JP4687320B2 - 画像処理装置および方法、記録媒体、並びに、プログラム - Google Patents

画像処理装置および方法、記録媒体、並びに、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置および方法、記録媒体、並びに、プログラムに関し、画像のダイナミックレンジをより狭いダイナミックレンジに変換する場合に用いて好適な画像処理装置および方法、記録媒体、並びに、プログラムに関する。
近年、画像センサの性能の向上により、ビデオカメラにより撮影できる画像のダイナミックレンジが広がってきている。しかし、それらの広ダイナミックレンジの画像の撮影に対応したビデオカメラにより撮影された画像のダイナミックレンジより、表示装置が表示可能なダイナミックレンジが狭い場合がある。そこで、画像のダイナミックレンジを狭めながら、かつ、画像のコントラストの低下を抑制する階調圧縮技術が提案されている(例えば、特許文献1または2参照)。
図1は、特許文献2に記載の発明において、画像の画素値の階調の圧縮を行うDSP(Digital Signal Processor)の機能の構成例を示すブロック図である。
対数変換部11は、入力画像の輝度値L(p)を対数変換し、得られた対数輝度値logL(p)をトーンカーブ補正部12に出力する。トーンカーブ補正部12は、対数輝度値logL(p)に対し、予め用意されているトーンカーブを適用して階調を圧縮する方向に変換し、得られた対数輝度値logLc(p)を縮小画像生成部13およびコントラスト補正部15に出力する。また、トーンカーブ補正部12は、適用したトーンカーブの傾きを示す代表値γをコントラスト補正部15に出力する。
縮小画像生成部13は、トーンカーブ補正部12から入力される1フレーム分の対数輝度値logLc(p)に基づき、縮小画像logLclを生成して、縮小画像メモリ14に保持させる。
コントラスト補正部15は、トーンカーブ補正部22から入力される現フレームの対数輝度値logLc(p)のトーンカーブ補正によって弱められているコントラストを、代表値γおよび縮小画像メモリ14に保持されている1フレーム前の縮小画像logLclに基づいて補正し、得られる対数輝度値logLu(p)を対数逆変換部16に出力する。対数逆変換部16は、コントラストが補正された対数輝度値logLu(p)を、対数逆変換して、得られる通常軸の輝度値Lu(p)をガンマ補正部17に出力する。
ガンマ補正部17は、対数逆変換部16から入力される輝度値Lu(p)に対して、表示装置のガンマ特性を考慮したガンマ補正を施し、得られるガンマ補正後の輝度値Y(p)を輝度情報算出部18および輝度域正規化部20に出力する。輝度情報算出部18は、ガンマ補正部17から入力される1フレーム分の輝度値Y(p)に対して、最も暗い方に近い輝度値Ydと、最も明るい方に近い輝度値Ybからなる輝度域情報[Yd,Yb]を算出して輝度域情報メモリ19に保持させる。
輝度域正規化部20は、輝度域情報メモリ19に保持されている1フレーム前の輝度域情報[Yd,Yb]に基づき、ガンマ補正部17から入力される現フレームの輝度値Y(p)を、その分布範囲が表示装置が表現可能な範囲に合致するように変換し、得られる輝度値Yn(p)を、狭ダイナミックレンジ画像の画素値として後段に出力する。
特開2004−221644号公報 特開2004−221645号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載の発明では、階調圧縮に用いられるトーンカーブの形状が固定されているため、ダイナミックレンジが想定より広い画像データや、適切な露出で撮影されなかった画像データが入力された場合、適切な階調圧縮ができないときがある。
また、特許文献2に記載の発明では、対数変換部11、トーンカーブ補正部12、コントラスト補正部15、ガンマ補正部17、および、輝度域正規化部20は、画素ごとに処理が完了するが、縮小画像生成部13による縮小画像の生成、および、輝度域情報算出部18による輝度域情報の算出は、画像内の全画素をスキャンしなければ完了しない。また、縮小画像の生成と輝度域情報の算出は順番に行う必要があり、並列して行うことができない。
従って、特許文献2に記載の発明では、同じフレーム内で生成または算出した縮小画像および輝度域情報を利用して階調変換する場合、縮小画像の生成が終わるまで、コントラスト補正部15の処理を待機させ、輝度域情報の算出が終了するまで、輝度域正規化部20の処理を待機させる必要があり、処理時間が長くなってしまう。また、1フレーム前の処理において生成または算出された縮小画像および輝度域情報を利用して、階調変換をするようにしても、縮小画像の生成が終了しないと、輝度域情報の算出ができないため、縮小画像の生成が終わるまで、コントラスト補正部15の処理を待機させる必要があり、処理時間が長くなってしまう。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画像のコントラストを損なわずに、各画像に応じた適切な輝度または色値の階調の圧縮をより高速に実行することができるようにするものである。
本発明の第1の側面の画像処理装置は、入力画像の輝度である入力輝度の階調を圧縮する画像処理装置であって、前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出する変換曲線算出手段と、前記入力画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出する大局輝度算出手段と、前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮する階調圧縮手段と、階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮入力画像のコントラストを補正するコントラスト補正手段とが設けられている。
前記変換曲線算出手段には、前記入力画像の画素数に占める第1の境界値以下の輝度の画素数の比率がほぼ所定の第1の値となる前記第1の境界値から、前記入力画像の画素数に占める第2の境界値以上の輝度の画素数の比率がほぼ所定の第2の値となる前記第2の境界値までの前記第1の輝度範囲が前記第3の輝度範囲に対応するように、前記変換曲線を算出させることができる。
前記変換曲線算出手段には、階調が圧縮される前の輝度が前記平均輝度値となる付近において、前記変換曲線の傾きが緩やかになり、階調が圧縮される前の輝度が前記第1の境界値および前記第2の境界値となる付近において、前記変換曲線の傾きがほぼ1に近くなる単調増加する前記変換曲線を算出させることができる。
前記平均輝度値は、前記入力画像内のユーザにより指定された領域の輝度の平均輝度値とすることができる。
現在のフレームと1つ以上前のフレームとの間で、前記平均輝度値、前記第1の境界値、および、前記第2の境界値を時間平滑化する時間平滑化手段をさらに設け、前記変換曲線算出手段には、時間平滑化された前記平均輝度値、時間平滑化された前記第1の境界値、および、時間平滑化された前記第2の境界値に基づいて、前記変換曲線を算出させることができる。
前記大局輝度算出手段は、前記入力画像を縮小した縮小画像を生成する縮小画像生成手段と、前記大局輝度画像が前記入力画像と同じ画素数になるように前記縮小画像を補間することにより前記大局輝度を算出する補間手段とを備えるようにすることができる。
前記縮小画像生成手段には、前記入力画像を所定の数のブロックに分割し、それぞれの前記ブロックに含まれる画素の輝度の平均値であるブロック平均輝度値を前記ブロックの順番に配列することにより前記縮小画像を生成させることができる。
前記補間手段には、1フレーム前の前記入力画像に対応する前記縮小画像を補間することにより前記大局輝度を算出させることができる。
前記階調圧縮手段には、1フレーム前の前記入力画像の前記入力輝度の分布に基づく前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮させることができる。
前記コントラスト補正手段には、階調が圧縮される前の輝度が前記平均輝度値となる付近における前記変換曲線の傾きに基づいて、前記階調圧縮入力画像のコントラストを補正させることができる。
前記コントラスト補正手段には、前記階調圧縮入力画像の所定の中間レベルの輝度値付近のコントラストを、前記階調圧縮入力画像が取りうる輝度の最小値および最大値付近のコントラストと比較して強調するように前記階調圧縮入力画像のコントラストを補正させることができる。
前記コントラスト補正手段には、前記階調圧縮入力画像の周波数成分のうち、階調が圧縮された前記大局輝度画像に含まれる周波数成分を除く周波数成分のコントラストを強調するように補正させることができる。
前記入力輝度を対数変換またはガンマ変換する非線形変換手段をさらに設け、前記変換曲線算出手段には、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度の分布に基づいて、前記変換曲線を算出させ、前記大局輝度算出部には、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度からなる前記入力画像の低周波成分からなる前記大局輝度画像の輝度である前記大局輝度を算出させ、前記階調圧縮手段には、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度の階調を圧縮させ、前記コントラスト補正手段には、対数変換またはガンマ変換されるとともに、階調が圧縮された前記入力輝度からなる前記階調圧縮入力画像のコントラストを補正させるようにすることができる。
本発明の第1の側面の画像処理方法またはプログラムは、入力画像の輝度である入力輝度の階調を圧縮する画像処理方法、または、前記画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出し、前記入力画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出し、前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮し、階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮入力画像のコントラストを補正するステップを含む。
本発明の第2の側面の画像処理装置は、入力画像の色成分の値である色値の階調を圧縮する画像処理装置であって、前記入力画像の各画素の輝度である入力輝度を前記色値に基づいて算出する入力輝度算出手段と、前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出する変換曲線算出手段と、前記入力輝度からなる輝度画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出する大局輝度算出手段と、前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮する階調圧縮手段と、階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮輝度画像のコントラストを補正するコントラスト補正手段と、前記入力画像と前記輝度画像との差分である差分画像の各画素値に所定の係数を乗じ、さらに、コントラストが補正された前記階調圧縮輝度画像を加算することにより、前記入力画像の前記色値の階調を変換する階調変換手段とが設けられている。
前記入力輝度を対数変換またはガンマ変換する第1の非線形変換手段と、前記入力画像の前記色値を対数変換またはガンマ変換する第2の非線形変換手段とをさらに設け、前記変換曲線算出手段には、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度の分布に基づいて、前記変換曲線を算出させ、前記大局輝度算出部には、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度からなる前記輝度画像の低周波成分からなる前記大局輝度画像の輝度である前記大局輝度を算出させ、前記階調圧縮手段には、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度の階調を圧縮させ、前記コントラスト補正手段には、対数変換またはガンマ変換されるとともに、階調が圧縮された前記入力輝度からなる前記階調圧縮入力画像のコントラストを補正させ、前記階調変換手段には、対数変換またはガンマ変換された前記色値からなる前記入力画像と、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度からなる前記輝度画像との差分である差分画像の各画素値に所定の係数を乗じ、さらに、コントラストが補正された前記階調圧縮輝度画像を加算することにより、前記入力画像の前記色値の階調を変換させるようにすることができる。
本発明の第2の側面の画像処理方法またはプログラムは、入力画像の色成分の値である色値の階調を圧縮する画像処理方法、または、前記画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記入力画像の各画素の輝度である入力輝度を前記色値に基づいて算出し、前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出し、前記入力輝度からなる輝度画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出し、前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮し、階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮輝度画像のコントラストを補正し、前記入力画像と前記輝度画像との差分である差分画像の各画素値に所定の係数を乗じ、さらに、コントラストが補正された前記階調圧縮輝度画像を加算することにより、前記入力画像の前記色値の階調を変換するステップを含む。
本発明の第1の側面においては、入力画像の輝度である入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線が算出され、前記入力画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度が算出され、前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調が圧縮され、階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮入力画像のコントラストが補正される。
本発明の第2の側面においては、入力画像の各画素の輝度である入力輝度が前記入力画像の色成分の値である色値に基づいて算出され、前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線が算出され、前記入力輝度からなる輝度画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度が算出され、前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調が圧縮され、階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮輝度画像のコントラストが補正され、前記入力画像と前記輝度画像との差分である差分画像の各画素値に所定の係数を乗じ、さらに、コントラストが補正された前記階調圧縮輝度画像を加算することにより、前記入力画像の前記色値の階調が変換される。
以上のように、本発明の第1の側面または第2の側面によれば、画像の輝度または色値の階調を圧縮することができる。また、本発明の第1の側面または第2の側面によれば、画像のコントラストを損なわずに、各画像に応じた適切な輝度または色値の階調の圧縮をより高速に実行することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
本発明の第1の側面の画像処理装置(例えば、図3の階調変換部143)は、入力画像の輝度である入力輝度の階調を圧縮する画像処理装置であって、前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線(例えば、図25のトーンカーブCL)を算出する変換曲線算出手段(例えば、図4のトーンカーブ算出部163)と、前記入力画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出する大局輝度算出手段(例えば、図4の大局輝度算出部166)と、前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮する階調圧縮手段(例えば、図4の階調変換部167)と、階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮入力画像のコントラストを補正するコントラスト補正手段(例えば、図4のコントラスト補正部168)とを含む。
本発明の第1の側面の画像処理装置においては、前記変換曲線算出手段は前記入力画像の画素数に占める第1の境界値(例えば、裾野値Ldark (nl))以下の輝度の画素数の比率がほぼ所定の第1の値となる前記第1の境界値から、前記入力画像の画素数に占める第2の境界値(例えば、裾野値Lbright(nl))以上の輝度の画素数の比率がほぼ所定の第2の値となる前記第2の境界値までの前記第1の輝度範囲が前記第3の輝度範囲に対応するように、前記変換曲線を算出するようにすることができる。
本発明の第1の側面の画像処理装置においては、現在のフレームと1つ以上前のフレームとの間で、前記平均輝度値、前記第1の境界値、および、前記第2の境界値を時間平滑化する時間平滑化手段(例えば、図6の時間平滑化部223)をさらに含み、前記変換曲線算出手段は、時間平滑化された前記平均輝度値(例えば、平均レベルLaverage-ts (nl))、時間平滑化された前記第1の境界値(例えば、裾野値Ldark-ts (nl))、および、時間平滑化された前記第2の境界値(例えば、裾野値Lbright-ts (nl))に基づいて、前記変換曲線を算出するようにすることができる。
本発明の第1の側面の画像処理装置においては、前記大局輝度算出手段は、前記入力画像を縮小した縮小画像を生成する縮小画像生成手段(例えば、図4の縮小画像生成部181)と、前記大局輝度画像が前記入力画像と同じ画素数になるように前記縮小画像を補間することにより前記大局輝度を算出する補間手段(例えば、図4の補間部183)を含むようにすることができる。
本発明の第1の側面の画像処理装置においては、前記入力輝度を対数変換またはガンマ変換する非線形変換手段(例えば、図4の非線形変換部162−49をさらに含み、前記大局輝度算出部は、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度からなる前記入力画像の低周波成分からなる前記大局輝度画像の輝度である前記大局輝度を算出し、前記階調圧縮手段は、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度の階調を圧縮し、前記コントラスト補正手段は、対数変換またはガンマ変換されるとともに、階調が圧縮された前記入力輝度からなる前記階調圧縮入力画像のコントラストを補正するようにすることができる。
本発明の第1の側面の画像処理方法またはプログラムは、入力画像の輝度である入力輝度の階調を圧縮する画像処理方法、または、前記画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出し(例えば、図17のステップS26およびS36)、前記入力画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出し(例えば、図16のステップS27、S28およびS37)、前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮し(例えば、図16のステップS29)、階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮入力画像のコントラストを補正する(例えば、図16のステップS30)ステップを含む。
本発明の第2の側面の画像処理装置(例えば、図3の階調変換部143)は、入力画像の色成分の値である色値の階調を圧縮する画像処理装置であって、前記入力画像の各画素の輝度である入力輝度を前記色値に基づいて算出する入力輝度算出手段(例えば、図4の輝度算出部161)と、前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線(例えば、図25のトーンカーブCL)を算出する変換曲線算出手段(例えば、図4のトーンカーブ算出部163)と、前記入力輝度からなる輝度画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出する大局輝度算出手段(例えば、図4の大局輝度算出部166)と、前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮する階調圧縮手段(例えば、図4の階調変換部167)と、階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮輝度画像のコントラストを補正するコントラスト補正手段(例えば、図4のコントラスト補正部168)と、前記入力画像と前記輝度画像との差分である差分画像の各画素値に所定の係数を乗じ、さらに、コントラストが補正された前記階調圧縮輝度画像を加算することにより、前記入力画像の前記色値の階調を変換する階調変換手段(例えば、図4の階調補正部169−1乃至169−3)とを含む。
本発明の第2の画像処理装置においては、前記入力輝度を対数変換またはガンマ変換する第1の非線形変換手段(例えば、図4の非線形変換部162−4)と、前記入力画像の前記色値を対数変換またはガンマ変換する第2の非線形変換手段(例えば、図4の非線形変換部162−1乃至162−3)とをさらに含み、前記変換曲線算出手段は、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度の分布に基づいて、前記変換曲線を算出し、前記大局輝度算出部は、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度からなる前記輝度画像の低周波成分からなる前記大局輝度画像の輝度である前記大局輝度を算出し、前記階調圧縮手段は、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度の階調を圧縮し、前記コントラスト補正手段は、対数変換またはガンマ変換されるとともに、階調が圧縮された前記入力輝度からなる前記階調圧縮入力画像のコントラストを補正し、前記階調変換手段は、対数変換またはガンマ変換された前記色値からなる前記入力画像と、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度からなる前記輝度画像との差分である差分画像の各画素値に所定の係数を乗じ、さらに、コントラストが補正された前記階調圧縮輝度画像を加算することにより、前記入力画像の前記色値の階調を変換するようにすることができる。
本発明の第2の側面の画像処理方法またはプログラムは、入力画像の色成分の値である色値の階調を圧縮する画像処理方法、または、前記画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記入力画像の各画素の輝度である入力輝度を前記色値に基づいて算出し(例えば、図16のステップS24)、前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出し(例えば、図17のステップS26およびS36)、前記入力輝度からなる輝度画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出し(例えば、図16のステップS27、S28およびS37)、前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮し(例えば、図16のステップS29)、階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮輝度画像のコントラストを補正し(例えば、図16のステップS30)、前記入力画像と前記輝度画像との差分である差分画像の各画素値に所定の係数を乗じ、さらに、コントラストが補正された前記階調圧縮輝度画像を加算することにより、前記入力画像の前記色値の階調を変換する(例えば、図17のステップS32)ステップを含む。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明を適用したデジタルビデオカメラの一実施の形態を示すブロック図である。デジタルビデオカメラ101は、レンズ111、絞り112、画像センサ(CDS)113、相関2重サンプリング回路(CDS)114 、A/Dコンバータ115、DSP(Digital Signal Processor)ブロック116、タイミングジェネレータ(TG)117、LCD(Liquid Crystal Display)ドライバ118、LCD119、CODEC(Compression/Decompression)120、メモリ121、CPU122、および、入力デバイス123を含むように構成される。なお、DSPブロック116は、信号処理用のプロセッサ(例えば、DSP)と画像データを保持するRAM(Random Access Memory)などのメモリなどにより構成されるブロックであり、プロセッサが所定のプログラムを実行することにより、後述する画像処理を行う。なお、以下、DSPブロック116を、単にDSP116と呼ぶ。
レンズ111および絞り112などからなる光学系を通過した被写体からの入射光は、まず、画像センサ113の撮像面上の各受光素子に到達し、受光素子による光電変換により電気信号に変換される。画像センサ113から出力された電気信号は、相関2重サンプリング回路114によってノイズが除去され、A/Dコンバータ115によってデジタル化された後、デジタル化された画像データがDSP116内のメモリに一時的に格納される。タイミングジェネレータ117は、一定のフレームレートにより画像データが取り込まれるように、相関2重サンプリング回路114、A/Dコンバータ115、および、DSP116により構成される信号処理系を制御する。すなわち、DSP116には、一定のフレームレートで画像データのストリームが供給される。
なお、画像センサ113は、一般的なCCD(Charge Coupled Device)などの画像センサよりダイナミックレンジが広く、飽和したり、ノイズを発生させたりすることなく、被写体の暗い部分から明るい部分までを撮像することができる。従って、A/Dコンバータ115は、入力される電気信号を、通常のデジタルビデオカメラの階調数(例えば、10乃至12ビット程度のデータにより表現できる階調数)よりも多い階調数(例えば、14乃至16ビット程度のデータにより表現できる階調数)の画像データに変換する。
DSP116は、画像データのダイナミックレンジが、例えばLCD119が表示可能なダイナミックレンジになるように、後述する画像処理を画像データに施した後、画像処理を施した画像データを、必要に応じて、LCDドライバ118またはCODEC120に供給する。
LCDドライバ118は、DSP116から供給される画像データをアナログの画像信号に変換する。LCDドライバ118は、デジタルビデオカメラ101のファインダであるLCD119にアナログの画像信号を供給し、画像信号に基づく画像を表示させる。
CODEC120は、DSP116から供給される画像データを所定の方式により符号化し、符号化した画像データを、半導体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光記録媒体などよりなるメモリ121に記録させる。
CPU122は、例えば、シャッタボタンなどの操作ボタンなどにより構成される入力デバイス123を操作することによりユーザにより入力された指令などに基づいて、デジタルビデオカメラ101の全体の処理を制御する。
図3は、DSP116の内部のプロセッサ(演算ユニット)が、所定のプログラムを実行することにより実現される機能の構成の例を示すブロック図である。DSP116の内部のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより、デモザイク部141、ホワイトバランス部142、階調変換部143、ガンマ補正部144、および、YC変換部145を含む機能が実現される。
デモザイク部141は、A/Dコンバータ115によりA/D変換された画像データであるモザイク画像を取得する。モザイク画像は、R,G,Bのうちいずれかの色成分に対応するデータが1つの画素に格納され、例えば、Bayer配列と呼ばれる色配列に従って各画素が配置されている画像である。デモザイク部141は、1つの画素がR,G,B成分を全て有するようにするデモザイク処理をモザイク画像に施す。これにより、R,G,Bの3つの色成分にそれぞれ対応するR画像、G画像、B画像の3つの画像データが生成される。デモザイク部141は、生成したR画像、G画像、B画像の3つの画像データをホワイトバランス部142に供給する。
なお、以下、R画像、G画像、B画像の3つの画像データをまとめてRGB画像とも称する。また、以下、モザイク画像の画素位置pにおける画素値をM(p)とする。さらに、以下、デモザイク処理が施された画像データの画素位置pにおける画素値を[R(p), G(p), B(p)]とする。なお、R(p)はR成分の画素値であり、G(p)はG成分の画素値であり、B(p)はB成分の画素値である。
ホワイトバランス部142は、RGB画像の各画素値に適切な係数をかけることにより、被写体の無彩色の部分の色バランスが実際に無彩色となるように、RGB画像のホワイトバランスを調整する。ホワイトバランス部142は、ホワイトバランスを調整したRGB画像を階調変換部143に供給する。なお、以下、ホワイトバランスが調整された画像データの画素位置pにおける画素値を[R w(p), G w(p), B w(p)]とする。なお、R w(p)はR成分の画素値であり、G w(p)はG成分の画素値であり、B w(p)はB成分の画素値である。
階調変換部143は、図16などを参照して後述するように、ホワイトバランスが調整されたRGB画像に、階調変換処理を施す。階調変換部143は、階調変換を施したRGB画像をガンマ補正部144に供給する。なお、以下、階調変換処理が施された画像データの画素位置pにおける画素値を[R u(p), G u(p), B u(p)]とする。なお、R u(p)はR成分の画素値であり、G u(p)はG成分の画素値であり、B u(p)はB成分の画素値である。
ガンマ補正部144は、階調変換が施されたRGB画像にガンマ補正を施す。ガンマ補正部144は、ガンマ補正を施したRGB画像をYC変換部145に供給する。なお、以下、ガンマ補正が施された画像データの画素位置pにおける画素値を[R u γ(p), G u γ(p), B u γ(p)]とする。なお、R u γ(p)はR成分の画素値であり、G u γ(p)はG成分の画素値であり、B u γ(p)はB成分の画素値である。
YC変換部145は、ガンマ補正が施されたRGB画像に対して、YCマトリックス処理およびクロマ成分に対する帯域制限を行うことにより、輝度成分(Y成分)により構成されるY画像、および、色差成分(CbまたはCr成分)により構成されるC画像を生成する。YC変換部145は、生成したY画像およびC画像を、必要に応じて、LCDドライバ118またはCODEC120に供給する。なお、以下、YC変換部145から出力される画像データの画素位置pにおける画素値を[Y(p), C(p)]とする。なお、Y(p)はY画像における輝度成分の値であり、C(p)はC画像における色差成分の値である。
図4は、階調変換部143の機能の構成の例を示すブロック図である。階調変換部143は、輝度算出部161、非線形変換部162−1乃至162−4、トーンカーブ算出部163、トーンカーブメモリ164、γ_compパラメータメモリ165、大局輝度算出部166、階調変換部167、コントラスト補正部168、階調補正部169−1乃至169−3、および、非線形逆変換部170−1乃至170−3を含むように構成される。
輝度算出部161は、図16を参照して後述するように、ホワイトバランスが調整されたRGB画像の画素値Rw(p),Gw(p),Bw(p)から、その画素位置に対応する輝度成分の値(輝度値L(p))を算出する。輝度算出部161は、算出した輝度値L(p)を非線形変換部162−4に出力する。
非線形変換部162−1乃至162−3は、図16を参照して後述するように、それぞれ、ホワイトバランスが調整されたRGB画像の画素値Rw(p),Gw(p),Bw(p)を非線形変換する。非線形変換部162−1乃至162−3は、それぞれ、非線形変換することにより算出した画素値R(nl)(p),G(nl)(p)またはB(nl)(p)を、階調補正部169−1乃至169−3に出力する。
非線形変換部162−4は、図16を参照して後述するように、輝度値L(p)を非線形変換する。非線形変換部162−4は、非線形変換することにより算出した輝度値L(nl)(p)を、トーンカーブ算出部163、階調補正部169−1乃至169−3、縮小画像生成部181、補間部183、および、マッピング部191−1に出力する。
なお、以下、非線形変換部162−1乃至162−4を個々に区別する必要がない場合、単に、非線形変換部162と称する。
トーンカーブ算出部163は、図24を参照して後述するように、非線形変換された輝度値L(nl)(p)、および、後述する大局輝度値Ll (nl)(p)の階調を圧縮するために適用するトーンカーブを算出する。トーンカーブ算出部163は、算出したトーンカーブを表すルックアップテーブル(輝度値の変換対応表)をトーンカーブメモリ164に記憶させる。また、トーンカーブ算出部163は、図24を参照して後述するように、トーンカーブの傾きの代表値であるγ_compパラメータを算出する。トーンカーブ算出部163は、γ_compパラメータをγ_compパラメータメモリ165に記憶させる。
大局輝度算出部166は、輝度値L(nl)(p)からなる画像のごく低周波成分からななる画像(以下、大局輝度画像と称する)の輝度値である大局輝度値Ll (nl)(p)を算出する。大局輝度算出部166は、縮小画像生成部181、縮小画像メモリ182、および、補間部183を含むように構成される。
縮小画像生成部181は、図26を参照して後述するように、輝度値L(nl)(p)からなる画像を縮小した縮小画像を生成する。具体的には、縮小画像生成部181は、輝度値L(nl)(p)からなる画像を、横wr×縦hr個のブロックに分割し、分割したブロックごとの輝度値L(nl)(p)の平均値を対応するブロックと同様の順番に配列した横wr×縦hr画素の縮小画像を生成する。縮小画像生成部181は、生成した縮小画像を縮小画像メモリ182に記憶させる。
補間部183は、図20を参照して後述するように、縮小画像を3次補間により元の画像と同じ画素になるように拡大した画像を構成する大局輝度値Ll (nl)(p)を算出する。補間部183は、算出した大局輝度値Ll (nl)(p)をマッピング部191−2に出力する。
階調変換部167は、輝度値L(nl)(p)および大局輝度値Ll (nl)(p)の階調を圧縮する。階調変換部167は、マッピング部191−1,191−2を含むように構成される。
マッピング部191−1は、トーンカーブを表すルックアップテーブルをトーンカーブメモリ164から読み込む。マッピング部191−1は、読み出したルックアップテーブル、すなわち、トーンカーブに基づいて、輝度値L(nl)(p)の階調を圧縮する。マッピング部191−1は、階調を圧縮した輝度値Lc (nl)(p)をコントラスト補正部168に出力する。
マッピング部191−2は、トーンカーブを表すルックアップテーブルをトーンカーブメモリ164から読み込む。マッピング部191−1は、読み出したルックアップテーブル、すなわち、トーンカーブに基づいて、大局輝度値Ll (nl)(p)の階調を圧縮する。マッピング部191−2は、階調を圧縮した大局輝度値Lcl (nl)(p)をコントラスト補正部168に出力する。
コントラスト補正部168は、図22を参照して後述するように、γ_compパラメータ、および、トーンカーブにより階調が圧縮された大局輝度値Lcl (nl)(p)に基づいて、トーンカーブにより階調が圧縮された輝度値Lc (nl)(p)からなる画像のコントラストを補正する。コントラスト補正部168は、コントラストを補正した輝度値Lu (nl)(p)を階調補正部169−1乃至169−3に出力する。
階調補正部169−1乃至169−3は、図17を参照して後述するように、それぞれ、非線形変換された画素値R(nl)(p),G(nl)(p)、または、B(nl)(p)の階調を補正(変換)する。階調補正部169−1乃至169−3は、それぞれ、階調補正した画素値R u (nl)(p),G u (nl)(p)、または、B u (nl) (p)を、非線形逆変換手段170−1乃至170−3に出力する。
非線形逆変換部170−1乃至170−3は、それぞれ、階調補正された画素値Ru (nl)(p),Gu (nl)(p)、または、Bu (nl)(p)に、非線形変換部162−1乃至162−3による非線形変換の逆変換となる非線形逆変換を施す。非線形逆変換部170−1乃至170−3は、それぞれ、非線形逆変換した画素値Ru(p),Gu(p)、または、Bu(p)を、ガンマ補正部144に出力する。
なお、階調変換部143は、各部の処理の内容に基づいて、大きく3つの部分に分けることができる。第1の部分は、輝度算出部161、非線形変換部162−4、トーンカーブ算出部163、および、縮小画像生成部181により構成される部分である。すなわち、縮小画像の生成と、トーンカーブおよびγ_compパラメータを算出する部分である。第2の部分は、輝度算出部161、非線形変換部162−4、および、トーンカーブ算出部163乃至コントラスト補正部168により構成される部分である。すなわち、第1の部分により生成または算出された縮小画像、トーンカーブおよびγ_compパラメータを用いて、入力画像の各画素の輝度値に対して、階調を圧縮し、コントラストの補正を行う部分である。第3の部分は、非線形変換部162−1乃至162−3、階調補正部169−1乃至169−3、および、非線形逆変換部170−1乃至170−3により構成される部分である。すなわち、第2の部分により階調変換された各画素の輝度値を用いて、各画素のR、G、B値の階調の補正を行う部分である。
図5は、図4の非線形変換部162の機能の構成の例を示すブロック図である。非線形変換部162は、マッピング部201および変換曲線メモリ202を含むように構成される。
マッピング部201は、変換曲線メモリ202に記憶されている変換曲線を表すルックアップテーブルに基づいて、外部から入力される画素値または輝度値を非線形変換する。マッピング部201は、非線形変換した画素値または輝度値を外部に出力する。
図6は、図4のトーンカーブ算出部163の機能の構成の例を示すブロック図である。トーンカーブ算出部163は、輝度域算出部221、平均レベル算出部222、時間平滑化部223、および、スプライン発生部224を含むように構成される。また、時間平滑化部223は、時間平滑化部223−1乃至223−3の3つの時間平滑化部を含む。
輝度域算出部221は、輝度値L(nl)(p)を、非線形変換部162−4から取得する。また、輝度域算出部221は、輝度値のノイズレベルを示すnoiseLevel(nl)、および、輝度値の飽和レベルを示すsaturationLevel(nl)を、DSP116の図示せぬ内部のメモリから読み込む。輝度域算出部221は、図24を参照して後述するように、輝度値L(nl)(p)の分布において、全体の画素数に占める所定の境界値以下の輝度の画素数の比率がほぼ所定の値(例えば、0.5%)となる境界値である裾野値Ldark (nl)、および、全体の画素数に占める所定の境界値以上の輝度の画素数の比率がほぼ所定の値(例えば、0.5%)となる境界値である裾野値Lbright (nl)を算出する。輝度域算出部221は、裾野値Ldark (nl)を時間平滑化部223−1に出力し、裾野値Lbright (nl)を時間平滑化部223−2に出力する。
平均レベル算出部222は、輝度値L(nl)(p)を、非線形変換部162−4から取得する。平均レベル算出部222は、noiseLevel(nl)およびsaturationLevel(nl)を、DSP116の図示せぬ内部のメモリから読み込む。平均レベル算出部222は、図24を参照して後述するように、輝度値L(nl)(p)の平均レベルLaverage (nl)を算出する。平均レベル算出部222は、平均レベルLaverage (nl)を時間平滑化部223−3に出力する。
時間平滑化部223−1乃至223−3は、例えば、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタにより構成される。時間平滑化部223−1は、裾野値Ldark (nl)を時間平滑化し、時間平滑化した裾野値Ldark-ts (nl)をスプライン発生部224に出力する。時間平滑化部223−2は、裾野値Lbright (nl)を時間平滑化し、時間平滑化した裾野値Lbright-ts (nl)をスプライン発生部224に出力する。時間平滑化部223−3は、裾野値Laverage (nl)を時間平滑化し、時間平滑化した裾野値Laverage-ts (nl)をスプライン発生部224に出力する。
スプライン発生部224は、図24を参照して後述するように、裾野値Ldark-ts (nl)、裾野値Lbright-ts (nl)、および、裾野値Laverage-ts (nl)に基づいて、トーンカーブを生成(算出)する。スプライン発生部224は、生成したトーンカーブを表すルックアップテーブルをトーンカーブメモリ164に記憶させる。また、スプライン発生部224は、図24を参照して後述するように、γ_compパラメータを算出する。スプライン発生部224は、γ_compパラメータをγ_compパラメータメモリ165に記憶させる。
図7は、図6の輝度域算出部221の機能の構成の例を示す図である。輝度域算出部221は、間引き部241、飽和画素除外部242、ソーティング部243、および、ソーティング部244を含むように構成される。
間引き部241は、非線形変換部162−4から入力される輝度値L(nl)(p)の画素位置pが、所定の間隔ごとに設けられているサンプリング位置に合致するか否かを判定し、サンプリング位置に合致すると判定した場合、輝度値L(nl)(p)を飽和画素除外部242に出力する。
飽和画素除外部242は、noiseLevel(nl)およびsaturationLevel(nl)を、DSP116の図示せぬ内部のメモリから読み込む。飽和画素除外部242は、間引き部241から入力される輝度値L(nl)(p)が、所定のnoiseLevel(nl)以上かつsaturationLevel(nl)以下であると判定した場合、ソーティング部243および244に輝度値L(nl)(p)を出力する。
ソーティング部243は、比較部251−1乃至251−k、および、各比較部に対応するレジスタ252−1乃至252−kを含むように構成される。なお、以下、比較部251−1乃至251−kを個々に区別する必要がない場合、単に、比較部251と称し、レジスタ252−1乃至252−kを個々に区別する必要がない場合、単に、レジスタ252と称する。
比較部251−1は、飽和画素除外部242から入力される輝度値L(nl)(p)とレジスタ252−1の値を比較する。輝度値L(nl)(p)がレジスタ252−1の値より小さい場合、比較部251−1は、現在のレジスタ252−1の値を後段の比較部251に出力し、輝度値L(nl)(p)をレジスタ252−1に記憶させる。レジスタ252−1の値を輝度値L(nl)(p)がレジスタ252の値以上である場合、比較部251−1は、輝度値L(nl)(p)をそのまま後段の比較部251−2に出力する。
比較部251−2は、前段の比較部251−1から入力された値とレジスタ252−2との値を比較する。比較部251−1から入力された値がレジスタ252−2の値より小さい場合、比較部251−2は、レジスタ252−2の値を後段の比較部251−3に出力し、比較部251−1から入力された値をレジスタ252−2に記憶させる。比較部251−1から入力された値がレジスタ252−2の値以上である場合、比較部251−2は、比較部251−1から入力された値をそのまま後段の比較部251−3に出力する。比較部251−3乃至251−kも、比較部251−2と同様の処理を行う。その結果、入力された輝度値L(nl)(p)のうち、最小値からk番目に小さい値までが、レジスタ252−1乃至252−kに昇順に記憶される。
ソーティング部243は、1フレーム分の画像の輝度値L(nl)(p)のソート後に、レジスタ252−kに記憶されている値を裾野値Ldark (nl)として、時間平滑化部223−1に出力する。
ソーティング部244は、比較部261−1乃至261−k、および、各比較部に対応するレジスタ262−1乃至262−kを含むように構成される。なお、以下、比較部261−1乃至261−kを個々に区別する必要がない場合、単に、比較部261と称し、レジスタ262−1乃至262−kを個々に区別する必要がない場合、単に、レジスタ262と称する。
比較部261−1は、飽和画素除外部242から入力される輝度値L(nl)(p)とレジスタ262−1の値を比較する。輝度値L(nl)(p)がレジスタ262−1の値より大きい場合、比較部261−1は、現在のレジスタ262−1の値を後段の比較部261に出力し、輝度値L(nl)(p)をレジスタ262−1に記憶させる。レジスタ262−1の値を輝度値L(nl)(p)がレジスタ262の値以下である場合、比較部261−1は、輝度値L(nl)(p)をそのまま後段の比較部261−2に出力する。
比較部261−2は、前段の比較部261−1から入力された値とレジスタ262−2との値を比較する。比較部261−1から入力された値がレジスタ262−2の値より大きい場合、比較部261−2は、レジスタ262−2の値を後段の比較部261−3に出力し、比較部261−1から入力された値をレジスタ262−2に記憶させる。比較部261−1から入力された値がレジスタ262−2の値以下である場合、比較部261−2は、比較部261−1から入力された値をそのまま後段の比較部261−3に出力する。比較部261−3乃至261−kも、比較部261−2と同様の処理を行う。その結果、入力された輝度値L(nl)(p)のうち、最大値からk番目に大きい値までが、レジスタ262−1乃至262−kに降順に記憶される。
ソーティング部244は、1フレーム分の画素の輝度値L(nl)(p)のソート後に、レジスタ261−kに記憶されている値を裾野値Lbright (nl)として、時間平滑化部223−2に出力する。
図8は、図6の平均レベル算出部222の機能の構成の例を示すブロック図である。平均レベル算出部222は、飽和画素除外部281および平均値算出部282を含むように構成される。
飽和画素除外部281は、noiseLevel(nl)およびsaturationLevel(nl)を、DSP116の図示せぬ内部のメモリから読み込む。飽和画素除外部281は、非線形変換部162−4から入力される輝度値L(nl)(p)が、所定のnoiseLevel(nl)以上かつsaturationLevel(nl)以下であると判定した場合、平均値算出部282の加算部291およびカウンタ293に輝度値L(nl)(p)を出力する。
平均値算出部282は、加算部291、レジスタ292、カウンタ293、および、除算部294を含むように構成される。
加算部291は、飽和画素除外部281から入力される輝度値L(nl)(p)を、レジスタ292に記憶されている値に加算して、レジスタ292に記憶させる。すなわち、レジスタ292には、輝度値L(nl)(p)の合計値である輝度合計値が記憶される。
カウンタ293は、飽和画素除外部281から輝度値L(nl)(p)が入力される毎に、カウンタの値を1つインクリメントし、レジスタ292に記憶されている輝度合計値に加算された輝度値L(nl)(p)の数(画素数)をカウントする。
除算部294は、1フレーム分の画素の輝度値L(nl)(p)が加算された後に、レジスタ292の値を、カウンタ293のカウンタ値で割ることにより、輝度値L(nl)(p)の平均レベルLaverage (nl)を算出する。除算部294は、時間平滑化部223−3に平均レベルLaverage (nl)を出力する。
図9は、図6の時間平滑化部223−1乃至223−3の機能の構成の例を示すブロック図である。時間平滑化部223は、乗算部311、乗算部312、加算部313、および、レジスタ314を含むように構成される。
乗算部311は、所定の平滑化係数sc1を、DSP116の図示せぬ内部のメモリから読み込む。乗算部311は、外部から入力される値(例えば、裾野値Ldark (nl)、裾野値Lbright (nl)、または、平均レベルLaverage (nl))に平滑化係数sc1を乗じた値を加算部313に出力する。
乗算部311は、所定の平滑化係数sc2を、DSP116の図示せぬ内部のメモリから読み込む。乗算部311は、レジスタ314に記憶されている値(例えば、1つ前のフレームに対応する時間平滑化された裾野値Ldark-ts-pre (nl)、裾野値Lbright-ts-pre (nl)、または、平均レベルLaverage-ts-pre (nl))に平滑化係数sc2を乗じた値を加算部313に出力する。
加算部313は、乗算部311および312から入力される値を加算した値(例えば、時間平滑化した裾野値Ldark-ts (nl)、裾野値Lbright-ts (nl)、または、平均レベルLaverage-ts (nl))を外部に出力するとともに、レジスタ314に記憶させる。
図10は、図6のスプライン発生部224の機能の構成の例を示すブロック図である。スプライン発生部224は、コントロールポイント設定部331、曲線描画部332、および、γ算出部333を含むように構成される。
コントロールポイント設定部331は、時間平滑化部223−1から裾野値Ldark-ts (nl)を取得し、時間平滑化部223−2から裾野値Lbright-ts (nl)を取得し、時間平滑化部223−3から平均レベルLaverage-ts (nl)を取得する。コントロールポイント設定部331は、図24を参照して後述するように、トーンカーブを生成(算出)するためのコントロールポイントを設定し、設定したコントロールポイントの位置を示すコントロールポイントセットを曲線描画部332およびγ算出部333に出力する。
曲線描画部332は、図24を参照して後述するように、コントロールポイント設定部331により設定されたコントロールポイントに基づいて、トーンカーブを描画(生成)する。曲線描画部332は、生成したトーンカーブを表すルックアップテーブルをトーンカーブメモリ164に記憶させる。
γ算出部333は、図24を参照して後述するように、γ_compパラメータを算出する。γ算出部333は、γ_compパラメータをγ_compパラメータメモリ165に記憶させる。
図11は、図4の縮小画像生成部181の機能の構成の例を示す図である。縮小画像生成部181は、ソート部351、および、平均値算出部352−1乃至352−nを含むように構成される。
ソート部351は、輝度値L(nl)(p)からなる画像を横wr×縦hr個のブロックに分割し、非線形変換部162−4から入力される輝度値L(nl)(p)の画素位置pがどのブロックに含まれるかを判定する。ソート部351は、平均値算出部352−1乃至352−nのうち、画素位置pが含まれるブロックの輝度値の平均値を算出する平均値算出部に輝度値L(nl)(p)を出力する。
平均値算出部352−1乃至352−n(n=wr×hr)は、図8の平均値算出部282と同様の構成を有しており、各平均値算出部の対象となるブロックに含まれる輝度値L(nl)(p)の平均値を算出する。平均値算出部352−1乃至352−nは、算出したブロックの輝度の平均値を、縮小画像メモリ182上に対応するブロックと同様の順番に配置するように格納させる。これにより、縮小画像メモリ182上に、ブロックごとの輝度値L(nl)(p)の平均値からなる横wr×縦hr画素の縮小画像が生成される。
図12は、補間部183の機能の構成の例を示すブロック図である。補間部183は、近傍選択部371、水平係数算出部372、垂直係数算出部373、および、積和部374を含むように構成される。
近傍選択部371は、非線形変換部162−4が非線形変換した画素の画素位置pを非線形変換部162−4から取得する。近傍選択部371は、図20を参照して後述するように、画素位置pに対応する縮小画像上の位置qを算出する。近傍選択部371は、位置qの近傍の横4×縦4画素の範囲内にある画素である近傍画素を抽出する。近傍選択部371は、近傍画素の画素値a[i][j](1≦i≦4,1≦j≦4、ただし、i,jは自然数)を積和部374に出力する。また、近傍選択部371は、画素位置pと近傍画素の水平方向の位置ずれ量dx、および、垂直方向の位置ずれ量dyを算出する。近傍選択部371は、水平方向の位置ずれ量dxを水平係数算出部372に出力し、垂直方向の位置ずれ量dyを垂直係数算出部373に出力する。
水平係数算出部372は、図20を参照して後述するように、水平方向の位置ずれ量dxに基づいて、水平方向の3次補間係数kx[i](1≦i≦4,ただし、iは自然数)を算出する。水平係数算出部372は、補間係数kx[i]を積和部374出力する。
垂直係数算出部373は、図20を参照して後述するように、垂直方向の位置ずれ量dyに基づいて、垂直方向の3次補間係数ky[j](1≦j≦4,ただし、jは自然数)を算出する。垂直係数算出部372は、補間係数ky[j]を積和部374出力する。
積和部374は、図20を参照して後述するように、近傍画素の画素値a[i][j]、水平方向の補間係数kx[i]、および、垂直方向の補間係数ky[j]を用いて、縮小画像を3次補間することにより元のサイズ(画素数)に拡大した大局輝度画像の輝度値である大局輝度値Ll (nl)(p)を算出する。積和部374は、大局輝度値Ll (nl)(p)をマッピング部191−2に出力する。
図13は、図4のコントラスト補正部168の機能の構成の例を示すブロック図である。コントラスト補正部168は、ゲイン値算出部391、および、コントラスト強調部392を含むように構成される。
ゲイン値算出部391は、マッピング部191−1から輝度値L(nl) (p)を取得する。ゲイン値算出部391は、図22を参照して後述するように、γ_compパラメータメモリ165に記憶されているγ_compパラメータに基づいて、トーンカーブを用いて階調を圧縮した輝度値Lc (nl)(p)をコントラスト補正するときに用いるゲイン値g(p)を算出する。ゲイン値算出部391は、算出したゲイン値g(p)をコントラスト強調部392に出力する。
コントラスト強調部392は、マッピング部191−1から輝度値Lc (nl)(p)を取得し、マッピング部191−2から大局輝度値Lcl (nl)(p)を取得する。コントラスト強調部392は、図22を参照して後述するように、輝度値の階調を圧縮することにより抑制された輝度値Lc (nl)(p)からなる画像のコントラストを強調するようにコントラストを補正する。コントラスト強調部392は、コントラスト補正した輝度値Lu (nl)(p)を、階調補正部169−1乃至169−3に出力する。
図14は、非線形逆変換部170の機能の構成の例を示すブロック図である。非線形逆変換部170は、逆マッピング部411、および、変換曲線メモリ412を含むように構成される。
逆マッピング部411は、変換曲線メモリ412に記憶されている変換曲線を表すルックアップテーブルに基づいて、外部から入力される画素値または輝度値に、非線形変換部162による非線形変換の逆変換となる非線形変換逆変換を施す。逆マッピング部411は、非線形逆変換した画素値または輝度値を外部に出力する。
次に、図15のフローチャートを参照して、DSP116により実行される画像処理を説明する。なお、この処理は、例えば、デジタルビデオカメラ101による撮影が開始され、A/Dコンバータ115からDSP116への画像データ(モザイク画像)のストリームの供給が開始されたとき、開始される。なお、DSP116に供給された画像データは、逐次DSP116の図示せぬ内部のメモリに格納される。
ステップS1において、デモザイク部141は、モザイク画像を読み込む。具体的には、デモザイク部141は、DSP116の図示せぬ内部のメモリに格納されている先頭のフレームのモザイク画像を読み込む。
ステップS2において、デモザイク部141は、デモザイク処理を行う。具体的には、デモザイク部141は、読み込んだモザイク画像にデモザイク処理を施し、RGB画像を生成する。デモザイク部141は、生成したRGB画像をホワイトバランス部142に供給する。
ステップS3において、ホワイトバランス部142は、取得したRGB画像のホワイトバランスを調整する。ホワイトバランス部142は、ホワイトバランスを調整したRGB画像を階調変換部143に供給する。
ステップS4において、階調変換部143は、階調変換処理を行う。階調変換処理の詳細は図16および図17を参照して後述するが、この処理により、RGB画像の階調が変換され、階調が変換されたRGB画像がガンマ補正部144に供給される。
ステップS5において、ガンマ補正部144は、RGB画像にガンマ補正を施す。ガンマ補正部144は、ガンマ補正を施したRGB画像をYC変換部145に供給する。
ステップS6において、YC変換部145は、YC変換処理を行う。具体的には、YCマトリックス処理およびクロマ成分に対する帯域制限を行うことにより、RGB画像からY画像およびC画像を生成する。
ステップS7において、YC変換部145は、Y画像およびC画像を出力する。具体的には、YC変換部145は、必要に応じて、Y画像およびC画像を、LCDドライバ118またはCODEC120に出力する。
ステップS8において、デモザイク部141は、後続するフレームが存在するか否かを判定する。デモザイク部141は、DSP116の図示せぬ内部のメモリに後続するフレームのモザイク画像が蓄積されている場合、後続フレームが存在すると判定し、処理はステップS1に戻る。
ステップS1において、次のフレームのモザイク画像が読み込まれ、読み込まれたモザイク画像に対して、ステップS2以降の処理が行われる。
その後、ステップS8において、後続するフレームが存在しないと判定されるまで、ステップS1乃至S8の処理が繰返し実行され、A/Dコンバータ115から供給されるモザイク画像に対して1フレームずつ順番に画像処理が行われる。
ステップS8において、後続するフレームがないと判定された場合、画像処理は終了する。
次に、図16および図17のフローチャートを参照して、図15のステップS4の階調変換処理の詳細を説明する。
ステップS21において、階調変換部143は、縮小画像、トーンカーブ、γ_compをメモリから読み込む。具体的には、階調変換部143の補間部183の近傍選択部371(図12)は、1つ前のフレームの階調変換処理において生成された縮小画像を縮小画像メモリ182から読み込む。マッピング部191−1,191−2は、1つ前のフレームの階調変換処理において算出されたトーンカーブを表すルックアップテーブルをトーンカーブメモリ164から読み込む。コントラスト補正部168のゲイン値算出部391(図13)は、1つ前のフレームの階調変換処理において算出されたγ_compパラメータをγ_compパラメータメモリ165から読み込む。
ステップS22において、トーンカーブ算出部163は、noiseLevel、saturationLevelを読み込む。具体的には、トーンカーブ算出部163の輝度域算出部221の飽和画素除外部242(図7)、および、平均レベル算出部222の飽和画素除外部281(図8)は、noiseLevel(nl)およびsaturationLevel(nl)を、DSP116の図示せぬ内部のメモリから読み込む。
ステップS23において、階調変換部143は、次に階調変換する画素のRGB値を読み込む。具体的には、階調変換部143の輝度算出部161および非線形変換部162−1乃至162−3は、次に階調変換する画素位置pの画素値Rw(p),Gw(p)およびBw(p)をDSP116の図示せぬ内部のメモリから読み込む。
ステップS24において、輝度算出部161は、輝度値を算出する。具体的には、輝度算出部161は、画素位置pに対応する輝度値L(p)を、例えば、以下の式(1)により算出する。
Figure 0004687320
なお、式(1)の係数cR,cg,cbは、R,G,Bの各成分のバランスをとるための係数であり、例えば、(cR,cg,cb)=(0.3, 0.6, 0.1)または(0.25, 0.5, 0.25)のような値の組み合わせとされる。
また、輝度値L(p)を算出する方法は、上述した方法に限定されるものではなく、例えば、以下の式(2)のように、R,G,Bの各成分の線形和以外の値とするようにしてもよい。
L(p)=max(Rw(p),Gw(p),Bw(p)) ・・・(2)
輝度算出部161は、算出した輝度値L(p)を非線形変換部162−4に出力する。
ステップS25において、非線形変換部162−4は、輝度値を非線形変換する。具体的には、非線形変換部162−4のマッピング部201(図5)は、変換曲線を表すルックアップテーブルを変換曲線メモリ202から読み込み、ルックアップテーブルに基づいて、輝度値L(p)を非線形変換(例えば、対数変換またはガンマ変換)する。
なお、ステップS25の非線形変換の処理は必ずしも行う必要はないが、非線形変換前の輝度値を横軸に変換後の輝度値を縦軸とする場合に、上に凸の形状で単調増加する変換曲線を用いて非線形変換を行うことにより、輝度値のヒストグラムの形状が暗輝度側または明輝度側に極端に偏ることが防止され、ヒストグラムを解析しやすくすることができる。例えば、非線形変換に用いられる変換曲線は、例えば、ガンマ補正によく用いられるべき乗曲線(ただし、指数は1より小さい値とされる)、対数曲線、または、べき乗関数もしくは対数に基づいた関数により表される曲線とされる。
マッピング部201は、非線形変換した輝度値L(nl)(p)を、トーンカーブ算出部163、縮小画像生成部181、マッピング部191−1、および、階調補正部169−1乃至169−3に出力する。
ステップS26において、トーンカーブ算出部163は、トーンカーブ算出のための画素処理を行う。トーンカーブ算出のための画素処理の詳細は、図18を参照して後述するが、この処理により、トーンカーブを算出するために輝度値L(nl)(p)のソートおよび画像全体の輝度合計値の算出が行われる。
ステップS27において、縮小画像生成部181は、縮小画像生成のための画素処理を行う。縮小画像生成のための画素処理の詳細は、図19を算出して後述するが、この処理により、縮小画像を生成するために、各ブロックごとの輝度値L(nl)(p)の輝度合計値の計算が行われる。
ステップS28において、補間部183は、大局輝度値算出処理を行う。大局輝度値算出処理の詳細は、図20を参照して後述するが、この処理により、画素位置pに対応する大局輝度値Ll (nl)(p)が算出される。
ステップS29において、階調変換部143は、非線形変換された輝度値および大局輝度値にトーンカーブを適用する。具体的には、階調変換部143のマッピング部191−1は、1つ前のフレームの階調変換処理において算出されたトーンカーブに基づいて、輝度値L(nl)(p)を輝度値Lc (nl)(p)に変換することにより、輝度値L(nl)(p)の階調を圧縮する。マッピング部191−1は、輝度値Lc (nl)(p)をコントラスト補正部168に出力する。また、マッピング部191−2は、1つ前のフレームの階調変換処理において算出されたトーンカーブに基づいて、大局輝度値Ll (nl)(p)を大局輝度値Lcl (nl)(p)に変換することにより、大局輝度値Ll (nl)(p)の階調を圧縮する。マッピング部191−2は、大局輝度値Lcl (nl)(p)をコントラスト補正部168に供給する。
ステップS30において、コントラスト補正部168は、コントラスト補正処理を行う。コントラスト補正処理の詳細は、図22を参照して後述するが、この処理により、輝度値Lc (nl)(p)からなる画像のコントラストが補正される。
ステップS31において、非線形変換部162−1乃至162−3は、RGB値をそれぞれ非線形変換する。具体的には、非線形変換部162−1乃至162−3のマッピング部201(図5)は、それぞれ、変換曲線を表すルックアップテーブルを変換曲線メモリ202から読み込み、ルックアップテーブルに基づいて、ステップS23において読み込んだ画素値Rw(p),Gw(p)、または、Bw(p)を非線形変換する。非線形変換部162−1乃至162−3のマッピング部201は、それぞれ、非線形変換した画素値R(nl)(p),G(nl)(p)またはB(nl)(p)を、階調補正部169−1乃至169−3に出力する。
なお、非線形変換部162−1乃至162−3が用いるルックアップテーブルは、ステップS25において、非線形変換部162−4が用いたルックアップテーブルと同じものとされる。すなわち、画素値Rw(p),Gw(p)、および、Bw(p)に輝度値L(p)と同様の非線形変換が施される。
ステップS32において、階調補正部169−1乃至169−3は、非線形変換されたRGB値をそれぞれ階調補正する。具体的には、階調補正部169−1乃至169−3は、それぞれ、以下の式()乃至()により、画素値R(nl)(p),G(nl)(p)、または、B(nl)(p)の階調を補正した画素値Ru(nl)(p),Gu(nl)(p)、または、Bu(nl)(p)を算出する。
Ru (nl)(p)=chromagain・(R(nl)(p)−L(nl)(p))+Lu (nl) (p) ・・・(3)
Gu (nl)(p)=chromagain・(G(nl)(p)−L(nl)(p))+Lu (nl) (p) ・・・(4)
Bu (nl)(p)=chromagain・(B(nl)(p)−L(nl)(p))+Lu (nl) (p) ・・・(5)
なお、chromagainは、R、G,Bの各成分の彩度を調節するための所定の値の係数である。
すなわち、画素値Ru (nl)(p),Gu (nl)(p)、または、Bu (nl)(p)は、画素値R(nl)(p),G(nl)(p)、または、B(nl)(p)からなる画像と階調変換前の輝度値L(nl)(p)からなる画像との差分である差分画像の各画素値にchromagainを乗じ、さらに、コントラスト補正後の輝度値Lu (nl)(p)からなる画像を加えた画像の画素値である。これにより、非線形変換されたRGB値に階調変換後の輝度値が反映される。
階調補正部169−1乃至169−3は、それぞれ、階調補正した画素値Ru (nl)(p),Gu (nl)(p)、または、Bu (nl)(p)を、非線形逆変換部170−1乃至170−3に供給する。
ステップS33において、非線形逆変換部170−1乃至170−3は、階調補正されたRGB値を非線形逆変換する。具体的には、非線形逆変換部170−1乃至170−3の逆マッピング部411(図14)は、それぞれ、変換曲線を表すルックアップテーブルを変換曲線メモリ412から読み込み、ルックアップテーブルに基づいて、画素値Ru (nl)(p),Gu (nl)(p)、または、Bu (nl)(p)に対して、ステップS31における非線形変換の逆変換となる非線形逆変換を行う。
ステップS34において、非線形逆変換部170−1乃至170−3は、非線形逆変換されたRGB値を出力する。具体的には、非線形逆変換部170−1乃至170−3の逆マッピング部411は、それぞれ、非線形逆変換した画素値Ru(p),Gu(p)、または、Bu(p)を、ガンマ補正部144に出力する。
ステップS35において、階調変換部143は、フレーム内の全ての画素を処理したか否かを判定する。まだフレーム内の全ての画素を処理していないと判定された場合、処理はステップS23に戻り、ステップS35において、フレーム内の全ての画素を処理したと判定されるまで、ステップS23乃至S35の処理が繰返し実行される。すなわち、現在処理しているフレーム内の全ての画素が、1画素ずつ順番に(例えば、ラスタスキャン順に)階調変換される。
ステップS35において、フレーム内の全ての画素を処理したと判定された場合、処理はステップS36に進む。
ステップS36において、トーンカーブ算出部163は、トーンカーブとγ_comp算出処理を行う。トーンカーブとγ_comp算出処理の詳細は、図24を参照して後述するが、この処理により、今回階調変換したフレームにおけるトーンカーブとγ_compパラメータが算出される。
ステップS37において、縮小画像生成部181は、縮小画像生成処理を行い、階調変換処理は終了する。縮小画像生成処理の詳細は、図26を参照して後述するが、この処理により、縮小画像が生成される。
次に、図18のフローチャートを参照して、図16のステップS26のトーンカーブ算出のための画素処理の詳細を説明する。
ステップS51において、トーンカーブ算出部163は、次に処理する画素の輝度値を読み込む。具体的には、トーンカーブ算出部163の輝度域算出部221の間引き部241(図7)、および、トーンカーブ算出部163の平均レベル算出部222の飽和画素除外部281は、上述した図16のS25において非線形変換された画素位置pの画素の輝度値L(nl)(p)を非線形変換部162−4から読み込む。
ステップS52において、間引き部241は、画素位置がサンプリング位置に合致するか否かを判定する。具体的には、間引き部241は、読み込んだ輝度値L(nl)(p)の画素位置pが、所定の間隔ごとに設けられているサンプリング位置に合致すると判定した場合、輝度値L(nl)(p)を飽和画素除外部242に出力する。
ステップS53において、飽和画素除外部242は、輝度値がnoiseLevel以上saturationLevel以下であるか否かを判定する。飽和画素除外部242は、輝度値L(nl)(p)が、所定のnoiseLevel(nl)以上かつsaturationLevel(nl)以下であると判定した場合、ソーティング部243およびソーティング部244に輝度値L(nl)(p)を出力し、処理はステップS54に進む。
ステップS54において、ソーティング部243は、暗輝度側ソーティングを行う。具体的には、ソーティング部243の比較部251−1は、レジスタ252−1が記憶している値と輝度値L(nl)(p)を比較して、輝度値L(nl)(p)がレジスタ252−1の値より小さい場合、レジスタ252−1に記憶されていた値を後段の比較部251−2に出力し、輝度値L(nl)(p)をレジスタ252−1に記憶させる。一方、輝度値L(nl)(p)がレジスタ252−1の値以上である場合、比較部251−1は、輝度値L(nl)(p)をそのまま後段の比較部251−2に出力する。後段の比較部251−2乃至251−kも同様の処理を行う。その結果、最終的に、フレーム内のサンプリング位置の画素の輝度値L(nl)(p)のうち、最小の輝度値L(nl)(p)からk番目に小さい輝度値L(nl)(p)までが、レジスタ252−1乃至252−kに昇順に記憶される。
ステップS55において、ソーティング部243は、明輝度側ソーティングを行う。具体的には、ソーティング部244の比較部261−1は、レジスタ262−1が記憶している値と輝度値L(nl)(p)を比較して、輝度値L(nl)(p)がレジスタ262−1の値より大きい場合、レジスタ262−1に記憶されていた値を後段の比較部261−2に出力し、輝度値L(nl)(p)をレジスタ262−1に記憶させる。一方、比較部261−1は、輝度値L(nl)(p)がレジスタ252−1の値以下である場合、輝度値L(nl)(p)をそのまま後段の比較部261−2に出力する。後段の比較部261−2乃至261−kも同様の処理を行う。その結果、最終的に、フレーム内のサンプリング位置の画素の輝度値L(nl)(p)のうち、最大の輝度値L(nl)(p)からk番目に大きい輝度値L(nl)(p)までが、レジスタ262−1乃至262−kに降順に記憶される。
ステップS53において、輝度値L(nl)(p)がnoiseLevel(nl)未満またはsaturationLevel(nl)を超えると判定された場合、ステップS54およびS55の処理はスキップされ、処理はステップS56に進む。すなわち、noiseLevel(nl)未満またはsaturationLevel(nl)を超える輝度値L(nl)(p)は、暗輝度側ソーティングおよび明輝度側ソーティングの対象から除外される。
ステップS52において、画素位置がサンプリング位置に合致しないと判定された場合、ステップS53乃至S55の処理はスキップされ、処理はステップS56に進む。これにより、暗輝度側ソーティングおよび明輝度側ソーティングの対象となる画素数が制限される。
ステップS56において、平均レベル算出部222の飽和画素除外部281(図8)は、ステップS53における輝度域算出部221の飽和画素除外部242による処理と同様に、輝度値がnoiseLevel以上saturationLevel以下であるか否かを判定する。飽和画素除外部281は、輝度値L(nl)(p)が、noiseLevel(nl)以上かつsaturationLevel(nl)以下であると判定した場合、平均値算出部282の加算部291およびカウンタ293に輝度値L(nl)(p)を出力し、処理はステップS57に進む。
ステップS57において、平均レベル算出部222は、輝度合計値を算出し、トーンカーブ算出のための画素処理は終了する。具体的には、加算部291は、レジスタ292に記憶されているこれまでの輝度値の合計値である輝度合計値を読み込み、入力された輝度値L(nl)(p)を加算する。加算部291は、算出した値をレジスタ292に記憶させる。また、カウンタ293は、カウンタの値を1つインクリメントする。すなわち、カウンタ293のカウンタ値は、これまでに輝度合計値に輝度値L(nl)(p)が加算された画素の数を示す。
ステップS56において、輝度値L(nl)(p)がnoiseLevel(nl)未満またはsaturationLevel(nl)を超えると判定された場合、ステップS57の処理はスキップされ、トーンカーブ算出のための画素処理は終了する。すなわち、noiseLevel(nl)未満またはsaturationLevel(nl)を超える輝度値L(nl)(p)は、輝度平均値を算出する対象から除外される。
次に、図19のフローチャートを参照して、図16のステップS27の縮小画像生成のための画素処理の詳細を説明する。
ステップS71において、縮小画像生成部181のソート部351(図11)は、次に処理する画素の輝度値を読み込む。具体的には、ソート部351は、上述した図16のS25において非線形変換された画素位置pの画素の輝度値L(nl)(p)を非線形変換部162−4から読み込む。
ステップS72において、ソート部351は、該当するブロックを判定する。具体的には、ソート部351は、画素位置pが、画像を横wr×縦hr個に分割した所定のブロックのどれに含まれるかを判定する。
ステップS73において、平均値算出部352は、輝度値を該当するブロックの輝度合計値に加算し、縮小画像生成のための画素処理は終了する。具体的には、ソート部351は、画素位置pが含まれるブロックの輝度値の平均値を算出する平均値算出部352に、輝度値L(nl)(p)を出力する。平均値算出部352は、対象となるブロックの輝度値の合計である輝度合計値に輝度値L(nl)(p)を加算する。
次に、図20のフローチャートを参照して、図16のステップS28の大局輝度算出処理を説明する。
ステップS91において、補間部183の近傍選択部371(図12)は、次に処理する画素の画素位置を読み込む。具体的には、近傍選択部371は、次に処理する画素の画素位置pを非線形変換部162−4から読み込む。
ステップS92において、近傍選択部371は、次に処理する画素に対応する縮小画像上の近傍画素と位置ずれ量を算出する。具体的には、近傍選択部371は、モザイク画像の画素数を横wm×縦hm、縮小画像の画素数を横wr×縦hrとした場合、画素位置p=(px, py)に対応する縮小画像上の位置q=(qx,qy)を、以下の式(6)乃至(8)により算出する。
bx=wm/wr ・・・(6)
by=hm/hr ・・・(7)
q=(qx,qy)=(px/bx−0.5, py/by−0.5) ・・・(8)
また、近傍選択部371は、位置qの近傍の横4×縦4画素の範囲内の画素である近傍画素を抽出する。例えば、図21に示される例の場合、図21の斜線で示されるqx−2<x<qx+2、qy−2<y<qy+2の範囲内に位置する“+”マークで示される画素が近傍画素として抽出される。
さらに、近傍選択部371は、画素位置pと近傍画素の水平方向の位置ずれ量dx、および、垂直方向の位置ずれ量dyを、縮小画像において、位置qから左下方向で最も近い画素と位置qとの差分とする。すなわち、位置ずれ量(dx,dy)=(qxの小数部,qyの小数部)となる。
近傍選択部371は、水平方向の位置ずれ量dxを水平係数算出部372に出力し、垂直方向の位置ずれ量dyを垂直係数算出部373に出力し、近傍画素の画素値a[i][j](1≦i≦4,1≦j≦4、ただし、i,jは自然数)を積和部374に出力する。
ステップS93において、水平係数算出部372は、水平方向の3次補間係数を算出する。具体的には、水平係数算出部372は、水平方向の位置ずれ量dxに基づいて、以下の式(9)および(10)により、水平方向の3次補間係数kx[i](1≦i≦4,ただし、iは自然数)を算出する。
Figure 0004687320
水平係数算出部372は、算出した補間係数kx[i]を積和部374に出力する。
ステップS94において、垂直係数算出部373は、垂直方向の3次補間係数を算出する。具体的には、垂直係数算出部373は、垂直方向の位置ずれ量dyに基づいて、以下の式(11)および(12)により、垂直方向の3次補間係数ky[j] (1≦j≦4,ただし、jは自然数)を算出する。
Figure 0004687320
垂直係数算出部373は、算出した補間係数ky[j]を積和部374に出力する。
なお、上述した式(9)乃至(12)は、3次補間によく用いられる式の一例であり、十分に滑らかな補間が得られる範囲で、補間係数kx[i],ky[j]を他の計算式に基づいて算出するようにしてもよい。
ステップS95において、積和部374は、大局輝度値を算出する。具体的には、積和部374は、近傍画素の画素値a[i][j]、水平方向の補間係数kx[i]、および、垂直方向の補間係数ky[j]を、以下の式(13)により積和計算することにより、画素位置pの大局輝度値Ll (nl) (p)を算出する。
Figure 0004687320
ステップS96において、積和部374は、マッピング部191−2に、大局輝度値Ll (nl)(p)を出力して、大局輝度値算出処理は終了する。
なお、大局輝度値Ll (nl) (p)からなる大局輝度画像は、横wr×縦hr画素の縮小画像を3次補間により元のサイズ(画素数)に拡大した画像であり、元の画像(輝度値L(nl) (p)からなる画像)のごく低周波域の成分だけを抽出した画像となる。
次に、図22のフローチャートを参照して、図16のステップS30のコントラスト補正処理を説明する。
ステップS111において、コントラスト補正部168は、次に処理する画素の階調圧縮された輝度値および大局輝度値を読み込む。具体的には、コントラスト補正部168のゲイン値算出部391およびコントラスト強調部392(図13)は、上述した図16のステップS29においてトーンカーブにより階調が圧縮された輝度値Lc (nl)(p)を、マッピング部191−1から読み込む。また、コントラスト強調部392は、上述した図16のステップS29においてトーンカーブにより階調が圧縮された大局輝度値Lcl (nl)(p)をマッピング部191−2から読み込む。
ステップS112において、ゲイン値算出部391は、階調圧縮された輝度値とγ_compパラメータに基づいて、ゲイン値を算出する。具体的には、ゲイン値算出部391は、トーンカーブにより階調が圧縮された輝度値Lc (nl)(p)とγ_compパラメータに基づいて、以下の式(14)および(15)により、ゲイン値g(p)を算出する。
Figure 0004687320
なお、式(15)に出てくるcontrastGainは、予め定められた定数である。
ゲイン値算出部391は、算出したゲイン値g(p)をコントラスト強調部392に出力する。
ステップS113において、コントラスト強調部392は、階調圧縮された輝度値および大局輝度値、並びに、ゲイン値を用いて、コントラスト補正した輝度値を算出する。具体的には、コントラスト強調部392は、階調が圧縮された輝度値Lc (nl)(p)および大局輝度値Lcl (nl)(p)、並びに、ゲイン値g(p)を用いて、以下の式(16)により、コントラスト補正した輝度値Lu (nl) (p)を算出する。
Lu (nl) (p)=g(p)・(Lc (nl)(p)−Lcl (nl)(p))+Lc (nl)(p) ・・・(16)
なお、輝度値(Lc (nl)(p)−Lcl (nl)(p))からなる画像は、輝度値Lc (nl)(p)からなる画像から、輝度値Lc (nl)(p)からなる画像のごく低周波域の成分からなる大局輝度画像を差し引いたものである。従って、輝度値Lu (nl)(p)からなる画像は、輝度値Lc (nl)(p)からなる画像のごく低周波域を除く周波数成分がゲイン値g(p)により強調された画像となる。
また、トーンカーブにより輝度値の階調が圧縮された画像(輝度値Lc (nl)(p)からなる画像)は、元の画像(輝度値L(nl)(p)からなる画像)と比較してコントラストが抑制されている。また、コントラストが抑制される度合いはトーンカーブの傾きに依存し、トーンカーブの傾きが緩やかであるほど抑制の度合いが大きい。従って、トーンカーブの傾きの逆数に応じて、階調が圧縮された画像のコントラスを強調するように補正すれば、階調を圧縮する前の画像に近いコントラストを得ることができる。しかし、noiseLevel(nl)またはsaturationLevel(nl)付近の輝度値Lc (nl)(p)の画素についても同様の補正を行った場合、補正後の輝度値がnoiseLevel(nl)を下回ったり、saturationLevel(nl)を超えたりするクリッピングが生じ、逆に画像のディテールが失われてしまう場合がある。
図23は、輝度値Lc (nl)(p)と、式(14)および(15)により算出されるゲイン値g(p)との関係をグラフに表したものである。輝度値Lc (nl)(p)が、輝度値Lc (nl)(p)が取り得る範囲のほぼ中間にあたる所定の中間輝度レベルLmid (nl)となるとき、ゲイン値g(p)が最大となり、輝度値Lc (nl)(p)が、輝度値Lc (nl)(p)が取りうる範囲の最小値Lmin (nl)または最大値Lmax (nl)に近づくにつれて、ゲイン値g(p)は直線的に減衰し、輝度値Lc (nl)(p)が最小値Lmin (nl)未満および最大値Lmax (nl)を超える範囲では、ゲイン値g(p)は0となる。従って、中間輝度レベルLmid (nl)付近の輝度成分のコントラストが、最小値Lmin (nl)または最大値Lmax (nl)付近の輝度成分のコントラストと比較して強調される。より厳密に言えば、中間輝度レベルLmid (nl)付近の輝度成分ほどコントラストが強調され、最小値Lmin (nl)または最大値Lmax (nl)付近の輝度成分は、ほとんどコントラストの強調が行われない。
ステップS114において、コントラスト強調部392は、コントラスト補正した輝度値を出力して、コントラスト補正処理は終了する。具体的には、コントラスト強調部392は、コントラスト補正した輝度値Lu (nl)(p)を、階調補正部169−1乃至169−3に出力する。
このように、コントラスト補正部168により、輝度値Lc (nl)(p)からなる画像のごく低周波域を除く、低中周波域から高周波域の成分のコントラストが強調される。したがって、高周波域の成分のコントラストだけを強調したときに目立つ、エッジ部分の局所的なオーバーシュートは発生せず、見た目にもごく自然にコントラストが強調された画像を得ることができる。
また、中間輝度レベルLmid (nl)付近の輝度成分ほどコントラストが強調されるように補正され、最小値Lmin (nl)または最大値Lmax (nl)付近の輝度成分は、ほとんどコントラストの補正が行われないため、画像の白ツブレや黒ツブレがほとんど発生しない。
次に、図24のフローチャートを参照して、図17のステップS36のトーンカーブとγ_comp算出処理を説明する。
ステップS131において、トーンカーブ算出部163の輝度域算出部221(図6)は、暗・明輝度側ソーティングの結果から暗・明輝度側裾野値を求める。具体的には、輝度域算出部221のソーティング部243(図7)は、レジスタ252−kに格納されている輝度値を暗輝度側の裾野値Ldark (nl)に設定する。また、輝度域算出部221のソーティング部244は、レジスタ262−kに格納されている輝度値を明輝度側の裾野値Lbright (nl)に設定する。
例えば、間引き部241により1フレームあたりにサンプリングされる画素の数が1200個とし、ソーティング部243のレジスタ252の数を6個(k=6)とした場合、1フレーム内の全ての画素が処理された後、レジスタ252−1乃至252−6には、サンプリングされた画素のうち、輝度が暗い方から6番目までの画素(厳密に言えば、輝度値L(nl)(p)がnoiseLevel(nl)未満の画素は除かれているので、必ずしも6番目とは限らない)の輝度値L(nl)(p)が格納される。従って、フレーム全体の画素数に占めるレジスタ252−6に格納されている輝度値L(nl)(p)、すなわち、Ldark (nl)以下の輝度値の画素数の比率はほぼ0.5%(=6/1200)になると推定される。同様に、フレーム全体の画素数に占めるレジスタ262−6に格納されている輝度値L(nl)(p)、すなわち、Lbright (nl)以上の輝度値の画素数の比率はほぼ0.5%(=6/1200)になると推定される。
なお、裾野値Ldark (nl)または裾野値Lbright (nl)を設定するために用いる画素数の比率を、上述した0.5%以外の値とするようにしてもよい。また、ソーティング部243または244のレジスタの数は、サンプリングされる画素の数、および、裾野値Ldark (nl)または裾野値Lbright (nl)を設定するために用いる画素数の比率に応じて設定される。
ソーティング部243は、裾野値Ldark (nl)を時間平滑化部223−1に出力し、ソーティング部244は、裾野値Lbright (nl)を時間平滑化部223−2に出力する。
ステップS132において、トーンカーブ算出部163の平均レベル算出部222(図6)は、輝度合計値より平均レベルを算出する。具体的には、平均レベル算出部222の平均算出部282の除算部294(図8)は、レジスタ292に記憶されている輝度合計値、および、カウンタ293のカウンタ値(画素数)を読み込む。除算部294は、輝度合計値をカウンタ293のカウンタ値で割ることにより、輝度値L(nl)(p)の平均レベルLaverage (nl)を算出する。除算部294は、時間平滑化部223−3に平均レベルLaverage (nl)を出力する。
ステップS133において、時間平滑化部223は、裾野値および平均レベルを時間平滑化する。具体的には、時間平滑化部223−1の乗算部311(図9)は、裾野値Ldark (nl)に所定の平滑化係数sc1を乗じて、加算部313に出力する。時間平滑化部223−1の乗算部312は、1つ前のフレームにおける時間平滑化された裾野値Ldark-ts-pre (nl)をレジスタ314から読み込む。乗算部312は、裾野値Ldark-ts-pre (nl)に平滑化係数sc2を乗じて、加算部313に出力する。加算部313は、乗算部311から出力された値と乗算部312から出力された値を加算することにより裾野値Ldark (nl)を時間平滑化した裾野値Ldark-ts (nl)を算出する。すなわち、裾野値Ldark-ts (nl)は、以下の式(17)により表される。
Ldark-ts (nl)=sc1・Ldark (nl)+sc2・Ldark-ts-pre (nl) ・・・(17)
すなわち、平滑化係数sc1およびsc2により、現在のフレームの裾野値Ldark (nl)と1つ前のフレームの裾野値Ldark-ts-pre (nl)との間で平滑化が行われる。
加算部313は、裾野値Ldark-ts (nl)をスプライン発生部224に出力するとともに、レジスタ314に記憶させる。
同様に、時間平滑化部223−2は、以下の式(18)により、裾野値Lbright (nl)を時間平滑化した裾野値Lbright-ts (nl)を算出し、算出した裾野値Lbright-ts (nl)をスプライン発生部224に出力するとともに、レジスタ314に記憶させる。
Lbright-ts (nl)=sc1・Lbright (nl)+sc2・Lbright-ts-pre (nl) ・・・(18)
Lbright-ts-pre (nl):1つ前のフレームの時間平滑化された裾野値Lbright-ts (nl)
また、同様に、時間平滑化部223−3は、以下の式(19)により、平均レベルLaverage (nl)を時間平滑化した平均レベルLaverage-ts (nl)を算出し、算出した平均レベルLaverage-ts (nl)をスプライン発生部224に出力するとともに、レジスタ314に記憶させる。
Laverage-ts (nl)=sc1・Laverage (nl)+sc2・L average-ts-pre (nl) ・・・(19)
L average-ts-pre (nl):1つ前のフレームの時間平滑化された平均レベルL average-ts (nl)
これにより、裾野値および平均レベルの値が、フレーム間で急激に変化したり、振動したりすることが防止される。
ステップS134において、スプライン発生部224は、トーンカーブを生成する。以下、図25を参照して、トーンカーブの生成方法について説明する。図25は、スプライン発生部224により生成されるトーンカーブの一例を示している。なお、図25のグラフの横軸方向は、階調補正する前の入力輝度の対数値を表し、縦軸方向は、トーンカーブCLによる階調補正後の出力輝度の対数値を表している。
まず、スプライン発生部224のコントロールポイント設定部331(図10)は、9つのコントロールポイントP1乃至P9を設定する。コントロールポイントP1は、入力輝度が所定の最小レベルとなり、出力輝度が所定の最小レベルLbase (nl)となるポイントに設定される。コントロールポイントP2は、入力輝度がノイズレベルであると見なすことができる輝度である所定のノイズレベルLnoise (nl)となり、出力輝度が最小レベルLbase (nl)となるポイントに設定される。コントロールポイントP3は、入力輝度がノイズレベルLnoise (nl)の2倍の輝度値となり、出力輝度が最小レベルLbase (nl)となるポイントに設定される。
コントロールポイントP4は、入力輝度が暗輝度側の裾野値Ldark-ts (nl)となり、出力輝度がほぼ黒レベルの輝度値である輝度値Lankle (nl)となるポイントに設定される。コントロールポイントP5は、入力輝度が裾野値Ldark-ts (nl)の2倍の輝度値となり、出力輝度が輝度値Lankle (nl)の2倍の輝度値となるポイントに設定される。コントロールポイントP6は、入力輝度が入力輝度の平均レベルLaverage-ts (nl)となり、出力輝度が出力輝度の輝度範囲における所定のほぼ中間の中間輝度レベルLmid (nl)となるポイントに設定される。コントロールポイントP7は、入力輝度が明輝度側の裾野値Lbright-ts (nl)の2分の1の輝度値となり、出力輝度がほぼ白レベルの輝度値である輝度値Lshoulder (nl)の2分の1の輝度値となるポイントに設定される。コントロールポイントP8は、入力輝度が裾野値Lbright-ts (nl)となり、出力輝度が輝度値Lshoulder (nl)となるポイントに設定される。コントロールポイントP9は、入力輝度が所定の入力輝度の最大値となり、出力輝度が所定の出力輝度の最大値となるポイントに設定される。
コントロールポイント設定部331は、設定したコントロールポイントP1乃至P9の位置を示すコントロールポイントセットを曲線描画部332およびγ算出部333に供給する。曲線描画部332は、コントロールポイントP1乃至P9の各ポイント間を補間する3次スプライン曲線上の座標を算出することにより、トーンカーブCLのルックアップテーブルを生成する。
なお、コントロールポイントP3が補助点として設定されることにより、トーンカーブCLが確実にコントロールポイントP2またはその近傍を通過するようになる。すなわち、入力輝度がほぼノイズレベルLnoise (nl)である場合、出力輝度の最小レベルLbase (nl)にほぼ等しい値に階調変換されるようになる。また、コントロールポイントP5が補助点として設定されることにより、入力輝度がほぼ裾野値Ldark-ts (nl)となり、出力輝度がほぼ黒レベルとなる輝度値Lankle (nl)となる付近(コントロールポイントP4付近)のトーンカーブCLの傾きが極端に急峻になったり緩やかになったりすることが防止される。また、コントロールポイントP7が補助点として設定されることにより、入力輝度がほぼ裾野値Ldark-ts (nl)となり、出力輝度がほぼ白レベルとなる輝度値Lshoulder (nl)付近(コントロールポイントP8付近)のトーンカーブCLの傾きが極端に急峻になったり緩やかになったりすることが防止される。
従って、トーンカーブCLは、コントロールポイントP6付近で傾きが緩やかになり、コントロールポイントP4およびP8付近で傾きがほぼ1に近くなる逆S字状の単調増加する曲線となる。すなわち、出力輝度が中間輝度レベルLmid (nl)付近において、階調の圧縮率が高くされ、出力輝度が高い(大きい)または低い(小さい)付近ほど、階調の圧縮率が低くされる。これは、トーンカーブCLを適用して階調を圧縮した後、コントラスト補正を行うときに、上述したように、中間輝度レベルLmid (nl)付近の輝度成分ほどコントラストが強調され、階調を圧縮する前の画像に近いコントラストを得ることができる一方、輝度値のクリッピングを防止するために、最小値Lmin (nl)または最大値Lmax (nl)付近の輝度成分は、ほとんどコントラストが補正されないためである。
従って、トーンカーブCLによる階調圧縮およびステップS30のコントラスト補正を組み合わせることにより、画像のディテールをほぼ保持したまま、黒ツブレや白ツブレをほとんど発生させることなく、画像の階調の圧縮を行うことができる。
また、入力される画像データから算出された裾野値Ldark-ts (nl)、裾野値Lbright-ts (nl)、および、平均レベルLaverage-ts (nl)に基づいて、画像ごとにトーンカーブCLが生成されるため、入力画像データの画素値(輝度値)の分布に応じて、適切に画像の階調を圧縮することができる。
ステップS135において、γ算出部333は、トーンカーブの形状よりγ_compパラメータを算出する。具体的には、γ算出部333は、コントロールポイントP6付近におけるトーンカーブCLの傾きに近い値を得るために、コントロールポイントP5とP7を結ぶ線分ALの傾きを算出し、算出した傾きをγ_compパラメータとして設定する。
ステップS136において、トーンカーブ算出部163は、トーンカーブおよびγ_compパラメータをメモリに格納し、トーンカーブとγ_comp算出処理は終了する。具体的には、曲線描画部332は、生成したトーンカーブを表すルックアップテーブルをトーンカーブメモリ164に格納させる。また、γ算出部333は、γ_compパラメータをγ_compパラメータメモリ165に格納させる。
次に、図26のフローチャートを参照して、図17のステップS37の縮小画像生成処理の詳細を説明する。
ステップS151において、縮小画像生成部181は、ブロック内の画素の輝度の平均値を算出する。具体的には、例えば、縮小画像生成部181の平均値算出部352−1(図11)は、自分が保持している1番目のブロック内の画素の輝度合計値を、ブロック内の画素数で割ることにより、1番目のブロックの輝度の平均値を算出する。
ステップS152において、縮小画像生成部181は、ブロックの輝度の平均値をメモリ上の対応する画素の位置に格納する。具体的には、例えば、平均値算出部352−1は、算出した1番目のブロックの輝度の平均値を、縮小画像メモリ182上の対応する画素(例えば、いちばん左上の画素)の位置に格納させる。
ステップS153において、縮小画像生成部181は、全てのブロックを処理したか否かを判定する。まだ、全てのブロックの処理をしていないと判定された場合、処理はステップS151に戻り、ステップS153において、全てのブロックの処理をしたと判定されるまで、ステップS151乃至S153の処理が繰り返し実行される。すなわち、2番目以降のブロックについて順番に、同様に輝度の平均値が算出され、算出された平均値が縮小画像メモリ182上の対応する画素の位置に格納される。
ステップS153において、全てのブロックの処理が終了したと判定された場合、縮小画像生成処理は終了する。
これにより、輝度値L(nl)(p)からなる画像を横wr×縦hr個の複数のブロックに分割し、分割したブロックごとの輝度値L(nl)(p)の平均値を、ブロックの順番に配列した横wr×縦hr画素の縮小画像が生成される。
以上のようにして、画像のディテールをほぼ保持したまま、黒ツブレや白ツブレをほとんど発生させることなく、画像の階調の圧縮を行うことができる。また、入力画像データの画素値(輝度値)の分布に応じて、適切に画像の階調を圧縮することができる。
さらに、1フレーム前の処理において生成または算出された縮小画像、トーンカーブ、および、γ_compパラメータを用いて、階調変換を行うことにより、同じフレーム内で生成または算出した縮小画像、トーンカーブ、および、γ_compパラメータを用いて、階調変換をする場合と比較して、縮小画像の生成、並びに、トーンカーブおよびγ_compパラメータの算出するための処理の遅延時間がほとんど発生しないため、処理時間を短縮することができる。また、縮小画像の生成、または、トーンカーブおよびγ_compパラメータの算出の終了を待機するために、例えば、1フレーム分の画像を保持する必要がないため、メモリの使用量を削減することができる。
なお、縮小画像、トーンカーブ、および、γ_compパラメータは、いずれも画像の細部に依存しない情報であるため、1フレーム前の情報を使用することによる時間のずれはほとんど問題にならない。例えば、被写体のエッジ情報のように高周波成分を含む情報であれば、動的な映像において、フレーム間の被写体の位置ずれが発生する場合があり、位置ずれを補償するような処理が必要であるが、縮小画像、トーンカーブ、および、γ_compパラメータについては、そのような問題は発生しない。
また、同じフレーム内で生成または算出した縮小画像、トーンカーブ、および、γ_compパラメータを用いて、階調変換をする場合でも、縮小画像の生成と、トーンカーブおよびγ_compパラメータの算出とを並列して行うことができるため、処理時間を短縮することができる。
次に、以上に説明した実施の形態とは異なる本発明の他の実施の形態について説明する。
図27は、白黒の画像を処理する場合の階調変換部の機能の構成の例を示すブロック図である。階調変換部501は、図4の階調変換部143と比較して、非線形変換部162−4、トーンカーブ算出部163、トーンカーブメモリ164、γ_compパラメータメモリ165、大局輝度算出部166、階調変換部167、コントラスト補正部168、および、非線形逆変換部170−1を含む点が共通し、輝度算出部161、非線形変換部162−1乃至162−3、階調補正部169−1乃至169−3、並びに、非線形逆変換部170−2および170−3を含まない点が異なる。
すなわち、階調変換部501は、各画素のカラー成分(R,G,B成分)を処理する必要がないため、階調変換部143の輝度成分を処理する部分を抽出した構成となっている。なお、階調変換部501の非線形逆変換部170−1は、階調変換部143の非線形逆変換部170−1と異なり、コントラスト補正された輝度値Lu (nl)(p)を非線形逆変換した輝度値Lu(p)を、階調変換部501の出力値として、外部に出力する。
また、図4の非線形変換部162−1乃至162−4の非線形変換の処理を、カメラの信号処理において一般的に行われているガンマ補正処理で代用するようにすれば、階調変換部の構成を簡素化することができる。
図28は、非線形変換処理をカメラのガンマ補正処理で代用する場合のDSPブロックの機能の構成の例を示す図である。DSP551は、図3のDSP116と比較して、デモザイク部141、ホワイトバランス部142、ガンマ補正部144、および、YC変換部145を含む点が共通し、階調変換部143の代わりに階調変換部561を含む点が異なる。
また、DSP551では、DSP116と異なり、ガンマ補正部144は、ホワイトバランス部142によりホワイトバランスが調整された画素値[R w(p), G w(p), B w(p)]にガンマ補正を施し、ガンマ補正を施した画素値[R u γ(p), G u γ(p), B u γ(p)]を、YC変換部145に出力する。さらに、YC変換部145は、YC変換したあとのY画像の輝度値Y(p)を階調変換部561に出力し、C画像の色差値C(p)を外部に出力する。また、階調変換部561は、ガンマ補正部144によりガンマ補正された後の輝度値Y(p)を階調変換して、外部に出力する。
図29は、図28の階調変換部561の機能の構成の例を示すブロック図である。階調変換部561は、図27の階調変換部501と比較して、トーンカーブ算出部163、トーンカーブメモリ164、γ_compパラメータメモリ165、大局輝度値算出部166、階調変換部167、および、コントラスト補正部168を含む点が共通し、非線形変換部162−4および非線形逆変換部170−1を含まない点が異なる。すなわち、階調変換部561に入力される輝度値Y(p)は、すでにガンマ補正部144により非線形変換の一種であるガンマ補正が施されているため、階調変換部561では、非線形変換処理および非線形逆変換処理を行う構成を省略することができる。
以上のように、入力画像の輝度である入力輝度の分布に基づいて、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出し、入力画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出し、変換曲線に基づいて、入力輝度の階調および大局輝度の階調を圧縮し、変換曲線の傾き、および、階調が圧縮された大局輝度に基づいて、階調が圧縮された入力輝度からなる階調圧縮入力画像のコントラストを補正する場合には、画像の輝度または色値の階調を圧縮することができる。また、画像のコントラストを損なわずに、各画像に応じた適切な輝度または色値の階調の圧縮をより高速に実行することができる。
入力画像の各画素の輝度である入力輝度を入力画像の色成分の値である色値に基づいて算出し、入力輝度の分布に基づいて、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出し、入力輝度からなる輝度画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出し、変換曲線に基づいて、入力輝度の階調および大局輝度の階調を圧縮し、変換曲線の傾き、および、階調が圧縮された大局輝度に基づいて、階調が圧縮された入力輝度からなる階調圧縮輝度画像のコントラストを補正し、入力画像と輝度画像との差分である差分画像の各画素値に所定の係数を乗じ、さらに、コントラストが補正された階調圧縮輝度画像を加算することにより、入力画像の色値の階調を変換する場合には、画像の輝度または色値の階調を圧縮することができる。また、画像のコントラストを損なわずに、各画像に応じた適切な輝度または色値の階調の圧縮をより高速に実行することができる。
なお、以上にフローチャートを参照して説明した処理の順番は、その一例であり、本発明の本質に関わらない範囲で、処理の順序を入れ替えたり、複数の処理を同時に並列して行うようにしてもよい。例えば、入力画像のR、G、B成分を非線形変換した後に、輝度値を算出するようにしてもよい。また、非線形変換を行う前に、縮小画像を生成するようにしてもよい。さらに、輝度値のヒストグラムの裾野値および平均レベルを、非線形変換する前の輝度値のヒストグラムから求めた後に、非線形変換するようにしてもよい。
また、類似の処理を行う構成を統合したり、共有化するようにしてもよい。例えば、マッピング部191−1,191−2、非線形変換部162のマッピング部201、および、非線形逆変換部170の逆マッピング部411を共通の回路を用いて実現することが可能である。
さらに、以上の説明では、トーンカーブを生成するために必要な輝度値の平均レベルを、画像全体の輝度値の平均値とするようにしたが、例えば、縮小画像の輝度値の平均値とするようにしてもよい。これにより、平均レベルの算出時間が短縮される。また、例えば、多くのカメラの制御系に設けられているAE(Auto Exposure)制御機構を利用して、画像の全体または一部の明るさをAE制御系により計測するようにしたり、AE制御系が主要な被写体と判断した被写体領域の明るさを計測して、計測された明るさに基づく輝度値を平均レベルとするようにしてもよい。さらに、ユーザに画像内の所望の領域を指定させ、指定された領域に重点をおいた平均レベルを算出することにより、ユーザが所望するものにより近いトーンカーブを生成するようにすることも可能である。
なお、本発明は、上述したデジタルビデオカメラ以外に、画像の輝度または色値(画素値)の階調を圧縮する装置(例えば、画像再生装置、画像記録装置、画像表示装置など)に適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
図30は、汎用のパーソナルコンピュータ900の内部の構成例を示す図である。CPU(Central Processing Unit)901は、ROM(Read Only Memory)902に記憶されているプログラム、または記録部908からRAM(Random Access Memory)903にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM903にはまた、CPU901が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU901、ROM902、およびRAM903は、バス904を介して相互に接続されている。このバス904にはまた、入出力インタフェース905も接続されている。
入出力インタフェース905には、ボタン、スイッチ、キーボードあるいはマウスなどで構成される入力部906、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ、並びにスピーカなどで構成される出力部907、ハードディスクなどで構成される記録部908、およびモデムやターミナルアダプタなどで構成される通信部909が接続されている。通信部909は、インターネットを含むネットワークを介して通信処理を行う。
入出力インタフェース905にはまた、必要に応じてドライブ910が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア911が適宜装着され、そこから読み出されたコンピュータプログラムが、記録部908にインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを記録する記録媒体は、図30に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア911により構成されるだけでなく、装置本体にあらかじめ組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM903または記録部908に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
従来のDSPの機能の構成の例を示すブロック図である。 本発明を適用したデジタルビデオカメラの一実施の形態を示すブロック図である。 図2のDSPブロックの機能の構成の例を示すブロック図である。 図3の階調変換部の機能の構成の例を示すブロック図である。 図4の非線形変換部の機能の構成の例を示すブロック図である。 図4のトーンカーブ算出部の機能の構成の例を示すブロック図である。 図6の輝度域算出部の機能の構成の例を示すブロック図である。 図6の平均レベル算出部の機能の構成の例を示すブロック図である。 図6の時間平滑化部の機能の構成の例を示すブロック図である。 図6のスプライン発生部の機能の構成の例を示すブロック図である。 図4の縮小画像生成部の機能の構成の例を示すブロック図である。 図4の補間部の機能の構成の例を示すブロック図である。 図4のコントラスト補正部の機能の構成の例を示すブロック図である。 図4の非線形逆変換部の機能の構成の例を示すブロック図である。 図2のDSPブロックにより実行される画像処理を説明するためのフローチャートである。 図15のステップS4の階調変換処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 図15のステップS4の階調変換処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 図16のステップS26のトーンカーブ算出のための画素処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 図16のステップS27の縮小画像生成のための画素処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 図16のステップS28の大局輝度算出処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 図4の補間部の処理を説明するための図である。 図16のステップS30のコントラスト補正処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 ゲイン値g(p)と輝度値Lc(nl)(p)との関係を表すグラフである。 図17のステップS36のトーンカーブとγ_comp算出処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 トーンカーブの例を示すグラフである。 図17のステップS37の縮小画像生成処理の詳細を説明するためのフローチャートである。 本発明を適用した階調変換部の他の実施の形態を示すブロック図である。 本発明を適用したDSPブロックの他の実施の形態を示すブロック図である。 図28の階調変換部の機能の構成の例を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。
符号の説明
101 デジタルビデオカメラ, 113 画像センサ, 116 DSPブロック, 119 LCD, 141 デモザイク部, 142 ホワイトバランス部, 143 階調変換部, 144 ガンマ補正部, 145 YC変換部, 161 輝度算出部, 162 非線形変換部, 163 トーンカーブ算出部, 164 トーンカーブメモリ, 165 γ_compパラメータメモリ, 166 大局輝度算出部, 167 階調変換部, 168 コントラスト補正部, 169 階調補正部, 170 非線形逆変換部, 181 縮小画像生成部, 182 縮小画像メモリ, 183 補間部, 191 マッピング部, 221 輝度域算出部, 222 平均レベル算出部, 223 時間平滑化部 224 スプライン発生部, 241 間引き部, 242 飽和画素除外部, 243,244 ソーティング部, 281 飽和画素除外部, 282 平均値算出部, 331 コントロールポイント設定部, 332 曲線描画部, 333 γ算出部, 351 ソート部, 352 平均値算出部, 371 近傍選択部, 372 水平係数算出部, 373 垂直係数算出部, 374 積和部, 391 ゲイン値算出部, 392 コントラスト強調部

Claims (20)

  1. 入力画像の輝度である入力輝度の階調を圧縮する画像処理装置において、
    前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出する変換曲線算出手段と、
    前記入力画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出する大局輝度算出手段と、
    前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮する階調圧縮手段と、
    階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮入力画像のコントラストを補正するコントラスト補正手段と
    を含む画像処理装置。
  2. 前記変換曲線算出手段は前記入力画像の画素数に占める第1の境界値以下の輝度の画素数の比率がほぼ所定の第1の値となる前記第1の境界値から、前記入力画像の画素数に占める第2の境界値以上の輝度の画素数の比率がほぼ所定の第2の値となる前記第2の境界値までの前記第1の輝度範囲が前記第3の輝度範囲に対応するように、前記変換曲線を算出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記変換曲線算出手段は、階調が圧縮される前の輝度が前記平均輝度値となる付近において、前記変換曲線の傾きが緩やかになり、階調が圧縮される前の輝度が前記第1の境界値および前記第2の境界値となる付近において、前記変換曲線の傾きがほぼ1に近くなる単調増加する前記変換曲線を算出する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記平均輝度値は、前記入力画像内のユーザにより指定された領域の輝度の平均輝度値である
    請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 現在のフレームと1つ以上前のフレームとの間で、前記平均輝度値、前記第1の境界値、および、前記第2の境界値を時間平滑化する時間平滑化手段を
    さらに含み、
    前記変換曲線算出手段は、時間平滑化された前記平均輝度値、時間平滑化された前記第1の境界値、および、時間平滑化された前記第2の境界値に基づいて、前記変換曲線を算出する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記大局輝度算出手段は、
    前記入力画像を縮小した縮小画像を生成する縮小画像生成手段と、
    前記大局輝度画像が前記入力画像と同じ画素数になるように前記縮小画像を補間することにより前記大局輝度を算出する補間手段と
    を含む請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記縮小画像生成手段は、前記入力画像を所定の数のブロックに分割し、それぞれの前記ブロックに含まれる画素の輝度の平均値であるブロック平均輝度値を前記ブロックの順番に配列することにより前記縮小画像を生成する
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記補間手段は、1フレーム前の前記入力画像に対応する前記縮小画像を補間することにより前記大局輝度を算出する
    請求項6に記載の画像処理装置。
  9. 前記階調圧縮手段は、1フレーム前の前記入力画像の前記入力輝度の分布に基づく前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記コントラスト補正手段は、階調が圧縮される前の輝度が前記平均輝度値となる付近における前記変換曲線の傾きに基づいて、前記階調圧縮入力画像のコントラストを補正する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 前記コントラスト補正手段は、前記階調圧縮入力画像の所定の中間レベルの輝度値付近のコントラストを、前記階調圧縮入力画像が取りうる輝度の最小値および最大値付近のコントラストと比較して強調するように前記階調圧縮入力画像のコントラストを補正する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 前記コントラスト補正手段は、前記階調圧縮入力画像の周波数成分のうち、階調が圧縮された前記大局輝度画像に含まれる周波数成分を除く周波数成分のコントラストを強調するように補正する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  13. 前記入力輝度を対数変換またはガンマ変換する非線形変換手段を
    さらに含み、
    前記変換曲線算出手段は、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度の分布に基づいて、前記変換曲線を算出し、
    前記大局輝度算出部は、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度からなる前記入力画像の低周波成分からなる前記大局輝度画像の輝度である前記大局輝度を算出し、
    前記階調圧縮手段は、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度の階調を圧縮し、
    前記コントラスト補正手段は、対数変換またはガンマ変換されるとともに、階調が圧縮された前記入力輝度からなる前記階調圧縮入力画像のコントラストを補正する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  14. 入力画像の輝度である入力輝度の階調を圧縮する画像処理方法において、
    前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出し、
    前記入力画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出し、
    前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮し、
    階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮入力画像のコントラストを補正する
    ステップを含む画像処理方法。
  15. 入力画像の輝度である入力輝度の階調を圧縮する画像処理であって、
    前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出し、
    前記入力画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出し、
    前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮し、
    階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮入力画像のコントラストを補正する
    ステップを含む画像処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  16. 入力画像の色成分の値である色値の階調を圧縮する画像処理装置において、
    前記入力画像の各画素の輝度である入力輝度を前記色値に基づいて算出する入力輝度算出手段と、
    前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出する変換曲線算出手段と、
    前記入力輝度からなる輝度画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出する大局輝度算出手段と、
    前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮する階調圧縮手段と、
    階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮輝度画像のコントラストを補正するコントラスト補正手段と、
    前記入力画像と前記輝度画像との差分である差分画像の各画素値に所定の係数を乗じ、さらに、コントラストが補正された前記階調圧縮輝度画像を加算することにより、前記入力画像の前記色値の階調を変換する階調変換手段と
    を含む画像処理装置。
  17. 前記入力輝度を対数変換またはガンマ変換する第1の非線形変換手段と、
    前記入力画像の前記色値を対数変換またはガンマ変換する第2の非線形変換手段と
    をさらに含み、
    前記変換曲線算出手段は、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度の分布に基づいて、前記変換曲線を算出し、
    前記大局輝度算出部は、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度からなる前記輝度画像の低周波成分からなる前記大局輝度画像の輝度である前記大局輝度を算出し、
    前記階調圧縮手段は、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度の階調を圧縮し、
    前記コントラスト補正手段は、対数変換またはガンマ変換されるとともに、階調が圧縮された前記入力輝度からなる前記階調圧縮入力画像のコントラストを補正し、
    前記階調変換手段は、対数変換またはガンマ変換された前記色値からなる前記入力画像と、対数変換またはガンマ変換された前記入力輝度からなる前記輝度画像との差分である差分画像の各画素値に所定の係数を乗じ、さらに、コントラストが補正された前記階調圧縮輝度画像を加算することにより、前記入力画像の前記色値の階調を変換する
    請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 入力画像の色成分の値である色値の階調を圧縮する画像処理方法において、
    前記入力画像の各画素の輝度である入力輝度を前記色値に基づいて算出し、
    前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出し、
    前記入力輝度からなる輝度画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出し、
    前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮し、
    階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮輝度画像のコントラストを補正し、
    前記入力画像と前記輝度画像との差分である差分画像の各画素値に所定の係数を乗じ、さらに、コントラストが補正された前記階調圧縮輝度画像を加算することにより、前記入力画像の前記色値の階調を変換する
    ステップを含む画像処理方法。
  19. 入力画像の色成分の値である色値の階調を圧縮する画像処理であって、
    前記入力画像の各画素の輝度である入力輝度を前記色値に基づいて算出し、
    前記入力輝度の分布に基づいて、前記入力輝度の分布における低輝度側と高輝度側の所定の範囲を除く第1の輝度範囲が、変換後の輝度が取りうる第2の輝度範囲のうちの所定の第3の輝度範囲に対応し、前記入力輝度の平均値である平均輝度値が前記第2の輝度範囲のほぼ中間レベルの輝度値に対応するように、輝度の階調の圧縮に用いる変換曲線を算出し、
    前記入力輝度からなる輝度画像の低周波成分からなる大局輝度画像の輝度である大局輝度を算出し、
    前記変換曲線に基づいて、前記入力輝度の階調および前記大局輝度の階調を圧縮し、
    階調が圧縮された前記入力輝度と階調が圧縮された前記大局輝度との差分値として算出されるコントラストに対して、階調の圧縮に適用された変換曲線の部分の傾きが緩やかなほど大きなゲイン値を乗じることによって、階調が圧縮された前記入力輝度からなる階調圧縮輝度画像のコントラストを補正し、
    前記入力画像と前記輝度画像との差分である差分画像の各画素値に所定の係数を乗じ、さらに、コントラストが補正された前記階調圧縮輝度画像を加算することにより、前記入力画像の前記色値の階調を変換する
    ステップを含む画像処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  20. 請求項15または19に記載のプログラムが記録されている記録媒体。
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