JP2009286520A - 搬送装置及び記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクト化が図れ、しかも加圧ローラーの被記録媒体への圧力調整を行う操作部の配置自由度を高めることができる操作部を備えた搬送装置及び記録装置を提供すること。
【解決手段】ローラー操作部にチェーン309とドライブスプロケット311、312とギア305、306、307、313、314、315、316、317、318とからなる回転力伝達手段を接続して、前記回転力伝達手段によって軸体303を回転運動させ、軸体303にもうけられたカム機構315によって加圧ローラー405の搬送ローラー301への押圧力を変化させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、搬送装置及び記録装置に関する。
一般的に、記録装置における被記録媒体の搬送手段として、被記録媒体を一対のローラーで挟んで搬送する方法が用いられている。さらに、被記録媒体とローラーの摩擦力を確保するためには、ローラーを被記録媒体に押圧するための付勢手段が設けられている。特に、異なる種類の被記録媒体が供給される記録装置には、被記録媒体に適した押圧力にするための圧力調整機構が設けられている。
ここで、圧力調整機構を備える搬送装置として、特許文献1には、加圧ローラーの搬送ローラーへの押圧力をレバーを用いて調整する機構を備えた搬送装置が提案されている、この特許文献1に記載の搬送装置によれば、被記録媒体の厚さに応じて一定のグリップ力で被記録媒体の搬送を行うことができる。
特開2004−292107号公報
しかしながら、特許文献1に記載の搬送装置では、カムの回転中心に挿通固定された軸体にレバーが固定されているため、前記軸体の端部にレバーを揺動運動させるための空間が必要であった。特に、軽い力でレバーを移動させるためにはレバーの長さを長くするか補助動力を備える必要があるが、レバーの可動域として占有される空間あるいは補助動力によって占有される空間が必要となり、装置構成が大型化する。さらに、前記レバーは前記軸体に固定されているため、レバーの配設の自由度は低く、前記記録装置の設置条件によっては著しく操作性が悪くなることがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、コンパクト化が図れ、しかも加圧ローラーの被記録媒体への圧力調整を行う操作部の配置自由度を高めることができる操作部を備えた搬送装置及び記録装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の搬送装置は、被記録媒体を搬送する搬送ローラーと、該搬送ローラーとの間で前記被記録媒体を挟んで圧接する加圧ローラーと、該加圧ローラーを回転自在に支持するピンチアームと、該ピンチアームと付勢部材支持体との間に介装されて前記ピンチアームを介して前記加圧ローラーを前記搬送ローラー側へ付勢する付勢部材と、前記付勢部材支持体を揺動運動させて前記付勢部材の支持位置を可変させるカム機構とを備える搬送装置であって、前記カム機構の回転中心に挿通固定された軸体と、該軸体を回転させる無端可撓部材を有する回転力伝達手段と、該回転力伝達手段を駆動する回転式のローラー操作部とが設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、回転式のローラー操作部を回転操作すると、前記無端可撓部材を用いた前記回転力伝達手段によって回転操作が前記軸体へと伝達され、前記軸体の回転が前記カム機構に伝達され、前記カム機構によって前記付勢部材支持体が揺動運動し、前記付勢部材支持体に係止された付勢部材の支持位置が変化し、これによって前記ピンチアームの付勢力が変化する。該付勢力の変化によって、前記加圧ローラーの前記搬送ローラーへの押圧力が変化する。
本発明の搬送装置は、前記ローラー操作部を複数備え、該ローラー操作部の少なくとも一つが被記録媒体供給側に設けられ、さらに前記ローラー操作部の他の一つが被記録媒体排出側に設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、前記被記録媒体が排出される前記搬送装置の前側のローラー操作部でも、前記被記録媒体が供給される前記搬送装置の後側のローラー操作部でも同様に前記押圧力の調整操作が可能になる。
本発明の搬送装置は、前記回転力伝達手段にはギアが設けられ、該ギアによって前記ローラー操作部の回転運動が減速されて前記カム機構へ伝達されることを特徴としている。
この発明によれば、前記ローラー操作部の回転運動がギアによって減速されて前記軸体へ伝達されることで、前記カム機構を回転させるトルクが増加する。すなわち、より小さい力をローラー操作部に与えるだけで前記カム機構を動作可能である。
本発明の搬送装置は、前記無端可撓部材が、前記軸体から垂下し、前記被記録媒体を吸着する前記プラテンより下方で被記録媒体供給側と被記録媒体排出側へ曲折していることを特徴としている。
この発明によれば、前記無端可撓部材は、前記軸体から一旦前記プラテン下方まで垂下していることで、前記無端可撓部材は前記軸体の下方以外の周囲の空間を占有しない。
本発明の搬送装置は、前記ローラー操作部には、該ローラー操作部の回転位置を検知する検知機構が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、ローラー操作部を操作した際に、前記状態検知機構によって押圧状態が検知され、正しく押圧されているか否かが判断される。
本発明の搬送装置は、前記ピンチアームには、複数の切欠が形成されており、該複数の切欠の少なくとも一つに前記付勢部材の一端が係止されていることを特徴としている。
この発明によれば、前記付勢部材を係止する切欠の位置によって前記付勢部材が前記ピンチアームを付勢する付勢力が調整される。
本発明の記録装置は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の搬送装置と、被記録媒体を吸着するプラテンと、該プラテンを固定するためのX軸レールと、溶液吐出機構としてのキャリッジと、該キャリッジを左右移動自在に支持するY軸レールと、前記キャリッジを前記Y軸レールに沿って往復移動させるキャリッジ移動手段が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、記録に供する前記被記録媒体は前記搬送装置によって適切な押圧力をもって搬送される。
本発明に係る搬送装置及び記録装置によれば、加圧ローラーの搬送ローラーへの押圧力を調整するカム機構を操作するための操作部を、無端可撓部材を用いた動力伝達手段を介して回転運動させるローラー操作部とすることで、操作部が占有する空間が小さくなり、装置のコンパクト化と操作部の配置自由度を高めることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る搬送装置について図1から図6を参照して説明する。図1は、本実施形態の搬送装置を搭載する記録装置を示す分解斜視図である。また、図2は、本実施形態の搬送装置の構成の一部を示す分解斜視図である。また、図3は、本実施形態の搬送装置の要部の構成を示す分解斜視図である。また、図4は、本実施形態の搬送装置の作用を説明するための断面図である。また、図5は本実施形態の搬送装置の圧力調整の作用を説明するための断面図である。また、図6は本実施形態の搬送装置の被記録媒体の供給の作用を説明するための説明図である。
まず、本実施形態に係る搬送装置が搭載された記録装置全体の構成について説明する。記録装置100は、図1に示すように、被記録媒体102へ溶液を吐出する機構を備えたキャリッジ101と、キャリッジ101を被記録媒体102上で移動させるキャリッジ移動手段103と、被記録媒体102を搬送する搬送装置104(図4参照)と、被記録媒体102を吸着してキャリッジ101との距離を適正に保つ図2に示すプラテン105とを備える。また、図6に示すように、プラテン105の前方(図中X1方向)には排出される被記録媒体102を案内するペーパーガイド602が配設されている。また、プラテン105の後方(図中X2方向)には、供給される被記録媒体102を案内するペーパーガイド601が配設されている。ペーパーガイド601、602にはロール状の被記録媒体102がセット可能になっている。
また、図2に示すように、プラテン105は、記録装置100の筐体の一部を構成するX軸レール201に固定されている。X軸レール201には、キャリッジ101を図中Y方向に往復移動自在に係合させるY軸レール202が固定されている。また、Y軸レール202の下方には、搬送装置104が設けられている。
また、図3に示すように、搬送装置104には、被記録媒体102を図中X1方向、あるいは図中X2方向へ搬送するための略円柱状の搬送ローラー301が回転自在に支持されている。搬送ローラー301は、図示しない搬送モーターに接続され、その回転が制御されている。また、搬送ローラー301の上方には、複数の加圧ユニット302が、搬送ローラー301の長さ方向に沿って所定間隔置きに設置されている。
また、図4に示すように、加圧ユニット302にはピンチアーム401が設けられており、その中央部には支点部402が形成されている。支点部402は基体403に揺動自在に支持されている。さらに、ピンチアーム401の先端部404には搬送ローラー301上の被記録媒体102に圧接する加圧ローラー405が、搬送ローラー301の長さ方向に沿って回転自在に支持されている。さらに、ピンチアーム401の後端部406には、3箇所の切欠407が形成されている。また、基体403のピンチアーム401より上方に位置するようにバネ支持体408が端部の支点部409を揺動自在に支持されて配設されている。さらにバネ支持体408の後端部410には切欠411が形成されている。ピンチアーム401に形成された切欠407の任意の一箇所とバネ支持体408の切欠411には引張りバネ412が介装されている。
また、図3に示すように、バネ支持体408の後端部410は加圧ユニット302一つあたり二箇所形成されている。また、図示しないピンチアームの二箇所の後端部もそれぞれに対応して形成されており、バネ412をそれぞれに係止可能になっている。ピンチアーム401に形成された切欠407の位置の違いによりバネ412の付勢力が異なり、これら複数の後端部406、410と複数の切欠407は付勢力を調整する手段として機能している。
また、加圧ユニット302には、ピンチアーム401とバネ支持体408の間に配置されるように複数の加圧ユニット302を連結する軸体303が挿通されている(図3及び図4参照)。軸体303にはその周方向へのすべり防止面304が形成され、軸体303の断面形状が六角形になっている。さらに、軸体303にはピンチアーム401とバネ支持体408の少なくとも一方に当接可能な複数のカム面A、B、C、Dが形成されたカム板413が挿通固定されている。複数のカム面A、B、C、Dは、それぞれ回転中心からの距離が異なっており、その長さはカム面Aが最も短く、カム面B、C、Dの順に長くなっている。さらに、カム板413は、軸体303に挿通された歯付座金414によって挾持されている。カム板413とバネ支持体408とピンチアーム401は、軸体303を回転中心としてカム板413のカム面A、B、C、Dの移動に従動してバネ支持体408とピンチアーム401が移動するカム機構415となっている。
次に、軸体303を回転させる回転力伝達手段の詳細について図3を参照しながら説明する。軸体303の端部303aにはギア305が設けられている。ギア305とギア306とギア307はこの順に歯合して輪列となっている。また、ギア307には、回転中心を同一にするドリブンスプロケット308が固定されている。ドリブンスプロケット308には、チェーン309が巻回されている。ドリブンスプロケット308の下方には、アイドルスプロケット310が配設されている。チェーン309はアイドルスプロケット310を支点としてX1及びX2方向へと曲折している。X1及びX2方向へ曲折したチェーン309はドライブスプロケット311、312に巻回されている。さらにドライブスプロケット311、312には、回転中心を同一にするギア313、314が固定されている。ギア313、315、317と、ギア314、316、318はそれぞれ輪列になっている。ギア317、318には軸心を同一にするローラー操作部319が設けられている。
ローラー操作部319は、被記録媒体102の供給側と被記録媒体102の排出側の図示しないダイヤル支持部にそれぞれ回転自在に支持されている。また、ローラー操作部319には、その回転角度を制限する(たとえば300度)ためのストッパ320が設けられている。さらに、ローラー操作部319の可動域を等分する位置(たとえば75度毎に4箇所)には切欠321が形成されている。切欠321の位置はカム板413のカム面A、B、C、Dの位置と対応している。また、切欠321には、板バネ322の突出部323が係合している。また、板バネ322の両端部324の少なくとも一方は図示しない筐体に固定されている。また、ローラー操作部319にはローラー操作部319の回転角度を検出する位置センサ325が接続されている。位置センサ325は、加圧状態検出機構部326へと電気的に接続されている。加圧状態検出機構部326には、ローラー操作部319の回転角度を参照して加圧ユニット302による加圧ローラー405の搬送ローラー301への圧接状態を判定する図示しない判定回路が構成されている。
以上に説明する構成の、本実施形態の搬送装置を搭載する記録装置全体の作用について、図1から図6を参照しながら説明を行う。
まず、被記録媒体102を搬送装置に供給する供給工程において、記録装置100の操作者が図3に示すローラー操作部319の一つを時計回りに回転させる。すると、ローラー操作部319の回転はギア313、315、317を介してドライブスプロケット311、312へと伝達され、ドライブスプロケット311、312を時計回りに回転させる。ドライブスプロケット311、312の回転は、ドライブスプロケット311、312に歯合するチェーン309に伝達され、チェーン309によってドリブンスプロケット308が時計回りに回転する。
この時、板バネ322は、ローラー操作部319の外周部に設けられた切欠321に板バネ322の突出部323が係合し、カム面A、B、C、Dに対応する位置でクリック感を生じるように機能する。ローラー操作部319をその可動域の限界まで時計回りに回転させたとき、図4に示すように、カム板413が時計回りに回転し、カム面Aがバネ支持体408に当接し、同時にカム面Dの肩部がピンチアーム401に当接する。すると、ピンチアーム401は支点部402を中心として紙面上時計回りに回転し、これに伴ってピンチアーム401の先端部404が上昇し、ピンチアーム401に支持されている加圧ローラー405の押圧が解除され、搬送ローラー301と加圧ローラー405が離間する。
この時、図3に示すローラー操作部319に設けられた位置センサ325は、ローラー操作部319の回転角度に対応した信号を加圧状態検出機構部326へ発信する。加圧状態検出機構部326は、ローラー操作部319の位置情報から加圧ローラー405の押圧が解除されていることを検出し、図示しないオペレーションパネル上でその旨を操作者に提示する。この時、図示しない制御部によって被記録媒体102への記録工程の開始は阻止されているため、記録工程は開始されない。
次に、図6に示すように、ロール状の被記録媒体102は、操作者によって供給側のペーパーガイド601に挿通される。続いて、被記録媒体102の先端部は搬送ローラー301と加圧ローラー405の間隙に挿通され、プラテン105上へ案内される。さらに被記録媒体102は排出側ペーパーガイド602に挿通される。
続いて、操作者が、図3に示すローラー操作部319の一つを反時計回りに回転させる。すると、図4に示すカム板413は反時計回りに回転し、カム面Aのバネ支持体408への当接は解除され、カム板413はカム面Bがバネ支持体408へ当接するように移動する。これと同時に、カム板413の反時計回りの回転によってカム面Dの肩部によるピンチアーム401への押圧力が弱まり、引き続いてカム面Dとピンチアーム401が離間する。この時、バネ412の付勢力によって加圧ローラー405は再び搬送ローラー301方向へ移動する。その結果、加圧ローラー405と搬送ローラー301の間隙が狭まり、これによって加圧ローラーは被記録媒体102に接触する(図5参照)。
位置センサ317は、ローラー操作部319を回転されてカム面Dの肩部がピンチアームを押圧している位置から離れたことを検知する。加圧状態判定機構部326では、位置センサ317からの信号を参照して、加圧ローラー405が被記録媒体102を押圧する位置にあることを検出し、図示しないオペレーションパネル上でその旨を操作者に提示すると共に、被記録媒体102への記録工程を開始可能にする。
引き続いて、操作者はローラー操作部319を反時計回りにさらに回転させ、セットした被記録媒体102に最適な押圧力を与えるカム面(たとえばカム面D)に対応する位置で停止させる。このとき、ローラー操作部319の外周部に形成された切欠321と、板バネ322の突出部323とが係合することで位置決めがなされる。一方、ローラー操作部319を反時計回りに回転させることで、カム板413も反時計回りに回転する。その結果、カム板413が図4に示す位置から図5に示す位置へと回転移動することにより、カム面A、B、C、Dはこの順番でバネ支持体408に当接する。
この時、カム板413の回転中心からそれぞれのカム面までの距離に応じて、バネ支持体408は押圧移動される。バネ支持体408は支点部409において基体に揺動自在に支持されているため、バネ支持体408の移動は支点部409を軸とした揺動運動である。すると、バネ支持体408の支持体後端部410に係止されたバネ412が図中W方向に牽引される。それに伴ってピンチアーム401の後端部406を図中W方向に付勢する付勢力が強くなる。この付勢力は支点部402によるてこの原理によってピンチアーム401の先端部404へ伝達される。その結果、加圧ローラー405の搬送ローラー301への押圧力が増し、被記録媒体102はカム面Dで規定された押圧力で圧接される。
つづいて、図示しない搬送モーターによって搬送ローラー301が間欠的に駆動され、被記録媒体102は図1のX1方向へ搬送される、この時加圧ローラー405は搬送ローラー301に従動して回転する。被記録媒体102の搬送のタイミングと同期してキャリッジ101による溶液の被記録媒体102への噴射と、キャリッジ移動手段103によるキャリッジ101の往復移動が開始され、記録工程が実行される。
以上説明したように、本実施形態に係る搬送装置によれば、ローラー操作部319を回転操作すると、その回転力はチェーン309とドライブスプロケット311、312とドリブンスプロケット308とギア305、306、307、313、314、315、316、317、318とからなる回転力伝達手段に伝達される。このため、ローラー操作部の回転は減速されて軸体303へ伝達され、軸体303の回転がカム機構415に伝達され、バネ支持体408が揺動運動し、バネ支持体408に係止されたばね412の支持位置が変化し、これによってピンチアーム401の付勢力が変化し、加圧ローラー405と搬送ローラー301への押圧力が変化する。このため、ローラー操作部319が占有する空間が小さくなり、装置のコンパクト化とローラー操作部の配置の自由度を高めることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
たとえば、本実施形態では、ローラー操作部319の回転量を300度に制限されるようにストッパ320によってその可動域が制限されている構成を採用したが、これに限らず、300度未満あるいは300度以上の可動範囲を実現する構成を採用してもよい。さらに、ストッパを廃し、無限に続く回転を実現してもよい。
また、本実施形態では、ローラー操作部319の外周部にはカム面A、B、C、Dの位置決めのために、カム面A、B、C、Dに対応する位置で操作者にクリック感を与えるための板バネ322と切欠321が設けられている構成を採用したが、これに限らず、少なくとも操作者がカム面の位置を認知できる機構であればよく、カム面の位置に対応してクリック感を発生する他の構成、あるいはクリック感を与えない方法で、例えばローラー操作部の外周部に印を付けておく方法や、位置センサによってカム面の位置をオペレーションパネルに提示する方法を採用してもよい。
また、本実施形態では、カム面A、B、C、Dの位置決めのための手段を図中X2側のローラー操作部319に配置した構成を採用したが、これに限らず、ローラー操作部319から軸体303までの動力伝達経路上のどの部分に配置してもよい。
また、本実施形態では、状態検出機構としてローラー操作部319に備えられた位置センサ325はローラー操作部319の軸心に接続されている構成を採用したが、これに限らず、ローラー操作部の外周部に設けられた接触センサを採用してもよい。また、位置センサ325は複数のローラー操作部319のどのローラー操作部に配置されていてもよい。
また、本実施形態では、カム板413に4つのカム面A、B、C、Dが形成されている構成を採用したが、これに限らず4つ以上のカム面が形成されたカムを採用してもよい。このとき、ローラー操作部319の外周部に形成された切欠はカム面の数及び位置に対応して形成されていることが好ましい。
また、本実施形態では、ローラー操作部319は、図2のX軸レール201のY1側のX1及びX2側に配設されている構成を採用したが、これに限らず、図2のX軸レール201のY2側のX1及びX2側に配設されている構成、あるいは両側に配設される構成を採用してもよい。
また、本実施形態では、ローラー操作部319の回転を減速して軸体303へ伝達する機構としてチェーン309とドリブンスプロケット308と、ドライブスプロケット311、312を使用する構成を採用したが、これに限らず、歯付ベルトと歯付プーリーを使用する構成を採用してもよい。
また、本実施形態ではチェーン309はドリブンスプロケット308から垂下し、X軸レール201の位置で装置のX1あるいはX2方向へと曲折する構成を採用したが、これに限らず、X軸レール201よりも下方で曲折する構成を採用してもよい。
また、本実施形態では、ローラー操作部319はギア317あるいはギア318の回転中心と同軸上にその回転中心を備えた略円筒状の部材を採用したが、これに限らず、角柱状あるいは錐体状でもよく、またすべり止めとして作用する突出部材が配置される、あるいは凹凸部が形成されていてもよい。
また、本実施形態では、搬送装置104が溶液を吐出するキャリッジ101を備えた所謂インクジェット式記録装置に装備された構成を示しているが、これに限らず、ドットインパクト式記録装置、熱転写記録装置、レーザー記録装置、さらには昇華型記録装置や写真記録装置等の記録装置に対して本発明の搬送装置を装備する構成を採用してもよい。
本発明の実施形態の搬送装置を搭載する記録装置を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態の搬送装置の構成の一部を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態の搬送装置の要部の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態の搬送装置の作用を説明するための断面図である。 本発明の実施形態の搬送装置の圧力調整の作用を説明するための断面図である。 本発明の実施形態の搬送装置の被記録媒体の供給の作用を説明するための説明図である。
符号の説明
100 記録装置
101 キャリッジ
102 被記録媒体
103 キャリッジ移動手段
104 搬送装置
105 プラテン
201 X軸レール
202 Y軸レール
301 搬送ローラー
303 軸体
305、306、307、313、314、315、316、317、318 ギア
309 チェーン(無端可撓部材)
319 ローラー操作部
325 位置センサ(検知機構)
401 ピンチアーム
404 先端部
405 加圧ローラー
406 後端部
407 切欠
408 バネ支持体(付勢部材支持体)
412 バネ(付勢部材)
415 カム機構
A、B、C、D カム面

Claims (7)

  1. 被記録媒体を搬送する搬送ローラーと、該搬送ローラーとの間で前記被記録媒体を挟んで圧接する加圧ローラーと、該加圧ローラーを回転自在に支持するピンチアームと、該ピンチアームと付勢部材支持体との間に介装されて前記ピンチアームを介して前記加圧ローラーを前記搬送ローラー側へ付勢する付勢部材と、前記付勢部材支持体を揺動運動させて前記付勢部材の支持位置を可変させるカム機構とを備える搬送装置であって、
    前記カム機構の回転中心に挿通固定された軸体と、該軸体を回転させる無端可撓部材を有する回転力伝達手段と、該回転力伝達手段を駆動する回転式のローラー操作部とが設けられていることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記ローラー操作部を複数備え、該ローラー操作部の少なくとも一つが被記録媒体供給側に設けられ、さらに前記ローラー操作部の他の一つが被記録媒体排出側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記回転力伝達手段にはギアが設けられ、該ギアによって前記ローラー操作部の回転運動が減速されて前記カム機構へ伝達されることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
  4. 前記無端可撓部材が、前記軸体から垂下し、前記被記録媒体を吸着するプラテンより下方で被記録媒体供給側と被記録媒体排出側へそれぞれ曲折していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の搬送装置。
  5. 前記ローラー操作部には、該ローラー操作部の回転位置を検知する検知機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の搬送装置。
  6. 前記ピンチアームには、複数の切欠が形成されており、該複数の切欠の少なくとも一つに前記付勢部材の一端が係止されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の搬送装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の搬送装置と、被記録媒体を吸着するプラテンと、該プラテンを固定するためのX軸レールと、溶液を吐出するキャリッジと、該キャリッジを左右移動自在に支持するY軸レールと、前記キャリッジを前記Y軸レールに沿って往復移動させるキャリッジ移動手段とが設けられていることを特徴とする記録装置。
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