JP4687741B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態に係る空気調和機1を図1から図3に示す。図1は、空気調和機1の正面図であり、図2は、空気調和機1の側面図である。また、図3は、空気調和機1の側面断面図である。この空気調和機1は、床置き型の室内機であり、ケーシング2と、室内熱交換器4と、ベルマウス13と、送風装置5とを備える。なお、以下の説明において、上下左右という場合は、空気調和機1の正面視における上下左右を意味している。
ケーシング2は、合成樹脂製の中空の筐体からなり、室内熱交換器4、ベルマウス13、送風装置5を内部に収納している。ケーシング2は、ケーシング本体21と、ケーシング本体21の正面に取り付けられる正面パネル22とを有している。
図3に示す室内熱交換器4は、図示しない室外機に配置された室外熱交換器と共に冷媒回路を構成しており、通過する空気との間で熱交換を行う。室内熱交換器4は、正面パネル22の背面側に配置されている。室内熱交換器4は、薄い板状の外形を有しており、フラットパネル部20に平行に設けられている。また、室内熱交換器4は、正面視において正面パネル22と同程度の大きさを有しており、図4に示すように、室内熱交換器4の正面視における投影面積をBとし、上述した吸込み口8−11の総吸込面積をS(図示せず)とすると、S/B≧0.15である。すなわち、吸込み口8−11の総吸込面積Sは、室内熱交換器4の正面視における投影面積Bの15%以上となっている。
ベルマウス13は、室内熱交換器4の背面側に設けられており、ベルマウス13は、平坦部15と円管部16とを有している。平坦部15は、正面視において室内熱交換器4と同程度の大きさの外形を有しており、室内熱交換器4の背面に対向して室内熱交換器4と平行に設けられている。平坦部15は、円管部16の開口14の入口側の縁に繋がっている。なお、円管部16は前端側が拡径するように湾曲しており、開口14の周縁と緩やかに繋がっている。ここで、図5に示すように、室内熱交換器4とベルマウス13との間の距離すなわち室内熱交換器4とベルマウス13の開口14の入口との間の距離をa、ベルマウス13の開口の直径をdとすると、a/d≧0.1である。すなわち、室内熱交換器4とベルマウス13との間の距離aは、ベルマウス13の開口14の直径dの10%以上である。なお、円管部16の後端は、後述するファンカバー53の正面の開口を通ってファンカバー53の内部に入り込んでいる。また、ベルマウス13の開口14は、正面視において室内熱交換器4よりも小さな外形を有している。
送風装置5は、ベルマウス13の背面側に配置されており、各吸込み口8−11から吸い込まれ、室内熱交換器4およびベルマウス13の開口14を通り、各吹出し口6,7から吹き出される空気の流れを生成する。この送風装置5は、正面側から空気を吸い込んで遠心方向に風を吹き出すターボファンであり、ファンロータ51、ファンモータ52、ファンカバー53を有している。
(1)
この空気調和機1では、正面パネル22の上面25、右側面23、左側面24および正面下部に吸込み口8−11が設けられており、中央部分は平滑なフラットパネル部20となっている。このため、空気調和機1の正面視における外観をシンプルなものとすることができ、美観を向上させることができる。
上記のような吸込み口8−11の配置は、吸い込み抵抗を増大させるものであるが、この空気調和機1では、ターボファンである送風装置5によって空気の流れが生成されるため、必要な静圧を十分に確保することができる。
上記のような吸込み口8−11の配置においてターボファンが用いられると、吸い込み音が増大する恐れがあるが、この空気調和機1では、吸込み口8−11の総吸込面積Sが、室内熱交換器4の正面視における投影面積Bの15%以上であることにより、吸い込み音を抑えることができる。すなわち、図6に示すように、S/B≧15%の範囲において、吸い込み音低減の効果が十分に得られる。なお、S/Bを大きくするには総吸込面積を大きくする必要があるため空気調和機1の小型化の観点からはS/Bは小さい方がよいことを考慮すると、より望ましくは0.15≦S/B≦0.35であり、例えば、S/B=0.2である。
(1)
上記の実施形態では、吸込み口8−11は全て正面パネル22に設けられているが、その一部または全部がケーシング本体21のうち正面パネル22の周囲に位置する部分に設けられてもよい。
上記の実施形態では、空気調和機1は床置き型の空気調和機であるが、壁掛け型や天井埋込型の空気調和機にも本発明を適用可能である。
上記の実施形態では、吸込み口8−11は、正面視においてベルマウス13の開口14よりも外側に位置しているが、多少、ベルマウス13の開口14よりも内側に位置していてもよい。例えば、ベルマウスの開口14の内径の80%の位置までであれば、吸込み口8−11がベルマウス13の開口14よりも内側に位置していてもよい。すなわち、吸込み口8−11は、正面視においてベルマウス13の開口14の内径の80%の位置より外側であればよい。
2 ケーシング
4 室内熱交換器(熱交換器)
5 送風装置(ターボファン)
6 第1吹出し口(吹出し口)
7 第1吹出し口(吹出し口)
8 第1吸込み口(吸込み口)
9 第2吸込み口(吸込み口)
10 第3吸込み口(吸込み口)
11 第4吸込み口(吸込み口)
13 ベルマウス
14 開口
22 正面パネル
Claims (2)
- 熱交換器(4)と、
前記熱交換器(4)の背面側に配置され、空気が通る開口(14)が前記熱交換器(4)に対向して設けられたベルマウス(13)と、
前記熱交換器(4)の正面側を覆う正面パネル(22)を有し、吸込み口(8−11)および吹出し口(6,7)が設けられたケーシング(2)と、
前記ベルマウス(13)の背面側に配置され、前記吸込み口(8−11)から吸い込まれ前記熱交換器(4)および前記ベルマウス(13)の開口(14)を通って前記吹出し口(6,7)から吹き出される空気の流れを生成するターボファン(5)と、
を備え、
前記吸込み口(8−11)は、前記正面パネル(22)および/またはその周囲に設けられ、正面視において前記ベルマウス(13)の開口(14)よりも略外側に位置しており、
前記熱交換器(4)と前記ベルマウス(13)との間の距離は、前記ベルマウス(13)の開口(14)の直径の10%以上25%以下である、
空気調和機(1)。 - 前記熱交換器(4)と前記ベルマウス(13)との間の距離は、前記ベルマウス(13)の開口(14)の直径の10%以上15%以下である、
請求項1に記載の空気調和機(1)。
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