JP4690211B2 - 部品実装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、実装装置本体とこれに接続される部品供給装置を備えた部品実装装置に関する。
電子部品等を基板に実装する部品実装装置として、実装装置本体と部品供給部とが分離可能であって、この部品供給部に部品が収納され、この部品供給部が一括台車に搭載されたものがある。
例えば、特許文献1には、所定位置にセットされた状態で部品を実装装置本体に供給する部品フィーダと、この部品フィーダを保持しセット位置から着脱可能な一括交換台車と、を備えた部品実装装置が開示されている。
この部品実装装置では、実装装置本体側から部品フィーダに電源を供給すべく、実装装置本体と一括交換台車に設けられた雌雄のコネクタを備え、一括交換台車に保持された部品フィーダをセット位置にセットすると同時に、雌雄のコネクタが接続される構成を有している。
また、他の従来技術として、例えば特許文献2には、地絡検出時に、複数の電源分割器具を開放すると共に、これとは別経路の電源分割器具を介して制御回路に電源を供給することにより、制御回路の電源を停電させずに地絡検出を可能とする地絡検出装置が開示されている。
しかし、特許文献1では、例えば、一括交換台車は1種類のアクチュエータを備えているのが前提であるため、一括交換台車ごとに異なる電源容量の電源を供給する場合については、記載されていない。また、特許文献2では、多数の電源分割器具を一回路づつ順番に開放しながら、他の複数の電源切替え器具も一回路づつ切り替えて、地絡している制御回路を特定することを行っており、このため器具の切替え制御が煩雑となる。
ところで、電子部品等を基板に実装する部品実装装置において、特許文献1のように、部品供給部が分離されて一括台車に搭載されている場合、この一括台車側の部品供給部を駆動するための電源が必要となる。そして、この電源が実装装置本体側から供給されるような場合、一括台車に搭載された部品供給部の駆動用アクチュエータが、小さい消費電流で駆動できるのであれば、実装装置本体側の電源容量は小さくて済む。
特開2000−244183号公報(第3−4頁、図1) 特開2003−61239号公報(第4頁、図1)
しかしながら、例えば一括台車に搭載されるアクチュエータの種類が異なる場合、その一括台車が、どのようなアクチュエータを搭載しているかにより消費電流は異なってくる。この場合、全ての実装装置本体を、大きい消費電流のアクチュエータに対応できるように、一律に大きい電源容量のものに設計変更することが考えられる。
しかし、これでは、多数の配線経路の増設が必要となったり、接続用コネクタ、ケーブル、電源の容量を大きくしなければならず、製造コストが増大する。
このため、種類の異なるアクチュエータに対応可能に、実装装置本体側に異なる電源容量の電源を備えた場合、接続される一括台車の種類を判別して、その種類に応じた電源を供給する必要がある。
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、部品供給装置に搭載されたアクチュエータの識別情報に基づき、複数の電源の中からいずれか1の電源を選択して電源を供給可能な部品実装装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
内蔵電源を有する実装装置本体と、該実装装置本体に接続され前記電源にて駆動されるアクチュエータが搭載された部品供給装置と、を備えた部品実装装置において、
前記実装装置本体との接続側の前記部品供給装置に設けられ、前記アクチュエータの識別情報が記憶された接続手段と、
該接続手段からの識別情報に基づき、前記アクチュエータを駆動すべく前記実装装置本体に内蔵された複数の電源の中からいずれか1の電源を選択する制御手段と、
該制御手段からの選択指令に基づき、前記1の電源からの電力を前記部品供給装置に供給すべく電源経路を切り替える電源切替え手段と、を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の部品実装装置において、
前記電源切替え手段は、前記複数の電源の電源経路を切り替え可能に配置され、前記制御手段によって制御される励磁コイル及びこれに連動する開閉接点を有し、
該励磁コイル及び開閉接点は、前記複数の電源が同時に選択されないようなインターロック回路を形成していることを特徴とする。
本発明によれば、部品供給装置に搭載されたアクチュエータの識別情報を記憶する接続手段を備え、簡単な構成で複数の電源の中からいずれか1の電源を選択して電源を供給することができるので、製造コストの低減を図ることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、部品実装装置の外装カバーを外した外観斜視図である。
同図において、部品実装装置10は、実装装置本体10Aと、これにドッキングされる部品供給装置としての一括台車30(詳しくは後述する)とを備えている。実装装置本体10Aは、基台11を備え、この基台11の内部及び上部には各種の装置が配設されている。
基台11の上部には、中央に、固定と可動の1対の平行な基板案内レール12a,12bが基板の搬送方向(X軸方向)に水平に延設されている。これらの基板案内レール12a,12bの下部に接するように不図示のループ状のコンベアベルトが走行自在に配設されている。このコンベアベルトは、ベルト駆動モータにより駆動され、基板搬送方向に走行し、基板を下方から支持しながら搬送する。
また、1対の基板案内レール12a,12bを跨いで、基板の搬送方向(X軸方向)と略直交方向(Y軸方向)に延設された1対の平行な固定レール13a,13bが配設されている。この固定レール13a,13bに長尺の移動レール14が滑動自在に係合し、この移動レール14に、基板に部品を搭載する作業を行う作業塔15が滑動自在に懸架されている。この作業塔15には作業ヘッド20が配設されている。
基台11上には、中央制御部からの指示により正逆両方向に自在に回転するY軸方向駆動サーボモータが配設されている。これにより、移動レール14が駆動伝達系を介して固定レール13a,13bに沿ってY軸方向に進退する。この移動レール14には、可撓性のケーブル16が連結されている。
また、移動レール14には、中央制御部からの指示により正逆両方向に自在に回転するX軸方向駆動サーボモータが配設されている。これにより、他の駆動伝達系を介して作業塔15が固定レール13a,13b上をX軸方向に自在に移動する。この作業塔15には、可撓性のケーブル17が連結されている。
作業塔15は、ケーブル16、17を介して中央制御部に接続され、これにより、例えば作業塔15から中央制御部に基板上の作業すべき目標位置等の認識用データ(画像データ)が送信される。
基台11上には部品カセット台18が配設される。この部品カセット台18は、図2に示すように、一括台車30に搭載されて供給されるものである。この一括台車30は、キャスター52が取り付けられた枠体51を有し、その上面53に、上述した部品カセット台18が載置されている。また、この一括台車30の側面部から、ケーブル54が引き出されていて、その先端に接続手段としてのコネクタ32Aが取り付けられている。
このコネクタ32Aは、一括台車30が実装装置本体10Aにドッキングされた状態で、該実装装置本体10A側のコネクタ32Bに係合されて電気的に接続される。これにより、実装装置本体10A側から一括台車30側に電力が供給され、該一括台車30に搭載されたモータやシリンダ等の各種アクチュエータが駆動されて、部品が供給される。
このとき、例えば一括台車30に搭載されたアクチュエータがシリンダである場合は、小さい電力(例えば100W)で該シリンダを駆動することができる。一方、例えば一括台車30に搭載されたアクチュエータがモータである場合は、大きい電力(例えば500W)でなければ該モータを駆動することができない。
このため、一括台車30に搭載されたアクチュエータの種類によって、実装装置本体10A側から一括台車30側に供給される電源の大きさを変更できれば、好都合である。そこで、本実施の形態では、一括台車30に搭載されたアクチュエータの種類によって、実装装置本体10A側から一括台車30側に供給される電源の大きさを変更できるようにした。
なお、部品カセット台18と固定の基板案内レール12aとの間には、撮像カメラ22が配設されていて、この撮像カメラ22により、作業ヘッド20にて吸着された部品の姿勢を撮像する。
図3は、本実施形態の部品実装装置10の回路ブロック図である。
同図において、実装装置本体10A側の電源制御部と一括台車30側の制御ボード31とがコネクタ32で接続されている。一括台車30には、部品供給時に駆動されるアクチュエータ39(例えば、モータやシリンダ)が内蔵されている。
実装装置本体10A側の電源制御部には、200Vの交流電源とコネクタ32との間に配置されて、互いに並列接続された第1の電源系33及び第2の電源系35と、制御手段としての制御CPU37と、インターロック回路38と、を有している。第1の電源系33は、小さい電力(例えば100W)を供給可能な第1の電源34を有し、また、第2の電源系35は、大きい電力(例えば500W)を供給可能な第2の電源36を有する。
インターロック回路38は、第1の電源系33又は第2の電源系35のうち、常に一方の電源系のみを使用するために設けられている。
そして、第1の電源系33は、ブレーカ40と第1の電源34との間に第2リレー接点42a(ノーマルオープン接点、以下「NO接点」という)が接続され、この第1の電源34とコネクタ32との間に第3リレー接点46a(NO接点)が接続されている。
また、第2の電源系35は、ブレーカ41と第2の電源36との間に第1リレー接点44a(NO接点)が接続され、また、この第2の電源36とコネクタ32との間に第4リレー接点48a(NO接点)が接続されている(リレー接点については後述する)。
制御CPU37は、コネクタ32に接続され、そのピン情報(アクチュエータ39の識別情報)に基づき、インターロック回路38を制御する。
次に、このインターロック回路38について説明する。
インターロック回路38は、制御CPU37によって制御される第1のリレーコイル42と第2のリレーコイル44を有している。また、+、−の電源電圧間には、第1のリレー接点42a(NO接点)と第4のリレー接点48a(ノーマルクローズ接点、以下「NC接点」という)、及び第3のリレーコイル46が直列接続され、更に、第2のリレー接点44a(NO接点)と第3のリレー接点46a(NC接点)、及び第4のリレーコイル48が直列接続されている。第3と第4のリレー接点46a(NC接点),48a(NC接点)は、第3と第4のリレーコイル46,48が非励磁のときに夫々閉止(オン接続)されるものである。
なお、励磁コイルとしてのリレーコイル42,44,46,48と、開閉接点としてのリレー接点42a,44a,46a,48a等により、電源切替え手段を構成している。
以上により、例えば、コネクタ32のピン番号aとbが短絡されている場合は、制御CPU37において、第1の電源系33から一括台車30側に小さい電力(例えば100W)が供給される制御がなされる。すなわち、制御CPU37によって、第1のリレーコイル42が励磁、かつ第2のリレーコイル44が非励磁に制御される。
これにより、第1のリレー接点42a(NO接点)が閉止され、第2のリレー接点44a(NO接点)は開放される。結局、第1の電源系33の第1のリレー接点42a(NO接点)と第3のリレー接点46a(NO接点)が閉止される。これにより、第1の電源系33がブレーカ40の閉止に基づきオン作動して、第1の電源34からの電力が一括台車30側に供給される。
なお、このとき、第2のリレー接点44a(NO接点)は開放されているので、第2の電源系35は作動しない。
次に、例えば、コネクタ32のピン番号aとcが短絡されている場合は、制御CPU37において、第2の電源系35から一括台車30側に大きい電力(例えば500W)が供給される制御がなされる。すなわち、制御CPU37によって、第1のリレーコイル42が非励磁、かつ第2のリレーコイル44が励磁に制御される。
これにより、第1のリレー接点42a(NO接点)は開放され、第2のリレー接点44a(NO接点)は閉止される。結局、第2の電源系35の第2のリレー接点44a(NO接点)と第4のリレー接点48a(NO接点)が閉止される。これにより、ブレーカ41の閉止に基づき、第2の電源系35がオン作動して、第2の電源36からの電力が一括台車30側に供給される。
なお、このとき、第1のリレー接点42a(NO接点)は開放されているので、第1の電源系33は作動しない。
図4は、外部信号による2次側電源のON/OFFの制御を行う回路ブロック図である。
この電源回路によれば、例えば、コネクタ32のピン番号aとbが短絡されている場合は、制御CPU37において、第1の電源系33から一括台車30側に小さい電力(例えば100W)が供給される制御がなされる。すなわち、この場合、第3のリレーコイル46が励磁されて、第1の電源系33の第3のリレー接点46a(NO接点)が閉止され、第1の電源34からの電力が一括台車30側に供給される。
また、例えば、コネクタ32のピン番号aとcが短絡されている場合は、制御CPU37において、第2の電源系35から一括台車30側に大きい電力(例えば500W)が供給される制御がなされる。すなわち、この場合、第4のリレーコイル48が励磁されて、第2の電源系35の第4のリレー接点48a(NO接点)が閉止され、第2の電源36からの電力が一括台車30側に供給される。
図5は、本実施の形態における制御フローチャートを示す図である。
同図において、S1では、実装装置本体10Aに一括台車30の接続を開始する。この場合、部品カセット台18を載置した一括台車30をキャスター52により移動させて、実装装置本体10Aに接近移動させて、コネクタ32Aとコネクタ32Bが係合される(S2)。このコネクタ32A、32Bの接続により、一括台車30の種類、すなわち、例えば搭載されているアクチュエータの種類が認識される(S3)。
次に、一括台車30の種類が認識されたら、S4で、その一括台車30の種類が例えばA,Bの2種類あった場合、その一括台車30がA(アクチュエータはシリンダ)かB(アクチュエータはモータ)かを判断する。
そして、一括台車30の種類がAであれば、S5に進んで第1の電源系33の第1の電源34をONとし、一括台車30への電源供給を完了する(S7)。また、一括台車30の種類がBであれば、S6に進んで第2の電源系35の第2の電源36をONとし、一括台車30への電源供給を完了する(S7)。
以上説明した本実施の形態によれば、実装装置本体10Aと一括台車30とを1本のケーブル54でコネクタ接続するだけで、多種類の一括台車30の中からいずれの一括台車30かを識別し、それに応じて大容量又は小容量の電源を供給することができる。このように、使用用途に応じて、電源などの着脱が可能なため、製造コストの低減を図ることができる。
本発明に係る部品実装装置の外装カバーを外した外観斜視図である。 一括台車の外観斜視図である。 本実施形態の部品実装装置の回路ブロック図である。 他の実施形態の部品実装装置の回路ブロック図である。 本実施の形態の制御フローチャートを示す図である。
符号の説明
10 部品実装装置
10A 実装装置本体
30 一括台車
32 コネクタ
32A コネクタ
32B コネクタ
33 第1の電源系
34 第1の電源
35 第2の電源系
36 第2の電源
37 制御CPU
38 インターロック回路
39 アクチュエータ
42 第1のリレーコイル
42a リレー接点
44 第2のリレーコイル
44a リレー接点
46 第3のリレーコイル
46a リレー接点
48 第4のリレーコイル
48a リレー接点
54 ケーブル

Claims (2)

  1. 内蔵電源を有する実装装置本体と、該実装装置本体に接続され前記電源にて駆動されるアクチュエータが搭載された部品供給装置と、を備えた部品実装装置において、
    前記実装装置本体との接続側の前記部品供給装置に設けられ、前記アクチュエータの識別情報が記憶された接続手段と、
    該接続手段からの識別情報に基づき、前記アクチュエータを駆動すべく前記実装装置本体に内蔵された複数の電源の中からいずれか1の電源を選択する制御手段と、
    該制御手段からの選択指令に基づき、前記1の電源からの電力を前記部品供給装置に供給すべく電源経路を切り替える電源切替え手段と、を備えている、
    ことを特徴とする部品実装装置。
  2. 前記電源切替え手段は、前記複数の電源の電源経路を切り替え可能に配置され、前記制御手段によって制御される励磁コイル及びこれに連動する開閉接点を有し、
    該励磁コイル及び開閉接点は、前記複数の電源が同時に選択されないようなインターロック回路を形成している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の部品実装装置。
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