JP4690092B2 - 超音波骨評価装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波を用いて足の踵骨を評価する超音波骨評価装置の構成に関する。
近年、骨粗しょう症が注目されるようになり、骨の評価の必要性が増大している。骨の評価方法としては従来はX線を用いる方法が主流であったが、超音波による骨の評価は、X線に比べて装置を小型化できるとともに、X線被曝がなく、測定を短時間で行える等、患者への負担が少ないという利点があり、最近は急速に普及が進んでいる。
ところで、上記のような装置による生体の評価部位としては、足の踵骨が採用されることが多いが、足の踵骨はその形状や大きさにおいて個体差があり、踵骨の最適な測定点も人により異なる。特に成人と学童では踵骨の大きさが相当に異なり、好ましい測定部位も大きく違ってくる。
この点に関し、特許文献1は、足の踵骨を置く足置き台を複数サイズ用意し、各人の足の大きさに応じて足置き台を交換して用いる従来の構成では管理が煩雑となるという不都合を指摘する。そして、これを解決する手段として、測定波の送受波方向と直交する面に沿って摺動自在で略階段形状を呈するガイドレールと、足置き台を支持しつつ、前記ガイドレール上を移動可能な誘導体と、前記ガイドレールを所定量移動させる移動レバーと、を含む台移動手段で、足置き台に載置した足の踵位置を計測ユニットに対して位置決めする台移動手段を骨評価装置に備える構成を開示する。
特許3526807号公報(図4、0005〜0008)
しかしながら、上記の特許文献1の台移動手段の構成では、ガイドレールや誘導体の移動スペースを大きく確保しなければならず、骨評価装置のコンパクト性が損なわれてしまう。
特に、例えば小学1年生〜4年生頃の学童の骨密度を測定する場合、各人の踵骨の大きさや、その成長具合が大きく異なるため、正確な測定のためには、各人の足の大きさに応じて足置き台の位置をキメ細かく設定できることが要請される。しかしながら、上記の特許文献1の構成では、足置き台の位置を多段階で設定できるようにするには前記ガイドレールの階段形状を多くの段数だけ形成しなければならず、必然的に階段部分の大きさも増大し、足置き台の移動のためのガイドレールの移動ストロークも増大する。従って、従来の構成では、足置き台の位置をキメ細かく調整できることと、骨評価装置のコンパクト化ないし簡素化を両立させることが困難だったのである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
◆本発明の観点によれば、以下のように構成する、本体に備えられた超音波振動子により、足の踵部に対して超音波の送受波を行って骨評価を行う超音波骨評価装置が提供される。足を置く支持面と、前記支持面の足の前後方向における後端部から形成されて足の踵部の後面を当てる立上げ部と、を備える足置き台を前記本体の上面に備え、前記足置き台は、その足置き台の下部に設置された回転カムを回転させることで位置を変更できるように構成されており、前記回転カムの輪郭は、R曲面を、周方向一側から他側に対して回転軸心との距離を変化させるようにした形状とされており、前記回転カムは前記足置き台の幅方向ほぼ中央部分を支持するように配置されるとともに、前記回転カムは前後に一対で、その回転軸線を前後方向に向けて配置されており、その一対の回転カムが互いに同位相となるように、前後方向に回転自在に支持された連結軸により連結されており、前記足置き台は、前記足置き台の移動軌跡をガイドするガイド手段が、前記足置き台の幅方向中央を挟んで両側に配置されており、その位置を高さ方向のみならず前後方向にも移動するような軌跡を描いてその位置を変更するように構成されるとともに、その位置の変更の際、前記足置き台は、前記回転カムに対して相対的に前後方向に滑るように構成されている。
これにより、前記回転カムの外周を多段階に分割することで、特許文献1に示すよりもコンパクトな構成で、足置き台の位置のキメ細かい設定が可能になる。また、回転カムの回転により足置き台の位置を円滑かつ確実に変更することがで
きる。また、回転カムの設置個数が少なくて済み、構成が簡素化されるとともに、足置き台をバランスよく支持することができる。また、上記ガイド手段が、前記足置き台を左右に傾くことなく安定して支持する役割を兼ねるので、測定の精度を良好にできるとともに、簡素な構成を実現できる。また、どのような足のサイズにも対応し得る理想的な足置き台の軌跡を実現できると同時に、回転カムの部分で複雑な機構を必要とせず、簡素でコンパクトな構成が達成される。また、足置き台を前後の回転カムで的確に移動させることができる。
◆前記の超音波骨評価装置においては、前記回転カムの回転位相を検出するセンサを備え、このセンサの検出値に基づいて骨評価の際の足置き台の位置を認識できるように構成されていることが好ましい。
これにより、従って、足置き台の位置を骨評価の結果とともに出力等させることができるから、その出力結果に基づいて、次回の測定時には足置き台の位置を前回と同じ位置に容易に且つ短時間で合わせることができ、信頼性の高い測定が実現できる。
◆前記の超音波骨評価装置においては、前記センサで検出される前記回転カムの回転位相が補正関数によって補正されることにより、足置き台の位置が取得されるように構成していることが好ましい。
これにより、簡単な構成で、足置き台の位置を正確かつ客観的に認識することができる。
◆前記の超音波骨評価装置においては、前記回転カムを回転させるための回転駆動体を備えることが好ましい。
これにより、足置き台の位置変更のための操作手段をコンパクトかつ簡素に構成できる。
◆前記の超音波骨評価装置においては、前記回転駆動体の回転軸線が前記回転カムの回転軸線と一致していることが好ましい。
これにより、回転駆動体の操作力を回転カムに伝達するための構成も簡素とでき、装置の一層のコンパクト化、製造コストの低減を図ることができる。
前記の超音波骨評価装置においては、前記ガイド手段が、前記足置き台の下部に設けられた従動軸に対して一端が枢結され、前記本体の上面に設置されたブラケットの上端に回転自在に支持されたリンク軸に対して他端が枢結される連結板で構成されて、前記リンク軸の軸線を中心とし、前記連結軸の長さを半径とした小さな円弧状の軌跡を描いてその位置を変更させることが好ましい。
これにより、足置き台は、リンク軸の軸線を中心とし、連結板の長さを半径とした小さな円弧状の軌跡(図2参照)を描いて移動することになる。言い換えれば、連結板は、上記の軌跡を描くように足置き台の移動方向をガイドする、ガイド手段としての役割を果たす。なお本願の発明者は、どの足のサイズであってもほぼ最適な部位に被検体接触面が位置するような足置き台の軌跡を、足のサイズと、踵骨の評価時の最適測定点の相関を多数実測調査することにより調べたところ、そのような軌跡は上記のような円弧で近似してほぼ差し支えない旨の知見を得た。この結果、連結板等を用いる簡素な構成で、どのような足のサイズにも対応し得る理想的な足置き台の軌跡を実現することができる。
次に、発明の実施の形態としての骨評価装置21を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る骨評価装置の全体的な構成を示した平面模式図、図2は図1におけるA−A断面矢視図、図3は骨評価装置を前面側からみた一部断面図である。図4は回転ダイアルを操作して図2の状態から足置き台を上昇させた様子を示す側面断面図、図5は図4の状態の骨評価装置を前面側からみた一部断面図である。図6は、センサによるカムの回転位相の検出値と出力される足置き台の高さとの関係の一例を示すグラフ図である。
図1に示す超音波組織評価装置としての骨評価装置21は、本体22の上面に足置き台8を備え、この足置き台8の上面に、図1の鎖線で示すように被験者が足を置くことができるようになっている。なお、本明細書では、装置の「前」及び「後」は、足置き台8に置いた足の前方側及び後方側をいうものとする。
上記足置き台8は、移動機構27により、本体22に対して位置(具体的には、高さ及び前後方向の位置)を変更できるように構成されている。この移動機構27の詳細は後述する。
図1におけるA−A線断面矢視図が図2に示され、この図2に示すように足置き台8は、前方側(つま先側)が上となるように若干傾斜した支持面81を備えている。また、図1及び図2に示すように、支持面81の後端部から立上げ部82が形成され、この立上げ部82に被験者の踵(被検体)の後面を当てるようにすることで、足を足置き台8上の所定の位置にセットできるように構成されている。更には図1〜図3に示すように、足置き台8の支持面81の左右端からは、側板83・83が上向きに突設されている。
図1に示すように、骨評価装置21の本体22は、足置き台8に置いた足の踵部に対応する適宜位置に、固定側スタンドオフ91と、可動側スタンドオフ92とを備えている。両側のスタンドオフ91・92のそれぞれには、図示しない超音波振動子が互いに対向するように取り付けられており、超音波の透過波、反射波の送受信が行われるようになっている。両スタンドオフ91・92の前面には、被検体に接触する被検体接触面91a・92aが、互いに対向するように備えられている。
図1に示すように、被検体接触面92aを備える可動側スタンドオフ92は、適宜の移動機構(本実施形態では、ラックアンドピニオン機構23)を介して支持されており、回転ハンドル24を回転させることで、固定側スタンドオフ91(言い換えれば、足置き台8に置いた足の踵部)に対し、近づく方向及び離れる方向(接離方向)に移動できるようになっている。この構成で、足を足置き台8にセットするときや測定終了後は可動側スタンドオフ92を離す一方、測定時には、可動側スタンドオフ92を固定側スタンドオフ91側へ移動させ、踵が両側のスタンドオフ91・92の被検体接触面91a・92aに密着しながら挟まれるようにする。
なお、上記ラックアンドピニオン機構23には図略のトルクリミッタが設置されており、回転ハンドル24を無理に回しても、可動側スタンドオフ92が過大な力で踵を押圧しないように構成されている。
前記可動側スタンドオフ92の移動機構としてのラックアンドピニオン機構23にはエンコーダ(距離計測手段)25が設置されており、踵が両スタンドオフ91・92に挟まれている状態での可動側スタンドオフ92の位置を測定できるようになっている。これにより後述のコントローラ26は、両スタンドオフ91・92の超音波振動子間の距離、ひいては被験者の踵の幅を算出することができる。
この構成の骨評価装置21を用いた測定の際は、両スタンドオフ91・92の超音波振動子から適宜の周波数の超音波信号を送信し、送波・受波の時間間隔(超音波の伝播時間)を測定して、この測定した時間間隔と、前記エンコーダ25の測定値に基づいて算出した踵の幅とから、踵を透過する音速(Speed Of Sound;SOS)を計算する。そして、この音速を骨評価の結果として、出力手段に出力できるようになっている。例えば、図示しないディスプレイに表示したり、プリンタで紙に印刷したり、記憶媒体に保存したり、等である。
超音波の伝播時間の測定や上記の演算は、骨評価装置21の制御手段としてのコントローラ26により行われる。このコントローラ26は公知のマイクロコンピュータ式に構成されており、図示しない中央演算処理装置(CPU)や、ROM、RAM等の記憶手段を備えている。このコントローラ26は、前述のエンコーダ25、及び、スタンドオフ91・92の超音波振動子に対し、電気的に接続されている。
次に、前記移動機構27について、図2及び図3を参照しつつ詳細に説明する。前記本体22の上面には、板状の軸支持体28が、2枚を1組として、前後に1組ずつ立設されている。そして図2に示すように、この計4枚の軸支持体28の上部を貫通するように、カムシャフト2が、その軸線を前後方向に向けて回転自在に支持されている。
このカムシャフト2には、同一形状の2つのカム(回転カム)1・1が固設されている。このカム1・1は、前後一対で配設されるとともに、図3に示すように、前記足置き台8の幅方向ほぼ中央部分を下側から支持するように配置されている。
前記2枚のカム1・1は、互いに同位相となるように向きを合わせた状態で、共通の前記カムシャフト2に対し圧入等の適宜の手段で固着されている。言い換えれば、前記カムシャフト2は、カム1・1の位相を互いに等しく保持しつつ一体的に回転させる、連結軸としての役割を果たす。
また、それぞれのカム1・1は、前述の2枚1組の軸支持体28・28の間に挟まれるように配置されている。そして、このカム1の輪郭は図3に示すように、R曲面f1〜f8を、周方向一側から他側に対して回転軸心との距離を順に増大(変更)させるように、8つ有する形状となっている(図面ではf3〜f6は符号を省略している)。言い換えれば、カム1の輪郭線は、周方向一側から他側に向かうに従って中心からの距離が徐々に増大するように構成された、略多角形カタツムリ状とも言うべき形状を呈している。
図2に示すように、前記足置き台8の下面には、その前後端の位置(前記カム1・1に対応する位置)に従動体3・3が設けられている。この従動体3・3は、その下面に平坦な当接面を備えており、この当接面が前記カム1・1の上縁に当接している。
図2に示すように、カムシャフト2の前端には、手で掴んで回転できる回転ダイアル(回転駆動体)7が固定されている。この回転ダイアル7を回転させることにより、カムシャフト2を介して前後2枚のカム1・1を回転させ、後述するように足置き台8の位置を変更することができる。一方、カムシャフト2の後端には、カムシャフト2の回転位相(ひいては、カム1・1の回転位相)を検出するためのセンサ12が設置されており、このセンサ12は前記コントローラ26に電気的に接続されている。
前記本体22の上面には、前記軸支持体28のほかに、板状のブラケット29が設置されている。このブラケット29は図2や図3に示すように、左右2枚を1組として前後2組、計4枚設けられている。
左右1組をなす前記ブラケット29・29の間に架設されるようにして、ブラケット29・29の上端にリンク軸4がベアリング等で回転自在に支持されている。リンク軸4は前後1本ずつ、計2本配置されるとともに、それぞれのリンク軸4の両端側には連結板10・10の基端が固着される。連結板10・10は、足置き台8の幅方向中央を挟んで両側に(もっと言えば、足置き台8の中央部に関して互いに対称となる位置に)配置される。また、連結板10・10の先端は、足置き台8の下部に設けられた従動軸5に対し枢結されている。
この結果、前記足置き台8は、前記リンク軸4の軸線を中心とし、連結板10の長さを半径とした小さな円弧状の軌跡11(図2)を描いて移動することになる。言い換えれば、本実施形態において連結板10・10は、上記の軌跡11を描くように足置き台8の移動方向をガイドする、ガイド手段としての役割を果たす。なお本願の発明者は、どの足のサイズであってもほぼ最適な部位に被検体接触面91a・92aが位置するような足置き台8の軌跡を、足のサイズと、踵骨の評価時の最適測定点の相関を多数実測調査することにより調べたところ、そのような軌跡は上記のような円弧11で近似してほぼ差し支えない旨の知見を得た。この結果、本実施形態の骨評価装置21は、連結板10・10等を用いる簡素な構成で、どのような足のサイズにも対応し得る理想的な足置き台8の軌跡を実現することができている。
また、本実施形態の骨評価装置21は、足置き台8を本体22側へ付勢する付勢バネ6を備えている。この付勢バネ6は引張バネ状に構成しており、本体22の上面と足置き台8の下面との間に介設されている。
以上の構成で、カム1のR曲面f1が従動体3に線接触状態で当接することによって、足置き台8が下側に位置している状態が図2及び図3に示される。この状態は、足のサイズが大きめの被験者(例えば、成人の被験者)に対しては、最適な部位に被検体接触面91a・92aを接触させ得る状態である。
一方、足のサイズが小さい被験者(例えば、学童)が測定する場合は、図2及び図3の状態から、骨評価装置21の前方にある回転ダイアル7を手で掴んで、図4及び図5の矢印の方向に回転させる。すると、カムシャフト2を介してカム1・1が回転し、当該カム1が従動体3に対向するR曲面がf1から他のR曲面へ変更される。
前述したように、カム1・1の外周に形成されている前記R曲面(稜線)f1〜f8は、その周方向一側から他側に向かうに従って、カム1の回転軸線との距離が段階的に増大するように構成されている。従って、前記カム1・1の回転に伴って、カム1・1に対し上側で当接する従動体3・3が押し上げられるので、足置き台8は前記付勢バネ6に抗し、前述の円弧状の移動軌跡11を描きながらその位置を変更することになる。図4及び図5は、従動体3に対しR曲面f8が当接し、足置き台8が最も高い位置とされた様子である。
なお、カム1は板状カムとされるが、その厚みは図2に示すように若干大き目とされている。そして図2と図4の比較から明らかであるように、前記足置き台8の移動(上昇)に伴って、当該足置き台8の一部としての前記従動体3が、カム1の上縁上を当該カム1の回転軸線方向に若干滑って移動するように構成されている。従って、前述した足置き台8の理想的な移動軌跡11を実現する一方で、カム1の部分では足置き台8の高さを変更可能に構成するだけで済み、構成の簡素化が実現されている。
本実施形態では、カム1・1の周囲にR曲面が8つ(f1〜f8)形成されていることから、足置き台8の位置は8段階で変更できる。しかし、8段階とすることに限定されず、用途や目的、コスト等の事情に応じて、更にキメ細かく多段階に変更できるように構成しても良いし、逆に減らしても構わない。
なお、本実施形態の骨評価装置21では、可動側スタンドオフ92(被検体接触面92a)が装置左右方向に移動するのみで、スタンドオフ91・92側が足のサイズの大小に対応して移動する構成にはなっていない。即ち、足のサイズの差異を吸収してどのようなサイズの足でも最適な測定部位に被検体接触面91a・92aを接触させるように位置決めする役割は、足置き台8の移動機構27が担う構成である。本実施形態の移動機構27は、前述の構成とすることにより、足のサイズに対応した最適な測定位置を、回転ダイアル7のダイアル操作により簡単に設定することができる。
また、実際に骨評価を行う際は、コントローラ26は、カムシャフト2の後端に設けられた前記センサ12の信号を読み取ってカム1・1の回転位相を検出して認識し、測定結果とともに出力することができるようになっている。例えば、前述した骨評価結果のディスプレイへの表示や紙への印刷の際に、足置き台8の位置設定が、足サイズ○cmであった旨も併せて出力することが考えられる。
本実施形態では、前記のカム1・1の輪郭は、その回転角に対する足置き台8の高さ(位置)の関係をリニアにすることも可能であるが、リニアな関係にこだわらずに機構上最適な形状にするほうが都合がよい場合もある。
そこで、本実施形態の骨評価装置21ではセンサ12は例えば回転式可変抵抗器のように位相を連続した量として検出できるセンサを用いている。カム1・1の回転角に対する足置き台8の高さの相関ないし理論値(例えば、図6のような相関関係)を補正関数として前記コントローラ26のROM等の記憶手段に予め記憶させておき、センサ12から得られたカム1の回転位相を上記補正関数に基づいて補正する。このことにより、回転角と高さがリニアな関係でない場合でも、正確な足置き台8の位置を容易に取得できるようになっている。なお、図6は説明のための簡略された図で、補正関数の一部しか表示していないが、実際には補正関数は、必要な足サイズの範囲について求められるものである。
以上に示したように、本実施形態の骨評価装置21は、足の踵部に対して超音波の送受波を行って骨評価を行うように構成するとともに、足を置く足置き台8を備え、この足置き台8は、その足置き台8の下部に設置されたカム1を回転させることで位置を変更できるように構成されている。
従って、前記カム1の外周を多段階(本実施形態では、8段階)に分割することで、特許文献1に示すよりもコンパクトな構成で、足置き台8の位置のキメ細かい設定が可能になっている。
また、本実施形態の骨評価装置21は図3に示すように、カム1の輪郭が、R曲面f1〜f8を、周方向一側から他側に対して回転軸心との距離を変化させるようにした形状になっている。従って、カム1の回転により足置き台8の位置を円滑かつ確実に変更することができる。
更には、図3に示すように、前記カム1は、足置き台8の幅方向ほぼ中央部分を支持するように配置されている。よって、カム1の設置枚数が少なくて済み、足置き台8をバランスよく支持することができる。
また、図5に示すように、前記足置き台8をガイドするガイド手段としての連結板10・10が、前記足置き台8の幅方向中央を挟んで、両側に配置されている。これにより、足置き台8の移動方向をガイドして前述の軌跡11を作り出す上記連結板10・10が、前記足置き台8を左右に傾くことなく安定して支持する役割を兼ねるので、足の位置が安定して測定の精度を良好にできるとともに、簡素な構成を実現できる。
また、前記カム1は、その回転軸線を前後方向に向けて配置され、足置き台8は、その位置を高さ方向のみならず前後方向にも移動するような軌跡(図2の軌跡11)を描いてその位置を変更するように構成される。そして、その位置の変更の際、足置き台8(の従動体3)は、カム1に対して相対的に前後方向に滑るようになっている。従って、どのような足のサイズにも対応し得る理想的な足置き台8の軌跡を実現できると同時に、複雑な機構を必要とせず、簡素でコンパクトな構成が達成される。
また、本実施形態の骨評価装置21では、前記カム1・1は前後に一対で設けられており、その一対のカム1・1が互いに同位相となるように、前後方向に回転自在に支持されたカムシャフト2により連結されている。従って、足置き台8を前後のカム1・1で的確に移動させることができる。
更に、本実施形態では、カム1の回転位相を検出するセンサ12を備えており、骨評価の際、コントローラ26は、このセンサ12の検出値に基づいて足置き台8の位置を認識できるように構成されている。従って、足置き台8の位置を骨評価の結果とともに出力あるいは記憶させることができるから、その出力結果に基づいて、次回の測定時には足置き台8の位置を前回と同じ位置に容易に且つ短時間で合わせることができ、信頼性の高い測定が実現できる。
また、センサ12で検出されるカム1の回転位相は、コントローラ26において図6のような補正関数によって補正され、これにより足置き台8の位置を取得するように構成している。従って、簡単な構成で、正確かつ客観的な足置き台8の位置を認識することができる。
また、本実施形態の骨評価装置21は、カム1を回転させるための回転ダイアル7を備えている。従って、足置き台8の位置変更のための操作手段をコンパクトかつ簡素に構成できる。具体的にいえば、回転ダイアル7は、例えば特許文献1に開示されるレバー式の操作手段に比較して、その回転軸線を移動させずに単に回転させるだけで操作を行うことができ、操作のためのスペースを極めてコンパクトにすることができる。
更に図2に示すように、前記回転ダイアル7の回転軸線は、前記カム1の回転軸線と一致している。よって、回転ダイアル7の操作力をカム1に伝達するための構成も簡素とでき、骨評価装置21の一層のコンパクト化、製造コストの低減を図ることができる。具体的には、本実施形態では、回転ダイアル7の操作力が、単に1本のカムシャフト2によって2つのカム1・1へ伝達される、極めてシンプルな構成となっているのである。
以上に本実施形態の好適な実施形態を説明したが、上記の実施形態は例えば以下のように変更することもできる。
例えば、本構成は、前述のSOSだけでなくBUA(Broadband Ultrasonic Attenuation;骨伝搬時の周波数依存減衰)を測定する骨評価装置に適用することもできる。また、可動側スタンドオフ92のみを移動させる構成に限定されず、一対のスタンドオフの両方を移動させて被検体を挟む構成であってもよい。また、超音波振動子の間隔は一定に保ち、被検体接触面91a・92aの少なくとも一方が移動する構成であっても良い。
また、上記のカム1の形状としては、前述の略多角形カタツムリ状に限定されず、例えば単なる偏心カムであっても良い。
本発明の一実施形態に係る骨評価装置の全体的な構成を示した平面模式図。 図1におけるA−A断面矢視図。 骨評価装置を前面側からみた一部断面図。 回転ダイアルを操作して図2の状態から足置き台を上昇させた様子を示す側面断面図。 図4の状態の骨評価装置を前面側からみた一部断面図。 センサによるカムの回転位相の検出値と出力される足置き台の高さとの関係の一例を示すグラフ図。
符号の説明
1・1 カム
2 カムシャフト(連結軸)
7 回転ダイアル(回転駆動体)
8 足置き台
10 連結板(ガイド手段)
21 骨評価装置
22 本体
26 コントローラ(制御手段)
27 移動機構
91・92 スタンドオフ
91a・92a 被検体接触面

Claims (6)

  1. 本体に備えられた超音波振動子により、足の踵部に対して超音波の送受波を行って骨評価を行う超音波骨評価装置であって、
    足を置く支持面と、前記支持面の足の前後方向における後端部から形成されて足の踵部の後面を当てる立上げ部と、を備える足置き台を前記本体の上面に備え、
    前記足置き台は、その足置き台の下部に設置された回転カムを回転させることで位置を変更できるように構成されており、前記回転カムの輪郭は、R曲面を、周方向一側から他側に対して回転軸心との距離を変化させるようにした形状とされており、
    前記回転カムは前記足置き台の幅方向ほぼ中央部分を支持するように配置されるとともに、前記回転カムは前後に一対で、その回転軸線を前後方向に向けて配置されており、その一対の回転カムが互いに同位相となるように、前後方向に回転自在に支持された連結軸により連結されており、
    前記足置き台は、前記足置き台の移動軌跡をガイドするガイド手段が、前記足置き台の幅方向中央を挟んで両側に配置されており、その位置を高さ方向のみならず前後方向にも移動するような軌跡を描いてその位置を変更するように構成されるとともに、
    その位置の変更の際、前記足置き台は、前記回転カムに対して相対的に前後方向に滑ることを特徴とする、超音波骨評価装置。
  2. 請求項に記載の超音波骨評価装置であって、前記回転カムの回転位相を検出するセンサを備え、このセンサの検出値に基づいて骨評価の際の足置き台の位置を認識できるように構成されていることを特徴とする超音波骨評価装置。
  3. 請求項1または2に記載の超音波骨評価装置であって、前記センサで検出される前記回転カムの回転位相が補正関数によって補正されることにより、足置き台の位置が取得されるように構成していることを特徴とする超音波骨評価装置。
  4. 請求項1から請求項までの何れか一項に記載の超音波骨評価装置であって、前記回転カムを回転させるための回転駆動体を備えることを特徴とする超音波骨評価装置。
  5. 請求項に記載の超音波骨評価装置であって、前記回転駆動体の回転軸線が前記回転カムの回転軸線と一致していることを特徴とする、超音波骨評価装置。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一項に記載の超音波評価装置であって、前記ガイド手段が、前記足置き台の下部に設けられた従動軸に対して一端が枢結され、前記本体の上面に設置されたブラケットの上端に回転自在に支持されたリンク軸に対して他端が枢結される連結板で構成されて、前記リンク軸の軸線を中心とし、前記連結軸の長さを半径とした小さな円弧状の軌跡を描いてその位置を変更させることを特徴とする、超音波骨評価装置。
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