権限管理情報922をユーザIDにて参照して取得した文書処理に対するユーザの機密レベルと、文書IDとにより重畳画像描画領域決定テーブル923を参照し、重畳画像の描画パターン、描画面積を重畳画像描画情報422として取得し、処理実施可否判定結果に基づき処理可能な場合は、処理条件として、重畳画像描画情報422を埋め込んだ応答データを、ポリシーサーバ通信部930を介して、複合機400の処理実施可否判定部411宛てに送信する(S306)。
複合機400において、処理実施可否判定部411は、複合機通信部430を介して受信した処理実施可否の応答データに記録されている処理の実施可否を判定し(S307 )、複製処理が許可されていない場合(S307NO)、複合機主制御部410は、紙文書の複製処理を終了する(S308)。
ステップS307の判定処理において、複製処理が許可された場合(S307YES)、処理実施可否判定部411は、応答データに重畳画像描画情報422が存在するか否かにもとづいて重畳画像の合成印刷が必要か否かを判断する(S309)。
重畳画像の合成印刷が必要な場合(S309YES)、複合機主制御部410は、複製する紙文書の読み取り画像データからコード画像解析部412にてコード画像510を解析して読み取った既存の重畳画像が描画された領域を特定するための位置情報を読み取り、読み取った描画領域の位置情報に基づいて読み取り画像データから既存の重畳画像を削除する画像処理を画像処理部460にて行い(S310)、さらに、複合機主制御部410は、ポリシーサーバ900から受信した応答データから読み取った重畳画像描画情報422に基づいて、合成する重畳画像をあらたに生成して既存の重畳画像を削除した読み取り画像データに合成する画像処理を画像処理部460にて行う(S311)。
複合機主制御部410は、ステップS311の処理において重畳画像の付け替えが行われた出力画像、あるいは、ステップS309の判定処理にて既存の重畳画像の付け替え処理を行わなかった読み取り画像データ(S309NO)、あるいは、ステップS303の処理にてコード画像510が検出されなかった読み取り画像データのいずれかを複製処理画像として作成し、複写処理の場合は、印刷処理部413にて複製処理画像を複写画像として画像形成部470にて用紙に描画した複写文書の印刷処理を行い、スキャン処理の場合は、所定の出力先として、例えば、クライアント端末100のクライアント端末記憶部120における所定の格納場所に、出力画像を複合機通信部430を介して転送して格納する複製処理にて読み取った画像の出力処理を行い(S312)、複合機主制御部410は、複合機通信部430を介して文書管理サーバ200にアクセスして、出力画像を文書DB210に登録し、登録した複製処理画像の文書IDを文書管理サーバ200から受信した文書登録処理の応答データから読み取って取得する(S313)。
複合機主制御部410は、複製処理を行った元の紙文書に描画された重畳画像が有するコード画像510から取得した元文書の文書ID、処理種別、ユーザID、処理日時を含んで複製処理にて派生した文書の追跡に必要な情報の収集を行ってログ情報を作成し、作成したログ情報をログ管理サーバ800のログDB810に登録するための登録データを作成し、作成した登録データを複合機通信部430を介してログ管理サーバ800に送信する(S314)。
なお、上記実施例では、コード画像埋め込み文書500を印刷するための画像処理プログラムを実装し、機密文書に対する処理を行うユーザの機密レベルに応じて、機密文書212の画像に重畳する重畳画像の面積、描画パターンを決定して重畳画像を生成し、生成した重畳画像を印刷する機密文書212の画像に合成するための画像処理プログラムを、CDROM等の記憶媒体に格納して提供する、あるいは、画像処理プログラムを格納した記憶媒体の読み取り手段を設けた装置からデータ通信回線を介して取得するようにしてもよい。
本発明の画像処理装置および画像処理プログラムは、機密文書を印刷する際に印刷後の複製を禁止を示す情報を機械可読可能な画像であるコード画像として文書の画像に合成して印刷する文書の印刷処理を行う装置、印刷処理を制御するプログラムに適用可能である。
本発明の画像処理装置を配した文書処理システムの構成の一例を示す図。 コード画像埋め込み文書におけるコード画像の描画パターンを示す図。 所定情報に記録する情報を示す図。 図1に示したクライアント端末、複合機、ポリシーサーバの構成の一例を示すブロック図。 重畳画像描画領域決定テーブル、機密文書管理情報、ユーザ別文書処理権限管理情報の登録データの一例を示す図。 コード画像埋め込み文書に対する重畳画像の合成印刷処理の手順を示すフローチャート。 図1に示した文書処理システムにおける文書印刷処理の一例を示すシーケンス図。 図1に示した文書処理システムにおける文書複製処理の一例を示すシーケンス図。
符号の説明
10 文書処理システム
100 クライアント端末
110 クライアント端末制御部
111 ユーザ認証処理部
112 文書処理部
113 印刷制御部
114 重畳画像生成部
120 クライアント端末記憶部
121 所定情報
122 重畳画像描画情報
123 ユーザID
124 文書データ
125 印刷データ
130 入力操作部
140 表示部
150 クライアント端末通信部
200 文書管理サーバ
210 文書DB
211 文書
212 機密文書
300 認証サーバ
310 ユーザ管理情報
400 複合機
410 複合機主制御部
411 処理実施可否判定部
412 コード画像解析部
413 印刷処理部
414 ユーザ認証処理部
420 複合機記憶部
421 所定情報
422 重畳画像描画情報
430 複合機通信部
440 操作表示部
450 画像読み取り部
460 画像処理部
470 画像形成部
800 ログ管理サーバ
810 ログDB
900 ポリシーサーバ
910 ポリシーサーバ制御部
911 ポリシー管理部
912 処理実施可否判定部
913 重畳画像描画管理部
920 ポリシーサーバ記憶部
921 機密文書管理情報
922 ユーザ別文書処理権限管理情報
923 重畳画像描画領域決定テーブル
930 ポリシーサーバ通信部
500 コード画像埋め込み文書
510 コード画像
511 パターン画像

Claims (8)

  1. 電子文書の利用者の認証を行う認証手段と、
    前記認証手段で認証した利用者の認証情報に応じた、前記電子文書に対する利用者の機密レベル情報を取得する取得手段と、
    前記電子文書の画像に重畳される重畳画像の面積を、前記取得手段で取得した利用者の機密レベル情報の示す機密レベルに応じて調整して、重畳画像の面積を決定する決定手段と、
    前記決定手段で決定した面積の重畳画像を生成する生成手段と、
    前記生成手段で生成した重畳画像を前記電子文書の画像に合成する合成手段と、
    前記合成手段で合成した合成画像を出力する出力手段と
    を具備する画像処理装置。
  2. 前記重畳画像は、
    前記電子文書の利用にかかわる情報を符号化した機械読取可能画像である請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記電子文書の利用にかかわる情報は、
    前記電子文書を特定する情報、前記機密レベル情報のうちの少なくとも1つを含む請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記生成手段は、
    前記決定手段で決定した面積で前記合成画像の四隅部に位置する合成画像を生成する請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、
    前記決定手段で決定した面積で前記合成画像の上下の両端部に位置する合成画像を生成する請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段は、
    前記決定手段で決定した面積で前記合成画像の周囲部に位置する合成画像を生成する請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. 前記生成手段は、
    前記決定手段で決定した面積で前記合成画像の内部の所定位置に位置する合成画像を生成する請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. コンピュータを、
    電子文書の利用者の認証を行う認証手段、
    前記認証手段で認証した利用者の認証情報に応じた、前記電子文書に対する利用者の機密レベル情報を取得する取得手段、
    前記電子文書の画像に重畳される重畳画像の面積を、前記取得手段で取得した利用者の機密レベル情報の示す機密レベルに応じて調整して、重畳画像の面積を決定する決定手段
    前記決定手段で決定した面積の重畳画像を生成する生成手段、
    前記生成手段で生成した重畳画像を前記電子文書の画像に合成する合成手段
    として機能させるための画像処理プログラム。
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