JP2000040345A - 音声データの編集装置及びその制御プログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体 - Google Patents

音声データの編集装置及びその制御プログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体

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JP2000040345A
JP2000040345A JP20828098A JP20828098A JP2000040345A JP 2000040345 A JP2000040345 A JP 2000040345A JP 20828098 A JP20828098 A JP 20828098A JP 20828098 A JP20828098 A JP 20828098A JP 2000040345 A JP2000040345 A JP 2000040345A
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JP20828098A
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Junichi Wada
順一 和田
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータを用いて複数の音声データを編
集するノンリニア編集において、GUI環境下の操作方
式を利用しつつ、複雑な音声データの編集作業を容易に
行う。 【解決手段】 ノンリニア編集装置100は、複数の音
声データファイルをそれぞれ出力するハードディスク1
と、ディスプレイ5に表示されたコンソールパネル30
0によって操作され、各音声データファイルの出力量を
調節するミキサー2と、このコンソールパネル300に
表示されたフェーダレバーのうち少なくとも一つのフェ
ーダレバーについての操作に、他のフェーダレバーを連
動させるための連動パターンを設定するコントローラ3
(連動パターン設定手段)とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク等
の記録媒体に保存された音声データをコンピュータ上で
編集するいわゆるノンリニア編集において、特に、音声
データの編集装置及びその制御プログラムを記録したコ
ンピュータ読みとり可能な記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、アナログの音声データの編集とし
ては、ミキサー装置によるものがある。図8は従来のア
ナログ編集用ミキサー装置60を示すものである。この
アナログ編集用ミキサー装置60では、外部の出力装置
(図示せず)から出力される複数の音声信号を入力端子
61を介して入力し、この入力された複数の音声信号の
出力量を調節して、出力端子62を介して外部に出力す
る。
【0003】このアナログ編集用ミキサー装置60で音
声信号の出力量を調節するには、同図に示すような、コ
ンソール63上に設けられた複数のフェーダー64を操
作することにより行う。すなわち、これらのフェーダー
64は、入力された複数の音声が振り分けられるトラッ
クにそれぞれ対応して設けられ、このフェーダー64の
フェーダレバー66を上下させることにより、各トラッ
クの音量を調節することができる。なお、これらの各ト
ラックの音量はインジケータ67によって表示される。
【0004】このような従来のアナログ編集用ミキサー
装置60によれば、ユーザーは、各インジケータ67の
表示を見ながら、各フェーダレバー66を両手で調節す
ることによって、各トラックの音量を任意に変化させる
ことができ、複雑な音声編集が可能である。
【0005】近年においては、かかる音声編集の方法と
して、アナログの音声をデジタル信号としてハードディ
スクや光磁気ディスクなどに保存し、これをコンピュー
タ上で編集するノンリニア編集方式がある。
【0006】ところで、このノンリニア編集では、各音
声データの出力量を調節する操作を、GUI環境の下、
コンピュータのモニタ上で行うのが一般的である。すな
わち、このGUI環境では、図9に示すように、コンピ
ュータ70のモニタ71の画面に、上述したアナログ編
集用ミキサー装置のコンソールパネルを擬似的に表示
し、これをマウス73で操作する。
【0007】具体的には、マウス73により画面上のマ
ウスカーソル72を操作し、このマウスコンソール72
で画面上のフェーダレバー74をドラッグ等することに
よって上下させ、各トラックの音量を調節する。
【0008】このようなGUI環境を利用した画面上の
操作によれば、文字・数値の入力以外の操作であれば、
使用者はマウスのみの操作で各種の命令を入力すること
ができ、画面上において擬似的にコンソールパネルを操
作して容易に音声の編集作業を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たGUI環境を利用した画面上の編集作業では、単一の
マウスカーソル72で、画面上にある複数のフェーダレ
バー74を操作するものであるため、複数のフェーダレ
バー74を別々に上下させることができず、複雑な編集
作業を行うことができないという問題が生じた。
【0010】例えば、一つのトラックの音量を徐々に増
加(フェードイン)させる操作と、他のトラックの音量
を徐々に減少(フェードアウト)させる操作とを同時に
行う、いわゆるクロスフェード等の編集を行うような場
合には、一つのフェーダレバーを上昇させ、他のフェー
ダレバーを下降させる必要がある。ところが、GUI環
境の下では、マウスカーソル72は単一であるため、複
数のフェーダレバー73について同時に別々の動きをさ
せることできず、このような複雑な編集をすることが困
難であった。
【0011】そこで、本発明は、上記事情に鑑みて成さ
れたものであり、その目的は、コンピュータを用いて複
数の音声データを編集するノンリニア編集において、G
UI環境下の操作方式を利用しつつ、複雑な音声データ
の編集作業を容易に行うことのできる音声データの編集
装置及びその制御プログラムを記録したコンピュータ読
みとり可能な記録媒体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1に係る音声データの編集装置は、複数
の音声データを出力する出力手段と、この出力手段から
出力される前記音声データの各出力量をそれぞれ調節す
る複数の調節手段と、これら複数の調節手段のうち少な
くとも一つの調節手段についての操作に他の調節手段を
連動させるための連動パターンを設定する設定手段とを
有するものである。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
音声データの編集装置において、前記複数の調節手段
を、表示画面に表示された擬似的な操作手段で、該表示
画面上において操作するものである。
【0014】このような請求項1又は2に係る音声デー
タの編集装置によれば、調節手段の少なくとも一つに他
の調節手段を連動させることができるため、複数の調節
手段を同時に操作する際の操作性が向上し、複雑な編集
作業を容易に行うことができる。
【0015】特に、連動パターンを設定する手段を備え
ているため、予めユーザーの好みに応じた連動のパター
ンを設定することができ、ユーザーのニーズに応じた操
作性の向上を図ることができる。
【0016】請求項3に係る発明は、出力手段から出力
される複数の音声データの各出力量をそれぞれ調節する
複数の調節手段を有する音声データの編集装置の制御プ
ログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒
体であって、前記調節手段をコンピュータの表示手段に
擬似的な操作手段として表示するステップと、前記複数
の調節手段のうち少なくとも一つの調節手段についての
操作に他の調節手段を連動させるための連動パターンを
設定するステップと、この設定されたパターンに従って
前記各出力量を調節しつつ、前記出力手段から音声を出
力させるステップとを有するものである。
【0017】このような請求項3に係る音声データの編
集装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読みと
り可能な記録媒体によれば、音声データの編集装置を用
いて、複雑な編集作業を容易に行うことができるという
有用なプログラムの保存、実行、運搬等を簡便に行うこ
とができ、音声データの編集をより容易なものとするこ
とができる。
【0018】請求項4に係る音声データの編集装置は、
請求項1に記載の音声データの編集装置であって、前記
出力手段からの出力量の変化を設定し、これを時間経過
に従って折れ線で表示する表示手段と、この表示手段に
表示された折れ線の形状を変化させて、前記出力量の変
化の設定を編集する編集手段とを有し、前記調節手段
は、前記折れ線に従って前記出力手段の出力量を調節す
るものである。
【0019】このような請求項4に係る音声データの音
声データの編集装置によれば、音声データの出力量を折
れ線で表示するとともに、この折れ線を変化させること
によって出力量を設定するものであるため、出力量の時
間的変化を視覚的に把握しながら、音声の出力量を容易
に編集することができる。
【0020】請求項5に係る発明は、請求項3に記載の
音声データの編集装置の制御プログラムを記録したコン
ピュータ読みとり可能な記録媒体であって、前記出力手
段からの出力量の変化を時間経過に従って設定するステ
ップと、コンピュータの表示手段に、前記出力量の変化
を時間経過に従って折れ線で表示するステップと、使用
者の入力によって、表示された折れ線の形状を変化させ
るステップと、前記折れ線に従って出力量を調節しつ
つ、前記出力手段により音声を出力するステップとを有
するものである。
【0021】このような請求項5に係る音声データの編
集装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読みと
り可能な記録媒体によれば、音声データの出力量の時間
的変化を視覚的に把握しながら音声データの編集作業を
行うことができるという有用なプログラムの保存、実
行、運搬等を簡便に行うことができ、音声データの編集
をより容易なものとすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
について詳細に説明する。図1は、本実施形態で用いら
れるノンリニア編集装置100を示すものである。
【0023】同図において、ノンリニア編集装置100
は、複数の音声データファイルを記録しておくハードデ
ィスク1と、このハードディスク1から読み出された音
声データの再生出力音量をそれぞれ調節するミキサー2
と、このミキサー2やハードディスク1等の各装置を制
御するコントローラ3とを備えるものである。
【0024】ハードディスク1は、例えばコンピュータ
本体4に内蔵若しくは外付けされるコンピュータで読み
取り可能な記録装置であり、複数の音声データファイル
を保存しておくものであるとともに、音声データをコン
ピュータ本体4に対して出力するものである。なお、本
実施形態では、音声データファイルの出力手段としてハ
ードディスク1を用いたが、これに代えてCD−ROM
ドライブ等の光ディスク用ドライブや、磁気記録媒体の
再生装置等を用いることができる。
【0025】ミキサー2は、コンピュータ本体4に備え
られたCPU等によって実現されるものであり、ハード
ディスク1から読み出された音声データファイルの再生
出力の音量を調節するものである。このミキサー2は、
本実施形態では、ディスプレイ5に表示される擬似的な
操作手段であるコンソールパネル300によって操作さ
れる。
【0026】このコンソールパネル300は、例えばコ
ントローラ3で演算処理を行うことによりディスプレイ
5にグラフィック表示されるもので、マウス7等のポイ
ンティングデバイスによってディスプレイ5上において
操作される。
【0027】コントローラ3は、コンピュータ本体4に
内蔵されるCPU等によって実現されるものであり、コ
ンピュータ本体4自体の制御を行うとともに、ハードデ
ィスク1やミキサー2等の各装置の制御をも行うもので
ある。また、このコントローラ3は、グラフィック処理
によってディスプレイ5の表示を行う。
【0028】コンピュータ本体4としては、一般的なパ
ーソナルコンピュータを用いることができる。このコン
ピュータ本体4には、本実施形態では、表示手段である
ディスプレイ5、入力手段であるキーボード6、マウス
7を備えている。
【0029】このような構成のノンリニア編集装置10
0による音声データの編集は以下の手順によって行われ
る。図2は、かかる編集作業の手順を示すフローチャー
トである。
【0030】先ず、編集作業が開始(ステップS20
1)されると、ハードディスク1から音声データファイ
ルの読み出しが行われる(ステップS202)。次い
で、読み出された音声データファイルを再生出力するに
あたり、出力量すなわち音量レベルの編集を行うか否か
の選択をユーザーに要求する(ステップS203)。こ
こで、音声レベルの編集を行わない場合は、音声データ
ファイルが有する音量レベルに従って、再生が行われ
(ステップS204)、編集作業を終了する(ステップ
S205)。
【0031】一方、ステップS203において音量レベ
ルの編集を行う選択をした場合には、さらに編集形式の
選択を要求する(ステップS206)。この編集形式と
しては、本実施形態では、フェーダレバーを用いるもの
(ステップS207)、ラバーバンドを用いるもの(ス
テップS208)及びパターンのはめ込みによるもの
(ステップS209)がある。なお、この編集形式の選
択は、本実施形態では、マウスカーソルの画面上の位置
を検出することにより、その位置に基づいて自動的に行
われる。
【0032】選択された編集形式による音量レベルの編
集が終了したら、この編集結果を設定ファイルに書き込
み(ステップS210)、必要に応じて再編集を繰り返
し(ステップS211)た後、設定ファイルに基づいて
音声データの再生を行い(ステップS204)、編集作
業を終了する(ステップS205)。
【0033】次いで、上述した各編集形式について詳述
する。図3は、ディスプレイ5に表示されるコンソール
パネル300を示すものである。
【0034】このコンソールパネル300は、本実施形
態においては、各音声データファイルA1、A2の音量
レベルを折れ線で表示するウインドウ301、302
(図中、データファイルA3〜A8についてのウインド
ウは省略する)と、各音声データファイルA1、A2の
再生出力量を調節するフェーダー303、304(A3
〜A8についてフェーダーの符号は省略する)、全体の
再生出力量を調節するマスター用のフェーダー305と
から構成される。
【0035】ウインドウ301,302は、音声データ
ファイルの出力量を時間経過に従って表示するものであ
り、この表示は、各時点の出力量を示す点であるノード
307,309を線で繋いで形成されるラバーバンド3
06,308によって行われる。なお、これらのウイン
ドウ301,302は、パネル307を操作することに
より、表示・非表示又は拡大・縮小が切り替えられる。
【0036】フェーダー303,304及びマスター用
のフェーダー305は、各々上下にスライドするフェー
ダレバー303a,304a,305aを備えており、
これらのフェーダレバー303a〜305aを上下させ
ることにより音量を調節するものである。
【0037】これらのフェーダレバー303a〜305
aは、GUI環境の下、マウスカーソル306を操作す
ることによって上下にスライドされる。すなわち、マウ
ス7を操作してディスプレイ5上のマウスカーソル30
6を移動させ、フェーダレバー303a〜305a上で
ドラッグすることによって、これらをスライド移動させ
る。
【0038】そして、このようなコンソールパネル30
0を用いて、前述したフェーダレバーを用いた編集形式
を実現することができる。
【0039】先ず、各音声データファイルの読み出しを
行う。このとき、ウインドウA1等にはノードやラバー
バンドは形成されていない。そして、各音声データファ
イルの再生を行い、その際、各出力量を調節すべく、各
フェーダレバー303a等を操作する。このフェーダレ
バー303a等の動きに合わせて、リアルタイムにノー
ド307,309が生成されて行き、折れ線すなわちラ
バーバンド306,308が形成される。
【0040】特に、本実施形態においては、かかるノー
ドの生成の際、これら複数のフェーダレバーのうち少な
くとも一つのフェーダレバーについての操作に、他のフ
ェーダレバーを連動させるための連動パターンを設定す
ることができる。
【0041】この連動パターンの設定は、本実施形態に
おいては、コンピュータ本体4に備えられたCPU、例
えばコントローラ3にて行われる。図4に、かかる連動
パターンの例を示す。なお、同図では、フェーダレバー
303aにフェーダレバー304aを連動させる場合を
例として説明している。
【0042】同図(a)は、いわゆるクロスフェードと
呼ばれる連動パターンを示している。
【0043】ここで、このクロスフェードとは、例えば
図3中の範囲Z1に示すように、音声データファイルA
1の音量が徐々に下がると、これに対応して音声データ
ファイルA2の音量が徐々に上がるような編集をいう。
図4(a)に示す連動パターンによれば、例えばフェー
ダレバー303aを下降させると、これに反比例するよ
うにフェーダレバー304aが上昇させることができ、
これによりかかるクロスフェードを表現することができ
る。
【0044】図4(b)は、音声データファイルA1に
音声データファイルA2が遅れて再生される連動パター
ンを示している。すなわち、例えばフェーダレバー30
3aを上昇させると、これに遅れて同じようにフェーダ
レバー304aが上昇を開始する。
【0045】同図(c)は、フェーダレバー303aと
フェーダレバー304aが同じように動作する連動パタ
ーンを示している。すなわち、例えばフェーダレバー3
03aを上昇させると、これと同時にフェーダレバー3
04aも同様に上昇する。
【0046】なお、これらの連動パターンは、ノンリニ
ア編集装置100に予め設定しておくことができ、また
ユーザーが任意に定義することもできる。
【0047】本実施形態では、フェーダレバー303a
にフェーダレバー304aを連動させる場合について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、い
くつかのフェーダレバーをグループ化して、それらを一
括して連動することができる。例えば、音声ファイルデ
ータA1に対して、グループ化した音声ファイルデータ
A2〜A4などを連動させることができる。このグルー
プ化も、ユーザーが任意に設定することができる。
【0048】このようなフェーダレバーを用いた編集形
式によれば、フェーダレバーの少なくとも一つに他のフ
ェーダレバーを連動させるため、複数のフェーダレバー
を同時に操作する際の操作性が向上し、複雑な編集作業
を容易に行うことができる。特に、フェーダレバーの連
動パターンをユーザによって定義することができるた
め、ユーザーのニーズに応じた種々のパターンを作成す
ることができる。
【0049】一方、前述したラバーバンドを用いた編集
形式は以下のようにして行う。図5は、かかるラバーバ
ンドを用いた編集の際に表示されるコンソールパネル3
00上のウインドウ301,302を示すものである。
【0050】このラバーバンドによる編集は、新たにノ
ードを設定することにより、若しくは既に生成されたノ
ードの位置を変更することにより、折れ線であるラバー
バンドの形状を変化させて行う。
【0051】例えば、音量が徐々に大きくなるいわゆる
フェードインや、音量が徐々に小さくなるいわゆるフェ
ードアウトを表現するには、ノードN1〜N9,N18
〜N26を設定することにより表現することができる。
このノードの設定は、例えばキーボード6から数値を入
力することによって、又はマウス7でノードの位置を指
定することによって行うことができる。また、レベルダ
ウンや、レベルアップを表現するには、ラバーバンド3
06上に新たなノードN10〜N13,N14〜N17
を生成させ、これを任意の音量に設定する。なお、この
ときにおいても、既に生成されたノードであっても、こ
れをマウス7によりドラッグすることにより容易にその
位置を変更することができる。
【0052】このようなラバーバンドを用いた編集形式
によれば、音声データの出力量をラバーバンドで表示す
るとともに、このラバーバンドをマウス等を用いて変化
させるものであるため、出力量の時間的変化を視覚的に
把握しながら、音声の出力量を容易に編集することがで
きる。
【0053】他方、前述したパターンのはめ込みによる
編集形式は以下のようにして行う。図6は、かかるパタ
ーンのはめ込みによる編集の際に表示されるコンソール
パネル300上のウインドウ301を示すものである。
【0054】このパターンのはめ込みによる編集形式と
は、例えば予めノンリニア編集装置100に備えられ
た、或いはユーザーによって設定されたフェードインや
フェードアウト等の編集パターンを、ウインドウ301
等に表示されたラバーバンド306にはめ込むものであ
る。
【0055】具体的には、ラバーバンド306上の任意
の範囲603を例えばマウス7によって指定し、メニュ
ーウインドウ601及び602に表示されるフェードイ
ン等の編集パターン(図中601)やその度合い(図中
602に示すHigh〜Low)を選択することによりはめ込
みを行う。
【0056】このようなパターンのはめ込みによる編集
形式によれば、頻繁に使用する定型的な編集パターンを
予め設定しておき、これを簡単な操作でラバーバンドの
任意の範囲にはめ込むことができ、ノードの一つ一つを
設定する形式に較べて、より迅速且つ容易な音声データ
の編集作業を実現することができる。
【0057】そして、以上説明したノンリニア編集装置
100の制御は、所定のプログラム言語によって作成さ
れたソフトウェアによって実現することができ、かかる
プログラムには、上述した編集形式に関するステップを
含ませることができる。
【0058】すなわち、フェーダレバーによる編集形式
については、ノンリニア編集装置100にインストール
される制御プログラムに、複数のフェーダレバーのうち
少なくとも一つのフェーダレバーについての操作に他の
フェーダレバーを連動させるための連動パターンを設定
するステップと、この連動パターンに従って各音声デー
タファイルの出力量を調節しつつ、音声を出力させるス
テップとを含ませる。
【0059】また、ラバーバンドによる編集形式につい
ては、制御プログラムに、音声データファイルの出力量
の変化を時間経過に従って、ノードを用いて設定するス
テップと、ディスプレイ5に、折れ線すなわちラバーバ
ンドとして表示するステップと、ユーザーのマウス等に
よる入力によって、ノードを変更してラバーバンドの形
状を変化させるステップと、ラバーバンドに従って出力
量を調節しつつ、音声を出力するステップとを含ませ
る。
【0060】そして、このようなステップを有するノン
リニア編集装置100の制御用ソフトウェアは、例えば
図7に示すような、フロッピーディスク42やカセット
テープ43の磁気記録媒体やCD−ROM44等の光デ
ィスクの他、ROM41等のメモリ装置などのコンピュ
ータ読みとり可能な記録媒体に記録することができる。
【0061】この場合には、この制御プログラムを記録
した記録媒体を、コンピュータ本体4のフロッピーディ
スクドライブ等のデバイスに挿入することによって、プ
ログラムをインストールしたり又はプログラムのバック
アップ等を行うことができる。
【0062】このような制御プログラムを記録した記録
媒体によれば、音声データの編集作業を簡単に行えると
いう有用なプログラムの保存、運搬、実行等を容易なも
のとし、これによって音声データの編集をより簡便且つ
迅速なものとすることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の音声デー
タの編集装置及びその制御プログラムを記録したコンピ
ュータ読みとり可能な記録媒体によれば、コンピュータ
を用いて複数の音声データを編集するノンリニア編集に
おいて、GUI環境下の操作方式を利用しつつ、複雑な
音声データの編集作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るノンリニア編集装置を
示す図である。
【図2】本実施形態において用いられるノンリニア編集
装置による音声データの編集手順を示すフローチャート
である。
【図3】本発明の実施形態に係るノンリニア編集装置の
ディスプレイに表示されたコンソールパネルを示す図で
ある。
【図4】本実施形態におけるフェーダレバーの連動パタ
ーンを示す図である。
【図5】本実施形態におけるラバーバンドによる編集形
式の際に、ディスプレイに表示されるウインドウを示す
図である。
【図6】本実施形態におけるパターンのはめ込みによる
編集形式の際に、ディスプレイに表示されるウインドウ
を示す図である。
【図7】本実施形態において用いられるノンリニア編集
装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体を示す説明図である。
【図8】従来の音声編集装置を示す平面図である。
【図9】従来のGUI環境を用いた音声データの編集装
置を示す図である。
【符号の説明】
1 ハードディスク(出力手段) 2 ミキサー 3 コントローラ 4 コンピュータ本体 5 ディスプレイ(表示手段) 6 キーボード 7 マウス 100 ノンリニア編集装置 300 コンソールパネル(調節手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の音声データを出力する出力手段
    と、 この出力手段から出力される前記音声データの各出力量
    をそれぞれ調節する複数の調節手段と、 これら複数の調節手段のうち少なくとも一つの調節手段
    についての操作に他の調節手段を連動させるための連動
    パターンを設定する設定手段とを有することを特徴とす
    る音声データの編集装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の音声データの編集装置
    において、前記複数の調節手段は、コンピュータの表示
    画面に表示された擬似的な操作手段によって、該表示画
    面上において操作されるものであることを特徴とする音
    声データの編集装置。
  3. 【請求項3】 出力手段から出力される複数の音声デー
    タの各出力量をそれぞれ調節する複数の調節手段を有す
    る音声データの編集装置の制御プログラムを記録したコ
    ンピュータ読みとり可能な記録媒体であって、 前記調節手段をコンピュータの表示手段に擬似的な操作
    手段として表示するステップと、 前記複数の調節手段のうち少なくとも一つの調節手段に
    ついての操作に他の調節手段を連動させるための連動パ
    ターンを設定するステップと、 この設定されたパターンに従って前記各出力量を調節し
    つつ、前記出力手段から音声を出力させるステップとを
    有することを特徴とする音声データの編集装置の制御プ
    ログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒
    体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の音声データの編集装置
    であって、 前記出力手段からの出力量の変化を設定し、これを時間
    経過に従って折れ線で表示する表示手段と、 この表示手段に表示された折れ線の形状を変化させて、
    前記出力量の変化の設定を編集する編集手段とを有し、 前記調節手段は、前記折れ線に従って前記出力手段の出
    力量を調節することを特徴とする音声データの編集装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の音声データの編集装置
    の制御プログラムを記録したコンピュータ読みとり可能
    な記録媒体であって、 前記出力手段からの出力量の変化を時間経過に従って設
    定するステップと、 コンピュータの表示手段に、前記出力量の変化を時間経
    過に従って折れ線で表示するステップと、 使用者の入力によって、表示された折れ線の形状を変化
    させるステップと、 前記折れ線に従って出力量を調節しつつ、前記出力手段
    により音声を出力するステップとを有することを特徴と
    する音声データの編集装置の制御プログラムを記録した
    コンピュータ読みとり可能な記録媒体。
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