JPH10179588A - 超音波プローブ - Google Patents

超音波プローブ

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Publication number
JPH10179588A
JPH10179588A JP8726797A JP8726797A JPH10179588A JP H10179588 A JPH10179588 A JP H10179588A JP 8726797 A JP8726797 A JP 8726797A JP 8726797 A JP8726797 A JP 8726797A JP H10179588 A JPH10179588 A JP H10179588A
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JP
Japan
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pulley
transducer
rotation angle
ultrasonic probe
driven pulley
Prior art date
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Pending
Application number
JP8726797A
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English (en)
Inventor
Seiichiro Murai
誠一郎 村井
Kenji Igarashi
健二 五十嵐
Tomoo Minowa
智夫 箕輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プーリと回転角度検出手段との間隙を常に一定
に保持し、プーリと一体のトランスデューサの回転角度
の検出精度向上化を得る超音波プローブを提供する。 【解決手段】トランスデューサ8に一体に連結される従
動プーリ13を備え、この従動プーリとともにトランス
デューサを回転駆動するワイヤ駆動機構10と、従動プ
ーリの外周面に形成される角度パターンPと、この角度
パターンからトランスデューサの回転角度を読み取る回
転角度検出センサSと、従動プーリ外周面に弾性的に摺
接するとともに、回転角度検出センサを支持し、従動プ
ーリの位置変動に倣って回転角度検出センサを位置変動
させ、従動プーリ外周面と角度センサとの間隙を保持す
るホルダ23とバネ体と22を具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波ビームを発
振するトランスデューサを回転駆動し、診察対称部位の
超音波断層像を得る超音波プローブの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】精密機械の分野では、駆動プーリと回転
体に連結される従動プーリとの間にワイヤを掛け渡し、
駆動プーリをモータなどの駆動手段で回転駆動すること
により、従動プーリの位置決めをなす、いわゆるワイヤ
駆動機構が多用される。
【0003】たとえば、超音波プローブに上記ワイヤ駆
動機構が用いられる。この超音波プローブは、心臓疾患
や冠動脈疾患を診断するための超音波診断装置である。
【0004】超音波プローブの開発初期のころは、体表
から超音波プローブを当てて、体の断面観察を行なって
いた。しかるに、この方式では骨格などが障害になって
完全な状態での観察を行なうことができない。また、一
方の角度からの観察ばかりでなく、他の角度からの観察
を行なう要望が大であった。
【0005】そこで近時は、プローブの先端部分にトラ
ンスデューサを取付けて、体の内面から超音波診察をな
すことが可能な、経食動心エコー方式(TEE:trans-
esophagel echcardiography )が開発された。
【0006】この方式の超音波プローブは、口から挿入
され食道の最深部に到達したところで心臓に対して超音
波ビームを発振する。したがって、特に挿入部分は安全
と衛生の面から完全にシールされ、機構が小型で挿入部
分の管径はより細径化されている。
【0007】ただし、はじめは超音波を発振する超音波
振動子を備えたトランスデューサが固定されていて、一
断面のみの観察しかできない。そのため、迅速でかつ正
確な診察を得るのは困難であった。
【0008】すなわち、図19に示すように、トランス
デューサaから発生する超音波ビームMは一平面に沿っ
た広がりとなり、この広がりに沿った断層像しか得られ
ない。したがって、精度の高い3次元画像を得るために
は、トランスデューサaを所定角度で回転駆動すること
が必要となる。
【0009】従来、図20に示すような駆動手段によっ
て、上記トランスデューサaは回転駆動される。同図
(A)では、トランスデューサaにプーリbが連設さ
れ、ここにワイヤcが掛止される。上記プーリbは図示
しない軸承具を介して回転自在に枢支される。
【0010】このワイヤcの図示しない他端側には駆動
プーリが掛止され、かつ駆動手段である駆動モータが機
械的に連結される。すなわち、トランスデューサaに連
設されるプーリbは従動プーリであり、これらでワイヤ
駆動機構が構成されることになる。
【0011】同図(B)では、フレキシブルシャフトd
の先端にウォームeが連設され、トランスデューサaに
連設されるウォームギヤfに噛合する。このウォームギ
ヤfも、図示しない軸承具を介して回転自在に枢支され
る。上記フレキシブルシャフトdの図示しない端部側に
は駆動手段である駆動モータが機械的に連設されている
ことは勿論である。
【0012】精密機械としての超音波プローブにおいて
は、上記トランスデューサaを回転駆動するための機構
として、同図(A)で示すワイヤ駆動機構が多用される
傾向にある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、近年の超
音波プローブでは、医療技術の進歩に伴い、トランスデ
ューサaの回転角度の位置決め精度を高く保持すること
への要求は極めて強い。すなわち、トランスデューサa
の回転角度ごとに超音波断層像を取り込み、病変や治療
場所が明確に指摘できるように、3次元画像を構築する
システムが開発され始めている。
【0014】それには、トランスデューサaの回転角度
を、1°単位で位置決めするのが理想であり、かつ高精
度の位置決めをなすために、従動プーリbの回転角度を
正確に検出しなければならない。
【0015】当初は、操作部に組み込まれたポテンショ
ンメータによって回転角度を検出していた。しかるに、
操作部は手元側にあり、トランスデューサaは先端部に
あるので、検出精度に誤差が生じ易い。従動プーリbの
回転角度をより高精度に検出するには、このプーリの周
辺に回転角度検出手段である角度センサを配置する必要
がある。
【0016】図21は、先端部の従動プーリbの周面を
検出面として角度パターンPを形成し、この周面と所定
間隔を存して角度センサSを配置した例である。上記角
度センサSは、先端部ケースg底面に適宜な手段を介し
て取付け固定される。
【0017】図22は、従動プーリbの底面を検出面と
して角度パターンPを形成し、この底面と所定間隔を存
して角度センサSを配置した例である。この角度センサ
Sは、先端部ケースg底面に適宜な手段を介して取付け
固定される。
【0018】角度センサSとして、光学式もしくは磁気
式がある。しかるに、従動プーリb自体薄肉構造であ
り、真円度は20〜30μm 程度となっており、軸受け
の偏心量は10〜20μm あるので、いずれの配置形態
も、検出面である従動プーリbと角度センサSとの間隙
は0.1mm以下に設定しなければならない。
【0019】そのため、従動プーリbの回転にともな
い、角度センサSと従動プーリbとの間隙が変動し易
い。一般に、保持力にもよるが、角度センサSは着磁面
に対して30±10μm の範囲で使用しなければ出力が
変動し易い。この変動をいかにして小さく保持するかが
問題となる。
【0020】上記間隔の変動を小さく保持するための手
段として、構成部品の加工精度や、組立精度をより向上
させることが考えられる。しかしながら、超音波プロー
ブの場合は、部品の嵌め合いをきつくしてガタ(逃げ)
のない状態にすると、トランスデューサaに取付けられ
る超音波振動子に応力が作用し、ついには破損に至り易
い。そのため、機械的に間隙の変動を小さくする手法に
は限界がある。
【0021】一方、上述したように、精密機械である超
音波プローブでは、トランスデューサaを回転駆動する
ための機構として、図20(A)で示すワイヤ駆動機構
が多用される傾向にあるが、主に操作部の駆動プーリ
と、先端部gの従動プーリbとに掛け渡されるワイヤc
の弾性や、一般に体腔内診断装置で必要とされる先端部
湾曲機構のためのワイヤ長さ変化を吸収するための機構
のため、バックラッシュや時間遅れが発生し易く、精密
な位置決めを行うことは容易でない。
【0022】この問題を解決するため、先端部にモータ
を配し、ダイレクトに従動プーリを回転させることが考
えられるが、機能上の制限から先端部を大型化すること
ができない。すなわち、先端部に充分納まるよう小型
で、かつ必要なトルクを保持するモータは現状では求め
ることが困難である。
【0023】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、その第1の目的とするところは、トランス
デューサと一体に連結されたプーリをワイヤ駆動する方
式であることを前提として、上記プーリに位置変動があ
っても、プーリの回転角度を検出する手段との間隙を常
に一定に保持して、トランスデューサの回転角度の検出
精度を向上させた超音波プローブを提供しようとするも
のである。
【0024】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、その第2の目的とするところは、トランス
デューサと一体に連結されたプーリをワイヤ駆動する方
式であることを前提として、駆動側と従動側とのプーリ
相互の間のバックラッシュや時間遅れに影響されること
なくプーリを位置決め停止して、その位置決め精度を向
上させた超音波プローブを提供しようとするものであ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を満足す
るため、第1の発明の超音波プローブは、請求項1とし
て、体腔内に挿入される導中部と、この導中部の手元側
に接続される操作部と、上記導中部の先端側に設けられ
超音波ビームを平面内で走査するトランスデューサとを
具備した超音波プローブにおいて、上記トランスデュー
サに一体に連結されるプーリを備え、このプーリととも
にトランスデューサを回転駆動するワイヤ駆動機構と、
上記プーリの外周面に形成される角度パターンと、プー
リ外周面に形成される上記角度パターンからトランスデ
ューサの回転角度を読み取る回転角度検出手段と、プー
リ外周面に弾性的に摺接するとともに、上記回転角度検
出手段を支持し、プーリの位置変動に倣って回転角度検
出手段を位置変動させ、プーリ外周面と回転角度検出手
段との間隙を保持する間隙保持手段とを具備したことを
特徴とする。
【0026】請求項2として、請求項1の超音波プロー
ブにおいて、上記間隙保持手段は、上記回転角度検出手
段をプーリの接線方向に沿い、かつ間隙を存して支持す
るホルダと、このホルダをプーリの回転中心方向に弾性
的に押圧してプーリ外周面に摺接させるバネ体とを具備
したことを特徴とする。
【0027】請求項3として、請求項2の超音波プロー
ブにおいて、上記ホルダは、上記プーリ外周面に転接す
る回転自在なローラを備えたことを特徴とする。
【0028】請求項4の超音波プローブとして、請求項
2において、上記ホルダの上記プーリ外周面との摺接面
は、摺動性に優れた素材で表面処理がなされたことを特
徴とする。
【0029】上記第1の目的を満足するため、第2の発
明の超音波プローブは、請求項5として、体腔内に挿入
される導中部と、この導中部の手元側に接続される操作
部と、上記導中部の先端側に設けられ超音波ビームを平
面内で走査するトランスデューサとを具備した超音波プ
ローブにおいて、上記トランスデューサに一体に連結さ
れ、その周面が着磁されたプーリを備え、このプーリと
ともにトランスデューサを回転駆動するワイヤ駆動機構
と、上記プーリの外周面を覆う高滑性素材の薄膜体と、
上記プーリの回転からトランスデューサの回転角度を読
み取る回転角度検出手段と、この回転角度検出手段を支
持するとともに、薄膜体に対して弾性的に摺接させ、薄
膜体の膜厚をもってプーリと回転角度検出手段との間隙
を保持し、かつプーリの位置変動に倣って回転角度検出
手段を位置変動させる押圧手段とを具備したことを特徴
とする。
【0030】請求項6として、請求項5の超音波プロー
ブにおいて、上記薄膜体は、ポリイミド系の樹脂テープ
であることを特徴とする。
【0031】請求項7として、請求項5の超音波プロー
ブにおいて、上記薄膜体は、スパッタなどの薄膜形成方
法によって形成される非磁性層であることを特徴とす
る。
【0032】上記第2の目的を満足するため、第3の発
明の超音波プローブは、請求項8として、体腔内に挿入
される導中部と、この導中部の手元側に接続される操作
部と、上記導中部の先端側に設けられ超音波ビームを平
面内で走査するトランスデューサとを具備した超音波プ
ローブにおいて、上記トランスデューサに一体に連結さ
れるプーリを備え、このプーリとともにトランスデュー
サを回転駆動するワイヤ駆動機構と、上記プーリの外周
面に形成される角度パターンと、プーリ外周面に形成さ
れる上記角度パターンからトランスデューサの回転角度
を読み取る回転角度検出手段と、この回転角度検出手段
によるトランスデューサの回転角度読取り検出の信号に
応じて、上記プーリを位置決め保持する保持手段とを具
備したことを特徴とする。
【0033】請求項9として、請求項8の超音波プロー
ブにおいて、上記保持手段は、上記プーリに対向して配
置されるブレーキパッドと、このブレーキパッドに連結
されブレーキパッドをプーリに接離自在に駆動する駆動
手段とを具備したことを特徴とする。
【0034】請求項10として、請求項8の超音波プロ
ーブにおいて、上記保持手段は、上記プーリに対向して
配置されるブレーキパッドと、このブレーキパッドに連
結されブレーキパッドをプーリに接離自在に駆動する圧
電素子を備え、この圧電素子は、上記回転角度検出手段
によるトランスデューサの回転角度読取り検出の信号に
応じて励磁し、かつ断電制御して伸縮駆動する制御手段
によって制御されることを具備したことを特徴とする。
【0035】上記第2の目的を満足するため、第4の発
明の超音波プローブは、請求項11として、体腔内に挿
入される導中部と、この導中部の手元側に接続される操
作部と、上記導中部の先端側に設けられ超音波ビームを
平面内で走査するトランスデューサとを具備した超音波
プローブにおいて、上記トランスデューサに一体に連結
されるプーリを備え、このプーリとともにトランスデュ
ーサを回転駆動するワイヤ駆動機構と、上記プーリの外
周面に形成される角度パターンと、プーリ外周面に形成
される上記角度パターンからトランスデューサの回転角
度を読み取る回転角度検出手段と、この回転角度検出手
段によるトランスデューサの回転角度読取り検出の信号
に応じて、上記プーリを位置決め保持する保持手段と、
この保持手段によるプーリの位置決め保持の状態で、プ
ーリの位置決め誤差を補正する補正手段とを具備したこ
とを特徴とする。
【0036】請求項12として、請求項11の超音波プ
ローブにおいて、上記補正手段は、保持手段を構成する
圧電素子に連結され、保持手段ごとプーリを周方向に所
定角度づつ回動変位する回動変位部材からなることを特
徴とする。
【0037】請求項13として、請求項12の超音波プ
ローブにおいて、上記保持手段は、上記プーリに対向し
て配置されるブレーキパッドと、このブレーキパッドに
連結されブレーキパッドをプーリに接離自在に駆動する
圧電素子とを備え、上記補正手段は、保持手段を構成す
る上記圧電素子に連結され、保持手段ごとプーリを周方
向に所定角度づつ回動変位する回動変位部材とを備え、
上記保持手段の圧電素子および上記補正手段の回転変位
部材は、上記回転角度検出手段によるトランスデューサ
の回転角度読取り検出の信号に応じて励磁し、かつ断電
制御して伸縮および湾曲駆動する制御手段によって制御
されることを特徴とする。
【0038】以上のごとき課題を解決する手段を採用す
ることにより、請求項1ないし請求項4の発明では、ト
ランスデューサと一体のプーリに位置変動があっても、
間隙保持手段の作用によってプーリの位置変動に倣って
回転角度検出手段が位置変動をなし、プーリと回転角度
検出手段との間隙を一定に保持して、回転角度検出手段
の検出精度を高く保持できる。
【0039】請求項5ないし請求項7の発明では、トラ
ンスデューサと一体のプーリに位置変動があっても、プ
ーリの周面に形成される薄膜体に回転角度検出手段が常
に摺接する。プーリと回転角度検出手段との間隙は薄膜
体の厚みそのものとなり、回転角度検出手段の検出精度
を高く保持できる。
【0040】請求項8ないし請求項10の発明では、回
転角度検出手段の検出信号にもとづいてトランスデュー
サと一体のプーリの位置決めを確実になして、この位置
決め精度を高く保持する。
【0041】請求項11ないし請求項13の発明では、
回転角度検出手段の検出信号にもとづいてトランスデュ
ーサと一体のプーリの位置決めを確実になして、この位
置決め精度を高く保持するとともに、仮に位置決め誤差
が生じた場合であっても、位置補正を確実になす。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、第1および第2の発明を、
図1ないし図10を参照して説明する。
【0043】図1に、超音波プローブの全体構成を示
す。
【0044】フレキシブルチューブからなる導中部1の
一端側である手元側に、操作部2が設けられる。この操
作部2には電源コード3が接続されていて、電源コード
3端部に設けられるコネクタ部4は超音波診断装置本体
5に電気的に接続される。
【0045】上記導中部1の他端側には、挿入部6が設
けられる。さらにこの挿入部6は、導中部1に連設され
る湾曲部7と、後述するトランスデューサ8を備えた先
端部9とから構成される。
【0046】図2に示すように、上記操作部2には、二
段重ねにノブa,bが設けられ、医師はこれらノブを回
動操作して、上記湾曲部7とトランスデューサ8の角度
を適宜調整できる。
【0047】上記トランスデューサ8で発生する超音波
ビームは、診断対象部位に到達して反射し、その反射信
号をトランスデューサ8が捉え、コネクタ部4が本体5
に取り込む。本体5のモニタには診断対象部位の超音波
断層像が映し出され、医師はその画像を見て診断する。
【0048】図3に示すように、超音波プローブ内に
は、ワイヤ駆動機構10が収容される。図中11は駆動
プーリであって、駆動手段である駆動モータ12の回転
軸と機械的に連結される。
【0049】13は従動プーリであって、上記駆動プー
リ11と従動プーリ13との間にバネ特性を有するワイ
ヤ14が無端走行自在に掛け渡される。このワイヤ14
の中途部には、上記先端部9の湾曲によるワイヤ経路長
さの変化を吸収するための、一対の吸収機構15A,1
5Bが設けられている。
【0050】図4に示すように、上記変化吸収機構15
A,15Bは、ワイヤ14の引っ張り側と弛み側にそれ
ぞれ設けられていて、有底筒状をなし、その一端開口部
は蓋体iで閉成されるガイド体24と、このガイド体2
4内に収容される端子25とから構成される。上記端子
25の端面に、上記ワイヤ14の一端部が連結され、蓋
体iに設けられる孔部kを介して外部に延出される。ワ
イヤ14の他端部は、ガイド体24の底部に連結され
る。
【0051】たとえば、駆動プーリ11が時計回り方向
に回転駆動されると、図の上部側ガイド体15Aにおい
て、端子25が蓋体i面に当接して、駆動モータ12と
の間のワイヤ14部分が引っ張り側となり、図の下部側
のガイド体15Bと駆動モータ12との間のワイヤ14
部分は弛み側となる。
【0052】また、駆動プーリ11が反時計回り方向に
回転駆動されると、図の下部側のガイド体15Bにおい
て、端子25が蓋体i面に当接して駆動モータ12との
間のワイヤ14部分が引っ張り側となり、図の上部側の
ガイド体15Aと駆動モータ12との間のワイヤ14部
分が弛み側となる。
【0053】このような変化吸収機構15A,15Bを
備えたことにより、回転方向によりワイヤ14に作用す
る張力の状態が異なり、先端部9の湾曲動作にともなう
ワイヤ14の長さの変化を吸収できる。
【0054】なお、上記従動プーリ13に近接して上記
トランスデューサ8の回転角度を検出する回転角度検出
手段である角度センサSが後述するように支持されてい
る。この角度センサSは、制御回路26を介して上記駆
動モータ12と電気的に接続されている。
【0055】一方、上記トランスデューサ8の上面部に
はシリコンレンズが貼着される。このシリコンレンズと
音響窓の間には、超音波振動の伝播性を向上させる音響
媒体が設けられ、この音響媒体をトランスデューサ8の
回転に対して封止するシール部材が設けられる。そし
て、トランスデューサ8の回転に追従して屈曲し、外部
信号線と接続されるFPC(フレキシブル基板)が設け
られる。(以上、図示しない)図5(A)(B)に示す
ように、上記トランスデューサ8の下部側に上記従動プ
ーリ13が一体に連結される。この従動プーリ13は、
先端部9を構成するケース16の底面部に一体に設けら
れた軸部17に、軸承具18を介して嵌着される。
【0056】また、従動プーリ13の上部外周面にワイ
ヤ溝19が設けられ、ここに上記ワイヤ14が掛止され
る。ワイヤ溝19の下部側には角度パターンPが形成さ
れる。この角度パターンPは、金属材からなる従動プー
リ13の外周面に設けられる刻み線からなる。
【0057】操作精度を高く保持するために、上記角度
パターンPは1°毎に刻まれている。たとえば、φ12
mmの直径を持つ従動プーリ13に1°ピッチの角度パタ
ーンPを形成すると、刻み線の間隔は0.1mmとなる。
【0058】上記従動プーリ13の外周部近傍位置に
は、間隙保持手段20が設けられる。この間隙保持手段
20は、一端部が上記ケース16に取付けねじ21を介
して取付けられるバネ体22と、このバネ体22の他端
部に接着などの適宜な手段を介して取着されるホルダ2
3とから構成される。
【0059】なお説明すれば、上記バネ体22は、ケー
ス16への取付け固定座部分から逆U字状に屈曲形成さ
れた帯状片からなり、この長手方向は上記ワイヤ14の
直状部分の長手方向とほぼ一致している。
【0060】上記ホルダ23は、バネ体22の屈曲され
た片部の外面に取着されていて、支持部23aと、従動
プーリ13の外周面と摺接する摺接部23bが一体に連
設されてなり、上記角度センサSは支持部23aに支持
される。
【0061】上記支持部23aは、断面L字状に形成さ
れ、その垂直片部が上記バネ体22に取付けられ、水平
片部上に上記角度センサSを支持する。なお、この水平
片部における角度センサSの取付け方向は、従動プーリ
13の接線と同一の方向に設定される。
【0062】上記摺接部23bは、水平片部の先端に一
体に突設されていて、平面視でV字状に形成される。そ
して、上記バネ体22の弾性付勢力を受けて、その両端
尖鋭部が従動プーリ13の外周面に弾性的に当接してい
る。
【0063】すなわち、ホルダ23の摺接部23bは、
バネ体22によって従動プーリ13の接線方向とは直交
する方向である、従動プーリ13の軸心Oに向って弾性
的に押圧付勢される。その両端尖鋭部が従動プーリ13
の外周面に当接しているので、従動プーリの回転にとも
なう摩擦抵抗がごく少なくてすむ。
【0064】上記角度センサSは、従動プーリ13外周
面に対し所定間隙を存してホルダ23に支持されるよう
になっている。角度センサSが磁気方式である場合に
は、従動プーリ13と角度センサSとの間隔を50μm
程度に離間保持し、光学式の角度検出センサである場合
には、従動プーリ13と角度センサSとの間隔を100
μm 程度に離間保持するとよい。
【0065】このようにして構成される超音波プローブ
であり、医師は、操作部2に二段重ねに設けられるノブ
a,bを回動操作して、上記湾曲部7とトランスデュー
サ8の角度を適宜調整する。
【0066】駆動モータ12は駆動プーリ11を指示方
向に回転駆動し、ワイヤ14が無端走行して従動プーリ
23を回転せしめる。従動プーリ23と一体のトランス
デューサ8が回転して、回転角度毎に超音波ビームを発
振する。
【0067】トランスデューサ8から発生する超音波ビ
ームは一平面に沿った広がりとなり、診断対象部位に到
達して反射し、その反射信号をトランスデューサ8が捉
える。コネクタ部4はトランスデューサ8の信号を超音
波診断装置本体5に取り込む。本体5のモニタには、診
断対象部位の超音波断層像が映し出される。回転角度毎
の断層像を集積することにより、精度の高い3次元画像
が得られ、医師の診断がなされる。
【0068】一方、従動プーリ13の回転角度を角度セ
ンサSが検知して、その検知信号を制御回路26へ送
る。なお説明すれば、従動プーリ13の外周面に形成さ
れた角度パターンPを角度センサSが読み取る。角度パ
ターンPは1°づつ刻み込まれたものであり、従動プー
リ13の回転角度が詳細に読み取られ、その検知信号を
制御回路26へ送る。
【0069】上記制御回路26は、角度センサSが読み
取った角度パターンPと操作信号とを比較し、判断して
駆動モータ12へ駆動信号を送る。駆動モータ12は正
逆回転駆動制御され、駆動プーリ11とワイヤ14を介
して従動プーリ13を駆動して、トランスデューサ8の
位置決め設定をなす。
【0070】つぎに、具体的な駆動制御を、図6のフロ
ーチャートから説明する。
【0071】ステップS1 において、制御回路26に目
標値Aが設定入力され、ステップS2 においてt=0の
初期条件が設定される。ついて、ステップS3 に移っ
て、角度センサSから送られる検出信号が入力される。
【0072】さらに、ステップS4 で目標値Aと検出値
Bとが比較される。すなわち、両者の差の絶対値が位置
決め許容誤差δよりも小であるか否かを判断し、両者の
差の絶対値が位置決め許容誤差δより大(No)であれ
ば、ステップS5 に移ってt=0のリセットをなし、さ
らにステップS6 で両者の差である偏差hが0以上であ
るか、否かを判断する。
【0073】偏差hが0以上あれば、ステップS7 に移
って駆動モータ12に正転駆動信号を送り、正転駆動を
なす。偏差hが0以下であれば、ステップS8 を選択し
て駆動モータ12に逆転駆動信号を送り、逆転駆動をな
す。
【0074】このようにして、目標値Aと角度センサS
の検出値Bとの差が位置決め許容誤差δの範囲以上あれ
ば、駆動モータ12を正逆いずれかに駆動して位置決め
誤差を補正する。
【0075】ステップS4 で両者の差が許容誤差δの範
囲内に納まった状態(Yes)になったときは、ステッ
プS9 に移って駆動モータ12を停止する。そして、ス
テップS10で判定時間Tの間に角度検出を続け、判定時
間T以内(No)であればステップS11に移って所定時
間Δtだけ動作時間を継続する。一方、判定時間Tを越
えれば(Yes)位置決めを終了する。
【0076】なお、従動プーリ13は軸承具18を介し
てケース16に支持されるところから、回転にともなっ
てある程度の位置変動が生じることは避けられない。し
かるに、角度センサSと角度パターンPが形成された従
動プーリ13との間隔を、たとえば0.1mm以下に保持
しなければ、角度センサSの検出精度が低下してしま
う。
【0077】本発明においては、角度センサSを支持す
るホルダ23とバネ体24との作用によって、従動プー
リ13がどのように位置変動しても、角度センサSは従
動プーリ13に正確に追従して位置変動し、互いの間隔
が変更されることはない。
【0078】すなわち、従動プーリ13に対する角度セ
ンサSの位置を、当初の設定条件を変更することなく、
常に正確に保持する。したがって、角度センサSは常に
高い検出精度を保持する。
【0079】そして、角度センサSを保持するホルダ2
3は、バネ体22の弾性力を受けて従動プーリ13の軸
心O方向に弾性的に押圧付勢されるところから、従動プ
ーリの回転にともなって、この周方向に位置ずれ(横ぶ
れ)することがない。
【0080】しかも、従動プーリ13に摺接するホルダ
23の摺接部23bはV字状に形成されていて、その両
端尖鋭部がプーリ周面に摺接するので、可能な限り摩擦
抵抗が低減される。
【0081】図7に示すような、間隙保持手段20Aで
あってもよい。この間隙保持手段20Aは、バネ体22
Aとホルダ23Aとから構成されている。
【0082】バネ体22Aはケース16に取付けねじ2
1をもって螺着される取付け座から垂直方向に折り曲げ
られ、さらにこの端部は平面視で円弧状に曲成される。
そして、円弧状端部は従動プーリ13の接線方向と平行
な直状部となっていて、ここに上記ホルダ23Aが接着
など適宜な手段をもって取付けられる。
【0083】ホルダ23Aは、回転角度検出手段である
角度センサSを支持する支持部23cと、従動プーリ1
3の外周面と摺接する摺接部23dが一体に設けられ
る。
【0084】上記支持部23cは、断面L字状に形成さ
れ、その垂直片部がバネ体22Aに取付けられ、水平片
部上に角度センサSが支持される。この水平片部におけ
る角度センサSの取付け方向は、従動プーリ13の接線
と同一の方向である。
【0085】上記摺接部23dは、水平片部の先端に一
体に突設されていて、平面視でV字状に形成される。そ
して、バネ体22Aの弾性付勢力を受けて、その両端尖
鋭部が従動プーリ13の外周面に当接している。
【0086】このような間隔保持手段20Aであって
も、従動プーリ13が位置変動すれば、角度センサSも
倣って変動をなし、従動プーリ13と角度センサSとの
間隙が常に同一に保持され、角度センサの検出精度が高
い状態を得られる。
【0087】なお、いずれの実施の形態においても、ホ
ルダ23,23Aを構成する摺接部23b,23dをV
字状に形成したが、これに限定されるものではない。
【0088】たとえば、図8に示すホルダ23Bのよう
に、支持部23eを横断面凹字状に形成し、この三方を
囲繞された空間部に角度センサSを収納保持する。この
両側に突出する片部は、その先端部が半円状に形成され
ていて、従動プーリ13の周面に摺接する摺接部23f
となる。したがって、先に説明した摺接部23b,23
dと同様、従動プーリ13に対する摩擦抵抗が小さくて
すむ。
【0089】図9のホルダ23Cのように、支持部23
gの下端両側に設けられるローラである摺接部23hで
あってもよい。当然、上記ローラ23hは回転自在に枢
支されていて、従動プーリ13に転接状態となる。した
がって、先に説明したもの以上に従動プーリ13に対す
る摩擦抵抗が小さくてすむ。
【0090】また、いずれの形態においても、摺接部2
3b,23d,23f,23hは、その表面をたとえば
テフロンコーティングなど摺動性に優れた素材で表面処
理をなすことにより、さらに従動プーリ13との摩擦抵
抗の減少を図れる。
【0091】図10に示すような、間隙保持手段30を
採用してもよい。
【0092】図中31は、従動プーリであって、駆動プ
ーリ11との間にワイヤ14が無端走行自在に掛け渡さ
れ、ワイヤ駆動機構32が構成される。この従動プーリ
31には、超音波振動子を備えたトランスデューサ8が
一体に連設される。
【0093】上記従動プーリ31の周面は、必要な角度
分解能を満足するよう、所定のピッチで着磁されてい
る。さらに、従動プーリ31の周面は、高滑性素材であ
る薄膜体、たとえばポリイミド系の樹脂テープ33が均
一に巻装される。このテープ33の肉厚は、着磁面の保
磁力にもよるが、たとえば30μm は必要である。
【0094】34は回転角度検出手段である磁気抵抗素
子(一般に、MR素子と呼ばれる)であり、バネ体35
によって弾性的に押圧付勢され、上記樹脂テープ33に
当接状態にある。
【0095】上記バネ体35は、L字状に形成されるホ
ルダ36の垂直片部と、上記磁気抵抗素子34との間に
介在される。ホルダ36の水平片部はケース37に取付
け固定される。
【0096】しかして、従動プーリ31の真円度と、図
示しない軸受けの偏心による振れがあっても、磁気抵抗
素子34はバネ体35の弾性力の作用で、従動プーリの
位置変動に倣って位置変動をなす。
【0097】磁気抵抗素子34と従動プーリ31の着磁
面との間隙は、樹脂テープ33の膜厚そのものとなっ
て、常に一定に保持される。したがって、従動プーリ3
1の回転にともなう磁気抵抗素子34からの出力電圧の
低下を抑制でき、正確な角度検出が可能となる。
【0098】さらに、ポリイミド系の樹脂テープ33
が、従動プーリ31と磁気抵抗素子34の2つの物体の
間の低摩耗化をなすとともに、着磁面の破壊や摩耗を回
避することができる。
【0099】このときバネ体35の押し付け力は、10
gf以下とし、2つの物体の間の摩擦力を極力低減す
る。その一方で、従動プーリ31の回転にともなう測定
ポイントでの相対速度によって、磁気抵抗素子に「跳び
跳ね」現象が生じない押し付け力を実現している。
【0100】なお、薄膜体33として、上記ポリイミド
系の樹脂テープに限定されない。たとえば、テフロン系
の樹脂テープであっても低摩耗を実現できる。
【0101】また、あらかじめ着磁されたプーリ周面に
対して、スパッタなどの薄膜形成手段により炭素系の薄
膜を着磁面に形成することにより、同様の作用効果を得
られる。
【0102】図11ないし図18は、第3の発明および
第4の発明を示す。
【0103】図11に示すように、正逆回転駆動される
駆動モータ12に駆動プーリ11を連結し、この駆動プ
ーリ11と従動プーリ13との間にワイヤ14を無端走
行自在に掛け渡し、従動プーリ13をワイヤ駆動して先
端部9を湾曲操作する超音波プローブであり、ワイヤ1
4の中途部にはワイヤ経路長の変化を吸収する吸収機構
15A,15Bを備えている。
【0104】そして、従動プーリ13に対向して、先に
説明したトランスデューサ8の回転角度を検出する手段
である角度センサSを備えるとともに、ここでは新た
に、駆動プーリ11と従動プーリ13間のバックラッシ
ュや時間遅れに影響されることなく従動プーリ13の位
置を保持する保持手段Mと、仮に位置決め誤差が生じた
ときに従動プーリ13の位置補正をなす補正手段Nを備
えている。
【0105】これら保持手段Mと補正手段Nは、上記角
度センサSおよび駆動モータ12とともに制御回路40
に電気的に接続されている。
【0106】上記保持手段Mと補正手段Nは、具体的に
は図12に示すようになっている。すなわち、断面矩形
状であり、所定長さの基部41の先端には、基部と同一
断面形状で、かつ長尺の、たとえば銅材からなアーム4
2が設けられている。このアーム42は、上記従動プー
リ13の軸心に向かって延出されており、したがってア
ームの中心軸は従動プーリの接線方向と直交する。
【0107】上記アーム42の一側面に対して屈曲用圧
電素子43が接着される。これらアーム42と屈曲用圧
電素子43とで回動変位部材、すなわち補正手段Nが構
成されている。上記屈曲用圧電素子43は、先に説明し
た制御回路40に電気的に接続される。
【0108】上記屈曲用圧電素子43が励磁されると、
アーム42に取着された状態のまま伸張する。したがっ
て、圧電素子43とアーム42との間に応力の不釣合い
が生じて、圧電素子はアームの一側面を伸張する。上記
アーム42は軸線方向に変位を生じて、従動プーリ13
の周方向に屈曲変形するようになっている。
【0109】なお、上記屈曲用圧電素子43は、アーム
42の一側面のみに取着するばかりでなく、たとえばア
ームの両側面に取着して、それぞれ極性の反転した電圧
を印加するようにしてもよい。これにより、一枚当たり
の屈曲用圧電素子43の負荷を軽減でき、高寿命化に寄
与できる。
【0110】また、上記アーム42は銅材を用いたが、
これに限定されるものではなく、いわゆるヤング率が低
く、大きな屈曲変位が得られる素材、たとえば真鍮材や
アルミニュウム材であってもよい。
【0111】上記アーム42の先端部には、アームと同
一断面形状の伸縮用圧電素子44が取着されていて、さ
らにこの圧電素子の先端部にはこれらと同一断面形状
で、かつ摩擦係数の大なる材料、たとえばゴム材からな
るブレーキパッド45が取着される。
【0112】すなわち、伸縮用圧電素子44は駆動手段
をなし、これら伸縮用圧電素子44とブレーキパッド4
5とで上記保持手段Mが構成される。上記伸縮用圧電素
子44は、単層型であっても積層型であってもよく、い
ずれにしても上記制御回路40に電気的に接続されてい
ることは言うまでもない。
【0113】上記伸縮用圧電素子44が励磁されると伸
張し、この先端部に設けられるブレーキパッド45が従
動プーリ13周壁に接触する。消磁されれば、ブレーキ
パッド45は従動プーリ13から離間するようになって
いる。また、上記屈曲用圧電素子44が励磁されアーム
42が屈曲変形するのにともなって、これらと同一方向
へ一体となって向くことになる。
【0114】このようにして構成される超音波プローブ
であって、先端部9に備えた角度センサSによって従動
プーリ13に形成される角度パターンPを検出し、駆動
モータ12を制御してトランスデューサ8を高精度な位
置決めをなす。
【0115】そして、トランスデューサ8の位置が所定
の位置決め許容誤差よりも大きい場合は、駆動モータ1
2を正逆回転駆動制御して、位置決め許容誤差の範囲に
納める。この許容誤差の範囲に納まった時点で、保持手
段Mを作動する。
【0116】すなわち、伸縮用圧電素子44を励磁して
伸張させ、ブレーキパッド45を従動プーリ13に圧接
させ、従動プーリ13の位置を保持する。たとえ従動プ
ーリ13の枢支構造からくるガタなどがあっても、ブレ
ーキパッド45によってその位置が保持され、上記角度
センサSが検出した位置に速やかに、かつ高精度の位置
決めがなされる。
【0117】また、仮に従動プーリ13に位置決め誤差
が生じた場合には、図13に順次示すように、従動プー
リ13に対する位置補正をなすため、上記保持手段Mと
ともに上記補正手段Nを作用させる。
【0118】すなわち、同図(A)では従動プーリ13
が回転している状態であり、したがって保持手段Mを構
成するブレーキパッド45は従動プーリ13周壁と所定
の間隙を存して対向している。
【0119】上記制御回路40から補正信号が入ると、
同図(B)に示すように、伸張用圧電素子44が励磁さ
れて伸張し、先端のブレーキパッド45が従動プーリ1
3の周壁に当接して、従動プーリ13の位置を保持す
る。
【0120】ついで、同図(C)に示すように、屈曲用
圧電素子43が励磁されてアーム43が従動プーリ13
の周方向に屈曲変形をなす。このときも従動プーリ13
にブレーキパッド45が接触した状態が継続されている
ので、ブレーキパッド45は従動プーリ13をアーム4
2の屈曲分だけ回動変位させる。
【0121】そして、同図(D)に示すように、伸縮用
圧電素子44が消磁されて収縮化し、ブレーキパッド4
5は従動プーリ13から離間する。そのあと、屈曲用圧
電素子43が消磁され、同図(A)の状態に戻ってアー
ム42は直状状態になる。
【0122】すなわち、ブレーキパッド45は従動プー
リ13周壁と所定の間隙を存して対向し、それ以降は以
上説明した作用を繰り返して従動プーリ13をアーム4
2の屈曲分だけ繰り返して回動し、従動プーリ13であ
るトランスデューサ8の位置補正を行う。
【0123】つぎに、トランスデューサ8の位置補正を
なすにあたって、その制御フローチャートを図14にも
とづいて説明する。
【0124】ステップT1 において、制御回路40に目
標値Aを設定入力し、ステップT2において角度センサ
Sから送られ角度パターンPの検出値B信号を入力す
る。ステップT3 に移って、目標値Aと角度センサSの
検出値Bとを比較する。
【0125】ここで、両者の差(A−B)の絶対値が、
位置決め許容誤差δよりも小であるか否かを判断し、こ
の差が位置決め許容誤差δより大(No)であれば、ス
テップT4 に移る。
【0126】両者の差である偏差hが0以上であるか、
否かを判断し、偏差hが0以上であれば、ステップT5
に移って上記駆動モータ12に正転駆動信号を送り、正
転駆動をなす。偏差hが0以下であれば、ステップT6
を選択してモータ12に逆転駆動信号を送り、逆転駆動
をなす。
【0127】このようにして、目標値Aと角度センサS
の検出値Bとの差が位置決め許容誤差δの範囲以上あれ
ば、モータ12を正逆いずれかに駆動して従動プーリ1
3の位置決め誤差を補正する。
【0128】上記ステップT4 で両者の差が許容誤差δ
の範囲内に納まった状態(Yes)になったときは、ス
テップT7 に移って保持手段Mの伸縮用圧電素子44を
励磁して、従動プーリ13をその位置で保持するととも
にモータ12の駆動を停止する。
【0129】そして、ステップT8 に移って再び角度セ
ンサSで角度パターンPの角度を読み取り、ステップT
9 においてその位置が許容誤差δの範囲内にあるか否か
を確認する。
【0130】保持手段Mが作動する直前の角度センサS
の検出作用と、実際に保持手段Mが作動する間のタイム
ラグにより、目標値Aと検出値Bとの差が許容誤差δの
範囲を越えてしまった場合(No)には、ステップT10
に移って偏差h(=A−B)から補正電圧Vを求める。
【0131】つぎに、ステップT11において保持手段M
とともに補正手段Nを作動する。すなわち、伸縮用圧電
素子44とともに屈曲用圧電素子43を励磁する。先に
図13で説明したように上記アーム42を屈曲変形させ
て従動プーリ13の位置、すなわちトランスデューサ8
の位置を補正する。
【0132】その結果を、ステップT8 に戻って角度セ
ンサSが検出し、ステップT9 において再び目標値Aと
検出値Bとの差が許容誤差δの範囲以内となるまで、以
上の位置補正を継続する。
【0133】ステップT9 において、目標値Aと検出値
Bとの差が許容誤差δの範囲以内であることを確認(Y
es)したら、従動プーリ13であるトランスデューサ
8の位置決め補正が終了することとなる。
【0134】なお、上記保持手段Mは、伸縮用圧電素子
44と、ブレーキパッド45とを直列的に連結して構成
したが、これに限定されるものではなく、以下のように
変形してもよい。
【0135】たとえば、図15に示すような保持手段M
aであってもよい。すなわち、従動プーリ13の底部を
凹陥形状とし、支持アーム42aは従動プーリ13の底
部と所定の間隙を存して凹陥部13aの下部側に延出さ
れ、かつ凹陥部13a周面と対向するよう立設される。
【0136】この立設面にはブレーキパッド45が取着
されていて、凹陥部13a周面とは狭小の間隙を存して
対向する。また、支持アーム42aの中途部には伸縮用
圧電素子44が設けられていて、励磁されると収縮し
て、上記ブレーキパッド44を従動プーリ凹陥部13a
内面に圧接し、従動プーリ13の位置を保持する。
【0137】また、図16に示すような保持手段Mbで
あってもよい。従動プーリ13の底部を凹陥形状にする
ことは同様である。ここでは凹陥部13の内周面と外周
面とを挟んで支持アーム42bに立設部が設けられ、そ
れぞれにブレーキパッド45a,45bが取着されて、
凹陥部13の内,外周面と狭小の間隙を存して対向す
る。
【0138】この支持アーム42bの各ブレーキパッド
45a,45b相互間と対向する位置に第1の伸縮用圧
電素子44aが設けられ、この圧電素子と凹陥部13a
外周面と対向するブレーキパッド45bの位置を介して
第2の伸縮用圧電素子44bを備えてなる。
【0139】従動プーリ13bの位置を保持する場合
は、第1の伸縮用圧電素子44aを収縮させ、第2の伸
縮用圧電素子44bを伸張することにより、一対のブレ
ーキパッド45a,45bは従動プーリ凹陥部13aの
内外周面を挟持圧接し、制動効果を得る。
【0140】なお、このような構成では、従動プーリ1
3に取付けた上記トランスデューサ8が圧縮応力を受け
ないよう、第1の伸縮用圧電素子44aの収縮量を第2
の圧電素子44bの伸張量以下とすることが望ましい。
【0141】また、図17に示すような、保持手段Mc
と補正手段Naであってもよい。ここでは、基部41に
設けられ連結される断面矩形状のアーム42cが従動プ
ーリ13の底部面と平行に延出される。
【0142】このアーム42cの先端部上面にブレーキ
パッド45が取着される。このブレーキパッド45の厚
さは、従動プーリ13底部面と所定の間隙を存するよう
設定される。
【0143】また、ブレーキパッド45と基部41との
間のアーム42cの上面に伸縮用圧電素子44cが取着
され、上記ブレーキパッドとともに保持手段Mcが構成
される。
【0144】ブレーキパッド45と基部41との間のア
ーム42cの一側面には屈曲用圧電素子43が取着さ
れ、アーム42cとともに補正手段Naが構成される。
【0145】この場合は、従動プーリ13の位置を保持
するのに、伸張用圧電素子44cを収縮させてアーム4
2c端部を上方に屈曲変形させる。したがって、ブレー
キパッド45が上記従動プーリ13の底部面に圧接す
る。
【0146】補正手段Naは、屈曲用圧電素子43が励
磁されることによってアーム42cの屈曲変形をなし、
よって従動プーリ13に圧接するブレーキパッド45と
ともに従動プーリの位置補正をなす。
【0147】さらに、図18に示すような、保持手段M
dと補正手段Nbであってもよい。ここでは、基部41
に設けられ連結される断面矩形状のアーム42dが従動
プーリ13の周面に沿い、かつこの接線と平行に延出さ
れる。
【0148】このアーム42dの先端部側面である従動
プーリ13周面との対向面にブレーキパッド45が取着
される。このブレーキパッド45の厚さは、従動プーリ
13底部面と所定の間隙を存するよう設定される。
【0149】上記アーム42dには、ブレーキパッド4
5の取着部分位置で伸縮用圧電素子44dが介在され、
上記アーム42dとともに補正手段Nbが構成される。
【0150】また、伸縮用圧電素子44dと基部41と
の間のアーム42dにおいて、従動プーリ13とは反対
側の側面に屈曲用圧電素子43aが取着され、ブレーキ
パッド45とともに保持手段Mdが構成される。
【0151】この場合は、従動プーリ13の位置を保持
するのに、屈曲用圧電素子43aを屈曲させてアーム4
2dを屈曲変形させる。したがって、ブレーキパッド4
5が上記従動プーリ13の底部面に圧接する。
【0152】補正手段Naは、伸張用圧電素子44dが
励磁されることによってアーム42d端部を伸張させ、
よって従動プーリ13に圧接するブレーキパッド45と
ともに従動プーリの位置補正をなす。
【0153】なお、上記保持手段Mおよび補正手段Nと
もに圧電素子を用いているが、これに限定されるもので
はなく、形状記憶合金や磁歪素子を用いることでも同様
の機能が実現できる。
【0154】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1ないし請求
項4の第1の発明によれば、トランスデューサと一体に
連結されたプーリに位置変動があっても、プーリと回転
角度検出手段との間隙を常に一定に保持し、トランスデ
ューサの回転角度の検出精度向上化を得るという効果を
奏する。
【0155】請求項5ないし請求項7の第2の発明によ
れば、トランスデューサと一体のプーリに位置変動があ
っても、プーリの周面に形成される薄膜体に回転角度検
出手段が常に摺接し、プーリと回転角度検出手段との間
隙は薄膜体の厚みそのものとなり、回転角度検出手段の
検出精度を高く保持できる。
【0156】請求項8ないし請求項10の第3の発明に
よれば、トランスデューサと一体に連結されたプーリを
ワイヤ駆動する方式であることを前提として、トランス
デューサの回転角度の検出信号にもとづいて、トランス
デューサの位置決めを確実になし、プーリ相互間のバッ
クラッシュや時間遅れに影響されることなく位置決め精
度の向上化を図れる効果を奏する。
【0157】請求項11ないし請求項13の第4の発明
によれば、トランスデューサと一体に連結されたプーリ
をワイヤ駆動する方式であることを前提として、トラン
スデューサの回転角度の検出信号にもとづいて、プーリ
相互間のバックラッシュや時間遅れに影響されることな
く位置決め精度の向上化を得るとともに、仮に位置決め
誤差があっても、確実に位置補正をなすという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1,第2の発明の一実施の形態を示す、超音
波プローブの概略の構成図。
【図2】同実施の形態の、操作部の正面図。
【図3】同実施の形態の、超音波プローブにおけるワイ
ヤ駆動機構の斜視図。
【図4】同実施の形態の、超音波プローブの構成を概略
的に示す図。
【図5】(A)は、同実施の形態を示す、回転角度検出
手段の支持構造の平面図。(B)は、その側面図。
【図6】同実施の形態の、超音波プローブの制御フロー
チャート図。
【図7】(A)は、他の実施の形態を示す、回転角度検
出手段の支持構造の平面図。(B)は、その側面図。
【図8】さらに他の実施の形態を示す、回転角度検出手
段の支持構造の平面図。
【図9】さらに他の実施の形態を示す、回転角度検出手
段の支持構造の斜視図。
【図10】さらに他の実施の形態を示す、回転角度検出
手段の概略の構成図。
【図11】第3,第4の発明の一実施の形態を示す、超
音波プローブの構成を概略的に示す図。
【図12】同実施の形態の、保持手段と補正手段の具体
的な斜視図。
【図13】(A)ないし(D)は、同実施の形態の、保
持手段と補正手段の作用を順に説明する図。
【図14】同実施の形態の、超音波プローブの制御フロ
ーチャート図。
【図15】他の実施の形態の、保持手段の縦断面図。
【図16】さらに他の実施の形態の、保持手段の縦断面
図。
【図17】さらに他の実施の形態の、補正手段の斜視
図。
【図18】さらに他の実施の形態の、補正手段の斜視
図。
【図19】一般的な超音波プローブの先端部の斜視図。
【図20】(A)は、従来の、トランスデューサ回転駆
動を説明する図。(B)は、さらに異なる従来の、トラ
ンスデューサ回転駆動を説明する図。
【図21】従来の、回転角度検出手段の配置構造の斜視
図。
【図22】さらに異なる従来の、回転角度検出手段の配
置構造の斜視図。
【符号の説明】
1…導中部、 2…操作部、 8…トランスデューサ、 13…従動プーリ、 10…ワイヤ駆動機構、 P…角度パターン、 S…角度センサ、 20…間隙保持手段、 23…ホルダ、 22…バネ体、 23h…ローラ、 33…樹脂テープ、 34…磁気抵抗素子、 35…押圧手段(押さえバネ)、 M…保持手段、 45…ブレーキパッド、 44…伸縮用圧電素子、 26…制御回路、 N…補正手段、 43…屈曲用圧電素子、 40…制御回路。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体腔内に挿入される導中部と、この導中部
    の手元側に接続される操作部と、上記導中部の先端側に
    設けられ超音波ビームを平面内で走査するトランスデュ
    ーサとを具備した超音波プローブにおいて、 上記トランスデューサに一体に連結されるプーリを備
    え、このプーリとともにトランスデューサを回転駆動す
    るワイヤ駆動機構と、 上記プーリの外周面に形成される角度パターンと、 プーリ外周面に形成される上記角度パターンからトラン
    スデューサの回転角度を読み取る回転角度検出手段と、 プーリ外周面に弾性的に摺接するとともに、上記回転角
    度検出手段を支持し、プーリの位置変動に倣って回転角
    度検出手段を位置変動させ、プーリ外周面と回転角度検
    出手段との間隙を保持する間隙保持手段とを具備したこ
    とを特徴とする超音波プローブ。
  2. 【請求項2】請求項1の超音波プローブにおいて、上記
    間隙保持手段は、上記回転角度検出手段をプーリの接線
    方向に沿い、かつ間隙を存して支持するホルダと、この
    ホルダをプーリの回転中心方向に弾性的に押圧してプー
    リ外周面に摺接させるバネ体とを具備したことを特徴と
    する超音波プローブ。
  3. 【請求項3】請求項2の超音波プローブにおいて、上記
    ホルダは、上記プーリ外周面に転接する回転自在なロー
    ラを備えたことを特徴とする超音波プローブ。
  4. 【請求項4】請求項2の超音波プローブにおいて、上記
    ホルダの上記プーリ外周面との摺接面は、摺動性に優れ
    た素材で表面処理がなされたことを特徴とする超音波プ
    ローブ。
  5. 【請求項5】体腔内に挿入される導中部と、この導中部
    の手元側に接続される操作部と、上記導中部の先端側に
    設けられ超音波ビームを平面内で走査するトランスデュ
    ーサとを具備した超音波プローブにおいて、 上記トランスデューサに一体に連結され、その周面が着
    磁されたプーリを備え、このプーリとともにトランスデ
    ューサを回転駆動するワイヤ駆動機構と、 上記プーリの外周面を覆う高滑性素材の薄膜体と、 上記プーリの回転からトランスデューサの回転角度を読
    み取る回転角度検出手段と、 この回転角度検出手段を支持するとともに、上記薄膜体
    に対して弾性的に摺接させ、薄膜体の膜厚をもってプー
    リと回転角度検出手段との間隙を保持し、かつプーリの
    位置変動に倣って回転角度検出手段を位置変動させる押
    圧手段とを具備したことを特徴とする超音波プローブ。
  6. 【請求項6】請求項5の超音波プローブにおいて、上記
    薄膜体は、ポリイミド系の樹脂テープであることを特徴
    とする超音波プローブ。
  7. 【請求項7】請求項5の超音波プローブにおいて、上記
    薄膜体は、スパッタなどの薄膜形成手段によって形成さ
    れる非磁性層であることを特徴とする超音波プローブ。
  8. 【請求項8】体腔内に挿入される導中部と、この導中部
    の手元側に接続される操作部と、上記導中部の先端側に
    設けられ超音波ビームを平面内で走査するトランスデュ
    ーサとを具備した超音波プローブにおいて、 上記トランスデューサに一体に連結されるプーリを備
    え、このプーリとともにトランスデューサを回転駆動す
    るワイヤ駆動機構と、 上記プーリの外周面に形成される角度パターンと、 プーリ外周面に形成される上記角度パターンからトラン
    スデューサの回転角度を読み取る回転角度検出手段と、 この回転角度検出手段によるトランスデューサの回転角
    度読取り検出の信号に応じて、上記プーリを位置決め保
    持する保持手段とを具備したことを特徴とする超音波プ
    ローブ。
  9. 【請求項9】請求項8の超音波プローブにおいて、上記
    保持手段は、上記プーリに対向して配置されるブレーキ
    パッドと、このブレーキパッドに連結されブレーキパッ
    ドをプーリに接離自在に駆動する駆動手段とを具備した
    ことを特徴とする超音波プローブ。
  10. 【請求項10】請求項8の超音波プローブにおいて、上
    記保持手段は、上記プーリに対向して配置されるブレー
    キパッドと、このブレーキパッドに連結されブレーキパ
    ッドをプーリに接離自在に駆動する圧電素子を備え、 この圧電素子は、上記回転角度検出手段によるトランス
    デューサの回転角度読取り検出の信号に応じて励磁し、
    かつ断電制御して伸縮駆動する制御手段によって制御さ
    れることを具備したことを特徴とする超音波プローブ。
  11. 【請求項11】体腔内に挿入される導中部と、この導中
    部の手元側に接続される操作部と、上記導中部の先端側
    に設けられ超音波ビームを平面内で走査するトランスデ
    ューサとを具備した超音波プローブにおいて、 上記トランスデューサに一体に連結されるプーリを備
    え、このプーリとともにトランスデューサを回転駆動す
    るワイヤ駆動機構と、 上記プーリの外周面に形成される角度パターンと、 プーリ外周面に形成される上記角度パターンからトラン
    スデューサの回転角度を読み取る回転角度検出手段と、 この回転角度検出手段によるトランスデューサの回転角
    度読取り検出の信号に応じて、上記プーリを位置決め保
    持する保持手段と、 この保持手段によるプーリの位置決め保持の状態で、プ
    ーリの位置決め誤差を補正する補正手段とを具備したこ
    とを特徴とする超音波プローブ。
  12. 【請求項12】請求項11の超音波プローブにおいて、
    上記補正手段は、保持手段を構成する圧電素子に連結さ
    れ、保持手段ごとプーリを周方向に所定角度づつ回動変
    位する回動変位部材からなることを特徴とする超音波プ
    ローブ。
  13. 【請求項13】請求項12の超音波プローブにおいて、
    上記保持手段は、上記プーリに対向して配置されるブレ
    ーキパッドと、このブレーキパッドに連結されブレーキ
    パッドをプーリに接離自在に駆動する圧電素子とを備
    え、 上記補正手段は、保持手段を構成する上記圧電素子に連
    結され、保持手段ごとプーリを周方向に所定角度づつ回
    動変位する回動変位部材とを備え、 上記保持手段の圧電素子および上記補正手段の回転変位
    部材は、上記回転角度検出手段によるトランスデューサ
    の回転角度読取り検出の信号に応じて励磁し、かつ断電
    制御して伸縮および湾曲駆動する制御手段によって制御
    されることを特徴とする超音波プローブ。
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