JP5975819B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、輝度信号成分を強調することにより、画像表示装置の画面の見かけ上の明るさを損なうことなくバックライトの光量を下げて、画像表示装置の消費電力を低減させることが記載されている。
(10)本発明の他の態様は、上述の画像処理装置を備えることを特徴とする画像撮像装置である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像表示装置10の構成を示す概略図である。
画像表示装置10は、画像処理装置100及び画像表示部103を含んで構成される。
画像処理装置100は、照明装置制御部101、画像処理部102及び画像解析部104を含んで構成される。
画像処理部102には、照明装置制御部101から照明装置制御信号が入力され、画像解析部104から画像解析結果が入力される。画像処理部102は、照明装置制御信号と画像解析結果に基づいて、画像処理装置100に入力された入力画像信号に対して階調変換を行って出力画像信号を生成する。入力画像信号は、予め定めた複数の画素からなる画像を示す信号であって、画素毎の階調値を示す信号である。階調値は、その値が大きいほど明るく表示し、小さいほど暗く表示することを示す値である。ここで、画像処理部102は、照明装置が放射する光量が予め定めた基準値(例えば、最大値)とは異なっても、画像表示部103に表示される画像の視認性やコントラストが低下しないように階調変換を行う。画像処理部102は、生成した出力画像信号を画像表示部103に出力する。
照明装置が設置される位置は、画像表示部103において画像を表示する画像表示面の背面であってもよいし、画像表示面の外縁の一部、例えば、端部であってもよい。
照明装置は、照明装置制御部101から入力された照明装置制御信号に基づいて放射する光量を制御する。
また、画像解析部104は、照明装置制御部101又は画像処理部102のうちの何れかもしくは両方を備える構成であってもよい。
次に、画像処理部102が行う階調変換の概念について説明する。
画像処理部102は、階調変換において入力画像信号の階調値の平均値を増加させ、かつ、局所的コントラストを強調する。局所的コントラストとは、ある画素を基準として予め定めた範囲内にある輝度の空間的な変動である。また、局所的コントラストとは、ある画素を基準として予め定めた範囲内にある画素毎の階調値の空間的変動を指すこともある。これにより、照明装置の光量を予め定めた基準値よりも少なくした場合でも、画像表示部103が表示する画像の視認性とコントラストの低下を緩和することができる。
図2は、横軸に一つの水平方向のライン上の画素の位置を示し、縦軸に階調値を示す。原点Oは、画像表示部103の画像表示面上の1点、例えば、左上端である。図2に示される階調値201は、入力画像信号の階調値を示す。階調値201は、原点Oから離れた位置にある画素ほど階調値が大きくなる傾向を示す。
図3は、入力画像の輝度の一例を示す概念図である。
図3は、横軸に一つの水平方向のライン上の画素の位置を示し、縦軸に輝度を示す。輝度は、画像表示部103が各画素から放射される光の明るさの度合いであり、画素毎の信号値(階調値)と照明装置の光量に依存する。図2、図3において、画素毎の明るさの度合いを示す「輝度」と、信号値を示す「階調値」とは互いに区別されて示されている。
図3に示される輝度301は、画素毎の信号値が図2に示される階調値201であって、照明装置の光量が最大値である場合の輝度である。輝度301も、原点から離れた位置にある画素ほど輝度が大きくなる傾向を示す。
図4は、入力画像の輝度のその他の例を示す概念図である。
図4は、横軸に一つの水平方向のライン上の画素の位置を示し、縦軸に輝度を示す。図4に実線で示される輝度401は、画素毎の信号値が図2に示される値であって、照明装置の光量が最大値の3/4である場合の輝度である。比較のため、図4には輝度301(図3参照)を破線で示す。
輝度401の最大値は、輝度301(図3参照)の最大値(MAX)よりも低い。また、輝度401の平均値や局所的変動(コントラスト)も、それぞれ輝度301の平均値や局所的変動よりも小さくなる。
このように、単純に照明装置の光量を減少させると、輝度やその局所的変動が小さくなり、画像の視認性やコントラストが低下してしまう。
図5は、出力画像信号の階調値の一例を示す概念図である。
図5は、横軸に一つの水平方向のライン上の画素の位置を示し、縦軸に階調値を示す。図5の実線で示される階調値501は、階調変換を行った場合の出力画像信号の階調値を示す。比較のため図5には階調値201(図2参照)を破線で示す。図5は、階調変換において低階調領域における階調値の平均値を大きくし、かつ、低階調領域から高階調領域まで階調値全体について局所的コントラストが強調されていることを示す。低階調領域とは、予め定めた階調値(例えば、階調値の最大値の半分の値)よりも低い階調値をとる画素の領域である。高階調領域とは、予め定めた階調値よりも高い階調値をとる画素の領域である。
図6は、横軸に一つの水平方向のライン上の画素の位置を示し、縦軸に輝度を示す。図6に示される輝度601は、画素毎の信号値が図5に示される階調値501であって、照明装置の光量が最大値の3/4である場合の画像表示部103で表示される画像の輝度である。
輝度301(図3参照)と比較すると、輝度601は低階調領域において平均輝度が高くなる。このことは、暗部領域の視認性が向上することを示す。また、照明装置の光量を最大値よりも減少させたにもかかわらず、輝度601では低階調領域から高階調領域までの全体にわたり、局所的コントラストが高くなる。そのため、輝度601の最大値は輝度301の最大値よりも小さくなるが、人間の視覚において明るく知覚される効果が得られる。これは、人間の視角特性には、注視している注視点における輝度と注視点の周辺における輝度との差、つまりコントラストを明るさとして知覚するという特性があることに起因する。本実施形態では。この視覚特性を利用することで、照明装置の光量を減少させることにより輝度の最大値を低下させても、知覚される明るさが低下しないという効果が得られる。
次に、本実施形態に係る画像処理部102の構成について説明する。
図7は、本実施形態に係る画像処理部102の構成を示す概略図である。
画像処理部102は、第1照明光分布算出部701、第1補正係数算出部702、第1階調変換部703、第2照明光分布算出部704、第2補正係数算出部705及び第2階調変換部706を含んで構成される。
明るさYは、例えば、HSV(Hue、Saturation、Value)色空間で示される明度(Value)の成分を示す階調値である。つまり、明るさYは、画素毎の階調値の一種である。本実施形態では、明るさYは画素毎の明るさの階調を示す値であればよく、これには限られない。第1照明光分布算出部701は、例えば、RGB(Red、Green、Blue)色空間で示される赤色(Red)の信号値R、緑色(Green)の信号値G、青色(Blue)の信号値Bに基づいて、明るさYを算出してもよい。例えば、Y=0.299×R+0.587×G+0.114×Bとして、明るさYが算出される。計算を単純化するために、第1照明光分布算出部701は、Y=(R+G+B)/3、Y=0.25×R+0.5×G+0.25×B、等として明るさYを算出してもよい。さらに、第1照明光分布算出部701は、赤色の信号値R、緑色の信号値G、青色の信号値Bのうちの最大値(HSV色空間で示される明度)を明るさYと定めてもよい。
第1照明光分布算出部701は、算出した照明光分布Y1を第1補正係数算出部702に出力する。
また、照明光分布Y1の階調値が予め定めた値よりも大きくなる領域では、補正係数αを特定の最大値よりも大きくならないように飽和させてもよい。つまり、照明光分布Y1の階調値が予め定めた値よりも小さくなる領域では、照明光強度に対する補正係数αの傾きを0以上とし、照明光分布Y1の階調値が予め定めた値よりも大きくなる領域では、照明光強度に対する補正係数αの傾きを0以下とすることで実現される。
第1補正係数算出部702は、算出した補正係数αを第1階調変換部703及び第2補正係数算出部705に出力する。
第1階調変換部703は、階調変換処理を行って生成した第1階調変換画像信号を第2照明光分布算出部704及び第2階調変換部706に出力する。
第2照明光分布算出部704は、算出した照明光分布Y2を第2補正係数算出部705に出力する。
これにより、階調変換を行って得られた出力画像において、変換前に最も階調値が大きい画素において、変換後もその画素の階調値が最も大きくなる。また、補正係数βは1を超えない値であるので、第1階調変換画像信号に含まれる階調値に補正係数βを乗算しても階調値は増加しない。
ここで、第1補正係数算出部702と第2補正係数算出部705は、出力係数γの減少に伴い、補正係数αと補正係数βとの積が増加するように補正係数αと補正係数βをそれぞれ定める。例えば、第1補正係数算出部702と第2補正係数算出部705は、照明光分布Y1と照明光分布Y2の階調値が予め定めた値よりも低い画素からなる領域である暗部領域を除く画素の領域において、出力係数γ、補正係数α及び補正係数βの積が1以上となるように補正係数αと補正係数βをそれぞれ定めるようにしてもよい。
このようにして、第1補正係数算出部702と第2補正係数算出部705は、出力係数γと、補正係数αならびに補正係数βを連動して定める。これにより、出力画像の輝度が高くなるか、又は出力画像の輝度の低下が抑制されるので画像全体が極端に暗くなり視認性が失われることが回避される。
第2補正係数算出部705は、算出した補正係数βを第2階調変換部706に出力する。
第2階調変換部706は、階調変換処理を行って生成した第2階調変換画像信号を出力画像信号として画像表示部103に出力する。
次に、第1照明光分布算出部701が算出した照明光分布の例について示す。
図8は、入力画像の一例を示す図である。
図8に示す入力画像は、被写体として山岳M8、人物H8及び雲C8を表す画像である。この画像には、濃淡の階調が急激に変化する山岳M8と人物H8の輪郭が明瞭に表されている。他方、雲C8は、山岳M8や人物H8よりも明るく表されており、背景との濃淡差が少ない。そのため、雲C8の輪郭は明瞭に表れない。
図9は、照明光分布の一例を示す図である。
図9に示す画像は、図8の入力画像に係る入力画像信号を処理して得られた照明光分布を表す画像である。この画像では、図8に示す画像とは異なり、山岳M9と人物H9の輪郭が不明瞭である。つまり、空間周波数が高い高周波成分が欠落し、輪郭の部分で濃淡が空間的に連続的に緩やかに分布している。また、雲C9の輪郭は、視認することができない。この輪郭において濃淡の空間的な変化が極めて緩やかであるためである。
次に、第1補正係数算出部702が算出した補正係数αの例について説明する。
図10は、補正係数αの例を示す概念図である。
図10(a)、(b)ともに、横軸に照明光分布Y1の階調値を示し、縦軸に補正係数αを示す。図10(a)は、照明光分布Y1の階調値が0から閾値Ythに増加すると、補正係数αは0から1を超えてその最大値まで単調増加することを示す。また、照明光分布Y1の階調値が閾値Ythから最大値Y1maxに増加すると、補正係数αは最大値から1に単調減少することを示す。即ち、図10(a)に示す例では、階調値が閾値Ythよりも小さい場合、被写体の画像が暗く表され階調値が小さい画素ほど補正係数αを小さくしてノイズの影響を抑制する。また、階調値が閾値Ythよりも大きい場合、被写体の画像が暗く表され階調値が低い画素ほど補正係数αを大きくして、画像の視認性を確保する。また、Y1の階調値が最大値Y1maxである場合に、補正係数を予め定めた一定値、例えば1にすることで、階調変換後の階調値が一定値、例えば最大値Y1maxを越えないようにすることができる。
他方、図10(b)に示す例では、補正係数αが最大値αmaxを超えないように、その値が制限されている。このようにして、閾値Ythから予め定めた範囲内にある階調値について、最大値αmaxを超えない補正係数αを用いて階調変換が行われるため過度の補正を回避することができる。
次に、第1階調変換部703が階調変換して生成した第1階調変換画像信号の例を示す。
図11は、第1階調変換画像信号の例を示す概念図である。
図11(a)、(b)において、いずれも横軸に画素の位置、縦軸に階調値を示す。いずれも、ある局所的な領域における階調値の分布を示す。また、図11(a)、(b)において、破線は階調値の平均値を示す。
図11(a)に示される階調値は、入力画像信号の階調値を示す。
図11(b)に示される階調値は、第1階調変換画像信号の階調値を示す。
第1階調変換画像信号の階調値の平均値は、入力画像信号の階調値の平均値よりも増加している。しかし、階調値の分布は、第1階調変換画像信号と入力画像信号との間で類似する。即ち、第1階調変換部703が階調変換で用いた補正係数αがこの領域では、ほぼ一定であることを示す。つまり、図11は、第1階調変換部703における階調変換において階調値の局所的な分布が維持されたまま、平均的に階調値が増加することを示す。
図12に示す第1階調変換画像に係る第1階調変換画像信号は、図8に示す入力画像に係る入力画像信号について図9に示す照明光分布、図10(a)に示す補正係数αに基づいて、第1階調変換部703が生成したものである。
図12に示す第1階調変換画像は、全体として図8の入力画像よりも明るく、被写体である山岳M12と人物H12の輪郭が明瞭に表されている。また、図8の入力画像が有する局所的なコントラストを維持しながら、暗部領域(人物H12の領域)の視認性が向上している。これにより、明るさを空間的に平均化して算出された照明光分布に基づいて補正係数を決定し、決定した補正係数を用いて画像信号に対して階調変換を行うことで、局所的なコントラストを維持し、暗部領域の視認性を向上できることが示される。
しかし、図12において、雲C12は視認することができない。雲C12の明るさと背景の明るさとの差が少ないからである。
次に、照明光分布の他の例として、第2照明光分布算出部704が算出した照明光分布の例について示す。
図13は、照明光分布の他の例を示す図である。
図13に示す画像は、図12の第1階調変換画像を処理して得られた照明光分布を表す画像である。この画像では、図9に示す照明光分布よりも、山岳M13と人物H13の輪郭が明瞭に表されている。これは、第2照明光分布算出部704において階調値を平均化する第2領域が、第1照明光分布算出部701よりも小さいことによる。つまり、図9の照明光分布よりも、図13の照明光分布は、平均化による周辺画素の階調値の影響が少なく注目画素の階調値の影響が大きいことを裏付ける。
しかし、図13において、雲C13は視認することができない。雲C13の明るさと背景の明るさとの差が少ないからである。
次に、第2補正係数算出部705が算出した補正係数βの例について説明する。
図14は、補正係数βの例を示す概念図である。
図14において、横軸に照明光分布Y2の階調値を示し、縦軸に補正係数βを示す。図14は、照明光分布Y2の階調値が0から最大値Ymaxに増加すると、補正係数βは0から1まで上に凸になだらかに単調増加することを示す。第1階調変換画像のうち最大になる階調値は、第2階調変換部706において補正係数βの最大値である1が乗算されることで、その値に変換されることを示す。つまり、第2階調変換部706は、照明光分布Y2の階調値の画素間の差、つまりコントラストを強調し、かつ、全体として階調値を小さくするように階調変換を行うことを示す。照明装置制御信号が示す出力係数γの関与については後述する。
次に、第2階調変換部706が階調変換して生成した第2階調変換画像信号の例を示す。
図15は、第2階調変換画像信号の例を示す概念図である。
図15(a)、(b)において、いずれも横軸に画素の位置、縦軸に階調値を示す。いずれも、ある局所的な領域における階調値の分布を示す。また、図15(a)、(b)において、それぞれ破線は階調値の最大値と最小値を示す。
図15(a)に示される階調値は、第1階調変換画像信号の階調値を示す。
図15(b)に示される階調値は、第2階調変換画像信号の階調値を示す。
第2階調変換画像信号の階調値において最大値、最小値ともに、第1階調変換画像信号よりも減少している。また、第2階調変換画像信号における最大値と最小値との差分は、第1階調変換画像信号よりも増加している。このことは、局所的コントラストが強調されていることを示す。また、第2階調変換画像信号の階調値の極大値と極小値の分布は、第1階調変換画像信号の階調値の極大値と極小値の分布と類似している。つまり、図15は、第1階調変換画像信号について濃淡のパターンの空間的な変化を維持しながら局所的コントラストが強調されていることを示す。
図16に示す第2階調変換画像に係る第2階調変換画像信号は、図12に示す第1階調変換画像に係る第1階調変換画像信号について図13に示す照明光分布、図14に示す補正係数βに基づいて、第2階調変換部706が生成したものである。
図16に示す第2階調変換画像は、全体として図12の第1階調変換画像よりも濃淡が明瞭に表されている。つまり局所的なコントラストが強調されている。また、図8の入力画像における暗部領域(人物H16の領域)においても、濃淡が明瞭となり視認性が向上している。
図17に示す出力画像は、図16に示す第2階調変換画像に係る第2階調変換画像信号に基づいて画像表示部103が表示する画像である。ここで、画像表示部103が備える照明装置の光量は、基準値よりも少ない状態である。
図17において輝度が最も高い領域(人物の真上の雲C17を表す領域)における輝度は、図8の入力画像における対応する領域における輝度よりも低い。しかしながら、図17では局所的なコントラストが強調されているため、視覚的には十分に明るく知覚される。また、この局所的なコントラストの強調によって、画像全体としてコントラストが低下せずに、図8では明瞭に表れていなかった雲C17が、図17では、より明瞭に表れている。
つまり、図17は、第1階調変換部703において暗部領域の視認性を向上した後で、第2階調変換部706において局所的なコントラストを強調することで、画像全体としてコントラストが低下したように知覚されることを回避することができることを示す。つまり、暗部領域の視認性が向上し、コントラストが明瞭な画像が表示される。これに加えて、局所的なコントラストを強調することで、照明装置の光量を基準値よりも少なくして輝度が低下する高階調領域も明るく知覚される画像を表示させることができる。
次に、第1補正係数算出部702、第2補正係数算出部705において、それぞれ補正係数α、βを算出するための構成例について説明する。
ここで、第1補正係数算出部702は、画像解析部104から入力された画像解析結果である統計量又は照明装置制御部101から入力された照明装置制御信号が示す出力係数γに基づいて、複数のLUTのうちいずれかを選択する。例えば、平均輝度が予め定めた値よりも低い場合、暗部領域の画素数が予め定めた数よりも多い場合、輝度ヒストグラムにおいて輝度分布が予め定めた値よりも低い領域に偏っている場合、又は出力係数γが予め定めた値よりも小さい場合等では、第1補正係数算出部702は、暗部領域をより明るくするLUTを選択する。暗部領域をより明るくするLUTとは、例えば、照明光分布Y1の階調値が予め定めた値よりも小さい値(暗部領域)と、1よりも大きい値であって予め定めた値よりも大きい補正係数αとが対応付けられているLUTである。
局所コントラストをより強調するLUTとは、例えば、高階調領域の階調値の増加に伴う補正係数βの増加率がより大きいLUTである。上述のように、入力画像に高階調領域が多い場合に、局所コントラストをより強調するLUTを選択するのは、照明装置の光量を基準値より小さくすることで輝度が低下しても視認性を損なわないようにするためである。
なお、上述のLUTは、第1補正係数算出部702や第2補正係数算出部705とは別途、画像表示装置10が備える算出方法記憶部(図示せず)に記憶されていてもよい。その場合には、第1補正係数算出部702は、統計量や出力係数γに応じたLUTを算出方法記憶部から選択し、選択したLUTにおいて、階調値に対応した補正係数α又はβを読み出す。
また、利用者による操作入力に基づいて、第1補正係数算出部702、第2補正係数算出部705は、それぞれLUTを選択し、選択したLUTに係る補正係数α又はβを用いるようにしてもよい。さらに、利用者による操作入力に基づいて、照明装置制御部101は、出力係数γを選択してもよい。この場合、第1補正係数算出部702は、選択した出力係数γに基づいて補正係数αを定めてもよいし、第2補正係数算出部705は、選択した出力係数γと第1補正係数算出部702が算出した補正係数αを用いて、上述したように、補正係数βを定めてもよい。
上述の説明では、第2照明光分布算出部704において、第1階調変換画像信号に含まれる画素毎の信号値を平均化する画素の領域(第2領域)は固定値であることを前提にしていたが、画像解析結果に応じて可変であってもよい。
上述したように、画像解析部104は、第1階調変換部703から入力された第1階調変換画像信号について統計値を算出し、算出した統計値を第2照明光分布算出部704に出力する。
また、第1照明光分布算出部701は、入力画像信号の解像度に応じて第1領域の大きさを変更してもよい。ここで、第1照明光分布算出部701は、例えば、入力画像信号の解像度、つまり、表示領域の一辺の画素数と比例するように第1領域の一辺の画素数を定める。同様に、第2照明光分布算出部704は、第1階調変換画像信号の解像度に応じて第2領域の大きさを変更してもよい。ここで、第2照明光分布算出部704は、例えば、その解像度と比例するように第2領域の一辺の画素数を定める。これにより、入力画像の解像度によらずコントラストが維持又は強調される局所領域の大きさが同一となり、画質を向上する効果を同等にすることができる。
次に、照明装置制御部101における出力係数γの決定方法について説明する。
上述したように、照明装置制御部101は、画像解析部104から入力された画像解析結果が示す統計値に基づいて出力係数γを決定する。例えば、照明装置制御部101は、入力画像の信号値の平均値が大きいほど、出力係数γをより大きい値に定める。照明装置制御部101は、入力画像の信号値の平均値が小さいほど、出力係数γをより小さい値に定める。但し、定められた出力係数γは、0から1の間の実数である。これにより入力画像信号の信号値が大きく、かつ照明装置の光量を基準値よりも小さく設定する場合、階調変換を行っても画像表示部103に表示される画像の輝度が低下するという問題を回避することができる。
次に、本実施形態に係る画像処理について説明する。
図18は、本実施形態に係る画像処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS1801)第1照明光分布算出部701は、画像処理部102に入力された入力画像信号に基づいて画素毎に照明光分布Y1を算出する。ここで、第1照明光分布算出部701は、画素毎の信号値に基づく明るさを予め定めた第1領域内で平均化して画素毎に照明光分布Y1を算出する。第1照明光分布算出部701は、算出した照明光分布Y1を第1補正係数算出部702に出力する。その後、ステップS1802に進む。
第1補正係数算出部702は、算出した補正係数αを第1階調変換部703及び第2補正係数算出部705に出力する。その後、ステップS1803に進む。
第2照明光分布算出部704は、算出した照明光分布Y2を第2補正係数算出部705に出力する。その後、ステップS1805に進む。
第2補正係数算出部705は、算出した補正係数βを第2階調変換部706に出力する。その後、ステップS1806に進む。
第2階調変換部706は、階調変換処理を行って生成した第2階調変換画像信号を出力画像信号として画像表示部103に出力する。その後、処理を終了する。
次に、本実施形態の変形例である画像撮像装置19の構成について説明する。画像表示装置10(図1参照)と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
図19は、本変形例に係る画像撮像装置19の構成を示す概略図である。
画像撮像装置19は、画像処理装置100に加えて、撮像素子1901、画像表示部1902、及び画像記憶部1903を含んで構成される。
画像記憶部1903には、画像処理部102から入力された出力画像信号が記憶される。画像記憶部1903は、例えば、フラッシュメモリやハードディスク等の記憶デバイスを含んで構成される。
これにより、暗部領域の視認性を向上するとともに、局所的なコントラストを向上した視認性の高い高画質の画像を撮影することが可能な画像撮像装置19が実現される。画像撮像装置19は、ガンマ補正、色変換、輪郭強調などの一般的な画像処理を、画像処理部102が出力した出力画像信号について実行してもよい。
これにより、階調変換において画像信号の局所的なコントラストが強調され、暗部領域の視認性が向上する。また、照明装置の光量を基準値よりも少なくしても、その光量が基準値である場合と同様な視認性が得られ、電力の消費量を低減することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る画像表示装置(図示せず)の概略構成は、画像表示装置10(図1参照)と同様である。但し、本実施形態に係る画像表示部103(図1参照)は、照明装置として複数の光源を備える。この画像表示部103は、画像を表示する表示面が分割された複数の領域毎に、それぞれの光源が放射する光量を独立に制御することができる。
図20において、横長の長方形の外枠は、照明装置の外枠を示す。
外枠の内部における二次元平面内に配列されている円は、それぞれ光源を示す。外枠の左上端の光源2000は、照明装置が備える複数の光源のうちの1つである。
なお、本実施形態では、光量を独立に制御できる単位は、1個の光源毎であってもよいし、予め定めた数の複数の光源毎であってもよい。また、複数の光源は、照明装置の上下左右における端の全部又は一部における一次元の線分上に配置されていてもよい。
図21において、横長の長方形の外枠は、画像表示部103における画像表示面の外枠を示す。外枠の内部における二次元平面内に配列されている細かい四角形は、それぞれ画素を示す。図21の左上端において塗りつぶされた領域2100は、光量を独立に制御可能な光源2000に対応する領域である。つまり、領域2100は、主に光源2000から光が供給される領域である。領域2100が表示する画像の明るさは、主に光源2000の光量によって制御される。
但し、基準値が予め定めた最大値であって算出した照明光分布が予め定めた値よりも大きい場合には、照明装置制御部101は、その光量制御領域に係る光源の光量を基準値とする出力係数γを定める。
次に、本実施形態に係る画像表示装置10の消費電力について説明する。
本実施形態では、複数の光量制御領域毎に照明装置が備える光源の光量を独立に制御し、併せて画像処理部102における階調処理を行う。視認性を損なうことなく光源の全ての光量を一様に制御する場合よりも消費電力を削減することができる。本実施形態では、照明光分布の階調値が低い光量制御領域に係る光源の光量を低減できるためである。
これに対し、本実施形態では、照明光分布の階調値が高い光量制御領域(明部領域)では光量の低下が抑制され、照明光分布の階調値が低い光量制御領域(暗部領域)では光量を十分に低下させる。これによって、明部領域では輝度が高い状態に維持されるのに対し、暗部領域に対応する光源の光量がより大きく低減される。
図22は、出力画像の輝度の一例を示す概念図である。
図22において、横軸は階調値を示し、縦軸は輝度を示す。図22において、曲線2200は、光量が基準値である場合の輝度を示す曲線である。この曲線2200が示す輝度が期待される輝度を示している。曲線2201は、光量が基準値の1/4である場合の輝度を示す曲線である。ここで、階調値X1は、光量が基準値である場合に輝度の値としてMAX/4が得られる階調値である。MAXは、光量が基準値であって、階調値がその最大値XMAXである場合に得られる輝度の値である。光量が基準値の1/4であって、階調値がその最大値XMAXの場合にも輝度の値としてMAX/4が得られる。つまり、図22は、光量を基準値の1/4に減少させても、X1の階調値を最大値XMAXに階調変換することで期待される輝度の値としてMAX/4が得られることを示す。
図23は、出力画像信号の階調値の一例を示す概念図である。
図23は、横軸に画素の位置、縦軸に階調値を示す。原点は、画像表示部1902の画像表示面上の1点、例えば、左上端である。図23の中央部には、他の階調値よりも著しく大きい階調値が示されている。これに対し、他の階調値は、最大値XMAXよりも0に近い小さい値をとる。つまり、図23が示す階調値の分布は、暗部領域に他の階調値よりも著しく大きい階調値を有する画素が含まれていることを示す。このような場合には、光源の光量を少なくすると、この大きい階調値を有する画素は、期待される輝度よりも低い輝度で表示される。しかし、この階調値は周辺の階調値との差、つまり局所的なコントラストが大きい。そのため、この大きい階調値を有する画素は人間の視覚上明るく知覚される。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態に係る画像表示装置24の構成について説明する。
図24は、本実施形態に係る画像表示装置24の構成を示す概略図である。
画像表示装置24は、画像処理装置2400及び画像表示部2403を含んで構成される。画像処理装置2400は、照明装置制御部2401、画像処理部2402、画像補正部2404及び画像解析部2405を含んで構成される。
以下では、主に上述の実施形態との差異点について説明する。
ここで、画像処理部2402から入力された出力画像信号の階調値の例について説明する。
図25は、出力画像信号の階調値の他の例を示す概念図である。
図25は、横軸に画素の位置、縦軸に階調値を示す。横軸の真下に示されている2本の両矢印は、それぞれ光量制御領域2500、2501を示す。光量制御領域2500、2501は、互いに隣接して配置されている。つまり、横軸に示されている画素は、それぞれ、光量制御領域2500、2501のいずれかに属する画素である。
図25に示す例では、光量制御領域2500に属する画素の階調値は、それぞれ最大値XMAXよりもゼロに近い値である。これに対し、光量制御領域2501に属する画素の階調値は、それぞれゼロよりも最大値XMAXに近い値である。光量制御領域2500と2501との間では、階調値に顕著な差がある。
図26は、照明装置の輝度の例を示す概念図である。
図26は、横軸に画素の位置、縦軸に照明装置の輝度を示す。横軸の真下に示されている2本の両矢印は、それぞれ上述の光量制御領域2500、2501を示す。
この例が示す輝度は、光量制御領域2500に係る光源よりも光量制御領域2501に係る光源の光量が多い場合に得られた照明装置の輝度分布である。図26に示す輝度は、光量制御領域2500、2501間で光量が異なり、光量制御領域2500と2501の境界において緩やかに変化する。この変化は、図25に示す階調値の変化よりも緩やかである。つまり、境界付近の照明装置の輝度は、隣接する複数の光量制御領域に係る光源が放射する光の影響を受け、この光量制御領域の境界付近における輝度の緩やかな変化を生じる。この輝度の変化が「輝度のむら」である。
図27は、出力画像の輝度の他の例を示す概念図である。
図27において、縦軸は出力画像の輝度、横軸は画素の位置、横軸の真下に示されている矢印はそれぞれ光量制御領域2500、2501を示しており、横軸と横軸の真下に示す矢印は図25、26におけるものと同様である。この例では、各光源の光量は図26に示す例と同様であり、出力画像信号は図25に示す例と同様である。
図27が示す輝度は、光量制御領域2500、2501間の境界において、値の変化の度合いが最も著しい。しかし、この値の変化は、図25に示す階調値の変化よりも緩やかになる。この緩やかな輝度の変化が、「輝度のむら」として生じる。
図28は、補正された出力画像信号の階調値の一例を示す概念図である。
図28において、縦軸、横軸、横軸の真下に示されている矢印は、それぞれ図25におけるものと同様である。
図28が示す階調値は、図25が示す階調値を有する出力画像信号について補正処理を行って生成された信号の階調値である。図28において、光量制御領域2500に属す画素の階調値は、光量制御領域2501との境界に近いほど減少する。これに対して、光量制御領域2501に属す画素の階調値は、光量制御領域2500との境界に近いほど増加する。その結果、光量制御領域2500、2501間の境界を跨ぐ階調値の差分が強調されている。ここで、この境界を跨ぐ階調値の平均値は、補正処理の前後で、ほとんど変化しない。
図29は、補正された出力画像の輝度の一例を示す概念図である。
図29において、縦軸、横軸、横軸の真下に示されている矢印は、それぞれ図26におけるものと同様である。
図29が示す輝度は、図28が示す出力画像信号に係る出力画像の輝度である。図29では、光量制御領域2500、2501間の境界において、輝度の変化が図25における階調値の変化と同様に急峻である。即ち、図29は、光量制御領域2500、2501間の境界において階調値の変化を強調するように補正処理を行うことで、図27が示す「輝度のむら」を低減、ひいては解消できることを示す。例えば、画像補正部2404には、予め図26に示す画素毎の輝度を階調値に換算した補正係数を記憶しておき、画素毎の階調値に記憶しておいた補正係数で除算することで補正処理を実現することができる。また、画像補正部2404には、予め図28に示す画素毎の階調値を正規化した補正係数を記憶しておき、画素毎の階調値に記憶しておいた補正係数を乗算することでも補正処理を実現することができる。
図30は、本実施形態に係る光源と画素の配置の一例を示す概念図である。
図30(a)は、光源3000と、光源3000に対応する光量制御領域3001を示す。光量制御領域3001を示す四角形に含まれる複数の細かい四角形は、それぞれ画素を示す。光源3000は、光量制御領域3001のほぼ中央に配置されている。
図30(b)は、画素毎の輝度の一例を示す。図30(b)において、横軸は画素の位置、縦軸は輝度を示す。図30(b)が示す輝度は、図30(a)の線分3002を通過する画素毎の輝度である。図30(b)における各画素の水平方向の位置は、図30(a)における各画素の水平方向の位置と対応付けられている。図30(b)において、光源3000の中央において輝度が最も高く、これに近接する画素では輝度の変化は、なだらかである。これに対して、光量制御領域3001の端部に近接する画素では、輝度の変化が著しくなりゼロに近似する。
上述では補正係数を乗算する場合を例にとって説明したが、画像補正部2404には、上述の補正係数の代わりに、その逆数を記憶させてもよい。その場合には、画像補正部2404には、階調変換において階調値に記憶させておいた逆数を除算する。
図31は、本実施形態に係る光源と画素の配置のその他の例を示す概念図である。
図31において、4つの円は、それぞれ光源3100、3102、3104、3106を示す。4つの円をそれぞれ中心に含む四角形の領域は、光源3100、3102、3104、3106にそれぞれ対応する光量制御領域3101、3103、3105、3107である。ここで、光量制御領域3101の左下端において斜線で塗りつぶされた小さい四角形の領域に係る画素3108に注目する。
画素3108には、その画素が属する光量制御領域3101に係る光源3100の他、光源3102、3104、3106が放射する光が照射される。
これにより、他の光量制御領域の光源毎の輝度の影響が目標輝度に補正されるため、光量制御領域の境界付近に生じがちな「輝度のむら」が低減する。
また、上述した実施形態における画像表示装置10、24、及び画像撮像装置19の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。画像表示装置10、24、及び画像撮像装置19の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
19…画像撮像装置、
100、2400…画像処理装置、
101、2401…照明装置制御部、
102、2402…画像処理部、
103、1902、2403…画像表示部、
104、2405…画像解析部、
701…第1照明光分布算出部、
702…第1補正係数算出部、
703…第1階調変換部、
704…第2照明光分布算出部、
705…第2補正係数算出部、
706…第2階調変換部、
1901…撮像素子、
1903…画像記憶部、
2404…画像補正部
Claims (5)
- 入力画像の各画素について、当該画素を中心とした所定の領域である第1領域における明るさを算出することで、前記入力画像における照明光強度の分布を示す第1照明光分布を算出する第1照明光分布算出部と、
前記入力画像の各画素について、前記第1照明光分布に基づいて、照明光強度が所定の閾値以上であるときに照明光強度に対して単調減少する係数である第1補正係数を算出する第1補正係数算出部と、
前記第1補正係数に応じて、前記入力画像の各画素の階調値を変換することで、前記入力画像の階調変換を行う第1階調変換部と、
前記第1階調変換部が階調変換した画像の各画素について、当該画素を中心とした前記第1領域よりも小さい領域である第2領域における明るさを算出することで、前記第1階調変換部が階調変換した画像における照明光強度の分布を示す第2照明光分布を算出する第2照明光分布算出部と、
前記第1階調変換部が階調変換した画像の各画素について、前記第2照明光分布に基づいて、照明光強度に対して単調増加する係数である第2補正係数を算出する第2補正係数算出部と、
前記第2補正係数に応じて、前記第1階調変換部が階調変換した画像の各画素の階調値を変換することで、前記第1階調変換部が階調変換した画像の階調変換を行う第2階調変換部と
を備え、前記第1補正係数算出部及び前記第2補正係数算出部は、画像を表示する画像表示部が備える照明部の光量に係る出力係数の減少に伴い、前記第1補正係数と前記第2補正係数との積が増加する前記第1補正係数と前記第2補正係数をそれぞれ算出することを特徴とする画像処理装置。 - 前記第1補正係数算出部と前記第2補正係数算出部は、前記出力係数と前記第1補正係数と前記第2補正係数の積が1又は1よりも大きくなる前記第1補正係数と前記第2補正係数をそれぞれ算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記入力画像の階調値に係る統計量を算出する画像解析部と、
前記画像解析部が算出した統計量に基づいて前記出力係数を算出する照明装置制御部と
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記第1補正係数算出部と前記第2補正係数算出部は、前記出力係数として、前記画像表示部に画像を表示する表示領域を分割した複数の部分領域のそれぞれについて算出した出力係数に基づいて前記第1補正係数と前記第2補正係数をそれぞれ算出することを特徴とする請求項1から3のうちいずれかに記載の画像処理装置。
- 前記部分領域に対応した光源毎の輝度と階調値の関係を示す補正係数を予め画素毎に記憶しておき、前記補正係数に基づいて第2階調変換部が階調変換した階調値を補正する画像補正部を備えること
を特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
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