JP2003243890A - 部品実装装置、部品実装ヘッド干渉回避制御方法、及び部品実装ヘッド干渉回避制御プログラム - Google Patents

部品実装装置、部品実装ヘッド干渉回避制御方法、及び部品実装ヘッド干渉回避制御プログラム

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JP2003243890A JP2002044406A JP2002044406A JP2003243890A JP 2003243890 A JP2003243890 A JP 2003243890A JP 2002044406 A JP2002044406 A JP 2002044406A JP 2002044406 A JP2002044406 A JP 2002044406A JP 2003243890 A JP2003243890 A JP 2003243890A
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宏 内山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比べてコスト安でかつ部品実装効率の
高い、部品実装装置、部品実装ヘッド干渉回避制御方
法、及び部品実装ヘッド干渉回避制御プログラムを提供
する。 【解決手段】 部品実装ヘッド131、132の移動を
制御する制御装置181を備え、複数の部品実装ヘッド
が互いに干渉する可能性のある干渉領域211を設定し
て上記部品実装ヘッドの動作制御を行い、各部品実装ヘ
ッドの干渉を回避するようにした。よって、制御方法の
みで衝突を回避することが可能であり、従来に比べて安
価な部品実装装置を実現可能であり、各部品実装ヘッド
を非同期に動作させることができ、部品実装効率を高め
ることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の部品実装ヘ
ッドを有し、これらの部品実装ヘッドを各々独立して
X、Y方向に移動可能にするXYロボット部を有し、互
いの部品実装ヘッドの移動可能範囲が重複するように部
品実装ヘッドが設置されている部品実装装置、上記部品
実装ヘッドの干渉回避制御方法、及び上記部品実装ヘッ
ドの干渉回避制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の部品実装ヘッドを持つ部品
実装装置において、互いの部品実装ヘッドの衝突回避を
目的とした制御方法は、例えば、特開平6−15518
6号公報に記載の方法が知られている。従来の技術とし
て、上記特開平6−155186号公報に開示される部
品実装ヘッドの衝突回避制御方法の一例について以下に
説明する。図10は、従来の上記衝突回避制御方法を示
すフローチャートである。ステップ(図内では「S」に
て示す)1では、ある実装ステップにおける、各部品実
装ヘッドの現在位置をX、Y座標位置にて認知する。次
のステップ2では、認知された各部品実装ヘッドにおい
て、上記現在位置から次の移動先におけるX、Y座標値
を確認する。このとき、各部品実装ヘッドが巡る移動軌
跡を比較し、その長短を記憶する。次のステップ3で
は、各部品実装ヘッドの移動先において、各部品実装ヘ
ッドの間隔が、部品実装ヘッド同士の衝突を回避できな
い最大の範囲である衝突回避限界間隔内にあるか否かを
判断する。
【0003】ステップ3にて、各部品実装ヘッドの移動
先における間隔が、上記衝突回避限界間隔に含まれない
と判断された場合、ステップ4において、装着プログラ
ム通りに各部品実装ヘッドを移動先に移動させる。一
方、ステップ3にて上記間隔が上記衝突回避限界間隔に
含まれると判断された場合、ステップ5では、ステップ
2において移動軌跡が短いと判断された方の部品実装ヘ
ッドを、まず移動先へ移動開始する。そして次のステッ
プ6では、上記移動軌跡の短い方の部品実装ヘッドを移
動させながら、該部品実装ヘッドを備え該部品実装ヘッ
ドを移動させるXロボット軸の、移動して行こうとする
領域内、つまり該Xロボット軸と上記衝突回避限界間隔
とで囲まれた領域内に、他方の部品実装ヘッドが存在す
るか否かを判断する。
【0004】ステップ6にて、上記移動している部品実
装ヘッドの上記衝突回避限界領域内に、他方の部品実装
ヘッドが存在すると判断された場合には、ステップ7に
おいて、他方の部品実装ヘッド、即ち、移動軌跡の長い
方の部品実装ヘッドを、衝突回避限界間隔をあけた退避
位置へ一旦移動させ、そこで待機させる。一方、ステッ
プ6にて、上記移動している部品実装ヘッドの上記衝突
回避限界領域内に、他方の部品実装ヘッドが存在しない
と判断された場合には、ステップ8において、他方の部
品実装ヘッドを衝突回避限界領域に侵入して移動しよう
とする距離をあけて、一時移動待機させる。この衝突回
避を行って次の装着動作に移行させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の構成では、上記ステップ7及びステップ8
において、衝突回避限界間隔をあけて部品装着ヘッドの
衝突を回避させるため、部品装着ヘッドの互いの距離を
認識するための衝突警告センサーを設ける必要があり、
コスト高となる。又、互いの部品実装ヘッドが移動を開
始する際に、他方の部品実装ヘッドの位置を認知し、互
いの部品実装ヘッドの移動目標位置を確認する必要があ
るため、各々の部品実装ヘッドを同時に移動開始させな
ければ、部品衝突回避間隔を超えるか否かを判断できな
い。よって、互いの部品実装ヘッドを非同期に動作させ
ることができず、部品実装効率の面で不利となるという
問題点を有していた。本発明は、このような問題点を解
決するためになされたもので、従来に比べてコスト安で
かつ部品実装効率の高い、部品実装装置、部品実装ヘッ
ド干渉回避制御方法、及び部品実装ヘッド干渉回避制御
プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は以下のように構成する。即ち、本発明の第
1態様の部品実装装置は、電子部品の保持、及び保持し
ている電子部品の基板への実装を行う複数の部品実装ヘ
ッドと、上記部品実装ヘッドをそれぞれ独立して、かつ
上記部品実装ヘッドの移動領域が重複するように、互い
に直交するX,Y方向へそれぞれの上記部品実装ヘッド
を移動させる複数のヘッド移動装置と、上記部品実装ヘ
ッド及び上記ヘッド移動装置に対して動作制御を行う制
御装置であって、上記部品実装ヘッドが互いに干渉する
可能性がある干渉領域の情報である干渉領域情報を有
し、一つの部品実装ヘッドが上記干渉領域内へ移動開始
するときに、他の部品実装ヘッドが上記干渉領域内へ移
動中である若しくは既に上記干渉領域内に存在するとき
には、上記他の部品実装ヘッドが上記干渉領域外に位置
するまで上記一の部品実装ヘッドの上記干渉領域内への
移動を停止させる動作制御を上記ヘッド移動装置に対し
て行う制御装置と、を備えたことを特徴とする。
【0007】上記干渉領域情報は可変な情報であり、搬
送方向に沿って当該部品実装装置へ搬入された上記基板
の上記搬送方向に直角な上記Y方向におけるY寸法に基
づいて、上記制御装置は上記干渉領域情報を決定するよ
うにしてもよい。
【0008】上記部品実装ヘッドは、搬送方向に沿って
当該部品実装装置へ搬入された上記基板に備わるマーク
を撮像する撮像カメラを有し上記搬送方向に直角な上記
Y方向へ上記マークを撮像するために移動する場合、上
記制御装置は、上記マークの内、上記Y方向への移動量
が最も大きくなる最大移動量マークを選択し、該最大移
動量マークに基づいて上記干渉領域情報を決定するよう
にしてもよい。
【0009】搬送方向に沿って当該部品実装装置へ搬入
された上記基板の部品実装位置の内、上記制御装置は、
上記搬送方向に直角な上記Y方向への上記部品実装ヘッ
ドの移動量が最も大きくなる最大移動量実装位置を選択
し、該最大移動量実装位置に基づいて上記干渉領域情報
を決定するようにしてもよい。
【0010】上記干渉領域情報は可変な情報であり、上
記制御装置は、上記他の部品実装ヘッドの動作状態に基
づいて、上記制御装置は、上記干渉領域情報を決定する
ようにしてもよい。
【0011】上記部品実装ヘッドが、搬送方向に沿って
当該部品実装装置へ搬入された上記基板に備わるマーク
を撮像する撮像カメラを有し上記搬送方向に直交する上
記Y方向へ上記マークを撮像するために移動するとき、
上記他の部品実装ヘッドの動作状態は、上記マークの撮
像動作であり、又は、上記他の部品実装ヘッドの動作状
態は、上記電子部品の実装動作であってもよい。
【0012】上記他の部品実装ヘッドが上記干渉領域外
に位置するまで、上記一の部品実装ヘッドが上記干渉領
域内への移動を停止されているとき、上記制御装置は、
上記一の部品実装ヘッド及び上記ヘッド移動装置に対し
て、上記干渉領域外にて上記電子部品の実装動作を上記
一の部品実装ヘッドに行わせる動作制御を行うようにし
てもよい。
【0013】又、本発明の第2態様の部品実装ヘッド干
渉回避制御方法は、電子部品の保持、及び保持している
電子部品の基板への実装を行う複数の部品実装ヘッドに
ついて、それぞれ独立して、かつ互いの移動領域が重複
するようにして、互いに直交するX,Y方向へそれぞれ
移動させるときにおける上記部品実装ヘッドの干渉回避
制御方法であって、上記部品実装ヘッドが互いに干渉す
る可能性がある干渉領域内へ一つの部品実装ヘッドが移
動を開始するとき、他の部品実装ヘッドが上記干渉領域
内へ移動中である若しくは既に上記干渉領域内に存在す
ると判断された場合には、上記他の部品実装ヘッドが上
記干渉領域外に位置するまで上記一の部品実装ヘッドの
上記干渉領域内への移動を停止させる、ことを特徴とす
る。
【0014】上記第2態様において、上記一つの部品実
装ヘッドが上記干渉領域内への移動を開始する前に、上
記基板の搬送方向に直角な上記Y方向における上記基板
のY寸法に基づいて上記干渉領域を決定するようにして
もよい。
【0015】上記第2態様において、上記部品実装ヘッ
ドが上記基板に備わるマークを撮像するため、上記基板
の搬送方向に直角な上記Y方向へ移動する場合、上記一
つの部品実装ヘッドが上記干渉領域内への移動を開始す
る前に、上記マーク内、上記Y方向への上記部品実装ヘ
ッドの移動量が最も大きくなる最大移動量マークに基づ
いて上記干渉領域を決定するようにしてもよい。
【0016】上記第2態様において、上記一つの部品実
装ヘッドが上記干渉領域内への移動を開始する前に、搬
送方向に搬送される上記基板の部品実装位置の内、上記
搬送方向に直角な上記Y方向への上記部品実装ヘッドの
移動量が最も大きくなる最大移動量実装位置に基づいて
上記干渉領域を決定するようにしてもよい。
【0017】上記第2態様において、上記一つの部品実
装ヘッドが上記干渉領域内への移動を開始する前に、上
記他の部品実装ヘッドの動作状態に基づいて上記干渉領
域を決定するようにしてもよい。
【0018】上記第2態様において、上記他の部品実装
ヘッドが上記干渉領域外に位置するまで、上記一の部品
実装ヘッドが上記干渉領域内への移動を停止していると
き、上記一の部品実装ヘッドに対して、上記干渉領域外
にて上記電子部品の実装動作を行わせるようにしてもよ
い。
【0019】さらに本発明の第3態様の部品実装ヘッド
干渉回避制御プログラムは、コンピュータに、電子部品
の保持、及び保持している電子部品の基板への実装を行
う複数の部品実装ヘッドについて、それぞれ独立して、
かつ互いの移動領域が重複するようにして、互いに直交
するX,Y方向へそれぞれ移動させる手順を実行させる
に当たり、コンピュータに、上記部品実装ヘッドが互い
に干渉する可能性がある干渉領域内へ一つの部品実装ヘ
ッドの移動を開始させる手順と、上記移動を開始する前
に、他の部品実装ヘッドが上記干渉領域内へ移動中であ
る若しくは既に上記干渉領域内に存在するかを判断させ
る手順と、上記他の部品実装ヘッドが上記干渉領域内へ
移動中若しくは上記干渉領域内に存在すると判断された
とき、上記他の部品実装ヘッドが上記干渉領域外に位置
するまで上記一の部品実装ヘッドの上記干渉領域内への
移動を停止させる手順と、を実行させることを特徴とす
る。
【0020】上記第3態様において、上記一つの部品実
装ヘッドに対して上記干渉領域内への移動を開始させる
手順の前に、上記基板の搬送方向に直角な上記Y方向に
おける上記基板のY寸法に基づいて上記干渉領域を決定
する手順をさらに実行させるようにしてもよい。
【0021】上記第3態様において、上記基板に備わる
マークを撮像するため、上記部品実装ヘッドを上記基板
の搬送方向に直角な上記Y方向へ移動させる手順をさら
に実行させるとき、上記一つの部品実装ヘッドが上記干
渉領域内への移動を開始する前に、上記マーク内、上記
Y方向への上記部品実装ヘッドの移動量が最も大きくな
る最大移動量マークに基づいて上記干渉領域を決定する
手順をさらに実行させるようにしてもよい。
【0022】上記第3態様において、上記一つの部品実
装ヘッドが上記干渉領域内への移動を開始する前に、搬
送方向に搬送される上記基板の部品実装位置の内、上記
搬送方向に直角な上記Y方向への上記部品実装ヘッドの
移動量が最も大きくなる最大移動量実装位置に基づいて
上記干渉領域を決定する手順をさらに実行させるように
してもよい。
【0023】上記第3態様において、上記一つの部品実
装ヘッドが上記干渉領域内への移動を開始する前に、上
記他の部品実装ヘッドの動作状態に基づいて上記干渉領
域を決定する手順をさらに実行させるようにしてもよ
い。
【0024】上記第3態様において、上記他の部品実装
ヘッドが上記干渉領域外に位置するまで、上記一の部品
実装ヘッドが上記干渉領域内への移動を停止していると
き、上記一の部品実装ヘッドに対して、上記干渉領域外
にて上記電子部品の実装動作を行わせる手順を実行させ
るようにしてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態である、部品実
装装置、部品実装ヘッド干渉回避制御方法、及び部品実
装ヘッド干渉回避制御プログラムについて、図を参照し
ながら以下に詳しく説明する。尚、上記部品実装ヘッド
干渉回避制御方法は、上記部品実装装置にて実行される
制御方法であり、上記部品実装ヘッド干渉回避制御プロ
グラムは、上記部品実装装置にて上記部品実装ヘッド干
渉回避制御方法を実行させるためのプログラムである。
又、各図において同じ構成部分については同じ符号を付
している。
【0026】第1実施形態;まず、本実施形態の上記部
品実装装置の構成について説明する。上記部品実装装置
は、基本的には、複数の部品実装ヘッドと、該部品実装
ヘッドを移動させるヘッド移動装置と、上記部品実装ヘ
ッドの動作制御を行うとともに、上記複数の部品実装ヘ
ッドが互いに干渉しないように上記ヘッド移動装置の動
作制御を行う制御装置とを備える。上記部品実装装置の
一構成例である、図1に示す部品実装装置101では、
搬出側部品実装ヘッド131、搬入側部品実装ヘッド1
32、搬出側ヘッド移動装置141、搬入側ヘッド移動
装置142、及び上記制御装置181の他、さらに、電
子部品112の供給を行う部品供給装置111、上記電
子部品112が実装される基板152の搬送を行う基板
搬送装置151、並びに搬出側部品実装ヘッド131及
び搬入側部品実装ヘッド132に保持されている電子部
品112の保持姿勢を撮像する、各撮像カメラ161及
び画像処理部183を有する認識装置を備える。
【0027】上記搬出側部品実装ヘッド131及び搬入
側部品実装ヘッド132は、例えば吸着ノズルを有し、
上記搬出側ヘッド移動装置141及び搬入側ヘッド移動
装置142にてX,Y方向に移動されて、上記部品供給
装置111から電子部品112を保持して、保持した電
子部品112を上記基板152に実装する。図示するよ
うに上記部品実装装置101では、上記搬出側部品実装
ヘッド131及び搬入側部品実装ヘッド132の2台設
け、それぞれに対応して上記搬出側ヘッド移動装置14
1及び搬入側ヘッド移動装置142を設けているが、3
組以上を設けることもできる。又、上記部品実装装置1
01では、上記部品供給装置111は、いわゆるテーピ
ング部品の供給を行うカセットタイプであり、搬出側部
品実装ヘッド131及び搬入側部品実装ヘッド132に
対応して2台ずつ、計4台設けられているが、搬出側部
品実装ヘッド131及び搬入側部品実装ヘッド132に
対応して1台ずつとしてもよいし、さらにいわゆるトレ
イタイプの部品供給装置を設けることもできる。
【0028】上記基板搬送装置151は、駆動装置15
8を備え該駆動装置158の動作により搬送方向154
であるX方向に沿って基板152の搬送を行う。又、当
該部品実装装置101では、基板搬入側に、上記基板搬
送装置151にて搬入される基板152を搬送及び保持
する一対のサポートレール部156a,156bを備え
る搬入側基板搬送保持装置156を設け、かつ、基板搬
出側に、上記搬入側基板搬送保持装置156から搬送さ
れる基板152を搬送及び保持し、さらに当該部品実装
装置101外へ搬出する一対のサポートレール部157
a,157bを備える搬出側基板搬送保持装置157を
備える。
【0029】上記制御装置181は、少なくとも上記搬
出側部品実装ヘッド131、搬入側部品実装ヘッド13
2、上記搬出側ヘッド移動装置141、及び搬入側ヘッ
ド移動装置142に対して動作制御を行う。又、制御装
置181は、上記画像処理部183の他、記憶部18
2、干渉領域決定部184、さらに後述の制御部分18
5、及び制御部分186を備える。記憶部182には、
当該部品実装装置101にて実行される、基板152へ
の部品実装動作に必要な情報、例えば、実装される部品
と、基板上の実装位置及び実装順等との関係等を規定す
るNCプログラムや、基板に関するデータ、上記実装ヘ
ッド131、132の移動可能範囲に関するデータ等、
が記憶されている。上記干渉領域決定部184は、詳細
後述するように、上記基板に関するデータ等に基づいて
干渉領域を決定する。
【0030】上述の搬出側部品実装ヘッド131及び搬
入側部品実装ヘッド132、及び搬出側ヘッド移動装置
141及び搬入側ヘッド移動装置142について、図2
を参照してさらに詳しく説明する。上記搬出側ヘッド移
動装置141及び搬入側ヘッド移動装置142は、同一
の構成を有し、図示するように上記X方向に直交するY
方向において重ねて配置され、搬出側ヘッド移動装置1
41には上記搬出側部品実装ヘッド131が備わり、搬
入側ヘッド移動装置142には上記搬入側部品実装ヘッ
ド132が備わる。
【0031】搬出側ヘッド移動装置141は、搬出側部
品実装ヘッド131をX方向に移動させるX駆動部14
3と、該X駆動部143の両端を支持しX駆動部143
をY方向に移動させる一対のY駆動部145とを備え
る。上記X駆動部143及びY駆動部145は、ともに
モータ143a,145aにて駆動されるボールネジ機
構を有する。同様に、搬入側ヘッド移動装置142は、
搬入側部品実装ヘッド132をX方向に移動させるX駆
動部144と、該X駆動部144の両端を支持しX駆動
部144をY方向に移動させる一対のY駆動部146と
を備える。X駆動部144及びY駆動部146は、とも
にモータ144a,146aにて駆動されるボールネジ
機構を有する。
【0032】上述のような構成において、搬出側部品実
装ヘッド131及び搬出側ヘッド移動装置141は、上
記搬出側基板搬送保持装置157に保持される基板15
2Aに対して電子部品112の実装を行い、搬入側部品
実装ヘッド132及び搬入側ヘッド移動装置142は、
上記搬入側基板搬送保持装置156に保持される基板1
52Bに対して電子部品112の実装を行う。しかしな
がら、図2からも明らかなように、搬出側ヘッド移動装
置141は、搬出側部品実装ヘッド131を上記基板1
52B側にも移動可能であり、搬入側ヘッド移動装置1
42は、搬入側部品実装ヘッド132を上記基板152
A側にも移動可能である。よって、搬出側部品実装ヘッ
ド131の移動領域と、搬入側部品実装ヘッド132の
移動領域とは互いに重複する箇所が存在する。又、搬出
側部品実装ヘッド131及び搬入側部品実装ヘッド13
2は、それぞれ独立して移動可能である。したがって、
詳細後述するように、搬出側部品実装ヘッド131及び
搬入側部品実装ヘッド132の干渉を回避するための制
御が必要である。
【0033】図2に示す符号201は、Y方向に沿った
搬入側ヘッド移動装置142側への搬出側部品実装ヘッ
ド131の移動限界を示す搬出側ヘッド移動限界位置で
ある。一方、本例では図示するように、上記搬出側ヘッ
ド移動限界位置201を超えて搬入側ヘッド移動装置1
42側へ基板152Aが存在することから、搬出側ヘッ
ド移動限界位置201と、基板152Aにおける搬入側
ヘッド移動装置142側の端部とによって挟まれた領域
は、搬出側部品実装ヘッド131の移動不可領域203
となる。これと同様に、符号202は、Y方向に沿った
搬出側ヘッド移動装置141側への搬入側部品実装ヘッ
ド132の移動限界を示す搬入側ヘッド移動限界位置で
あり、符号204にて示す領域は、搬入側部品実装ヘッ
ド131の移動不可領域204となる。尚、図示では、
移動不可領域203及び移動不可領域204には、ハッ
チングを施しているが、これはその範囲を明示するため
であり、断面を表現するものではない。又、下記の搬出
側第1条件付領域205及び搬入側第1条件付領域20
6についても同様である。
【0034】又、符号205にて示す搬出側第1条件付
領域は、搬出側部品実装ヘッド131の移動可能領域の
一部であり、符号206にて示す搬入側第1条件付領域
は、搬入側部品実装ヘッド132の移動可能領域の一部
である。但し、搬出側第1条件付領域205は、搬入側
第1条件付領域206に搬入側部品実装ヘッド132が
存在するときには、搬出側部品実装ヘッド131が干渉
する可能性のある領域であり、搬入側第1条件付領域2
06は、搬出側第1条件付領域205に搬出側部品実装
ヘッド131が存在するときには、搬入側部品実装ヘッ
ド132が干渉する可能性のある領域である。
【0035】さらに、符号207にて示す領域は、搬出
側部品実装ヘッド131の移動可能領域の一部であり、
上記搬入側部品実装ヘッド132が上記搬入側ヘッド移
動限界位置202に存在するときには搬出側部品実装ヘ
ッド131と搬入側部品実装ヘッド132とが干渉する
可能性のある搬出側第2条件付領域207である。よっ
て、上記搬出側第2条件付領域207を画する搬出側境
界209は、搬出側部品実装ヘッド131が搬入側部品
実装ヘッド132と干渉せずに移動可能な範囲の限界位
置である。又、符号208にて示す領域は、搬入側部品
実装ヘッド132の移動可能領域の一部であり、上記搬
出側部品実装ヘッド131が上記搬出側ヘッド移動限界
位置201に存在するときには搬出側部品実装ヘッド1
31と搬入側部品実装ヘッド132とが干渉する可能性
のある搬入側第2条件付領域208である。よって、上
記搬入側第2条件付領域208を画する搬入側境界21
0は、搬入側部品実装ヘッド132が搬出側部品実装ヘ
ッド131と干渉せずに移動可能な範囲の限界位置であ
る。したがって、上記搬出側境界209、搬入側境界2
10、Y駆動部145、及びY駆動部146にて囲まれ
る領域は、搬出側部品実装ヘッド131及び搬入側部品
実装ヘッド132が互いに干渉する可能性がある領域で
あり、干渉領域211として規定することができる。
【0036】上述したように制御装置181の記憶部1
82には、搬出側ヘッド移動装置141及び搬入側ヘッ
ド移動装置142の動作範囲、並びに搬出側部品実装ヘ
ッド131及び搬入側部品実装ヘッド132のサイズ等
のデータも格納されていることから、これらの情報を参
照して上記干渉領域決定部184は、上記搬出側境界2
09及び上記搬入側領域210を求め、該領域209、
210に基づいて上記干渉領域211を決定する。この
ように、本実施形態では、部品実装動作を開始する前
に、制御装置181により上記干渉領域211を定め、
詳細後述するように該干渉領域211に基づいて搬出側
部品実装ヘッド131及び搬入側部品実装ヘッド132
の動作制御が行われる。よって、本実施形態において、
従来のように実装ヘッドには干渉防止用のセンサ等を設
ける必要はない。
【0037】以上のように構成される本実施形態の部品
実装装置101にて実行される部品実装動作について以
下に説明するが、当該部品実装装置101への基板15
2の搬送動作、上記部品実装ヘッド131、132によ
る部品供給装置111からの部品保持動作、保持されて
いる電子部品112の撮像カメラ161による撮像動
作、及び基板152に対する電子部品112の載置動作
については、従来の部品実装装置における動作に同様で
ある。よって、これらの動作については、説明を省略
し、以下では、部品実装動作内における搬出側部品実装
ヘッド131及び搬入側部品実装ヘッド132の干渉回
避制御方法について説明する。尚、該干渉回避制御方法
を含め、当該部品実装装置101における動作制御は、
上記制御装置181にて実行される。又、上記干渉回避
制御方法を実行するためのプログラムは、制御装置18
1内の上記記憶部182に予め格納しておいても良い
し、上記プログラムを記憶したフレキシブルディスク等
の記録媒体から供給してもよいし、さらには、通信回線
を利用して供給するようにしても良い。又、以下の動作
説明において、一の部品実装ヘッドに相当するヘッドと
して上記搬出側部品実装ヘッド131を選択し、他の部
品実装ヘッドに相当するヘッドとして上記搬入側部品実
装ヘッド132を選択する。尚、3台以上の部品実装ヘ
ッドを設けるとき、一の部品実装ヘッドとして選択され
た1台のヘッドを除いた残りの全てのヘッドが上記他の
部品実装ヘッドに相当する。
【0038】図3を参照して上記干渉回避制御方法の一
例における動作を説明する。上記搬出側部品実装ヘッド
131の移動を開始するに当たり、ステップ(図内では
「S」にて示す)101では、該搬出側部品実装ヘッド
131の移動先が上記干渉領域211内であるか否かを
判断する。ここで上記移動先が干渉領域211内である
ときには、ステップ102にて、上記搬入側部品実装ヘ
ッド132が上記干渉領域211へ移動中であるか、若
しくは既に上記干渉領域211内に位置するか否かを判
断する。そして、搬入側部品実装ヘッド132が干渉領
域211へ移動中である、又は干渉領域211内に既に
位置すると判断されたときには、ステップ103にて、
上記搬出側部品実装ヘッド131の移動開始を中止し、
現在位置で待機する。そしてステップ104にて、上記
搬入側部品実装ヘッド132が上記干渉領域211外へ
移動したか否かを判断し、搬入側部品実装ヘッド132
が干渉領域211外へ移動するまで搬出側部品実装ヘッ
ド131は、上記現在位置で待機する。
【0039】一方、上記ステップ102にて、搬入側部
品実装ヘッド132が干渉領域211へ移動中ではな
く、かつ干渉領域211外に存在すると判断されたと
き、又は、上記ステップ104にて、搬入側部品実装ヘ
ッド132が干渉領域211外へ移動したと判断された
ときには、ステップ105へ進み、上記制御装置181
における搬出側部品実装ヘッド制御部分185は、上記
干渉領域211に関するセマフォを取得する。そしてス
テップ106にて、搬出側部品実装ヘッド131は、目
標位置へ移動を開始する。尚、符号186にて示すもの
は、搬入側部品実装ヘッド132の制御部分である。
【0040】又、上記ステップ101にて、搬出側部品
実装ヘッド131の移動先が上記干渉領域211外であ
ると判断されたときには、ステップ107に進み、上記
搬出側部品実装ヘッド制御部分185が上記干渉領域2
11に関するセマフォを取得しているか否かが判断され
る。そして取得していると判断されたときには、上記制
御部分185が有する上記セマフォを開放し、搬出側部
品実装ヘッド131を干渉領域211外の移動先へ移動
させる。一方、上記ステップ107にて上記制御部分1
85が上記セマフォを取得していないと判断されたとき
には、搬出側部品実装ヘッド131を干渉領域211外
の移動先へ移動させる。以上の動作フローを、搬出側部
品実装ヘッド131及び搬入側部品実装ヘッド132が
移動先へ移動するときに実行する。
【0041】上述したように本実施形態によれば、制御
装置181にて予め上記干渉領域211が設定され、搬
出側部品実装ヘッド131及び搬入側部品実装ヘッド1
32を移動させるときには、移動先が干渉領域211内
であるか否かを判断するようにした。よって、常に搬出
側部品実装ヘッド131及び搬入側部品実装ヘッド13
2について同期を取り動作させる必要はなく、搬出側部
品実装ヘッド131及び搬入側部品実装ヘッド132が
上記干渉領域211外で移動するときには、それぞれ非
同期にて動作させることができる。したがって、各々の
部品実装ヘッドが同期を取り動作することによる実装効
率の低下を防止することができる。さらに、互いの部品
実装ヘッドの位置を監視するためのセンサー、或いは互
いの部品実装ヘッドが許容限界を超えて近接することを
防ぐための衝突回避センサーなどの機構を設ける必要も
ないことから、コスト的にも安価な構成を採りながら、
制御方法のみで部品実装ヘッドの衝突回避を行うことが
できる。
【0042】上記第1実施形態では、上記干渉領域21
1は、上述したように、搬出側部品実装ヘッド131及
び搬入側部品実装ヘッド132の形状等に基づいて物理
的に決定される上記搬出側境界209及び上記搬入側境
界210に基づいて設定されている。よって、設定され
た干渉領域211は、部品実装ヘッドの干渉を避ける最
大限の領域であり、かつ固定された領域である。しかし
ながら、搬出側部品実装ヘッド131及び搬入側部品実
装ヘッド132における実際の動作範囲は、基板152
の大きさや、部品実装を行う範囲等の条件により変化す
る。よって、上記第1実施形態では、必要以上に、搬出
側部品実装ヘッド131及び搬入側部品実装ヘッド13
2の部品実装動作を制限し、実装効率のさらなる低下を
阻害してしまう場合も生じる。以下に示す各実施形態
は、このような課題を改善する工夫を施したものであ
る。
【0043】第2実施形態;第2実施形態では、上記Y
方向における基板152の大きさに基づいて、搬出側部
品実装ヘッド131と搬入側部品実装ヘッド132との
干渉領域を定める。例えば図4に示すように、上述の移
動不可領域203、移動不可領域204、搬出側第1条
件付領域205、及び搬入側第1条件付領域206が基
板外に位置するような大きさを有する基板152A−1
及び基板152B−1を例に採る。尚、部品実装装置の
構成は、上述した第1実施形態の部品実装装置101の
場合と変わるところはないので、ここでの説明は省略す
る。
【0044】上記基板152A−1及び基板152B−
1に対して、制御装置181の上記干渉領域決定部18
4は、図5に示す動作にて上記干渉領域を決定する。即
ち、上述したように制御装置181は、基板152の大
きさ等のデータをも有していることから、図5のステッ
プ111では、基板152の搬送方向であるX方向に直
角なY方向における上記基板152A−1の寸法を、制
御装置181は確認する。本例の場合、図4に示すよう
に、基板152A−1のY方向における一端は、上記搬
出側第1条件付領域205の境界に一致する。次のステ
ップ112では、搬出側部品実装ヘッド131における
搬出側干渉領域221が決定される。つまり、上記干渉
領域決定部184は、ステップ111にて確認した基板
152A−1のY方向のサイズと、上記第1実施形態で
説明した搬出側境界209との情報に基づいて、搬出側
干渉領域221を決定する。本例では、上記搬出側干渉
領域221は、図4に示すように、第1実施形態にて説
明した搬出側第2条件付領域207を含む領域となる。
【0045】上記ステップ111と同様にして、ステッ
プ113では、上記Y方向における上記基板152B−
1の寸法を、制御装置181は確認する。本例の場合、
図4に示すように、基板152B−1のY方向における
一端は、上記搬入側第1条件付領域206の境界に一致
する。次に、上記ステップ112と同様にして、ステッ
プ114では、搬入側部品実装ヘッド132における搬
入側干渉領域222が決定される。つまり、上記干渉領
域決定部184は、ステップ113にて確認した基板1
52B−1のY方向のサイズと、上記搬入側境界210
との情報に基づいて、搬入側干渉領域222を決定す
る。本例では、上記搬入側干渉領域222は、図4に示
すように、上記搬入側第2条件付領域208を含む領域
となる。
【0046】尚、図4に示すように、本例では、基板1
52A−1及び基板152B−1は、上記搬出側第1条
件付領域205及び上記搬入側第1条件付領域206に
は存在しないことから、搬出側部品実装ヘッド131及
び搬入側部品実装ヘッド132は、実際には、上記搬出
側ヘッド移動限界位置201及び搬入側ヘッド移動限界
位置202まで移動することはないと考えられる。しか
しながら、一般的な場合を含め第2実施形態では、上記
搬出側干渉領域221及び搬入側干渉領域222の決定
に当たり、搬出側部品実装ヘッド131及び搬入側部品
実装ヘッド132は、上記搬出側ヘッド移動限界位置2
01及び搬入側ヘッド移動限界位置202まで移動する
可能性があるとして搬出側干渉領域221及び搬入側干
渉領域222を求めている。
【0047】このようにして搬出側干渉領域221及び
搬入側干渉領域222を決定した後、上記第1実施形態
の動作と同様に、図3に示すフローに従い回避制御が実
行される。以上説明した第2実施形態によれば、上述し
た第1実施形態と同様の効果を得ることができるのは勿
論であるが、さらに、搬出側部品実装ヘッド131と搬
入側部品実装ヘッド132とが干渉する領域を、搬送方
向に直角なY方向における、基板152の寸法に基づい
て可変としたことから、基板152の大きさに応じて干
渉領域を設定することができる。よって、基板152の
大きさによっては、具体的には、上記搬出側ヘッド移動
限界位置201及び搬入側ヘッド移動限界位置202を
超えない大きさを有する基板152にあっては、第1実
施形態における干渉領域211に比べて狭い干渉領域が
設定可能となる。したがって、搬出側部品実装ヘッド1
31及び搬入側部品実装ヘッド132において、上記ス
テップ103における待機動作時間を短縮でき、第1実
施形態に比べてさらに実装効率を向上させることができ
る。
【0048】第3実施形態;上述のように第2実施形態
では、上記搬出側干渉領域221及び搬入側干渉領域2
22の決定に当たり、搬出側部品実装ヘッド131及び
搬入側部品実装ヘッド132は、上記搬出側ヘッド移動
限界位置201及び搬入側ヘッド移動限界位置202ま
で移動するとして搬出側干渉領域221及び搬入側干渉
領域222を求めている。これに対し、本第3実施形態
では、さらに実際の実装動作に則して干渉領域を決定す
るものである。又、図6に示すように、部品実装装置に
搬送される基板152は、上記第2実施形態にて説明し
た基板152A−1及び基板152B−1と同じサイズ
を有する基板152A−2及び基板152B−2を例に
採る。又、長方形にてなる基板152A−2の四隅の内
の対角部分には、例えば該基板152A−2を位置決め
するためのマーク233、234が付されており、同様
に、基板152B−2にはマーク235、236が付さ
れている。
【0049】又、図6に示すように、当該第3実施形態
における部品実装装置103では、上記マーク233〜
236を認識するため、搬出側部品実装ヘッド241及
び搬入側部品実装ヘッド242には、それぞれ撮像カメ
ラ243、244を設けている。該撮像カメラ243、
244にて得られた画像データは、制御装置181の上
記画像処理部183に送出され、画像処理されマーク2
33〜236の認識動作が行われる。尚、搬出側部品実
装ヘッド241及び搬入側部品実装ヘッド242におけ
るその他の構成は、上記搬出側部品実装ヘッド131及
び搬入側部品実装ヘッド132と変わるところはない。
又、制御装置181に備わる上記制御部分185は搬出
側部品実装ヘッド241に関するセマフォの管理を行
い、搬入側部品実装ヘッド242に関する搬入側部品実
装ヘッド制御部分186は搬入側部品実装ヘッド242
に関するセマフォの管理を行う。上記部品実装装置10
3におけるその他の構成は、上述した部品実装装置10
1の構成に同じであるので、ここでの説明は省略する。
【0050】上記基板152A−2及び基板152B−
2に対して、制御装置181の上記干渉領域決定部18
4は、図7に示す動作にて、搬出側部品実装ヘッド13
1及び搬入側部品実装ヘッド132の干渉領域を決定す
る。尚、以下に示す上記干渉領域決定動作の説明では、
上記基板152A−2において、電子部品237が、上
記Y方向にて基板152B−2に最も近接して実装され
る電子部品であると仮定し、上記基板152B−2にお
いて、電子部品238が、上記Y方向にて基板152A
−2に最も近接して実装される電子部品であると仮定す
る。又、制御装置181の記憶部182には、上記マー
ク233〜236、及び上記電子部品237、238に
関するそれぞれの設計上での位置情報が格納されてい
る。
【0051】まず、上記マークを参照することで、上記
干渉領域を決定する方法について説明する。図7に示す
ステップ121では、第1基板の一例に相当し本実施形
態の場合、搬出側基板に対応する上記基板152A−2
上に存在するマークの位置の中で、搬出側部品実装ヘッ
ド241における基板152B−2側へのY方向の移動
量が最も大きくなる搬出側最大マーク位置をサーチす
る。本例では、搬出側部品実装ヘッド241に備わる上
記撮像カメラ243により実際に上記マークの認識動作
を行うことで上記サーチを行う。該サーチ動作の結果、
本実施形態では上記マーク234におけるY座標位置が
搬出側最大マーク位置251となる。よって、ステップ
122では、上記基板152A−2に対する干渉領域
は、上記搬出側最大マーク位置251と、上記搬出側境
界209と、左右のY駆動部145とによって囲まれた
搬出側干渉領域231と決定される。
【0052】次のステップ123では、搬入側基板に対
応する上記基板152B−2上に存在するマークの位置
の中で、搬入側部品実装ヘッド242における基板15
2A−2側へのY方向の移動量が最も大きくなる搬入側
最大マーク位置をサーチする。本例では、搬入側部品実
装ヘッド242に備わる上記撮像カメラ244により実
際に上記マークの認識動作を行うことで上記サーチを行
う。該サーチ動作の結果、本実施形態では上記マーク2
36におけるY座標位置が搬入側最大マーク位置252
となる。よって、ステップ124では、上記基板152
B−2に対する干渉領域は、上記搬入側最大マーク位置
252と、上記搬入側境界210と、左右のY駆動部1
46とによって囲まれた搬入側干渉領域232と決定さ
れる。尚、本実施形態では、上記マーク234、236
が最大移動量マークに相当する。
【0053】上述のように搬出側最大マーク位置251
及び搬入側最大マーク位置252に基づいて搬出側干渉
領域231及び搬入側干渉領域232が決定された後、
図3を参照して説明したステップ101〜109が実行
される。
【0054】次に、基板152における電子部品の実際
の実装位置に基づいて上記干渉位置を決定する方法につ
いて説明する。ステップ125では、上記基板152A
−2上への電子部品の実装位置の内、搬出側部品実装ヘ
ッド241における基板152B−2側へのY方向の移
動量が最も大きくなる搬出側最大移動量実装位置をサー
チする。上述のように、制御装置181は、基板152
における全ての実装位置の情報を認知していることか
ら、本例では、該実装位置情報に基づいて上記搬出側最
大移動量実装位置を求める。該サーチ動作の結果、本実
施形態では上述の電子部品237における実装位置のY
座標が上記搬出側最大移動量実装位置237aとなる
が、本実施形態の場合図6に示すように、上記搬出側最
大移動量実装位置237aは、上記搬出側限界209外
であり搬出側部品実装ヘッド241が搬入側部品実装ヘ
ッド242と干渉することなく自由に移動可能な領域に
存在する。よって、ステップ126において、本例では
上記搬出側最大移動量実装位置237aにより搬出側干
渉領域が設定されることはなく、一応、上記搬出側境界
209が搬入側部品実装ヘッド242に対する干渉限界
位置となる。一方、上記搬出側最大移動量実装位置23
7aが上記搬出側限界209よりも基板152B−2側
に存在するときには、上述したマーク234の場合と同
様に、ステップ126において、上記基板152A−2
に対する干渉領域は、上記搬出側最大移動量実装位置2
37aと、上記搬出側境界209と、左右のY駆動部1
45とによって囲まれた搬出側干渉領域231と決定さ
れる。
【0055】ステップ127では、上記基板152B−
2上への電子部品の実装位置の内、搬入側部品実装ヘッ
ド242における基板152A−2側へのY方向の移動
量が最も大きくなる搬入側最大移動量実装位置をサーチ
する。上述の搬出側最大移動量実装位置のサーチ動作と
同様に、制御装置181は、記憶している実装位置情報
に基づいて上記搬入側最大移動量実装位置を求める。該
サーチ動作の結果、本実施形態では上述の電子部品23
8における実装位置のY座標が上記搬入側最大移動量実
装位置238aとなるが、本実施形態の場合図6に示す
ように、上記搬入側最大移動量実装位置238aは、上
記搬入側限界210外であり搬入側部品実装ヘッド24
2が搬出側部品実装ヘッド241と干渉することなく自
由に移動可能な領域に存在する。よって、ステップ12
8において、本例では上記搬入側最大移動量実装位置2
38aにより搬入側干渉領域が設定されることはなく、
一応、上記搬入側境界210が搬出側部品実装ヘッド2
41に対する干渉限界位置となる。一方、上記搬入側最
大移動量実装位置238aが上記搬入側限界210より
も基板152A−2側に存在するときには、上述したマ
ーク236の場合と同様に、ステップ128において、
上記基板152B−2に対する干渉領域は、上記搬入側
最大移動量実装位置238aと、上記搬入側境界210
と、左右のY駆動部146とによって囲まれた搬入側干
渉領域232と決定される。
【0056】上述のように搬出側最大移動量実装位置2
37a及び搬入側最大移動量実装位置238aに基づい
て搬出側干渉領域231及び搬入側干渉領域232が決
定された後、図3を参照して説明したステップ101〜
109が実行される。以上説明した第3実施形態によれ
ば、上述した第1実施形態と同様の効果を得ることがで
きるのは勿論であるが、さらに、搬出側最大マーク位置
251及び搬入側最大マーク位置252、又は搬出側最
大移動量実装位置237a及び搬入側最大移動量実装位
置238aに基づいて搬出側干渉領域231及び搬入側
干渉領域232を変更可能に設定し、各部品実装ヘッド
241,242の干渉回避制御を行うようにした。よっ
て、部品実装ヘッドにおける実際の動作に準じて干渉領
域を設定することができる。したがって、搬出側部品実
装ヘッド241及び搬入側部品実装ヘッド242におい
て、上記ステップ103における待機動作時間を短縮で
き、第1実施形態に比べてさらに実装効率を向上させる
ことができる。
【0057】第4実施形態;該第4実施形態は、上述し
た第3実施形態の変形例であり、例えば他の部品実装ヘ
ッド、上記第3実施形態の場合には上記搬入側部品実装
ヘッド242の動作に従い、搬出側の干渉領域を決定し
た後、図3を参照して説明したステップ101〜109
を実行する。図8を参照して具体的に説明する。図8に
示すステップ131では、他の部品実装ヘッド、つまり
上記第3実施形態の場合には上記搬入側部品実装ヘッド
242が上述した搬入側最大マーク位置252の認識動
作を行っているか否かが判断される。そして、上記マー
ク236の認識動作を行っている場合には、ステップ1
32において、上記ステップ124にて決定した、搬入
側最大マーク位置252に基づき設定される上記搬入側
干渉領域232を記憶する。一方、ステップ131にて
上記搬入側最大マーク位置252の認識動作を行ってい
ない場合には、ステップ133では、上記ステップ12
8にて決定した、搬入側最大移動量実装位置238aに
基づく上記搬入側干渉領域232を記憶する。
【0058】尚、上述の説明ではステップ131におい
て、上記搬入側部品実装ヘッド242がマーク236の
認識動作を行っているか否かを例に採ったが、電子部品
の実装動作を行っているか否かの判断を行うようにして
もよい。この場合、ステップ132では、搬入側最大移
動量実装位置238aに基づき設定される上記搬入側干
渉領域232を記憶し、ステップ133では、搬入側最
大マーク位置252に基づき設定される上記搬入側干渉
領域232を記憶する。
【0059】以上説明した第4実施形態によれば、他方
の部品実装ヘッドの動作に応じて干渉領域を設定するよ
うにしたことから、上述の第3実施形態と同様に、部品
実装ヘッドにおける実際の動作に準じて干渉領域を可変
に設定することができる。よって、搬出側部品実装ヘッ
ド241及び搬入側部品実装ヘッド242において、上
記ステップ103における待機動作時間を短縮でき、第
1実施形態に比べてさらに実装効率を向上させることが
できる。
【0060】第5実施形態;本実施形態は、上述した第
1〜第4実施形態の変形例に相当するものであり、図3
に示すステップ102とステップ103との間に、新た
な工程を追加する形態である。即ち、上述した第1〜第
4実施形態では、上記ステップ102にて、他の部品実
装ヘッドが干渉領域に移動しようとしている若しくは干
渉領域に存在すると判断されたときには、一の部品実装
ヘッドは、ステップ103にて現在位置で待機してい
る。一方、本第5実施形態では、図9に示すように、上
記ステップ102とステップ103との間にステップ1
41〜143を設ける。
【0061】上記第1実施形態の場合を例に採り説明す
る。尚、他の第2〜第4の実施形態であっても同様に動
作する。上記ステップ102にて他の部品実装ヘッドに
相当する上記搬入側部品実装ヘッド132が干渉領域2
11に移動しようとしている若しくは存在すると判断さ
れたとき、次のステップ141、142では、干渉領域
211外の範囲において、一の部品実装ヘッドに相当す
る上記搬出側部品実装ヘッド131にて電子部品112
の実装が行われる実装位置の存在の有無をサーチし判断
する。尚、上述のように制御装置181は、基板152
上における実装位置に関する情報を有することから、上
記サーチ動作は制御装置181にて実行される。そし
て、ステップ142にて、干渉領域211外の範囲にお
いて上記実装位置は存在しないと判断されたときには、
上記ステップ103へ移行し、上述のように上記搬出側
部品実装ヘッド131は現在位置にて待機する。一方、
ステップ142にて、干渉領域211外の範囲において
上記実装位置が存在すると判断されたときには、ステッ
プ143へ移行し、干渉領域211外の範囲に含まれる
上記実装位置への搬出側部品実装ヘッド131による実
装動作を実行する。該実装動作後、上記ステップ104
へ移行する。
【0062】本第5実施形態では、上記ステップ143
における実装動作は、一つの実装箇所への実装動作であ
り、ステップ104にて上記搬入側部品実装ヘッド13
2が干渉領域211外へ未だ移動していないときでも、
上記搬出側部品実装ヘッド131を現在位置にて待機さ
せる。しかしながら、該形態に限定されず、ステップ1
04にて上記搬入側部品実装ヘッド132が干渉領域2
11外へ未だ移動していないと判断されたときには、再
びステップ142へ戻り、干渉領域211外の範囲にて
上記実装位置が存在すると判断されたときには、ステッ
プ143を再度実行するようにしてもよい。
【0063】このように第5実施形態によれば、上記ス
テップ102にて、他の部品実装ヘッドが干渉領域に移
動しようとしている若しくは存在すると判断されたと
き、上記干渉領域外の範囲にて一の部品実装ヘッドによ
る部品実装動作が可能か否かを判断し、可能であれば実
装動作を行う。よって、上記ステップ103にて一の部
品実装ヘッドを単に現在位置で待機させる第1〜第4の
実施形態に比べて、さらに実装効率の向上を図ることが
可能になる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1態様の
部品実装装置、第2態様の部品実装ヘッド干渉回避制御
方法、及び第3態様の部品実装ヘッド干渉回避制御プロ
グラムによれば、制御装置を備え、複数の部品実装ヘッ
ドが互いに干渉する可能性のある干渉領域を設定し、該
干渉領域に対する他の部品実装ヘッドの動作及び位置に
基づいて一の部品実装ヘッドの動作制御を行い、各部品
実装ヘッドの干渉を回避するようにした。よって、各部
品実装ヘッドに衝突警告センサーを設けることを必要と
せず、制御方法のみで衝突を回避することが可能であ
る。したがって、従来に比べて安価な部品実装装置を実
現させることが可能であり、又、複数の部品実装ヘッド
が移動開始する際に同期を取ることなく、互いの部品実
装ヘッドが非同期に動作することを可能にし、部品実装
効率を高めることが可能となる。
【0065】又、上記干渉領域を可変に設定可能とする
こともできる。例えば部品実装が行われる基板のY方向
における寸法、基板に記されているマークの位置、及び
部品が実装される実装位置に基づいて上記干渉領域を設
定することで、最大範囲の干渉領域を設定する場合に比
べて干渉領域が狭くなる。よって、干渉領域によって制
限される部品実装ヘッドの範囲が狭くなり、より実装効
率を高めることができる。
【0066】又、上述のように干渉領域を可変にしたと
き、例えば他の部品実装ヘッドが部品実装を行うときに
は部品の実装位置に基づいて上記干渉領域を設定するよ
うに、互いの部品実装ヘッドの動作状態に応じて上記干
渉領域を設定することで、より干渉領域を限定して設定
することができる。よって、より実装効率を高めること
ができる。
【0067】さらに又、互いの部品実装ヘッドの干渉を
回避するため、一の部品実装ヘッドが待機せざるを得な
いとき、設定された干渉領域外の範囲にて上記一の部品
実装ヘッドに対して部品実装動作を行わせることで、上
記一の部品実装ヘッドが無駄に停止している時間を削減
することができる。よって、より実装効率を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における部品実装装置の平
面図である。
【図2】 図1に示す部品実装ヘッド及び基板に関する
部分の拡大図であり、図1に示す部品実装装置において
実行される部品実装ヘッド干渉回避制御方法の第1実施
形態を説明するための図である。
【図3】 図1に示す部品実装装置において実行される
部品実装ヘッド干渉回避制御方法の第1実施形態におけ
る動作を示すフローチャートである。
【図4】 図1に示す部品実装ヘッド及び基板に関する
部分の拡大図であり、図1に示す部品実装装置において
実行される部品実装ヘッド干渉回避制御方法の第2実施
形態を説明するための図である。
【図5】 図1に示す部品実装装置において実行される
部品実装ヘッド干渉回避制御方法の第2実施形態におけ
る動作を示すフローチャートである。
【図6】 図1に示す部品実装ヘッド及び基板に関する
部分の拡大図であり、図1に示す部品実装装置において
実行される部品実装ヘッド干渉回避制御方法の第3及び
第4の実施形態を説明するための図である。
【図7】 図1に示す部品実装装置において実行される
部品実装ヘッド干渉回避制御方法の第3実施形態におけ
る動作を示すフローチャートである。
【図8】 図1に示す部品実装装置において実行される
部品実装ヘッド干渉回避制御方法の第4実施形態におけ
る動作を示すフローチャートである。
【図9】 図1に示す部品実装装置において実行される
部品実装ヘッド干渉回避制御方法の第5実施形態におけ
る動作を示すフローチャートである。
【図10】 従来の部品実装装置において実行される実
装ヘッドの干渉回避動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101…部品実装装置、103…部品実装装置、112
…電子部品、131、132…部品実装ヘッド、14
1、142…ヘッド移動装置、152…基板、154…
搬送方向、181…制御装置、211…干渉領域、23
3〜236…マーク、237a…搬出側最大移動量実装
位置、238a…搬入側最大移動量実装位置、243、
244…撮像カメラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川瀬 健之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 内山 宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉田 典晃 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E313 AA15 CC03 DD01 EE01 EE02 EE03 EE24 EE25 FG01

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品(112)の保持、及び保持し
    ている電子部品の基板(152)への実装を行う複数の
    部品実装ヘッド(131、132)と、 上記部品実装ヘッドをそれぞれ独立して、かつ上記部品
    実装ヘッドの移動領域が重複するように、互いに直交す
    るX,Y方向へそれぞれの上記部品実装ヘッドを移動さ
    せる複数のヘッド移動装置(141、142)と、 上記部品実装ヘッド及び上記ヘッド移動装置に対して動
    作制御を行う制御装置であって、上記部品実装ヘッドが
    互いに干渉する可能性がある干渉領域の情報である干渉
    領域情報(211)を有し、一つの部品実装ヘッドが上
    記干渉領域内へ移動開始するときに、他の部品実装ヘッ
    ドが上記干渉領域内へ移動中である若しくは既に上記干
    渉領域内に存在するときには、上記他の部品実装ヘッド
    が上記干渉領域外に位置するまで上記一の部品実装ヘッ
    ドの上記干渉領域内への移動を停止させる動作制御を上
    記ヘッド移動装置に対して行う制御装置(181)と、
    を備えたことを特徴とする部品実装装置。
  2. 【請求項2】 上記干渉領域情報は可変な情報であり、
    搬送方向(154)に沿って当該部品実装装置(10
    1)へ搬入された上記基板の上記搬送方向に直角な上記
    Y方向におけるY寸法に基づいて、上記制御装置は上記
    干渉領域情報を決定する、請求項1記載の部品実装装
    置。
  3. 【請求項3】 上記部品実装ヘッドは、搬送方向(15
    4)に沿って当該部品実装装置(103)へ搬入された
    上記基板に備わるマーク(233〜236)を撮像する
    撮像カメラ(243、244)を有し上記搬送方向に直
    角な上記Y方向へ上記マークを撮像するために移動する
    場合、上記制御装置は、上記マークの内、上記Y方向へ
    の移動量が最も大きくなる最大移動量マーク(234、
    236)を選択し、該最大移動量マークに基づいて上記
    干渉領域情報を決定する、請求項1記載の部品実装装
    置。
  4. 【請求項4】 搬送方向(154)に沿って当該部品実
    装装置(103)へ搬入された上記基板の部品実装位置
    の内、上記制御装置は、上記搬送方向に直角な上記Y方
    向への上記部品実装ヘッドの移動量が最も大きくなる最
    大移動量実装位置(237a、238a)を選択し、該
    最大移動量実装位置に基づいて上記干渉領域情報を決定
    する、請求項1記載の部品実装装置。
  5. 【請求項5】 上記干渉領域情報は可変な情報であり、
    上記制御装置は、上記他の部品実装ヘッドの動作状態に
    基づいて、上記制御装置は、上記干渉領域情報を決定す
    る、請求項1記載の部品実装装置。
  6. 【請求項6】 上記部品実装ヘッドが、搬送方向(15
    4)に沿って当該部品実装装置(103)へ搬入された
    上記基板に備わるマーク(233〜236)を撮像する
    撮像カメラ(243、244)を有し上記搬送方向に直
    交する上記Y方向へ上記マークを撮像するために移動す
    るとき、上記他の部品実装ヘッドの動作状態は、上記マ
    ークの撮像動作であり、又は、上記他の部品実装ヘッド
    の動作状態は、上記電子部品の実装動作である、請求項
    5記載の部品実装装置。
  7. 【請求項7】 上記他の部品実装ヘッドが上記干渉領域
    外に位置するまで、上記一の部品実装ヘッドが上記干渉
    領域内への移動を停止されているとき、上記制御装置
    は、上記一の部品実装ヘッド及び上記ヘッド移動装置に
    対して、上記干渉領域外にて上記電子部品の実装動作を
    上記一の部品実装ヘッドに行わせる動作制御を行う、請
    求項1から6のいずれかに記載の部品実装装置。
  8. 【請求項8】 電子部品(112)の保持、及び保持し
    ている電子部品の基板(152)への実装を行う複数の
    部品実装ヘッド(131、132)について、それぞれ
    独立して、かつ互いの移動領域が重複するようにして、
    互いに直交するX,Y方向へそれぞれ移動させるときに
    おける上記部品実装ヘッドの干渉回避制御方法であっ
    て、 上記部品実装ヘッドが互いに干渉する可能性がある干渉
    領域(211)内へ一つの部品実装ヘッドが移動を開始
    するとき、他の部品実装ヘッドが上記干渉領域内へ移動
    中である若しくは既に上記干渉領域内に存在すると判断
    された場合には、上記他の部品実装ヘッドが上記干渉領
    域外に位置するまで上記一の部品実装ヘッドの上記干渉
    領域内への移動を停止させる、ことを特徴とする部品実
    装ヘッド干渉回避制御方法。
  9. 【請求項9】 上記一つの部品実装ヘッドが上記干渉領
    域内への移動を開始する前に、上記基板の搬送方向(1
    54)に直角な上記Y方向における上記基板のY寸法に
    基づいて上記干渉領域を決定する、請求項8記載の部品
    実装ヘッド干渉回避制御方法。
  10. 【請求項10】 上記部品実装ヘッドが上記基板に備わ
    るマーク(233〜236)を撮像するため、上記基板
    の搬送方向(154)に直角な上記Y方向へ移動する場
    合、上記一つの部品実装ヘッドが上記干渉領域内への移
    動を開始する前に、上記マーク内、上記Y方向への上記
    部品実装ヘッドの移動量が最も大きくなる最大移動量マ
    ーク(234、236)に基づいて上記干渉領域を決定
    する、請求項8記載の部品実装ヘッド干渉回避制御方
    法。
  11. 【請求項11】 上記一つの部品実装ヘッドが上記干渉
    領域内への移動を開始する前に、搬送方向(154)に
    搬送される上記基板の部品実装位置の内、上記搬送方向
    に直角な上記Y方向への上記部品実装ヘッドの移動量が
    最も大きくなる最大移動量実装位置(237a、238
    a)に基づいて上記干渉領域を決定する、請求項8記載
    の部品実装ヘッド干渉回避制御方法。
  12. 【請求項12】 上記一つの部品実装ヘッドが上記干渉
    領域内への移動を開始する前に、上記他の部品実装ヘッ
    ドの動作状態に基づいて上記干渉領域を決定する、請求
    項8記載の部品実装ヘッド干渉回避制御方法。
  13. 【請求項13】 上記他の部品実装ヘッドが上記干渉領
    域外に位置するまで、上記一の部品実装ヘッドが上記干
    渉領域内への移動を停止しているとき、上記一の部品実
    装ヘッドに対して、上記干渉領域外にて上記電子部品の
    実装動作を行わせる、請求項8から12のいずれかに記
    載の部品実装ヘッド干渉回避制御方法。
  14. 【請求項14】 コンピュータに、電子部品(112)
    の保持、及び保持している電子部品の基板(152)へ
    の実装を行う複数の部品実装ヘッド(131、132)
    について、それぞれ独立して、かつ互いの移動領域が重
    複するようにして、互いに直交するX,Y方向へそれぞ
    れ移動させる手順を実行させるに当たり、コンピュータ
    に、 上記部品実装ヘッドが互いに干渉する可能性がある干渉
    領域(211)内へ一つの部品実装ヘッドの移動を開始
    させる手順と、 上記移動を開始する前に、他の部品実装ヘッドが上記干
    渉領域内へ移動中である若しくは既に上記干渉領域内に
    存在するかを判断させる手順と、 上記他の部品実装ヘッドが上記干渉領域内へ移動中若し
    くは上記干渉領域内に存在すると判断されたとき、上記
    他の部品実装ヘッドが上記干渉領域外に位置するまで上
    記一の部品実装ヘッドの上記干渉領域内への移動を停止
    させる手順と、を実行させるための部品実装ヘッド干渉
    回避制御プログラム。
  15. 【請求項15】 上記一つの部品実装ヘッドに対して上
    記干渉領域内への移動を開始させる手順の前に、上記基
    板の搬送方向(154)に直角な上記Y方向における上
    記基板のY寸法に基づいて上記干渉領域を決定する手順
    をさらに実行させる、請求項14記載の部品実装ヘッド
    干渉回避制御プログラム。
  16. 【請求項16】 上記基板に備わるマーク(233〜2
    36)を撮像するため、上記部品実装ヘッドを上記基板
    の搬送方向(154)に直角な上記Y方向へ移動させる
    手順をさらに実行させるとき、上記一つの部品実装ヘッ
    ドが上記干渉領域内への移動を開始する前に、上記マー
    ク内、上記Y方向への上記部品実装ヘッドの移動量が最
    も大きくなる最大移動量マーク(234、236)に基
    づいて上記干渉領域を決定する手順をさらに実行させ
    る、請求項14記載の部品実装ヘッド干渉回避制御プロ
    グラム。
  17. 【請求項17】 上記一つの部品実装ヘッドが上記干渉
    領域内への移動を開始する前に、搬送方向(154)に
    搬送される上記基板の部品実装位置の内、上記搬送方向
    に直角な上記Y方向への上記部品実装ヘッドの移動量が
    最も大きくなる最大移動量実装位置(237a、238
    a)に基づいて上記干渉領域を決定する手順をさらに実
    行させる、請求項14記載の部品実装ヘッド干渉回避制
    御プログラム。
  18. 【請求項18】 上記一つの部品実装ヘッドが上記干渉
    領域内への移動を開始する前に、上記他の部品実装ヘッ
    ドの動作状態に基づいて上記干渉領域を決定する手順を
    さらに実行させる、請求項14記載の部品実装ヘッド干
    渉回避制御プログラム。
  19. 【請求項19】 上記他の部品実装ヘッドが上記干渉領
    域外に位置するまで、上記一の部品実装ヘッドが上記干
    渉領域内への移動を停止しているとき、上記一の部品実
    装ヘッドに対して、上記干渉領域外にて上記電子部品の
    実装動作を行わせる手順をさらに実行させる、請求項1
    4から18のいずれかに記載の部品実装ヘッド干渉回避
    制御プログラム。
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