JP4687517B2 - 波形編集装置 - Google Patents
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Description
上記のようなサンプラにおいて、サンプリングした波形データを波形メモリに記憶するにあたって、該サンプリングされた波形データに含まれるピッチ変化を修正する処理を施すことが行われることがある。
また、この発明によれば、編集対象となる元波形データからピッチ変化を抽出し、該ピッチ変化に基づき、当該元波形データのピッチ変化を修正するための修正カーブを作成し、作成された修正カーブの編集に用いる制御値であって、修正カーブの編集後に元波形データにおけるピッチ変化の特性をどの程度残すかを設定する制御値を設定し、設定された制御値に基づきこの修正カーブをローパスフィルタ処理して、ローパスフィルタ処理された修正カーブに基づき前記元波形データに対してピッチ修正を施すことができる。元波形データのピッチ変化に基づき作成された修正カーブをローパスフィルタ処理(スムージング)するので、元波形データのピッチ変化の一部の成分(典型的には基本波成分)のみを修正対象とできる。この構成により、ユーザが、修正カーブのローパスフィルタ処理後に元波形データにおけるピッチ変化の特性をどのくらい残すかを意図的に制御できる。従って、元波形データが持つピッチ変化の傾向や、ピッチの細かい揺れ等を、ユーザが所望する程度に保持したピッチ修正を行うことができる。
上記の2通り何れの構成においても、修正カーブの編集後に元波形データにおけるピッチ変化の特性をどの程度残すかを設定する制御値を設定することで、元波形データにおけるピッチ変化の傾向をどの程度残すかをユーザが意図的に制御できる。従って、元波形データが持つピッチ変化の特性をユーザが所望する程度に残しつつピッチの修正を行うことができるようになるという優れた効果を奏する。
波形表示部20には、編集対象となる元波形データの振幅エンベロープ(以下「元波形」と称する)21a,21b、該元波形から抽出したピッチ変化を示す修正前ピッチ変化カーブ23a,23b(以下「修正前カーブ」と称する)、ピッチ修正に使用する修正カーブ24及び該修正カーブにより元波形データを修正した結果として得られるピッチ変化を示す修正後ピッチ変化カーブ25a,25b(以下「修正後カーブ」と称する)の各データがグラフィカルに表示される。なお、波形表示部20の横軸は時間(ミリ秒「msec」単位)を示す。縦軸は元波形21a,21bについては振幅に対応し、また、各折れ線カーブについては、基準ピッチに対する音高差(セント値)を示し、その略中心位置が基準ピッチ=0セントに対応する。以上のように、ピッチに関連する各カーブはセント単位としているが、それに限らず周波数比の対数に基づくいかなる単位であってもよい。
Loadボタン30の操作に応じて実行される処理の手順は図4(a)のフローチャートに示す通りである。Loadボタン30が操作されると、ステップS10において、編集対象として指定された元波形の波形データWDが波形メモリ13からRAM3内のワークメモリ領域に読み込まれる。なお、該ワークメモリ領域において元波形データWDを記憶する領域を「第1領域」と称する。
一般に、サンプリングした波形データのピッチの編集においては、例えば、波形データのアタック部(波形の立ち上がり部)に対しては修正を施す必要であるが、波形の後半部分ではピッチが安定しているため修正が不要である場合等のように、部分的に編集したい場合が多い。このため、この実施例のように、波形表示部20において、編集対象とする範囲を任意に選び、当該範囲に対して後述する修正メニューに応じたピッチ修正を行えるように構成する利便性は大きい。
修正メニュー「Offset」による修正カーブ24の編集処理の一例について、図6(d)のフローチャートを参照して説明する。オフセットボタン「Offset」32が操作されると、ステップS21において、選択範囲[a〜b]における修正カーブcurに対して、offsetパラメータoxの設定値を足し込む。すなわち、選択範囲[a〜b]における各時刻iの修正カーブの値cur(i)を、演算cur(i)+oxの結果に書き換える。また、選択範囲[a〜b]の前後において、スムージングパラメータswに基づきクロスフェード処理を施す(ステップS22)。そして、ステップS23において、上記新規に設定されたcur(i)とスムージングパラメータswに基づき波形表示部20上の修正カーブ24の表示を更新すると共に、修正後カーブ25a,25bの表示を、該編集後の修正カーブ24と修正前カーブ23a,23bに基づき算出されたカーブに更新する。また、修正カーブ24が編集されたので、エディットフラグEFを「1」にセットする。
修正メニュー「TieLine」による修正カーブ24の編集処理の一例について、図6(f)のフローチャートを参照して説明する。タイラインボタン「TieLine」34が操作されると、ステップS27において、選択範囲の開始点aにおける修正カーブcurの値cur(a)を、タイライン始点パラメータaxにセットする(ax←cur(a))と共に、選択範囲の終了点bにおける修正カーブcurの値cur(b)を、タイライン終点パラメータbxにセットする(bx←cur(b))。ステップS28では、選択範囲[a〜b]の修正カーブcurを直線化する。すなわち、選択範囲[a〜b]の各反転値レジスタcur(i)を、演算(bx−ax)*(i−a)/(b−a)+axの結果に書き換える。そして、ステップS29において、上記新規に設定されたcur(i)とスムージングパラメータswに基づき波形表示部20上の修正カーブ24の表示を更新すると共に、修正後カーブ25a,25bの表示を、該編集後の修正カーブ24と修正前カーブ23a,23bに基づき算出されたカーブに更新する。また、修正カーブ24が編集されたので、エディットフラグEFを「1」にセットする。
リセットカーブボタン「ResetCurve」35の操作が行われると、図6(h)のフローチャートの処理が起動し、元波形WD全体を対象として元波形の抽出ピッチの各値pit(i)の反転値cur(i)を算出し、抽出ピッチpitを反転した修正カーブcurを作成する(ステップS33)。そして、新規に設定されたcur(i)に基づき波形表示部20上の修正カーブ24の表示を更新することで該修正カーブ24の形状を未編集の状態にリセットすると共に、修正後カーブ25a,25bの表示を、前記リセットされた修正カーブ24と修正前カーブ23a,23bとに基づき算出されたカーブに更新する。また、修正カーブ24が編集されたので、エディットフラグEFを「1」にセットする。なお、以上に説明した図6(h)のステップS33及びS34の処理は、図4(a)のフローのステップS12及びS13の処理と同一である。
波形データWDxをワークメモリ第2領域に書き込み、修正カーブcurでピッチシフトした波形データWDxの再生準備ができたら、エディットフラグEFを0にセットする(ステップS42)と共に、ワークメモリ第2領域の波形データWDxを音源10(図1参照)に供給して再生する(ステップS43)。これによりユーザは該再生された波形データWDxに基づく楽音波形を試聴することができる。
F=2^(cur(i)/1200)・・・(1)
なお、上記数式における記号「^n」はn乗を示す(nは変数「cur(i)/1200」)。従って、上記式(1)は、「2の(cur(i)/1200)」乗を表している。
この式(1)により、セントスケールにより表現された数値cur(i)を、リニアスケールの表現である周波数比(Fナンバ)に変換する。式(1)により求めたFナンバの累算値が読み出しアドレス信号である。
F=2^(−10/1200)=0.994240・・・
上記式「2の(-10/1200)」乗により求めたFナンバを累算して作成した読み出しアドレスで、当該波形データWDの読み出し及び補間を行うことで、波形データWDを−10cent下にシフトした(基準ピッチ±0cent)の波形データWDxを得ることができる。
Claims (2)
- 編集対象となる元波形データを記憶する記憶手段と、
前記元波形データからピッチ変化を抽出する抽出手段と、
前記抽出したピッチ変化に基づき、元波形データのピッチ変化を修正するための修正カーブを作成する作成手段と、
前記作成された修正カーブの編集に用いる制御値であって、前記修正カーブの編集後に前記元波形データにおけるピッチ変化の特性をどの程度残すかを設定する制御値を設定する設定手段と、
前記制御値に基づき前記作成された修正カーブの値を拡大乃至縮小してスケーリングする編集手段と、
前記元波形データに対して、前記スケーリングされた修正カーブに基づきピッチ修正を施すピッチ修正手段と、
前記ピッチ修正後の波形データを保存する保存手段と
を具えることを特徴とする波形編集装置。 - 編集対象となる元波形データを記憶する記憶手段と、
前記元波形データからピッチ変化を抽出する抽出手段と、
前記抽出したピッチ変化に基づき、元波形データのピッチ変化を修正するための修正カーブを作成する作成手段と、
前記作成された修正カーブの編集に用いる制御値であって、前記修正カーブの編集後に前記元波形データにおけるピッチ変化の特性をどの程度残すかを設定する制御値を設定する設定手段と、
前記制御値に基づき前記修正カーブをローパスフィルタ処理する編集手段と、
前記元波形データに対して、前記ローパスフィルタ処理された修正カーブに基づきピッチ修正を施すピッチ修正手段と、
前記ピッチ修正後の波形データを保存する保存手段と
を具えることを特徴とする波形編集装置。
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