JP2003265478A - 骨評価装置 - Google Patents

骨評価装置

Info

Publication number
JP2003265478A
JP2003265478A JP2002074625A JP2002074625A JP2003265478A JP 2003265478 A JP2003265478 A JP 2003265478A JP 2002074625 A JP2002074625 A JP 2002074625A JP 2002074625 A JP2002074625 A JP 2002074625A JP 2003265478 A JP2003265478 A JP 2003265478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
subject
measurement wave
contact portion
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002074625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3957538B2 (ja
JP2003265478A5 (ja
Inventor
Tatsuo Arai
竜雄 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Furuno Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furuno Electric Co Ltd filed Critical Furuno Electric Co Ltd
Priority to JP2002074625A priority Critical patent/JP3957538B2/ja
Publication of JP2003265478A publication Critical patent/JP2003265478A/ja
Publication of JP2003265478A5 publication Critical patent/JP2003265478A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3957538B2 publication Critical patent/JP3957538B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な作業を要することなく迅速な骨評価を
可能とする。 【解決手段】 足のつま先は基板1の長さ方向に移動す
るつま先ブロック2に、踵は基板1の直立板1aに当接
させられる。つま先ブロック2及び基板1の直立板1a
は、可動板6に取り付けられたリンク部3の両端部にそ
れぞれ接続されており、つま先ブロック2がスリット1
bに沿って移動すると、リンク部3の作用によって基板
1の直立板1aはつま先ブロック2とは反対方向に移動
する。一方、つま先ブロック2が移動すると、筒型スラ
イド8及び位置決めブロック9が同じ方向に移動する。
位置決めブロック9は基板1に対して傾いた下面9aを
有しているので、基板1が下方に変位したとき、下面9
aがストッパ10の凸状部10aに当接するまでの基板
1の変位量は、つま先ブロック2の位置に応じたものと
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、骨評価装置、特に
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などの診断に利用され
る骨評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】踵骨中に超音波やX線などの測定波を透
過させ、骨中における測定波の伝播速度(SOS:Spee
d Of Sound)や減衰係数(BUA:Broad-band Ultraso
und Attenuation)により骨の特性(骨塩密度など)を
定量測定するという技術が、骨粗鬆症などの診断に多く
用いられている。このような技術を利用した装置として
は、水槽に踵を入れて測定する水浸法と、ドライ方式と
があり、簡便性の観点からはドライ方式が好まれる。こ
れらいずれの方式であっても、被検者の足(被検体)を
載置する足置き台を有し、その足置き台上に、評価対象
となる被検者の踵骨に対して測定波を投射し、また踵骨
を透過後の測定波を検出する、一対の振動子を備えた装
置が一般に使用されている。この一対の振動子は対向配
置されており、被検体に密着させるよう少なくとも一方
が可動なスタンドオフをそれぞれ備えている。踵骨が一
対の振動子間にある状態で測定波を踵骨に投射すると、
測定波は踵骨を透過する際、その骨塩量に応じた速度で
伝播する。そして踵骨透過後の測定波を検出器より検出
し、測定波の伝播速度(SOS)や減衰係数(BUA)
を算出してそれらの値から踵の骨塩量が得られる。
【0003】踵の骨塩量を測定する際、測定波を正確な
位置に投射させることが不可欠であるが、踵骨の位置は
被検者によって変わるため、測定波の投射位置を適宜調
整する必要がある。この調整をせずに測定波を投射する
と、測定波は踵骨から外れて反射・散乱などを起こし、
評価の信頼性が低下してしまうという問題がある。そこ
で踵骨の位置に合わせて測定波を走査して位置調整する
という方法があるが、この方法では測定波を走査させる
ための副次的機構が必要となって装置が複雑化し、ま
た、位置の決定に人為的判断を伴うという問題がある。
【0004】上記以外に、足置き台上に設置するための
足置き板を複数用意し、足のサイズに合わせて足置き板
を適宜選択し、対向配置した振動子の位置決めを行う技
術や、足のサイズを測定する測定機構を装置に備え、測
定により得られた足のサイズに合わせて踵骨に測定波を
投射する振動子の位置決めを行う技術などが知られてい
る。しかしながら、上記足置き板を足のサイズに応じて
交換する技術では交換するという作業上の煩雑さを伴
い、複数の足置き板の管理も容易でない。一方、足のサ
イズを測定して振動子の位置決めを行う技術について
は、測定機構を備えるため、装置の構造や制御が複雑に
なるという問題がある。
【0005】このような問題に鑑みて、特開2001−
276073号公報には、足を載置する足置き台を可動
式として、足置き台を操作するレバーなどの機構を装置
に備えるという技術が開示されている。この技術による
と、足置き台を可動式としたことで足置き板の交換など
の必要もなくなり、測定機構を備えないため装置が簡略
化される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
の技術では、被検者は、先ず足置き台に足を載置し、足
のサイズが確認された後、一旦足を足置き台から外す。
その後被検者又はその他の操作者が足のサイズに応じて
レバーなどで足置き台を操作して移動させ、被検者の足
サイズに適した配置となった足置き台に、被検者は再び
足を置き、踵骨に対して測定波が投射される。このよう
に、上記公報の技術によると、被検者が足置き台に足を
載置する作業を2回行う必要があり、またレバーなどで
足置き台を操作するという作業が必要となるため、作業
が煩雑になるだけでなく迅速な測定を行うことができな
い。これは、多数の被検体の測定がまとめて行われる集
団測定の場合において特に問題となる。
【0007】また、測定波として超音波を用いる骨評価
装置には、超音波送受器間に空気が介在しないように被
検体に密着させられる、超音波を透過するスタンドオフ
と称される一対の部材が設けられている。通常、一対の
スタンドオフのいずれか一方は、被検者又は被検者以外
の操作者が測定開始前に骨評価装置に設けられたダイヤ
ルを回すと、足を両側から挟持するような位置に移動す
る。しかしながら、ダイヤルを回す作業は被検者にとっ
ては勿論、被検者以外の者にも煩雑な作業である。特
に、床付近に設置された骨評価装置に片方の足を載置し
ている被検者にとっては、かなり無理な姿勢をとってダ
イヤルを回さねばならないため、苦痛を伴う作業とな
る。
【0008】そこで、本発明の目的は、被検体のサイズ
に拘わらずに煩雑な作業を要することなく迅速な骨評価
を行うことが可能な骨評価装置を提供することである。
【0009】本発明のさらなる目的は、煩雑な作業を要
することなく測定開始前に一対のスタンドオフに被検体
を挟持させることができる骨評価装置を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の骨評価装置は、評価対象となる骨を含む
被検体を支持する基板と、前記基板に支持された前記被
検体に含まれる前記骨に対して測定波を投射し、前記骨
を透過した測定波を検出するための一対の測定波送受器
と、前記測定波が前記骨の適切な位置に投射されるよう
に、前記基板に支持された前記被検体に含まれる前記骨
の前記測定波送受器に対する位置を、前記被検体のサイ
ズに応じて自動的に調整する位置調整手段とを備えてい
る。
【0011】上記構成によると、被検体が基板に支持さ
れると、骨の適切な位置へと測定波が投射されるように
測定波送受器に対する骨の位置が被検体のサイズに応じ
て自動的に調整されるため、測定開始前に予め被検体の
サイズを計測したり、レバーなどを操作する必要がな
い。従って、被検体がどのようなサイズであったとして
も、煩雑な作業を要することなく迅速な骨評価が可能と
なる。
【0012】なお、本明細書において「測定波送受器」
とは測定波の送信だけを行うもの、受信だけを行うも
の、送受信の両方を行うもののいずれをも含んでいると
する。
【0013】請求項2の骨評価装置は、請求項1におい
て、前記位置調整手段が、前記測定波の投射方向と直交
し且つ前記基板に沿った方向に移動可能であって、前記
被検体の一端を当接させるための第1の当接部と、前記
基板に対して前記第1の当接部と同じ側にあり、前記被
検体の他端を当接させるための第2の当接部と、前記第
1の当接部を前記第2の当接部側に付勢する付勢部材
と、前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1の当接部が
移動するのにつれて、前記基板に沿って前記第1の当接
部と反対方向に前記第2の当接部を移動させるための連
動駆動機構とを備えていることを特徴としている。
【0014】上記構成によると、第1の当接部と第2の
当接部とが測定波の投射方向と直交し且つ基板に沿った
方向に互いに逆方向に移動するので、第1の当接部の移
動量に対する第2の当接部の移動量を適宜設定しておく
ことで、被検体のサイズが変わっても、これらの間に挟
まれた被検体に含まれる評価対象となる骨の、測定波の
投射方向と直交し且つ基板に沿った方向についての測定
波送受器に対する位置を不変なものとすることができ
る。従って、第1の当接部及び第2の当接部の初期位置
を適切に設定しておけば、被検体がどのようなサイズで
あったとしても、測定波の投射方向と直交し且つ基板に
沿った方向については、測定波が常に骨の適切な位置に
照射されるように第1の当接部及び第2の当接部を移動
させることができる。
【0015】また、付勢部材によって第1の当接部が第
2の当接部側に付勢されるので、第1の当接部及び第2
の当接部の間に被検体をしっかりと挟持することがで
き、測定誤差が生じにくくなる。そして、第1の当接部
及び第2の当接部の間から被検体が取り除かれると、第
1の当接部及び第2の当接部は付勢部材の付勢力によっ
て自動的に元の位置に戻る。そのため、これらの位置を
マニュアル操作でリセットする必要がなく、短時間で多
数回の連続的な骨評価を行うことが可能となる。
【0016】請求項3の骨評価装置は、請求項1におい
て、前記位置調整手段が、前記測定波の投射方向と直交
し且つ前記基板に沿った方向に移動可能であって、前記
被検体の一端を当接させるための第1の当接部と、前記
基板に対して前記第1の当接部と同じ側にあり、前記被
検体の他端を当接させるための第2の当接部と、前記第
1の当接部を前記第2の当接部側に付勢する第1の付勢
部材と、前記基板に対して前記第1の当接部の反対側に
あって、前記測定波の投射方向と直交し且つ前記基板に
沿った方向に離れた複数の位置同士の前記基板からの距
離が異なるものとなるように前記基板に対して傾いた表
面を有しており、前記第1の付勢部材の付勢力に抗して
前記第1の当接部が移動するのにつれて前記測定波の投
射方向と直交し且つ前記基板に沿った方向に移動する傾
斜部材と、前記基板を前記傾斜部材とは反対側に向けて
付勢する第2の付勢部材と、前記基板が前記第2の付勢
部材の付勢力に抗して変位したときに前記傾斜部材の前
記表面と当接する固定部材とを備えていることを特徴と
している。
【0017】上記構成によると、第1の当接部が測定波
の投射方向と直交し且つ基板に沿った方向に移動する
と、基板に対して第1の当接部の反対側にある傾斜部材
も第1の当接部と同じ方向または逆方向に移動する。そ
して、傾斜部材が移動するに連れてその表面から固定部
材までの距離が変化(増加又は減少)する。第1の当接
部及び傾斜部材の移動量は被検体のサイズによって決ま
るので、傾斜部材の表面から固定部材までの距離も被検
体のサイズによって決まることになる。従って、第1の
当接部が測定波の投射方向と直交し且つ基板に沿った方
向に移動させられてから基板が固定部材側に移動させら
れると、被検体のサイズに応じた距離だけ基板が移動し
てから傾斜部材の表面が固定部材に当接し、基板の固定
部材側への移動は止まる。そのため、第1の当接部の移
動量に対する傾斜部材の移動量及びその表面の傾斜形状
を適宜設定しておくことで、被検体のサイズが変わって
も、基板に支持された被検体に含まれる評価対象となる
骨の、基板と直交する方向についての測定波送受器に対
する位置を不変なものとすることができる。従って、第
1の当接部及び傾斜部材の初期位置を適切に設定してお
けば、被検体がどのようなサイズであったとしても、基
板と直交する方向については、測定波が常に骨の適切な
位置に照射されるように第1の当接部を移動させること
ができる。
【0018】また、第1の付勢部材によって第1の当接
部が第2の当接部側に付勢されるので、第1の当接部及
び第2の当接部の間に被検体をしっかりと挟持すること
ができ、測定誤差が生じにくくなる。そして、第2の付
勢部材によって基板が傾斜部材とは反対側に向けて付勢
されるので、基板を傾斜部材側に移動させる力が取り除
かれると、基板は第2の付勢部材の付勢力によって自動
的に元の位置に戻る。同様に、第1の当接部及び第2の
当接部の間から被検体が取り除かれると、第1の当接
部、第2の当接部及び傾斜部材は第1の付勢部材の付勢
力によって自動的に元の位置に戻る。そのため、これら
の位置をマニュアル操作でリセットする必要がなく、短
時間で多数回の連続的な骨評価を行うことが可能とな
る。
【0019】請求項4の骨評価装置は、請求項1におい
て、前記位置調整手段が、前記測定波の投射方向と直交
し且つ前記基板に沿った方向に移動可能であって、前記
被検体の一端を当接させるための第1の当接部と、前記
基板に対して前記第1の当接部と同じ側にあり、前記被
検体の他端を当接させるための第2の当接部と、前記第
1の当接部を前記第2の当接部側に付勢する第1の付勢
部材と、前記第1の付勢部材の付勢力に抗して前記第1
の当接部が移動するのにつれて、前記基板に沿って前記
第1の当接部と反対方向に前記第2の当接部を移動させ
るための連動駆動機構と、前記基板に対して前記第1の
当接部の反対側にあって、前記測定波の投射方向と直交
し且つ前記基板に沿った方向に離れた複数の位置同士の
前記基板からの距離が異なるものとなるように前記基板
に対して傾いた表面を有しており、前記第1の付勢部材
の付勢力に抗して前記第1の当接部が移動するのにつれ
て前記測定波の投射方向と直交し且つ前記基板に沿った
方向に移動する傾斜部材と、前記基板を前記傾斜部材と
は反対側に向けて付勢する第2の付勢部材と、前記基板
が前記第2の付勢部材の付勢力に抗して変位したときに
前記傾斜部材の前記表面と当接する固定部材とを備えて
いることを特徴としている。
【0020】上記構成によると、第1の当接部と第2の
当接部とが測定波の投射方向と直交し且つ基板に沿った
方向に互いに逆方向に移動するので、第1の当接部の移
動量に対する第2の当接部の移動量を適宜設定しておく
ことで、被検体のサイズが変わっても、これらの間に挟
まれた被検体に含まれる評価対象となる骨の、測定波の
投射方向と直交し且つ基板に沿った方向についての測定
波送受器に対する位置を不変なものとすることができ
る。従って、第1の当接部及び第2の当接部の初期位置
を適切に設定しておけば、被検体がどのようなサイズで
あったとしても、測定波の投射方向と直交し且つ基板に
沿った方向については、測定波が常に骨の適切な位置に
照射されるように第1の当接部及び第2の当接部を移動
させることができる。を特徴としている。
【0021】また、第1の当接部が測定波の投射方向と
直交し且つ基板に沿った方向に移動すると、基板に対し
て第1の当接部の反対側にある傾斜部材も第1の当接部
と同じ方向または逆方向に移動する。そして、傾斜部材
が移動するに連れてその表面から固定部材までの距離が
変化(増加又は減少)する。第1の当接部及び傾斜部材
の移動量は被検体のサイズによって決まるので、傾斜部
材の表面から固定部材までの距離も被検体のサイズによ
って決まることになる。従って、第1の当接部が測定波
の投射方向と直交し且つ基板に沿った方向に移動させら
れてから基板が固定部材側に移動させられると、被検体
のサイズに応じた距離だけ基板が移動してから傾斜部材
の表面が固定部材に当接し、基板の固定部材側への移動
は止まる。そのため、第1の当接部の移動量に対する傾
斜部材の移動量及びその表面の傾斜形状を適宜設定して
おくことで、被検体のサイズが変わっても、基板に支持
された被検体に含まれる評価対象となる骨の、基板と直
交する方向についての測定波送受器に対する位置を不変
なものとすることができる。従って、第1の当接部及び
傾斜部材の初期位置を適切に設定しておけば、被検体が
どのようなサイズであったとしても、基板と直交する方
向については、測定波が常に骨の適切な位置に照射され
るように第1の当接部を移動させることができる。
【0022】つまり、請求項4によると、測定波の投射
方向と直交し且つ基板に沿った方向と基板に直交する方
向との両方向について被検体の位置調節が可能であるの
で、被検体に含まれる骨の位置をより正確に調整するこ
とができる。
【0023】さらに、第1の付勢部材によって第1の当
接部が第2の当接部側に付勢されるので、第1の当接部
及び第2の当接部の間に被検体をしっかりと挟持するこ
とができ、測定誤差が生じにくくなる。そして、第2の
付勢部材によって基板が傾斜部材とは反対側に向けて付
勢されるので、基板を傾斜部材側に移動させる力が取り
除かれると、基板は第2の付勢部材の付勢力によって自
動的に元の位置に戻る。同様に、第1の当接部及び第2
の当接部の間から被検体が取り除かれると、第1の当接
部、第2の当接部及び傾斜部材は第1の付勢部材の付勢
力によって自動的に元の位置に戻る。そのため、これら
の位置をマニュアル操作でリセットする必要がなく、短
時間で多数回の連続的な骨評価を行うことが可能とな
る。
【0024】請求項5の骨評価装置は、請求項1〜4の
いずれか一項において、前記一対の測定波送受器のそれ
ぞれに設けられ、相互の間隔が可変であり、前記測定波
が透過可能且つ前記被検体に対して押し付け可能な一対
のスタンドオフをさらに備えており、前記被検体が前記
測定波の投射方向の両側から前記一対のスタンドオフに
よって挟持されるよう、前記一対のスタンドオフのうち
少なくとも一方をマニュアル操作によって移動させるこ
とができることを特徴としている。
【0025】上記構成によると、測定開始前に予めスタ
ンドオフをマニュアル操作で移動させて被検体を両側か
ら挟持させる装置において、請求項1〜4の発明がもた
らす効果を得ることができる。
【0026】請求項6の骨評価装置は、請求項1〜4の
いずれか一項において、前記一対の測定波送受器のそれ
ぞれに設けられ、相互の間隔が可変であり、前記測定波
が透過可能且つ前記被検体に対して押し付け可能な一対
のスタンドオフと、前記基板が前記被検体を支持してい
るかどうかを検知する検知手段と、前記基板が前記被検
体を支持していることを前記検知手段が検知すると、前
記被検体が前記測定波の投射方向の両側から前記一対の
スタンドオフによって挟持されるよう、前記一対のスタ
ンドオフのうち少なくとも一方を自動的に移動させる駆
動手段とをさらに備えていることを特徴としている。
【0027】上記構成によると、基板が被検体を支持し
ていることが検知されると、被検体を両側から挟持する
ようにスタンドオフが自動的に移動するため、被験者又
はその他の者にダイヤルを回させるなどの煩雑な作業を
行わせる必要がないばかりか、スタンドオフを移動させ
るために被験者又はその他の者がマニュアル操作を行う
必要がなくなるため、被験者などの操作負担が大幅に軽
減される。
【0028】請求項7の骨評価装置は、請求項1〜4の
いずれか一項において、前記一対の測定波送受器のそれ
ぞれに設けられ、相互の間隔が可変であり、前記測定波
が透過可能且つ前記被検体に対して押し付け可能な一対
のスタンドオフと、マニュアル操作によってオンオフの
切換が可能なスイッチと、前記スイッチがオンに切り換
えられると、前記被検体が前記測定波の投射方向の両側
から前記一対のスタンドオフによって挟持されるよう、
前記一対のスタンドオフのうち少なくとも一方を自動的
に移動させる駆動手段とをさらに備えていることを特徴
としている。
【0029】上記構成によると、マニュアル操作によっ
てスイッチがオンに切り換えられると、被検体を両側か
ら挟持するようにスタンドオフが自動的に移動するた
め、被験者又はその他の者にダイヤルを回させるなどの
煩雑な作業を行わせる必要がなくなる。また、被検体が
確実に基板に支持されていることを被験者又はその他の
者が目視確認してからマニュアル操作によってスタンド
オフの移動を開始させることができるので、測定結果の
信頼性を高めることができる。
【0030】請求項8の骨評価装置は、請求項7におい
て、前記被検体が一方の足であり、前記スイッチが他方
の足で踏むことが可能なように設けられたペダル型スイ
ッチであることを特徴としている。
【0031】上記構成によると、一方の足が基板に支持
された被検者が他方の足でペダル型スイッチを踏むこと
でこれをオンに切り換えることができる。従って、スタ
ンドオフの移動を開始させるに当たって、被験者に無理
な姿勢を強いることがなくなり、しかも被験者が容易に
スイッチのオンオフを切換可能となるので、被検者以外
の操作者が事実上不要となる。
【0032】請求項9の骨評価装置は、評価対象となる
骨を含む被検体を支持する基板と、前記基板に支持され
た前記被検体に含まれる前記骨に対して測定波を投射
し、前記骨を透過した測定波を検出するための一対の測
定波送受器と、前記一対の測定波送受器のそれぞれに設
けられ、相互の間隔が可変であり、前記測定波が透過可
能且つ前記被検体に対して押し付け可能な一対のスタン
ドオフと、前記基板が前記被検体を支持しているかどう
かを検知する検知手段と、前記基板が前記被検体を支持
していることを前記検知手段が検知すると、前記被検体
が前記測定波の投射方向の両側から前記一対のスタンド
オフによって挟持されるよう、前記一対のスタンドオフ
のうち少なくとも一方を自動的に移動させる駆動手段と
をさらに備えていることを特徴としている。
【0033】上記構成によると、基板が被検体を支持し
ていることが検知されると、被検体を両側から挟持する
ようにスタンドオフが自動的に移動するため、被験者又
はその他の者にダイヤルを回させるなどの煩雑な作業を
行わせる必要がないばかりか、スタンドオフを移動させ
るために被験者又はその他の者がマニュアル操作を行う
必要がなくなるため、被験者などの操作負担が大幅に軽
減される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態について、図面を参照しつつ説明する。
【0035】本実施形態に係る骨評価装置は、特に骨粗
鬆症などの診断に利用され、被検者の踵骨を評価対象と
して超音波を踵骨中に透過させ、踵骨中における超音波
の伝播速度や減衰係数により骨の特性(骨塩密度など)
を定量測定するものである。先ず、図1及び図2を参照
しつつ、本発明の一実施形態に係る骨評価装置の全体構
成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る骨評価装置を上面から見た模式的な構造図である。図
2は、図1に示す骨評価装置の全体斜視図である。
【0036】図1に示す骨評価装置50には、被検体で
ある足を支持するための基板1が備えられている。図1
に示す基板1において、足30(図4参照)のつま先は
紙面下側、踵は紙面上側に配置される。基板1のつま先
が配置される部分には、つま先を当接させるためのつま
先ブロック2、一方、踵を当接させる部分には基板1の
平面部分から略垂直に立ち上がった直立板1aが設けら
れている。また図示されていないが、骨評価装置50の
筐体内には、被検体である足30が基板1に載置された
かどうかを検知するセンサが内蔵されている。
【0037】基板1の長さ方向の両側には、図2に示す
ように、側壁が設けられている。この両側壁における基
板1に足を載置したとき踵骨が配置される位置からは、
側壁から踵骨部分にかけて縮径された円形断面を有する
一対のスタンドオフ61a,61bが突出している。こ
の一対のスタンドオフ61a,61bは、基板1面より
高い位置にそれぞれ軸心を同一にして対称配置されてい
る。また、一対のスタンドオフ61a,61bの踵骨部
分を押し付ける面は超音波投射方向に直交する平面であ
る。
【0038】一対のスタンドオフ61a,61bのそれ
ぞれには、図1に示すように、タンク62a,62bが
隣接配置され、タンク62a,62bのそれぞれには超
音波送受器60a,60bが内蔵されている。本実施形
態では、図1において紙面左側に位置する超音波送受器
60aが評価対象となる踵骨に対して超音波を投射し、
紙面右側に位置する超音波送受器60bが踵骨を透過し
た超音波を検出する構成である。超音波を投射する側の
タンク62aには、水などの超音波透過性流体が注入さ
れ密閉状態にされている。
【0039】超音波送受器60aから投射された超音波
は、一対のスタンドオフ61a,61bを透過する。超
音波を透過可能に構成されたスタンドオフ61a,61
bの材料としては、超音波透過性に優れ、且つタンク6
2aに注入されている超音波透過性流体(水など)とは
異なる音響インピーダンスを有するアクリル、エポキ
シ、ウレタン及びシリコンなどの各種樹脂を使用するの
が好ましい。一対のスタンドオフ61a,61bによる
足の踵骨部分への押し付けに際して、その押し付け面の
変形を少なくするという観点からは、スタンドオフ61
a,61bを硬質材料のアクリル樹脂で成形するのが特
に好ましい。
【0040】基板1と隣接する装置50の上面には、動
作確認部81(図1では破線で示されている)が設けら
れている。この動作確認部81内には、測定結果やエラ
ーメッセージをプリントアウトできるプリンタ80が設
けられている。またさらに、電源ランプや測定開始ラン
プなどを備えてよい。
【0041】本実施形態の骨評価装置50を用いて測定
を行うに当たって、先ず被検体である足を基板1に載置
し、後に詳述するつま先ブロック2、直立板1aなどを
含む位置調整部により、評価対象である踵骨に対して超
音波が適切に投射されるよう足のサイズに応じた位置調
整が行われる。位置調整終了後、適切に配置された被検
者の足を基板1上に固定してから測定を開始するのが一
般的である。
【0042】被検者の足を基板1上に固定する場合、上
述の一対のスタンドオフ61a,61bにより、足の踵
骨部分を超音波投射方向の両側から挟持する。このとき
一対のスタンドオフ61a,61bのうち少なくとも一
方が移動すればよく、本実施形態においては紙面右側の
スタンドオフ61bを固定したまま、紙面左側のスタン
ドオフ61aのみを移動させるものとする。
【0043】固定側のスタンドオフ61b及びそれに隣
接するタンク62bや超音波送受器60bは、図2に示
す装置50の基台51上に取り付けられた図1に示す固
定台65に固設されている。一方、可動側のスタンドオ
フ61a及びそれに隣接するタンク62aや超音波送受
器60aは、装置50の基台51に対して超音波投射方
向に移動可能になっている。これら可動側のスタンドオ
フ61a及びそれに隣接するタンク62aや超音波送受
器60aを移動可能とするため、タンク62aに隣接し
た位置にモータ70が配置されている。また、図1に示
すように、タンク62aのモータ70と反対側は、両端
を固定台66a、66bによって基台51(図2参照)
に固設され、タンク62aの長さ方向に沿って配置され
たガイドシャフト71によって、軸方向移動可能に保持
されている。
【0044】モータ70は、基板1に内蔵されたセンサ
により足が基板1に載置されたと検知されると、一定時
間後に駆動する。このモータ70の駆動により、1対の
スタンドオフ61a,61bの相互の間隔は可変とな
る。つまり、モータ70が駆動すると、タンク62aは
軸方向に対向するスタンドオフ61b側に移動開始し、
タンク62aの先端に一体に備えられたスタンドオフ6
1aと、対向するスタンドオフ61bとの間隔が狭くな
る。その後スタンドオフ61aは足の踵骨部分に接触
し、対向するもう一方のスタンドオフ61bと共に、被
検体である足を超音波の投射方向の両側から挟持し、固
定する。
【0045】なお、スタンドオフ61aが一定トルクで
停止するように、モータ70による駆動機構にトルクリ
ミッタを設けるのが好ましい。また、測定終了後に足が
自由に解放されるよう、測定が終了したと判断されると
自動的にスタンドオフ61aがもう一方のスタンドオフ
61bとは反対側に移動するようモータ70を駆動させ
るのが好ましい。
【0046】次いで、図3〜図8を参照しつつ、本発明
の一実施形態に係る骨評価装置の評価対象となる踵骨を
含む被検者の足(被検体)の位置調整を行う機構につい
て説明する。図3は、図1に示す骨評価装置の被検体の
位置調整を行う機構を示す分解斜視図である。図4は、
図3の基板に被検体が支持された場合の側面図である。
図3及び図4に示す基板1は、評価対象となる踵骨31
を含む足30を支持するためのものであり、足裏に接す
る平面部分と、その平面部分の一端から略垂直に立ち上
がった足の踵を当接させるための直立板1aとから構成
されている。また、基板1の平面部分には、図3に示す
ように、足のつま先側の一定範囲において、足の長さ方
向にスリット1bが形成されている。このスリット1b
は円柱部材4aが挿入されるよう円柱部材4aの大きさ
に応じた幅に形成されており、円柱部材4aはスリット
1b内でスリット1bの細長方向に移動可能となってい
る。また図4によく示されているように、円柱部材4a
は、被検者のつま先を当接させるため基板1の上面に設
置されるつま先ブロック2と接続されている。
【0047】つま先ブロック2は、被検者のつま先が当
接する部分と、その当接する部分の下端から基板1に沿
って延長された部分とから構成され、側面がL字型断面
になっている。このつま先ブロック2の下面に円柱部材
4aが接続され、つま先ブロック2は、基板1の上面に
沿ってスリット1bの細長方向に移動可能となってい
る。
【0048】基板1の下方には、基板1に支持された被
検体に対して超音波が適切な位置に投射されるよう、被
検体である足30の位置をそのサイズに応じて自動的に
調整する位置調整機構20が形成されている。前述した
円柱部材4aを含むリンク部3は、位置調整機構20に
含まれるものである。リンク部3の動作については図7
(a),(b)を参照して後述するものとし、先ずはリ
ンク部3の構成について説明する。図7(a),(b)
は、それぞれ、異なるサイズの足30a,30bが基板
1に支持された場合におけるリンク部の平面図である。
【0049】図3及び図7(a),(b)から分かるよ
うに、リンク部3は6つの細長い薄板状の部材(リン
ク)を有する。6つの部材のうち2つずつが同じ長さ
で、長いものから順に部材3c,3d、部材3a,3
b、部材3f,3eという構成になっている。部材3a
及び部材3bはそれぞれの一端を上下に重ねて接続さ
れ、部材3a及び部材3bのそれぞれの他端(点X)は
部材3c及び部材3dの一端と上下に重なってピンなど
で接続されている。そして部材3c及び部材3dは図3
及び図7(a),(b)に示す点Oを交点として上下に
重なり合いながら交差し、各他端(点Y)において、部
材3e及び部材3fの一端とそれぞれ上下に重なってピ
ンなどで接続されている。部材3e及び部材3fそれぞ
れの他端もまた、上下に重なってピンなどで接続されて
いる。また、部材3a及び部材3bの接続部分からは上
方に円柱部材4a、下方に円柱部材4cがそれぞれ延在
しており、部材3e及び部材3fの接続部分からは上方
に円柱部材4bが延在している。本実施形態におけるリ
ンク部3の部材3a,3bと円柱部材4a,4cとの接
続部は、円柱部材4a,4cを1つの棒材とし、その棒
材を部材3a,3bの重なった部分に貫通させている
が、これに限定されるものではない。例えば、部材3
a,3bをピンなどで接続し、2つの円柱部材4a,4
bをそれぞれ部材3a,3bの接続部上下に接続させて
もよい。
【0050】上述のようにして互いに接続された6つの
部材3a〜3fによって、図3及び図7(a),(b)
に示すように、上方から見ると、リンク部3は点Oにお
いて2つの大小の菱形が接続されたような形状に形成さ
れている。また、各接続部(円柱部材4a,4cとの接
続部、点X,O,Y、円柱部材4bとの接続部)におい
て、各部材は円柱部材4a,4cの延在方向を軸として
両方向に回転可能となっている。従って、図7(a),
(b)に示すように点Xを2頂点とする大きい方の菱
形、及び点Yを2頂点とする小さい方の菱形はそれぞれ
形状が可変で、それらの形状によって、基板1の長さ方
向における点Xと点Oとの距離XO、点Yと点Oとの距
離YOが変化する。
【0051】リンク部3の小さい方の菱形の一頂点から
上方に延在する円柱部材4bは、図3に示すように、基
板1の平面部分の直立板1a側下面に接続されている。
また、基板1の平面部分の下面四隅には、それぞれスラ
イド部5aが固定されている。各スライド部5aは、ス
リット1bの細長方向、即ち上述のつま先ブロック2の
移動方向に、ガイド5bに対してスライド可能となって
いる。なお、各図に示されていないが、ガイド5bの両
端にはスライド部5aの移動を制限するためのストッパ
を設けるのが好ましい。
【0052】スライド部5aにこれがスライド可能とな
るように挿入されたガイド5bは、つま先ブロック2の
移動方向に延在するよう、可動板6の上面の四隅に固定
されている。可動板6には、図3に示すように、基板1
のスリット1bに対応した窓部6aが形成されている。
つまり、スリット1bの細長方向の長さと窓部6のその
方向の長さとがほぼ同じになっている。本実施形態にお
ける窓部6aの幅は、スリット1bの幅より大きいが、
円柱部材4cが移動できればスリット1bと同等の幅で
もよい。円柱部材4cは、図4によく示されているよう
に、上述の円柱部材4aと同軸上にあり、リンク部3の
一端と可動板6の下側に位置する筒型スライド8とを連
結している。つまりリンク部3は、基板1と可動板6と
の間に配置されながら、円柱部材4a,4cによってそ
れぞれつま先ブロック2、基板1、筒型スライド8と連
結されている。なお、円柱部材4a,4cは1つの部材
から構成されてもよい。
【0053】円柱部材4cに接続され、可動板6の下側
にある筒型スライド8は、可動板6の下面両側に設けら
れた2本のガイドレール(各図にはその一方6bのみが
描かれている)に挿入されることで、これに対してつま
先ブロック2の基板1に沿った移動方向にスライド可能
になっている。各ガイドレールは、細幅で可動板6の長
さよりも短い長さを有し、その長さ方向の両端において
のみ、可動板6の下面に接続されている。つまり、各ガ
イドレールの両端以外の部分は可動板6の下面に接続さ
れず、図4に示すように、可動板6との間に間隔を設け
ている。このように間隔を設けているのは筒型スライド
8を挿入するためであり、筒型スライド8の移動は、各
ガイドレールの可動板6の下面に接続された両端までに
制限される。
【0054】筒型スライド8にはガイドレール6bの延
在方向に沿って空洞が形成されているが、その空洞を塞
ぐように、筒型スライド8の直立板1a側端面には板が
設けられており(図示せず)、さらにその板に、引張バ
ネ11の一端が接続されている。また、引張バネ11の
他端は、図4において示すように、可動板6から下方に
延長されたバネ取付板15に接続されている。引張バネ
11は、筒型スライド8及びこれに取り付けられたつま
先ブロック2を直立板1a側に付勢するものである。従
って、外力が作用していない状態では、つま先ブロック
2は基板1に設けられたスリット1bの形状によって許
容される最も直立板1aよりに位置している。
【0055】筒型スライド8の下面には、図4に示すよ
うに、位置決めブロック9が取り付けられている。筒型
スライド8の下面に接続された位置決めブロック9の上
面は、基板1及び筒型スライド8の下面に対して平行で
ある。一方、位置決めブロック9の下面9aは、足30
の長さ方向に離れた複数の位置同士の基板1からの距離
が異なるものとなるように基板1に対して傾いた表面9
aとなっている。本実施の形態では、図4に示すよう
に、位置決めブロック9の下面9aは、つま先側から踵
側にかけて上昇する直線的な斜面となっている。この位
置決めブロック9は、上記のように筒型スライド8に取
り付けられており、さらに筒型スライド8は円柱部材4
a,4bによってつま先ブロック2に連結されているの
で、つま先ブロック2の移動と共にこれと同じ方向に基
板1に沿って移動するようになっている。また、位置決
めブロック9の下面9aは、これが下方に移動したとき
に装置の基台51に固定されたストッパ10と当接する
ようになっている。
【0056】ストッパ10は、本実施形態に係る骨評価
装置の基台51に対して移動しないよう、基台51上に
固設されている。ストッパ10は、基板1や可動板6の
幅方向に沿って延在し、上側へ突出した凸状部10aを
有する。後述するように、凸状部10aは、足30のサ
イズに応じて位置決めブロック9の下面9aの異なる場
所と当接する。これら位置決めブロック9及びストッパ
10が互いに当接して滑らないよう、少なくとも位置決
めブロック9の下面9a及び/又はストッパ10の凸状
部10a表面は、ゴムなどの摩擦係数が大きな材料から
形成されるのが好ましい。あるいは、位置決めブロック
9の下面9aにラッチを施すなど、その他様々な方法に
より、位置決めブロック9及びストッパ10が互いに当
接したとき滑らないようにすればよい。
【0057】また、装置の基台51には、図3に示すよ
うに、4つの高さ調整バネ12a,12b,12c、1
2dの一端が固設されている。これら高さ調整バネ12
a,12b,12c、12dの他端は、可動板6の下面
の四隅に固定されている。4つの高さ調整バネ12a〜
12dは、可動板6及び基板1を上側に付勢する。従っ
て、外力が作用していない状態では、基板1は装置の基
台51等の形状によって許容される最も上側に位置して
いる。なお、このとき位置決めブロック9の下面9aと
ストッパ10の凸状部10aとは離隔している。
【0058】図4に示すように被検者の足30が基板1
に載置されると、足30の重量により図3に示す4つの
高さ調整バネ12a〜12d(ここでは2つ12a,1
2bのみが描かれている)が圧縮され、基板1は高さ調
整バネ12a〜12dの付勢力に抗して下方に変位す
る。そして位置決めブロック9の下面9aとストッパ1
0の凸状部10aとが当接して、基板1の高さ方向の移
動がストップするようになっている。
【0059】次いで、図5(a)〜(c)を参照しつ
つ、図3及び図4に示す基板1に載置された足30の超
音波送受器60a,60bに対する位置が自動的に調整
される過程について、段階的に説明する。図5(a)
は、足30が基板1上に接触していない状態である。基
板1や可動板6を基台51と平行にしてもよいが、ここ
では例えば被検者が椅子に座った状態で測定しやすくす
るため、基板1や可動板6が装置の基台51に対して少
し傾くよう構成されている。この場合、可動板6及び基
板1には高さ方向に沿ったガイド(図示せず)が設けら
れており、装置の基台51に対する傾きを一定に維持し
ながら高さ方向に移動可能となっている。また、図5
(a)に示す足30が基板1上に接触していない段階に
おいて、位置決めブロック9はストッパ10の踵側斜め
上方に離隔した位置にあり、つま先ブロック2は図3に
示すスリット1bの最も踵側に位置している。
【0060】図5(b)は、被検者が足30の重量をか
けずに、つま先でつま先ブロック2を押しつけるように
矢印方向に移動させながら基板1上につま先から踵まで
足30の裏面を接触させ、つま先ブロック2と直立板1
aとによって足30を挟持させた状態である。なお、こ
のとき足30の重量が基板1にかかっていないことか
ら、高さ調整バネ12a〜12dはほとんど縮むことな
く図5(a)と同じ長さのままである。
【0061】図5(a)に示す段階から図5(b)に示
す段階へと移行する過程について、説明する。先ず足3
0のつま先でつま先ブロック2を移動させると、つま先
ブロック2の移動に伴って、図3及び図7(a),
(b)に示すリンク部3の大小の菱形は、足30のサイ
ズに応じてそれぞれ形状が変化し、図5(a)と比較し
て図5(b)における各点X,O,Yの間隔はいずれも
長くなる。また、つま先ブロック2、筒型スライド8、
及び引張バネ11は連結されているので、つま先ブロッ
ク2が移動すると引張バネ11が矢印方向に引張力を受
けて伸びる。一方筒型スライド8下面に取り付けられて
いる位置決めブロック9は、図5(a)ではストッパ1
0の踵側斜め上方にあるが、図5(b)ではストッパ1
0の凸状部10aの上方に離隔した位置にある。
【0062】次に図5(c)は、図5(b)で示した足
30の重量が基板1にかかっていない段階から、さらに
基板1に足30の重量をかけた状態を示す。このとき、
つま先ブロック2、リンク部3、筒型スライド8、及び
位置決めブロック9の基板1に沿った移動はないものと
する。可動板6の下面に設けられた4つの高さ調整バネ
12a〜12dはそれぞれ、足30の重量及びバネ係数
に応じて縮む。高さ調整バネ12a〜12dが縮むと、
それに伴って基板1及び位置決めブロック9が下方に移
動し、位置決めブロック9の下面9aとストッパ10の
凸状部10aとが当接する。この当接によって、位置決
めブロック9の下方への移動がストップする。またこの
とき、高さ調整バネ12a〜12dには、可動板6や基
板1を上側に付勢する力が生じている。
【0063】以上のようにして、本実施形態に係る骨評
価装置50の被検体である足30は、評価対象となる踵
骨31が超音波の投射位置に適切に配置されるように位
置調整される。ここでは、足30のサイズに応じて足3
0における踵骨31の位置も変化する、という足のサイ
ズと足30における踵骨31の位置との相関関係を利用
し、足30のサイズ(つま先ブロック2と基板1の直立
板1aとの間隔)に応じて、踵骨31の超音波送受器6
0a,60bに対する位置が自動的に調整されるように
なっている。
【0064】なお、測定終了後に足30を基板1から外
すと、高さ調整バネ12a〜12dが可動板6や基板1
を上側に、また引張バネ11がつま先ブロック2を基板
1の直立板1a側にそれぞれ付勢して、図5(a)に示
す状態に戻る。また、以上説明した図5(b)において
は足30の重量が基板1にかかっていないが、実際の測
定では足30の重量が基板1にかかる場合が多く、この
場合は図5(b),(c)の両方の動きが同時に生じ
る。
【0065】次いで、図6〜図8を参照しつつ、足のサ
イズが異なる場合における位置調整について説明する。
図6(a),(b)は、図3の基板1に異なるサイズの
被検体が支持された場合を比較した側面図である。踵骨
31a,31bにおける適切な測定点から直立板1aま
での距離A1,A2、及び基板1までの距離B1,B2
は、足30a,30bのサイズと相関関係があることが
わかっている。図6(a)に描かれた足30aは図6
(b)に描かれた足30bよりも大きいので、距離A
1,B1は距離A2,B2よりも大きい。そこで、リン
ク部3の大小それぞれの菱形形状を変化させることで超
音波送受器60a,60bに対する踵骨31a,31b
の基板1の長さ方向における位置を調整すると共に、位
置決めブロック9の下面9aとストッパ10の凸状部1
0aとの当接によって踵骨31a,31bの高さ方向に
おける位置を調整する。
【0066】先ず、図7(a),(b)を参照しつつ、
踵骨31a,31bの基板1の長さ方向における位置調
整について説明する。リンク部3は上述のように6つの
部材3a〜3fにより2つの大小の菱形形状に形成さ
れ、大きい方の菱形の一頂点から上側に延在している円
柱部材4aは、つま先ブロック2と連結している。従っ
て、被検者の足30a,30bのつま先で引張バネ11
の付勢力に抗してつま先ブロック2を押して移動させる
につれて、これと反対方向に円柱部材4aも移動し、さ
らにリンク部3の一頂点も移動する。一方、小さい方の
菱形の一頂点に延在している円柱部材4bは、基板1の
下面に接続されている。これにより、被検者がつま先で
つま先ブロック2を押すと、リンク部3の一端はつま先
ブロック2と同方向に移動し、リンク部3の他端は基板
1の直立板1aと共につま先ブロック2と反対方向に移
動する。
【0067】こうしてリンク部3における基板1の長さ
方向の両端が相反する方向に移動することで、リンク部
3の大小の菱形形状が変形し、大きい方の菱形に含まれ
る点Xと点Oとの間隔、及び小さい方の菱形に含まれる
点Yと点Oとの間隔は、足のサイズ(つま先ブロック2
と直立板1aとの間隔)に応じて変化する。つまり図6
(a),(b)及び図7(a),(b)に示す距離XO
aと距離XOb、距離YOaと距離YObはそれぞれ異
なり、足30のサイズの大きい図6(a)についての距
離XOa,YObが小さい方の図6(b)のものよりも
大きい。このようにして、踵骨31a,31bの超音波
超音波送受器60a,60bに対する基板1の長さ方向
の位置が調整される。
【0068】一方、踵骨31a,31bの超音波送受器
60a,60bに対するに高さ方向の位置調整は、位置
決めブロック9の下面9aとストッパ10の凸状部10
aとの当接状態による。位置決めブロック9の下面9a
は、図6(a)では踵側、図6(b)ではつま先側にお
いて、それぞれストッパ10の凸状部10aと当接して
いる。図8(a),(b)は、図6(a),(b)の部
分拡大図であって、図6(a),(b)における位置決
めブロック9の下面9aとストッパ10の凸状部10a
との当接状態を示す。なお、図8(a),(b)におい
て筒型スライド8は装置の基台51に対して平行でない
が、これは図5の場合と同様で、例えば被検者が椅子に
座った状態で測定しやすくするためであり、筒型スライ
ド8は装置の基台51に対して平行であってもなくても
よい。
【0069】図8(a),(b)に示すように、位置決
めブロック9の下面9aと装置の基台51に固設された
ストッパ10の凸状部10aとの当接位置によって、筒
型スライド8上面から超音波高さまでの距離Ha,Hb
が異なる。つまり、位置決めブロック9の下面9aが基
板1の長さ方向においてつま先側から踵側へと上昇する
ように傾いているため、位置決めブロック9の下面9a
におけるストッパ10の凸状部10aとの当接部分は踵
側になるほど筒型スライド8上面から超音波高さまでの
距離が長い(Ha>Hb)。図8(a)は図8(b)に
比べて装置の基台51から筒型スライド8上面までの距
離が短く、基板1の位置が全体として下がっている。し
かし、足30のサイズが大きいほど足裏から踵骨31ま
での長さが長い(B1>B2)ので、結果として図8
(a),(b)における装置の基台51から踵骨31
a,31bの適切な測定位置までの長さは等しくなって
いる。
【0070】ここで、位置決めブロック9は筒型スライ
ド8及びリンク部3を介してつま先ブロック2と連結さ
れているので、足30のつま先でつま先ブロック2を移
動させると、位置決めブロック9も共に同方向に移動す
る。そして、足30a,30bのサイズに応じて基板1
の長さ方向における位置決めブロック9の位置が決定す
る。その後足30a,30bの重量を基板1にかける
と、位置決めブロック9の下面9aとストッパ10の凸
状部10aとが当接し、その当接状態によって基板1の
高さが調整される。
【0071】このように、踵骨31a,31bの位置調
整は、上述のリンク部3による基板1の長さ方向につい
ての調整と、位置決めブロック9の下面9aとストッパ
10の凸状部10aとの当接による高さ方向についての
調整との相互調整によるものである。なお、位置決めブ
ロック9の下面9aの傾斜角度は、被検者の足30a,
30bのサイズに応じて踵骨31a,31bが超音波の
投射位置に配置されるように決定される。
【0072】以上に述べたように、本実施形態に係る骨
評価装置50は、被検体である足30が基板1に支持さ
れると、位置調整部20の作用によって、足30の位置
がそのサイズに応じて自動的に測定に適切な位置へと調
整されるため、測定開始前に予め被検体のサイズを計測
する必要がない。つまり、測定開始前に被検体を適切な
位置へと調整する際、操作者が必要なく且つ煩雑な作業
がなくなって、どのようなサイズの足30であっても、
迅速な骨評価が可能となる。
【0073】詳細には、つま先ブロック2の移動に対し
て基板1の直立板1aを移動させるためのリンク部3を
備えた比較的簡易な構造により、被検体である足30を
基板1に支持させる際、引張バネ11の付勢力に抗しな
がらつま先ブロック2と基板1の直立板1aとを互いに
相反する方向に移動させると共に、超音波の投射方向と
直交し且つ基板1に沿った方向において、足30を適切
な位置に調整することができる。また、足30を基板1
に載置する際、引張バネ11の付勢力に抗しながらつま
先ブロック2と基板1の直立板1aとを互いに相反する
方向に移動させると共に、基板1に対して傾いた表面を
下面9aに有する位置決めブロック9がつま先ブロック
2に伴って移動する。そして、さらに基板1が、可動板
6の下面に取り付けられた4つの高さ調整バネ12a〜
12dの付勢力に抗して変位したとき、位置決めブロッ
ク9の下面9aとストッパ10の凸状部10aとが当接
することで、基板1に対して直交する方向において、足
30を適切な位置に調整することができる。つまり、超
音波の投射方向と直交し且つ基板1に沿った方向と、基
板1に対して直交する方向との両方向の調整が可能であ
るので、足30を適切な位置へときわめて正確に調整す
ることができる。
【0074】なお、本実施の形態においては、リンク部
3、可動板6、筒型スライド8などが、直立板1aをつ
ま先ブロック2と反対方向に移動させるための連動駆動
機構を構成している。
【0075】さらに、引張バネ11によってつま先ブロ
ック2が直立板1a側に付勢されるので、つま先ブロッ
ク2及び直立板1aの間に被検体をしっかりと挟持する
ことができ、測定誤差が生じにくくなる。そして、高さ
調整バネ12a〜12dによって基板1がストッパ10
とは反対側に向けて付勢されるので、基板1をストッパ
10側に移動させる力が取り除かれると、基板1は高さ
調整バネ12a〜12dの付勢力によって自動的に元の
位置に戻る。同様に、つま先ブロック2及び直立板1a
の間から被検体が取り除かれると、つま先ブロック2、
直立板1a及び位置決めブロック9は引張バネ11の付
勢力によって自動的に元の位置に戻る。そのため、これ
らの位置をマニュアル操作でリセットする必要がなく、
短時間で多数回の連続的な骨評価を行うことが可能とな
る。
【0076】また、本実施形態の骨評価装置50には、
基板1に足30が載置されたかどうかを検知するセンサ
が基板1に内蔵されている。このセンサによって基板1
に足30が載置されたと検知されると、スタンドオフ6
1bが自動的に移動して、足30が超音波の投射方向の
両側から一対のスタンドオフ61a,61bによって挟
持される。従って、測定開始前に足30をスタンドオフ
61a,61bで固定させる場合に必要なのは、被検者
が足30を基板1に載置するという動作のみである。つ
まり、被検者以外の操作者が必要なく、且つ被検者は被
検体である一方の足30を基板1に載置させるよう動作
するだけであって、スタンドオフ61a,61bを移動
させるために被験者又はその他の者がマニュアル操作を
行う必要がなくなるため、被験者などの操作負担が大幅
に軽減される。
【0077】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々
な設計変更が可能である。例えば、本発明の骨評価装置
の変形例として図9に示すものがある。この装置55と
図1で示した装置50との異なる点は、図1では基板1
上に足30が載置されたことをセンサが検知するとスタ
ンドオフ61a,61bが自動的に移動するが、図9で
はセンサの代わりに、被検者の足30を載置する基板1
の横に、スイッチを内蔵させたペダル型スイッチ90を
備えた点である。測定を行う際、被検者は基板1に被検
体である一方の足30を載置するが、もう一方の足は自
由である。このもう一方の自由な足でペダル型スイッチ
90を踏むことで、スイッチをオンに切り換えてモータ
70を駆動させ、スタンドオフ61bを自動的に移動さ
せることができる。従って、測定開始前に足30をスタ
ンドオフ61a,61bで固定させる場合に、被検者以
外の操作者も必要なく、作業が煩雑にならない。しか
も、足30が確実に基板1に支持されていることを被験
者又はその他の者が目視確認してからマニュアル操作に
よってスタンドオフ61a,61bの移動を開始させる
ことができるので、測定結果の信頼性を高めることがで
きる。
【0078】なお、このように足で踏んでスイッチをオ
ンに切り換え可能なペダル型スイッチを、装置55に外
付けにしてもよい。また、図9では右足を基板1に載置
して左足でペダル型スイッチ90を踏むという構成であ
るが、逆に左足を基板1に載置して右足でスイッチをオ
ンにできるペダルを設けてもよい。以上のように、モー
タ70を駆動させるスイッチは、被検者が測定に際して
適切な姿勢を崩すことなくマニュアル操作可能であれ
ば、あらゆる所に設けることができる。
【0079】また、上述した実施形態では、引張バネ1
1の付勢力に抗してつま先ブロック2が移動するのにつ
れて基板1に沿ってつま先ブロックと反対方向に基板1
の直立板1aを移動させるものとしてリンク部3を用い
ているが、例えば図3に示すつま先ブロック2などに連
結させるための部材は円柱部材4a〜4cに限定され
ず、様々な形状の部材を用いてよい。上述のような構成
のリンク部3に限定されず、他の機構を有するものを用
いてもよい。また位置調整の精度をよくするという観点
からは、リンク部3など、足30を超音波の投射方向と
直交し且つ基板1に沿った方向において適切な位置に調
整するための機構を有するものを用いるのが好ましい
が、リンク部3などを用いずに、高さ調整のみを行って
もよい。
【0080】また、位置決めブロック9及びストッパ1
0の形状は上述した実施形態によるものに限定されず、
様々な設計が可能である。また、位置調整の精度をよく
するという観点からは、位置決めブロック9及びストッ
パ10を用いて高さ方向の調節を行うのが好ましいが、
これらを用いず、リンク部3などで超音波の投射方向と
直交し且つ基板1に沿った方向における調整のみを行っ
てもよい。また、位置決めブロック9の移動方向は、つ
ま先ブロック2と逆でもよいし、位置決めブロック9の
下面9aの傾斜形状は、図4に示したものと逆、つま
り、踵側からつま先側にかけて上昇する直線的な斜面で
あってもよい。
【0081】また、上述した実施形態においては引張バ
ネ11や高さ調整バネ12a〜12dを用い、それらの
付勢力を利用して位置調整を行うが、付勢力を伴うもの
であれば、バネに限定されず様々な材料や構成のものを
用いてよい。つま先ブロック2の形状やスタンドオフ6
1a,61bなどの形状も様々に設計可能である。ま
た、本実施形態では被検体である足30の踵を当接させ
るための直立板1aが基板1と一体になっているが、こ
れに限定されず、例えば基板1とは別体として踵押えを
設けて踵を当接させてもよい。
【0082】また、本実施の形態においては、リンク部
3、可動板6、筒型スライド8などによる連動駆動機
構、及び、位置決めブロック9、ストッパ10、高さ調
整バネ12a〜12dなどによって踵骨31が適切な位
置へと自動的に調整される構成であるが、基板1に足3
0が載置されると自動的に足30が超音波の投射方向の
両側から一対のスタンドオフ61a,61bによって挟
持されるという構成であれば、上記のような位置調整の
機構を持たなくてもよい。このように踵骨31の位置が
自動的に調整されない場合でも、測定開始前に被検体で
ある足30をスタンドオフ61a,61bにより挟持さ
せる際、被験者又はその他の者にダイヤルを回させるな
どの煩雑な作業を行わせる必要がないばかりか、スタン
ドオフ61a,61bを移動させるために被験者又はそ
の他の者がマニュアル操作を行う必要がなく、被験者な
どの操作負担が大幅に軽減される。
【0083】また、一対のスタンドオフ61a,61b
によって超音波の投射方向の両側から足30を挟持する
際、本実施の形態のようにスタンドオフ61bが自動的
に移動するような構成ではなく、スタンドオフ61a,
61bの少なくとも一方をマニュアル操作によって移動
させるような構成であってもよい。
【0084】また、超音波送受器60a,60bは、上
述した実施形態のようにどちらかが超音波を投射して残
りの一方が超音波を検出するものであってよいが、両方
の超音波送受器60a,60bが超音波を送受信可能で
あって、踵骨の両側から超音波を投射し且つ検出するよ
うな構成であってもよい。また、上述した実施形態では
一対のスタンドオフ61a,61bのうち一方のスタン
ドオフ61bのみが移動可能であるが、もう一方のスタ
ンドオフ61aのみが移動可能であっても、両方のスタ
ンドオフ61a,61bが移動可能であってもよい。ま
た、スタンドオフ61a,61bを構成する材料は、超
音波が透過可能であればよく、上述した材料に限定され
るものではない。
【0085】また、本発明に係る装置では、測定波とし
て超音波以外にX線などを用いることもできる。ただ
し、上述した実施形態による装置は、測定波としてX線
ではなく超音波を用いるため、X線の暴露問題がなく、
安全性が高いものであるという点で利点が大きい。また
上述した実施形態では、被検体として被検者の足30を
用い、足30の踵骨31を評価対象としているが、これ
に限定されず、例えば手など被検体とし、手の骨を評価
対象としてもよく、体の様々な部位を被検体としてその
部位の骨を評価することができる。
【0086】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成される
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
によると、被検体が基板に支持されると、骨の適切な位
置へと測定波が投射されるように測定波送受器に対する
骨の位置が被検体のサイズに応じて自動的に調整される
ため、測定開始前に予め被検体のサイズを計測したり、
レバーなどを操作する必要がない。従って、被検体がど
のようなサイズであったとしても、煩雑な作業を要する
ことなく迅速な骨評価が可能となる。
【0087】請求項2によると、被検体がどのようなサ
イズであったとしても、測定波の投射方向と直交し且つ
基板に沿った方向については、測定波が常に骨の適切な
位置に照射されるように第1の当接部及び第2の当接部
を移動させることができる。また、第1の当接部及び第
2の当接部の間に被検体をしっかりと挟持することがで
き、測定誤差が生じにくくなる。さらに、第1の当接部
及び第2の当接部の位置をマニュアル操作でリセットす
る必要がなく、短時間で多数回の連続的な骨評価を行う
ことが可能となる。
【0088】請求項3によると、被検体のサイズが変わ
っても、基板に支持された被検体に含まれる評価対象と
なる骨の、基板と直交する方向についての測定波送受器
に対する位置を不変なものとすることができるので、被
検体がどのようなサイズであったとしても、基板と直交
する方向については、測定波が常に骨の適切な位置に照
射されるように第1の当接部を移動させることができ
る。また、第1の当接部及び第2の当接部の間に被検体
をしっかりと挟持することができ、測定誤差が生じにく
くなる。さらに、第1の当接部、第2の当接部及び傾斜
部材の位置をマニュアル操作でリセットする必要がな
く、短時間で多数回の連続的な骨評価を行うことが可能
となる。
【0089】請求項4によると、測定波の投射方向と直
交し且つ基板に沿った方向と基板に直交する方向との両
方向について被検体の位置調節が可能であるので、被検
体に含まれる骨の位置をより正確に調整することができ
る。また、第1の当接部及び第2の当接部の間に被検体
をしっかりと挟持することができ、測定誤差が生じにく
くなる。さらに、第1の当接部、第2の当接部及び傾斜
部材の位置をマニュアル操作でリセットする必要がな
く、短時間で多数回の連続的な骨評価を行うことが可能
となる。
【0090】請求項5によると、測定開始前に予めスタ
ンドオフをマニュアル操作で移動させて被検体を両側か
ら挟持させる装置において、請求項1〜4の発明がもた
らす効果を得ることができる。
【0091】請求項6によると、被験者又はその他の者
にダイヤルを回させるなどの煩雑な作業を行わせる必要
がないばかりか、スタンドオフを移動させるために被験
者又はその他の者がマニュアル操作を行う必要がなくな
るため、被験者などの操作負担が大幅に軽減される。
【0092】請求項7によると、被験者又はその他の者
にダイヤルを回させるなどの煩雑な作業を行わせる必要
がなくなる。また、被検体が確実に基板に支持されてい
ることを被験者又はその他の者が目視確認してからマニ
ュアル操作によってスタンドオフの移動を開始させるこ
とができるので、測定結果の信頼性を高めることができ
る。
【0093】請求項8によると、スタンドオフの移動を
開始させるに当たって、被験者に無理な姿勢を強いるこ
とがなくなり、しかも被験者が容易にスイッチのオンオ
フを切換可能となるので、被検者以外の操作者が事実上
不要となる。
【0094】請求項8によると、測定波としてX線では
なく超音波を用いるため、X線の暴露問題がなく、安全
性が高い。
【0095】請求項9によると、基板が被検体を支持し
ていることが検知されると、被検体を両側から挟持する
ようにスタンドオフが自動的に移動するため、被験者又
はその他の者にダイヤルを回させるなどの煩雑な作業を
行わせる必要がないばかりか、スタンドオフを移動させ
るために被験者又はその他の者がマニュアル操作を行う
必要がなくなるため、被験者などの操作負担が大幅に軽
減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る骨評価装置を上面か
ら見た模式的な構造図である。
【図2】図1に示す骨評価装置の全体斜視図である。
【図3】図1に示す骨評価装置の被検体の位置調整を行
う機構を示す分解斜視図である。
【図4】図3の基板に被検体が支持された場合の側面図
である。
【図5】図3の基板に被検体が支持される過程を段階的
に示す説明図である。
【図6】図3の基板に異なるサイズの被検体が支持され
た場合を比較した側面図である。
【図7】図6に示すリンク部を上面から見た状態を示す
模式図である。
【図8】図7の部分的拡大図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る骨評価装置の変形例
を示す全体斜視図である。
【符号の説明】
1 基板 1a 直立板(第2の当接部) 2 つま先ブロック(第1の当接部) 3 リンク部(連動駆動機構) 6 可動板(連動駆動機構) 8 筒型スライド(連動駆動機構) 9 位置決めブロック(傾斜部材) 9a 位置決めブロックの下面 10 ストッパ 10a 凸状部 11 引張バネ(第1の付勢手段) 12a,12b,12c,12d 高さ調整バネ(第2
の付勢手段) 20 位置調整部(位置調整手段) 30 足(被検体) 31 踵骨 50 骨評価装置 51 基台 60a,60b 超音波送受器(測定波送受器) 61a,61b スタンドオフ 70 モータ(駆動手段) 90 ペダル型スイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 評価対象となる骨を含む被検体を支持す
    る基板と、 前記基板に支持された前記被検体に含まれる前記骨に対
    して測定波を投射し、前記骨を透過した測定波を検出す
    るための一対の測定波送受器と、 前記測定波が前記骨の適切な位置に投射されるように、
    前記基板に支持された前記被検体に含まれる前記骨の前
    記測定波送受器に対する位置を、前記被検体のサイズに
    応じて自動的に調整する位置調整手段とを備えているこ
    とを特徴とする骨評価装置。
  2. 【請求項2】 前記位置調整手段が、 前記測定波の投射方向と直交し且つ前記基板に沿った方
    向に移動可能であって、前記被検体の一端を当接させる
    ための第1の当接部と、 前記基板に対して前記第1の当接部と同じ側にあり、前
    記被検体の他端を当接させるための第2の当接部と、 前記第1の当接部を前記第2の当接部側に付勢する付勢
    部材と、 前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1の当接部が移動
    するのにつれて、前記基板に沿って前記第1の当接部と
    反対方向に前記第2の当接部を移動させるための連動駆
    動機構とを備えていることを特徴とする請求項1に記載
    の骨評価装置。
  3. 【請求項3】 前記位置調整手段が、 前記測定波の投射方向と直交し且つ前記基板に沿った方
    向に移動可能であって、前記被検体の一端を当接させる
    ための第1の当接部と、 前記基板に対して前記第1の当接部と同じ側にあり、前
    記被検体の他端を当接させるための第2の当接部と、 前記第1の当接部を前記第2の当接部側に付勢する第1
    の付勢部材と、 前記基板に対して前記第1の当接部の反対側にあって、
    前記測定波の投射方向と直交し且つ前記基板に沿った方
    向に離れた複数の位置同士の前記基板からの距離が異な
    るものとなるように前記基板に対して傾いた表面を有し
    ており、前記第1の付勢部材の付勢力に抗して前記第1
    の当接部が移動するのにつれて前記測定波の投射方向と
    直交し且つ前記基板に沿った方向に移動する傾斜部材
    と、 前記基板を前記傾斜部材とは反対側に向けて付勢する第
    2の付勢部材と、 前記基板が前記第2の付勢部材の付勢力に抗して変位し
    たときに前記傾斜部材の前記表面と当接する固定部材と
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の骨評価
    装置。
  4. 【請求項4】 前記位置調整手段が、 前記測定波の投射方向と直交し且つ前記基板に沿った方
    向に移動可能であって、前記被検体の一端を当接させる
    ための第1の当接部と、 前記基板に対して前記第1の当接部と同じ側にあり、前
    記被検体の他端を当接させるための第2の当接部と、 前記第1の当接部を前記第2の当接部側に付勢する第1
    の付勢部材と、 前記第1の付勢部材の付勢力に抗して前記第1の当接部
    が移動するのにつれて、前記基板に沿って前記第1の当
    接部と反対方向に前記第2の当接部を移動させるための
    連動駆動機構と、 前記基板に対して前記第1の当接部の反対側にあって、
    前記測定波の投射方向と直交し且つ前記基板に沿った方
    向に離れた複数の位置同士の前記基板からの距離が異な
    るものとなるように前記基板に対して傾いた表面を有し
    ており、前記第1の付勢部材の付勢力に抗して前記第1
    の当接部が移動するのにつれて前記測定波の投射方向と
    直交し且つ前記基板に沿った方向に移動する傾斜部材
    と、 前記基板を前記傾斜部材とは反対側に向けて付勢する第
    2の付勢部材と、 前記基板が前記第2の付勢部材の付勢力に抗して変位し
    たときに前記傾斜部材の前記表面と当接する固定部材と
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の骨評価
    装置。
  5. 【請求項5】 前記一対の測定波送受器のそれぞれに設
    けられ、相互の間隔が可変であり、前記測定波が透過可
    能且つ前記被検体に対して押し付け可能な一対のスタン
    ドオフをさらに備えており、 前記被検体が前記測定波の投射方向の両側から前記一対
    のスタンドオフによって挟持されるよう、前記一対のス
    タンドオフのうち少なくとも一方をマニュアル操作によ
    って移動させることができることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか一項に記載の骨評価装置。
  6. 【請求項6】 前記一対の測定波送受器のそれぞれに設
    けられ、相互の間隔が可変であり、前記測定波が透過可
    能且つ前記被検体に対して押し付け可能な一対のスタン
    ドオフと、 前記基板が前記被検体を支持しているかどうかを検知す
    る検知手段と、 前記基板が前記被検体を支持していることを前記検知手
    段が検知すると、前記被検体が前記測定波の投射方向の
    両側から前記一対のスタンドオフによって挟持されるよ
    う、前記一対のスタンドオフのうち少なくとも一方を自
    動的に移動させる駆動手段とをさらに備えていることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の骨評価
    装置。
  7. 【請求項7】 前記一対の測定波送受器のそれぞれに設
    けられ、相互の間隔が可変であり、前記測定波が透過可
    能且つ前記被検体に対して押し付け可能な一対のスタン
    ドオフと、 マニュアル操作によってオンオフの切換が可能なスイッ
    チと、 前記スイッチがオンに切り換えられると、前記被検体が
    前記測定波の投射方向の両側から前記一対のスタンドオ
    フによって挟持されるよう、前記一対のスタンドオフの
    うち少なくとも一方を自動的に移動させる駆動手段とを
    さらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか一項に記載の骨評価装置。
  8. 【請求項8】 前記被検体が一方の足であり、前記スイ
    ッチが他方の足で踏むことが可能なように設けられたペ
    ダル型スイッチであることを特徴とする請求項7に記載
    の骨評価装置。
  9. 【請求項9】 評価対象となる骨を含む被検体を支持す
    る基板と、 前記基板に支持された前記被検体に含まれる前記骨に対
    して測定波を投射し、前記骨を透過した測定波を検出す
    るための一対の測定波送受器と、 前記一対の測定波送受器のそれぞれに設けられ、相互の
    間隔が可変であり、前記測定波が透過可能且つ前記被検
    体に対して押し付け可能な一対のスタンドオフと、 前記基板が前記被検体を支持しているかどうかを検知す
    る検知手段と、 前記基板が前記被検体を支持していることを前記検知手
    段が検知すると、前記被検体が前記測定波の投射方向の
    両側から前記一対のスタンドオフによって挟持されるよ
    う、前記一対のスタンドオフのうち少なくとも一方を自
    動的に移動させる駆動手段とをさらに備えていることを
    特徴とする骨評価装置。
JP2002074625A 2002-03-18 2002-03-18 骨評価装置 Expired - Fee Related JP3957538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002074625A JP3957538B2 (ja) 2002-03-18 2002-03-18 骨評価装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002074625A JP3957538B2 (ja) 2002-03-18 2002-03-18 骨評価装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003265478A true JP2003265478A (ja) 2003-09-24
JP2003265478A5 JP2003265478A5 (ja) 2005-06-23
JP3957538B2 JP3957538B2 (ja) 2007-08-15

Family

ID=29203969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002074625A Expired - Fee Related JP3957538B2 (ja) 2002-03-18 2002-03-18 骨評価装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3957538B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006280760A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Furuno Electric Co Ltd 超音波骨評価装置
JP2007185212A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Gifu Univ 超音波骨質計測器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006280760A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Furuno Electric Co Ltd 超音波骨評価装置
JP4690092B2 (ja) * 2005-04-04 2011-06-01 古野電気株式会社 超音波骨評価装置
JP2007185212A (ja) * 2006-01-11 2007-07-26 Gifu Univ 超音波骨質計測器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3957538B2 (ja) 2007-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5134999A (en) Ultrasonic transducer assembly
AU706958B2 (en) Ultrasonic bone testing apparatus with repeatable positioning and repeatable coupling
JP4690092B2 (ja) 超音波骨評価装置
WO2008077307A1 (fr) Dispositif de mesure de la taille
CN100444802C (zh) 可变形物的超声波检查装置
JP2003265478A (ja) 骨評価装置
KR100407425B1 (ko) 뼈평가장치
US6494076B1 (en) Pendulum rolling resistant test
EP0884579B1 (en) Apparatus and method for testing static and kinetic frictional coefficients of a sheet material
JP5914569B2 (ja) 超音波骨評価装置
TWI394555B (zh) 振動波輸出儀器及其使用方法
KR100404429B1 (ko) 뼈평가장치
US5704360A (en) Ultrasound bone analyzers and methods for sensing body part
JP3526807B2 (ja) 骨評価装置
JP4555674B2 (ja) 測定ユニット及びそれを備えた骨診断装置
KR102198092B1 (ko) 신장 측정 장치
JP2923465B2 (ja) 骨評価装置
JP4715930B2 (ja) 光学式皮下脂肪厚測定装置
JP2909284B2 (ja) 非破壊検査装置の容器位置決め装置
KR102349443B1 (ko) 초음파 비선형 파라미터 정밀 측정장치
JP3119825B2 (ja) 超音波骨評価装置
JP4749530B2 (ja) 生体組織評価装置
JP2005073843A (ja) 骨密度測定装置
JP4342927B2 (ja) 骨強度測定装置
WO2000037921A1 (en) Pendulum rolling resistance test

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041006

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20070508

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees