JP2005073843A - 骨密度測定装置 - Google Patents

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和夫 山内
Tatsuo Arai
竜雄 新井
Yoshie Iwakura
与志衛 岩倉
Yoshiyuki Yoshioka
義幸 吉岡
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Abstract

【課題】 測定結果の信頼性を向上させる。
【解決手段】 被検体を載せる診察台9に対向配置され、少なくともいずれか一方が前記被検体を挟み込むように移動可能にされた一対の測定体2、3を備えている。さらに、測定体2、3を移動させ、被検体に押し付けて挟み込む移動機構と、測定体2、3を被検体に押し付けて挟み込む状態を保持し、測定体を移動不可能な状態にする保持機構とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、骨粗鬆症の診断等に利用される骨密度測定装置に関する。
骨組織の密度が低下する症状である骨粗鬆症の診断のために、超音波を利用した骨密度測定装置が用いられている。かかる測定装置は、移動可能な測定体を被検体に押し当てて、超音波を被検体に透過させる。透過された超音波は、被検体に含有される骨塩量に応じた速度で被検体内を伝播する。したがって、被検体内における超音波の伝播速度(SOS:Speed Of Sound)を測定すれば、被検体である踵の骨塩量に相当する量を測定することができる。被検体の骨密度を精度よく測定するためには、測定体を被検体に正確に押し当てて、超音波を透過させる必要がある。これまでに、被検体の大きさに合わせて、超音波のスポット領域である、測定体と被検体との接合面を可変させる測定装置がある(特許文献1)。
特開平9−201355号公報
特許文献1に記載の骨密度測定装置は、被検体との接合部分が変形可能な測定体を有している。その測定体を駆動させ被検体に押し当て、かかる接合部分を変形させ、被検体に超音波を透過している。しかしながら、測定体を被検体に押し当てると、被検体の弾性力により、測定体は多少押し戻される。このため、測定体が被検体に密着した状態で保持することができず、超音波を被検体に十分に透過することが困難であり、その結果、測定結果の信頼性が低下するというおそれがある。
そこで、本発明の目的は、測定結果の信頼性を向上させることができる骨密度測定装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の骨密度測定装置は、被検体を載せる基台と、前記基台に対向配置され、少なくともいずれか一方が前記被検体を挟み込むように移動可能にされた一対の測定体と、前記測定体を移動させ、前記測定体を前記被検体に押し付けて挟み込む移動機構と、前記被検体に押し付けた測定体の移動を禁止し、前記挟み込む状態を保持する保持機構とを備えていることを特徴とする。
この構成によると、測定体を被検体に押し当てた状態に保持することができるため、一対の測定体同士の間隔を一定に保持することができる。これにより、例えば超音波信号を用いて測定する場合のように、一対の測定体同士の間隔が測定精度に大きな影響を与える測定信号に対して好適なものとなる。
本発明において、前記保持機構は、前記押し付けた測定体を押し戻す前記被検体による反力が第1の所定値を超えると、前記挟み込む状態を解消するようにしてもよい。
これによると、被検体が測定時に動いた場合、測定体に挟み込まれたままになるという危険を回避することができる。また、挟み込まれた状態で被検体が傷つくことがなくなる。
この場合、前記保持機構は、前記第1の所定値を調整可能に決定する第1の負荷決定手段を備えていてもよい。これによると、被検体に応じた所定値を決定することができる。
本発明において、前記移動機構は、駆動力を前記測定体に伝達し、前記測定体を移動させる駆動力伝達機構と、前記押し付け時に、前記測定体が前記被検体に付与する押圧力が第2の所定値未満となるように、前記測定体に伝達する前記駆動力を制限する駆動力制限機構とを備えていることが好ましい。
この構成によると、測定体が被検体に所定値を超える押圧力が付与されることがなくなるため、被検体を保護することができる。
この場合、前記移動機構は、前記第2の所定値を調整可能に決定する第2の負荷決定手段を備えていてもよい。これによると、被検体に応じた所定値を決定することができる。
別の観点において、本発明の骨密度測定装置は、被検体を載せる基台と、前記基台に対向配置され、少なくともいずれか一方が前記被検体を挟み込むように移動可能にされた一対の測定体と、前記測定体に駆動力を伝達して移動させ、前記測定体を前記被検体に所定値未満の押圧力で押し付けて挟み込む移動機構と、前記所定値以上のブレーキ力で前記被検体に押し当てた測定体の移動を阻止するブレーキ機構とを備えている。
本発明の骨密度測定装置は、被検体を載せる基台と、ラックを有し、前記基台に対向配置され、少なくともいずれか一方が前記被検体を挟み込むように移動可能にされた一対の測定体と、正逆回転自在に前記基台に設けられた回転軸と、前記回転軸に遊挿され、前記測定体のラックに噛合されたピニオンと、前記回転軸と前記ピニオンとを回転可能に連結し、前記測定体が前記被検体に付与する押圧力が第1の所定値を超えるまで、前記ピニオンを前記回転軸と共に回転させる第1のトルクリミッタと、前記回転軸と前記ピニオンとを回転可能に連結し、前記回転軸の回転力が第2の所定値を超えるまで、前記回転軸の回転を妨げる第2のトルクリミッタとを備えている
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1〜図3に示すように、超音波骨密度測定装置1において、測定体2は、これと対向配置された測定体3との間隔を可変にするために移動自在にされた円筒状の可動タンク7を有している。測定体2・3内には、超音波送受波器4・5がそれぞれ配置されている。超音波送受波器4・5は、超音波の送波及び受波を共に行うことができる機器である。
可動タンク7は、測定体3側に被検体(超音波骨密度測定装置1は被検体として踵を用いるので、以下において、被検体のことを単に踵ということがある)を押し付けるスタンドオフ8が先端に設けられ、内部が密閉状態にされている。密閉された測定体3の内部空間には、超音波送受波器4・5から発生される超音波信号を透過し易い超音波透過物質となる超音波透過性流体(例えば、水)が収容されている。
スタンドオフ8は、測定体3に向かって段々に縮径突出する断面台形を呈しており、可動タンク7の軸方向に直交する2つの反射平面8a・8bを有している。また、スタンドオフ8は、超音波信号を透過させ易く且つ超音波透過性流体と異なる音響インピーダンスを有するアクリル、エポキシ、ウレタンおよびシリコン等の各種樹脂を成形してなるものである。特に、被検体への押し付けに際して反射平面8a・8bの変形が少ない硬質材料であるアクリル樹脂は、スタンドオフ8の材料として好ましい。なお、後述するスタンドオフ25もスタンドオフ8と同じ材料からなる。
測定体2の可動タンク7は、対となる2つのタンク支え11a・11bの間に形成されたV溝に支持されていると共に、踵が載せられる基台である診察台9に対して移動させることが可能である。可動タンク7は、軸方向に伸びたラック10aが固設されており、ラック10aと噛合する駆動機構10のピニオン10b(後に詳述)を回転させることで移動する。駆動機構10は、診察台9に立設された上部支持材13a及び下部支持材13bに支持されている。ここで、駆動機構10について図4を参照しつつ説明する。
図4に示すように、ダイヤルシャフト12aが、上部支持材13a及び下部支持材13bのオイルレスブッシュ(図示せず)によって正逆回転自在に支持されている。ダイヤルシャフト12aの上端部には、取っ手12bが配設されたダイヤル12が固設されている。ダイヤル12を回転させると、ダイヤルシャフト12aが回転するようになっている。ダイヤルシャフト12aの下端部には、下部支持材13bとの接合部分に、トルクリミッタ31が固設されている。
トルクリミッタ31は、ナット31aと板バネ31bとを有している。ナット31a及び板バネ31bをダイヤルシャフト12aに挿入し、ナット31aを締め、板バネ31bを下部支持材13bに密着させている。板バネ31bを下部支持材13bに密着させることにより、板バネ31bと下部支持材13bとの間には、トルクリミッタ31の回転の抵抗力となる摩擦力が生じる。かかる摩擦力は、ナット31aの締め具合に応じて調整することができる。後述するトルクリミッタ30も、トルクリミッタ31と同様の構造を有している。
上部支持材13aの上方には、リング10cが配置されている。リング10cは、円形状の板であり、中心にダイヤルシャフト12aを挿入するための図示しない孔を有している。さらに、リング10cの上方には、測定体2のラック10aと噛合するピニオン10bが配置されている。ピニオン10b及びリング10cは、ダイヤルシャフト12aにフリーな状態で挿入されている。つまり、ダイヤルシャフト12aが回転しても、ピニオン10b及びリング10cは回転しないようになっている。また、リング10cは、ピニオン10bが回転する場合に、上部支持材13aとの摩擦力により回転が妨げられないようにしている。
ピニオン10bの上方には、ナット30aと板バネ30bとを有するトルクリミッタ30が固設されている。トルクリミッタ30は、トルクリミッタ31と同様に、ナット30aを締め、板バネ30bをピニオン10bに密着させている。ダイヤルシャフト12aにフリーな状態のピニオン10bは、板バネ30bとピニオン10bとの間に生じる摩擦力により、トルクリミッタ30と共に回転するようになっている。尚、本実施の形態では、トルクリミッタ30にかかる摩擦力がトルクリミッタ31にかかる摩擦力よりも大きくなるように、トルクリミッタ30・31が調整されている。
図1〜図3に戻り、可動タンク7は、その軸方向に並行して延びるタンクガイド15を有している。タンクガイド15は、診察台9に沿って配置されたガイドシャフト16と、ガイドシャフト16に沿ってU字型に曲げられたガイド蓋18とを主要部品としている。ガイドシャフト16は、その両端側において診察台9に立設された一対の固定台22a・22bに軸支されている。また、ガイド蓋18は、可動タンク7の外周に固設されたガイド板17と一体化されることによって、ガイド板17と共にガイド筒体を構成している。このガイド筒体は、ガイド板17とガイド蓋18とで区画されたガイド孔23を有している。ガイド孔23には、ガイドシャフト16が貫通している。そして、ガイド筒体は、ガイド蓋18の両端の軸受部でガイドシャフト16に対して軸方向摺動自在に支持されている。
ガイド孔23は、ガイドシャフト16の軸方向に延びると共に、部材18・17の側面に開口を有している。ガイド孔23の軸方向両端部は、シール部材19a・19b及び密閉板20a・20bがそれぞれこの順にガイドシャフト16に摺動自在に外嵌されることによって密閉されている。可動タンク7が駆動機構10によって移動させられる際、シール部材19a・19bと密閉板20a・20bとがガイドシャフト16に対して摺動するので、可動タンク7は安定して案内される。
ガイド孔23は、ガイドシャフト16の軸方向に延びるようにガイド板17に形成された連絡長孔21を通して可動タンク7内に連通している。したがって、可動タンク7内の超音波透過性液体は、ガイド孔23内にも充満する。シール部材19a・19bと密閉板20a・20bとでガイド孔23が軸方向両端部において密閉されているために、ガイド孔23内に充満した超音波透過性液体が外部に漏れない。
測定体3は、可動タンク7のスタンドオフ8に対向して配されたスタンドオフ25を有している。スタンドオフ25は、超音波送受波器4・5で発生した超音波信号を透過し易い超音波透過性固体からなる。スタンドオフ25は、可動タンク7のスタンドオフ8に向かって徐々に縮径した断面台形の突出形状を呈しており、スタンドオフ8の反射面8aに平行な反射面25aを有している。
測定体3は、スタンドオフ25の軸心が可動タンク7のスタンドオフ8の軸心と一致し且つ反射面25aが反射面8aと平行となるように、診察台9に立設された固定台28に固設されている。したがって、駆動機構10によりスタンドオフ8をスタンドオフ25に近づく方向に直線移動させることにより、2つのスタンドオフ8・25で踵を挟み込むことができるので、踵を診察台9上に固定することができる。踵を固定するために必要なスタンドオフ8の移動量は、踵の幅寸法に依存する。
上記のように2つのスタンドオフ8・25が先端側に向かって縮径した断面台形形状となっているので、反射面8a・25aの面積は比較的小さい。そのため、表面に凹凸がありその凹凸形状が一定でない踵等が被検体であっても、スタンドオフ8・25の反射面8a・25aの全面を被検体に密着させ易くなっている。
超音波送受波器4・5としては、通常、超音波信号の発生および検出を1台で行うことができる超音波トランスデューサが用いられる。超音波送受波器4・5は、相互間の距離L0が固定された状態で測定体2・3内に配置されている。
超音波送受波器4は、スタンドオフ8の反射平面8aに向かって超音波信号を送信及び受信可能に透過流体が充満した可動タンク7中に配置されると共に、連結部材27の先端に取り付けられている。連結部材27は、その基端がガイドシャフト16に固定されており、連絡長孔21から可動タンク7内に突出するように延びている。連絡長孔21がガイドシャフト16の軸方向に延びるようにガイド板17に形成されているために、超音波送受波器4をガイドシャフト16に固定した状態でスタンドオフ8及び可動タンク7を直線移動させることができるようになっている。
超音波送受波器5は、スタンドオフ25の反射平面25aに向かって超音波信号を送信及び受信可能に、気密状態のスタンドオフ25内に固定されている。上記のように超音波送受波器4・5を配置することにより、一方の超音波送受波器4・5から発せられ、超音波透過性流体およびスタンドオフ8・25を透過した超音波信号を他方の超音波送受波器4・5で検出することができる。また、一方の超音波送受波器4・5から発せられ、いずれかの反射面8a・8b・25aで反射した超音波信号を当該一方の超音波送受波器4・5で受信することも可能となる。
次に、駆動機構10の動作について説明する。尚、以下の説明において、ダイヤル12を回転させる回転力をN0、トルクリミッタ30に係る摩擦力をN1、トルクリミッタ31に係る摩擦力をN2と称する(図5参照)。まず、診察台9上の測定体2と測定体3との間に挿入された被検体である踵を、スタンドオフ8・25で挟み込むために、ダイヤル12を回転させる。以下、測定体2が踵方向に移動するよう、ダイヤル12を回転させる方向を正方向とする。
ダイヤルシャフト12aを回転させると、板バネ31bと下部支持材13bとの間の摩擦力N2が回転方向と逆方向に働き、ダイヤルシャフト12aの回転を妨げている。ダイヤル12を回転させる回転力N0が、トルクリミッタ31に係る摩擦力N2よりも大きくなると、板バネ31bが下部支持材13bに対して滑り始め、ダイヤルシャフト12aが回転し始める。
ダイヤルシャフト12aが回転すると、ダイヤルシャフト12aに固設されているトルクリミッタ30も回転する。このとき、トルクリミッタ30の板バネ30bとピニオン10bとの間には摩擦力が生じているため、ダイヤルシャフト12aにフリーな状態のピニオン10bは、トルクリミッタ30と共に回転する。これにより、ピニオン10bと噛合しているラック10aが移動し、測定体2が踵方向に移動する。
測定体2が移動し、スタンドオフ8が踵に接触した後、さらにダイヤル12を回転させると、測定体2は移動しなくなるが、測定体2は回転力N0の大きさの押圧力を踵に付与し続ける。つまり、ピニオン10bは回転力N0で正方向に回転しようとするトルクリミッタ30に伴い回転しようとする。このとき、回転力N0が正方向と逆方向に働く摩擦力N1よりも大きくなると、トルクリミッタ30がピニオン10bに対して滑り始める。これにより、ダイヤル12を回転させてもピニオン10bとトルクリミッタ30とは空回りし、ピニオン10bは回転方向に回転しようとせず、測定体2は踵に対して押圧力を付与しなくなる。従って、踵には摩擦力N1の値よりも大きな押圧力が掛からないようになっている。
測定体2が停止し、ダイヤル12の回転を止め、スタンドオフ8が踵に押し付けられた状態になると、踵は多少の弾力性により押し付けられたスタンドオフ8を押し戻そうとする。この押し戻そうとする力を反力N3と称す(図6参照)。尚、反力N3は、踵の弾性力であり、摩擦力N1、N2よりも小さい。反力N3が測定体2を押し戻そうとすると、測定体2のラック10aに噛合しているピニオン10bが正方向と逆方向に回転し始める。また同時に、トルクリミッタ30の板バネ30bとピニオン10bとの間の摩擦力により、トルクリミッタ30もピニオン10bと共に回転し始める。
一方、トルクリミッタ30が回転するとダイヤルシャフト12aも回転し、それに伴いトルクリミッタ31も回転する。このとき、トルクリミッタ31の板バネ31bと下部支持材13bとの間に、回転方向と逆方向に摩擦力N2が働く。この摩擦力N2がブレーキとなり、ダイヤルシャフト12aの回転を妨げる。従って、測定体2は、反力N3により押し戻されない。これにより、測定体2は踵に押し付けた状態で停止するため、超音波を精度よく透過できる状態に保持することができる。尚、測定体2を踵から離す場合は、ダイヤル12を正方向と逆方向に回転させればよい。
また、測定体2を踵に押し付けた状態で踵が動いた場合、踵が動いた際に測定体2を押し戻す力が摩擦力N2よりも大きければ、板バネ31bが下部支持材13bに対して滑り、ダイヤルシャフト12aが回転する。このため、踵の押し戻す力により測定体2は押し戻され、踵が測定体2・3に挟み込まれた状態から解消され、傷つくおそれが少なくなる。
以上、説明したように、本実施の形態において、測定体2を被検体である踵に押し当てた状態を保持することができるため、踵に超音波を精度よく透過させることができ、精度の良い測定結果を得ることができる。さらに、測定体2が踵に付与する負荷が摩擦力N1を超えると、トルクリミッタ30とピニオン10bとが空回りをし、測定体2に伝達する駆動力が制限されるため、測定体2が移動することがなく、踵に過負荷を与えず保護することができる。また、トルクリミッタ30及びトルクリミッタ31は、ナット30a・31aの締め具合に応じて摩擦力を調整することができるため、踵の大きさに応じて、例えば、大人と子供とを測定する場合に応じて設定することができる。
尚、上述の実施の形態では、トルクリミッタにより測定体が踵の弾性力により押し戻されないようにしているが、トルクリミッタ以外でもよい。例えば、ネジをダイヤルシャフトに押し当てて、ダイヤルシャフトが回転しないようにして、測定体2が押し戻されないようにしてもよい。また、トルクリミッタは、上述のような構造でなくてもよい。例えば、板バネではなく、他の部材を用いてもよい。
ダイヤルシャフトに挿入されているトルクリミッタ、ピニオンの配置順は上述の実施の形態に限定されない。例えば、ピニオンの下にトルクリミッタを設けるようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施の形態は、駆動機構10の構造が第1の実施の形態と相違している。以下、その相違点について説明する。尚、第1の実施の形態と同一の部材には同一の符号を付記してその説明を省略する。
図7に示すように、ダイヤルシャフト12aが下部支持材13bのオイルレスブッシュ(図示せず)によって正逆回転自在に支持されている。ダイヤルシャフト12aの上端部には、取って12bが配設されたダイヤル12が固設されている。ダイヤル12を回転させると、ダイヤルシャフト12aが回転するようになっている。ダイヤルシャフト12aの下端部には、トルクリミッタ33が固設されている。
トルクリミッタ33は、図8に示すように、シリンダ33aとブレーキシュー33bを有している。シリンダ33aは、円筒の一端に円板状の板が配設された凸型形状である。さらに、シリンダ33aの中心軸には、ダイヤルシャフト12aに挿入するための孔33cが貫通している。また、シリンダ33aには、ダイヤルシャフト12aに固設するための、図示しない固定部が設けられている。円盤状の板には、4つのブレーキシュー33bが均等に周縁側に配設されている。尚、後述するトルクリミッタ32も同様の構造を有している。
ブレーキシュー33bが下部支持材13bに密着するように、トルクリミッタ33のシリンダ33aがダイヤルシャフト12aに固設されている。ブレーキシュー33bと下部支持材13bとが密着することにより、ブレーキシュー33bと下部支持材13bとの間には、摩擦力が生じる。尚、かかる摩擦力は、シリンダ33aの板の半径を長くすると、それに比例して大きくなる。
トルクリミッタ33の上方には、ダイヤルシャフト12aにフリーな状態で挿入されているスライド板14dが配置されている。そして、スライド板14dの上方には、バネ14cが設けられており、さらに、バネ14cの上方には、スライド板14bがダイヤルシャフト12aにフリーな状態で挿入されている。バネ14cは、スライド板14b、14dをそれぞれ上下に加圧して、トルクリミッタ32・33のブレーキシュー32b・33bに均等に力が加わるようにしている。
スライド板14bの上方には、測定体2のラック10aと噛合するピニオン14aがダイヤルシャフト12aにフリーな状態で挿入されている。さらに、ピニオン14aの上方には、トルクリミッタ33と同様のトルクリミッタ32が配置されている。トルクリミッタ32のブレーキシュー32bがピニオン14aに密着し、シリンダ32aがダイヤルシャフト12aに固設されている。これにより、ダイヤルシャフト12aと共にトルクリミッタ32も回転するようになっている。
また、ブレーキシュー32bとピニオン14aとの間には、摩擦力が生じている。この摩擦力により、ピニオン14aはトルクリミッタ32と共に回転するようになっている。本実施の形態では、トルクリミッタ33に係る摩擦力が、トルクリミッタ32に係る摩擦力よりも大きくなるように調節されている。つまり、トルクリミッタ33の円盤状の板の半径がトルクリミッタ32の円盤状の板の半径よりも大きくなっている。
次に、駆動機構14の動作について説明する。尚、以下の説明において、ダイヤル12を回転させる回転力をM0、トルクリミッタ32に係る摩擦力をM1、トルクリミッタ33に係る摩擦力をM2と称する(図9参照)。まず、診察台9上のスタンドオフ8とスタンドオフ25との間に挿入された被検体である踵を、スタンドオフ8・25で挟み込むために、ダイヤル12を回転させる。以下、測定体2が踵に移動するようにダイヤル12を回転させる方向を正方向と称する。第1の実施の形態と同様に、トルクリミッタ33のブレーキシュー33bと下部支持材13bとの間に、回転方向と逆方向に摩擦力M2が働き、ダイヤルシャフト12aの回転を妨げている。このため、ダイヤル12を回転させる回転力M0が、トルクリミッタ33の摩擦力M2よりも大きくなると、ブレーキシュー33bが下部支持材13bに対して滑り始め、ダイヤルシャフト12aが回転し始める。
ダイヤルシャフト12aが回転すると、ダイヤルシャフト12aに固設されているトルクリミッタ32も回転する。このとき、トルクリミッタ32のブレーキシュー32bとピニオン14aとの間には摩擦力が生じており、ピニオン14aがトルクリミッタ32と共に回転する。これにより、ピニオン14aと噛合しているラック10aが移動し、測定体2が踵方向に移動する。
測定体2が移動し、スタンドオフ8が踵に接触した後、さらにダイヤル12を回転させても、測定体2は踵に当たり移動しなくなる。つまり、ピニオン14aは正方向に回転しなくなる。このとき、さらにダイヤル12を回転させると、ダイヤル12を回転させる回転力M0が、トルクリミッタ32の回転方向と逆方向に働く摩擦力M1よりも大きくなる。これにより、トルクリミッタ32のブレーキシュー32bがピニオン14aに対して滑り始め、ダイヤル12を回転させてもピニオン14aが回転しなくなり、測定体2は移動しなくなる。つまり、踵には摩擦力M1の値よりも大きな負荷が掛からないようになっている。尚、摩擦力M1は、上述したように、トルクリミッタ32のシリンダ32aの板の半径を変えることにより、調節することができるため、大人や子供などの踵の大きさに応じた負荷値をトルクリミッタ32により調節することができる。このとき、トルクリミッタ32にかかる摩擦力M1が、トルクリミッタ33にかかる摩擦力M2よりも大きくならないように調節する。
測定体2が停止し、ダイヤル12の回転を止め、スタンドオフ8が踵に押し付けられた状態になると、踵は多少の弾力性により押し付けられたスタンドオフ8を押し戻そうとする。この押し戻そうとする力を反力M3と称す(図10参照)。尚、反力M3は、踵の弾性力であり、摩擦力M1、M2よりも小さい。反力M3が測定体2を押し戻そうとすると、測定体2のラック10aに噛合しているピニオン14aが正方向と逆方向に回転し始める。また同時に、トルクリミッタ32のブレーキシュー32bとピニオン14aとの間の摩擦力により、トルクリミッタ32もピニオン14aと共に回転し始める。
一方、トルクリミッタ32が回転するとダイヤルシャフト12aも回転し、それに伴いトルクリミッタ33も正方向と逆方向に回転する。このとき、トルクリミッタ33のブレーキシュー33bと下部支持材13bとの間に、回転方向と逆方向に摩擦力M2が働く。この摩擦力M2がブレーキとなり、ダイヤルシャフト12aの回転を妨げる。従って、測定体2は、反力M3により押し戻されない。これにより、測定体2は踵に押し付けた状態で停止するため、超音波を精度よく透過できる状態に保持することができる。尚、測定体2を踵から離す場合は、ダイヤル12を正方向とは逆に回転させればよい。
また、測定体2を踵に押し付けた状態で踵が動いた場合、踵が動いた際に測定体2を押し戻す力が摩擦力M1よりも大きければ、ブレーキシュー32bがピニオン14aに対して滑り、ダイヤルシャフト12aが回転する。このため、踵の押し戻す力により測定体2は押し戻され、踵が測定体2・3に挟み込まれた状態から解消され、傷つく恐れが少なくなる。
以上、説明したように、本実施の形態において、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、トルクリミッタに係る摩擦力はトルクリミッタの円盤状の板の半径に比例しているため、容易に摩擦力を調整することができる。これにより、踵の大きさに応じて、踵に付与される負荷値を調整をすることができる。
尚、本実施の形態におけるトルクリミッタは、上述の構造に限定されない。また、駆動機構のダイヤルシャフトに配置されるトルクリミッタ、スライド板、バネ等の配置順は上述の実施の形態に限定されない。
本発明の第1の実施の形態による超音波骨密度測定装置の全体の構成を示す側面図である。 図1に示す超音波骨密度測定装置のII-II線に沿った断面図である。 図1に示す超音波骨密度測定装置のIII-III線に沿った断面図である。 図1に示す駆動機構の全体図である。 図4に示す駆動機構により測定体を被検体方向に移動する際の力関係を表した概略図である。 被検体が測定体を押し戻す際の力関係を表した概略図である。 本発明の第2の実施の形態に係る駆動機構の全体図である。 (a)図7に描かれているトルクリミッタの側面図である。(b)図7に描かれているトルクリミッタの下面図である。 図7に示す駆動機構により測定体を被検体方向に移動する際の力関係を表した概略図である。 被検体が測定体を押し戻す際の力関係を表した概略図である。
符号の説明
1 超音波骨密度測定装置
2 測定体
10 駆動機構
10b ピニオン
12 ダイヤル
12a ダイヤルシャフト
30、31 トルクリミッタ
30a、31a ナット
30b、31b 板バネ

Claims (7)

  1. 被検体を載せる基台と、
    前記基台に対向配置され、少なくともいずれか一方が前記被検体を挟み込むように移動可能にされた一対の測定体と、
    前記測定体を移動させ、前記測定体を前記被検体に押し付けて挟み込む移動機構と、
    前記被検体に押し付けた測定体の移動を禁止し、前記挟み込む状態を保持する保持機構と
    を備えていることを特徴とする骨密度測定装置。
  2. 前記保持機構は、
    前記押し付けた測定体を押し戻す前記被検体による反力が第1の所定値を超えると、前記挟み込む状態を解消することを特徴とする請求項1に記載の骨密度測定装置。
  3. 前記保持機構は、
    前記第1の所定値を調整可能に決定する第1の所定値決定機構を備えていることを特徴とする請求項2に記載の骨密度測定装置。
  4. 前記移動機構は、
    駆動力を前記測定体に伝達し、前記測定体を移動させる駆動力伝達機構と、
    前記押し付け時に、前記測定体が前記被検体に付与する押圧力が第2の所定値未満となるように、前記測定体に伝達する前記駆動力を制限する駆動力制限機構と
    を備えていること特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の骨密度測定装置。
  5. 前記移動機構は、
    前記第2の所定値を調整可能に決定する第2の所定値決定機構を備えていることを特徴とする請求項4に記載の骨密度測定装置。
  6. 被検体を載せる基台と、
    前記基台に対向配置され、少なくともいずれか一方が前記被検体を挟み込むように移動可能にされた一対の測定体と、
    前記測定体に駆動力を伝達して移動させ、前記測定体を前記被検体に所定値未満の押圧力で押し付けて挟み込む移動機構と、
    前記所定値以上のブレーキ力で前記被検体に押し当てた測定体の移動を阻止するブレーキ機構と
    を備えていることを特徴とする骨密度測定装置。
  7. 被検体を載せる基台と、
    ラックを有し、前記基台に対向配置され、少なくともいずれか一方が前記被検体を挟み込むように移動可能にされた一対の測定体と、
    正逆回転自在に前記基台に設けられた回転軸と、
    前記回転軸に遊挿され、前記測定体のラックに噛合されたピニオンと、
    前記回転軸と前記ピニオンとを回転可能に連結し、前記測定体が前記被検体に付与する押圧力が第1の所定値を超えるまで、前記ピニオンを前記回転軸と共に回転させる第1のトルクリミッタと、
    前記回転軸と前記ピニオンとを回転可能に連結し、前記回転軸の回転力が第2の所定値を超えるまで、前記回転軸の回転を妨げる第2のトルクリミッタと
    を備えていることを特徴とする骨密度測定装置。
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